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佐久間スポーツジム

投稿者:亮平 ◆GLvqrwKyXs
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2025/07/07 00:51:58 (sEz/5txh)
「さてとそろそろ時間だ。行きましょうかお父さん。」
佐久間スポーツジム事務所の壁に掛かっている時計を一瞥して、亮平が父に声をかける。
「ジムでお父さんは止めろと、いつも言っているだろうが。」
「はいはい、会長。新規採用職員の面接に行きますよ。」
苦笑いを浮かべながら、父光一に再度声をかけデスクから立ち上がる亮平。

亮平が歩き出すと小走りに追ってきた光一が追い付き
「どうだこの〇〇って娘(こ)は。大学でスポーツ関連の講義取ってたみたいだし、何より可愛い顔してるじゃないか。」
と耳打ちをする。
「インストラクターに顔は関係ないでしょ会長。それになんでそんなこと言うんです?」
「いつまで経っても結婚しないから、母さんが心配してるんだよ。いい女(ひと)がいないなら、ジムで見つけたらどうかって。」
〇〇という娘は亮平から書類選考を任された父と母が、顔で選んだことを亮平は知らない。

「全く母さんったら・・・」
言いながら、付き合ってはいるがこの頃心の距離が遠く離れてしまった、船見を思い浮かべる亮平。
思い浮かべたその映像を頭の中から追い出すように、数度頭を振る亮平。
「くだらないこと言ってないで、面接に集中してくださいね会長。」
言い終えると面接会場にしてある、会議室の扉を開ける亮平
扉を開けると長机二つにパイプ椅子四つ、そのうち二つには男女が一人ずつ座っている。
それに相対するようにパイプ椅子が一つ置かれている。
長机側のパイプ椅子に腰を下ろす亮平と光一
「お待たせしました、入って貰って」
腰を下ろした亮平は最初から応接室内にいた男に声をかける。
「はい。」
そう言って男は、亮平と光一が入って来たのとは逆側のドアを開け
「お待たせしました〇〇さん、中にどうぞ。」
と、外にいる人物に声をかける。
男は人事課長の堂本。
因みにもう一人最初から室内にいた女性は、インストラクター長の黒木である。



ここは、〇〇県下に数軒のジムを構える佐久間スポーツジム
亮平が継ぐ前までは、一軒だけそれもマシンだけを置く小さなジムだったが、亮平が父の跡を継ぎ、なんとか事業を拡大することに成功して、業界でも中堅を位置する規模まで成長することができた。
今日は本店(一号店)の改装拡大に伴う人員採用の面接なのだった。

〇〇さんになってくれる方こんな感じの導入であそびませんか?
〇〇さんがスポーツジムの会員から痴漢行為をされたり、亮平とあんなことやこんなこと、光一からスケベな視線向けられたり、その他流れで色々と。

 
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投稿者:亮平 ◆GLvqrwKyXs
2025/07/10 23:38:43    (l8Of5HoX)
「ここら辺そんなに詳しくないから、井ノ上さんに任せるよ。
亮平心の声:彼女お酒と珈琲は苦手と。好みは覚えておいて損はないからな。」
胡々希に連れられて〇〇バに行くと、そこには船見愛子が男とおり、お互い新しい恋人ができたみたいだしと、別れを切り出してくる。亮平がいい女には見境なく手出しするような言葉を添えて。
「酷いな、人を野獣みたいに言って……そうだ船見さん(わざと姓呼び)、お互いもう冷え切ってたことだし、良い機会だから別れようか。
貴女には素敵な新しい彼氏もできたみたいだし後腐れ無くね。
それと彼女は今度働いてもらう新入社員だよ。
そこでばったりと会って、せっかくだからお茶でもって、ここに来ただけで君が勘ぐっているような仲じゃないよ(他には聞こえないような小声で、今はね)船見さん、じゃあ失礼。」

レジ前に二人で並び、注文を終えると、しばらくして注文した品物が出来上がる。品物を持って窓際の席に二人で並んで座る。
「ごめんね、さっきは見苦しいところ見せちゃって……恥ずかしくて穴があったら入りたいくらいだよ。あんなじゃ社長の威厳も何もあったもんじゃないよね(苦笑)」
「さっきの彼女船見愛子さんは、言っていたように当ジムの従業員で二号店の受付業務をしてもらってる。井ノ上さんには一号店の会員特別メニューの対応して貰おうと思ってるから、直接顔合わせることは少ないと思うけど……インストラクターが欠員してて会員対応が無い場合には、井ノ上さんにも二号店に出向いてもらうことがあるかも知れないからね。」
胡々希に勧められた、コーヒーフラペチーノを一口ストローで吸ってから
「失礼、俺だけ話しちゃって……聞きたいことがあればってことで、誘ったんだったね。井ノ上さん、何か聞きたいことある?」


「胡々希ちゃん、あんなに怒らなくてもいいじゃんか。俺も確かに少し軽率なところあったかもだけど…今日は久しぶりにやれると思って期待して来たのに……」
胡々希が走り去った後暫く呆然としていた照だったが、力なく駅の方角に歩いていく。
途中ビル影で熱いキスを交わす男女カップルを見つけた時は
「くそっ、こんなところで…見せつけやがって……いいなぁ、俺もキスしたかったよ。」
と心の中で毒付いていた。
駅ビルの中の〇〇バの前を通りかけると、店内に胡々希と佐久間と名乗ったおやじが並んで話しているのを見つける。
「胡々希ちゃん……まさかあのおやじと……あのおやじもおやじだよ、俺の誘いは断ったくせに…店入って問い詰めてやろうか…」
そう思う照だったが、そんな勇気は持ち合わせていない。


ウェア会社の営業担当者は黒木との電話を終えて考え込む。
「黒木さん、新素材のサンプルが欲しいとか何考えてるんだろう。
スポーツジムじゃ使うところ無さそうだけど……まぁいいか、商売に繋がれば売り上げ上がって、俺の営業成績も上がるんだから。」

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投稿者:井ノ上胡々希 ◆SOEjqj5iOM
2025/07/10 20:03:01    (rbBpI2Oe)
ハンドタオルを渡され頭を下げ汗を拭く。
「洗濯してからお返しします、ありがとうございます。」

カバンにフェイスタオルが入っていたがなぜかハンドタオルを借りてしまった。
「…デートだったんです、うん、デート…。
私、お酒って好きじゃないんですよ、ビールって苦いしサワーはジュースみたいなんですけど翌日、気持ち悪くなっちゃって……。
それなのに照君は居酒屋に行きたがるし………、その後も………、すみません、こんな話するつもりなかったんですけど何だか安心してしまって……。
◯◯バでいいですか?私、珈琲飲めないんですよ。
◯◯バならフラペチーノのがありますし誤解されない場所と思いますので…、依怙贔屓とか言われないと思いますが勿論、内緒にします。笑」
少し頬が綻び笑顔を見せる。

二人並び◯◯バへ、行くと愛子が友人と来ていた、と言うかデート?
愛子「亮平さん、偶然ですね、デートですか?
私もです、ご覧の通りなので今後は社長と従業員としてお願いします。」
「えっ?えっと…、社長?……デートではありませんよ?(愛子に。)
今年度採用された井ノ上胡々希と申します、ジムに勤めてる方なのですね。
以後お見知り置きを…。」
愛子「私、船見愛子と言います、ジムで受付業務をしていますが社長の恋人でした。
お互いマンネリ化してましたし丁度いいので別れられたらと思ったんだけど…、デートじゃないのね。」
「はい、デートではありませんよ、…別れる前にデート、恋人候補を作るのは不誠実ですね。
社長はよろしいのですか?」
愛子「亮平さん、本当にデートじゃないの?貴男が嘘を付くとは思えないしただこの娘の事は私は知らないし…。
こんなスタイルいい娘に貴男が手を出さないとかあり得ないのよね〜。」
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投稿者:亮平 ◆GLvqrwKyXs
2025/07/10 17:27:22    (l8Of5HoX)
駅構内への階段を昇ろうとしかけたとこで、佐久間社長!と呼ぶ声が聞こえ、後ろを振り向くと少し離れた所から小走りに走って来る、井ノ上胡々希の姿。
歩みを止め待っているとすぐに追いつき謝罪してくる胡々希。
「井ノ上さん、さっきのことなら気にしないでいいのに…それより彼の事置いてきちゃって大丈夫なの?これから飲みに行くんでしょ(若いんだからその後はお決まりのコースだよな勿論(笑))。」
胡々希の答えを聞きながら、下げていたビジネスバックから一枚のハンドタオルを取り出し胡々希に渡す亮平。
「そうか…誘い断って悪かったかな?でも先ずはこれで汗拭きなさい。」

胡々希が一息つくのを待ってから、
「コンビニ前でぶつかったばかりに、折角のデートの予定が無くなっちゃって悪かったね。……そうだ、一時間くらいならそんな遅くならないだろうから、お詫びってわけじゃじゃないけど、お茶でも飲みに行く?折角今度うちの会社に入ってくれるんだし、聞きたいことがあれば答えられる範囲で答えるよ。あっ、えこひいきだとか言われちゃうから、入社しても社内の他の皆には内緒にね。」


電話を終えて部屋を出た黒木はそこに堂本がいるのに気が付く。
「あら、堂本課長。いいところで会いましたわ。新入社員の〇〇日の研修の件なんですけど、より体にフィット出来て動きやすい方がいいかと思いまして、誠に勝手ながら、ウェア会社に採寸に来ていただけるよう、今連絡しました。
事後報告になってしまって申し訳ありません。
黒木心の声:これでウェア会社との会話全部聞かれていたとしても胡麻化せるわよね。角度によって透ける新素材については、サンプル下さいとだけしか言ってないし。」
「わかりました。ご連絡ありがとうございます。じゃあ、採寸の時間も考慮して、応接室も押さえておきましょうか。二か所でやった方が早いですからね。」
「そうですね。応接室の追加予約は、グループウェアで私の方でしておきます。
黒木心の声:これで予約名称を適当に書いておけば、全裸採寸中に社長を呼び出すことも可能っと(笑)」
「そうですか、それじゃ宜しくお願いしますね。
堂本心の声:黒木さんが自分でやっとくって言うなんて珍しいな…いつもはトレーニングの事以外は、ほんの些細なことでも頼んでくるのに。何か企んでる?まさかそんなことは……考えすぎ考えすぎ(笑)」
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投稿者:井ノ上胡々希 ◆SOEjqj5iOM
2025/07/10 06:33:07    (rbBpI2Oe)
渡辺「何も抱き合う事ないだろ!」
「照君!さっきも言ったけど倒れそうになったから支えて助けてくれただけだよ!
大体、こんな大通りで人と抱き合う趣味、私にはないわ!」
渡辺「疚しい事があるから俺の誘い断ったんだろ、あの社長は!それに胡々希ちゃん、またヒール履いてるの?俺、嫌だって言ったよね?」
「あのさ、社会人相手にこの時間から飲みに誘うなんて何を考えてるのよの!私達はまだ学生だから大丈夫だけど
日を跨がせるなんてとても失礼なことよ、…後日、社長に謝罪しないといけないわ。
ヒールだって履きたい日もあるよ、ずっと照君に合わせなきゃならないの?」
渡辺「大丈夫だろ、怒ってる様に見えなかったしそこまで胡々希ちゃんも怒る事ないんじゃない?
俺と一緒じゃない時に履けばいいじゃん!」
「何で私が履きたいと思った時に好きな物を履けないの?ずっと合わせてきたよね?
今日は採用通知が来たから嬉しくて照君にも知らせたくてお洒落して来たんだよ!
これからお世話になる会社なんだよ?これで印象が悪くなったらどうするのよ…。
照君だって入社前の会社の社長に飲みに行きましょう〜、なんて誘えるの?
照君、悪いけど今日話す気になれない、このまま帰るわ。」
渡辺「確かに社長、誘えないな…、ごめん。
えっ?胡々希ちゃん、今日飲んだ後、(ホテル)行くんだったよね?」
「……照君、どこまで私の事、逆撫でさせれば気が済むの?呆れた……。」
渡辺「胡々希ちゃん、待ってよ!」手首を掴む。

「離してくれないかな?私、本気で怒ってるんだよ?私、彼女だよね?それがホテルに行きたいからって…、手離してよ。」
「胡々希ちゃん…。」
渡辺照とその場で別れ、亮平の向かった方向に小走りすると亮平の後ろ姿を発見。

「社長、佐久間社長!」追いつくと謝罪する。
「恋人が失礼な言動をし申し訳ありませんでした。」
最敬礼の角度で頭を下げ、頭を上げ顔を見上げ。

「これからお世話になると言うのに大変失礼な事をしてしまいました。」
もう一度頭を下げる。


堂本「黒木さん、遅いな…?」
応接室に向かうと会話が漏れ聞こえてくる、どうやら勝手にウェア会社に連絡をしている様で新素材の角度によっては透けてしまう素材の事も話している。

堂本「全く黒木さんは…(心の声(井ノ上さんに恥をかかされたと思って嫌がらせをしようとしてるな…、ウェア作らせてもそのまま回収して社長に渡すしかないな。
作りさえすれば社長に没収されても満足するだろうし、その前に試着させてしまうだろうがその辺りは井ノ上さんには悪いが
我慢してもらうしかない、どうせ女性だけでの試着になるだろうからな。))」
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投稿者:亮平 ◆GLvqrwKyXs
2025/07/09 23:13:17    (UE7XVDfn)
「井ノ上さん……本当に申し訳なかった、怪我はなかったかい。」
そう言った時に男の声が聞こえてきて、それに対して胡々希が答えている。
胡々希をしっかりと立たせ終えてから、支えていた腕を離す亮平。
声の男が胡々希を守るかのように、少し前に立ってこれから飲みに行くけど一緒にどうかと…
誰?という感情をこめて、胡々希を見るとその視線の疑問を感じ取ったかのように
「俺は渡辺照、彼女の井ノ上胡々希の男っす。」
精一杯粋がった様子で話す渡辺という男。
男という言葉を持って、俺達は肉体関係があるんだぞと言いたいのであろう。

「亮平心の声:彼女男もちか……彼氏から女奪うって考えただけで燃えるな。流石に社員に手を出すのは…でも見れば見るほどいい女だよな。あいつ(船見愛子)とはもうご無沙汰だし……」
そんなことを思いながら口から出た言葉は、
「そうですか。申し遅れましたが私〇〇県でスポーツジムを経営している佐久間亮平といいます。井ノ上さんには今度当ジムで働いてもらうことにいたしました。折角のお誘いですが、この時間からここで吞むと帰りつくころには日を跨いでしまいます、なによりお二人の邪魔をしては悪いですから、今日のところはお暇します。」
井ノ上胡々希の方を見て
「井ノ上さん、今度から宜しくお願いしますね。期待してます。今日はお二人で楽しんでください。じゃあ、渡辺さんもここで失礼します。」
そう言い二人に軽く会釈すると駅に向かい歩みを進める亮平。
後から胡々希を問い詰める渡辺照の声が聞こえてくる。

「彼女ああいう男が趣味なのか?あっちは満足してるのか?身長はヒールを履いた彼女と同じくらいだから、男の平均身長よりは小さいし、何分にもヒョロかったな。本当は従業員に手を出すのはご法度なんだが、それを破って手を出してみるか。逞しい男を知ったら彼女どうなるかな(笑)」
今亮平が自分でも気が付いていない寝取り癖に、小さい火が点いた。

黒木電話の続き
「採寸の件はどうぞよろしくお願いします。後このまえ教えていただいた新素材、切れ端でいいのでサンプルとかございましたらいただけますでしょうか。」
電話を終え黒木
「体育でスポーツ健康科学科とやら専攻してきてるんだから、レオタード着るときはVIOのムダ毛処理が必要ってことくらいは、わざわざ言わなくても知ってるわよね。ぼうぼうのまま来てくれればそれはそれで楽しいんだけど、流石にそれは期待できないわよね(笑)」


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投稿者:井ノ上胡々希 ◆SOEjqj5iOM
2025/07/09 18:49:27    (4mK5leh9)
昼過ぎスマホの通知音が
「メールだったら佐久間スポーツジムからだよね、ドキドキする…、件名、採用通知の件について…
採用通知でありますように……、やった!!
採用通知だ!えっと…、採用に当たり◯◯日に専用ウェア、水着の試着と
マシンの取扱説明及び使用方の説明を行う為、出社する事。
わー、本当に採用だ、服装は軽装か〜、スーツじゃなくていいんだ、とは言ってもカジュアル過ぎるのも駄目だよね。
あっ!……照君と待ち合わせ時間だ、ハァ〜……(心の声(溜息ついているようじゃ距離置いた方がいいのかも。))」

マンションを出て地元駅前のコンビニに交通系ICカードにチャージし出ると人とぶつかりそうになる。
突き飛ばさない様にだろう力強い腕で身体を包みこまれる。
「申し訳ありません……って社長!!」

見上げた先には見知った顔、佐久間亮平。
目をパチクリしていると声が掛かる「胡々希ちゃん、何抱き合ってるの?」
抱きとめられたまま振り返ると渡辺照が居る。

「違うよ、コンビニから出てきた時、ぶつかって支えてくれたの。
社長、ありがとうございました、そして申し訳ありませでした。」
「社長?」
「今日話すつもりだったんだけど私採用されたの、そこの社長だよ。」
「そうなんですね。(心の声(胡々希ちゃん、またヒール履いてるし俺嫌だ言ったよね。))
これから俺ら飲みに行こうと思っていて…、一緒にどうですか?」
「照君!失礼だよ!この後、用事もあるでしょうし…。」

話しながら守られていた腕は離れてしまう。


黒木「私、佐久間スポーツジムのインストラクター長の黒木と申します。
はい、新しいウェアの事でこの度、新人二人を採用するに当たりよりフィットするウェアをと思いまして採寸をお願いしたいのですが
◯◯日にこちらに来て頂けませんでしょうか?(心の声(全裸採寸の時、社長が入ってくれば…、辞めちゃうかもね、楽しみだわ。))」
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投稿者:亮平 ◆GLvqrwKyXs
2025/07/09 17:26:29    (UE7XVDfn)
「ああ、あのなんとかという新素材でできたってやつか。その方向で調整しといてくれ。あの二人を広告塔にして宣伝討てば、特別会員も増えるかもしれんしな。」
「後のことは堂本と黒木に頼んだぞ。随時報告だけはしてくれ。じゃあ今日はここまでで。会長私はちょっと出ますんで・・・」
そう言い残すと会議室を後にして社外へと出ていく亮平。

会長の光一も出て行き二人残された堂本と黒木。
「社長も思い切ったなあ、一気に二人も採用するなんて。」
特に黒木に聞かせるつもりでもなく、独り言ちる堂本。
「あの二人甲乙付け難かったですからね。黒木心の声:あの小娘、どうしてやろう…楽しみにしてなさい。今度会うのは研修の時か…何か面白い方法はないものかしら…」
黒木が考え込んでいると堂本が
「黒木さん、講習の日程決めとかは、改めて。ちょっと残務が立て込んでて…デスク戻って処理しますんで、すいませんけど電気と空調消すの宜しくお願いしますね。」
「分かりました。お疲れ様です。」
そう言い会議室を後にする堂本、一人残される黒木。
「新しいウェアと水着かぁ……そうだ、よりよくフィットさせるため細かい採寸が必要とか言って、研修室で全裸にひん剥いてやろうかしら。流石に男の目の前ってのは不味いけど。それにウェアのメーカーの人、今度面白い素材出たんですよって言ってたっけ。確か角度によっては透けて見えるとか。名刺貰ったから聞いてみようかしら。」

デスクに戻った堂本は残務を済ませ、先程命じられた合否メールの雛形を作り始める。
「合格者には研修の日程場所、注意事項を入れられるようにしておいてと。不合格者はこれで良しと。後は黒木さんと日程を調整すれば、〇日には送れると。」


それから数日経過し、採用の合否をメールしておくように堂本に命じた〇日の夕刻。他県取引先での打ち合わせ業務を終えた亮平。

乗り継ぎ駅で一度降りて軽い食事を済ませ、地元の駅に向かうため乗り継ぎ駅に向かっていると、コンビニの前で出てきた女性とぶつかってしまい、突き飛ばしてはまずいと思い、腕を回し咄嗟に抱きとってしまう。
「これは失礼しました。お怪我はありませんか?」
女性の顔を見るとそこにあったのは、井ノ上胡々希の顔だった。
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投稿者:井ノ上胡々希 ◆SOEjqj5iOM
2025/07/09 06:47:50    (4mK5leh9)
「受付業務につきましても、お教えいただけましたら対応可能です。もちろん、清掃業務にも支障はございませんが、先ほどインストラー職での採用になる可能性があると伺いましたので、そちらの業務が疎かにならないか懸念しております。プールという性質上、会員様がご利用中はその場を離れることができかねます。人員を増やすご予定につきまして、社長はどのようにお考えでしょうか。」
亮平の回答を聞き、納得した顔をし一礼して退室する。
他二人の面接が終わるまで廊下のパイプ椅子に座り他二人が退室すると会社を後にする。

深澤「井ノ上さん、大西君、お疲れ様でした、親睦を兼ねてお茶でもしませんか?」と胡々希の肩に手を置く深澤。

大西「深澤さん、初めて会ったばかりの人にそれはないんじゃないですか?」と深澤の手を払う大西。

「諸先輩方のお話をお聞きしたいところですがこの後用事がありまして、本日は失礼させていただきます。」
一礼してから駅に向かう。「(心の声)採用されたわけではない内から関わるのは避けたいわ。」


堂本「◯日までにメールの件、承りました。
それから社長、サンプルで貰った身体にフィットするウェアと水着、井ノ上さんと大西君に着てもらうのはどうでしょう?
合格通知メール後、オフィスにあるトレーニングルームで研修してもらいますし丁度いいのではありませんか?
フィット具合等々、撮影になりますが今の内から慣れてもらうのも手だと思います。」
黒木「堂本課長、いい考えだと思うわ、何なら私も着ると言うのはどうでしょう?(どんなウェアとどんな水着なのかしら?)」
光一「女性の黒木さんが居れば井ノ上さんも安心するだろうからいいのではないかな?社長。」


深沢、大西と別れた後、帰りの電車に乗り込みマンションに戻ると通知が「照くんからだ…、今から行ってもいい?…か、どうせまたするだけなんだろうなぁ…。」
ポチポチ、照くん、ごめんね、今日面接で疲れちゃって早く休みたいからまたにしてくれないかなぁ?

通知、癒してあげるよー(心も体も(ハート)
返信、嬉しいけど本当に今日は疲れたからごめんね。


渡辺「何だよ、面接前、ナイーブになってたからヤラなかったのにさ、胡々希の体マジ最高なんだけどな…。」
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投稿者:亮平 ◆GLvqrwKyXs
2025/07/08 23:03:21    (yGI2.hPM)
「勿論ガイドラインやマニュアルは作ってあるし、随時見直しはかけていますが、何分ガイドラインもマニュアルも社員側を縛るものであって、お客様にはお願いレベルでしかできないですからね。
何かあったら単純に警察に訴えればいいと思うかもしれませんが、客商売の難しいところで、訴える行為の線引きによっては、お客様を減らしてしまいかねない。
そんなことになったら、経営が立ちいかなくなるのは明らかです。そうなってしまったら働いてくれている社員やそのご家族に迷惑をかけてしまう。
難しい問題なんですよ実際。
亮平心の声:なかなかしっかりしていて、これはなかなかの拾い物かもしれない。黒木はかなりご立腹のようだが、この娘(こ)が黒木の下に就いて今の考えを貫けるかも見てみたいものだ。果たして耐えられるんだろうか・・・」
「なかなかの意見を聞かせて貰いました。皆さんは他に何かございますか?」
そう言って、光一・堂本・黒木を見渡す亮平。
「いや大丈夫」と光一
「私も特にありません」と堂本
「大丈夫です。」と答える黒木だったが心の中では「なに?社長まさか、この高慢ちきな娘(むすめ)雇う気じゃないでしょうね。もしそうだったらいびり倒してやるんだから。」などと考えていた。

「無いようでしたら、最後に井ノ上さん、もし当ジムに来ていただくとなった場合にですが、採用はインストラクター職になりますが、何分にもまだまだ小さい所帯、インストラクター業務が終わったり手が空いている場合には、受付やトレーニング室、これからできる予定のプール・スパ・サウナの清掃や、行く行くは管理なんかもお願いすることになると思います。宜しいですか。」
その問いに対する胡々希からの返答を聞いたのち
「それでは井ノ上さん、今日はご足労いただきありがとうございました。結果は追って〇日までにメールでご連絡いたします。」
亮平がそう言うと、井ノ上胡々希は椅子から立ち上がり、一礼をして退室していく。

その後残る二人の面接をこなし、秘書の目黒に応接室の机の配列を直させた後、そのまま採用者選別会議に入る一行。
「私は、井ノ上胡々希さんがいいと思うんだが、会長はいかがですか?」
「いいと思うぞ。光一心の声(良し、亮平の奴食いついたぞ。第一段階はクリアかな。)」
「人事課長はいかがですか?」
「自分の意見もしっかり言えて、申し分ないかと思います」と堂本
「黒木君は?」
「私は大西君がいいと思います。彼もしっかりしていて、うちが導入しているマシンとはメーカーが違いますが、マシンの扱いにも慣れていそうですし。」
「私も彼はいいと思うのですが、何分にも井ノ上さんの印象が強すぎて、折角の人材手に入れないわけには・・・」
「いえ、私は絶対大西君押しです。
黒木心の声:あの小娘は最後まで反対してやる。どうしても三人は小娘押しを曲げそうにないから、小娘と大西君の二人採用させてやる。採用に関してはこの四人全員の賛成が必要。大西君のあのズボンの膨らみ、厚い胸板。彼あっちの経験も豊富そうだし、一度抱かれてみたいわ。」
「そうですか、困りました・・・採用に関しては四人の全員一致を旨にしてるし。。」
頭を抱えて考え込む亮平。

「どうだ亮平。いや社長。この際二人採用ということにしては。
大西君は顔も身体もいい。彼目当てのマダムが入ってくれるかもしれないぞ。それに一人が二人になったところで、人件費位出せるだろ。」
と光一が助け舟のように意見を出す。
「それはそうですが・・・・・・」
数分の間考えていた亮平だったが
「二人採用としましょうか。いいですか堂本課長、黒木君。」
「分かりました結構です」と堂本
「ごり押ししてしまったみたいで申し訳ありません。異論はございません。黒木心の声:入社は反対できなかったけど、こうなったらあの小娘の事いびり倒してやるんだから・・・それに美男子入れることに成功したし。これからは目の保養できるわね。大西君、私くらいの熟女興味あるかしら?同年代に比べれば身体の線は保ってると思うし。」

「では今回は井ノ上胡々希さんと大西茂君の二人を採用するということで。堂本課長、〇日に井ノ上さんと大西君二人に合格通知メールを送っておいてください。もう一人には今回はご縁が無かった旨お願いしますね。」



4
投稿者:井ノ上胡々希 ◆SOEjqj5iOM
2025/07/08 07:14:03    (kj7W5oeP)
黒木の刺々しい言葉は今まで何度も経験してきた、自分でも綺麗な部類に入ると思うし告白も人より多くされていると思っている。
黒木の言葉に周りを明るくすると言われる笑顔で応えていると佐久間亮平に促されパイプ椅子に座ると再びの質問にハキハキと応えていく。
「はい、健康科学科で学んだ経験や、管理栄養士、健康運動指導士、健康運動実践指導者に感銘を受けました。
これらの資格や知識は健康維持や生活の質向上に対しお手伝いできることがあれば幸いです。
スポーツと食の両面から健康や生活の質を向上させるお手伝いができることが出来たとしたらとても嬉しく思います。
一号店の件ですがもし私にお任せいただける場合は、情報提供やアドバイスを丁寧に行い、会員様にとって有益な内容をお届けできるよう全力でサポートいたします。」
「その質問はお客様とのコミュニケーションやサービスの提供に関わる重要なポイントですね。
特に水着やレオタードのままでの対応については職業上の立場や会員様の誤解を避けるためにも明確にしておく必要があります。
会員様の中には誤った認識を持つ方もいらっしゃるとのことですので、
スタッフとしての立場や対応のルールをしっかりと共有し、適切な対応を徹底することが大切ではないでしょうか。
必要であればガイドラインやマニュアルの見直しも検討されると良いかもしれませんね。」
光一「頼もしいな、これは黒木君も一本取られたのではないかな。(光一の心の中(こう言う気の強い女を組み敷くのも亮平、乙だぞ。
経験人数は少いと見たか感度はどうだろうか?))」
愉快そうに豪快に笑う光一と小娘に言い負かされたと思い悔しさから唇を噛み締め小刻みに震える黒木。
「(黒木心の中(選考通ったら絶対恥かかせてやる!!その前に受からせてやらないんだから!))」

堂本「私からも一つ、仮定の話ですが一号店なのてすがプライベートレッスンは特別会員様向けのカリュキュラムもあり
その特異性から寮に入って頂く事になると思いますがその辺りはどうでしょうか?
勿論、寮規定がありますが……。
それから一号店の特別会員様とパーティーと言いますか親睦会もありますがそれに参加してもらう事になります。」
「はい、どちらも問題はありません。(胡々希心の中(照君との事を考えるのに引っ越しも悪くないよね。))」
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