亮平と目黒が社長室で書類を処理していると、堂本が戻ってきて堂本「社長、新入社員への館内案内が終わり、大西君と井ノ上さんはそれぞれ帰宅しました。私も時間ですので今日はお先に失礼します。目黒さんもお先です。」と言って社長室を出て行く堂本。「お疲れさん。」目黒「堂本部長、お疲れさまでした。」言いながらも書類を処理し続ける亮平。目黒「社長これで最後です」その書類をデスクに滑らす目黒「サウナ室のドア工事と追加工事時の伝票か、問題無し決済と…終わったぁ。そうだ目黒、この後飲みに行くんだけどお前も来いよ。」目黒「菊池さんですか(笑)・・・ってことは後のメンバーは、横山さんと京本君あたりですか。」「ご名答(笑)気を使わない、いつものメンバーだよ。女っ気も皆無(笑)お前が体壊す前はたまに行ってただろ。」目黒「そうですね…。でも邪魔になりませんか?」「邪魔なわけないだろ。もしそんなこと言う奴いたら、追い出してやるよ。」居酒屋居酒屋に入ると亮平が親父に「四人で予約入ったと思うけど一人増えたから」と言って、二階へ上る階段へ亮平と目黒が二階の個室に入ると、直ぐ後から店員が一人分のコップとお通し割り箸を運んできて、テーブルに置く。菊池「遅いよ、亮ちゃん。先やってるぞ。」と菊池勝利の声が聞こえ、後ろにいる目黒に気が付いたようで、菊池「おっ、目黒君。ジム以外で会うの久しぶりだね。」横山「こんばんは、佐久間さん。目黒さんも。」京本「佐久間社長、目黒さんこんばんは。先に頂いてます。」と口々に挨拶が飛んでくる。亮平と目黒が席に腰を下ろすと、それぞれのコップにビールが注がれ、菊池・横山・京本にとっては二回目の乾杯。それぞれが雑談をしながら食事・飲酒を楽しんいると、亮平が徐に「勝ちゃん・横山さん・京本君、明日いよいよ佐久間スポーツジム新一号店オープンになります。」一同「おぉ~、いよいよか…」「で、新一号店オープンを機に、メニュー内容を若干改訂して、個別レッスン・グループレッスンを導入します。そのための人員も確保しました。まぁ、個別レッスン・グループレッスンを受けていただくには、特別会員として若干の負担増をお願いすることになりますが…」菊池「その対応するのが、大西君であり井ノ上さんってことか。」「そう。二人だけじゃないけど…二人には特別会員向けの、個別レッスン・グループレッスンをメインに受け持って貰おうと思ってる。」横山・京本「菊池さん会ったことあるの??」菊池「あぁ、美男美女だぞ。井ノ上さんなんて若くてボン・キュ・ボンで肌はぴちぴち、指なんてはね返してくるからね」横山・京本「菊池さん、またまたぁ……触ったことあるような言い方して(笑)」菊池「あるよ、言ってなかったっけ?サウナ事件のと……」言いかけて、あっという表情をして亮平を見て菊池「亮ちゃん、これ言っちゃまずいんだっけ?」「あまり広まって欲しくはないな。」横山・京本「そんな…ここまで聞いてこれ以上は駄目よは殺生だろ、教えてよ。亮平さんお願いだからさ。」「しょうがないなぁ…絶対口外はしないって約束できるなら、勝ちゃんもこれ以上は駄目だからな。まさか今まで言ってましたなんてこと……」菊池「ないない、絶対にない、神に誓って話したのはここが最初だよ。」「分かった信じるよ。。」横山・京本「俺たちも絶対に口外しないからさぁ、教えてくれサウナ事件って?」二人のその言葉を聞いて、亮平と菊池は顔を見合わせる。まるでどっちが話す?とでも問いかけ合っているように。「しょうがない、俺から話すよ……ちょっと長くなるけど…」そう前置きをして「あの日佐久間スポーツジムでは新入社員用の各種ウェアの採寸などを、そして勝ちゃんには、サウナの最終調整やら水風呂の漏れ確認やらを依頼していた…」と話し始め、あの日起こったことを話し終える。横山・京本「そんなことが……それで黒木のおばさんは馘首になったと。そう言えばあのおばさん今何してるの?」「さあ……?もう佐久間ジムとは何の関係もない人間だし、噂が立って近隣のジムでは雇ってくれないだろうからね…何してるかはわからん。」米倉を一瞬頭に浮かべる亮平だったが口にすることはなかった。横山「ってことは、黒木のおばさんが佐久間ジムで最後に見てたのは、北斗の股間って可能性もあるわけだ(笑)」京本「ちょっと横山さん、止めてくださいよ。。」横山「北斗の奴、その前日シングレット着てトレーニングしてたもんな。マシンやってる北斗の股間、おばさんランランと光る眼で見てたし。(笑)」京本「ちょっと横山さんってば、本当にやめてくださいよ。」
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