ベランダへそっと差し出すように置かれた下着。その行為はまさに汚してくださいと言っているにも等しい。数々の下着を吊したままの男性からしてみれば、夢のような空間が広がるその足元には、洗濯すらしていないどころか、たった今自慰行為に及んで蜜を吸い込んだ下着が差し出されている事など、歓喜の声を上げてしまいそうなのではないだろうか…。一人暮らしの女として、そんな危険な行為を望んでしてしまう自分自身が信じられなくもあった。それでも友人の告白を聞いて以来、信じられない欲望が自分の中に沸々と沸き上がってくるのを感じ、自分でも止めるこのできない衝動へと変化し始めていた。「汚して…もらえるのかな…?」そんな呟きも自然と発してしまう。「でも…今夜は真弓のところに行くって…。だから…私のパンティはあのまま…。」下着が放置されることは、私自身が放置される事に等しい…。そんな考えは私に常識では考えられない寂しさのようなものを与えていた。「でも…もしかしたら…。」友人のところへ行ったあと、私のところにも様子を窺いに来るかもしれない…。そんな想いが、灯りを消した部屋の中で、まんじりともしない一夜を過ごすはずだった…。窓辺を見つめその張り詰めた空気を乱す何かが訪れることを望んでいた私は、いつの間にか浅い眠りに落ちていく。微睡みの中の私は汚されたばかりの下着を窓の中に放り込まれ、汚されたばかりのクロッチを愛しそうに眺めると、そのまま両脚を通し、元通り身に着けてしまう淫行に…。股間に感じる生温かい滑り気を満足げに下着の上から指先で擦り押しつけるような行為を…。ふと気づくと…外は明るくなっていた。慌てて窓辺に駆け寄ってみても差し出した下着はそのままに放置されているのが見えた。「やっぱり…そうだよね…。」何も悪戯されていないのだから、本来ならホッと胸を撫で下ろすべきところ。それなのに私は逆に物足りなさを感じてしまう狂気。ひとまずベランダに差し出した下着だけを回収してシャワールームへと向かう。寝汗を掻いた肌を洗い流したい…。そんな想いで全裸になると、意図していなかった光景を目の当たりにする…。「えっ…こんなに濡らして…私…。」モチロン淫夢の事は覚えていた。しかしながら身体の変調を感じることはなく、目の前の太ももに垂れ落ちる蜜を見て驚愕の表情を浮かべる。身体は確実に求めている…そう感じたとしてもそれを素直に認めることはできず、一心不乱に汚れた身体を洗い流しバスルームを出る。「あっ…メール…!」テーブルの上に置かれたスマホが着信を知らせるランプが点滅しているのを見つけると、例の下着泥棒からだと確信した私を失望の闇に堕とし込む…。「真弓…?」無意識に対抗意識を燃やしている友人からのメールだと気づくと、いくらか険しい表情へと変わる。どうしても相談したいことがあるらしい…。疑念は抱きつつも、友人としてむげに断ることもできず、あの日と同じカフェで待ち合わせることにした…。「相談って…なんだろう…?まさか下着泥棒の話…!?」昨日は例の下着泥棒は真弓のところへ行ったはず。だとしたら…何かホントに困り事が起こったのかもしれない…。でないとしても、真弓は下着泥棒の被害者なのか確かめることもできるかもしれないと考えた。どちらにしても何らかの情報を得られるだろう…。胸の中のモヤモヤが少しだけでも晴れるかもしれないと思い、約束のカフェへと向かった…。カフェに着くと、先に到着していた真弓が控えめに手を上げて知らせてくれた。
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「…。」どの程度の話をするのか、そもそも話の場を設けられているのか…。さすがに極力面識を持たないようにしていただけに、場所も時間もそしてそもそもあるかどうかもわからない二人の接触に、リアルタイムで耳を傾けられる準備をすることはできなかった。しかし、想定外だったのは真弓からの返信。普段は了承の旨すら送られてくることはなかったが、翌朝、場所と時間だけがメールで送られてくる。「直接自分の耳でも聞けってことか…?それとも俺をおびき出したいのかねぇ…。」仕事の時間を調整し、何とか出向くことに成功する。真弓の行動にも驚いたが、何が幸運かと言えば、一方的に真弓や京子の顔を拝めるということ。冷静さを欠いた真弓が、そのリスクを理解しているとは考えにくい。「それなら、俺も好意に甘えるとしようか。自分でどろどろに下着を汚した京子の次の日の顔ってやつも…気になるしな…。」指定したのはカフェ。ビジネスマンを装い、スーツ姿にビジネスバッグ。カフェには女の二人組が数組いたが、年齢層…そして少し不審な挙動を見せている女…。「あれか…。」はっきりと顔は知らないが、雰囲気、纏っている空気がその推測を容易にさせる。席は奥まった角の席。近くのテーブルに男が腰を掛けるのを見て、真弓は怪訝な表情を浮かべるがさすがにそんなことで文句は言えないのはわかりきったこと。そのままノートPCを開き、仕事をする振りが始まる。………………「はあぁ!?真弓…あんたおかしいよ…!そんな事…信じられない…。」真弓の赤裸々な告白に緩みそうな顔を上手く誤魔化しながら聞き耳を立てていると、突然の大声。内容的には確かに大きな声を上げたくなるタイミングなのはわかっていた。吹き出しそうになるのを堪えながら、惨めな女のやり取りを楽しむ。片や言いなりの生活に興奮を感じ始め、内なる自分を楽しみ始めたことを惜しげもなく友人に晒させられる情けない女。片や相談を受けていながら、女の行動と言動に理解できないふりをしつつも、結局自分も同じような興奮を感じ始めている哀れな女。全てを知っているからこそ、二人のやり取りに一回りも二回りも興奮を増して感じられる。メールという文字のやり取り、あるいは盗撮という聞かれていることは知りつつもそこに男はいない状況。そんな中で、脅しがかかっているとはいえ友人だと思っている女に全てを晒すのは、屈辱以外の何物でもないだろう。まるで目の前でオナニーするからイクまで見てて…、と突然友人の前で全裸になって行為を始めているようなもの。いや、内に秘めている気持ちを晒すのだから恥ずかしさはその日ではないかもしれない。合間合間でコーヒーのおかわりの為に店員を呼ぶ。その店員が注文を取りに来る度、コーヒーを持ってくるたびに真弓の声が小さくなり、俯きがちになるのがひどく滑稽に映る。真弓の話が終わるのにはさほど時間はかからなかった…と思っていたが、気づけば小一時間が経過していた。それだけ二人の会話に集中していたのかもしれない。精液まみれの下着を履かされ…、あろうことかそれをそのまま身に着けてきているとまで口にする真弓。京子の心情は如何に…。終始怪訝な表情、困惑…冒頭こそ軽蔑するあの演技を見せてはいたが、徐々に聞き入るように真弓の目を、その言葉の発せられる口元を見つめていた。高揚する真弓の表情を、どこか艶やかで悦びを感じさせる真弓の表情を、京子はどんな気持ちで眺めていたのだろうか。この先自分に待ち受けるイメージなのか、あるいはそんな行為をさせられている自分を想像させただろうか。それとも、ここまで堕ちる前に手を打たないと…とおもったか…。早く私も…、いや私にはもっと…。そう思ったのだろうか。
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真弓と話し始めたとき、真弓の言葉は私としては半信半疑だった。真弓がもう一人の女なのではないか…?そんな疑念を抱いていたものの、比較的じたくが近所だと言うだけで真弓がそうである確証などなかった。なぜなら以前から親しく付き合う真弓は、同い年でありながらも私にとっては妹のように感じる存在。世間知らずといえば聞こえは悪いかもしれない。あえて言うなら『すれていない』とでも言うべきか…。何もかもどこから見ても、深く知れば知るほどに真弓という女は何も知らない女の子だったのだから。見た目もその通り。幼く見える顔つきも手伝って、少女のような雰囲気を纏う真弓は、清純そのものに見えた。その頃私はと言えば、付き合う男は誰も彼もろくな者ではなく、いいように利用されるだけ利用されて、用が済めば捨てられる。そんな繰り返しの中で、過去の男達との間には、妹のように感じていた純な真弓には到底話せない事ばかり経験もしていた。私とは真逆のような女性…それが真弓に対する私の印象。それは必ずしも私は卑下する事でもなく、どちらかと言えば真弓が知らない色々な大人の遊び方を知っているという優越感にもなっていたのかもしれない。それが真弓の告白を聞いてからと言うもの、その立場は逆転し、焦りにも似た気持ちに苛まれる事もある。下着泥棒からのメールを読んだときもそう…もう一人の女性が真弓だったら…。そう感じたときは、真弓よりも注目されたい…真弓よりもこの人を楽しませなければ…。そう思った事も嘘ではない。今日の真弓からの告白も、半信半疑で聞き始めた話にいつの間にか惹き込まれている自分がいた。盗撮されていると知っていながらストリップみたいに服を脱いでいく真弓…。言われるままに全裸を惜しげもなく晒し、盗撮…覗きの目の前で自慰行為を披露する真弓…。自ら男性の精液を望み、欲しいと懇願することができる真弓…。割れ目を開き、見せてはならない部分を奥まで晒すような真弓…。どれもこれも頭を何か固いもので打ちつけられたかのようにクラクラする事ばかり。『ホントに真弓はそんな事をしているのだろうか…。何か気に食わなくて、わざと当てつけのような話を重ね私を試しているだけではないだろうか…。』そんな想いが芽生え始めたとき、近くに座っていた男性が席を立ち、店員に話している言葉に現実を思い知らされる。『生臭い変な臭い…!?私は感じなかったけど…真弓が言ってること…ホントなんだ…。この子…ホントに汚されたパンティ…穿いてるんだ…。』まるで状況を知らない他人が申し出たことで、真弓の話に信憑性が増し、まさか…と思いながらも聞いていたことも真の現実なのだと受け止めざるを得なくなった…。『こんなに可愛いのに…女の子にしか見えないのに…。そんなにイヤらしい…いいえ…もはや変態的な事だよね…。そんな事を…この真弓が…。』自分の方が大人の楽しみは知っていると思っていた、所謂上から目線が根底から覆される屈辱を味わった…。『なんで…なんで真弓なの…。』対抗意識がより強く感じられる瞬間だった。そんなとき、例のメールが私のスマホに届くと…。『やっぱり…昨日は真弓のところに…。』あわよくば…そんな想いを見事に打ち砕かれた私。しかしながらわたしの羞恥心を擽る言葉と画像に私の中の淫らが目覚めかけてしまう…。『干してある下着…今日も見られちゃった…。それにこの画像…。またたくさんの人達に…私の下着が見られてる…。私の下着を見て…ニヤニヤしながら…写真まで…。』きっと真弓もこうやって少しずつ罠に嵌められていったのだろう…。そんな手口は理解していたとしても、一度開花してしまっ
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車の中でその時を待ちながら、何気なくPCを眺めている。程よい時間で真弓から音声データは送られてきたが、やはりあの後は少しのやり取りでカフェを後にしたようだった。ぎりぎりの時間で送ったメールだったが、ちゃんと確認できたらしい。男からの指示で、こんなことを言っている、と京子には伝わった。脅しに聞こえただろうか…。いや、脅しの意味も含まれている、その要素がなければ従わない可能性が、まだ、残っていると考えていたからだ。偶然から始まった、女性を軽視するような男の行動、下着泥棒。一般的には、異性の目に触れないように注意して振る舞う物。それを盗み…汚し…、それを餌にまた辱める、一部の女性に至ってはそれで人生が狂わされてしまう。そんな様子を少し離れたところから舐めるような視線で楽しむ、卑劣で醜悪な男の最低の趣味だ。「しかし、真弓…そうとうハマってやがる…。楽しませてくれるぜ…ほんと…。」ほぼ一部始終を聞いてはいたが、興味を向けていることを悟られないためにもあまりあからさまな動きは取れなかった。その分、送られてきた音声データは全てをはっきりと聞ける、改めて真弓の内情を把握すれば疼くものは多い。そんなことを考えていれば時刻はいつものように、深夜0時を跨ごうという時間に差し掛かる。予報は的中、大粒の雨がフロントガラスを激しく叩く。その音に導かれるようにその先の京子の部屋に目を向ければ、下着は吊るされたまま。「これが答え…ってやつか…。竹本京子…。いいぜ…、行くとこまで行こうか…、あんたは真弓より上なのか…下なのか…。示そうとしてるんだよな…?」独り言、しかしいつになく饒舌になってしまう。それだけにわかりやすく反応を見せる京子の行動に、むしろ男の方が絆されているような感覚さえ覚える。酷い雨、風も弱くはない。そんな中を男は悠々と歩いていく。仕事柄、雨の中での高所作業も少なくはない、この程度の天候でどうこうなるようなことはなかった。微かに漏れる光…。そして揺れるカーテン。男の忠告のような心配の言葉は、考え方を変えればそっくりそのまま指示となる。下着が無いなら行く意味がない、下着があれば行くように聞こえる。そして、雨を懸念した窓の開閉それらは寄り今夜を京子に意識させる言動に他ならない。「良い子だ…。ちゃんと、真弓への命令を理解してるんだな…。」べランダへと入りこむ。さすがにこの雨の中、音を立てずにというのは無理があるが、それをかき消して余りあるほど強い雨音がそれらを遮ってくれる。いつも同じような時間。京子もきっと、それを理解しているはず。ここで大きくカーテンを開き、強硬手段に出ればそれでことはしまいにできるはずなのに、きっとそんなことはもう頭の中にはないのだろう。「は…は…やっぱり、このスリルだな…。こっちがハマっちまいそうだぜ…。」かすれるような小さな声を漏らしながら、男は股間を露出させ、雨で少し湿気ている下着で包む。激しくいきり立つソレは、下着に包まれることで激しく脈を打つ。果てたわけではない、しかしその瞬間に、とくとく…っと先端から溢れ出すような感覚を覚える。じわっと、先端に触れた部分にシミが大きく広がる。男のモノは、一定以上の興奮を越えてしまった瞬間に、射精に近い感覚でカウパー…俗にいう我慢汁が溢れることがあるという。正にその状況。膝が笑い‥そして、童貞が挿入した瞬間に果てるときのようにその日は一瞬だった。「くは…っ。」日中の出来事に衝撃が大きかったのもあるかもしれない。二人の女が水面下で知らずに同じ男に辱めを受けている、そんなことを知らず、自らの欲求を隠す女、晒す女。そんな対照的な女を実感し、興奮が過ぎたのかもしれない。「は…はぁ…はぁ…。」どろっとした精液は、いつにも増して粘度が高く、臭いも
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幾度となく窓の外を気にする素振り。次第に強くなっていく雨と風。天気を気にしているのだろうか…干した下着は飛ばされないだろうか…部屋に雨水が舞い込まないだろうか…。そんな考えは言い訳に過ぎない。自分の行動を正当化するための言い訳。本当の意味は…あの人は来て『くれた』のだろうか…。あの人は下着を悪戯『してくれる』のだろうか…。心の中の呟きは明らかに変化していた。その言葉はもはや望んでいる心を表している…。次第に風雨が強まるように、雨音は激しくなり、開いた窓から吹き込む風もカーテンをより大きく揺らしている。夜中とは言っても生暖かい風が部屋の中に吹き込み、エアコンから吹き出す風も音を立てて吐き出されていた…。「こんな天気でも…下着を悪戯しに…?」半信半疑ではあったが、今夜は来るという言葉を信じて待つ自分も確実に存在した。日付が変わろうかという頃、一際雨風が強くなったように感じた。こんな荒れた天気でも来てくれるのだろうか…。よもや卑劣な下着泥棒を心配しようとは…考えられない感情に包まれても、それをおかしいと思う気持ちはどこにもなくなっていた。「真弓は…こんな状況で…全裸になってがに股で…。そんなに恥ずかしい姿をするなんて…あの子が…。」頭の中には今日、告白された言葉が妄想となって広がり始める。 「真弓が…まさかあの真弓が…。覗かれながら…盗撮されながら…人前で全裸になって…そんな…信じられない…。でも…あの子は…ホントにしたんだよね…。」脳内で造り上げられる妄想は、現実のそれよりも淫らな姿を浮かべてしまうのだろう。妄想を続ける度に友人の姿は次第に乱れ、それが自分自身の中に眠る欲望だと言うことに気づかないまま繰り広げられる。「真弓が…あの真弓が…。こんなにイヤらしい姿を…。それはあの人を悦ばせる為…なんだよね…。楽しんでもらって…興奮してもらえたら…男の人の…。」より大胆に振る舞うことで相手の興奮を誘い、より多い精液を下着に放たれる…。そんな想いと友人への対抗意識が私の心の中を乱し、行動へと移していく。「私だって…真弓みたいに…いいえ…真弓よりももっと…。」開かれた窓から入り込む風が、私が身に纏うワンピースの裾を揺らす。柔らかな生地の外で着るには心許ない部屋着のワンピース。前ボタンのフルオープンになるワンピースが、風で揺られる度に外と室内を隔てる境目が失われている事を思い知らされる。そこか外なのか室内なのか曖昧な感覚に陥ると共に、目を閉じて妄想の世界に嵌まっている私は、ワンピースの裾が擽るように揺れる刺激をまるで愛撫されているかのような焦れったい感覚に陥る。「あっ…この感覚…なんか…焦らされるみたいで…なんか…イヤらしい…。」モジモジと動き始める下半身。サワサワと揺れ動くワンピースの裾に翻弄され、自然と指先はワンピースの上から股間を押さえてしまうと…。「私だって…できる…。私にだって…できるはず…。真弓にできるなら…私にだって…。」前開きのワンピースのボタン。胸元から股下まで続くボタンをひとつずつ外していく。柔らかそうな白い丘ぁ露わになり始め、それを包むピンクのレースの生地が両脇から押しつけるように寄せた谷間を露わにしていく感覚が肌を伝わり羞恥が込み上げてくる…。「はっ…恥ずかしい…。見られてるのに…覗かれてるのに…こんな事…。でも…でも真弓は…もっと恥ずかしいことを…。」友人への対抗意識が、私のブレーキを壊していく。次第に外されていくボタンが、ワンピースを更に自由に踊らせるように開かれていく。
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