「全裸だ…。私…今…全裸でベランダに…。」今日の出来事…。汚された下着を身に着けて授業に挑んだこと…。そして何の臭いかはわからないまでも、股間の臭いに生徒達が気づいてしまったこと…。トイレの中での全裸になっての自慰行為…。先輩教師と後輩教師二人によるトイレでの内緒の噂話…。そして私をもっとも揺り動かした友人からのメール…。全てが私に焦りを与え、私の知らない快楽に興味を向けさせてしまう。「まだ…子供だと思っていた生徒が…誰かに見せる為に…誰かから指示をされて…オナニーの自撮りをするなんて…。」「まさか…真弓がそんなに大胆な事をするなんて…。鍵を渡してしまえば…全てが男の人に握られてしまう事ぐらい…わかってるんだよね…?」そんな呟きを繰り返しながら、妄想は際限なく淫らなものへと移り変わる。年端もいかない少女に校内で自慰をしろと…自撮りしてメールで送れと…。そんな指示を与えたのは担任教師…かもしれない…。もう既に担任教師の手によって、少女の姿のまま女に変えられてしまっているのでは…。そんな妄想が私を淫らな世界に惹き込んでいく…。男とは無縁と思われる先輩教師も…若い新任教師も…。聖職者でありながら淫らな妄想を重ねているただの女と言うことも知ってしまった。私にブレーキをかけさせるはずのもの達が、ひとつひとつ崩れ落ちていくような気がして…。友人の告白から始まってしまった私の淫らな欲求の膨らみ…。それを更に大きく…より大胆に振る舞わせてしまったのは、やはり友人の告白によるものなのだろうか…。『鍵を差し出せ…。お前の部屋を自由に出入りしてやる…。留守中にお前の下着を全て汚してやる…。もう…男のモノが欲しいんだろう…?』そう言われているような…友人はそのように感じているような気がしてならない。そして…自分よりも奥手だと思っていた友人に先を越されるのはどうしても許せなかったのかもしれない。対抗意識…ライバル視…。単に負けたくない…私だけを見ていて欲しいと望む独占欲も有ったのかもしれない。そんな心の中に渦巻く負のエネルギーとでも言うべき淫らな欲求…。いや…『負』ではないのかもしれない…。何か物足りない…付き合った男達は自分本位で何も与えてくれない…ならば一人の方がマシ…。そう考えて過ごす退屈な日常に、妖艶な差し色が塗り重ねられたのだから…。それを望む心があるのならば…それは決して『負』ではないのだから…。僅かに隙間の間窓とカーテン。昨日とは違い穏やかな風が僅かにガーデンを揺らしていた。そのカーテンの前には全裸の私。窓越しに覗かれたとしたら、産まれたままの姿が見えてしまうだろう。そんな他人の意識に委ねる不確かな事象よりも、今の私の目の前には自らの意思で全てを晒すカメラが私の姿を捉えている…。「きっと…全裸の私が…覗かれているのよね…。あの人の精液が…洗い流していない割れ目についているところも…見られているのよね…。」覗かれている妄想は私の心と身体を熱く昂らせるには十分過ぎる刺激だった。それに加えて今日は、直接命令されたわけでもない、合鍵をベランダにぶら下げているのだから…。不思議と恐怖は感じなかった。淫らな行い…まさかここまで大胆な行動ができるとは考えてもみなかった。それでもそうさせてしまうのは…日常への不満…?それともこれが本来の自分自身なのか…。ふと気づくといつもの時間は過ぎていた…。外を見ることが許されない私には、ベランダの下着と鍵がどうなったのか確認する術はない。焦れるような気持ちと、加速していく淫らな欲望…。そしてほんの僅かな不安が私の心を刺激してドキドキと鼓動は高鳴っている…。
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京子からの返信で、内心の全貌が見えつつあった。モニターから覗いてはいるとはいえ、やはり面と向かっているわけではない以上その表情から読み取れるものは限られている。当然口調や声のトーンなどもわかるはずもない。それを京子も理解しているのであろう、できる限り丁寧な説明が男に対しての理解、共感を求めているようにも思えた。何に影響され、何がその心を、京子の卑猥に歪んだ本心を突き動かしたのか。その心情の変化をまじまじと見せつけられるだけで、男は何度でもその股間を持ち上げそうになってしまう。それほどの魅力、男の欲を鷲掴みにするような淫らな中身を曝け出す様の虜になりつつあった。「なるほど…。そう言うことでしたか…。女性の中身、なんて存外そんなものです、何かしらに欲求を持っている。それに気づいているか、否か。早いか遅いか…、対象が何なのか…、違いなんて…その程度、大差はありません。女生徒は、早々に出会ってしまった。求められる悦び…?従う悦び…?あるいは淫らに狂ったような、常識では考えられない行動を取ってしまう、取れる自分に酔っているのか。教師の話を聞いても同じでしょう。結局…、男を満たすこと…、に悦びを感じる生き物。言葉では何とでも言えますが…、はっきりしているのは、自分自身の言動、行動でその股間を持ち上げる瞬間を見られれば。あるいはその先端から白く、濃い液体を吐き出す瞬間、吐き出したものを視認できれば、体感できればそれは紛れもなくその女に興奮している、喜んでいるという事実の裏付けになる。そしてそれはそのまま存在価値…、その女自身の魅力、となっていくわけだ。さらにその先は…、「自分が一番だ。」と思いたくなってしまう。」少し責めたような、煽ったような言葉を送りながらも、変態的な欲求でありながらも誠実に、赤裸々に告白する京子に対しては言葉を選び返していく。時折見せるのは、京子の内心の核心に触れるような言動。「とは言いましたが、貴女のような物事を素直に受け入れられる女性、なかなかいないと思いましてね。自分の生活を、人生を守る為に、惨めで、恥ずかしい、人間扱いされていないような指示に従ってきた。もう十分楽しませていただいたかな…そう思っているんです。」徐々に話の方向性が変わり始める。まるで京子の言葉の中にある興奮、快感、羞恥への悦びは、あくまで自分のこれからを守る為の演技だとわかっている、というような口ぶり。そして、解放…を匂わすその言葉。「約束…しますよ…。貴女のことをマンション中に晒すことは絶対にしない…と。正直に言いますが…、貴女は私が仕掛けた女性の中で、最も美しく、スタイルも良い。もったいないと思っています。しかし、私も踏み込めば踏み込むほど、深く関われば関わるほど…、時間が割けなくなってしまう。言っている意味が分かりますか…?何人もの女にかまっている時間が無くなった…ということですよ…。まさかこれほど魅力的な女性に、同時に出会えるとは、思っていませんでしたから…。貴女の方が早ければ…、こうなっていたのは…貴女だったかもしれませんが…。」メールの返事は一度そこで途切れる。同時に添付されていた一本の動画。その映像では女が自慰に耽っている。目元は視界を奪うようにアイマスクを装着し、猿轡のように口元に押し込んだ布…は、下着だろうか。強引に押し込んだのか、唾液を啜れなくなり口元からははしたなくも透明な筋ができ、顎から首筋を伝い滴っている。変態的、人のそれとは思えないほどの歪んだ欲求を感じさせる動画。そして、その指先は形の良い膨らみを捉え、先端で固く勃起する突起を扱くように捏ねながら先端を刺激する。片や下半身に伸びる手は、敏感な部分を弄るように指の腹で転がし、溢れ出る淫汁を何度も重ねて塗り込んでいる。「んんっ…、んっ、んぅ。ん、ふぅ…んっ…。」
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心の内を吐き出すような…そんなメールを送信すると、身体に覆い被さるような重たい何かが取り除かれたような解放感があった。大きく息を吐き出すと軽く感じる心。今まで自分でも気づかなかった本当の自分を他人に曝け出す事ができた達成感…。いや…誰かに告白する事で、自分自身を認めてもらえる承認欲求が満たされたのか…。虚ろな眼差しで窓の隙間に視線を送る。誰かがそこにいて覗いているかもしれない隙間。それが例の男なのか…それとも今、たまたま目にしただけの他の男なのか…。下着を晒し、他人の目に触れる様を写真に収めたぐらいの男ならば…この状況で他人に覗かれることも喜んでくれるのだろうか…。そんな妄想を思い描いていると、床に置いたままのスマホが唸りを上げて振動を伝えてくる…。「えっ…!?」まるで私の心の中を覗き見られたかのような、女の心理を鋭く突いたような考察。頭の中には幼い女子生徒の姿や二人の教師の姿。そしてそれらの人々の心の中の思惑までもが透けて見えるような気がした…。「私の中の欲望…。それはみんなが…。目覚めたかどうかの話…。」誰もが何らかの形で持ち合わせている欲望が、覚醒しているのかしていないのか…。それが早く訪れるのか未だ開花していないだけなのか…。そんな個人差とも言える目覚めの時期の違い…。それだけのこと…。誰でも…。大差ない…。私だけが特別なんじゃない…。どこか安心しながらも、そのあとのメールが私の心を震わせた…。「十分…楽しませていただいた…?」その一文を何度も読み返す。その言葉の意味…。その裏に隠された意図…。「えっ…!?どう言う事…!?楽しませていただいた…って…。」その先の文面にその不安の答えはあった。もったいないと思う…。時間が割けなくなって…。何人もの女に…。「貴女の方が…。早ければ…って…!?」その時、瞬時に真弓の存在が思い浮かぶ。真弓は私よりも少し早く、あの人からの被害を受け、そこから見つけてしまった悦びを膨らませていた。誰かに求められる悦び…。従う悦び…。男を満たす悦び…。存在を認められ…与えられる悦び…。そんなものを知ってしまった真弓は、あの人から歪んだ愛情を注がれている。与える事で与えられる悦び…。ギブアンドテイクを知っている…。「そんな…。ちょっ…ちょっと待って…。」追い縋るような思いのまま、送られてきた動画を見つめる。イヤらしい姿の女。目隠しをして、口には脱ぎ捨てたと思われる下着を頬張るように咥え、乳房を弄り股間を撫で廻す。口からは涎を垂れ流し、口からとも鼻からともわからない喘ぎを漏らす女。僅かに見える表情からは悦びのような感情が見て取れる。それにしてもどこかで見たことのあるような…。そんな違和感を決定づけたのはベッドサイドに置かれたぬいぐるみ…。「こっ…これ…。真弓…じゃない…。」あの人から指示されたのだろうか…。変態的な自慰行為を自撮りしろと指示されたのだろうか…。羞恥にまみれ…淫らに…自慰行為を晒す真弓に見入ってしまう…。「真弓が…こんなにイヤらしいオナニーをしてるなんて…。しかも自撮り…。こんな事ができる女だったなんて…。」
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解放。自らを辱め、羞恥の限りを尽くさせられた男からの突然の不要発言。本来であれば飛んで喜んでもおかしくないはず。しかし、その内容を確認する最中、あるいは先ほど届いた返信を綴っている時の様子を見ても、明らかに喜びとはかけ離れた、むしろショックを受けている様子に見える。俯き、肩を落とした情けない姿。到底、下着泥棒に千度下着を汚された被害者の様相ではない。そして送られてきた文面からも、その心情が色濃くにじみ出ていた。「貴方の言う事…全て叶えられる…ねぇ…。それが本当かどうか…、試すのも面白そうだけど…。もうちょっと…揺れてもらおうかな…。」にやりと笑みを浮かべたまま、真弓を汚したその部屋でPC越しに気絶するように眠りに落ちた京子を見届ける。-数日後-2,3日、男は何もしなかった。当然下着に手を付けることもなければ、手にした鍵を使うこともない。しかし、毎夜京子のベランダの見える場所へは足を運んでいた。日中も仕事を進めながら、ベランダが見える位置へと来るときは様子を伺っていた。連絡をしないことで、諦めるのかの確認も兼ねていたが、カメラの電源が切れることもなく、下着は依然としてベランダに干されたまま。まるで、捨てないで…と、捨て猫が飼い主に最後に向けるまなざしのようにも感じられる。「んせ…先生…、竹本先生??大丈夫ですか…?顔色が優れないようですけど…体調でも悪いんですか…?」声をかけたのは、結城という女教師。あの日、全裸の京子が息をひそめていた個室の外で皆藤と話していた女。「それとも…失恋でもしちゃいました…?竹本先生綺麗なのに…、見る目のない男ですよね。むかつくなぁ…。」何も言っていないうちに勝手に決めつけ、そして否定する。あながちズレたことを言っているわけでもなかったが、結果的に必要とされたい男を結城は否定したことになる。兎にも角にも、周囲に気にされるほどに気持ちが沈んでいる状態が表に出ている状態。それが今の京子なのかもしれない。ブーブブン。そんな中、交友関係もそんなに広くない京子のスマホが震える。連絡を寄こすと言えば、数か月に1回の頻度で母親か。最近は、真弓…そして、例の男からの連絡くらいの物。しかし、その音バイブパターンはいつもと違い、連絡が来なくなる少し前に、男からの連絡を区別できるように京子はパターンを変えていた。「どうですか…。数日…、平和に過ごせましたか…?カメラも、下着のことも、もう続けなくてよくなっているというのに、変わらない状況を送り続けてくださっていることに少し気になってしまいましてね…。それとも、解放されたのが悲しかったですか…?辛かったですか…?最後のメール…、私なら…貴方の言う事…全て叶えられる…。という言葉…。これが本当なら…、私も思うところがありましてね…。この女より…、真弓よりも貴女の方が優れている…、そう言いきれるのなら…、そう言う話です。確かに真弓は、自分が犠牲になるから、京子には手を出さないでくれ…と、私にはっきり言いました。それなら…、と、真弓がどこまで楽しませてくれるのかに期待した。でもね…、やっぱり物足りないんです。自己犠牲なんて…つまらない。誰かを貶めてでも、穢して…汚してでも…、必要とされたい。逆ですね、必要とされているなら他の誰のことも関係なく、犠牲にすることを厭わない。自分のことも含めてね…。
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こんなに私を淫らな世界に惹き込んでおきながら…。そんな想いを込めたようなメール。それでも縋るように私をもう一度…女として見て欲しい…と想いを込めて送ったメール。あれ以来、あの人からは何の返信も無い。やはり真弓を選んだんだ…。そんな哀しみに満ちた気持ちは自分でもどうすることもできない落ち込みとなっていた。ほんの短い期間、たった数日とは言っても、私に興味を向けてくれる男性だった。友人への嫉妬と言う醜い感情も芽生えながら、友人よりも私の方へ…そんな想いが有ったことは間違いない…。「やっぱり…真弓の所に行っちゃったのかな…。」仕事を終えて自宅に戻ると、必ずそんな呟きを漏らしていた。干したままの下着…私を追い続けるカメラはそのままに。だからと言って自分一人の快楽の為に自慰に及ぶこともなく、ただなんとなくあの日のままにしておけば…もしかしたら…。そんな諦めきれない踏ん切りの悪さだけが露呈する日々を過ごしていた…。「えっ…!?ごっ…ごめん…なに…?」 放課後の職員室。普段通りに雑務をこなしているつもりだった私に、遠くから呼ばれているような感覚に周りを見ると、すぐ隣に結城里美が私の横顔を覗き込むように立っていた。「あっ…えっと…なに…?」何かを話し掛けられていたのかすらわからない…。まるで心ここにあらず…そんな姿に見えたのだろう…。心配してなのか…単なる好奇心なのか…噂話のネタ探し…だったのか…。「えっ…?うん…大丈夫…何でもないの…ホントに…。ありがとう…。」慌てて目の前の仕事に向かう振りをしてその場を切り抜ける。失恋…。確かにそう言う状況でもあるのかもしれない…。その時、机の上に置いたスマホが聞き覚えのある震え方でメールの着信を知らせてくる…。『コレって…。あの人からだ…。』慌てて飛びつくようにスマホを手にすると、周りを気にしながらメールを開く。久し振りに心躍る感覚を得ながらも、とどめの最後通告を申し渡されるのかと言う不安も感じていた。『真弓よりも…私が…優れている…?それを証明って…どうしたら…。』メールを読みながら、一喜一憂するような文面に、顔色はコロコロと変わっていたのかもしれない。それを結城や他の教師に見られていたとしたら、不審に思われたに違いない。それでも、そんな周りの感情を気にする余裕など無く、この機を逃したらもうチャンスはないと思い、送られてきたメールを何度も読み返し、その真意を探ろうとする。『どう言う事…?真弓ではつまらない…自己犠牲…?必要とされるなら…誰のことも関係ない…?自分のことを…犠牲にすることも…厭わない…?』メールの内容を読み返し、その言葉の意味を…あの人の真意を考えた。『私には…何ができるんだろう…。』目まぐるしく廻る思考…。何を求められているのか…どんな事が自分にできるのだろうか…。過去の付き合いの中でも相手が望むことは何でもしてきたつもりだった。望まれたことを断った記憶もない…。どんなに無茶な望みでも叶えてきたつもりだった。そんな私なら…あの人の望むことも…受け入れられる…。もう迷っている暇など無かった。このチャンス…最後に与えられたこの機を逃せば次は無い…。そんな想いが心の奥から込み上げてくる。それと同時に、私に求められる淫らな行いを考えてしまえ
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