「イヤっ…イヤっ…やめて…私のパンティ…。」頭の中にはあり得ないほど変態的な男の姿を描いていた。クロッチを広げ、落ちきれない染みを眺めながら歪んだ笑みを浮かべる男。染みを見つけるやいなや、その香りを楽しむように顔を埋めるように香りを楽しみ、幾度となく染みを作り続けた年季の入った汚れを口内に含み舐め廻す。挙げ句の果てには男の欲望の証しを包み込みながら犯されるように欲望を受け止める…。「ダメ…そんな事しちゃ…私のパンティ…何回もパンティの上から…こうやって擦って…汚したパンティなの…。私のアソコの形が染み着いたようなパンティ…悪戯しないで…。」薄い水色だったはずの下着は、指を強く押し当てられた事で、その形すら浮かび上がるほどに色濃く染みを拡げてしまう。もうそこには意識などなく、辱められる下着を思い浮かべて快楽を貪るだけの行為。果てなく続くかと思われた秘められた行為は、妄想の中で男の欲望を受け止めた瞬間、頭のてっぺんから爪先に鋭い稲妻で貫かれたかのような刺激が走り抜け…。「あっ…ダメ…。ダメ…私のパンティ…汚しちゃイヤっ…あぁ…私のパンティ…凄い…男の人の濃い精液で…あぁ…ダメっ…いっちゃう…あぁ…私…パンティ汚されて…いっちゃう…いっちゃう…いくいく…ああぁ…いっちゃう…。いっ…くぅ…。んんん…。」全身をビクビクと跳ね上げながら、長く続く全身の痙攣が快楽の強さを物語っている。深く強く果てた身体は荒い息遣いにゆっくりと大きく揺れて見える。「やだ…私ったら…。」いき果てると途端に罪悪感に見舞われる。何か悪いことをしたような…後ろめたさに全身が震え上がる。慌てて乱れた衣服を整え、何事も無かったかのように振る舞うものの、その事実を知る者は自分だけだと思い直すと、つい照れ隠しの苦笑いが表情を歪めた。そして今日は待ちに待った週末。日頃のストレスから解放される穏やかな時間が流れるはずだった。下着が盗まれたことを知るまでは…。「さてっ手気分転換に出掛けようかな…。」力なく横たわったままどれほどの時が流れたのだろう…。不意に思い直すとまるで別人のように支度を調えると玄関から飛び出していく。もちろんあの話を聞いた友人とのランチの時も、下着を盗まれた話はしていない。お互いその話題を避けていたのか…目の前の友人も私と同じように自分で慰めたのだろうか…。そんな想いを打ち明ける勇気などあるはずもなかった。一日楽しい外出を終え、十分にリフレッシュして帰宅するとポストに宛名もない封筒を見つける。「何かしら…。またくだらないダイレクトメールとか…?」宛名もない封書は、だいたいそんなものだと辟易した表情で見つめたのも束の間、封筒がどこか湿っているように感じ、私の中の何かが即座に反応する。「まさか…。そんなことは…。」慌てて封を開けると想像通り盗まれた下着が出てきた…しかも…生臭いような淫靡な香りも溢れ出るように…。「あっ…イヤっ…私のパンティ…。」欲望の香りを纏った下着を取り出すと、未だ滑り気を損なわない液体がベットリと付着したクロッチを見つめる。その表情には嫌悪や恐怖は無く、どこか蕩けたような視線を向けて…。「こんなに…。私のパンティに…こんなにベットリと…。やだ…ホントに汚されちゃったんだ…。匂い…嗅がれて…味見もされて…。汚れが落ちきれないパンティ…こんなに…汚されて…。」下着を広げると、更にモワッと立ち上る香りが私の鼻腔を擽る。本来、こんなモノを返されたとしても、間違いなく真っ直ぐにゴミ箱行きになるはず。ところが私はと言うとです汚された部分を…汚した粘り気を…マジマジと見つめ、どちらかと言えば何かを欲している
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封筒に入れた返却物。昨夜、果てた後、そのまま差し込んだことで投函されたその時も乾ききってはいなかった。それどころか、手にした瞬間に感じる湿り気。心当たりがなければ気持ち悪くてそのまま捨て去りたくなるほど嫌悪感を与えている事だろう。「くくっ…。ちゃんと中身を確認してくれるかな…。そのまま捨てられたんじゃ…、せっかくのプレゼントが台無しだからな…。まぁ、プレゼントをもらっているのは…俺の方なんだが…。」夕刻を過ぎる頃だというのに、まだまだ外は熱気に満ち、そんな時間を感じさせないほど額に汗を滲ませる。油断すればその汗が頬を伝い、首筋を伝う。変装用に纏った配達員の制服は早々に脱ぎ捨てたが、中に着ているTシャツは既にぐっしょりと汗に濡れていた。「今夜もまた…お邪魔しようかな…。」そんなことを呟いた時、男は一人の女とすれ違う。互いに額に汗を滲ませながら、男が歩いてきた方向へと歩いていく。男は京子の雰囲気は何となく覚えていたが、はっきりと顔を覚えていたわけではない。男はスーツ姿の京子の印象が強く、普段着の女を見たことがなかった。日中であれば、こうして難なく通行人がすれ違う道。そう、夜更け、あれだけのギャップを感じさせるほどの暗闇にさえならなければ…。薄い笑みを浮かべながら、そんな男を無意識に避けるようにすれ違っていく女…、この後昨夜の失われた下着の返却に気づき、心を震わせ、身体を弄ばれる感覚に陥るのだろうか。互いに面識はない、それが一層「誰とも知らない者に汚される」フィクション感を強め、歪んだ性癖を持ち合わせている者なら、まるでヒロインにでもなったかのような感覚に囚われ、只偶然起きたこと、それも被害者であるはずなのに、「選ばれた」ような錯覚に陥っていくのかもしれない。………………時刻は再び、日付が変わった少し経った深夜。元々一人暮らしの家計が少なく、治安の良さも相まって家族連れが多く住む地域。しかし夜の暗さだけを懸念し、どこの家も早々に就寝を決め込んでいた。男は予感していた。今までなかったものが急にそこに現れた理由。多くはないにしても、わずかだとしても、そこに干すことへ好奇心のようなものがあったんじゃないか、と。それに対する泥棒、変質者の返答、応えのようなものを目の当たりにした女が何の反応も示さないとは考えにくい。あるとすれば、盗まれたことを自覚して連日のように下着を晒すのか、怖くなり本当に何も干さなくなるか、そのどちらかどう。股間に疼きを感じる。しかし、男の経験が告げていた、きっとまたそこに下着はあるはずだ…と。「ほぉら…。やっぱり…。」視線の先にあるベランダ。1階、角部屋。死角の多い場所だが、ポイントポイントで様子を確認できる場所は確実に存在する。週末、一人暮らしの大人が住んでいる、割には既に電気は消えている。就寝するには少し早そうな時間だが…。「まぁいいさ…。どうせやることは変わらない…、あんたがそこに今日も下着を晒したって時点で、変わらない。」罠…?否。男の勘は、女が興味の方に触れていると確信していた。そっと策に手をかけ、茂みの隙間を避けるようにくぐり、ゆっくりと壁をよじ登る。慣れた動き、仕事柄何かに登る行為は慣れたもの。相応の筋肉が身に付き、より動きは洗練され、物音を立てないことは容易。すっとベランダの隅に身体を落ち着けると、そのまま靴を脱ぎ、洗濯物の方へ。「洗濯が終わったばかりのようだな、まだ湿って…ん…?」まず手にしたのが、先ほどまで京子が人知れず耽って汚してしまった水色の下着。しかし洗濯直後の湿り気…いや、というよりかなりぬるっとしている。そしてどこか身に覚えのある臭い。男は確信した。
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「今夜こそ…どこの誰なのか突きとめてみせる…。」その言葉は使用済みの恥ずかしい下着をベランダに吊り下げる破廉恥な行為を自分自身の中で正当化するための言葉。そう…あの汚れたままの下着は卑劣な下着泥棒を誘き寄せるための甘い罠…。そうすることで自分の行いが正当化され、被害者である事を演じ続ける事ができる。自らの欲望を自身で否定しながら欲望に背中を押された行動が可能になるはず…。その想いが私の行動を更に大胆に変えていくかもしれない懸念はもちろんあった。それでも被害者を装い、悲劇のヒロインに憧れる被虐心すらも私の中に芽生え始めていたのかもしれない。カーテンを閉ざして部屋の灯りを落とす。薄暗い部屋の中、遮光性に優れたカーテンは部屋の灯りを漏らさない代わりに、外の世界と隔てる能力も高く、そこに何があるのか、誰がいるのかすらも判別する事はできなかった。ほんの少しだけ隙間を空けておけば…もちろんそんな想いもあったものの、ここで窃盗犯とはち合わせる事は恐怖…いや…この先の楽しみが奪われてしまうような気がしていたのかもしれない。ほんの僅かな変化も感じられるように、五感を研ぎ澄ませていたはずだった。まさに蟻の足音すら聞き逃すまいと意識の全ては窓の外側に向けていたはず…だった。小さな細い枝を踏むような音が私の鼓膜を揺らす。慌ててカーテンを開き窓を開いたものの辺りに人の気配は無い。「えっ…空耳だったのかな…。」確かに聞こえた…。それがすぐそこのベランダで聞こえたようでもあり、マンションの敷地の生垣近くで発せられたようにも感じる不確かな物音…。「何だったんだろう…。」そう呟き異変がない事を確認し終えた私は部屋に戻ろうとした瞬間、生暖かい南風が私の鼻腔に意識を惑わす香りを届けてくる…。「えっ…!?何…!?」それは先程まで楽しんでいた汚された下着から発せられる淫靡な香りと同じように思えた。部屋の中からではなく、外からベランダを通り抜け部屋の中に吹き込む風に乗って…。「下着の数は…干したままの数だし…。例のパンティは…。」他の衣類に囲まれるように干されていた汚れたままの下着に手を伸ばそうとした瞬間…私の視界に何かが滴る様が飛び込んできた。「えっ…。」床に垂れ落ちるそれは、白く濁り粘り気が強いもののように糸を引きながら放射状に飛び散っている。「えっ…まさか…!?」干したままの姿で汚されて返される事は考えても居なかった。干したままに汚されたのは…一度持ち出して戻しに来る二度の侵入を音もなくこなしたのか…。それとも…この場で淫らな行為に及んだ結果を示していったのか…。思わず例の下着に手を伸ばすと、僅かに温かみの残る粘り気が私の指先に纏わり付く。「うそっ…まだ少し…温かい…!?そんな…今しがた…まで…ここに…誰かが…!?」自室のベランダ内に侵入した何者かが、干してある下着を物色して事もあろうにこの場で射精して帰ったのかと思うと、昂ぶりが込み上げてくる。それをおかしい感覚と捉えるまともな自制心はどこかに吹き飛んでしまったのだろうか…。誰かが侵入し、下着を物色してこの場で下着に精液を放って帰るなど、本来なら恐怖でしかないはず…。それなのに私は…そこに添えられていたメモの言葉のように楽しんでしまっていたのかもしれない…。「ここで…誰かもわからない男の人が…私の汚れたままの
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「…ふっ、やはり気づかなかったようだな…。」昨夜と違うのは、男はすぐにその場から遠くへと離れなかったこと。もちろん、ベランダからは死角になる位置、しかし自分からはベランダの様子がある程度は見える位置。パキンッ。京子が耳にした枝が折れた音は空耳ではなく、男がわざと鳴らした音だった。持ち帰らず、リスクを犯しながらもその場で堪能し、果て、汚した下着をその場に吊るしなおしてその場を離れた。その行動にはもちろん、意味があった。「…。」枝が折れる際に響いた音は、はっきりと京子の耳に届いたようだった。その音からインターバルは数秒程度、カーテンは開き、ベランダの窓が開かれる。遮光性の高いカーテンだったことは、そのインターバルの短さで想像がついた。音に気付き、電気をつけてから窓を開けたのであれば、あれほど早く顔を見せる事はないだろう。「…。」ベランダは南向き、朝日や夕日が強く室内に差し込むことはあまりないだろう。にもかかわらず、中の明かりが一切漏れないほどの遮光カーテンを使用していることに、用心深さも同時に感じていた。少しずつ見えてくる、竹本京子という女の人物像。「…。」そんな京子が下着の変化に気づき…驚いた様子。想像通り…想定通り…。「…。」しかし、男にとっての想定外は、開け放ったベランダ脇で京子がそのまま事に耽ってしまったこと。もちろん、嬉しい誤算。京子は男の想像の一回りも、二回りも淫らで、惨めな性癖を露呈していた。「…、終わったみたいだな…。」男はすっと耳に据えたイヤホンから指を離す。京子がベランダに姿を見せてから十数分程の時間。暗がりの中からスマホをベランダに向けて、撮影。しかし残念ながら、肉眼で確認していた内容程鮮明に撮影はできていなかった。「さすがにこの暗がりじゃ厳しいか…。まぁいい…こっちの方が今回は良い土産になったぜ…京子さんよ…。」イヤホンから伸びるケーブルがつながる先、ポケットの中に忍ばせた藻場入りバッテリーのような黒い塊。そこへ手を伸ばすと、スイッチのようなものをOFFにすると、そのまま脱力しその場にへたり込む京子に背を向け、その場を後にした。帰宅後すぐにPCのある部屋へと向かうと、スマートフォン、そしてポケットに入れていたモバイルバッテリーのようなものを接続する。「やっぱり動画の方は厳しいな…。まぁ、これはこれで臨場感があっていいか…。」モニターに映し出されたのは先ほどスマホで撮影した動画。カーテンが開いた瞬間から撮影は始まっている。内容的にはベランダに向いて悶え、喘ぎ、よがる瞬間が映っている動画ではあるが、手前が暗く後ろの部屋明かりが逆光になり、言われないと何をしているかわからないレベルの動画になってしまっていた。「想定内だ…、雰囲気だけもわかればそれで…。しかしこっちは上々だな…、くくっ。」接続されたモバイルバッテリー内のファイルには音声データが一つ記録されていた。ダブルクリックし、その音声データを再生すると…。---「この…汚れたパンティ…普通じゃないほどに濡らしちゃったパンティ…男の人に…悪戯されて…最後に…タップリ…汚していって…くれたんだ…。」・・・「ダメっ…私…犯されてるみたい…生で…中には出されて…お口で掃除…させられて…。あぁ…やめて…犯しちゃいや…そんなに奥に…出しちゃダメ…。」---
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「はぁ…はぁ…はぁ…。」ベランダに崩れ落ち肩で息をするほどに呼吸を乱していた。今でこそ着衣の乱れはないとは言っても、僅かな記憶を辿ってみれば、いかに淫らな姿を晒していたのかが思い起こされた。「やだっ…私ったら…。」休に現実に引き戻されたかのように部屋に飛び込むと窓とカーテンを勢いよく閉ざす。「私…なんて事を…。ベランダで…なんて…。」僅かに冷静さを取り戻した私は自らの行いが信じられないように呟く。あれは幻…妄想であって欲しいと願うような不安混じりの心細さが私を襲う。しかしそれは…紛れもない現実。外は暗闇に沈んでいるとは言っても、ベランダに降り注ぐ部屋の灯りは私を如実に照らし出していただろう。真夜中とは言え、どこから誰かが見ていないとも限らない。そんな危うい状況の中で私はあろう事か自慰に耽ってしまうなど今までの私なら考えられなかった…。妄想だと…ただの願望が脳内再生されただけだと思い込みたい私を現実のどん底に突きおとすかのように、手に握られたままの下着。力強く握り締められた下着から溢れ出るように手首にまで滴る白濁した粘液。紛れもなく下着を悪戯されて汚された証しが私の手の中に存在するのだから…。「誰も…誰も見てなかったよね…?大丈夫…誰にも見られてない…。」ベランダで自慰に及んだと言っても、窓辺にもたれ掛かり、捲り上げていたとは言え局部を弄る指先は長めのスカートが覆い隠してくれていたはず。不自然に身体を揺らしていたとは言っても、一見しただけでは自慰行為とは思われないかもしれない…。「大丈夫…誰にも気づかれてないから…。」都合のいいように解釈する言葉を呟く。それは今日の行為を自分の中で正当化したい想い。それは自己保身の為であったはずの言葉。今日に限っては安全安心を思い込ませる為の言葉であったはず。しかし心の奥底で暗躍する欲望が私を操るために発した言葉だとは…深い意味がある言葉だとは気づく余裕などなかった…。心の中に重みを増す不安を拭い去るように呟いた言葉で無理矢理打ち消し、快楽を味わい満たされた身体は休息を求めるように意識を奪っていく。微睡みから深い眠りへと落ちるまでにそれほど時間はかからなかった。朝日が窓辺を照らし、僅かに部屋の温度が高くなると蒸し暑い不快さからか自然と睡眠から覚醒した。「昨日…ここで寝ちゃったんだ…。」ソファーにもたれるように床で目覚めた私は、昨日の夜のことは夢の中で起こった事のように思えてしまう。それを否定する左手のこわばり。滴った粘液が乾燥して手首までを引きつらせているように張りついていた…。「昨日…凄いことしちゃったんだ…。」現実を突きつけられ、気怠い身体を引き起こすと浴室に姿を消す…。淫らに汚れた身体を清めるかのように丁寧に全身を洗い流し、スッキリとした表情でリビングへと戻る。昨夜の行いとは打って変わって穏やかな時が流れていた。その穏やかさを搔き乱すインターホンが…。途端にビクンと身体を丸めて固くしてしまったのは、前回の汚された下着が返された記憶が蘇ったから…。恐る恐る玄関に近づきドアスコープを覗き込んでみても誰の姿もない。ドアチェーンをかけたまま、ゆっくりと扉を開いてみても、やはり誰もいない…。「えっ…!なに…!?」
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