一目惚れ、そう言われ目を瞑り、ヨハンセンの手を取り。「過去を見ても良いかしら?」ヨハンセンの指輪を持つ利き手を両手で包み、ヨハンセンが頷くと“記憶の遡りの魔法”を発動し過去へ、修道院の下働き時代のヨハンセンとの出会いまで遡る。確かに前国王と魔族の前魔王の名代として人間界には居ないパープルの瞳、ひどく冷たい瞳。思い出した、前国王と供に来院したヨハンセンは雲の上の人だと思い、そう接していたし勇者に指名される前の王国の青年、優しいメルヒルと言う恋人がいた、純粋だった私は他の人に心惹かれないとそうも思っていた。閉ざしていた記憶、「国王様、魔国の客人の革靴が少々汚れてしまっています、お帰りまでに綺麗に磨かせていただけませんか?」下働きの者としては当然の事を言っただけ何の下心もない、ヨハンセンは自分の容姿に酔ったのかとベルの心を読む。「(このままではこの方が恥を掛かれてしまうかも知れないです、気付いた私が磨くのは当然です。)」パープルの冷たい瞳に少し変化した気がした、靴磨きの了承を得ると持ち合わせるスキルで磨く。この時はまだ私が正聖女となるとは知らなかったがヨハンセンには磨き終わり渡した靴から正聖女と成り得ると読めた。記憶の遡り魔法を止めると。「ヨハンセン。貴方、私の記憶を封印してたわね、貴方の事が私の記憶に残らない様に…、正聖女にさせる為に…、ありがとう。ただ正聖女となってからは悩みの方が多かったわ、伯位の高い人間からは妬み嫉みなど…。あとは貴方も知っての通りよ、……ヨハンセン、指輪嵌めてくれない?」包んでいた手を開くと目の前に左手を差し出す。「魔国ではどうなのかしら?そこまでの魔国の文献はなかったから知らないけれど人間達は婚姻関係になると左手の薬指に指輪をするの…、是非、私を魔国に連れて行って?貴方に嵌める指輪はないのかしら?指輪にタンザナイトの宝石が埋められてる指輪、お揃いの指輪をしたいわ。文献に載ってたわ……、ヨハンセン、私、貴方の番(ツガイ)でいいのよね?ただ一人の……。」指輪を嵌めてくれるのを待つ間に尋ねる。「騎士や一部の人間に指輪が見えない魔法、そうして頂戴、それから私に凌辱を働いた者達にも…。騎士が私を拐かす、その行為を罵る愚か者達、回想魔法を見せ身分を明かし、騎士と愚か者達に私が大切な人に見える様、魔法を掛けて狂わせるの。狂わせてあげるわ、私優しくないから正気に戻してあげてまた同じ回想魔法を見せ、何度も何度も繰り返して……。愚か者達には拷問して処分してあげるけど騎士には堕ちていく過程をしっかりと見せてあげるの。」−−−パーティー一行−−−散歩に行くと部屋を出たけれど行く宛がないわ、勇者に、勇者とも呼べない野蛮人と交わるなんてそんな真似したくないしされたくもない、それに私には心惹かれる……。「いけない、修道女の私がこんな風に男性を想うなんて……。」「おっ?姉ちゃん、ひとりか?俺等と良い事して遊ばないか?」「いえ…、失礼します。」二人の男の間をすり抜け様とした時、両腕を掴まれるルチア、勇者とハイルの部屋の前の廊下で両手が塞がり声しか出ない。酔客は普段大人しい村の青年二人だがオートマタの魔法で操られルチアに絡んだのだった。「こんな村にこんな美女が居るなんて驚きだ。 」「たまには村以外の女と話したいんだよ。」「そう言っていただけるのは有り難いですが……。」勇者とハイルの部屋のドアが開くとハイルが上半身裸で顔を覗かせる。「ハイル様!」「ルチア殿、如何されましたか?」「丁度、ハイル様とお話でもと…。」「訓練中、上半身裸ですがどうぞ部屋にお入り下さい。」チェッと村の青年二人が去っていくと部屋にはハイルとルチアの二人。「ルチア殿、知らない街や村で一人になられるのは危険です、貴女は大変魅力的なのですから…、失礼、今の言葉忘れて下さい。」「ハイル様、私、ハイル様から見ても魅了的ですか?勇者様に汚されていても…?」ノックの音、盛りの付いた勇者が部屋に来るのは判っていた、ドアを開けると勢いよく入って来、ズボンと腰巻きを脱ぎ捨てると。「ベル!温泉での続きをしないか?今度は俺も可愛がってやるからな。」
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「素敵な指輪、ありがとう、自宅以外では外さないわ、ふふっ、占い師の時もね。ヨハンセン、指輪、守護魔法が掛かってるわね?それと私の魔法が暴走しない様にも制御魔法も…、私、そこまで弱くないわよ?」そう言うリルベルだが指輪を自身の目の前へと上げ、繁々と見たあと幸せそうな笑みでヨハンセンを見上げると。「同じ鉱山から採れたタンザナイトで貴方にはイヤーカフを着けて欲しいわ、指輪のお返し、それから牽制の意味も込めてね、人間国で貴方の本当の姿で生活してないものね。男女問わず貴方に魅入ってしまって一々相手にしていたら参ってしまうものね。」「縁者等の前で最初の交わりで…、聞いた事も読んだ事もないわ、根元から二つに可能なのね、そう言う事は普段は一つなのね?交わる時だけ二つに別れるの?それとも意のままに別ける事が出来るの?その辺りは…その時になったら教えて頂戴。」人間だった時、凌辱され純潔ではない、魔族も処女性に重きを置いているのだろうか?魔族として産まれ変わった私は誰にも穢されていない物とされているのか?ヨハンセンは今まで女性と交わりを持っていないのだろうか?その疑問を口にはせず。「種族が違えば習慣も違います、体の作りも違うでしょう、人間国では貴族と職業によって魔法が使えますが民達は使えません、その為に魔石が存在します。魔族は言葉が話せない者でも下級魔法は使えるものね、魔力の少ない者も下級魔族よりは魔法が使えます。魔族の事はこれから勉強していきます、ヨハンセンはどうやら魔族の中でも高貴な地位に居るみたいですから…。」まだヨハンセンの地位など教えられていないがそんな事は関係ない、掛け替えのない者へとなっているヨハンセンの腕の中に納まると魔の子村のカラマツの上にテレポートし祭りの準備を見ているとハイルとオートマタからテレパシーが。〘ハイルにリリス、貴方達はつつが無く事を運んでいるわ、ただこの村にも復讐対象者が居ただけよ。彼等を狂わせ嬲ってやりたいのよ、リリス、勇者と事が済んだら祭りに誘い出して頂戴、勇者、貴女の色香にやられてまだ発情が治まっていない筈よね。〙〘リルベル様の仰る通りですが私の膣内に挿れるのには躊躇している様です、色欲狂いの勇者もこれ以上は危険だと思っているのかも知れません。〙「愛しの相方さん、孫娘以外に時間停止魔法を使ってもらえないかしら?回想魔法と時間停止を両方使えないの。」ヨハンセンが時間停止をすると孫娘が混乱して辺りを見回している、その前に姿を現すリルベル。「お嬢さん、こんばんは。」「貴女はどなたですか?何故、みんな止まってしまっているの?」「私はリルベル、…人間だった時にはベルと言いました。」「ベル…様…、まさか、ベル様!!正聖女様!おいたわしや!」「あら、貴女、私を知っているの?」「父さん、いいえ、父から聞きました、私を守る為に祖父が無実の罪の正聖女様を魔女と…、淫売と罵り妖女と言い、石を投げたと…。」「お父様は?」「父はこの村でただ一人、正聖女様の無実を訴え廻りました、祖父に止められても、でもある日……狩猟に行ったっきり戻りませんでした。幼馴染の彼に父の後をつけた彼の父を見たと教えられました。」「それから?」「父は事故に見せかけられ祖父に命じられて彼の父に殺されたんだと思います、王国は怖いです、勇者もそれ以上に…恐怖でしかありません。」「貴女はどうしたいの?」「判りません、どうしたらいいのか…。」「辛い思いをするけど私に何が起こったか見てみる?」頷くと娘に回想魔法を…、娘の体は激しく動き顔を歪め、涙を流し荒々しい息を吐き叫び出す。「酷い!酷い、私……、あぁぁぁあーーー!」叫び倒れる孫娘に回復魔法を施すと立ち上がる。「正聖女様、貴女はこんなにも酷い目に遭ってしまわれた、人々を正聖女様の憎む対象になってしまわれた事は悲しいですが私この村を正したい!幼馴染の彼と正聖女様を信じる者達、王国を恨んでいる者達と共に。」「村長と彼の父親の命、その他、私を罵り石を投げつけた者達の命はなくなるわよ?」「それでもです。」「今この村に勇者が居るわ、貴女はこれからカラマツの下で勇者に犯されるわ、村長の前で……、その他の女性達も…、それでもいいの?」「勇者に穢されてしまうのですね……、それでもです、正聖女様。」涙を流しながら孫娘が答える。「そう…、その気持があるのなら協力なさい、今夜、貴女はカラマツの下で村長の目の前で犯される。村長と愚か者達の記憶と時戻しをし記憶に残る様、それか
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〘ハッ!ヨハンセン様、リルベル様、妖水 “虜囚の蜜”の効き目は…、その者の本性も暴くと聞きます、この妖水は私共にも効き目があるのでしょうか?〙〘えぇ、ハイルにもリリスにもね、少しでも疑う気持ちがあれば本性まで暴くわ、私が作った虜囚の蜜はヨハンセンから習った物だから上級使いでも上級魔族でも…。ルチアの目、ハイルから離れていないでしょ?このままで勇者に会ったら勇者は嫉妬の塊になるでしょうね。奥底深い、勇者になる前のただの王国の青年…、貴族でもない、力もない、剣士のハイルに対して憎いとまで思ってしまうかも知れないわ。〙〘リルベル様、それですと勇者は魔の子山の祠で青石と青百合を採取出来ないのではないでしょうか?〙〘大丈夫よ、勇者の記憶を操作して村の人達を襲っている間にテレポートして使い魔に頼んで採取してくるわ、ハイル、ルチアから離れてね?〙〘リリス、勇者とふたりで先にカラマツの下に行きなさい。〙「想いが通じました…、ハイル様も同じ気持ちでいてくれているなんて嬉しいです。」「ルチア殿…、私もです、今宵は村祭りの様です、ご一緒して下さいませんか?村祭りでルチア殿に贈り物を…、その前に身支度を整え参りましょう。」「贈り物ですか?嬉しいです、…デートと言うものでしょうか?」優しく微笑み頷くハイルと身支度をしてくると部屋を出るルチア。「勇者様〜、早く行きましょうよ?」「あぁ、ハイルやルチアも居るだろうし行くとしよう。」咄嗟にドアの陰に隠れ二人をやり過ごすルチア、部屋に入ると手荷物から少しでも可愛く見える様に着替えている。己の姿を窓に映すと後ろに映る人の姿、ルチアが振り返ると挨拶をするリルベル。「こんばんは、ルチア、一度だけ会ったことあるわよね、覚えてるかしら?」「…あの、どこから?(お会いした事がある?どこで?)」「テレポートしてきたのよ、酒場の占い師と言えば判るかしら?」「占い師さん?あの時はベールをなさっていたから判りませんでした、あの、ご要件は?この後、約束が…。」「ハイルと約束してるのよね?」「何故それを?」「ハイルは私達の配下なの、ねぇ、ルチア、勇者が憎くない?獣で嘘つきで平気で仲間を裏切る。」「ハイル様が配下ですか?勇者は……憎いです!憎い!私の…純潔を奪ったのに平気な顔をしてベル様にまで手を掛けて!修道女ですが好いた人が出来たのなら私はその方と添い遂げる事も出来たのです。」「何故、手に掛けたと判るの?」「……気にしない様にしていましたがこの部屋の臭い、勇者の精の臭いです。」「そう…、勇者が下劣なのは理解してるのよね?ハイルとの仲が深まる様に私の知る勇者を知りたくない?」「ハイル様との仲……?はい!知りたいです、深まるのなら知りたいです。」「辛い思いをするかも知れなくてよ?」「それでもハイル様と心が近づくなら知りたいです。」「目を瞑って?私はリルベル、前の名はベル。」「(ベル様、正聖女様と同じお名前ですが容姿が違います。)」「そのまま目を瞑っていてね?貴女が考えている通り人間だった時は私は正聖女でした、しかし王女、勇者、騎士、魔法使いに裏切られ冤罪を着せられ処刑されました。私はある方のお陰で魔の者として復活しました、今から貴女に私の身に起こった事を見せます。修道女として育った貴方には辛いかと思いますがハイルと添い遂げるには知るべき事です。」「(ハイル様も魔の者なのでしょうか?でも…ハイル様との口づけの後から添い遂げたいと思ってしまいました。)」「耐えなさい、ハイルと共に私の配下につきなさい。」回想魔法をルチアへ……。−−−回想魔法−−−ベルは知らなかった悪夢の実をドラゴンに与えられ凶暴化した退治し王国に戻ると世界が統一されている。恋仲だったメルヒルとベル、それを面白く思っていない王女フアナ、最初に騎士フレデリックに近づき「クレアを魔国へ嫁がせたくなければ。」と魔法使い、ウォッチャーには「王国推薦で隣国の最高魔法機関、裏側も見られるわよ?」そして勇者メルヒルには「正聖女を捨てれば国中の女が貴方のものよ。」騎士より魔法使いより自分の欲望のままベルを捨て冤罪を着せ残酷な拷問手、足には隷属の枷を着けられ辱めを受け、最後には白い液まみれに…、風呂にも入れない、色んな臭いのするまま、広場へその広場には近しい人達への処刑された後が…流す涙も枯れズルズルと引きづられ処刑台に「私だけなら、私だけだったら恨まなかったのに……。」−−−ルチア−−−「嫌ーーーー!」
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