私の心の内が漏れ出すような呟きが目の前の男性の表情を一変させた…。つい…漏れ出してしまった言葉によって、一層淫らに歪んだ男性の表情。食事も早々に切り上げて、手を引かれるままにレストランを出る。『どこかに連れて行かれる…。』そんな想いはこの食事を誘われたときにわかっていたこと。ホテルのレストランに連れてこられたときから、このホテルの部屋をリザーブしているだろう事は理解できた。ホテルの一室に連れ込まれた後は、ベッドだけでなく窓辺やバスルーム…もしかしたら部屋の扉を開けたまま好き放題にされてしまうかもしれない…。そんな妄想に不安や恐怖を覚えると共に、どこかでは淫らな行いを期待していたのかもしれない…。ところが…連れてこられた場所は非常階段…。「えっ…!?えっ…!?」高層ビルが建ち並ぶ一画のこのホテル。非常階段に出るとぼんやりとした明かりが灯る外の世界。目の前にはいくつもの明かりが灯る窓…窓…窓…。その中には未だ残業に勤しむ人々が存在するであろう事は理解できる。時折窓辺に映り込む人影がそれを証明していた。「イヤっ…!イヤっ…!こんなとこじゃ…イヤっ…!」その言葉が本心であった。自分自身を守るための心の叫びとして発せられた言葉に間違いはない。しかしながら、日常の空間で非日常の行いが為される事への期待…それが身体を昂らせていることを否定することはできず、股間に挿さったままのバイブを抜き取られると、それが栓になっていたかのように、拡がったままの膣口からは、溢れ出した淫らな蜜が太ももを伝い足元までも滴り落ちた…。「イヤっ…!ダメ…こんなところじゃ…。」明らかに矛盾した言葉。先程の漏れ出した言葉とは真逆の言葉が、結果として男性を昂らせることになろうとは…。スカートを腰まで捲り上げられ、男性はズボンを下ろす事すら疎ましく思うほどに、あっという間に涎を滴らせる膣口を探り当て、膨らんだ尖端を捩じ込まれてしまうと…。「あっ…ダメ…こんなとこじゃ…あぁ…凄い…こんなに大きいなんて…。」グイグイと力任せに突き上げられる私は、その快楽に酔い始めてしまう…。「あぁ…見られちゃう…こんなとこじゃ…誰かに見られちゃう…。」他人の視線を意識し始めてしまうと、突き上げられる刺激が何倍にもなって私の心と身体に快楽を与えてくる…。「あっ…あっ…ダメ…。気持ち…よく…なっちゃう…。」レストランで翫ばれ続けた身体は、ほんの少しの刺激で快楽を欲しがるまでに欲望を溜め込んでしまっていた…。「そっ…そう…欲しかったの…。男の人に…オマンコ…犯される姿を…見知らぬ人に…見て欲しかった…。」いとも簡単に卑猥な言葉すら口にしてしまうほどに快楽に酔い始めていた。「ああぁ…気持ちいい…。誰に見られても…おかしくない…非常階段で…私のオマンコ…グジュグジュ言いながら…男を…のみ込んでるの…イヤらしい私を…非常階段で…セックスする…イヤらしい私を…見て…。」言われるままに次第に声を大きく叫ぶ私。その時、メールの男性から送られてきた文章を思い出した…。『私の気持ちをわかってくれるはず…そんな甘い考え…。』『したいこと…されたいことは…ちゃんと言わないと…。』そんな言葉が頭の中をグルグルと廻っていた…。『言わないと…わかってもらえない…。もっと…もっと辱めて…。』なかなか言えるものでもない言葉が喉元に引っ掛かっていたものの、もっと辱められたいと言う私の中に芽生えた感情が…ついに…。
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メールを送信して恍惚とした表情を浮かべている私。意識があるのかないのかすら自分でもわからないフワフワした感覚。暫くすると例の相手から返事が届く。「褒められた…。私…褒められたの…?」メールの文面から例の相手は満足げであることが伝わってくる。自分がしたことは間違いではなかった…。素直な想いを打ち明け、己の信じるままに行動し言葉を吐き出せばいい…。やり過ぎてしまったかと案ずる気持ちが、スッと晴れ渡っていくように感じた…。翌日…いつものように満員電車では痴漢に襲われる。今までは恐怖が先に立ち嫌悪しかなかったものも、自分の中に眠っていた性癖を認めてしまえば…あり得ない状況での情交を経験してしまえば…。朝から遭遇する痴漢行為など他愛もなく感じる余裕が生まれていた…。『もう…また痴漢…?嫌だけど…でも…鈴木さんとの事を考えれば…毎朝の痴漢なんて…可愛いものね…。』心の内では卑劣な痴漢行為をする男を哀れみのような思考で蔑み、それでもチロチロと探るような手つきにさえ淡い快楽を与えられてしまう…。「もう…痴漢なんてホント最低…。」電車を降りると駅のトイレに駆け込み、下着に拡がる不本意ながらも汚してしまったクロッチを拭き取る…。出社して間もなく…。「はい…?私…ですか…?」何が何だかわからなかった。ほとんど顔を合わせることすらない人事の責任者から呼び出しを受け、直属の上司も何かに怯えるように…すぐに行きなさい…と背中を押してくれた。「はっ…!?私が…社長秘書…!?」青天の霹靂とでも言うのだろうか…。目を見開き、口をだらしなく開いたままの状況を把握しきれない表情。「何で私が…。社長付の秘書に…。」人事課を離れて自分の部署に戻るまでの間、何をどう考えても納得し得ない人事に現実味のない疑問を投げ掛けながら歩く。引き継ぎ…。残務整理…。忙しく立ち回る私に帰社するように連絡が入る…。トントン…。「あっ…あの…早坂です…早坂真奈美です…。お呼びでしょうか…。」社長室の重厚な扉をノックして、中に居るであろう社長に声を掛けて扉を開く…。『この人が…社長…。確か…入社直後位に社内報で見たような…。』おぼろげな記憶を辿り、社長だと認識する間もなく、机の上に散りばめられた写真に視線を落とすと…。「あっ…えっ…!?何故…あの…しゃっ…社長…こっ…これは…。」慌てて繕おうとしても言葉が見つからない。何を口に出そうとも陳腐な言い訳にしかならないような気がして…。「あっ…はい…わかり…ました…。」社長と同伴で出席するパーティーを承諾せざるを得ない状況に追い込まれ、渋々了承すると…。≪あの…私が…何故か社長秘書に…。意味も理由もわからず社長室に行きました…。社長の机の上には…私の恥ずかしい写真の数々…。私のことへやの中も覗かれていたみたいで、ベランダでも自慰まで…。≫何から説明して良いのかわからず、思いつくままに文字を並べメールを送る私。≪それで…今度の金曜日…社長と同伴で…とあるパーティーに行かなければならなくて…。それが話を聞けば聞くほどに怪しくて…。懇親会とは言われましたが…どうやらお得意様の接待みたいで…。だだ1つ条件が…。主催者の意向で…出席する女性はパイパンなんだとか…。
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まさかの人事。まさかこの私が社長秘書に抜擢されるなどと考えたこともないような衝撃の人事。意味も理由もわからぬまま社長室に赴いた私の目に飛び込んできたもの…。私がメールの指示に従い淫らな行為に及ぶ姿が盗撮された数々の写真。それが社長のデスクの上に散りばめられている破滅的な光景…。動揺した私は社長の言葉に全てイエスと応えるしかなかった。「何で…!?何であんな写真が…。」一日、忙しく職務にあたりながらも、その言葉が頭から離れる事はなく、憔悴したように帰宅した私は、今日起きたことをメールで報告する。何をどうしたら良いのかわからず、助けを求めるような心持ちだったことは間違いない。その答えを他人に任せる自分の弱さが現状を招いていることにも気づいてはいた。それでも元々の性格を極端に変えることなどできるはずもなく、送られてきたメールに励まされるように、少しだけ気持ちが軽くなったような気がした。「個人的な趣味…。私の個性…。私の世界が…もっと拡がる…?」どの言葉も私を励まし、戸惑う私の背中を押してくれるものに感じた。「遊びの相手…プレイのパートナー…。社長が相棒…?」カーテンを閉め切った窓辺を見つめる。社長のデスクの上の写真。それはこの窓越しに撮された写真であるだろう記憶は身体にも刻み込まれている。このカーテンを開け放ち、メールの指示に従い淫らな行いをする姿が盗撮され、その写真がどのようなルートを辿ったのかわからないままに、事もあろうに社長のデスク手元に届いてしまった…。しかしながら、その写真のおかげで、鈴木やメール相手のような誰ともわからない危うい男性ではなく、会社社長としての社会的地位のある男性との関係性を築く事ができたとするならば…。メールの言葉の通り…。「要は…考え方…ひとつか…。」社長秘書としての立場が、新たなパートナーを手に入れたと考えるのならば、これほど安全が保証された相手はいないと考えられるようにもなったのは、メールの言葉のおかげだろうか…。カーテンを開け放てば…。その向こうには私を狙う盗撮魔が居る…。そこで得た渡しの情報は…再び社長の元へ渡るかもしれない…。もちろん不特定多数に拡散された、その中の一人に過ぎないのかもしれない…。もしかしたら他の知り合いにも…。そんな危うい状況が私の心と身体を蝕むように翻弄し昂らせていく…。「このカーテンを開けたら…。また社長に…。」常識的に考えれば、このカーテンを開ければ盗撮される危険があることは理解できる。この部屋から引っ越すか…。決してカーテンを開かないか…。もしくは警察に…。普通ならば選択肢はそのくらい…。しかし私はカーテンを開く決断に至る…。「社長に見てもらえるなら…。新しい遊び相手…プレイのパートナーの為なら…。」スルスルと開いたカーテンからベランダを照らし出す明かりが溢れ…。「社長に…剃ってもらうなんて…。」カーテンを開き、外の暗がりが窓ガラスを鏡のように私を映し出すその前でスカートを捲り上げると、穿いていた下着を下ろす。元々濃く覆い茂る陰毛は、誰に見せるわけでもない為に無法地帯のように奔放に茂り、見た目の清楚さや真面目さとはかけ離れた真っ黒な深い森…。
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