「ふ、ふぅ…。」真生の父親からの連絡があった時にはさすがに男も肝を冷やした。しかし、それと同時に圧倒的な安堵を覚えることができた。真生は約束を守っている。ということを確認することができたからだ。彼女自身が、男の指示に違和感を感じているかどうかは定かではない。だが、少なくとも断り切れず、従わざるを得ないと感じ従った…事を両親に告げるような心境ではなかった、ということだ。男にとって、これはかなりの収穫だった。焦らず、普段通りに近い時間で帰したことも大きいのかもしれない。偶然とはいえ勝ち得た信頼。それをさらに少しずつ積み上げてきた。とはいえ、失うとなれば一瞬の事だろう。良い意味でも、最低な意味でも、真生の信頼、安心感、関係性を壊すことになってはいけない。少しでも長く甘い蜜を味わう、その意味では本能に負けてことに及んでしまってはいけないのだ。「はぁ…真生ちゃん…本当に君はおじさんにとって天使なんだよ…。」年甲斐もなく、聞くものが聞けば軽蔑の視線を送るような言動が漏れる。当然、帰宅した妻の耳に等入れるわけにもいかない。今までにこっそりと撮り溜めた真生の写真をスマホで眺めながら、男はその日の余韻に浸っていた。疼く股間は楽に着ているはずのスウェットさえ持ち上げるほどに怒張していた。夫婦関係は良好…とまでは言わないが、悪くはない。しかし、事を及ばなくなってもう何年にもなる。日に日に歪みを感じる性欲はそれが原因かもしれない。なら、夫婦関係が良好だったら真生には目もくれなかったのか…?きっとそんなことはなかっただろう。結局、男は真生という少女。そして、恩人と慕う夫婦の愛娘…という存在を手籠めにすることに、快感を覚えてしまったのだ。浮気…不倫とも違う。裏切りの中でも最も卑劣…と言っても良いほどの行為と関係性。「あ…あぁ、わかってるよ…。」妻に促されるままに入浴。気づけば怒張するモノを根元から扱いている。あの小さな指先の感覚…、鼻先を擦りつけているときの表情。どろどろと先端からは先走りが溢れ出していた。「真生…真生…。くっ。」小さく少女の名を呼びながら、男は情けなくも白濁液を大量に浴室内でまき散らす。当然、平日は学校。週末だからといっても、妻が仕事の日でなければ真生が着てもただ普通に勉強をするだけ。生殺し。「そうか…、なら来週は…、どこか出かけるかい…?そ…そう…。友達とショッピング…残念だな…久しぶりに出かけられそうだったのに…。」次の日曜日が仕事ではないことを知りながらも、残念な表情を浮かべないように気を配りながらも「え?あぁ、俺は良いよ…。友達も気を使うだろうし…ゆっくりしておいでよ。飯も適当にやってるから…、好きなものを食べて帰っておいで。」どうやら出かけるらしいことを知れば、逆に弾みそうになる声を何とかごまかして。もちろん、毎週毎週、真生が来ると決まったわけではない。約束をしたこともなければ、連絡先を交換したこともない。そう、週1回あるかないかの運に任せるだけの週末。真生の気分でやってきて…、夕食前には帰っていく、そんなサービスデー。「連絡先…、交換できると真生ちゃんの育成も…進むのかな…少しは…。」さらなるどす黒い妄想が渦を巻く。そして、男の期待だけが募る次の日曜日がやってくる。「あぁ…気を付けていっておいで…。」
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