2014/07/13 07:30:18
(8r9Ft1LJ)
もうすぐ夏休みだが、ガキは市の小学生水泳大会に学校代表としてでるそうだ。
台風の日以外は、雨の日でも学校のプールで練習している。
昨日、保護者づらして一緒に行ってみた。
ああ、他の子は皆小学生ながら逞しいのに、ガキの身体があまりにもか弱すぎる。
肩幅がないし、腕も太股も細すぎる。
これまで比べたことがなかったが、他の子はもう半分大人のふっくらした身体だ。
しかも水着が違う。
他の子がスパッツ型の競泳用なのに、ガキだけが昔ながらのスクール水着だ。
ガキは50メートル自由形に出場するそうだ。
コーチの先生の合図で、25メートルプールを何度も往復する。
中には息が上がって、泳げなくなった子もいるのに、ガキはもくもくと泳いでいる。
あのか細い身体で平気なのだろうか。
50メートルを20回泳いで、プールから上がってきた。
平気じゃないようだ。顔色が青く苦しそうだ。
プールサイドで吐きそうな様子をしている。
最初7人いたのに、20回泳ぎ切ったのはガキを含めて2人だけだ。
コーチが憎くなった。休憩中に話しに行く。
少し厳しすぎるんじゃないですか?
「ええ、子供たちにとっては苦しい練習だと思います。
肉体的だけでなく精神的にもです。
あの子は他の子と違ってスイミングスクールに通っていない。
それなのに、精神力で見事にそれを補っています。」
他の子は皆スイミングスクールに通っていたのか。
よく、そんな中に交じって頑張れるな。
「あの子は、何か強い動機付けがあるようですね。
何でも人並み以上でありたいと思ってるようです。」
ああ、やっと俺にも理解できた。
今までガキは生まれついて優れた子だとばかり思っていた。
もちろん、すごい才能に恵まれてるのは確かだ。
でも、それだけじゃなかったんだ。
俺がガキに良い顔を見せたいから頑張ってるように、ガキも俺から
誉められるように頑張ってるんだ。
まだまだ、俺のガキを見る目は狭すぎるな。
プールからの帰りにガキに水着を買ってやろうとした。
「ううん、私要らないよ。」
「この水着が足を動かしやすいし・・」
「それに、普通の子が大会に出て頑張ってるって分かる方が皆喜ぶと
思うんだ。」
そうか、そう言う事なら中学に入ってからにしような。
「あのね、お兄ちゃん・・。」
うん、何だい?」
「私、他の子に比べて、身体が子供すぎるよね。」
なんだ、そんなこと気にしてるんだな。
他の男は大人びた子が魅力的だろうけど、俺のはお前しか見えないよ。
そうだろう。お前の可愛い顔も首も、背中も胸も、太股も爪先も、
そして割れ目や尻まで俺ものだろう。
先週、休業中で行けなかった温泉に今日連れて行く。
先週は混浴露天風呂しか営業していなかったんだ。
俺のすばらしいガキを他の男に見せびらかしたい鬼畜は俺の中に確かにいる。
でも今は、そこまでガキを困らせたくはないんだ。