近所に、高速とバイパスのインター建設でできた盛土を掘り抜いたガード下の道路がある。 周りは川と堤防と田んぼばかりで、夜になると人気が完全に途絶える。インターの構造が複雑で死角が多く、橋脚の陰やガード下の奥まったところが特に狙い目だった。 念のため高架の橋脚裏で着替えてから道路に出て、女装したままガード下を歩いたり、死角にしゃがみこんでオナニーしたりして遊んでた。 上を走る高速の爆音が絶え間なく響いてくるのに、下の道路には自分以外誰もいない。あの孤絶した空間で女装オナニーするという背徳感がたまらなくて、すっかりハマった。 最初は普通のワンピースとかブラウスにスカートだったけど、すぐに物足りなくなってネットで買ったセーラー服、スクール水着、競泳水着、レオタードを着るようになった。 さらにエスカレートして、アニメやゲームのコスプレ衣装や、ほとんど布面積のないビキニまで持ち込むようになり、興奮度が段違いだった。 たまに人の気配がして慌てて橋脚の裏に隠れたこともあるけど、基本的に誰にも見られず、好きなだけ遊べるのが最高だった。 でもある時期から、夜に行くと若者グループが何組かたむろしてる回数が急に増えた。 流石にその状況で女装オナニーできるわけもなく、通行人のような顔をして通り抜ける。 その後も若者グループとの遭遇頻度は上がる一方で、結局その場所には行かなくなった。 そして数年後、別の場所に引っ越してからネットを見てたら、あの場所が「心霊スポット」として紹介されてた。 内容を見ると、 ・少女や女性らしき人影、正体不明の影が目撃される ・野太い呻き声のようなものが聞こえる と書かれてて、思わず固まった。 ……うまく隠れたつもりでいたけど見られてた? もしかしてあの若者グループはそれを聞きつけて肝試しを・・・? 今はあの場所に至る道路自体が封鎖されてるらしい。肝試しでトラブルが多発したんだろう。 なんか、とても申し訳ない気分になった。