![]() ![]() |
|
1:生涯最初で最後の弟子との思い出…
投稿者:
遊凛・風凛
先に謝っておきます。多分、長いです。長い上にエロは極端に少ないです。エロが出て来ない時もかなり多いと思います。
実際の経験を素に肉付けをして、思い出込みで書かせていただきます。ま、ジジイの備忘録というか… そんな感じです。 俺の名前は修二。俺達が社会人になった頃なら、定年を迎えて年金生活に入ってるような歳だ。 俺は今の会社に入って35年近くになるけど出世とは無縁で、平社員のまま過して来た。 ただ、他の人達よりはチョッと自由気ままに遊ばせて貰ってきたかなぁって風には思う。 これは、もう25年以上も前。四半世紀も前のチョッとしたきっかけからの話しだ。 12月。例年なら会社の忘年会があるのだが、その時は日取りが纏まらず、11月の後半に早々と済ませてしまっていた。 だが、何だかもの足りなくて30代前半~22歳のマリンジェット仲間(当時流行り出して、皆で金を出し合って購入していた。) 7人が中心となり、会社の若手だけで部署の垣根を越えて、忘年会の代わりにクリスマス会をしようという事になった。 若手社員に声をかけ、俺達7人を入れて上は33歳から下は18歳まで男女合わせて25人が参加となった。 忘年会シーズンだったが、居酒屋の2階の1室を確保しての開催となり、1次会はクリスマス会なので皆でプレゼント交換をしようという事で、それぞれが準備して参加した。 皆で酒を酌み交わし、バカな話しで盛り上がり、プレゼントをくじ引きで交換した。 「うわぁ、自分のが戻って来た~!」って言ってる奴や、「何コレ、誰なのこんなの用意したの!」 と怒って中身の避妊具の詰め合わせを笑いながら皆に見せてる女性もいる。 中にはウケ狙いか悪戯心でアダルトグッズを入れてる奴もいるんだな…と笑ってしまった。 1次会が終わり2次会でカラオケに行こうってことで、5人が残念そうに帰ってしまったが、残りのの20人で行く事になった。 流石にシーズンだけあって部屋がなく、1部屋にギュウギュウになりながら入った。 今のようにワイヤレスマイクじゃなく、前に出て行って歌わないといけなかったので、歌いたいやつはステージの近い方へ、俺は飲みたい(内線で注文しやすい)ってのもあり、端っこで壁にもたれかかりたいってのもあったので、一番入り口に近い所へ座った。 俺の左隣には真由美って子が座ってきた。その隣がまだ飲めないのにカラオケに行きたいと付いてきた18歳の高卒ルーキーだ。 皆でカンパ~イ!前では歌に手拍子に、こっちではワイワイガヤガヤ。 この真由美って子は別の部署で、兄ちゃん(マリンジェット仲間のリーダーで、そう呼ばせて貰っている。) が居る所なので、そんなに喋ったことが無かったが隣に座ったのも何かの縁だと思い話し掛けた。 「真由美ちゃんだったね。君は何処から来てるの?」 「えっ?私ですか、私は2駅向こうの〇〇からです。」 「家?」 「いえ。あっ、いえって言ってもシャレじゃありませんよ。(笑)私は〇〇県出身で、アパート暮らしなんです。」 「ふ~ん、一人暮らしなんだ。じゃぁ、自炊とか大変だね。」 「そうなんですよ、一人暮らしに憧れて始めたのに大変で…(笑)」 すると高卒ルーキーが「僕も一人暮らししたいけど、自炊なんて出来ないだろうしなぁ。」と言う。 「何、料理とか洗濯出来ないの?」って聞くと、逆に「修二さんは出来るんですか?」と、聞いてきやがる。 「俺はチョッとだけど一人暮らししてたもん。それにラーメン屋とか、うどん屋さんでバイトしてた事あるし。」 と答えると、真由美ちゃんが、「料理出来る男の人ってイイですね。」と言う。 「そう?」なんて言ってると、誰かが勝手にカラオケ入れやがって「修ちゃ~ん、歌って~」とステージに呼び寄せる。 いつもノリノリになってくると歌わされる曲だ。 1曲歌って、前の連中とバカっ話しをしてたら喉が渇いてきたので自分のグラスがある元の場所へ向かう。 すると、俺が座ってた場所に真由美ちゃんが座っている。 「あぁっ、俺の席~」って笑いながら言うと、「だって、ココ壁があって楽なんですもん。」 って言いやがる。(俺はそれが目的でソコに座ってたのに。) 俺は横に座りながら「じゃぁ、俺は真由美ちゃんにモタれよ~っと。」って、チョッとだけモタれる素振りをする。 「で、さっき何話してたっけ?」 「修二さんが料理出来るって話しっすよ。」と、高卒ルーキーに言われ、 「あぁ、そうか。何?2人とも知らないの、会社のBBQの肉って、ブロックで買ってきて、俺が捌いてるんだべ。」 2人が「エッ、嘘?知らなかった~」 「何でですか?」と聞いてくる。 「何でって、俺の友達が肉の卸し業者をしていて、捌いてもらうと別料金取られるんだけど、ブロックなら安くで買えるし、ステーキしようとか言って、チョッと貰って帰ったり出来るしね。(笑)」 「えっ、ズル~い。」 「何が、それ位は手間賃で貰わないと。」 「ですよね~(笑)」と話してると 「あっ!俺だ。」と高卒ルーキーがステージへ向かった。すると一人が席をズレて来て 「修ちゃ~ん、ウチのアイドルを口説かないでよ。(笑)」と言う。 真由美ちゃんと同じ部署のジェット仲間だ。(まぁ、確かに可愛らしい子だなとは思ったけど。) 「そんな事したら兄ちゃんに怒られる~(笑)」 と、真由美ちゃんが聞いてくる。 「皆さんでマリンジェットしてるんですよね?」 「アァ、皆でお金出し合ってね。」 「イイなぁ…」 「何、乗りたいの?」 「だって、なんだか気持ちよさそうなんですもん。」 「確かに水を切って走るってのは気持ちイイもんな。じゃぁ、今度一緒に行く?」 「エッ?いいんですか。」 「俺がイイって言えば大丈夫なんだって。(笑)」 「じゃぁ、お願いしますよ♡」 「でも、半年ほど先だから、忘れてなかったらね。(笑)」 「エェ~ッ(笑)」 反対隣の女の子と話しに夢中になってる仲間をポンポンと叩いて 「おい、真由美ちゃん口説いちゃったぞ。」 「えっ、やっぱり~ 修ちゃん手が早いッ。」 手を横に振りながら 「いやいや、違う違う。ジェットに乗ってみたいらしいから、今度の時おいでって誘っただけ。(笑)」 「了解で~す。」 と、また女の子との話しに戻っていった。
2025/05/06 13:04:45(PbkMIL1p)
投稿者:
遊凛・風凛
ゴールデンウイーク前の週末。高度1万メートルの雲上の世界を真由美が窓から眺めている。
搭乗前に「師匠。私が窓側でイイんですか?」なんて言ってたが、いざ滑走路に出てエンジンの音が高まれば窓の景色に見入って離陸する瞬間を楽しみ、遠くなる地上を見下ろしていた。 CAさんがエプロン姿になって客席に飲み物を配って周り、こちらにもやって来た。 「お飲み物は何にいたしましょう?」 「真由美。何にする?」 「あっ!珈琲で。」 「砂糖とミルクは?」 「両方お願いします。」 「じゃ、俺はコーラで。」 CAさんが次の列に行くなり「師匠。コーラなんてあるんですね。知りませんでした。」 と、言ってくる。 「何、欲しかった?替える?」 「いえ、そんなのまであるんだなぁって思っただけです。(笑)」 「真由美。ホント、乗り物好きだな。(笑)」 「だって、楽しいんですもん。♡」 「スピード感なのかなぁ?」 「でも、観覧車やロープウェイなんかのゆっくりしたのも好きですよ。」 「何なんだろ?」 「私的には、あまり乗れないモノで景色が流れてくのが好きって感じですかね。(笑)」 「子供みたいに好奇心の塊りだな。(笑)」 「お子ちゃまです。♡(笑)」 なんて喋ってると積乱雲に入るようで、シートベルトの着用サインが出てアナウンスが入る。 景色が真っ白になり、薄暗くなったかと思うと雨粒が窓を流れ、ゴゴゴー… ガタガタガタガタと機体が揺れ出す。 今日の揺れはいつもよりチョッと強めかな?なんて思って横を見ると、真由美は怖がるどころか近くで走る稲光に見入っていた。 一瞬、機内がフラッシュのように明るくなった。 後ろの方では怖がった女性が「キャー」なんて悲鳴を上げてるのに 「師匠。今、落ちましたよね。雷、飛行機に落ちましたよね。(喜)」と、嬉しそうに言う。 「ま、こんな時もあるよ。(笑)」 「こんなの経験ないから、ドキドキします。(笑)」なんて言ってくる。 少しして積乱雲を抜けたようだが、着陸態勢に入るのでベルトはそのままで倒していた座席を戻すようアナウンスが入る。 「もう、到着かぁ… 」なんて、残念そうに真由美が言う。 (確かに飛行機の搭乗時間ってのは、ドアが閉まってから開く迄で、滑走路を移動してる時間なんかも含まれるから、飛んでる時間は思ってるより短い。) 段々と高度が下がって行く。真由美はその着陸の瞬間を楽しむかのように、また窓の景色に見入っていた。 空港を出て地下鉄に乗り、一旦博多駅で下りる。 ここには色々と土産品が売っていて、帰りの荷物が増えるのが嫌で、先に買って家に送ってしまうのだ。 「真由美はどうする?」 「私は家に受け取る人が居ないので、明日買って帰ってイイですか?」 「あぁ、そうしよう。でも、親御さんの分は送っといたらイイんじゃないの?」 「あっ、そうですね。そうします。」と、色々と見て回った。 お昼も少々過ぎ、遅めだが昼食にしようと、夜に脂モノを食べるつもりをしてるので寿司にした。 博多駅からまた地下鉄に乗り、次は中洲川端で降りてホテルにチェックイン。 今日はダブルの空きがあったのでチョッと贅沢に中州のホテルにした。(真由美はダブルの方がイイですって言ってたけど… ) ホテルを出てバスに乗りLIVEの会場へ… 既に沢山のファンが終結していて、路上で弾き語りしてる奴の周りで盛り上がってたり、グッズ売り場に行列を作ってたり、ツアートラックを見付けて前で写真を撮ってたりと、皆テンションが段々と上がってるのが解る。 武道館の時と同じで、開演直前の曲で皆が一斉に拳を振り上げ声を上げる。 オープニングからテンションMAXで、第二の故郷だと盛り上がり、2時間半を越え、3時間近くになる熱いLIVEが終了した。 会場を出ると、バスとタクシー乗り場には沢山の人。近くのパーキングから出て来た車も行列を作る。 面倒だから歩いて行っても良いけど、疲れるしなぁなんて思ってるとタクシー乗り場の前の方から声が掛かる。 「修ちゃん、来てたのか!中州まで行くけど2人なら一緒に乗る?」って、顔見知りのファンが誘ってくれた。 「ラッキー!黒ちゃん頼むよ。」って、相乗りさせて貰う。車中はLIVEの事で盛り上がる。 黒ちゃん達は直接屋台へ向かうらしいが、俺達は先にチョッと腹ごしらえをして来ると別れた。 せっかく博多に来たんだから真由美にモツ鍋を食べさせようと思い、有名な所がイイかなと店に行ってみたが順番待ちだ。 まぁ、これは想定内だったので通りと通りを繋ぐ路地にある居酒屋の2階の店に入る。 ここは美味しいんだけど、場所が解りにくいのでいつも客足が落ち着いていてありがたい。 (実は有名人も何人かお忍びで来ているらしい。) 取敢えずで、鶏皮ポン酢とシーザーサラダ。せっかく九州まで来たんだから芋焼酎にしようって水割りを頼む。 もつ鍋を頼むと店員さんが聞いてくる。 「味噌、醤油。どっちにしましょう?」 「真由美。どっちがイイ?」 「お任せします。」 「じゃぁ、醤油で。あと、刺身の盛り合わせ。」と、注文する。取敢えずのメニューと焼酎で乾杯。 ガスコンロと鍋が用意され、具材が運ばれてくる。 「追加で生のセンマイとレバーお願いします。」 グツグツ… さぁ、もう食えるだろうと2人で鍋を突く。 「美味しいっ!♡」 「そう。良かった。真由美は俺と一緒で好き嫌いが無いから、何でも美味しいって食べてくれて嬉しいよ。(笑)」 「あっ、でもありますよ。」 「何々?」 「え~っと、クサヤと鮒ずしって言うのは無理でした。(笑)」 「鮒ずしって、珍しい。」 「子供の頃にお父さんの友達がお土産って、くれたんですけど私はチョッと無理でしたね。師匠は食べたことあります?」 「あぁ、あるよ。苦手って人も多いけど、日本酒に合うんだよなぁ。あっ、真由美は琵琶湖って見たことある?」 「いえ、まだ無いんです。」 「そうか、滋賀を通ってても新幹線からは見えないもんな。デッカイぞ。バイクで行ったことあるけど、聞いてたイメージを遥かに超えてたもんな。(笑)」 「へぇ~、どんなんだろ?」 「もう、あれは海!(笑)」 「って、よく聞きますね。(笑)」と、お喋りしながら具材も追加して箸が進む。雑炊で〆て店を出て屋台へ向かう。 やっぱり博多に来たんなら屋台だ。今日は週末のうえにLIVEもあったし人が多い。グッズのTシャツを着た奴が何人も居る。 何とか空きを見付けて座る。 「師匠。賑やかですね。(笑)」 「そりゃ、博多って言えば屋台だしな。それに今日は俺らと一緒でLIVE帰りの人が繰り出してるからな。(笑)」 なんて喋ってると、お隣さんもLIVE帰りのようで、「お兄さんらも行ってたんですか?」と会話が弾む。 真由美も「あのハーモニカの取り合い凄かったです。喧嘩みたいになってましたもん。(笑)」なんて話している。 「あぁ。ハーモニカって言えば、さっきタクシーに便乗させて貰った黒ちゃんは持ってるんだぜ。」 「へぇ~。」 「確か城ホールでキャッチしたって言ってたな。(笑)」 隣の客が聞く、「何か違うんですか?」 「暗い所でも判るように蛍光テープでキーが貼ってあるんだって。」 「なる程ねぇ。」 なんて時間が進む。後ろでは入れる屋台を探す人がまだ多く、右往左往している。 俺達は鍋も食べてきたし、そろそろってことで屋台を出る。 「師匠。私、屋台の並んでるこの川沿いを歩くだけで楽しいです。♡」 「そりゃ、良かった。(笑)」 「手、繋いでイイですか?♡」 「アァ。」と、恋人繋ぎってやつをして中州の街を歩いた。 何処かで飲もうと、定番のスナックを探しに案内所へ。こういう人出が多い時は空いてる店を紹介して貰うのが手っ取り早い。 ビルの下まで連れて来て貰うと、お迎えの子が待っていて案内してくれる。 「いらっしゃいませ。」と、カウンターへ座る。今日はやっぱり芋焼酎だと水割りを頼む。 店内にもLIVE帰りの客が数組いるようで、カラオケで盛り上がっている。 ママさんが、「いらっしゃいませ。今日は人が多くてゴチャゴチャしてるけどゴメンね。」と挨拶してくる。 カラオケを歌ってる人の方を向いて 「今日はLIVEだったからね。(笑)」 「そうなのよ。(笑)」 「俺達もそうだからね。(笑)」 「あら、そうなの?行ってたんだ。」なんて話してると、真由美は店内の様子を観察している。 「師匠。九州訛りっていうか九州弁って面白いですね。(笑)」 「そうか?」 「だって、男の人は言葉がキツくって怖いなって感じなんですけど、女の人は可愛らしい感じなんですもん。」 「だな。(笑)」 グラスを傾けながら真由美が聞く、「今日飛行機に乗ってる時に揺れたじゃないですか。あんなのって珍しいんですか?」 「いや、別に珍しくは無いけど今日のはチョッと激しかったかな。(笑)」 「ふ~ん、よくあるんだ。」 「もっと激しい時もあるし、滅多には無いけどエアポケットで急に高度が下がってガクってなる時もあるしな。それに天候の回復待ちって空港の周りを旋回したり、酷い時には着陸を諦めて別の空港に降りたり、引き返すこともあるしな。」 「師匠は経験あるんですか?」 「エアポケットはあるし。一度な、札幌へ行った時に千歳の上空まで行ったのに天候が回復せずに一旦羽田に降りて、機内で2時間程待たされて、また飛んで行ったって事があったな。」 「えっ、降りられないんですか?」 「その時は、そんな飛行機がいっぱいで、駐機待ちしてたら天候が回復したっていって飛んだんだけどな。5時間乗ってたな。」 「5時間も。」 「で、お昼を越えるってんでサービスにサンドイッチがチョコっと配られただけ。(悲)」 「お腹空きますね。」 「その時もLIVEに行く予定だったんだけど、お昼前に付いて空港で昼飯食って、土産品を送って。札幌へ移動して、ホテルにチェックインしてから会場へ行こうって予定してたのが全部パー(笑) 飛行機降りたら速攻で電車に飛び乗って、札幌駅でコインロッカーに荷物放り込んで直接会場へ走り込んだ事があったな。(笑)」 なんて思い出話をしてると、セット料金の時間が来たんでどうするかと聞かれる。 せっかくだから別の店も覗いてみようって事で、一旦区切って店を出ることにした。
25/05/30 18:21
(Xi7TAxmy)
投稿者:
遊凛・風凛
またさっきの案内所へ。案内の兄ちゃんが「あれ、さっきのお兄さん。あそこどうでした?」と、聞いてくる。
「さっきの所はチョッとバタバタし過ぎてたな。チャンスをあげるからさ、もう少し落ち着ける所あるかな?(笑)」 「解りました。チョッと待って下さいね。」と、目ぼしい所へ何軒か電話をしてくれる。 「BOXで座れるんですけど、もしかしたらカウンターへ移動になるかもですけどイイですか?」 「あぁ、構わないよ。」 「じゃ、此処まで迎えが来ますんで、チョッとお待ち下さい。」 と、程なくして店員らしき兄ちゃんが「お待たせしました。」と迎えに来てくれた。 「今日は多いね。」 「お陰様で。LIVEもありましたしね。」なんて喋りながら歩いてスナックビルへご案内。 「どうぞ。」と、ドアを開けてくれ待っていた女の子に案内されBOX席へ。 さっきと違ってラウンジに近いような落ち着いた雰囲気だ。 女の子が付き、水割りを作ってくれる。真由美が言う。 「さっきの所とは全然違いますね。(笑)」 「そうだな。でも料金形態は同じなんだよな。」 女の子に「同じスナックでも色々あるんですね?」と真由美が聞く。 「そうですね。お客さんも賑やかな所が好きな方もいれば、落ち着いた所が好きなんて人もいるし、お店も立地条件や建物の古さなんかで大きさや家賃に違いがありますからね。」 「そうか、だから同じ値段設定でも色んな雰囲気のお店があるんですね… 」と、関心している。 「師匠。さっきのお店もでしたけど、この辺りは焼酎のボトルが安いですね。」 「おっ、気付いたか。実はな… 」と、前に置かれた焼酎のハウスボトルの裏を見せ 「ほら、度数が20度だろ。」 「あっ、ホントだ。」 「俺達の所では25度なんだけど、九州の焼酎は同じ銘柄でも20度ってのが多いんだよ。」 「で、チョッとお安い。」 「で、ついついグビグビと飲んじまうんだよなぁ。(笑)」 「何か、九州男児って、酒飲みってイメージですもんね。(笑)」 「あっ!」 「どうしたんですか?」 「いや、何でも無いよ。」 「またぁ、師匠。何か思いついたんですね。(笑)」 「ま、儲け話とかじゃ無いけどな。」 「何なんですか?」 「それはまた今度な。(笑)」 女の子が「今日はLIVEで来られたんですか?」と聞いてくる。 「えぇ、そうですけど。」 「カッコいいですよね。良かったですか?」 「まぁね。特に此処は第二の故郷だし。今日もかなり盛り上がって時間も予定より超してたしね。(笑) な、真由美。」 「はい。やっぱりあの熱量は生で体感してしまうと、やみつきになっちゃいます。(笑)」 「お姉さんは彼女?奥さん?」 「えっ、あの… 」 「彼女ですよ。(笑)」 「イイわね。彼氏にそういうの連れて行って貰えるのって。(笑)」 と、時間は過ぎていってしまう。 「博多って、イイですね。」と、真由美が言う。 「どんな所がですか?」 「だって、オフィス街があって、繁華街が近くって、こういう飲める所も多くって、美味しいものは沢山あるし、屋台も楽しいし、新幹線や飛行機へのアクセスも便利だし… 」 「そうだな。(笑)」 「特に飛行場なんてこんな大きな街からならもっと離れた所にありそうなのに、30分も掛からないし、何て言うのかな。大都会なのにコンパクトって言うのかな。色々詰まった感じで、動きやすくて手が届きやすいって感じですね。」 なんて話してると、入り口が賑やかになる。って言うか騒がしくなる。 女の子が「うわっ、面倒なのが来た。」って、言う。 「どうしたの?」 「あの2人組、クセが悪くって。絡み酒でアチコチの店で迷惑かけてるんですよ。もし、絡まれても無視して下さいね。」 「ふ~ん、そうなの。コッチ系?(小指で頬をなぞる。)」 「では無いみたいなんですけど… 」 って、見るとチョッと厳つい系の兄ちゃん2人が入店を断ってるのに強引に入ろうとしている。 「ま、イイや。真由美も博多って動きやすくって良いなって思うだろ。」 「はい。」 「俺がもし此処ら辺りの人間で、裏稼業してたらどうなってただろうな?(笑)」 「ママも言ってたけど、私から言わせればそれはもう本業を越えてますって。(笑)」 「な~に、裏稼業って?彼氏、殺し屋さん?(笑)」 「いいえ、煙草屋さんなんですけどね。」 「えっ!」 「いやいや、普通の煙草ですけどね。こんな所でお商売が出来たら、沢山出るんだろうなって話しなんです。(笑)」 って喋ってると2人組が強引に入って来たようで、店の奥へ行こうとする。 店員が「ですから、付ける女の子がイナイんです。」 (うわぁ、こりゃ店も大変だな。) と、俺達が座ってるBOXを通った時に声をあげる 「なんね、この兄ちゃんに2人も付いとるやろうが!」 「ですから、お客様なんです。」 「オッ!このお姉ちゃん可愛いから付けんね!」って真由美を指差してくる。 「お客様なんです。」と、店員が必死で止める 。俺の方を見て、「兄ちゃん、この子貸してくれんね。」と、絡んできた。 女の子が手を合わせて首を横に振る。 隣では真由美が少し怖がっている。 無視をしてると、「何をカッコつけよるんか!」と、更に凄んで来る。 俺は絡んで来た兄ちゃんの方へ体を向け黙って見上げる。 「なんね!」と、詰め寄って来る。 女の子に「チョッとトイレ。(笑)」と、言って立ち上がった時にはもう、絡んで来た兄ちゃんは転んでいる。 少し詰め寄り、醒めた目線で見下ろす。 攻めよって来たもう1人を睨みで制し、(連れて出て行けと)顎で促すと、そそくさと出て行った。 俺は「アァッ、もう限界(笑)」 って言いながら股間を押さえてトイレへ向かった。 トイレから戻ると女の子が「お兄さん強いんですね。」と、言いながらお絞りを渡してくる。 「えっ、俺はオシッコに行っただけで何もしてないじゃん。(笑)」 「よく言いますよ。でも、一瞬でしたね。」 「だから、ホントにトイレに行こうとして立った… あっ、ココじゃ無いよ。(笑)」と股間を押さえる。 ママさんが「すみませんでした。」 と、セットとは別料金になるレーズンバターや何やら乗ってる皿を持って来て「コレ、よければどうぞ。」と、言う。 「いやいや、俺はトイレに行っただけですから。それより、迷惑になりません?後で来たりとか大丈夫ですか?」 「エェ。あの人達はいつも女の子やお客さんに絡んで迷惑なんで、良い薬になったと思いますよ。」 「それならイイんですけど… 」 と、少しして女の子がチェンジするので席を離れる。 真由美が「師匠。今のが前にママが言ってた、立っただけで相手が倒れるってやつですか?」 「えっ、ココがか?(笑)」と、また股間を押さえる。 「そこが勃って倒れるのは私です。(笑)」って、下ネタで返してくる。笑ってると別の女の子が付きに来た。 「失礼します。」 「どうぞ。」 「さっきの凄かったですね。」 「えっ、トイレに行ったのが?(笑)」 「向こうのお客さんが、驚いてましたよ。」 「そりゃ、驚かせて悪かったね。(笑)」 「彼女さん、イイなぁ。こんな彼氏が居て。」 「いえ… 」 「それにしても、今日はお客が多いね。この時間でもまだ入ってくるもんね。」 「お陰様で、ありがたい事です。今日はLIVEもあったし、いつもより多いですね。(笑)」 「行って来ました。(笑)」 「えっ!そうなんですか?実は私も行って来てから入ってるんですよ。(笑)」 「えっ、行ってたの?」 「お陰様で、予定より30分遅刻しちゃいました。(笑)」 「へぇ~、こんな所に仲間が居たんだ。(笑)」 「さっきまで行って来たってお客様がいらしてたんですよ。どの辺で観てたんですか?」 「22列目の左の方。」 「うわぁ、近い。あっ、じゃぁハーモニカが飛んでいきませんでした?」 と、真由美が答える。「あんな取り合いが始まるなんてビックリしました。(笑) お姉さんは何処だったんです?」 「私は2階席で観てたんです。」 「カッコいいですよね。(笑)私の親より5つ下なだけなんて思えませんもん。」 「そうですよね。40歳過ぎてるのに凄いですもんね。あっ、お兄さん歌います?」 「本物を聴いてきたのに、耳を汚す必要ないじゃん。(笑)」 「イイから、イイから、何か歌って下さいよ。(笑)」 真由美も一緒になって「歌って下さいよ~。♡」 「じゃぁ、チョッとだけ。」 「♪ 死んじまいたい程の~ 」と、時間が過ぎる。 店員さんが「すみません。お時間なんですが、どうされます?」と聞いてくる。 「真由美。帰るか、もうチョッと飲むか?」 「もうチョッと、イイですか?♡」 「じゃ、延長で。」 真由美もカラオケをって事で、歌っている。女の子もファンなので聞いてくる。 「お兄さんは、アチコチLIVEに行かれるんですか?」 「そうだね。」 「イイなぁ。1番近い席でどの辺でした?」 「えっ、あぁ。最前列。」 「嘘っ!凄い。」 「そう?此処に大阪、東京、で経験あるな。」 「凄過ぎですよ。(驚)」 「前の方なら、東京で6列目、大阪で4列目、横浜で10列目、鹿児島でも4列目があったな。20列以内ならもっとあるよ。(笑)」 「どれだけ行ってるんですか?」 「18歳でセンターステージ観たのが最初だから、もう13年か。50本は超えてるだろうな。(笑)」 「生でハッキリ見えるって、羨ましいです。」 「でもね。あるあるネタを言うと、10列より前だとハーモニカは殆ど頭を越えて行くんだよ。(笑)」 「それでも羨ましいですよ。(笑)」 なんて真由美も一緒に色々と話しをしてると、お店が1時間延長の4時で閉店って事で、店を出ることになった。 「今日はご迷惑をおかけして、すみませんでした。ありがとうございました。」と、見送られる。 ホテルまで歩いてると真由美が指を絡ませてくる。 「師匠っ♡」 「ん?」 「今日、彼女って…♡(嬉)」 「あぁ、あれな。師匠だ何だってのが面倒だから、そういう事にしただけだぞ。(笑)」 「解ってます。それでも嬉しかったんです。それに、絡まれた時に守ってくれたでしょ。あれも、カッコよかったです。♡」 「守っては無いけど、小便行ったのがか?(笑)」 「はい。ママが言ってたのって、中学校時代の思い出で大袈裟に言ってるのかなって思ってたんですけど、目の前で見てホントなんだってビックリしちゃいました。」 「まぁ、相手が酒に酔ってて足がおぼつかなかったってのもあるからな。(笑)」 「師匠。」 「ん?」 「師匠が言ってた、九州の焼酎の意味が解ってきまちた。… 」 「どう?」 「グビグビ… 私、また飲み過ぎちゃってるかもです。(笑)」 「調子よく飲んでたもんな。(笑)」 「師匠。」 「ん?」 「おんぶ…ちて♡」 「しょうがないなぁ… ハイよ。」と、おんぶして歩く。 「師匠。」 「ん?」 「ちゅきっ♡ ちゅき ちゅき ちゅき だ~い ちゅき♡」 と、背中で何やら言っている。 ホテルに戻ったら、汗臭いし酒臭いのにシャワーする気力も無く、二人して眠りについてしまった。
25/05/31 18:22
(cx1BjCY4)
投稿者:
遊凛・風凛
10時過ぎ、洗面所からドライヤーの音が聞こえる。
昨晩はチョッと飲み過ぎたのもあり、部屋着に着替えて2人でバタンキュー。チェックアウトを少し延長だ。 「お待たせしました。」と、真由美が身支度を整えて出て来た。 「ヨシ。じゃぁ、行くか。」と、ホテルを出て呉服町駅まで移動して少し歩く。 「師匠。昨日お店出てから、おんぶして貰ったんまでは覚えてるんですけど… 」 「あぁ、もう寝てたもんな。部屋に入ってから着替えてた時も、服は脱ぎっぱなしにするわ、ボタンが留められないわって俺に留めさせるわ… (笑)」 「すみません。(恥)」 「いや、面白かったからイイんだけどな。「師匠。ボタンが… アレレ?もう、留めて~!」って半べそでな。(笑)」などと話してると到着した。 お昼には少し早い11時半チョッと過ぎ。近くまで行くと店の前には10人程が並んでいる。まだ店が開いてないみたいだ。 美味い博多ラーメンを食べさせようと、少し場所が解りにくい店にやって来た。 本当に解りにくくって、最初に教えられて来た時は本当にココにあるのか?って、不安になりながら辿り着いたんだけど。(笑) いざ食べてみたら本当に美味かったので、まだ4回目だけど博多に来ると寄っている店なのだ。 前に来た時は看板があったのに無くなってしまっていて、余計に解りにくくなった感じだ。 最近は口コミでお客さんが増えたらしいけど入れたら良い。大将がかなりこだわる人でスープの出来が気に入らないと店を開けないらしいんだけど、今のところは毎回入れている。(笑) ま、何にせよ美味いのだ。 「真由美。豚骨ラーメンって食ったことあるだろうけど、ココのは全然違うから。(笑)」 「どう違うんですか?」 「何て言うんだろ。濃厚っていうか、とろみっていうか… でも臭みが無くてな。まぁ、とにかく美味いんだよ。(笑)」 なんて話してると店が開いた。席に座って注文をする。やって来たラーメンのスープを先ず一口味わう。 真由美が「美味しい」って目を見開く。 俺は(何か前と雰囲気が変わったなぁ。ま、美味いからイイんだけど。) なんて思いながら食べていた。 店を出て駅へ歩いてると、美味しいと噂に聞いて来たのか店を探す人が歩いていて、行き過ぎたのかもと道を振り向いている。 真由美が「師匠。あのラーメン美味しいですね。お腹いっぱいだったけど、カレー味も美味しかったし… (喜)」 って話し掛けてきたのを聞き「すみません。博多〇気一杯!!って、この辺なんですか?」と、聞いてくる。 「あぁ、あのパーキングの向こうの所を入るんですよ。(笑)」と、教える。(教えたけど、解るかなぁ?あそこを曲がってからも看板が無くなってるから解りにくいんだよなぁ。ま、表に人が並んでたら解るだろうけど。) 「師匠、そう言えば師匠もラーメン屋さんに行ってたんですよね。」 「あぁ。俺が行ってた所は鶏ガラと野菜を炊き込んで作るスープだったんだけど、とにかく濃厚でな。客には見せられないけど、仕込みの時は頭とか脚がプカプカ浮いてて。野菜も洗ってぶつ切りにしたら皮も剥かずに寸胴に投入。(笑)」 「豪快ですね。」 「大将がよく言ってたな。「野菜ってのは皮にもちゃんと旨味ってもんがあるんだ、捨てるなんて勿体ない。」ってな。」 「へぇ~。」 「忙しい時なんかに客が帰って2、3分して丼を下げに行ったら、膜が張ってる程だったんだ。」 「今の所より濃厚そう。(笑)」 「でも、美味くってな。国道端にあったんだけど、口コミで色んな所から来たトラックの運ちゃんなんかが立ち寄ってくれる店だったんだよ。残念だけど大将が癌で死んじまって、店は無くなったんだけどな。」 「有名店だったんだ。」 「あの頃は今みたいにパソコンも無かったし、ホントの口コミだけだったから有名かどうかは知らないけど、何せ忙しかったな。」 「どんなんだったんだろう?」 「懐かしいな。最初入って皿洗いから始めて、最後は釜も任せて貰ってたけど。真由美はデポって解るか?」 「えっ、倉庫のですか?」 「あっ、そうか。そりゃ、そっちになるな。(笑) 倉庫のデポじゃ無くって、麺を茹でる時に使うカゴなんだけど。」 「あぁ。(恥)」 「あれを振りすぎて、柄からカゴだけ外れて飛んでった事があったぐらいさ。(笑)」 「あんなの取れるんですか?」 「まぁ、あれも消耗品だからな。湯切りの時に、腕を引く瞬間にスナップを効かすんだって教えられて。いつものようにクイッてやったらスポッて飛んで行って、アァーッ!!ってな。(笑)」 「師匠がラーメン屋さんしてるの見てみたかったな。(笑)」 「もう、必死。忙しい時は、ラーメン作りながら唐揚げ… 唐揚げも美味かったんだよなぁ。醤油ベースのタレに七味唐辛子を効かせて漬けこんで。(懐)」 「何か、美味しそう。(笑)」 「ビールに合う合う。(笑) でも、今でも謎な事があるんだよな。」 「何ですか?」 「ラーメンの丼に魔法の粉って言って白い粉を小さじの半分程入れてスープを注ぐ時に混ぜてたんだけど、何かの旨味の素なんだけど「〇の素」とも違ったし。あれ、何の粉だったんだろ?」 「危ない粉ですか?(笑)」 「そんなんだったら、どんだけ高いラーメンになるっての。ってか、捕まってる。(笑)」 とかって、懐かしい事を思い出しながら歩いてた。(今では当たり前に知られてるグルタミンが正体だったんだけど… ) お昼過ぎ。腹ごなしに中洲川端で地下鉄を降り、商店街や川べりをぶらりとしながら天神駅へ。 コインロッカーに入れておいた荷物を取り出し博多駅へ向かう。 昨日下見をしておいたので真由美が目的の店へ向かいアレコレと土産物を買っている。 「そんなに買って、誰にあげるの?(笑)」 「ママとか「F」の人達にって思って… 」 「そうか。じゃ、俺は行って無い事にしとかないとな。(笑)」 「あっ、そうか。」 「会社はいつものように俺が持ってくから、真由美は博多に来たの内緒な。(笑)」 「はい。解りました。」 「で、帰りの晩飯どうする?」 「せっかくだから、駅弁食べたいかなって思ってるんですけど。」 「えっ、駅弁がしたい?(笑)」 「もう。食・べ・た・い です。」 なんて笑いながら弁当を選ぶ。 俺はいつも博多から帰る時は『かしわめし』と、チョッともの足りないので何か目新しい弁当って、2つ買ってしまう。(笑) 真由美は幕ノ内を買っていた。 新幹線が博多駅を出発。「あぁ~あ。もう帰らないとイケないのか。(寂)」 「まぁ、1泊2日って移動もあるから、アッ!という間だよな。(笑)」 「でも、考えたら充実してるんですよね。LIVEに屋台に名物のもつ鍋、それにラーメンって。」 「グビグビ焼酎も呑んだしな。(笑)」 「師匠の怖~い所も見ちゃったし。」 「怖かった?あれは小便に立っただけ。じゃぁ、黙って下向いてたら、「由美です。♡」って、アイツらの所行ってたか?(笑)」 「嫌です。♡(笑)」 なんて話してたら九州を離れる関門海峡のトンネルに入った。 「九州さん。バイバ~イ。」って、真由美が呟いている。(笑) 「明後日から「F」入るんだな。」 「はい。」 「頑張れよ、由美ちゃん。(笑)」 「平日だけど、たまには来て下さいね。(笑)」 「次の日が休みだったら考えるんだけどなぁ。(笑)」 弁当を食べながら聞く。「真由美。博多はどうだった?」 「チョッと怖い事もあったけど、LIVEも屋台も行ったし楽しかったです。それに、食べ物も色々と美味しかったし。やっぱり、この新幹線や飛行場が近いってのが便利よくって、良い所でした。(笑)」 「九州の玄関口って言う程だしな。」 そう言ってるウチに新幹線から在来線に乗り換え、21時過ぎ。真由美の降りる駅に着いた。 「ありがとうございました。」 「おう!じゃぁ、また明日な。」 ホームで手を振って見送ってくれている姿が遠くなって行く。(さぁ!明日からまた仕事だ。頑張ろう)って思いながら帰宅した。
25/06/01 13:22
(B7tClCI6)
30
削除済
2025/06/02 12:57:46(*****)
投稿者:
遊凛・風凛
6月初旬。田植えも祭りも終わり、礼子との温泉旅行も過ぎて、今日は平日だが「F」に居る。
真由美… いや、由美の誕生日だ。 他の女の子に比べれば日も浅いし平日にしか入ってないのだが、それでも幾つかの花が届けられている。 俺は基本的に店の女の子の誕生日には何もしない。 花を送るとかしてもイイけど、抜けたりして不公平にならないよう、基本しないようにしている。 「おめでとう。」 「ありがとうございます。♡」と、挨拶程度で、いつもの事ながら由美は他の客へ付きに行く。 加奈が「修ちゃん、これ飲んでみて。」と、ロックグラスを持ってくる。 「おっ、由美の梅酒だな。」 「何だ、知ってるの?」 「あぁ、おすそ分けで貰ったんだ。(笑)」 「美味しいから店で出したい程だわ。」 「加奈に飲ませたら多分そう言うぜって言ってたんだ。(笑)」 「バーボンって珍しいもんね。」 「そういうと梅酒って、作るのこの時期だな。」 「お願いしちゃおうかしら。(笑)」 「そりゃ、ちゃんと金払うんなら作ってくれるかもな。(笑)」 「おっ、そうだ。加奈、この前なんとなく思ったんだけどな、ここのハウスボトルって瓶そのままじゃん。」 「そうね。」 「それをな、焼酎だったら陶器の甕だったり、洋酒ならオーク樽とかってのに入れて出すってのはどうだ?」 「どうしたの急に?」 「いや、この間さ付き合いでチョッと良い店に行ったんだけど、ハウスボトルでもそうやって出されると雰囲気的にも違うし、何か話しではチョッと熟成もされて味も良くなるって言ってたしな。どうだろうなって思ってな。(笑)」 「気分のもんなんじゃ無いの?」 「まぁ、気分だけでも気持ちよく飲めたらイイじゃん。」 「まぁね。」 「それとな、芋なんだけどハウスボトルに使えそうな焼酎があるから、一度試してみるか?」 「まぁ、アンタが持って来てくれるんなら味くらい見てもイイわよ。(笑)」 「ヨシ。じゃぁ、今度仕入れたら持って来るよ。」 って事で、帰ろうかとすると加奈が聞く。 「由美ちゃんの誕生日なのにもう帰るの?」 「だって、明日仕事だぜ。もう、おめでとうは言ったから、今日はこれで退散するよ。(笑)」 「由美ちゃん、残念がるわね。」 そう言って、御祝いに皆で飲むようにとシャンパンを1本下ろし、手を振る由美に手を振り返して帰った。 6月下旬。何故か「F」はチャイナ服の日なのだ。(まぁ、加奈が店を受け継いだのが6月だからってだけなんだけど。) 赤に青にピンクに緑… 黄色がいればゴレンジャーなんだけど、残念。今日は週末だけど由美も入っていて黒色だ。(笑) この前に言ってた芋焼酎を仕入れて持って来た。 取敢えず、加奈に飲ませてみる。 「アラ、これ美味しいわね。何かスッキリしてるし… 」と、まだ早い時間なので女の子にも味見させてみる。 「あっ、これ美味しい。」 「飲みやすいですね。」と、概ね好評のようだ。加奈が「これって何処の焼酎なの?」って聞いてくる。 「実はな。宮崎の焼酎で20度なんだ。」 「へぇ~。」 「母ちゃんの従姉妹が宮崎の田舎の方にある焼酎の製造元に嫁いでいてな、一般的なやつだと安いんだ。」 「ふ~ん。一般的じゃ無いのもあるの?」 「チョッと値段は上がるんだけど、プレミアで何万もする何処かの有名なのじゃ無いけどな。緑の包装紙で、俺はそっちの方が有名なやつより味的には好きなんだよな。(笑)」 「幾らぐらい?」 「それでも3千円程じゃ無いかな。何でも、出来が良くて早く飲んで貰うのにラベル作ってる時間が勿体ないからって、ラベル無しで出したらしいからな。(笑)」 「それの一般的なのがコレ?」 「そう。どうだ?」 「これでも十分美味しいけど、これならどれ位なの?」 「まぁ、送ってもらわないとイケないんだけど、俺んとこなら纏めて送って貰えるし、一升瓶で1600円~1700円ってとこかな。」 「一升で?これでハウスボトルだったら美味しいし、人気出るかもね。」 「まぁ、しばらくは銘柄を内緒にして出してみたらどうだ?」 「うん。じゃぁ、そうね。取敢えず試し込みで20本頼める?」 「えっ、いきなりか?」 「だって、美味しいんだもん。ちょっと、味見させたい人もいるしね。(笑) それと、その良い方のも5本程欲しいわね。」 「じゃぁ、頼んどくよ。これに由美の梅酒が手に入るなら、限定にしたりとか色々しかけてみるのも面白いかもな。(笑)」 「あれも美味しかったもんね。(笑)」 「ところでさ、話しは変わるけど、何で由美は黄色じゃ無くて黒なんだ?」 「何で?」 「赤、青、ピンクに緑。そこに黄色が入ったらゴレンジャーじゃん。(笑)」 「アタシらは戦隊ヒーローか?(笑)」 「ま、「せ」までいかないから、変態ヒーローだな。(笑)」 「それはアンタの事でしょ。(笑)」 「ごもっともで。(笑)」 チェンジで、由美が付きに来た。 「師匠。この前はシャンパンを頂いて、ありがとうございました。」 「いや、早めに帰ったからな。あれぐらいでスマなかったな。」 「いいえ、付きも出来なかったのに気を使ってくれなくても… 」 「気は使ってないよ、金は使ったけど。(笑)」 「だから… 」 「嘘々。冗談だよ。それより、コレ飲んでみな。」と、さっきの焼酎を飲ませる。 「あっ、美味しい。これって、芋ですよね。」 「そうだよ。」 「何だろ。芋なんだけど変なクセが無いって言うのか、口当たりがイイですね。」 「グビグビイキそう?(笑)」 「はい。(笑)」 「さっき、加奈と話して、試しにハウスボトルで出してみようって事になったんだ。」 「えっ、これをですか?」 「そうだよ。」 「採算とれるんですか?」 「取れなきゃ、教えたりしないよ。(笑)」 「何で師匠はこんな誰も知らないような、こんな焼酎の仕入れまでまで知ってるんですか?」 「これは、この前の博多の時に思い出したんだ。」 「儲け話じゃ無いけどって言ってた… 」 「そう。たまたま親戚に焼酎の製造してる所があって、そこのが美味しいから紹介しただけ。(笑)」 「親戚。」 「そう。宮崎の田舎でな。母ちゃんの従姉妹が嫁いでるんだ。」 「そんな所に親戚があるんですか。いいなぁ。」 「あっ、そこの市内にあった温泉が美人の湯とかで、入ったらお肌ツルツル(笑)」 「へぇ~、行ってみたいなぁ。(笑)」 「俺も子供の時に家族旅行でしか行ったことないけど、日南海岸とかをツーリングで走ったら気持ちイイだろうなぁ。」 「イイですね。私もツーリングとか行きたいし、早くバイク欲しいな。」 「楽しみだな。(笑)」 「でも、まだバイク貯金始めたばかりですからもう少し先ですね。(笑)」 「ま、安いもんじゃ無いしな。(笑) で、由美は今日は何で黒なんだ?」 「大きさがこれしか無かったんです。(笑)」 「まぁ、似合ってるから良いんだけど、やっぱり黄色でゴレンジャーにして欲しかったな。(笑)」 「カレーですか?(笑)」 「知ってる?」 「聞いただけですけど、黄レンジャーはカレーってのは知ってます。(笑)」 「カレーで思い出したけど、昔バイトしてた店の賄いで食ってたカレー蕎麦が美味かったんだよな。(笑)」 「うどんじゃ無くて、蕎麦なんですか?」 「そう。麺が細いからカレーが良く絡んで、蕎麦独特の風味と重なって好きだったんだよな。」 「そんなの聞いてたら、お腹減ってきちゃいました。(笑)」 そう言ってると、徐々に客も入り出してきて、黒レンジャー(由美)はまたチェンジで別の所へ付きに行った。
25/06/02 19:44
(Irs97.vo)
コメントを投稿
投稿前に利用規定をお読みください。 |
官能小説 掲示板
近親相姦 /
強姦輪姦 /
人妻熟女 /
ロリータ /
痴漢
SM・調教 / ノンジャンル / シナリオ / マミーポルノ 空想・幻想 / 透明人間体験告白 / 魔法使い体験告白 超能力・超常現象等体験告白 / 変身体験・願望告白 官能小説 月間人気
1位母 投稿:貴之 29341view 2位独身熟女 ひで... 投稿:ナイティエイト 8443view 3位愛人事務員 珠... 投稿:第一朗 6193view 4位居酒屋でナンパ... 投稿:ドゥー 5627view 5位最高の女 投稿:てんてん 4705view 官能小説 最近の人気
1位ショッピングモール 投稿:純也 545787view 2位母 投稿:貴之 29341view 3位素人童貞の俺が... 投稿:ノン 2015021view 4位独身熟女 ひで... 投稿:ナイティエイト 8443view 5位雨の日には白い... 投稿:両岡 悪男 610view 動画掲示板
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
画像で見せたい女
その他の新着投稿
初めての泌尿器科での体験-病院での体験談 02:46 単独男性に手マンでイカされる妻-人妻の喘ぎ声 01:44 お手伝いさん-やっぱり熟女 - 熟女体験談 01:36 中々イけず、-女の子のオナニー体験談 01:33 肉便器希望です-露出実行報告 01:26 人気の話題・ネタ
ナンネット人気カテゴリ
information
ご支援ありがとうございます。ナンネットはプレミアム会員様のご支援に支えられております。 |