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罪と罰

カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:痴漢 官能小説   
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1: 罪と罰
投稿者: ふう
菱木卓の母は物心をついた頃には、すでにいなかった。

派遣会社を経営する父の元で育ち、そんな卓はいつしか中学生になっていた。

父の派遣会社は一見して普通の派遣会社にしか見えないが、2面性を持っているのは知っていた。

けれど幼い頃から見てきたそんな環境が当たり前だった卓には、同業はみんなそういうものだと思っていた。

夕方になると20代〜50代の女性たちが出勤してきて、卓の良き遊び相手をしてくれていた。

いつな頃からか父親から、こう言われるようになった。


……卓、いつか理解する時がくると思うけどな、お姉さんたちのことは誰にも言っちゃ駄目だ。
絶対に………。



子供心にも薄々は普通とは違う、何かを察してはいた。

それがお姉さんたちに漂う性の匂いなのか、連絡があると女の優しいお姉さんの顔から女の顔になのだから。


お姉さんたちからすれば、卓は汚れのない癒やしだったのかもしれない。

様々な理由で身体を売るところまで堕ち、悔やみの中で唯一の眩しい存在だったのだから。

それも中学生になると、終わりを告げた。
父の鶴の一声が早すぎる大人への階段を、否応なく登ることになったのだ。


……卓を、大人にしてやってくれないか………


彼女たちは当然戸惑いを見せたが、雇い主である父の言葉には逆らえなかったのだろう。


まだ自慰行為すら朧げにしか知らなかった卓は、お姉さんたち数人に浴室に連れて行かれたあの日を忘れてはいない。

両手両足を拘束されて全裸にされると、まだ当然のように包皮を被ったそこを、ゆっくりと剥かれたのだ。

過保護だったペニスの亀頭は気色悪いほど赤く、とにかくショックだった。

お姉さんの1人はこびり付いた白い汚れというのか、洗い落としてくれた。

今では優しくしてくれていたと理解しているが、耐性のないそこは性的快感を享受できる状態ではなかった。

まるで幼い頃に道ばたで転び、肘か膝小僧を派手に擦り剥いて肉が露出した傷を、擦り洗われるかのような苦痛だったことを憶えている。


それが済むと過敏なそこをお姉さんの1人が、口に咥えてしまったのだ。

若過ぎる果実に舌を這わすようなことはせず、唇だけを使って粘膜の感触を伝えてくる。

その感触はまだ痛みを感じる直前にしか感じず、ただ温もりだけが救いだった。


そんなことが数日置きに繰り返されて突然お腹の底から何かが猛烈な勢いでこみ上げてくると、生まれて初めての射精をしていた。


それからの卓は、彼女達の捌け口になっていく。
彼女達にしてみれば同じセックスでも、汚れた男達に抱かれるのとは違って、新鮮な果実を食せる機会なのだ。

中学生とはいえ父譲りの見事なサイズ、綺麗な色の硬く逞しい若いペニスと出会うことは、そうあることではない。

ましてや快感を覚えたばかりの男の子が自分の体の下で悶え、自分の腰の躍動で呆気なく果てるのだ。

膣の中で脈動しながら精液を吐き出し、落ち着くとまた腰を動かし、女の子のように喘ぐしかない卓を見詰めながら膣の奥でペニスを味わう………。

数日置きに代るがわる今日は私、今日は私というようにせっかく充填された精液を吐き出させられる日々。

淡い恋を経験する前にセックスを覚えさせられ、どこをどんなふうにすれば女が喜ぶかを彼女達に教え込まれていった。

中学生にして射精感をコントロールをし、来る日も来る日も彼女達と繋がった。そして、卓はあることに気づいた。もちろん人にもよるが、30代半ばぐらいからの女性とのセックスが好きだということを。

セックスに対しての貪欲さ、快感を受け止める懐の深さが違うのだ。それは経験値や体質が関係しているのかもしれないが、快感を享受する量が見えないのだ。

どこまでも卑猥な喘ぎ声を出していたかと思えば獣じみた声を上げはじめ、体を弾ませて果てていく。そして再び腰を動かせば狂わんばかりに髪の毛を振り乱し、何かに縋るように手を彷徨わせて快感を貪り食う。

あんなセックスを経験させてくれる女性たちを相手にしていれば、自ずと好みは決まってしまう。

いつしか卓の目は、外の女性に向けられるようになっていった。





酒井明美は今日も変わらず帰宅ラッシュの車内でその身を縮め、揺れに任せていた。20代で生涯を共にすると疑わなかった人と結婚し、42歳になった今日まで子供には恵まれなかった。

子供はいなければいないで夫婦の時間を大切にして、好きな仕事も続けられる充実した生活と言えた。今の生活に不満はない。このまま穏やかに歳を重ねていくものとばかり思っていた。

なのに………。

この10年近く痴漢に遭遇することなんてなかったはずなのに、どういうわけかお尻に違和感を感じていた。若い女でもない自分に痴漢をするなんてどんな者好きなのか、次の駅で駅員に突き出す前に確かめてやろうと明美は首をひねり、自分の肩越しに背後の人物の顔を睨みつけてやった。

前に向き直った明美は、どういうわけか動揺を覚えていた。どうしてあんな子供が………。

明美のお尻を触っていたのは、まだあどけない顔をした中学生?………いや、高校生になったばかりの少年にしか見えなかったのだ。

もしかしたら自分にもあんな息子がいたかもしれない、親子ほど歳の離れた少年の手がスカートの裾を潜って下着に手を這わせてきた。明美はパンストではなく、セパレートストッキング身に着けていた。理由はお腹を締め付けるあの感覚から開放されるし、トイレでもいちいち脱いだりしなくてもいい便利さゆえという理由でしかない。

今はそれが仇となり、下着に直接触れる指が股の下を侵入して秘部に辿り着いていた。どうしてあんな子供がこんなおばさんの私を?どうして、どうして、どうしよう………。

騒ぎを起こせば周囲の視線が突き刺さる。少年の将来は……少年に痴漢されたとヒステリーを起こす中年の女という構図に、誰が信用してくれるというのか。その懸念が明美を窮地に陥れていく。

逡巡する明美の秘部を無表情の少年、卓の細い指先が揉み回していく。明美の嫌悪感は焦燥感に変わり、やがて起き上がろうとする寝た子宥めることに集中しなければいけなくなっていた。

夫との夜の営みは週に1回あるかないに減っており、なんなら2〜3週間もないことは珍しくなくなっている。正直にいえば若い頃よりも今のほうが欲しいと思うことはあるが、無ければないで仕方がないと思うようにしている。そこに不満はないが、ないけれど………。

明美の欲望という名の子が目覚めるのは、必然だった。ショーツの二重底になったクロッチに卓の指の腹が的確に刺激を伝え続けられ、包皮からは明美の充血した実の娘が顔を覗かせていた。

明美があっと思ったときにはクロッチの脇から指が侵入を果たし、柔らかい指の腹に敏感なところを触れられて息を、殺さねばならなくなっていた。

明美は巧みな指使いに翻弄されて失いそうになる我を必死に保ち、扉の脇にある手摺りを滑り落ちそうになる手でどうにか握りしめ、扉の窓の外を見るともなしに見詰め続けるのだった。


卓の指先は柔らかな秘裂の中を前後に往復し、海藻のような恥毛を感じながら泥濘みの海を泳ぐ。そして敏感なところを揺さぶり、女性が耐えられるぎりぎりを見極めながら指の腹で舐めていく。


明美は薄く開けた唇の隙間から、呼吸をするのがやっとになっていた。
 
2026/06/09 05:04:12(JAiEdMNr)
42
投稿者: ふう
ドラッグストア店舗の先3〜40メートル先に併設されたトイレを目指し2人は、歩を進めていく。
誰も2人の思惑を疑う者はおらず、レジ袋を手にした買い物客が店舗から出てくる。

何気なく杏奈たちを一瞥しただけで興味を失い、2人の前を横切って停めた車へと歩いていく。誰もが自分の目的のために動き回る、日常の光景が過ぎていく。視界の左隅に店舗入口を捉えながらあと少し、垣根が途切れたトイレの入口まであと少しのところだった。

杏奈たちのすぐ背後で、砂袋が地面に叩きつけられるようなドシャッ……という鈍い音が聞こえた聞こえた気がしたのだ。続いて人の呻く声が続き、弾かれたように振り向く。そこにはつい今しがたに自分たちの前を通り過ぎたはずの、買い物客が倒れていた。

忘れ物でもしたのかドラッグストア店舗に引き返す途中だったらしく、地面にはレジ袋から飛び出た商品が散らばっている。50前後だろうか、やや小太りの男性が顔面蒼白で呻きながら、脂汗を浮かべて胸を押さえている。

これは………。
杏奈は間もなく起こる次の展開に備え、彼にあることを指示する。彼……卓は展開の中へと駆け込んで、数分後には店員を引き連れて戻って来た。
その間の杏奈は男性に声を掛け続け、胸元のボタンを外してやり、ペルトを緩めていた。

然るべきところに連絡をし、事が恐れていた最悪の事態へと移ったことを確認した。ぐったりした男性の胸に両手を重ねて押し当て、伸ばした腕ごと体重を乗せてリズムよく押し込んでいく………。

1…2…3…4…5……6…7…8…9…10………ふぅ~っ!

男性の顎を上に向け、男性の鼻を摘んで重ねた口から息を吹き込む……。

男性の様子に気を配りながら、卓が連れてきた店員を見る

手にしていたオレンジ色のプラスチックケース開き、男性の胸と脇の下辺りに線の繋がったパットを貼り付ける。


離れてっ……!!


杏奈が語気を強めて短く叫び、プラスチックケースの本体のボタンを押した。

刹那……男性の身体が地面の上で弾み、様子が変わらないことを確認。チャージボタンを押して再び胸を繰り返し押して、再度ボタンを押す……。

また身体を弾ませた男性は……小さく咳き込む様子を見せてくれ、呼吸が再開したことを確認する。

あとはサイレンを鳴り響かせて到着した隊員に、一部始終を告げて彼らにバトンを繋げ、事なきを得たのだった。

杏奈の職場は不特定多数の人が集まる施設とあってもしもの時に備え、スタッフの一員として講習を受けさせられていたのだ。今は大きな公共施設に専用機材が備えられていることが多く、もしかしたらと卓に頼んだのが良かった。

まさかこんな所で、役に立つとは思わなかったけれど………。


ホッとはしたものの出鼻を挫かれた格好になり、そんな雰囲気もへったくれもなくなってしまっていた。まともではないことしようとしていた罪の罰なのか、こうなる運命だったのかもしれない。

卓はもう杏奈と会わない意思を持ち、杏奈の今の気持ちも恐らく分かっている。だからこそ最後に応えようとしてくれていたというのに……。

彼よりもこの世に先に生まれ、少しだけ長く生きてきたのだ。だからこそ、せめて自分から笑顔を見せなければ……、そして精一杯の痩せ我慢をしながら、小さく手を振ってから背中を向けて歩き出す、これでいい……。

思い切って身体ごと向きを変え、卓の顔を見た。
もう腹は決めたはずなのに、あんな顔をするなんて狡すぎる。卓があんな感情を出した表情を見せるなんて、杏奈は初めて見た。

そんなに寂しそうな顔を見せるから、なにも言えなくなったじゃない……。

杏奈は困って、思わず溜息をついていた。




卓が育った環境は客観的に考えれば、望ましいものではなかった。派遣型風俗、それが実態だったからだ。
所属するお姉さんたちは、なにも望んでその世界に足を踏み入れたわけではない。様々な理由を抱えて、皆やって来る。

前職は教師や会計士、役所の職員や銀行員、そして保険外交員や法の世界を目指す女子大学生まで幅広く存在していたのだ。主な理由は借金の返済がいちばん多く、女子大学生は奨学金の返済がその理由だった。

もちろん、現役で二足の草鞋を履く人もいた。
夢だったお店をオープンしたものの、軌道に乗る前に資金繰りが上手くいかなくなったのだ。お客がつくまであと少し踏ん張れれば……そのあと少しが、踏ん張れなかった。

お店を畳んで虚しい返済を続けるか、彼女は悩んでこの世界の扉を叩いたのだ。昼間はやっと常連客がついたお店を回し、夜は闇夜に羽ばたく蝶となり、羽を動かず代わりに下半身の腰を動かすのだ。彼女は数年で借金の返済を終えて、足を洗っていった。

また普通の主婦が所属しているのも珍しくなく、性技に優れた彼女たちは人気があった。
その中には看護師をする40代の綺麗な人もいて、女湯かタレントを生業にしていても違和感のない美貌を備える女性だったのだ。

卓の童貞を奪った人でもあり、卓の父親のいう男にするべく地獄ともいうべきセックスを味合わされてきた。入れ代わり立ち代わりに下半身を跨がれ、女を教え込まれてきた。

特段に凄かったひとりにその看護師さん連ねていて、射精をしてしまっても決して許してはもらえなかった。射精直後だというのに腰の躍動を続けられる苦しみ……。

涙を流して悶絶する卓を憂いを帯びた顔で見下ろし、ゆっくりと腰を前後に揺らし続けるのだ。
頭が狂いそうな苦しみと快感が卓を絶えず襲い続け、やがて年増の味が忘れられない男に成長していったのだった。

その彼女が発作を起こした仲間を、目の前で処置をして救う出来事を目にしたことがあった。
セックスをするときの側面しか知らなかった卓は彼女の看護師としての凄さを知り、仲間を助けるために必死になる姿にひとりの女性として尊敬の念を抱いたものだ。

そんな体験をした卓は彼女と同じことをして男性を目の前で救った杏奈を、初めてひとりの女性、ひとりの人間として意識させられていた。
杏奈にも歩んできた人生があり、もう少し大事にするべきだったと後悔を覚えたのだ。

そして看護師の彼女とはまるで姿形もタイプも違うけれど、杏奈に対する気持ちの扉、封印していたその扉を開けてしまったのだ。卓は一期一会の精神で女性たちと交わるポリシーを持っている。

だから気持ちが入らなければ、勃起をしない。
好きになってはいけないから、その扉を封印しなければならない。去るときに辛くなるから………。
でも今、禁断の扉をついに開けてしまった。

口ごもって言葉を出せず困り顔の杏奈を前に、もう自分に嘘がつけなくなっていた。
杏奈の手を引いて停めてあった自分の車の助手席に案内し、どこに行くのかと尋ねる彼女にはなにも答えず黙って笑顔を向けた。

1時間半も走ると卓がたまにひとりで利用する、とある温泉宿に到着していた。初老の主人は既に馴染みであり、初めて女性を連れてきたことには内心で驚いていたが……。

年齢差があることから訳ありだと察し、そのことをお首にも出さないのは年の功なのだろう。
何も聞かず、余計なことも言わずに、露天風呂が備え付けの部屋を黙って充てがってやった。

そこは卓も初めて利用する部屋であり、この主人の心遣いに感謝した。いつも黙って手渡すチップの、細やかなお返しのつもりかもしれない。

部屋は奥まった位置にあり、静かに過ごしたい客用に配慮がなされている。つまりは男女二人連れが利用する部屋であることが分かる。

戸惑う杏奈を抱き寄せた卓は、優しく、容赦なく唇を重ねた。頬に当てた手を肌伝に後頭部まで移動させ、指の腹で杏奈の頭皮に接触させる。
その行為が卓の本気度を意識させ、杏奈の龍腕も伸びて卓の首に巻きつける。

2人はお互いに身に着けた衣類を脱がし合い、庭に面した石造りの露天風呂にゆっくりとその身を沈めた。卓の引き締まった色白の身体が杏奈の目に映り、メリハリのある杏奈の身体が卓の目をくすぐった。

程よく温まった身体をお湯から出して縁の岩に腰掛けて、卓の舌が杏奈の首筋からゆっくり南下する。ヨガスタジオで邪な気持ちを抱く、そんな男の目を釘付けにする乳房に唇を押し当てて、水分を舐め取っていく。

いじらしくもあり、焦れったくもあるけれど卓のその気持ちが乗った愛撫が、杏奈に感じたことのない気持ちにさせていく。混じりっけのない淫らな気持ちが溢れ出し、乳首を舌先で転がされるたびに幼児が愚図ったような喘ぎ声が出る……。

程よく遊ばせた舌を肌伝えに南下させ、オヘソを経由して太腿から膝へ。そして、その膝を左右に開く……。
まだ夕刻には早い時間とあって、白い柔肌に張り付いた黒々とした恥毛がはっきりと見える。そして杏奈の下の口は興奮度を現すようにびたりとは閉じておらず、温泉とは如何なる何かによって輝きを放っている。

杏奈は身体が燃え尽きそうなほど恥ずかしいのにそこを凝視する卓を見詰め、顔を埋められて初めて目を閉じた。あの日のトイレの個室の中で味わったように、いや……その時よりも露骨な愛撫に身体を安定させるのが大変だった。

こんななにも隅々まで舐めるなんて、そんな男は過去の経験にはない。そして、女泣かせの所業に移っていく。

ここが外じゃなければ、こんなに声を我慢する必要はないのに……そう感じるほど杏奈は苦しみ、卓の舌使いに身体を震わせる。

その苦しみは乱れのない断続的な快感そのものであり、吸い付かれたまま舌先を動かされ、地獄と天国を同時に感じさせる猛烈な官能の味が呼吸を忘れさせる。

慌てて息を吸い込んでも今度は吐き出せず、まともな声を出せないまま、背中が弓形に反っていく…。

激しく弾ませた身体がまた硬直し、休まずに舌を動かし続ける卓に再びその身を震わせる杏奈…。。
このままでは身体が保たないと感じた杏奈ば、卓の頭を引き剥がす。代わりに湯の中に膝をついて逞しいモノを口に咥えて、思う存分に味わっていく。

感じてもらいたいという杏奈の気持ちがその愛撫に宿り、卓ば尻の穴に思わず力を込める。
目尻から涙を零しながら喉の奥まで咥え込み、そうかと思えば顔を左右に傾けながら亀頭を攻めていく。

本体との凹凸にびたりと纏わりつく杏奈の唇が、卓のこめかみに血管を浮かび上がらせる。
卓はここまでフェラチオの出来る相手を、童貞をを奪ったあのお姉さん……看護師以外に知らない。

唇の吸着感も一定ではなく、咥え込んでから引く際に微妙な力の抜きかたをしてくる。
そんなことをされたら………。

女性の指を咥えて伝授をしたこともあるが、理解してくれた人はほとんどいない。それをいとも簡単にするなんて、一言も伝えていないのに……。

卓は堪らずに杏奈をそこから引き剥がし、どうして……と不服そうな杏奈のそこにあてがった。
クワッ……っと入口が上下左右に広がり、眉間に皺を刻む杏奈を見ながら沈めていく……。

ゆっくりと時間をかけて、何度か腰をひいては沈め、ゆっくりと静かに……。

奥に到達するのと杏奈の顎が跳ね上がったのは、ほとんど同時だった……。


26/07/06 12:51 (1DsNhBD7)
43
投稿者: ふう
体の奥で彼の温もりを感じたくて、首にすがりつく。中での圧迫感に慣れていくにつれて、まるで生きているかのようにピクンっ…と動かされる…。

その確かな感覚が嬉しくて、じぃ~っと動かないでいてくれることで、堪能させてくれる気遣いにも溜息がでそうになる……。

硬くて逞しさが溢れる大きいモノが、目覚めたように動き出していく。生々しく動かされる感触が次第に薄れゆく苦痛と入れ替わるように、何かを運んでくる。

引いては押し込まれ、また沈み込んんでくるたびに止めていた吐息が歓喜と共に押し出される。
正常位と言ってもいい正面からの交わりは、目を背けたくなるほど出入れする様を目にできて、嫌というくらいに実感させられる。

彼は私だけのもの………。
そんな女の虚栄心が湧き上がり、呼吸が乱れてしまう。

このまま時を、止めてしまいたかった……。





あぁ……凄い……。
強かに中を締め付けてくる、この感じは大人の女でしか味わえない。幾人もの女性たちと交わってきたけれど、こんなに中を収縮させる人はそうは出会えない。

卓の経験の中でも看護師のお姉さんと、杏奈くらいのものだ。あのお姉さんはどこまでも強欲で、あの一見して静かな女性に見えるのに、並の男では太刀打ちできないハードな攻め方をする人脱だった。

それでいて攻められるのも好きで、オーガズムまで導くことができれば何度でも、達し続けられるタイプでもあった。だからこそ満足するまで求められ、それが並の男では太刀打ちできない所以でもあるのだ。

恐らく杏奈も、その素質を持っている。
艶かしく感じる様を見せつけられて、看護師のお姉さんとある意味で同じなのだ。

両手で尻を抱えてくる様も、堪らなそうに揺らしていた頭を起こし、見詰めてくるのも同じ。
蘇るあの恐るべき官能の日々を、思い出させてくれる。

耐えきれないかのように肩を噛みつかれ、拷問に耐えるかのように呻きながら、そして髪の毛を振り乱す………。

達してしまった杏奈を後ろ向きにさせ、ゆっくりと挿入する。ほのかにピンク色に染まった肌が色っぽくくて、少し強めに突くと短く喘ぎながら背中を反らしていく……。

2人で向かい合わせで湯の中へ沈み、繋がった。
波打つ湯面の下で、前後に躍動させる杏奈の腰がが、今度は卓から余裕を奪っていく……。

激しく律動をさせているのに、憂いを見せながら見詰めてくる杏奈……。卓の読みは、当たった。
恐らく杏奈からは逃げられない……いや、離れられそうにない予感めいたものを感じる……。

この自分が唯一苦手とする女性、それはコントロールが出来なくなるタイプ……それが看護師のお姉さんであり、杏奈もそのタイプだと確信できる。

駄目だった、もう我慢できそうにない。
惚れた人にだけは、勝てそうにはない……。

卓は最後の悪足掻きに、歯を食いしばった。




自分の好きなように動き、感じるところに当てて擦るのが堪らない……。
表情を歪ませて耐える卓が愛おしくて、離したくなかった。

あぁ…凄くいい。
彼は誰にも渡さない、私だけのもの……。

その独占欲が卓を追い詰めていることに、杏奈は気が付いてはいなかった。
結果的には杏奈の手中に収め、鵜飼いのように首に紐を括り付けて、必要とあらば手繰り寄せる。

そんな日が来ることを、想像すらしていなかったから……。
杏奈の体は卓を魅了し、その色気は卓を虜にさせたのだ。

そして今、呻き声を発した卓が肩を弾ませた。
その卓の動きが杏奈の子宮口を圧迫し、卓の眼の前で弾かれたように数回、顎が跳ね上がった。

薄れゆく視界の中で、杏奈は卓の分身が脈動しながら何かが吐き出される感触を認識していた。



数分後、杏奈の腰が再び律動を始めたのは必然だった。

だって、まだまだ足りなかったから……。
26/07/06 20:45 (1DsNhBD7)
44
投稿者: ふう
世の中には色んな仕事があるものだと、実際にやってみて思う。確か以前に観たハリウッド映画に、こういうシーンがあったように記憶している。

電話の受話器を肩と耳の間に挟んで忙しそうに働く企業戦士に、ワゴンを押しながら各部署に書類や手紙の類を配って回る青年の姿である。

ウォール街か新聞社を舞台にした作品だったような気もするが、あれは海外の話で日本の大企業にも存在するとは思はなかった。

外部から、あるいは外部へ配送するものや社内で行われる書類の配達を、別会社としてその会社に常駐しながら業務をするというもの。この仕事を始めて3ヶ月、やっと慣れてきたところだった。

社内のメール便は希望していたから自分の受け持ちになって、やり甲斐を感じられて面白い。けれど少ないスタッフで誰がそのポストに就くのか、慣れてくるにつれて実は厄介な仕事を押し付けられたのだと、卓は後になって気付かされていた。

膨大な書類は日々発生し、外部から送られてくる物は後を絶たない。それをハツカ鼠のように社内を移動しながら、配達し続けなければならないのだ。

忙しく働く彼らも機嫌の人間であり、機嫌がいい時ばかりではない。配達されたものを受け取るだけなのに邪険にしたり、面倒臭そうな顔を露骨に出されたりするのはまだ良いほうだ。

席を不在にされたりすると日に何度も伺わなければならず、仕事が捗らない。極めつけは中間管理職宛に配るとき、である。これが厄介な仕事を押し付けられたのだと認識した一番の理由である。

彼らに機嫌のいい日はなく、手渡すタイミングを間違えれば理不尽に怒鳴られたりする。この会社のコンプライアンスはどうなっているのかと疑いたくなるが、仕事をさせてもらう立場のこちら側は泣き寝入りするしかない。社内の人間ではないからコンプライアンスの効力は届かず、クレームを言おうものなら仕事を他社に奪われかねない。

卓たちはまったく体のよいストレスの捌け口、というわけである。

何を言われても気にするな、聞き流せ……。
先輩にそう助言された意味はこれかと、思ったものだ。先輩たちも新人にすぐ辞められてはその役を自分たちがしなければならず、見ていて気の毒になるほど卓のフォローに余念がない。

そして、たちが悪い相手がいる。それは女性管理職の中のひとり、中井恵子だった。

彼女は暴言、罵詈雑言を浴びせられることはなかったけれど、極端に口数が少ない。いつも表情を変えず眼鏡の奥の冷たい目で、見詰めてきては手渡されたものを黙って受け取るのだ。それが済んだらもう用はないと言わんばかり、こちらの存在を無視してディスクの上のノートパソコンに目を落とすのだ。

話だけを聞けば罵詈雑言を浴びせられるよりもずうっとマシではないかと思うだろうが、日々これを体験した者は嫌気が差してしまう。これで何人もの新人が去って行ったのだと、卓は容易に想像がついてしまった。


杏奈との仲は、今も続いている。彼女は重い存在になりたくないからと、月に1週間だけは共にする時間を持つこと以外、卓をこれまでと同じように自由にすることを許容している。その代わり、1週間という期間はとても濃密なものになっている。

さすがの卓も一度の射精では済まず、杏奈を数え切れないほどのオーガズムへ導かないとならないのだ。そこに義務感を匂わせたらたちまち冷え切るのは分かりきったことで、絶対にあってはならない。もっとも杏奈という女性を大事に想う気持ちに嘘はなく、彼女の乱れる姿は見ていて飽きることはない。
自らの身体に貯蔵された精液が枯渇するまで射精を繰り返し、疲れ果てて眠るまで愛するのだである。

それがあるから中井恵子からの冷遇も、今日にまでどうにか耐えられている。そして卓のアンテナは、早くもその相手の特有の匂いをキャッチしていた。

哺乳類の三大欲求、その中のひとつを………。


男と感性も身体のシステムも違う女性が、強力な性欲を慢性的に維持させている状況はなにを物語っているのか。既婚者である中井恵子の性欲が満たされない理由は十人十色というように、これだと決めつけることはできないが、人に対する態度に少なからず影響していることは間違いない。

特に男性に対する極端な不信感を、恵子からは感じるのだった。まだ40手前だというのに今のポジションに昇進したからには優秀な人材なのだろうけれど、卓の心はこの時すでに決まっていた。





中井恵子は38歳、4つ歳上の夫と私立の学校に通わせている小学生の娘が一人いる。卓と付き合いのある知り合いの調査によれば、やはり夫というのは浮気をしており、それで夫婦仲は冷え込んでいるらしい。

今の時代にこんな言い方は時代遅れも甚だしいけれど、旧い風習が消えない企業で女だてらに上を目指すのなら、離婚は絶対にご法度。この先もかかる学費や暮らしの維持を考えれば、耐えるしかない。

当然のように夜の夫婦生活があるわけもなく、妻の恵子だけが欲求を発散する場もなく積もらせている、そんな現状が生まれたことは想像に固くない。人間である以上、もちろんそれだけではないのだろうが……。

卓は早くも行動に移り、恵子の通勤路線を調べ上げていた。1時間近くも離れたベッドタウンから電車に揺られ、この会社まで通勤をしてくると知った。
ある爽やかな朝、とある駅のホームに卓の姿があった。それは恵子の最寄り駅の1つ手前の駅であり、待ち構えるための方法だったのだ。

ホームに立ち並ぶ人の列に続く卓たちに、風を引き連れた電車が到着してきた。人が吐き出されるのを待って、乗り込む人たちの後に続く。

報告にあったように決まった車両の位置に恵子の姿を見つけ、卓は少しづつ近づいていく。駅を3つ過ぎた頃には背後に立ち、機会を伺っていた。

そして………卓の手が、形の良い臀部に触れる……。

眼鏡の奥の目を見開いた恵子はハッとしたように頭を持ち上げ、その頭を少しだけ横に向けて後ろを窺う仕草を見せる。

神経質そうな目を泳がせて朝からの不快な出来事を呪うように眉間の皺を刻み、頭の中の策を練り始める。どのタイミングで駅員に突き出してやろうか、私に痴漢をしたことを後悔させてあげるから……と。

けれど嫌悪感よりも別の感情が大きくなるのを感じ、それが邪魔をしてくる。いたずらに撫で回すというのではなく、お尻から腰の横に添えられた手が温もりを伝えてくる。まるで安心をさせるかのように……。

その手が少し下がって太腿の外側に触れ、少し前へ……逆に後に這ってお尻との境目に留まる。何だか焦らされているようで、何を考えているのか分からない。

その手の指を動かして確かめるかのようにツゥ〜っと、動かされる。なんとも言えないような感覚になり、全身に鳥肌が立つ……。

スッ…スッ…ス〜ッ…っと上に這い上がる手の平がお尻を包み込み、在りしの日の愛撫を思い出す。
学生時代から若い頃にかけて痴漢の被害は数多く遭ってきたけれど、恵子はこんな感じを味わうのは初めてだった。

恵子の中で、何かが目覚めようとしている。
警戒心という固く閉ざされた扉が揺るぎ、動揺する心をコントロールできないまま、その誰かの手に神経が集中させる。

そして、ついにタイトスカートの裾が掴まれる感覚を覚え、緊張が走る。だからといって何かをできるわけでもなく、ずり上がっていくのを止めることすら出来ない。

なんてことをするの……。
恵子がそう思うのと同時に卓の指が、下着に触れていたのだった。

昨今の多様化を容認するようになった世の中が、ビジネスウーマンからパンストを身に着けなければならないという戒めから解放したように、恵子もまた例外なく従っていた。

これまではコスト的にパンストを選ばざるをえなかったけれど、今はネットでクオリティーの高いセパレートタイプを、比較的リーズナブルに購入することが出来るようになった。

いちいちトイレで煩わしい思いをしなくても良くなり、太腿までしかないこれなら夏の暑い時期もかなり違う。世の中の流れに沿うこともできて、気分的にも楽になった。

けれど痴漢行為に手を貸す不可抗力まではそもそも想定しておらず、股の下を潜り抜けてくる誰かの指に、恵子は戦々恐々とするのだった。

嫌悪感を乗り越えて羞恥心が身構させ、自分の前と両隣の乗客が気になって仕方がない。
まだ中年の域に入ったと認めたくはない女心が、もう女の子とは言えない年齢になった自分が痴漢の被害に遭っている事実、これを知られたくはない気持ちが沈黙させる。

冷え切ってはいるけれど結婚もして可愛い盛りの娘もいて、誰もが知る大企業の管理職を勤めるまでになった自分が、痴漢の被害に遭っているなんて笑えない。

騒ぎになれば会社に遅れる理由を連絡しなければならず、絶対に知られたくはない。蠢く指先が前へ後へと溝をゆったりと往復し、ある地点で止まったかと思うと指の腹が小さなのの字をを描くように、丁寧な動きをし始めた。

それは女なら誰しも反応してしまう敏感な器官が備わる場所であり、直ちに恵子の身体も反応を始めてしまうのだった。

恥裂の始まりである箇所を繊細に揉み込むような指の腹の動きは、過保護にガードされている蕾を揺さぶり、せっかく寝ていた子が愚図り出す。

やや内股になった太腿の下で覚醒した子が隠れていた布団から顔を出し、もっと自分を可愛がって欲しくて半分ほどその身を乗り出して、撫でられる幸せを享受する……。

恵子は自分を叱咤して負けまいと怒りの狼煙を上げようとしたが、その他大勢の抵抗にあってはどうにもならない。その抵抗とは己の欲望であり、如何に強固な意思を保とうとも焼け石に水……。

いや……干乾びてひび割れた大地に恵みの雨が降り注ぐように、その快感に抗うことなど出来るはずがない。

慣れた手付きの相手は巧みであり、速やかにその手を前に回してきた。恵子は手にしたバッグで前側を隠し、不自然に短くなった下半身のスカートをどうにか隠したかった。

誰も密集する電車内で上半身から下を気にする者はいなかったけれど、気が休まることはない。
下着の上側から静かに入れてきた手を肌に密着させながら、密林を通過させて辿り着く。

直に指の腹で触れられながら再び味わう甘味な味に、恵子は諦めることを自分に認めるしかなかった。

ごく小さく時計回りに動かされる指先にはもう抗う理由を見つけられず、しばらくは従うほかなさそうだから。


だって、堪らなく気持ちいいのだから………。



26/07/08 11:09 (NgD7piDS)
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