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罪と罰

カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:痴漢 官能小説   
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1: 罪と罰
投稿者: ふう
菱木卓の母は物心をついた頃には、すでにいなかった。

派遣会社を経営する父の元で育ち、そんな卓はいつしか中学生になっていた。

父の派遣会社は一見して普通の派遣会社にしか見えないが、2面性を持っているのは知っていた。

けれど幼い頃から見てきたそんな環境が当たり前だった卓には、同業はみんなそういうものだと思っていた。

夕方になると20代〜50代の女性たちが出勤してきて、卓の良き遊び相手をしてくれていた。

いつな頃からか父親から、こう言われるようになった。


……卓、いつか理解する時がくると思うけどな、お姉さんたちのことは誰にも言っちゃ駄目だ。
絶対に………。



子供心にも薄々は普通とは違う、何かを察してはいた。

それがお姉さんたちに漂う性の匂いなのか、連絡があると女の優しいお姉さんの顔から女の顔になのだから。


お姉さんたちからすれば、卓は汚れのない癒やしだったのかもしれない。

様々な理由で身体を売るところまで堕ち、悔やみの中で唯一の眩しい存在だったのだから。

それも中学生になると、終わりを告げた。
父の鶴の一声が早すぎる大人への階段を、否応なく登ることになったのだ。


……卓を、大人にしてやってくれないか………


彼女たちは当然戸惑いを見せたが、雇い主である父の言葉には逆らえなかったのだろう。


まだ自慰行為すら朧げにしか知らなかった卓は、お姉さんたち数人に浴室に連れて行かれたあの日を忘れてはいない。

両手両足を拘束されて全裸にされると、まだ当然のように包皮を被ったそこを、ゆっくりと剥かれたのだ。

過保護だったペニスの亀頭は気色悪いほど赤く、とにかくショックだった。

お姉さんの1人はこびり付いた白い汚れというのか、洗い落としてくれた。

今では優しくしてくれていたと理解しているが、耐性のないそこは性的快感を享受できる状態ではなかった。

まるで幼い頃に道ばたで転び、肘か膝小僧を派手に擦り剥いて肉が露出した傷を、擦り洗われるかのような苦痛だったことを憶えている。


それが済むと過敏なそこをお姉さんの1人が、口に咥えてしまったのだ。

若過ぎる果実に舌を這わすようなことはせず、唇だけを使って粘膜の感触を伝えてくる。

その感触はまだ痛みを感じる直前にしか感じず、ただ温もりだけが救いだった。


そんなことが数日置きに繰り返されて突然お腹の底から何かが猛烈な勢いでこみ上げてくると、生まれて初めての射精をしていた。


それからの卓は、彼女達の捌け口になっていく。
彼女達にしてみれば同じセックスでも、汚れた男達に抱かれるのとは違って、新鮮な果実を食せる機会なのだ。

中学生とはいえ父譲りの見事なサイズ、綺麗な色の硬く逞しい若いペニスと出会うことは、そうあることではない。

ましてや快感を覚えたばかりの男の子が自分の体の下で悶え、自分の腰の躍動で呆気なく果てるのだ。

膣の中で脈動しながら精液を吐き出し、落ち着くとまた腰を動かし、女の子のように喘ぐしかない卓を見詰めながら膣の奥でペニスを味わう………。

数日置きに代るがわる今日は私、今日は私というようにせっかく充填された精液を吐き出させられる日々。

淡い恋を経験する前にセックスを覚えさせられ、どこをどんなふうにすれば女が喜ぶかを彼女達に教え込まれていった。

中学生にして射精感をコントロールをし、来る日も来る日も彼女達と繋がった。そして、卓はあることに気づいた。もちろん人にもよるが、30代半ばぐらいからの女性とのセックスが好きだということを。

セックスに対しての貪欲さ、快感を受け止める懐の深さが違うのだ。それは経験値や体質が関係しているのかもしれないが、快感を享受する量が見えないのだ。

どこまでも卑猥な喘ぎ声を出していたかと思えば獣じみた声を上げはじめ、体を弾ませて果てていく。そして再び腰を動かせば狂わんばかりに髪の毛を振り乱し、何かに縋るように手を彷徨わせて快感を貪り食う。

あんなセックスを経験させてくれる女性たちを相手にしていれば、自ずと好みは決まってしまう。

いつしか卓の目は、外の女性に向けられるようになっていった。





酒井明美は今日も変わらず帰宅ラッシュの車内でその身を縮め、揺れに任せていた。20代で生涯を共にすると疑わなかった人と結婚し、42歳になった今日まで子供には恵まれなかった。

子供はいなければいないで夫婦の時間を大切にして、好きな仕事も続けられる充実した生活と言えた。今の生活に不満はない。このまま穏やかに歳を重ねていくものとばかり思っていた。

なのに………。

この10年近く痴漢に遭遇することなんてなかったはずなのに、どういうわけかお尻に違和感を感じていた。若い女でもない自分に痴漢をするなんてどんな者好きなのか、次の駅で駅員に突き出す前に確かめてやろうと明美は首をひねり、自分の肩越しに背後の人物の顔を睨みつけてやった。

前に向き直った明美は、どういうわけか動揺を覚えていた。どうしてあんな子供が………。

明美のお尻を触っていたのは、まだあどけない顔をした中学生?………いや、高校生になったばかりの少年にしか見えなかったのだ。

もしかしたら自分にもあんな息子がいたかもしれない、親子ほど歳の離れた少年の手がスカートの裾を潜って下着に手を這わせてきた。明美はパンストではなく、セパレートストッキング身に着けていた。理由はお腹を締め付けるあの感覚から開放されるし、トイレでもいちいち脱いだりしなくてもいい便利さゆえという理由でしかない。

今はそれが仇となり、下着に直接触れる指が股の下を侵入して秘部に辿り着いていた。どうしてあんな子供がこんなおばさんの私を?どうして、どうして、どうしよう………。

騒ぎを起こせば周囲の視線が突き刺さる。少年の将来は……少年に痴漢されたとヒステリーを起こす中年の女という構図に、誰が信用してくれるというのか。その懸念が明美を窮地に陥れていく。

逡巡する明美の秘部を無表情の少年、卓の細い指先が揉み回していく。明美の嫌悪感は焦燥感に変わり、やがて起き上がろうとする寝た子宥めることに集中しなければいけなくなっていた。

夫との夜の営みは週に1回あるかないに減っており、なんなら2〜3週間もないことは珍しくなくなっている。正直にいえば若い頃よりも今のほうが欲しいと思うことはあるが、無ければないで仕方がないと思うようにしている。そこに不満はないが、ないけれど………。

明美の欲望という名の子が目覚めるのは、必然だった。ショーツの二重底になったクロッチに卓の指の腹が的確に刺激を伝え続けられ、包皮からは明美の充血した実の娘が顔を覗かせていた。

明美があっと思ったときにはクロッチの脇から指が侵入を果たし、柔らかい指の腹に敏感なところを触れられて息を、殺さねばならなくなっていた。

明美は巧みな指使いに翻弄されて失いそうになる我を必死に保ち、扉の脇にある手摺りを滑り落ちそうになる手でどうにか握りしめ、扉の窓の外を見るともなしに見詰め続けるのだった。


卓の指先は柔らかな秘裂の中を前後に往復し、海藻のような恥毛を感じながら泥濘みの海を泳ぐ。そして敏感なところを揺さぶり、女性が耐えられるぎりぎりを見極めながら指の腹で舐めていく。


明美は薄く開けた唇の隙間から、呼吸をするのがやっとになっていた。
 
2026/06/09 05:04:12(JAiEdMNr)
32
投稿者: 久美
ふう様 そうですね卓さんは理想です
見かけ爽やかで内心は悪魔、でも女性の心理、身体を熟知して歓ばせることは天才的、物理的にもデカマラで長持ち、そんな男性にエッチされたら身も心も虜になりますね
今付き合ってる元上司も似た感じですけどね

お惚気してしまいました
26/07/01 19:07 (IOwOKdUw)
33
投稿者: ふう
久美様、こんばんは。
あら、ご馳走さま……。

そうですね、物理的なサイズと硬さ、持続力。
私は気遣いと信頼を付け加えます。もちろん見た目と清潔感は大事ですけどね。

久美様の言葉にはパートナーさんとの、しっかりした信頼関係を感じます。
これからもとろけるような時間を、たくさん過ごして下さいね。
26/07/01 20:55 (iUxKB1dy)
34
投稿者: ふう
結合させていた下半身を美紀から離し、ペニスを素早く収納する青年。露わになった美紀の下半身をスカートを下げて隠すと隣にで同じ四つん這いになった。

その頃になると距離が縮まった真理子には、2人が何やら四つん這いになっているらしいことが分かった。青年が身振り手振りで口を動かしていることからも、美紀にボールを転がすルートを教えているんだろうな……そう思わせるに十分な光景にしか見えなかった。

青年は笑顔を浮かべているが美紀と言えば、少し憔悴しているようにも見える。相性が悪いのだろうかと心配になったが、ゆっくりと立ち上がった美紀がパターを振って笑顔を浮かべると、心配が杞憂だったと内心でほっと胸を撫で下ろした。

気の進まない美紀を少し強引に自分が誘い、付き合わせたのだ。同期入社をした彼女とは辛い時期を励ましあってきた仲であり、自分の邪な欲望を満たすために彼女に嫌な想いをさせたとしたら、それこそ本末転倒なのだから。

真相は、何のことはない。青年……卓が美紀の耳元で友人がもうそこまで来ているから、パターを教わっているフリをしましょうと告げていだのだった。

下着を奪われていた美紀はその後も下半身の心細さを感じつつ、その日はどうにか乗り切った。
もちろん後で、奪われた下着は返してくれたけれど、しっかり連絡先を交換したのは言うまでもない。

やり取りをする自分にどこかで引け目を感じてはいたものの、青年と会ってしまえば背徳感すら感じてしまう。ベッドの中の青年は美紀をこれでもかとトロけさせ、決して部下や真理子にも聞かせられない声を上げる自分が、そこにはがいた。

肌を這い回る青年の舌にその気にさせられ、青年のモノを心ゆくまで舐め回し、愛撫した。お返しと言わんばかりのクンニに身悶えし、地獄のような快感を味合われて何度も達したのだ。

もう我慢できなくて自分から彼に跨り、好きなようにさせてもらった。特段にテクニックがあると自負をするわけではないが、元夫を含めて美紀の騎乗位を経験した男達は皆、耐え切った者はいなかったのだ。それなのに、青年は………。

美紀が興奮するような反応を見せ、顔を歪ませながら熱い吐息を吐き出し続けるというのに、どうしても美紀が限界を迎えてしまう。その日の美紀は覚悟を決めて、その準備は万端で来ていた。
被せられていた避妊具を彼のペニスから剥ぎ取って、自分の体で思う存分に味わった。

達しては求め、また達しては求め、美紀は獣と化して大人の女の浅ましさを恥ずかしげもなく見せつけ、彼にねだっていた。いや……懇願したのだ。

……まだ出していないでしょ……?
……出して、中に……いいから出して……
……迷惑はかけないわ、欲しいの……お願い……

青年……卓と名乗った彼は女性に病気を移すことは恥な事だと忌み嫌い、妊娠させることも同じくらい嫌う人、ひたすら感じさせることをポリシー
とする卓は美紀の真意を窺った。

黙って幹の瞳を見詰め、見極めたように腰の躍動を再開させる。敏感になった体が早くも悲鳴を上げる。気持ちよくて、ただ気持ちよくて、ひたすら堪らなくて、苦しくて、そして美紀はおかしくなっていく………。

汗が吹き出た肌を重ね合わせ、互いに離しまいと卓は美紀を抱き締め、美紀も卓の首に腕を、腰の後ろで足首をしっかりとクロスさせた。

咆哮を上げる卓が苦しげな形相で腰を打ち付け、下から美紀が獣じみた女の本気の声を上げる。
体がその一線を越え美紀がオーガズムの領域に入っても、卓の躍動は止まらない……。

美紀の出す声は奇声から絶叫に変わり、その声が途切れるたび、立て続けに巨大な波が押し寄せてきた。

なおも打ち付ける卓のペニスが、淡々と子宮口を押し上げる。極地に立たされた美紀は声すら出せなくなり、眼球が目蓋の下で裏返りを見せて白目をむく。

酸欠に陥った魚が水面で口を開けるように、美紀の閉じきらない口が、まるで壊れたようにゆっくりと上下に動く。足首の先にある指がピーンと伸び切り、美紀の表情が消え失せていく……。

刹那、卓の腰が極端に短く動いては停止する。
美紀の中では乳白色の土石流が吐き出され、瞬く間に柔らかな洞窟内が塞がれといった。




もう二度とあんな限度を越えたセックスは御免だと思ったのに、1週間も経てば体の渇望を感じる美紀がいた。職場の部下たちの前では相変わらず眼鏡のレンズを煌めかせ、やり手の管理職の仮面を被っていても、その下の素顔は卓のことを考えていた。

なのに彼に連絡をしても、もう二度とコンタクトを取ることは出来なくなっていたのだ。
頭の中はどうして、あたしの何がいけなかったのと、そればかり………。

美紀の喪失感は、大きかった。
恋をしていたわけでもないのに世の中の景色は色褪せて見え、食も細くなり5キロも痩せた。

季節は夏から移り変わり、目に見えて人々が着るものを厚着へと変化させていく。
朝のラッシュアワーで混み合うその通勤電車の中で、年増好きの何者かが美紀の下半身を弄る手を動かすのだった。

分かっている、卓の手ならこんなに拙い手つきのはずがない。スカートの裾が持ち上げられて、お尻から前側へと回ってくる。

パンストをやめてセパレートタイプに替えた美紀だから、直に指が下着に触れてくる。密林のゴワつきを確かめるように弄られ、その下へと移動していく指先が敏感な箇所に辿り着いた。

黙ってされるがままにさせているからか、さらにその先を求める誰かの手が、ショーツの上側を浮かせて指先が潜り込もうとしたその瞬間……。

美紀はその手首を、いきなり掴むのだった。
凍りついた手の主の若い男は身の破滅を悟り、もはや身動きをすることも出来なくなっていた。

けれどどうしたことか女性は掴んだ手首を下へと向かわせ、自らのショーツの中へと導いたのだ。そういう女性なのか、たまたま今日がそういった気分だったのか、恐らくは後者だと勝手に納得するのだった。

頭がとても良さそうで手の届きそうにない、こんなに綺麗なキャリアウーマンが変態であるはずが無い。オレはラッキーなのだと、緊張する指をその先まで下げていく。

指先には包皮をこん盛りと押し上げるクリトリスの先端が触れ、撫で続けるとコリコリとした感触を揺らす包皮の下で感じさせてくる。ショーツの上から自分の手の甲に女性の手が重ねられ、僅かにくねらせる腰の動きから感じてくれることに、悦びが湧き上がる。

若者はまだこの時、自分の身の上に起こることを想像すらしていなかった。後に連絡先を交換し、性の道具としてエネルギーを吸い取られていくことになることを……。

往々にして卓に去られた女性たちは自分を持て余し、身代わりを求めてターゲットを捕食するようになる。女盛りである40過ぎ女の凄さに若者は、日に3〜4回の射精は当たり前のセックスの相手をさせられ、さすがに身が保たないと連絡を経とうと考えた。

けれど素晴らしきかな、数日で回復力を見せる若さがあの吸い付くようなフェラチオを、完璧なまでに躍動させる腰を、忘れさせてはくれない。
若者は美紀というアラフォー女性の虜になり、あの胸に顔を埋めることを想像だけで、パンツの前を硬くさせるのだった。

ある日の夕方だった。
美紀と共にとあるラブホテルの一室にいた若い彼は、ソファに腰掛けて膝を広げる美紀の下半身へと、スカートの中へ頭を突っ込んでいた。

蜜を溢れさせたそこに舌を這わせ、教えられた通りに膨張した蕾を吸っては離し、美紀が許すまで舌を使い続けた。その日の良し悪しであの魅惑の騎乗位をしてくれるかどうか、それが決まる。

夜の帳が下りた時間の美紀は、男を喰らう獣として太腿の間にある若者の髪の毛を掴み、顎を跳ね上げては切なげに感じるのだった。

今宵はなぜか我慢ができず、彼をベッドに寝かせるとスーツの上だけを脱ぎ捨てて跨っていた。
硬さとサイズだけは立派だけど堪え性はなく、けれど伸びしろを望めるペニスに腰を沈めていく。

膣の中が埋め尽くされた感覚に期待感が募り、腰を前後に揺らし始めていく。身体の体温が上がり始めて肌に汗が滲むころ、ベッドに両手をついて本格的に腰を打ち下ろしていく。

堪らなそうな表情を浮かべる美紀の身体の下では若者が、必死の形相を作りながら耐えている。
途中で果てようものならそのまま続けられる苦しみを味わうことになり、美紀が許容してくれるところまで感じる時間を与えなければならない。

ある意味で地獄だけれど、これに耐えれば好きなバックから好きなだけ突かせてくれる。美紀の乱れる姿が見たくて、これだけは譲れない。

歯を食いしばる若者を捕食する美紀が一心不乱に腰を躍動させている同時刻、睫毛が長く色白の肌をした若者が、とあるホットヨガのスタジオの中で汗を流していた。

ほとんどが女性が占めるその中で男性の姿はあまりに少なく、色白の美青年はその場にいる女性たちに密かな注目を浴びていた。その中にあって邪な眼差しを少しでも出そうものなら、その男はたちまち出入り禁止を申し渡されるだろう。

だから少数派の男性陣はお首にも出さないのか、純粋に運動が苦手だからヨガならと通うのか、体質の改善を願い、体幹が鍛えられることを期待してのことなのか。いずれにしても真面目に取り組む者ばかり。

2〜30代の女性ばかりが集まる集団は、美意識が高いと見えてスタイルが良く、プロポーションが皆んな整ってもいる。タンクトップやキャミソール、スポーツブラにスパッツ……。各々がその身体に纏わせたものに汗を滲ませ、きついポーズをとりながら新たな汗を分泌させていく。

皆が同じ方向を向いてヨガをするのは当然だが、指導するインストラクターだけは向き合う格好になる。それもまた当たり前のことなのだか、女性であってもインストラクターも人間である。好みの男性がいるのなら、当然のこと気になる。

気になる男性とはもちろん睫毛が長くて色白の肌をした美青年であり、それはは間違いはない。
細身だけれど程よく締まった体型をして、その爽やかな見た目に好感がある。この中の女性たちもほとんどが同じだろうと、インストラクターをする水樹杏奈は猫のポーズをする。

四つん這いになりながら背中を反らし、顎をゆっくりと上げたまま静止する。スポーツブラを押し上げた胸が前に突き出され、形の良いお尻も同様である。とても44歳には見えない美貌と肌艶の良さが、女性たちの羨望を抱かせる理由である。

立ち上がって両腕を左右に伸ばし、体を横に向けて顔は前、片足を前に出して膝を曲げ、腰をゆっくり落として静止する。

杏奈は皆を見守りながら声を掛け、密かに色白の青年……卓を一瞥する。女性と同じようにビタリとしたパンツを履く卓の下半身は、その浮き立たせる形が杏奈にも興味を抱かせていた。

あんなにスッキリした顔立ちの彼ならば、どんな女性がパートナーなのだろう……。
あ〜あ、私ももう少し若かったらな………。
思わず胸の内で、杏奈はそう呟いた。

けれどそんな杏奈の女心を見抜く色白の彼……卓は早くも射程に収めていた。周囲の女性たちには申し訳ないが興味はなく、強いフェロモンを発する杏奈からは性的欲求を感じっているのだから。


さてどう近づこうか、それが問題だった……。





26/07/02 02:12 (dNfh2iyk)
35
投稿者: ふう
相変わらず蒸し暑い梅雨空、薄曇りのために日差しはアスファルトまでしっかり届いている。

杏奈が勤めるホットヨガスタジオば複合スポーツ施設の中に存在し、他のカテゴリーからは流れて来る女性も少なくない。

わざわざ数時間早く職場に来たのには、理由がある。気分や体調によってボディを整えたいときにはジムで汗を流し、体を動かしたい今日は水泳をするために早く自宅を出てきたのだ。

杏奈は高校まで水泳に熱中し、大学でも続けるつもりだったけれど断念せざるを得なかった。それは父を早くに亡くし、女手一つで苦労をかける母を苦しめたくは無かったのだ。奨学金制度を利用する手もなかったわけではないが、返済に苦しむ話を聞いていたし、弟と妹の学費を捻出するために母ひとりにこれ以上の苦労を捺せたくはなかった。

だから高卒で社会に出て働きながら実家にお金を入れ、スポーツ関係の職に就きたいと様々な資格を取得してきた。スポーツジムのインストラクターを、以前の職場でしていたこともある。けれど最終的に旅行に行ったアジアでヨガに出会い、この道に進もうとホットヨガのインストラクターを目指したのだった。

未だ未婚なのは独身主義ではないし、恋人がいた時期がなかったわけじゃない。数人の男達が通り過ぎていったけれど、縁がなかったのだ。気がつけば40歳も半ばに差し掛かり、ひとりの生活にもう慣れてしまっていた。

好きなことをして生活をしているから、寂しさはない。時間を好きなように使えるし、好きなものを食べて愛猫とベッドで眠るのが至福の時なのだと自負をしている。

通気性の良い純白のポロシャツワンピースを身に纏い、杏奈は関係者専用の入口から中へと入って行った。着替えは一般の更衣室を利用をし、杏奈はロッカーを開けて荷物をまずは入れ置いた。

水着は高校時代にアルバイトをして、稼いだお金で購入したものだ。杏奈はバブル時代をリアルタイムで経験した世代ではないが、その恩恵を少しは得られたのかもしれない。

メーカーが大量に生産したものが市場に溢れ、在庫処分に困って安売りが流行ったのだ。まだ未だに未開封の競演水着が数着あり、貧乏性が抜けない杏奈は旧いタイプでありながら新品の水着を、こうして持ってきたのだ。

赤、青、黒、グレーと2着づつ購入し、まだその半分が未開封のパッケージに包まれている。今日は赤色を選択して来たが、最新の水着と違うのはウレタン素材が使用されているタイプだということだ。

競演用だから伸縮性がないのは当然だけれど、その代わり当時の最新テクノロジーで生地が薄く、身体を動かしやすいのだ。デメリットもないわけではない。使用頻度にもよるけれど、塩素による劣化が意外に早いということ。それと当時はそれが当たり前で、気にすること自体がナンセンスであるとの風潮があった透ける問題である。

今でもそういうタイプの競演水着がないわけではないが、技術が発展した現代はあまり見られなくなっている。ハイレグ水着を身に着ける人も減っている現実もあり、当たり前だった時代を過ごしてきた世代の杏奈としては、寂しさを覚える。

杏奈は気にせず旧いタイプの競演水着に着替え、一部のマニアの目を喜ばせようと無視をすることにしていた。もちろんニプレスもパットも使用せず、今でもそれを使うことが競演経験者としては逆に恥ずかしいのだ。

プールサイドで軽くストレッチをして、体を解していく。ホットヨガのインストラクターとしては身体の柔軟性に自信があるが、準備を怠らないことが事故を防ぐことに繋がることを知っている。

足から水の中に入り、慣れさせてから泳ぎ出す。
スイマーだったころの筋肉はすっかりなくなったけれど、筋力トレーニングによる胸の発育を止めてしまう時期が、短かったことは幸いだった。

杏奈は20代半ばまでには取り返し、一時はDカップまで育ったのだ。母も豊かな胸をしていたから家系だと思うけれど、ジムのインストラクターを始めてCカップに落ち着いてしまったらしい。
あまり大きいと肩こりに困り、着る服にも気を使うからサイズ的には満足している。

均整の取れたボディはモデル並みに素晴らしく、40半ばにしては杏奈はあまりに若く見えるといえた。20分ほど泳ぐと杏奈の周りにはいつの間にか男性が泳ぐ姿が増え、男ってバカね……と鼻白む気持ちにさせられる。

いつものようにプールから一旦上がり、休憩をするために移動をする。素知らぬふりをしているけれど、自分に突き刺さる男たちの視線が嫌でも分かる。自意識過剰なのではなく、これが現実なのだからどうしょうもないのだ。

それというのも杏奈が身に着ける旧いタイプである競演水着は、ウレタン素材故に乳首を透けさせてしまう。このメーカーの白色を着るのはタブーとされ、乳首の色形まで露骨に透けるのは有名だった。その次に蛍光イエローやオレンジ色が危険とされ、それ以外の色は許容範囲だったのだ。

だから今でも監視するインストラクターに止められることはなく、プロ意識故に指摘する者もいない。琴線に触れてくるのは決まって邪な男の視線であり、杏奈が不意打ちで目を向けると、相手は慌てて視線を逸らすのだから分かりやすい。

乳首が黒く浮き出て見えるのだから、無理はないのかもしれない。実際はそこまで乳首の色が濃いわけではないが、濡れた生地の性質上そう見えてしまうのだ。おまけに水はそこまで冷たくはないのに乳首が主張するのも要因の一つで、薄い生地のウレタン素材が助長するのだから仕方がない。

なんなら股布はしっかりあるはずなのに、加工されたものが流された……そういう意味では粗悪品だったらしく、元は正規品なのにベージュ色をした股布が取り去られた水着でもある。だから下の毛も黒く透けてしまうのは否めない。

しっかり整えたその形がそのまま透けてしまい、こちらは本当に黒色をしているから仕方がない。当時は水の抵抗を少しでも減らしたくて、自ら股布を取り去ったり わざわざパットを取り去ることが流行った時代だったし、杏奈も周りの子もしていたから違和感はないのだけれど……。

杏奈は色白の肌の若い男性が歩いてくるのを目に留め、見覚えのあるその姿に少なからず動揺を覚えてしまった。細身だけれど均整の取れた身体はしなやかに筋肉がつき、ゴリマッチョが苦手である杏奈の好みの体型をしている。

睫毛が長く爽やかな顔立ちの青年、彼は間違いなく杏奈のホットヨガに通うあの青年だとすぐに気付かされていた。なぜか急に羞恥心を覚え、この姿を見られたくなくて水の中に急いで戻る杏奈。
更衣室に戻ろうにも出入り口はひとつしかなく、あの青年とすれ違わなくてはならず、水の中に逃げるしかなかったのだ。

どうして彼をこんなに気にするのか自分でも分からないが、彼自体にセックスアピールを感じるからだろうか。そんな単純な理由ならあの彼は杏奈の理想の男性ということになるが、話をしたことさえないというのに………。

水の中に入ってきた彼と何度かすれ違ったのだけれど、早く上がればいいのに、男女共用で利用できる円形の湯船に身を沈める杏奈だった。

やっぱり動揺をしていたのだろうか、お湯に入ってきた彼に気付くこともなかったのだから。
先な気付いたのは彼の方で、話しかけられて杏奈は初めて気が付いた。


………あの、ホットヨガのインストラクターさんですか?

………えっ?……あっ、はいそうですけど……


我ながら間抜けな受け答えだと感じて、杏奈は逃げ出したかった。


………沢山の中のひとりだから記憶にないかもしれませんが、僕は通わせでもらってるんですよ


ようく知っていると、杏奈は胸の内でそう呟く。


不思議な青年だと、そう思った。何気ない会話だけれど、彼と話をするうちに緊張はしているものの、心が解れていくのだ。嫌味も変な下心も感じさせず、楽しいのだ。なのに緊張だけがなくならない理由は恥ずかしい話、彼に性的な興奮を覚えているからだと自認しているのだ。

これじゃ感覚が男女逆じゃない………。
杏奈は自分に呆れながら、昔から性欲が強かったことを自覚もしている。スポーツをしていると女でも、男性ホルモンが増える影響でそうなる傾向があると、聞いたことがある。

杏奈は体質的に眉毛が濃くて、形を整えるだけで描く必要がない。もみあげも長くあり、陰毛の密度も濃いのだ。皮肉なことに元から性欲は強く、スポーツは性欲を助長したのだろうか。トレーニングの辛さがストレスとなり、それが性欲に向かわせたのだと、そう思いたかっただけなのかもしれない。

身振り手振りで会話をするうちに互いの距離が近づき、気が付いたら人ひとり分を開けただけの距離になっている。無意識にパーソナルスペースの中に入れることを許し、透ける乳首を見られることも彼なら許せる……そんな心境だった。

それぞれが少し距離を取り、湯船の縁に腰掛ける。それとなく視界に入る互いの体…杏奈は彼の上半身を観察し、視線を湯面に落とすふりをして股間の膨らみを見る。彼もそこに視線は向けないものの乳首の形は分かったし、何より股間の黒い茂みに興味をそそられた。

しなやかな筋肉を纏った彼。
圧縮されながら胸の存在感を感じさせ、魅力的な乳首の杏奈。
爽やかな顔立ちに、優しい声を出す彼。
胸から腰の括れまで見事なボディラインの杏奈。
通常時と思われるのに、期待をさせる形を見せる彼のそこ。


互いが高め合う性的欲求が無駄な駆け引きをさせて、切っ掛けを探る2人の男女。
実は彼……卓はそのフリをしているだけで、駆け引きをしているのは杏奈ひとりなのだった。

ホットヨガをしている時、インストラクターから発せられる欲求は感じていた。それが自分に向けられるのを感じ、体裁を剥がし取る作業をしていたに過ぎないのだ。

身を近づけたのは精神的な痴漢行為であり、間近で半裸を見せつけることで杏奈をその気にさせたのだ。

あと一歩が重要だった。
26/07/02 11:46 (dNfh2iyk)
36
投稿者: ふう
和やかな雰囲気にでも見えたのだろうか、今風の競泳水着を痩せた身体に身に着けて、温まりに来た。

健康のために週に数回通うご老人も少なくなく、この御婦人もそのうちのひとりなのだろう。
水泳キャップを頭から取り去り、笑顔の会釈を見せて気持ちよさそうな表情を見せる。

すると1人またひとりと後からお湯に浸かりに来る人が増えはじめ、6人の密集度になっていた。
杏奈も卓もどちらともなく近づく形になり、各々が自ずと談笑が始まるのである。

若く見える杏奈だが卓とはさすがに年齢差があるのは否めず、それでも傍目には知り合い程度には見えるのだろう。肩を寄せ合うように並ばざるを得ないことになったのは、予想外の展開だった。

最後に2人がやって来たことでスペースを作るべく身体を寄せたけれど、さすがに詰め過ぎた。
人ひとり分、せめて半分程度は空けるべきだったと気付いたときにはもう遅く、今さら身体をずらすのも気まずくて何だか出来ない。いや…まったくの見ず知らずの相手だったら、迷わず身体をずらすかここから出ていたのだろう。

ホットヨガに通ってくれる卓だって顔を知っているくらいで、会話をしたのも今日が初めてだ。だからまだほとんど知らない人間といっても過言ではないのに、心を一時を通わせたくらいで気心を知った気になっている、そんな自分は厚かましいのだろうか……。


……何だか急に賑やかになってきましたね……

……ねぇ、なんか……ねぇ……


意味深な言葉でもない卓の言葉に、ドギマギした返答になった自分が杏奈は恥ずかしかった。
何を緊張してるのよ……自分にうんざりしながらもドキドキしている理由は、お湯の中で脚が触れているからだった。

不快なら脚を引っ込めればいい。恥ずかしくて離したいけれど、くっついてもいたくて、でもやっぱり恥ずかしい……。年甲斐もなく照れてる自分は何をやっててるのだろうと、自分に幻滅する杏奈だった。

お湯に沈む身体は湯面から胸が出る高さだから、それとなく腕で隠すようにしていた杏奈。不意に太腿に彼の太腿が触れてきて、そのままになってしまった。

……あのポーズは見た目より、実際にしてみると
 かなりキツいですよね…杏奈さん、平気な顔を
 してやってますけど、さすがですね……


上の空で聞いていた杏奈は言葉の全体的な内容から何となく理解し、それどころではないのに、慣れればなんてことはないのよアレは……そんな感情を不快に感じさせない言葉に変換して、卓に伝える。

……お仕事だから、出来るのが当たり前じゃなくち
 ゃいけないじゃない…?

角が立たないよう、杏奈は微笑みを忘れず添えてみる。


……へぇ~……やっぱりプロフェッショナルは凄い 
 なぁ〜、あんなにキツいのに…


卓の言葉には屈託がなく、その裏に皮肉も感じさせない。それは何かに打ち込んできた人間が何かを成し遂げ、得られた感情からシンパシーを感じさせるからだと杏奈は受け取っていた。

見た目によらずこの彼も何がしかに苦労をしてきた経験がある、そう思うと満更でもない。
もっとも卓が経験してきた苦労とは、杏奈が思うようなことではない。表向きは人材派遣会社を営む卓の父親は、その裏で移動型のヘルスを経営している。

それもある意味で人材派遣会社と言えば皮肉な話だが、そこに所属するお姉さんたちに幼少期から卓は可愛がられてきた。大人の裏の世界で生きる彼女たちにとって、子供の卓は癒やしだった。

その卓も成長し、雇い主の父親から息子を大人にしてやってくれと言われたのだ。それは単に童貞を卒業させるという意味ではなく、将来ベッドの上で困らないように、経験をさせるということを意味していたのだ。

彼女たちは困惑したが、社長の鶴の一声には従わざるを得なかった。卓のペニスの包皮を剥いて綺麗に洗浄すると童貞を奪い、毎日のように入れ代わり立ち代わりで卓に跨り、射精しても射精しても拷問さながらに腰を躍動させてきた。
女の子のように喘いで涙を流し、涎を垂らして奇声を上げる卓を、それでも犯し続けたのだ。

薄汚い男たちと体を重ねてきた彼女たちは、まだ純粋な男の子だった卓を犯すことに当初は心を痛めていたが、やがて虜になっていく姿を見てその一時を楽しむようになってきた。

父親譲りなのか卓のペニスは彼女たちを喜ばせるものであり、サイズと硬さは申し分がなかった。
まだ中学生だというのにペニスに耐性がつき始めると、彼女たちを喜ばせるまでになっていく。

そこであらゆるテクニックと女を感じさせる方法を伝授させ、射精をコントロールする術を身に着けさせたのだ。性病に気を使い、妊娠にも気をつけてひたすら女を狂わせる男へと成長したのが卓だった。

お湯の中で両膝を抱えるようにしていた杏奈。お腹と太腿の間に横から手を伸ばしてきた卓の手が、スルスルと下半身へと下がってきた。周囲の人達には足元からジャグジーの泡が湧き出しているから、それが目隠しになる。膝を抱えるようにしている杏奈の両腕、それも卓が伸ばす腕をカムフラージュさせる役目を担っていることも皮肉だった。

温かい湯の中で身体を凍りつかせる杏奈は、混乱する頭で対処する機会を生かすことが出来なかった。疲れているときも少し体調が優れないときも、インストラクターをしている時は笑顔を作らねばならず、その習慣が強張る顔に作り笑顔という仮面を被らせてしまった。

ピッタリと肌に張り付く競泳水着のそこの部分、股布が取り去られているそこを、彼の添えられた指が上下に動く。薄く張りのある生地を少し強めに擦られる、その感触が杏奈の中の何かを呼び覚まそうとしていた。

お湯から出している左手を使って、身振り手振りを交えた話をする卓。平静を装って頷いたり返答をしたり、私は何をしているのだと思いながらも演じる杏奈。

やがて頭の神経の半分以上が、下半身に集中しはじめていく。水着の下の蕾が敏感に反応し、主張を始めると包皮から頭を覗かせ始めていた。ジンジンと沸き起こる快感が緊張感を麻痺させ、追い求めようとする気分になってきた。

あっ!……なんてことを………杏奈がそう思った理由は、ハイレグとなっている脇から指を侵入させてきたからだ。ただ猛烈に、杏奈は恥ずかしかった。

人に弄られていてもその部分が濡れていることを自覚でき、滑らかに動かされているのが何よりの証しだった。
スリッ…スリンッ…ヌリヌリヌリヌリヌリッ……

跳ね上がりそうになる顎をなんとか押し留め、肘に爪を立ててやり過ごす。
馬鹿っ……それ以上はやめてよ……
そんな杏奈の気持ちを悟ったかのように、卓の指がその下の洞窟を目指す、

滑るように侵入していった指が第2関節まで沈み込み、口では語ることを続けながら湯の中で巧みに指を躍動させる卓。下着のように柔らかくはない水着の生地が指の可動域を制限し、埋まったままの指を手首のスナップを効かせてどうにか動かしていく。

ポイントを確実に捉えた指の腹で、なだらかな曲線を描く膣壁を執拗に撫ででいく。モグラのように行き来を繰り返されて、杏奈の瞼が重そうに下がってくる。そんな杏奈を一瞥したひとりは、身体が温まって眠くなったのかな……と、思ってくれたのは幸いだった。

薄く開いた杏奈の唇からは……ふっ…ふっ………と、短い吐息が飛び出ていく。
無意識に下ろした片手を湯の中に沈め、杏奈の手は卓の股間を水着の上から握っていた。その形を確かめるように指先に力を入れて、その硬さにうっとりする。

杏奈の頭の中の警備室からは警鐘がけたたましく鳴らされたが、目覚めてしまった欲求が耳を塞いでしまう。これで突かれたら、どうなるの……。

動かされる卓の指に自分を止められなくなってしまった杏奈は、卓の水着の中へ少し苦労をして手を忍ばせていく。水着越しに触れていたはずなのに、直に触れたそれは感じていた以上に傘が張った亀頭で、溝までの落差を指先で伝いながら、逆に先端までのなだらかな流線を撫でていく。

凄い、どうしてこんなに立派なの………。

あれこれと考えが頭を巡らせていると、卓の手が引き抜かれてしまった。その異変にペニスを弄っていた杏奈は動きを止め、卓の顔を確かめるように見る。


……そろそろ行きませんか?……


その言葉に曖昧に頷いた杏奈だったが、言葉を変えた「もうやめよう」なのか「場所を変えよう」なのか、判断がつかなかった。
前者なら頭を冷やさなければいけないが、後者ならどこへ行くというのか。杏奈はこのあと1時間後には、ヨガスタジオに入らなければならない。

通路を左に折れて右側に女子トイレ、少しずれて左側に男子トイレがある。それぞれ隣に壁を隔てて更衣室があり、トイレとは中の扉からも出入り出来る造りになっていた。

当然頭上には監視カメラが設置され、セキュリティは守られている……はずだった。というのもその角度に問題があると以前から指摘があるのに、これまで何も問題が起きていないからと、そのままにされてきたのだ。

女子トイレ側はまだ問題はないが、男子トイレ側は甘い。カメラの真下から斜めに入れば顔が映らないのだ。ましてや女子更衣室からは男子トイレまでの動線は、カメラからは死角になる。

まさかよね……と杏奈は思ったが、そのまさかだった。女子更衣室の入口に立つ杏奈を置き去りにした卓は、一旦男子更衣室に入った。だが一分とかからず中の扉を通過して男子トイレから姿を表すと 杏奈を手招きするのだ。

やめなさい、今なら引き返せるのよ……。

水着の前の膨らみだけを見たなら、行かなかっただろう。けれど、あの爽やかな顔で見詰められ、まるで子犬のように淋しげな顔をされたら………。
欲望と母性本能を巧みにくすぐる卓に引き寄せられるように、後ろ髪を引かれながら重い足取りでフラフラと歩を進める杏奈。

伸ばされた卓の手を掴むと、そのまま中へと抱え込まれてしまった。

連れ込まれたのはそれぞれの出入り口から一番遠い窓側の、いちばん端の個室。これ以上早く動かないであろう早撃ちをする心臓が、悲鳴を上げて緊張感が胃袋を収縮させる。

そんな杏奈と向き合った卓が両手で頬を包み込んで、唇を重ねる。次第に気持ちが落ち着いてくるから不思議なもので、二人の世界に入ってしまえばそれでいい。

まだ若いのに女の扱いがやけに上手な理由を杏奈は、努めて考えないようにした。秘め事にのめり込む自分も若い男性と求め合うことも許さなければ、もうこの先にはないのかもしれない。

卓の肩に乗せた杏奈の手がゆっくり下がり、胸板で止まる。舌を絡め合いながら、卓の手が胸を包んできた。

杏奈の肩と首の間に食い込む紐状になった部分がずらされ、肩から腕を脱ぐのに協力する。
頭上の横にある窓から降り注ぐ光が、露わになった杏奈の白い両胸を照らし出す。あまりに恥ずかしくて杏奈は顔を横に向けたが、それでも胸を見詰める卓を恨めしくて睨む……その寸前に遅れて顔を埋めてきた。

生温かい舌の感触に肩をすぼめてまずは受け流して、その先からは受け止めていく。久しぶりのことだけれど、男の虚栄心や先走った興奮といった女を冷めさせる感じは微塵もなく、巧みなだけでなく愛情に似た愛撫のしかたに否応なく感じさせられていく。

杏奈の中の女の情念に今、エネルギーが注がれていく………。
26/07/03 01:16 (UOxUdNQs)
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