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1:マンション
投稿者:
貴之
◆QmymJSDcqA
ある日、ベランダでタバコの箱を開いて 中身が空になっているのに気付いた。
軽く残念な気持ちになりながら箱を握りつぶし、ゴミ箱に捨てながら玄関に向かった。 少し急いでいた。 今出れば、さっき家を出たばかりの妻に追いつくかもしれない。 食材を買うために ついさっき家を出た妻が呼んだエレベーターに、タイミングよく同乗できるかもしれない。 おそらくそうなると無意識に思うほど、妻が家を出てから時間が経っていなかった。 隣家の玄関扉の前を通り過ぎて角を曲がったが、エレベーターホールに妻の姿はなかった。 こんなに早く消えているとは、ちょうどこの階に止まっていたのか? 妻の些細な幸運を思って、自分で勝手に不運な気分になった。 ボタンを押してエレベーターを待ちながら、俺はエレベーターが上から降りてくる違和感に気づかなかった。 駐輪場から自分の自転車を出しながら、妻の赤い自転車を見逃してしまった。 コンビニの灰皿の前で、缶コーヒーを飲みながらタバコを吸った。 好きな雑誌を立ち読みしたせいで だいぶ時間がたっていた。 日曜日の昼の日差しが気持ちよかった。 家に帰ると、妻はベランダにいた。 洗濯物を干していたわけではなさそうだった。 タバコを買うだけで2時間もかかった事を少し責められた。 ダイニングテーブルのレジ袋にレシートが透けていたが、その日付が昨日になっているのは見えなかった。
2020/12/18 14:29:39(iWcTndyy)
投稿者:
貴之
次の日の朝、目が覚めると妻はいつもと同じようにキッチンにいた。 先日の違和感のせいか、俺は無意識に家の中を、そして妻を観察してしまっていた。 いつもと同じ髪型、いつもと同じトレーナーの部屋着・・・ 珍しくタイツを履き、スカートから伸びる妻の足は足首まで隠れていた。 妻が食事をテーブルに並べていく。 俺は「昨日のでも良かったのに・・・」そう言いながら、目の前に食器を差し出す妻の手に、トレーナーからはみ出た手首に、包帯が巻かれているのに気がついた。 俺が見ているのに気づいた妻が、咄嗟に手を引いた。 困ったような、後悔しているような表情だった。 「どうしたの?それ、、、大丈夫?」 「だ・・・大丈夫・・・大丈夫よ・・・少しぶつけただけだから・・・」 そう言う妻は、俺の方を見なかった。 少し変な雰囲気のまま、その日の朝が終わった。
20/12/22 17:20
(/hvrshAR)
投稿者:
貴之
◆QmymJSDcqA
「・・・ねぇ・・・・・・さいきん、あのひと・・・・・・麻衣子さん?・・・は、どうなの?」
そんな言葉に、男は視線を下ろした。 射精後特有の心地いい倦怠感に包まれたまま、男は閉じかけた瞼の、少し間抜けな視線を股間に下ろした。 麻紀の家の寝室のベッドで、いつものように一戦を終えた後の微睡の時間だった。 正直、男は麻紀を初めて犯した日から この女にはまっていた。 指に吸い付くような肌、ふくよかな乳房、ピストンを受けて波打つ尻肉、、、そして性欲を煽るような美しい顔が快楽に歪むたびに征服欲が満たされた。 犯すたびに もっと犯したくなった。 汚すたびに もっと汚してやりたくなった。 旦那を裏切らせるたびに、理性を壊すたびに、下品な仕草を仕込むたびに もっともっとと欲望が湧いた。 麻紀は、まるでクラブのホステスのような派手な印象の顔立ちをしている。 それもまた、男を煽る要因の1つだった。 麻紀はまつ毛の長い大きな目で男を見上げながら、ぷっくりとした唇を大きく開いては、ソフトクリームを食べるように肉棒を唇で噛んでいく。 根本から先まで何度も往復しながら、固さの無くなった肉棒を まるでマッサージするように甘く噛んでいく。 快楽に狂い、理性を壊され、心が堕落してから、ますます麻紀の妖しい魅力は増し続けていた。 「・・・・・・田中に貸している」 ようやく答えた言葉に、麻紀は顔をしかめた。 名前を聞くだけで嫌悪感が湧くほど嫌っていた。 「酷い人ね・・・あんな変態に貸し続けたら・・・・・・麻衣子さん、壊されちゃうわよ?」 そう言いながら、肉棒への甘噛みを再開した。 「壊れてもいいの?・・・もしかして・・・飽きちゃった・・・とか?・・・」 何も答えない男の肉棒を唇でマッサージしながら、麻紀は言葉を続けていく。 そして突然、思い出したようにガバッと上体を起こした。 「・・・ねぇ・・・ちょっと面白そうな人を見つけたんだけど・・・」 そう言いながら妖しく笑い、唇の端に溢れた精液を 人差し指ですくって口に運んだ。
20/12/23 13:46
(8qE5fJNl)
投稿者:
貴之
◆QmymJSDcqA
「ほら、あれ・・・あの人よ・・・」
麻紀が示した視線の方向から、足音が聞こえてきた。 2人は管理人室の中で、女が通るのを待ち構えていた。 管理人室の小さな窓の前を、1人の女が通り過ぎる。 女は管理人室を振り返るはずもなく、自分が見られているなど思いもせずに玄関のガラスの自動ドアに向かっていく。 黒い帽子を目深に被り、大きなサングラスをかけているせいで 顔はよくわからなかった。 白いブラウスの上にジャケットを羽織り、黒いロングスカートを着ている。 スカートは前で重ねているらしく、歩くたびに黒いスカートの大きなスリットの間から女の白い脚が露出していた。 「管理人だから知ってるでしょ?・・・8回に住んでる奥さんよ・・・鈴川・・・明美さんだったかな?」 麻紀は楽しそうな顔で女を見つめている。 まるで獲物を狙うような視線で、嬉しそうに唇を歪めている。 そして視線を女に向けたまま、「ほら、行きましょう」と言った。 明美は歩いて10分ほどの場所にある大きな公園に入っていった。 そのすぐ後ろに、自分を破滅させようとする2人がついてきているのには気付く様子もない。 公園の遊歩道を進み、人工林の中ほど、茶色いタイルに覆われた公衆トイレの近くのベンチに座った。 男と麻紀は公衆トイレの裏側に回り込んで明美を観察する。 明美との距離は10メートルもない。 ほぼ正面から見ても、その顔はサングラスに覆われて見えなかったが、その唇は確かに少しの緊張と高揚を感じさせた。 「確かめてるのよ・・・」 頼んでもいないのに、麻紀が説明を始めた。 「ああやって待ってるのよ・・・トイレの中に誰もいない事を確かめるの・・・」 そう思って見ると、確かにサングラスの奥の瞳は公衆トイレの入り口に向けられているように感じる。 その顔が正面から観察できるのは、明美が公衆トイレを観察しているからか・・・。 5分・・・10分・・・ 人工林の向こうからは、誰かが騒ぐ声が聞こえている。 公園の中にあるグラウンドを、大学生か誰かが使っているのだろう。 そのさらに奥からは、小さく車の音も聞こえていた。 マンションから歩いて10分ほどの場所なのに、まるで全く違う空間に感じる。 そんな事を思っていると、明美がようやくベンチから立ち上がった。 何度かきょろきょろと遊歩道の手前と奥を見て、ゆっくりと公衆トイレに近づいていく。 そして女性用トイレの側から目隠しの壁の裏に入り、男性用トイレの中に入っていった。 何をするつもりなのか、その時点では予想も出来なかった。 どうにか中を覗かないかと建物を見渡し、明かりとりの窓を見つけた。 けれど高すぎる窓の前に足場を作るよりも前に、明美の足音が公衆トイレから出て行った。 「・・・行ってみましょう」 そう言う麻紀の表情は、明美が何をしたのか知っているようだった。 迷うそぶりもなく公衆トイレの中に入っていく。 大きな白いタイルの壁と、細かい青いタイルの床。 壁に並んでいる小便器が、ここが確かに男性用トイレだと思わせる。 そしてそんな公衆トイレの床に、数枚の紙が落ちていた。
20/12/23 13:49
(8qE5fJNl)
投稿者:
貴之
明美は足早にマンションに帰った。
自動ドアの開くスピードにもどかしさを感じ、エレベーターを待ちきれなくてボタンを連打した。 何度も失敗しながら玄関の鍵を外し、扉の内側に逃げ込んだ。 心臓がバクバクと鳴っていた。 肩を上下に揺らして荒く息をしている。 全身からは、足早に歩いたせいだけではない汗が吹き出していた。 (あぁ・・・また・・・・・・してしまった・・・) 何度も何度も繰り返してきた行為を、今回もまた後悔していた。 自分がした行為の危険の大きさを理解している。 それがどれだけのリスクをはらんでいるか自覚している。 けれど明美は、今日もまた自分の心に棲みついた異常な性癖を抑えられなかった。 (もし誰かに見られたら・・・) ・・・見られたい 明美の脳裏に、ついさっきまで自分がいた公衆トイレが浮かんだ。 手洗い場の大きな鏡・・・ その奥にある3つの個室・・・ 白いタイルの壁に並ぶ小便器・・・ ・・・そして青いモザイクタイルに散らばった、5枚の写真 その1枚には、下品なガニ股で立つ女の下半身が写っている。 (もしも誰かに汚されたら・・・) ・・・汚されたい 他の写真には、指で広げられたマンコのアップが。 人差し指で皮を剥かれたクリトリスが。 両手で持ち上げられた乳房が写っている。 (知らない男に、変態だと思われてしまう・・・) ・・・思われたい そして最後の1枚には女の顔の下半分が写っている。 鼻の頭から顎までのアップ。 下品な赤い口紅を引いた唇を大きく開き、舌をいっぱいに伸ばしている。 (あぁ・・・見られてしまう・・・・) ・・・見られたい (知らない男が私で・・・) ・・・ (あぁ・・・) ・・・ (・・・私を使って精液を出してください) 明美は無意識のままクリトリスを弄り、真っ黒いモヤよような男が 自分に向かってチンポをしごくのを・・・ その肉棒から噴き出した精液が 自分に降りかかる妄想の中でイッた。
20/12/23 13:49
(8qE5fJNl)
投稿者:
貴之
「・・・露出狂か?」
2人は床に散らばったA4サイズの紙・・・卑猥な女の写真を見下ろしている。 「・・・少し・・・違うと思うわ」 麻紀の答えに、男が顔を上げる。 男の視線に気づかないのか、麻紀は写真を見つめ続けている。 「ほら・・・このガニ股になった写真・・・すごく下品だわ・・・」 高揚して ほんの少し赤らんだ顔が、麻紀の興奮を物語っていた。 「・・・それにオマンコもクリトリスも自分で剥いてる」 男は無言のまま、話す麻紀を見ている。 「・・・下品にされたいのよ・・・貶められたいの・・・」 その目は、少し潤んでいた。 唇は妖しい笑みを浮かべている。 「こんな場所を選んだのも・・・こんなに下品なポーズを選んだのも・・・自分を卑しい存在に落とされたいのよ・・・」 熱い息に肩を揺らしている。 「見知らぬ男に・・・その性欲の処理に使われて・・・」 「・・・・・・性欲処理の道具になるのか」 麻紀が男の言葉にハッとなり、顔を上げてその目を見つめた。 熱い視線に射抜かれながら、ドロドロとした感情が心の中に湧きあがり 満ちていくのを感じていた。 「・・・便器のように下品に」 「・・・公衆便所で小便をするくらいの気軽さで」 「・・・見知らぬ男に」 耐えきれなくなった麻紀が 床に跪いた。 「・・・何人もの男に」 カチャカチャと強引にズボンのベルトを外していく。 「・・・囲まれて 性処理の玩具に」 チャックを下ろし、指でチンポを引き出す。 男のチンポは熱く脈打っていた。 「公衆便所の・・・精液用の便器に・・・」 そこが公衆便所とゆう事は 気にもしていなかった。 ・・・いや、小便に汚れているかもしれない場所とゆう事実さえもが、麻紀を煽った。 (・・・同族だな・・・) 下品な妄想にニヤける男に見下ろされながら、麻紀は音を立ててフェラをし続けた。 麻紀の脳裏には小便器に並んで男達に囲まれる明美の姿が・・・そして男の妄想には、小便器に並ぶ明美と麻紀の姿があった。
20/12/23 13:56
(8qE5fJNl)
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