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1:引明けに咲く花
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溯
◆B7dMmAnU0Y
~ 序章 桜 ~ 第1話 夢 -----早く高校生になりたい----- 幼い頃からそんな風に思っていた。 頭上に咲き誇る花に春の香りを感じながら、光るような焦茶色こげちゃいろの新品のローファーをコツコツと鳴らして歩く。 数日前に高校の入学式を迎えたばかりの杉崎彩香すぎさきあやかは、桜が満開に咲く通学路をまだ慣れない足取りで学校に向かう。 彩香の入学した照星しょうせい高校。地元では照高てるこうと呼ばれるこの高校の偏差値の高さは市内でも三本の指に入るほど高い。 彩香がこの高校を選んだのにはある理由があった。 杉崎彩香 成績優秀、中学ではテニス部に所属し、テニス経験が無かったにもかかわらず、中学3年生の時は部長を務め、県大会への出場を果たした。明るく優しい性格は男女問わず皆に好かれ、160センチを超える身長からモデルのようにすらっと伸びるしなやかな手足、透き通るような白い肌は運動部だったとは思えないほどで、知的な細めの眉の下にあるアーモンドアイはキラキラと光り、真っ直ぐ通った鼻筋に小さな薄めの唇、端正な顔立ちで、少し茶色がかったツヤのあるセミロングのストレートヘアーをそよ風になびかせる。 その美少女ぶりから中学校でも人気が高かった彩香は、つい最近着始めたはずの照高の制服も完璧に着こなしており、白地に紺ラインのセーラー服、印象的な桜色のリボン、赤いタータンチェックのスカートを身にまとったその姿は、一般的な高校生とは一線を画す垢抜けた気品に溢れていた。 そのため、入学式を終えて早々、同校の生徒の間ではとてつもない美少女の新入生がいるとの噂が独り歩きしてしまった程で、彼女を一目見た生徒は男女関係なく、憧れの目を向ける者も多かった。 しかし、彩香は決して最初から何もかも完璧な天才というわけではなかった。 田島健人 彩香が見つめる先には常に彼の存在があった。180センチを超える長身、決して太くはない手足には程よく筋肉が付き、キリっとした太めの眉に相反するように目つきは優しく、飾らず無造作にボサッと立ちあがった短髪が印象的な健人は、成績はそこそこだったが、中学校のバスケットボールでは県の選抜チームにまで選ばれており、中学3年の夏頃にはバスケットボールが盛んな照星高校に推薦入学することが決定していた。 彩香と健人の2人は小学校の頃から幼なじみで、お互いの家も近かったため、小学校の頃はとても仲がよく、一緒に遊ぶことも多かった。しかし、中学に入学後はクラスが一緒にならなかったこと、またお互いに思春期の恥じらいなどから、次第にすれ違った時に軽い挨拶を交わす程度になってしまった。 それでも…彩香はずっと健人に想いを寄せていた。 (オレ、高校は照星に行ってバスケやるんだ。) 小学生の時に健人が何気なく言ったこの言葉から、彩香は健人を追いかけたい一心で、スポーツ、勉学共に努力し、照星高校へ入学を果たしたのだった。 高校の入学式の日には彩香は飛び跳ねるほど喜んだ。憧れの健人と同じクラスだったのだ。 そうして彩香は今日も健人に会えることを楽しみにして学校に向かった…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 6時限目の授業終了のチャイムが鳴った。 彩香の席から斜めに4席ほど前に座る健人の後ろ姿を見ながら、まだ授業とは言えないオリエンテーションを終えて放課後の時間を迎えた。 真希「彩香!じゃあね!」 彩香「うん!また明日!」 堀米真希 入学式の日に会話をして以来、すぐに仲良くなった彩香の友人で、身長は彩香より小さく、髪は短髪でボブヘア、大きな丸い瞳にぷっくりとした唇で、丸顔で童顔の可愛い印象の彼女は、彩香とはまた少し違った明るさを持つ活発な生徒だった。そんな友達の真希と挨拶を交わした後、彩香は教室で健人の姿を探すが、すでにその姿は無く下校してしまった様だった。 (待ってるなんてこと…あるわけ…ないよね…。) 部活動が始まっていない今だったら、健人と一緒に帰れるかもしれない、もしかしたら健人が自分を待っていてくれるかもしれない…。 そんなあるはずもない淡い妄想をしてしまっていた彩香は、少し残念な気持ちで教室を後にする。 新入生が次々に下校して行く中、彩香も昇降口で靴を履き替えていた。…すると、遠くから聞き覚えのある音が聞こえてきた。 それは体育館に響くボールの音だった。 彩香はその音に吸い込まれるかのように靴を履き替えるのをやめると、足早に体育館に向かった。 開きっぱなしの鉄扉から体育館の中をおそるおそる覗き込むと、そこには1人でバスケットの練習に励む健人の姿があった。 シュバッ…! 180センチの長身から放たれたスリーポイントシュートが見事に決まる。隠れて覗き込んでいた彩香だったが、思わず健人に見とれてしまい、いつの間にか佇んだままただ呆然と健人の姿を見つめていた…。 ガンッ…! 何本目かに健人が放ったシュートがリングに弾かれ、まるで彩香に向かって来るように体育館の入口へと転がってきた。彩香はハッとして無意識にボールを取ると、ボールを追いかけてきた健人は彩香の姿に気づいた。 健人「あ、…杉崎…!」 少し驚いた表情で、どこか照れ臭そうにしながら健人が会釈する。 彩香「ご、ごめんなさいっ!…覗くつもりはなかったんですけど…。」 近づいてくる健人から目を晒すように頭を下げると、急に名前を呼ばれたことに、なぜかおどおどと言葉も敬語になってしまっていた。 健人「え?敬語?…なんだよ今さらかしこまって。昔からの仲だろ?」 笑顔で答える健人と目が合い、彩香は平静を装いつつも耳が真っ赤になるほど照れてしまう。彩香は照れ隠しをするように目を逸らして、健人にボールを渡した。 彩香「あ、そうだよね…!…その…勝手に見たりしてごめん…。バスケット、頑張ってるね。」 健人「え?…ああ、いや、このまま帰ってもやることなかったし…。まあ…そろそろ帰ろうかと思ってたんだ。」 彩香「え?……そうなんだ…。」 (一緒に帰ろう) 彩香は勇気を振り絞って言おうとするが、どうしてもその一言が言えない。 2人にしばらくの沈黙が流れた後、恥じらう様子で頭をかきながら口を開いたのは健人だった。 健人「…あ、あのさ…良かったら…一緒に、帰るか…?」 彩香「え…?……う、うん!」 思ってもみなかった健人からの誘いに彩香は全力の笑顔で答えた。 帰り道…。 夕焼けの桜並木の下、自転車を押す2つの影が横並びに歩く…。 健人「そういえばさ、杉崎は高校でもテニスやるの?」 彩香「どうしようかな…。あたし、本当は運動ってそんなに得意じゃないから…。」 健人「元テニス部の部長が何言ってんだよ。杉崎なら絶対いいところまで行けるって。」 彩香「そ、そうかな…。」 彩香は高校でテニスを続けることはもちろん視野に入れていたのだが、高校の部活にはマネージャーという役職があることも知っていた。 彩香「テニス部もいいけど…あたし、バスケ部のマネージャーになっちゃおうかな…?」 いたずらっぽく、恥ずかしそうに笑いながら健人に答える。 健人「杉崎がマネージャーかぁ…ちょっと勿体無い気がするけど、杉崎がそうしたいならオレは…いいと思う…ってか、嬉しい…かも…!」 彩香「え…?」 彩香は健人のその返答を聞き、健人の夢を応援したいという気持ちはますます大きくなった。 彩香は健人とのこの会話をきっかけに、テニス部に入部するよりもバスケ部のマネージャーになりたいという気持ちがさらに強くなった。 健人「あの時はどうしようかと思ったよ!」 彩香「そうだね…!あれはビックリしたよね…!」 中学校の頃のことや部活のこと、更には小学生の頃の思い出話など、幼なじみの彩香と健人の会話は弾み、いつしか止まっていた2人の時間は緩やかに動き出し、やがて夕陽に照らされた影はいつの間にか一つになっていた…。 ずっとこの時間が続いてほしい。 彩香はそんな風にさえ思ったが、とうとう彩香の自宅前に到着する。彩香は名残惜なごりおしさを感じながら足を止めると、健人はそれとほぼ同時に自分の自転車に乗った。 健人「それじゃあ、また明日!じゃあな!」 彩香「うん!健人くん、またね!」 彩香が手を振ると健人は自転車を漕ぎながら手を上げて答える。 (今度はいつ…話せるのかな…。) 彩香はそんな風に思いながら健人の後ろ姿をしばらく見つめていると、健人の自転車が急に止まった。 健人「また一緒に帰ろうな!」 振り向きざまに彩香に向かって健人は笑顔でそう言い放つと、自転車を漕いで帰っていった…。
2022/07/09 22:35:06(MyUVyish)
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溯
◆B7dMmAnU0Y
※文章内に出てくる「○国人」という表現は、特定の国名を指すものではありません※
-------------------- どんなに楽しくても、どんなに辛くても、誰の元にも朝は平等に訪れる。 眠れたのか眠れなかったのかさえわからない…不安な夜を過ごした彩香に、けたたましく鳴る目覚ましは容赦なく朝を告げた。 「あら、おはよう彩香。え?…今日もごはんいらないの?」 彩香「うん…いらない…。」 「高校行ってからあんた変よ?中学行ってた時は体調崩すことなんて滅多になかったじゃない。ご飯だって…。何かあったの?」 彩香「え?…ううん、何にもないよ?…ただダイエット中なだけ…。」 「本当…?ならいいけど…ダイエットだなんて、やりすぎは止めなさいよ?今だって充分、彩香は痩せてるし、綺麗よ。」 彩香「ありがと、お母さん…。今日もお弁当いらないから!これで支度して部活行ってくるね!」 「はいはい。気をつけなさいよ!」 母親とのそんな会話…女子高生が過ごす、平凡でありふれた日常。その裏で、毎日代わる代わる複数の男に犯され、汚され…遂には新しい命を宿し、そして今日、その命を中絶する…。 自慢の娘である彩香が、そんな非日常を過ごしていることなど、母親ですら想像することは出来なかった。 彩香「行ってきます!」 「いってらっしゃい!気をつけてね!」 どこか様子が違っても、あくまでいつもと変わらぬ元気な娘の姿…。彩香の母親は年頃の娘の身に起こっている受難の日々などに全く気づくことなく、笑顔で手を振り送り出した。 彩香は下腹部の疼痛を悟られないよう自転車を漕ぎ、母親に説明した部活ではなく、原田のマンションへと向かった…。 この日、原田はマンションの部屋ではなく、地下の駐車場に彩香を呼び出していた。 彩香は指定の駐車場に行くと、いつもと同じ高級セダンのエンジンをかけ、車内には原田が待っていた。 ガチャ…。 原田「来たな…。これから手術だからな…このまま向かうぞ。」 彩香「お願いします…。」 彩香を乗せた原田の車が静かに発進し、高橋病院へと向かう。 この時すでに、彩香は◯国人たちが用意した処刑台への階段を登り始めたことを知る由も無い…。 -------------------- この日の原田は彩香に特に何か行為を強要するわけでもなく、車は着々と山道を進んでいく。 沈黙の車内…彩香はいつもと違う雰囲気に逆に心配になり、自分から会話を切り出した。 彩香「あ…あの…手術…本当に大丈夫なんでしょうか…。」 原田「…今さら怖気付いたか…?」 彩香「いえ…。」 原田「だったら医者に任せろ…。腕は確かだ。」 彩香「そうですか…。」 (腕だけは、な…。) 彩香を憂慮し、原田は口から出かけた皮肉を飲み込んだ。 -------------------- 昨日の夜、高橋から原田の元に連絡が来ていた。 高橋「明日は彩香ちゃんに何もしないで来てよ。じゃないと手術しないよ?」 原田「何…?」 高橋「おっかないね~。こっちも失敗出来ないんだからわかってくれよ。」 原田「オレもなめられたもんだな…。まぁいいだろう…ただし、明日だけだ。終わったらちゃんとした薬を流すことを約束しろ。次にまた同じようなことがあったら…お前らもタダじゃすまさんぞ…?」 高橋「あれ?たかが女の子一匹にヤケにこだわるねぇ。前は女の子ごと横流ししてくれたじゃない。スミレちゃん…だっけ?今じゃウチの国の見世物小屋でいい働き馬になってたよ!あ、働き馬って言っても馬より豚との方が人気かな…!」 原田「くだらん御託をペラペラと…。そんなことより…さっき言ったことは分かったのか…!?」 高橋「あんたの言葉が本気なのはわかったよ…。じゃあ、明日。」 原田「…ああ。」 憤りを隠せない原田は、高橋達が何か企んでいることを察しながらも電話を切った。 -------------------- (医者気取りの外人風情があまり調子に乗るなよ…。仕方ない…薬の方も他の売人を探すか…。) 原田にとって彩香は、金を稼ぐだけ稼がせて潰れていった何人もの女の中の1人でしかない。しかし、少なくとも自分が育ててきた彩香という商品を、不本意に高橋に渡さなければならないことに怒りを感じていた。 やがて昨日と同じ場所…高橋病院に到着すると、入口には高橋と安藤が彩香を迎えるように立っていた。 昨日の土曜日に閑散としていた駐車場に、今日は日曜日にもかかわらず、十数台もの車が停まっていた。 冷静に考えてみれば不自然なのはそれだけではない。 建物をよく見てみれば、バロック建築を模倣して作られた古びた3階建ての建物の外壁には、屋上から長く伸びた葛の蔓が地面まで生い茂っており、正面入口に高橋病院と名ばかりの看板が立てられただけのただの廃墟で、開院しているとは到底思えないほど風化している。 普段の彩香ならその明らかな違和感に気づくことが出来たかもしれない…。だが、妊娠してしまったという動揺や手術への恐怖から、そんなことに気に留める余裕さえ無く、原田と共に車を降りて入口へと向かった。 高橋「こんにちは。杉崎さん、今日は手術となりますが、体調は万全ですか?」 彩香「はい…。」 高橋「それでは原田さん、手術が終了次第、連絡しますので…。」 原田「ああ…。頼むぞ…。」 彩香「ま、待ってください…!」 彩香は1人取り残される不安から原田をすがる思いで引き止める。 原田「……お前はたった一瞬寝るだけだ。目が覚める頃にはちゃんと迎えに来る。」 彩香「…………。」 原田「…医者を信じろ…。」 彩香「……わかり…ました…。」 保護者でも何でもない原田も、少しだけ悔しさを感じながらも彩香を高橋へと引き渡した。 高橋「では、行きましょうか。」 高橋と安藤は原田を病院内には入れず、入口前で帰らせた。 自動ドアがゆっくりと開くと、彩香だけを病院内に案内する。薄汚い廊下に響く白衣を着た高橋のスリッパの音と、背中で静かに去っていく原田の車のエンジン音を聴きながら、彩香はエレベーターに乗った…。 エレベーターが地下一階に到着すると、昨日と同じ診察室のような場所へ通され、同じ緑色の服を渡された。 高橋「今日もそれに着替えてください。着替えたら分娩室の方へ行きます。」 彩香「…はい…。」 言われるがままに服を着替える。詳しい場所もよくわからない山奥の病院…。絶海の孤島、脱出不可の監獄に閉じ込められたも同然の彩香に、大きな恐怖と不安が押し寄せる。絶対に逃げられない状況で彩香が願えることは、無事手術を終わらせ、早く帰りたい。ただそれだけだった…。 彩香が着替え終わると、そのまま安藤と高橋に分娩室へと案内された。 彼に案内された分娩室は、さらに冷たい空気に満たされていた。 天井、壁、床が全てコンクリートの広い箱型の部屋にはまるで事務所のように蛍光灯が並び、そこの真ん中にたった一つ、椅子のような台とドラマで見たことのある手術用のライトが佇む。 (怖い…!怖いよ…お母さん…!…お父さん…!) 彩香は生まれてこの方分娩室など見たことが無かったが、部屋は明らかに異様な雰囲気に包まれていた。 恐怖に目を強く閉じ、心の中では両親に助けを求めていた。 だが、高橋は急かすように彩香の肩に手を置いた。 高橋「さあ、杉崎さん。そこの分娩台に寝てください。」 彩香「……はい…。お願いします…。」 彩香は覚悟を決めて目を開くと、ゆっくりと彼らが分娩台と呼ぶ椅子に仰向けに寝る。 高橋と安藤は天井に設置された手術用の無影灯を彩香の身体に向けると、周りでそそくさと準備を始めた。 安藤「では、点滴の針を刺しますねぇ。」 高橋「脚が開いていきますよ。」 安藤は手慣れた様子で彩香の静脈に針を刺し、点滴の準備し、高橋は分娩台を広げて足を開かせた。 左腕に針の痛みを感じると同時に、両脚がガニ股になるよう分娩台が開いていくことに、彩香は羞恥心よりも、これからいよいよ手術が始まることに気が気じゃない思いだった。 高橋「前回同様麻酔をしますが、万が一少しでも動いてしまったりすると危ないので今回はしっかりと固定しますね。」 高橋と安藤によって分娩台の彩香の手足を一本ずつ拘束していく。 彩香は固定されていく間、部屋をよく見渡してみた。 すると、何に使用するのかわからない銀色の器具が並び、天井には彩香の手術室のイメージからは程遠い、金属製のフックが数本ぶら下がっていた。 (イヤっ…怖いよぉ…!…助けて……!!) 彩香はさらに強まる不安と恐怖に歯を食いしばり、涙を必死に堪えていた。 高橋「これでよし…それでは手術を始めます。」 どんなに不安に押しつぶされそうになろうと、覚悟を決めなければならない。そんな時彩香が案じたのは、これから堕ろされなければならない、我が身に宿る新しい命だった…。 (赤ちゃん…ごめんね……ごめんね……!) 彩香は頭の中で新たな命に何度も謝りながら覚悟を決めた。 彩香「………はい。……お願いします…。」 高橋と安藤はニヤリと笑みを浮かべた。 安藤「では、ゆっくり麻酔が入ります。目が覚めた時には全部終わってますからねぇ…。」 安藤が彩香の腕へつながる点滴の管の中に、昨日の検査よりもゆっくりと麻酔を入れていくと、彩香は自分の身体がじんわりと温かくなるのを感じると、視界の外側から空間が歪むような異常な感覚と共に身体が重く動かなくなってくる…。だがその時…!! 高橋「*********!」 高橋が訳の分からない言葉を発するのが聞こえると、彩香のぼんやりとし始めた視界に男たちがぞろぞろと映り込んだ…! (何…?この…人…たち………。) だが、すでに麻酔が効き始めた彩香は声すら出せなくなっていた。 現実か夢かも分からない彩香の視界に、覗き込む男たちはニヤニヤとした表情で訳の分からない言葉で話している。 (…や…め…………。) ウトウトと眠りにつくようにゆっくりと目を閉じ、彩香の意識は完全に無くなってしまった…。 高橋と安藤はそれを確認し、男たちに向かって合図をした。 オオオオオオ!!! 男達は一斉に雄叫びを上げながら彩香の着た緑色の服を左右から引っ張ると、マジックテープはあっけなく剥がれ、一瞬で全裸にされてしまった! 男達が彩香の裸体を傍観する中、高橋は昨日と同じく彩香の気管に手早く挿管チューブを挿入するが、人工呼吸器に接続した蛇腹(じゃばら)のホースは異様に長いものだった。 さらに高橋は彩香の足を固定した分娩台のベルトを外すと、分娩台で使用するには明らかに不自然な緊縛用のソフトロープで、彩香の身体を手慣れた様子で縛り始める! 両腕は持ち上げた状態で一つ縛りに、両脚は膝を曲げた状態で決して開かぬよう固く結ぶと、最後に天井からぶら下がる金属製のフックの一つに腕を縛ったロープを、さらにもう一つのフックに脚を縛ったロープをきつく結びつけた。 その間、安藤と他の男達も準備を進めており、男たちが持参した数十台のカメラのセットや様々な器具、膣内鏡、肛門鏡、内視鏡カメラやカテーテルなどを用意した。 全ての準備が整うと、集まった男たちの大きな歓声が上がり、異国から来た闇医者達による彩香の公開中絶手術が幕を開けた…! 高橋「杉崎彩香。この女はわずか15歳にして多くの男達に股を開き、日本人の子どもを孕んだ卑しい毒婦だ!今こそ我らが与えられてきた屈辱を思い知らせ、復讐をする時だ!」 オオオオオオオ!! 高橋が母国語で演説をするかのように声高らかに宣言すると、他の男達からは揃って雄叫びを上がる! 「男を誘惑するために毛を剃ってるぞ!卑しい種族め!」 「悪魔をこの腹の中に宿してるのか!」 「猿の様に股を開くこの尻軽女には私達が制裁を与えてやる!」 憎悪に満ちた彼らの母国語の罵声が飛び交うように彩香に浴びせられる。 安藤は男達に水性マジックを配布すると、群がる男たちは彩香の体に何やら文字を書き始めた。 それは彼らの母国語で「奴隷」「売春婦」「汚物」「中古品」などの単語や、「悪魔を孕んだ淫売」「使用料無料」「◯国人様専用便所」「◯国人様方のお好きに使用してください」などの侮辱を込めて書かれた様々な卑猥な言葉だった。彼らは思いつく限りの侮辱を彩香の身体のあちこちに書き殴っていく…。 男達はなんの不自由も無く幸せに育ってきた日本人の彩香にそうした落書きをすることで、薄汚い虚栄心を満たしていった…。 そんな中、高橋は膣内鏡を彩香の膣に挿入し、彩香の膣口を上下に引き伸ばすように開いていく。 ゆっくりと確実に彩香の膣口が器具によって円形に拡げられはじめると、見ず知らずの男たちの前に鮮やかなピンク色、無数のヒダがよる膣壁が曝け出され、やがて直径4センチ程にぽっかりと口を開けてしまった膣口に、高橋は手慣れたように内視鏡を膣内に挿入し光を照射する…! 次の瞬間、60インチはあるであろう大型のモニターに彩香の膣内が鮮明に映し出された! オオオオオオ!! 落書きをしていた男たちの目が一斉にモニターに向き、彩香の膣内、そして膣奥に子宮口を確認する!そしてその入口には、高橋が昨日挿入した数本の器具が突き刺さっているのが垣間見えた。 だが、昨日は爪楊枝程の細さだったはずのその器具は肥大し、明らかに太さを増していた…! ラミナリアと呼ばれるその器具は、彩香の胎内の水分を吸収し、幼い子宮口を無理矢理こじ開けるように膨らんでいた! 彩香が感じていた下腹部の激痛…それは通常、出産の時以外は開くことのない、子宮口を無理矢理拡げられる痛みだった。 ウオオオオオオ!!! 男達はさらに激しい雄叫びをあげるとともに、一斉にズボンとパンツを脱ぎ捨てると、欲望で満ちた剛直を露わにし、彩香に近づきながら異臭を放つ自らのモノをしごき始める! 高橋がニヤニヤしながらラミナリアに付いた紐を引っ張り、一本、また一本と抜去していく…。合計4本挿入されていたラミナリアを全て抜くと、本来は生理の時すら経血が僅かに滲み出る程度にしか開かないはずの子宮口は1.5センチ程度も口を開けてしまっていた。 安藤が素早く細い内視鏡を膣内に挿入すると、器用に動かしながら膣のさらに奥…子宮口へとカメラが侵入し、本来は絶対に見ることさえ出来ない子宮頸管や子宮内部までもが晒されてしまう! モニターに映る、15歳のピンク色の子宮内部の映像…本来ならグロテスクにも思える映像だが、汚れなど一切ない内部を内視鏡が映し出すと、その中にはまだ1センチ程度の大きさながら、新しい命が小さな胎盤と、か細い臍帯によって彩香と繋がっていた。その光景に、男達の興奮も最高潮となる! 「これが悪魔か!」 「私達が息の根を止めてやる!」 「堕ろせ!堕ろせ!」 「殺せ!殺せ!」 残酷な言葉が飛び交う中、高橋は内視鏡カメラの先端に取り付けてあったカプセル型の超小型のカメラを彩香の子宮内に留置すると、内視鏡と膣内鏡を引き抜いた。 高橋は服を脱ぎペニスを露わにすると、天井のフックから繋がる2つのコントローラーを操作した。機械の鈍い作動音と共にフックが巻き取られ始めると、彩香の身体は分娩台から少し浮かんだ!男たちは素早く彩香の下の分娩室を外すように動かすと、彩香の身体は股を開いたまま宙に浮いてしまう!高橋はすでに股を閉じることすら出来ない彩香の膣に一気に挿入した! ズチュゥ!!ズッ!パンパンパンパン! 彼らにとって初めから手術など二の次で、部屋に置かれた分娩台すら彩香を騙すために用意していたにすぎない。全ては彩香という人間を犯すために計画された妊娠だった…。 前戯もなく潤いもない膣内を、容赦なく擦り上げるように高橋のペニスが激しく出入りを始める! すると今度は子宮内に留置された超小型カメラの映像がモニターに映し出された。 オオオオオ!!! 子宮内部の映像に男たちは雄叫びを上げて注目した。 彩香の子宮内部から見る子宮口には、挿入の度に高橋のペニスの先端が顔を出す。高橋もそれを見ながらまるで子宮口をこじ開けようとするかのようにさらに激しい挿入を繰り返した。 高橋は彩香の膣内を堪能するでもなく、ただ苦しみを与えるのが目的かのように腰を振っていた。挿入の度に死体のように動かない彩香が上下に揺さぶられるのを見ながら、最大の興奮を感じる高橋。 他の男たちも彩香の周りに群がり、乳首を強く吸うばかりか、反応がないのを良いことにちぎり取ってしまうほどに強く噛んだりする男もいた。 この男たちに共通するもの…それは、彩香に快楽を与えるためでもなく、自分の快楽を求めるわけでもない…。日本人である彩香を汚して苦しめること。それこそが目的だった。 やがて高橋の腰が宙にぶら下がる彩香にピタリと密着する。 高橋は無言で射精していた。意識こそ無いが、彩香が今まで何度も経験した中出しという行為…。しかし今回は膣内射精では無く、子宮内射精とでも言うべきか…彩香の子宮口が大きく開いてしまっているため、挿入されたペニスの先端は子宮口へちょうどはまるような形で密着し、鈴口から吐き出された汚らしい精液は、直接子宮内に注ぎ込まれていく…!モニターにはその一部始終が映し出され、開いた子宮口に密着した高橋の鈴口から飛び出すように吐き出された精液によって、彩香の子宮内は白く濁っていく…。 高橋は満足気に射精を終えてペニスを引き抜くと、安藤からペンを渡され、彩香の右足の大腿部に×印を書き入れた。 続いて安藤もペニスを露わにすると、コントローラーを調整し、吊り上げた彩香の脚や腕を上下させることで膣口の高さや角度を変えて挿入する。 安藤も高橋と同じく彩香に挿入してすぐにただひたすら腰を振り、彩香の子宮に射精をする。先ほどと同じく吐き出される精液はダイレクトに彩香の子宮内へと流し込まれていき、終了後には彩香の右足にはもう一つ×印が付けられた。 そして、それを皮切りに大勢の男たちが彩香に群がり始める。 群がる男たちも皆、彩香の身体を自分好みの体勢に調整しては順番に挿入して腰を振り、ひたすら彩香の子宮内への放出を繰り返す…。あらかじめ人工呼吸器のホースを長いものにしたのは、彩香の身体が高く吊り上げられても外れることがないようにするためだった。 非合法にしか金を得ることが出来ない闇医者たちの中には浮浪者のような異臭が漂うほど不潔な男も数人いた。しかし、麻酔で弛緩した彩香の膣は当然抵抗をしようにも出来ず、大小、形状も様々な、洗っているのかも、病気を持っているかも分からない、汚らしいペニスが代わる代わる出入りし、わずかな時間に何人もの男と結合を繰り返す…。 モニターは最初の数人こそ、子宮口から覗くペニスの先端や、子宮内に汚液が飛び散る射精の瞬間を映し出していたが、しばらくすると彩香の子宮内を満たしてしまった彼らの大量の汚液によって、やや黄味がかった白い映像を映し続けていた…。 わずか1時間程度で高橋と安藤を含め当初予定されていた16人の男達が彩香の中に汚濁を放出したが、さらにその男たちから誘われた知人などが後から次々と合流し、彩香の性器に向けて大勢の列を成していた。 順番に犯され続ける彩香の膣口から逆流した男達の精液が溢れ出し、筋を作って伝いコンクリートの床に垂れ落ちた。それは彩香の子宮内…ひいては卵巣まで続く卵管にいたるまで男達の精液で満たされてしまった証だった。しかしそれを見るや否や男たちは残酷にも彩香の脚を吊り上げているフックを少し巻き上げ、膣から精液が少しでもこぼれないように調整した。まるで彼らの精液を貯留するための容器のように子宮という臓器を使用され、今までのレイプとは違い、ただただ作業的に彼らの射精を彩香の身体はひたすら受け止めていく…。 陵辱を開始して2時間以上が経過し、時計が昼を回ると、男たちは彩香を犯しながらその横でまばらに昼食を取り始めたが、その頃になると彩香への2回目の挿入をしようとする男が再び列を成していた。 参加したほとんどの男たちはこの日のために準備した違法な精力剤やバイアグラの類を服用してきており、一度放出したくらいでは男たちの勢いは全く収まる様子はなく、意識の無い彩香の身体は揺さぶられ続ける。 -------------------- それからさらに2時間…。さすがに彩香への列はまばらになり、途中で帰る者も現れる。しかし同時に3週目、さらに4週目にまで入る男たちも現れていた。 高橋が誘った闇医者達が個人的に友人や知り合いをこの場に誘っていたために高橋すら正確な参加人数を把握しきれていなかったが、書き殴られた×印は彩香の細い右足に30個、左足にも30個並び、書ききれなくなって下腹部に書き殴られた×印が25個、合計で85個にもなっており、少なくとも彩香の子宮が計85回の射精を受け止めたことは紛れもない事実だった。 そんな大勢の男たちが無遠慮に彩香の膣内で放出した大量の精液は膣口から溢れ出し、やや逆さに釣り上げられて頭を下に斜めになった彩香の下腹部から胸、首、そして頭にまで伝い、髪の毛に絡みつく…。 無残にも白色や黄色のマーブル模様の様に混ざるとも混ざらない大量の汚濁を垂れ流し続ける彩香の性器も、普段はピタリと閉じたヒダの部分も数時間続けられた何人もの男による何百回、何千回もの激しすぎるペニスの抽送によって赤く腫れ上がってしまい、いつもとは明らかに違う熟女の性器のような見た目になってしまっていた…。 高橋が頃合いを見て再び内視鏡を手にしたのを合図に、一旦男たちが彩香の身体から離れた。 「いい気味だ!」 「私達が洗浄してやったんだ!」 「中の悪魔はどうなってる!」 満足気な彼らの要望に応えるように、高橋は膣内鏡を使って再び膣を拡げると、男たちを悦ばせ、擦られ続けた膣壁は痛々しく腫れるように赤みを帯び、泡立ち黄味がかる汚濁にまみれていた。開かれた子宮口はすでに精液の海に沈むように見えなくなっており、幼い子宮内はその容量を遥かに超える大量の精液で溢れてしまっていた。 ここで高橋と安藤は彩香の脚を結んだフックをさらに巻き取り、彩香の身体がほとんど逆さ吊りのようになってしまう。すると、自分たちの母国の国旗を膣内鏡で拡がった彩香の膣へ旗の持ち手部分をねじ込むように乱暴に挿入した! ごボォ…ッ! 行き場を失った大量の白濁液が膣口から音を立てて逆流するように溢れ出すと、彩香の性器から臀部、背中、そして腹部から胸部を汚すように伝い、糸を引いて地面に流れ落ちた。 高橋や安藤だけではない。様々な国から来た彼らの便器になってしまったことを象徴するかのように、大股を広げ、精液にまみれた彩香の性器には見事に外国旗が刺さってしまっていた。 まるで日本という国を征服したかのような程に激しい歓喜の雄叫びをあげながら、男たちはその姿を思い思いに撮影した。 だが、まだまだ男たちの陵辱はこんなものでは終わらなかった。 「このままこの豚が私達の子どもまで孕んだら困る!」 「私たちの神聖な精液など、こんな低俗な人種にはもったいない!」 「流せ!流せ!洗え!洗え!」 そう言いながら男達は国旗を引き抜き、今度はフックを緩めて彩香の身体を地面近くの低所まで下げると、再び脚だけが持ち上がった斜めに吊り上げられた状態にした。男たちは開いた股の前に仁王立ちすると、彩香の膣内鏡によって大きく開かれてしまっている膣口に狙いを定めて一斉に放尿を始めた! ジョロォォジョボボボボ!! まるで1つの便器に大勢で寄り添って立ち小便をするように、彩香の股間めがけ一斉に放尿を始める男達。複数の鈴口から弧を描いて飛び出す黄金色の液体は、大きな音を立てて彩香の膣内に注ぎ込まれていく…! ジョボォォッ!!ビチャビチャビチャ!! あっという間に膣と子宮の容量を超えた大量の尿が、子宮内に満たされていた精液と混ざり合い、音を立てて逆流する!モニターを映していたカプセル型のカメラも大量の尿の水圧に浮かび上がり、膣口から飛び出した。 当然のように飛び出した尿と精液が混じり合った大量の汚濁は逆さ吊りになった彩香の腹部から胸、頭、そして地面に向かって伸びる髪へと流れ、ひどい悪臭を放ちながら下水道へ続くグレーチングへと流れていく…。 排尿だけでは飽き足らず、男たちの中にはそれぞれ思い思いのマーキングをするかのように、己の唾や痰を彩香の身体や膣内、さらには眠るように安らかな表情をした顔面に吐きつけるものさえいた…。 途切れることなく汚濁を受け止め続ける彩香の身体は、落書きの文字通り、◯国人専用便所となってしまっていた。 ありったけの精液と尿を吐き出し、スッキリとした表情の男達。だが、ここからようやく堕胎の手術が始まる。男たちは分娩台を定位置に持ってくると、悪臭を放つ彩香の身体を乗せ、ロープを解いた。 内視鏡カメラと、吸引用の細く硬いカテーテルが尿で満たされた彩香の膣、子宮へと侵入していく…。 膣口から溢れんばかりに溜まった男たちの黄色い尿と、その中を時折ウヨウヨと漂う精液を吸引しながらカメラが進む…。カメラが子宮内部に進むと、汚液に満たされた子宮の中に沈んでしまっている胎児がモニターに映った。 「いたぞ!!」 「堕ろせ、堕ろせ!」 「殺せ!殺せ!」 その掛け声とともに、高橋はモニターを見ながら吸引器を胎児の体に当てると、胎児の体が少しずつ千切られ分解され、赤く濁った液体となって吸い込まれていく! いくら小さい命とはいえ、モニターに拡大されて映っているのは、小さな命を粉砕しながら吸引するという猟奇的ともいえる映像。しかしその非常に残酷な光景にすら彼らは興奮を隠せない。 日本人という種族の命が1つ、消えて無くなることに歓喜していたのだ…。 やがて胎盤や臍帯までも分解して吸引すると、彩香の子宮内には何もなくなり中絶の手術は終わった。 「我らが目的は達成された!低俗な日本人を奴隷にし、汚れた性器に国旗を掲げ、種族の繁栄を阻止したのだ!」 ウオオオオオ!! 男達の度重なる激しい雄叫びにも、彩香の目が覚めることはなかった…。 -------------------- 不思議な体験だった。 極彩色の世界が広がる空をしばらく駆け巡った後、通常の何十倍もの大きさの太陽の真っ白い光に包まれた。その時身体はまるで自分のものでは無くなっていた。 次にぼんやりと見え始めたのは多くの男たちに囲まれる裸の自分の姿だった。なぜか彩香に不安や嫌悪感は全く無く、彼らに奉仕してあげたいとさえ感じたが、彩香は自分自身では何も出来ず、彼らのなすがままにされる自分を傍観することしか出来なかった。 そして、悪夢を見た。 健人と彩香は結婚し、2人の間には可愛い赤ん坊が生まれていた。健人が我が子を抱く姿を彩香は微笑ましく見ていた。 (オギャア、オギャアァ) (健人くん?…あれ?あたしの赤ちゃん?) (オギャアアア!) (やめてぇ!待って!行かないで!) 健人、そして健人に抱かれた赤ん坊はどんどん遠ざかり、彩香は眼下に広がる闇へと引きずりこまれていく。 やがて深海に沈んでいくかのように完全に闇に包まれた彩香は、1人置き去りにされてしまう。 (いやああああああ!!) 高橋「……さきさん…杉崎さん!」 彩香がハッと目覚めた瞬間、診察台のベッドに横になっていた。 (ゆ……夢?) 彩香は自分の記憶さえあいまいで、この手術が、ひいてはこれまでの陵辱の日々全てが夢だったんじゃないかと思った。しかし、突如感じた性器や、下腹部の痛みからそれら全て現実だったことを再び思い知る。そして…麻酔が効く直前の出来事、見ていた悪夢の内容も、幸か不幸か全く覚えていなかった…。 あの後、何事もなかったように◯国人グループ達によって膣内の洗浄や処置はもちろん、全身の汚れや体中の落書きも跡形もなく消され、真新しい服に着替えさせられていた。 高橋「よかった。無理に起こしてしまってすいません。手術は無事、終わりましたからね。」 彩香はそう言われゆっくりお腹に手を当てると、涙がボロボロとこぼれた。 (本当に……ごめんね……。) 何も知る由もない彩香は、もう自分のお腹の中からいなくなってしまった命に謝り続けていた…。 -------------------- それから2時間程度ベッドに横になっていると、ようやく彩香は身体を動かせるまでに回復した。 そしてその直後、約束通り原田が迎えにきた。 高橋「中絶のダメージは体力的にも精神的にも確実に残りますので、少なくとも2週間程度は激しい運動…もちろんですが、性行為、などは絶対に避けて下さいね。」 原田と共に説明を受け、病院を後にする彩香。車内での彩香はまさに生気を失ってしまったように、外を眺めていた。 原田「…これを一応、お前に渡しておく。安心しろ…これは間違いなく本物のピルだ。」 原田は彩香に200錠以上はあるだろうか、大量のピルを袋に入れて手渡した。 闇医者の高橋と安藤は、動画でしか見ることの出来なかった彩香を、自分たちのコミュニティで徹底的に陵辱出来たことに満足し、手切れ金のように原田に大量のピルを渡して母国へと帰国したのだった。 日本人の陵辱ビデオは、母国では爆発的に売れる…彼らはそれで当面の資金を得られるため、原田にピルを渡したのはある意味彼らにとっては足がつかない様にするための安全策、あくまで日本国内に残る薬の在庫処分であり、屁でもないことだった。 こうして彼らの母国には、異邦人向けに杉崎彩香の陵辱ビデオが出回ってしまうことになった。 原田が大量のピルを彩香に渡したのは、原田なりに高橋と安藤に落とし前をつけさせ、自分自身にもケジメを付けた上での行動だった。 また、自分の商品である彩香を守れなかったことに対して、原田の少しばかりの謝罪のような気持ちもあった。 彩香はピルの袋を無言で受け取ると、持ってきていた手提げの中に入れた。 原田「それは元々お前に少しずつ分けて渡していた低容量ピルだ。毎日飲み続けなければならないが…その量があれば半年以上は持つだろう…。今回はオレの責任もある…。医者の言う通り、2週間程は安静にしていろ。…だがその後はまたオレとの契約を守ってもらう…その時には大人しくうちに来い…。」 好きな人を諦め、身体を汚され、望まれない妊娠により自らの希望で中絶手術を受けたとはいえ、授かった新しい命まで失った彩香。不本意でも頼れる人物はもう原田しか残っていなかった。 彩香は返事はしなかったが、無言でコクリと頷くと、原田は車のアクセルをゆっくりとふかすのだった…。 -------------------- 原田に送られ、夕方に家に着くと、そのまま二階に登り彩香はベッドで横になった。徐々に麻酔が切れ、乳首、下腹部、膣内、さらには全身の筋肉の痛みが次第に強くなるのを、うずくまって耐えていた。 (痛い……痛いよ……。でも……赤ちゃんの痛みは…こんなものじゃなかったはず……。) 彩香はこの痛みが堕胎だけではなく少なくとも30人を超える異国の男たちに痛めつけられるように身体を蹂躙され、80回を超える挿入及び膣内射精、さらに国籍さえ分からない彼らの排泄物によって子宮を満たされた、鬼畜の所業ともいえる陵辱の痛みなどとは知る由もない。 妊娠、そして中絶の手術から大きな傷を心に負った彩香…。しかし、残酷にも、杉崎彩香はこれからさらに多くのものを失っていくことになる…。
22/08/07 20:50
(aTFSdoLY)
投稿者:
溯
◆B7dMmAnU0Y
真希「彩香おはよ~!元気になって良かったよ~!」
彩香「おはよう!うん…もう大丈夫!真希のおかげだよ…。ありがとうね!」 真希「な~に言ってんの!もうすぐ文化祭なんだから、彩香も楽しまないと♪」 手術の後、原田からの連絡はパタリと止むように来なくなった。 術後数日間…腹痛、膣の痛みが激しく、さらには全身の筋肉痛に悩まされた彩香。さらに浴室で鏡に映る自分の身体を見た時、大腿部や腕に痛々しい赤い筋が残っているのに気がついた。彩香はロープによって吊り上げられた傷跡だとは夢にも思わなかったが、産むことができなかった赤ちゃんの痛みと比べれば、と目を閉じ、痛みに耐え続けた。 その後数日が経過すると、幸いにも術後の経過は良く、下腹部の違和感も徐々に治まり、ロープによる赤い筋も次第に跡形もなく消え始めていた。 精神面はもちろん、肉体面もまだまだ万全とはいえない彩香だったが、これ以上両親にも心配をかけたくないという思いから、術後2日間だけ学校を休むと水曜日には登校を始め、早くも1週間が経過していた。 (あたしも……日常を取り戻したい…!) 自分を犯した飯塚、増田、2年の3人も何事も無いかのよう練習に参加していることや、健人が怪我で練習には参加出来ずに見学をしていることが理由で、部活には一度も顔を出さなかったが、少しでも前向きにこの期間を楽しむことを決め、勇気を出して登校したのだった。 心配してくれるクラスメイトも多く、常に体調を気にかけては元気付けてくれる親友の真希のおかげもあって、彩香は少しずつではあるが元気を取り戻し始めていた。 そんなこの時期…学校は1週間後に迫る文化祭の話題でいっぱいだった。 星降祭…照星高校の生徒たちが一年の中で最も盛り上がる丸3日間の文化祭。 病み上がりの彩香だったが、学級委員を任されていたため、準備作業に追われていた。 「ねぇねぇ!星は誰に渡す?」 「ロマンチックだよね!交換できたら両思いなんだって!」 「あたしも交換してみたいなぁ~!」 文化祭の準備中、女子生徒たちが盛り上がっていた話題。 文化祭というイベント自体が楽しみで盛り上がっているのはもちろんだが、星降祭にはお年頃の高校生達にとって2つの目玉イベントがあった。 その一つ目が照星にちなんだ星型のバッジの交換だ。 文化祭初日に生徒全員に星型のバッジが配られ、男子には青い星を、女子には赤い星が配られる。 その星のバッジを好きな者同士で交換出来たらカップルが成立する、というものだ。 交換はどのタイミングでもいいが、2日目の本祭の夜…キャンプファイヤーが終わった後に好きな生徒に告白し、星を交換し合うのが人気の告白方法だった。 「お前、彼女とカップルルーム行ってみろよ!」 「噂では隠れてイチャイチャしてるカップルも多いらしいぜ!」 「あ~!男子って本当にそういうことしか考えてないよね~!」 女子生徒に対して男子生徒が特に盛り上がっていたのが、二つ目の目玉、カップルルームというもので、厳密には一般的な教室よりも広い多目的室という部屋を間仕切りで簡易的に区切ってあり、各々が休憩所として使えるようにしただけの場所なのだが、本祭で星を交換したカップル達が、後夜祭の日にそこに行き、静かに愛を確かめ合うというのがもっぱらの噂だったため、カップルルームなどと呼ばれていた。 女子は星を交換する淡い恋愛を、男子は交換した後の女子との戯れを想像して盛り上がっていた。 もちろん、彩香もこの話を聞いたことがあり、この年、照星に入学した1年でさえみんな知っている情報だった。 (もし…健人くんと…交換出来たら…。) 彩香はそう思いつつも、健人を傷つけて、健人を諦めた私が今更何を言っているんだと自分を戒めた。 そんな時、一緒に準備をしていた真希が話しかけてきた。 真希「どうしたの?神妙な面持ちで!彩香は渡す人、いるの~?」 彩香「え!あ…そんなんじゃないよ!ただ…そんな人いたらいいなぁって思って…。」 真希「え~?そんなこと言って、本当はいるんじゃないの~?…あたしはね、実は…渡したい人いるんだ…!」 彩香「え?うそ!いいなぁ~!…誰?誰??」 親友の恋愛話には、普段あまりはしゃぐことのない彩香も胸を躍らせる。 真希「それ聞く~?…じゃあ…彩香だけに…言うね…?」 真希が彩香の耳に口を近づけて、声をひそめる。 真希「同じクラスの…田島くん…。」 彩香「…!!」 彩香ははしゃいでいた気持ちが嘘のように、一瞬背筋が凍りついてしまうような感覚に襲われた。 (真希の…真希の好きな人が…健人くん…?) 彩香は一瞬、自分と健人と交際していたことを真希に知られていないか心配になった。 しかし、2人が交際していたことはバスケ部員にこそ知られていたが、健人も彩香もそのことを誰かに吹聴するような性格では無く、交際期間も短かったために、知らなくても不思議ではなかった。 それに何より、自分の好きな人を彩香に伝えて耳から顔を離した後、火を吹きそうなほど顔を真っ赤にして恥ずかしそうに見つめる真希の姿に、彩香は真希が本気であることを悟った。 彩香「…すごく…いいと思う…。あたし、応援する!」 彩香は自分の気持ちを悟られないように真希にそう伝えると、真希の表情はさらに明るくなった。 真希「ホント!?ありがとう彩香~!…じゃああたし、キャンプファイヤーの後に田島くんに渡しちゃおっかな…!」 真希の満面の笑みに、彩香も笑顔で応えた…。 一方…2人と同じ部屋で準備をしている健人は真希の気持ちなど知るはずもなく、彩香と同じく星について悩んでいた。 (星の交換か…。オレが渡したいのは…彩香以外にはいないけど…彩香は受け取ってくれるだろうか…。もし受け取ってくれるなら…その時にもう一度彩香としっかり話をしよう。) しばらく休みがちだった彩香が登校を始めたのを見て、一刻も早く部活にも参加してもらえるようにと健人も治療に専念していた。医者も驚く回復力で、すでにギプスを外し、松葉杖を使わずとも歩ける状態になっていたが、それでも医者からは部活動への復帰は時期尚早と止められていた。 (彩香にダサい格好ばっか見せられない…早く足を治して…復帰しないと…!) ダメ元であることは分かっていても…たとえ嫌われたとしても、健人は文化祭という絶好の機会にもう一度彩香に想いを伝えたいと思っていた…。 -------------------- その日の放課後…。 教室から帰ろうとする彩香を健人は呼び止めた。 健人「彩香!!」 彩香「…!!」 健人「彩香…ちょっと話があるんだけど…いいか?」 彩香「…健人くん…あたしとなんか…喋っちゃダメ…。」 真希を応援すると言った手前、健人と話しづらくなってしまった彩香は素っ気なく答えた。 健人「なんだよそれ…。とにかく、ちょっと話したいことがあるんだけどいいか?」 彩香「…え…け、健人くん…!」 健人は返事を待つことなく彩香の手を握ると、人気の無い校舎裏へと彩香を引っ張っていった。 彩香「ちょっと!……急にどうしたの?」 健人「ごめん……でもオレやっぱり、彩香のこと諦められないんだ…本当に気持ち悪いし…しつこいよな?…オレ…。」 彩香「そ、そんなこと…ない…よ…。」 (そんなことない…健人くん…。悪いのは全部…あたしなの…。) 俯いて答える彩香に健人は本題を切り出した。 健人「あ、あのさ。オレ、文化祭の…アレ!あの…星!あるだろ?…それなんだけど、彩香に渡したいと思ってる。」 彩香「…!!」 顔を上げて驚いた彩香は、すぐに自分もそのつもりだったと答えたかったが、今更そんな都合のいいことは言えない。 さらに、親友の真希のことを思い、彩香は自分の気持ちを押し殺すように黙って俯いた。 健人「本祭のキャンプファイヤーの後…彩香が嫌なら来なくていい。オレ、バスケ部の部室で待ってるから。…ごめんな!無理矢理連れてくるようなマネして。それじゃあ、また明日!」 彩香「え!あ、ちょっと…!」 彩香の制止を振り切るように、健人はニコリと満面の笑みを彩香に見せると、いつものように部活の見学に向かった…。 健人が去った後、彩香は部活には行かずに学校から帰宅した。 夕飯を食べた後、ゆっくりと湯船に使って一日の疲れを癒すと、いつものパジャマに着替えてベッドに横になる。 (健人くん…なんであたしなんかに…まだそんなに優しくしてくれるの…?) 健人の優しさに涙が目に滲む。 健人の気持ちを裏切ってばかりの自分が、健人を想う資格などない。 親友の真希のためにも、もう健人を想ってはいけない。 彩香はそんな風に思っていた。 しかし、そんな風に思えば思うほど頭から離れない、健人のあの笑顔…。 (あたし…やっぱりまだ…健人くんのことが……!) 彩香の体の奥で、何か熱いものがジンジンと疼く…。 火照るように身体が熱くなると、彩香の腕は明確な意思を持ちながら、身体をなぞるように下半身へと向かう…。 入学して間もなく水泳部の倉庫で男たちにレイプされて以降、様々な男たちの性欲を満たすため、毎日のように性行為を強要されてきた彩香にとって、原田からの連絡も来ないこの期間は、いわば初めて与えられた自由、夢にまで見た一般的な女子高校生の日常だった。 普通の女子高校生として勉学に励み、部活に打ち込むことも、文化祭を心待ちにすることも、甘酸っぱい恋愛だって出来る。 約半年ぶりに彩香に与えられた、男達との性行為等とは無縁な日々を送れる、かけがえのない期間…。 だが、それを許さなかったのは他でもない、彩香の身体そのものだった…。 性行為が彩香に与えたものは、恐怖や痛み、羞恥、汚辱、屈辱だけではない。 性の悦び…。それは今の彩香にとって、レイプされた凄惨な記憶や、失恋の痛みさえ一時的に忘れさせる麻薬のような危険で甘美な快楽…。 その行為は己の愛欲を満たし、安堵や快感をもたらすことも彩香の身体は覚えてしまっていた。 (健人くん…っ……健人くん……!) 健人を想う度に身体の火照りが強くなる…。彩香の腕はパンティに滑り込み、指はパンティの中で疼く性器を優しくなぞり始めた…。 彩香「……ひぁっ………んっ……くぅっ……。」 彩香自身のしなやかな指でクリトリスを優しくこね回し、熱をもって愛液を滲ませるワレメをなぞるように上下させる…。 一番気持ちがいい場所は、彩香自身が一番理解していた。 (け…健人くん…健人くんのが…あたしの…中に…っ!) 熱く硬い健人の肉棒の感覚を思い出しながら、自らの膣に中指と薬指の二本を絡めるようにして挿入する。 クチュ……! 彩香「…はぁぁ…っ…!」 ベッドの中、密かに、それでいて大胆に繰り広げられる愛に飢えた自慰行為…。健人との甘いセックスを妄想し、その快楽に溺れていく。 彩香は顔を真っ赤にして息を荒げながら、自ら性感帯への刺激を続けた。 (健人くんっ……欲しい…!…健人くんのを……あたしの中に…っ…中にいっぱい…出して…!) -----健人は彩香の唇を奪うと、舌を貪るような激しいディープキスと共に、荒々しく腰を振りながらペニスを突き入れる。彩香はその激しい挿入をさらに自身の奥へ奥へと導くかのように、両脚を健人の腰に絡めて、さらに結合部を密着させる…。----- 高校生になってすぐに始まった陵辱の日々…。そこで培われた経験から、それまでの彩香には想像もつかないほど刺激的な妄想が頭の中で繰り広げられ、それに呼応するかのように性器を愛撫する指も一層激しさを増す。 ニチュっ…クチュクチュクチュクチュ! 彩香「ぁっ…あっ…やぁっ…ぁんんっ!…っ!」 膣内で起こる健人の脈動、胎内を満たしていく精液を想像しながら、彩香は身体を仰け反らせ軽いオーガズムを迎える。 しばらくして息も整い、オーガズムの波が去ると、その後彩香を襲うのは、自分への嫌悪感とやり場のない喪失感だった。 (あ、あたし…何で…?あたしって…最低…!もう…嫌…!) 自分の指に絡みついた糸を引く愛液…。我に返った彩香はすぐにその愛液を洗面所に行って洗い流した。 彩香は親友の真希を裏切ってしまったように感じたこと、健人を想って自慰をしてしまったことから、ベッドで1人、涙を流した…。 ---------ー---------- 部活を見学し、学校から帰った健人。 彩香がベッドで自慰をしている頃、時を同じくして健人も自慰に耽り、自らのペニスをしごいていた…。 健人「うっ……くっ……!」 限界を迎えるまでしごくと、陰茎をティッシュで包むようにして射精をした。 健人のオカズはもちろん、彩香との思い出だった。 ペニスに絡む彩香の舌の感触、熱く柔らかく包み込む膣肉の感触…。健人は思い出すだけで我慢が出来なかった。 (何やってんだオレは…!) 健全な男子高校生の健人にとって、彩香との初体験を思い出すのは仕方のないことだった。 大好きな彩香による口淫、導かれるような形で筆下ろしまでされたのに、その後急に別れを告げられる…。 それは空腹時に大好物の料理を見せられるだけ見せられ、わずかスプーン一口分だけ食べさせられた後、急にお預けをくらったようなものだった。 それでも彩香をオカズにしてしまったことに自分を責める健人は、自分がどれだけ彩香のことが好きなのかを再確認した。 しかし…同時に健人の脳裏に浮かぶのは例の動画だった。画質も悪く鮮明な映像ではなかったにしても、その表情の作り方や醸し出す雰囲気が、健人が幼い頃から知っている彩香にそっくりだった。彩香であるはずがないとは思っていても、考えれば考えるほど気になってしまう。 (くそっ…そんなわけない!…オレは彩香に告白するんだ…!) 交錯する3人の想い…。彩香は健人への悲しい恋心を胸に秘めたまま、文化祭を迎えた。 -------------------- 校門には星降祭と書かれたカラフルで大きい看板が掲げられ、文化祭という青春の雰囲気を醸し出す。 校内には各クラスで出店した屋台やイベントブースなどが所狭しと配置され、集まった一般客や他校の生徒などで溢れ返り、大きく賑わいを見せていた。 真希「彩香~!ほら、見て見て!お化け屋敷入ろうよ!」 真希「同じポーズで写真撮ろ~!!」 真希「みんなでたこ焼き食べよっか!」 文化祭初日…彩香は学級委員で忙しかったが、空いた時間に真希やクラスメイトに誘われるがままに文化祭を楽しんだ。 (…楽しい…!こんなに…楽しんで…いいのかな…?) 彩香は瞳を輝かせ、高校に入って初めてといって良いほどの満面の笑みを浮かべていた。未だ悩みは絶えないが、高校生になって初めて自分なりに、思う存分青春を謳歌していた。 あと数日したら原田との日々が再び始まることなど忘れ、人目もはばからずにはしゃぐ彩香。 だが…0時を回れば解けてしまう、シンデレラにかけられた魔法のように、彩香の幸せな時間、青春のタイムリミットは、人知れず、彩香自身、そして、原田さえも知らない場所で静かに迫っていた。 彩香の感じている青春など、所詮は夢や魔法でしかなかったことを思い知らされることになるタイムリミットが…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 迎えた2日目…。 文化祭の本祭にあたるこの日の醍醐味は、何と言っても夜から校庭で行うキャンプファイヤーだった。 真希「わあぁ!すごいね、彩香!」 彩香「うん!すごい…綺麗…!」 火の粉を飛ばしながら火傷しそうなほど熱く燃え滾るキャンプファイヤーの炎が、照星という高校名にふさわしく、キャンプファイヤーとその周りを囲む生徒たちは一つの恒星のように輝き、夜空を赤く照らしていた。 明日には楽しかった文化祭も終わってしまう…そんな寂しさを感じるほど、彩香はこの日も文化祭を存分に楽しんでいた。 だが、この日が来るまで昔から変わらない健人への想いと、親友である真希のことをずっと悩み続けていた。 星を交換するため部室で待っていると言ってくれた大好きな健人…。 しかし、いつも自分を元気にしてくれる親友の真希が、健人に告白して星を交換しようとしている…。 好きな人と親友、どちらかを選ばなければならない…。 そんな思春期の悩みを抱えながらも、真希と一緒にふざけたようにはしゃいで踊るフォークダンスは形容しがたい程に楽しく、文化祭の最中も真希のおかげで心の底から笑うことが出来た…。 手を繋いでふざけて踊っていた真希が急に真剣な表情をし、口を開いた。 真希「あ、あのさ?彩香にお願いがあるんだけど…田島くんて、彩香は中学一緒だよね?」 彩香「…うん…そうだよ?」 真希「あのね、彩香……お願い!!キャンプファイヤーが終わった後……あ、学級委員の仕事が終わってからでもいいから、田島くんにこれ、渡してくれないかな…?」 真希が彩香に渡したのは一通の手紙、おそらく健人を呼び出す内容が書かれたラブレターのようなものだと彩香はすぐに分かった。 ふざけて踊っていた時とは打って変わり、真希の瞳は真っ直ぐに彩香を見つめている。 健人に対する真希の気持ちは本物だと彩香は確信し、彩香も真希に真剣な目を向けた。 彩香「真希……。…うん。大丈夫、任せて!…今、渡してくるよ…!」 真希「え、本当に…?恥ずかしいけど…じゃあさ、絶対に学校から帰る時に開いてって伝えておいてくれないかな??」 彩香「うん…わかった!」 一旦真希の元を離れると、駆け足で健人を探す。彩香にとって高校の誰よりも輝きを放つ健人の存在は、すぐに見つけることが出来た。 彩香「健人くん!!」 健人「…!…彩香…!」 輝くような目で彩香を見つめる健人に、彩香は目を合わせることが出来ないまま、口を開いた。 彩香「こ、これ!真希ちゃんから…。あ!必ず帰るときに開いてって。それじゃあね…!」 半ば強引に健人に真希からの手紙を渡すと、すぐに踵を返して去ろうとする彩香。 健人「あ、待ってくれ!」 健人は彩香の手を掴んで引き止めた。 健人「約束した通り、オレ…待ってるから…!部室で…ずっと…!」 彩香「………っ!」 彩香は健人に掴まれた手を振りほどき、思わず涙が溢れそうになってしまったことを悟られないようにそそくさと走り去る。 引き止めてくれる健人の優しさが、かえって彩香を辛くさせた。 感情を押し殺し、何事も無かったように真希の元に戻ると、彩香は笑顔で健人への手紙を渡してきたことだけ、真希に伝えるのだった…。 -------------------- 自分の骨組みのほとんどを燃焼させて、キャンプファイヤーは役目を終えたように崩れ始める。生徒達は小一時間は踊り続けただろうか。 星降祭の本祭が終わりを告げる瞬間だった…。 彩香はしばらく、プスプスと音を立て、最期の力を振り絞るように弱々しい火を上げるキャンプファイヤーを見つめていた。 (あたしも…あたしなりのケジメを付けないと…!) 燃え尽きたキャンプファイヤーの前で、彩香は悩むことをやめて決心した。 部室で待つ健人に会いに行き、本当の意味で別れを告げ星の交換を断るーーー。 真希のためには、会いに行かない方がいい、会いに行ってはいけないかもしれないと思ったが、健人、そして真希へのケジメとして、健人にもう一度、中途半端ではなく、ちゃんと別れを告げて、健人との連絡も一切断つべきだと思った。この別れを告げた後、彩香はバスケ部も退部することを決めていた…。 彩香にとってはとても辛い選択だったが、生真面目な彩香らしい選択だった…。 -------------------- キャンプファイヤー終了後、彩香は学級委員の片付けの仕事に追われていた。 (早く終わらせて、健人くんに…伝えないと…!) 彩香は健人に別れを告げ、真希の手紙を一刻も早く開いてもらわければならないと思った。 そのため、教室に運ばなくてはならない道具や荷物を、少し無理をして大きめの段ボールに詰め込むと、重い段ボールを両手で抱え、早足で教室へ向かった。 彩香が階段を登り、教室へ続く廊下へと向きを変えた…その時…!! 彩香「っ!…きゃあっ!!」 何かに足が引っかかり、彩香は思いっきり廊下に転倒してしまう! ガシャア!!…… 彩香の両手から飛び出した段ボールから文化祭で使った道具や荷物が廊下に散乱してしまった。 彩香「………っ…?」 転倒した彩香が顔を上げると、ボンヤリとした視界に男子生徒だろうか、黒い学生ズボンが見えた。 ?「よぉ彩香、久しぶりだなぁ…!そのコケっぷり…いい気味だぜ…!」 どこかで聞いたことのある声…倒れてしまった彩香がその人物を確認しようとさらに見上げる…そこには……!! 彩香「ぁ…ぁぁ…ぁぁ!…」 怒り、悲しみ、憎しみ、そして恐怖…。彩香の頭の中に様々な感情が爆発すると、身体の震えが止まらず腰は抜けたように動けなくなってしまう。 彩香「……さ……佐野…くん……!」 震える身体から絞り出すように目の前の男の名前を呼ぶ彩香…。 地獄から舞い戻ったようにギラつく目で彩香を見下す佐野という男…。 彩香にかかっていた魔法が解ける鐘の音が今、鳴り響く…。
22/08/09 23:46
(yroORPFo)
投稿者:
sima
読み応えある大作ですね。
続き楽しみに待っています。
22/08/10 15:39
(rgEpYMum)
投稿者:
溯
◆B7dMmAnU0Y
sima様
ありがとうございます。そんな風に言っていただけて嬉しいです。 それでは続きをどうぞ。 -------------------- 佐野「久しぶりだなぁ…しかしその生意気な態度は変わらねぇなぁ?」 廊下に転ぶ彩香の前に立ち、睨むように見下ろす佐野。その充血した眼には怒りと憎悪が映り、彩香への欲望が満ち溢れていた…。 この男が全ての元凶、陵辱の日々が始まった原因でもある。 地球上で最も嫌いといっても過言ではない男を目の前にして、彩香は佐野を睨み返しながらも、足は恐怖にすくんでいた。 しかし、彩香はもうこの男を恐れる必要はない。 原田が必ず守ってくれるはず…。そう思った彩香は勇気を出して立ち上がると、佐野の目をもう一度睨み返す。 彩香「一体…何の用…?」 だが、佐野はそんな彩香の強気な態度にも表情一つ変えることはない。 佐野「そんな態度取ってられんのも今のうちだぞ?お前は今日からまた、オレの彼女になるんだからなぁ!」 彩香「……っ!」 (何なのこの男…!気持ち悪い…!) 佐野の自信に満ち溢れた信じられない言葉に、彩香は怒りを通り越して呆れていた。 彩香「原田さんに…言いますよ…!?もう…あたしに近づかないで!」 佐野「ハハハハ…後悔すんなよ?その口答えも一言一句全部覚えとくからな…!じゃあその大好きな原田さんに助け求めてみろよ!」 彩香「い、嫌っ!やめて…!!」 ニタニタと不気味に笑いながら近づいてくる佐野に彩香は後ずさりし、逃げるように廊下を走った。 佐野は急ぐ様子もなく、ゆっくりと歩き、後を追いかけてくる。その全く慌てる素ぶりも無い様子からは余裕さえ伺える。 身の危険を感じた彩香は、もう誰も残っていない自分の教室に駆け込むと、スクールバッグの中に入れている原田との連絡用携帯電話を取り出した。 (原田さん…原田さん…!) 原田も佐野と同様、自分を最も陵辱し、最も肉体関係を結んだ存在ではあったが、彩香にとって唯一頼ることが出来る存在でもあった。 (お願い……つながって……!) 佐野の上履きの音が廊下をゆっくりと進み近づくたびに、彩香の気持ちは焦った。 しかし…静かな教室、彩香の耳元の携帯電話からは呼び出し音すら鳴らず、音声アナウンスが流れ始めた。 「おかけになった電話は、現在使われておりません…。」 (え!?…なんで…?なんで…!?) 圧倒的な絶望感に打ちひしがれる彩香…。 ゆっくりと追ってきた佐野が、ガラガラと教室のドアを開けると、動揺を隠せない彩香を蔑むように笑っている。 彩香「嫌っ!来ないで…!」 佐野「諦めな!…お前の大好きな原田はもういねぇよ…!」 -------------------- 佐野剛は毎日堕落した生活を送っていた。 原田に殴られたことによって折れてしまった肋骨は回復していたが、原田からは彩香に手を出したことが分かった時点で山に埋めるとまで脅されていたため、恐怖から高校すら行けずに2ヶ月近く不登校の状態になってしまっていた。 原田からの暴行を受けたあの日…脅し文句にしていた彩香の卑猥な画像や動画までもスマートフォンから削除されてしまった…。 (全部、あの女のせいだ…!杉崎彩香の…!) 今頃自分の知らないところで、先輩の飯塚や増田、そして原田によって、彩香はたっぷりと調教され、彼らの性欲処理に勤しんでいるに違いない…。そんな風に考えるたびに佐野は怒りに震えていた。 そうして佐野はこの2ヶ月間、彩香に対して全くお門違いな恨みつらみを溜め込み続けていた。 そしてその憎しみは、新たな欲望へと変化する。 (見てろ…。いつか必ず…またオレの…オレだけの女にしてやる…!) 家に引きこもっていた佐野は、様々な調教の方法や変態プレイなどの予備知識をすっかり溜め込み、何度も彩香を堕とす妄想を繰り返しては肉棒をしごいていた。 (こいつさえあれば…お前はまたオレの言いなりだ…!) 佐野がいつか復讐の狼煙を上げるために死にものぐるいで守っていたのは、彩香を脅すのに使用したトイレでの盗撮写真だった。 その1枚の写真だけは、原田も存在を知らなかった…。 そして10月のある日…佐野にとって朗報とも訃報とも取れる情報が舞い込んだ。 中学時代の悪友からの情報で、原田が薬事法違反、そして違法薬物の使用で逮捕されたというのだ。 それは佐野にとっても隅に置けない話だった。警察に余罪を調べられ、彩香を強姦したことがバレれば、いつか自分にも脅迫などの容疑をかけられる可能性があると思った。 しかしその話は、佐野という男に開き直るきっかけを与えてしまった。ここまで来たら失うものは何もない…。 (このままじゃ終わらせねぇぞ…!あのアマぁ…!!) 佐野はもはやこのタイミングしかないとも思い、再び彩香を陥れる計画を画策した。盗撮した写真が手元にある以上、脅すのは原田がいなくなっただけで充分だとも思ったが、用意周到にダメ押しで彩香を確実に脅すことが出来る手段まで用意した…。 (完璧だ…!これでまたお前は…オレのものだ!) こうして佐野の彩香に対するドス黒い欲望が爆発し、再び地獄へと突き落とす準備が整ったのだった…。 -------------------- 彩香「そ……そんな…!そんな…ウソ…!」 佐野「それが本当なんだなぁ!…お前にいいもの見せてやるぜ!…ほらよ!…ハハハ!この写真、いつ見てもすっとぼけたようないい顔してるよなぁお前!マンコ丸出しでよぉ!」 佐野が見せびらかすようにカバンから出したのは、最初の脅しに使われた排尿後の写真…。それを数十枚、いや数百枚はあるだろうか、同じ写真を何枚も印刷したものが分厚い札束のようになっていた。 佐野「お前が彼女にならないっていうなら良いんだぜ?これを学校の屋上からばら撒いておいてやる…!明日の後夜祭が楽しみだなあ…。」 彩香「嫌ぁ……!…やめてぇ!!か、返して!!」 佐野「嫌ならわかってんだろ!…ククク…そうだな…オレの彼女になること誓って、オレと星のバッジ、交換しろよ。そうすればばら撒くのはやめてやる。」 彩香「なんでそんなこと…!」 彩香は最初にこの男と出会った時のことを思い出していた。 原田に殴られた時には情けない言い訳をして自分だけ助かろうとする姿なども思い出し、この男には、本当は初めからばら撒く勇気など無いんじゃないか…そして、実は原田の逮捕の話など全くのでっち上げなのではないかと疑い始める。 彩香「そんなの…絶対に嫌!!…ばら撒けばいいじゃないですか…!どうせそんな勇気も…ないくせに…!」 佐野に対して最大限の抵抗を見せる彩香。しかし、佐野は彩香の抵抗を嘲笑うかのように最後の手段に出る。 佐野「あーあ!そこまで言われたらもうチャンスはやらねえ!マジでばら撒くかな!この写真…!…あ、それともこっちの写真の方が良かったか…?」 佐野が胸ポケットからもう一枚写真を出し、彩香に見せびらかすように顔に近づけてきた。 彩香「い……いやぁぁぁぁっ!!」 その写真が目に入った瞬間、彩香は思わず叫びを上げて目を逸らしてしまう。 その写真にはなんと、幼なじみの健人が排尿、排便をしている姿が映っていた…! 和式便器にはしっかりと大便が映っており、便器に跨るのは紛れもなく健人であることが分かる写真…。あろうことか、佐野は男子便所に隠しカメラを置き、同性である健人の盗撮をしていたのだ。 佐野「あーあ、きったねぇ!オレにとってはこんな写真、ばら撒こうがどうでもいいんだけどよ!どうする…?」 (本当に…最悪の男…!この人…人間じゃない…!!) 彩香は佐野という男を甘く見ていた。 最低な男だということは分かっていたが、憎しみに任せた彩香への身勝手な復讐は、その方法に至るまでまさに鬼畜の所業だった。 彩香「なんで?…なんで健人くんにまで……グズ…ぅぇぇん…!」 夜の教室…原田からもらった携帯を地面に落とすと、自分の席の前で崩れ落ちて子どものように泣きじゃくる。 そんな彩香の姿を見下ろしながら高笑いをする佐野の声は、人気の無い教室から廊下へと響き渡っていた…。 -------------------- 時刻は夜の9時を回り、健人はもう2時間あまり部室で彩香を待っていた…。 (来ない…か…。本当にフラれたんだな…オレ…。) 健人はショックを感じる反面、少しスッキリとした気持ちでもいた。 (こんな頼りないオレなんかじゃ…ダメに決まってるよな…。) 最後まで彩香の力になれなかったことを悔やみながらも、部室を後にする。 健人「そういえば…。」 健人はふと真希からの手紙を彩香に渡されたことを思い出し、ポケットに入れっぱなしになっていた手紙を開く。 (田島健人さん、伝えたいことがあります。放課後、校門で待ってます。) 健人は手紙を折りポケットに戻すと、複雑な気持ちで校門に向かった…。 校門には、夜9時を回っているにもかかわらず、真希は健人を待って立っていた。 真希「あ!…た…田島くん…!」 健人「彩香の友達の、堀米さん、だよね?」 真希「はい!…いきなりあんな手紙…すいません!」 健人「いや、オレこそ、その…こんなに遅い時間に…ごめん。」 2人は同じクラスにも関わらず、ろくに喋ったこともなかった。 気まずい雰囲気になり、しばらく沈黙が続くと、真希は深く息を吸い込み、一気に想いを伝えた。 真希「あ、あの!ずっと…田島くんのこと、気になってました!良かったらわたしと…星、交換してくれませんか?」 健人「え?…マジ!?」 彩香にフラれた直後に、彩香の友達に告白され、健人の落ち込んでいた心が一気に明るくなった。 だが、健人は複雑な気持ちだった。彩香に渡すつもりだった星…それを渡していいものだろうか…。 だが、彩香にフラれたことで空いてしまった健人の心の隙間を、真希の明るさが埋めたことは確かだった。 健人「オ、オレなんかの星で良ければ…。もう文化祭も終わりだし…。」 真希「え?本当ですか!?…やったあ!!…えっと…あたしと…付き合ってください…!」 健人「え?…ええ!?…いや、…ごめん…ちょっとまだ今は考えられないけど…。」 いくら真希と星を交換したとはいえ、健人はずっと好きだった彩香をそんな簡単に忘れられるわけなかった。 真希「あ、そ…そうですよね…!いきなりすいません…!じゃあ…友達になってもらえませんか…?…あ!出来たら…恋人前提で!」 健人「え?あ、えーと…友達からなら!」 真希「あ、ありがとうございます!」 こうして純真無垢な真希の明るさにやや圧倒される形で、健人と真希はお互いの星を交換し、恋人前提での友達関係をスタートさせたのだった…。 -------------------- 佐野「さーて、そろそろ帰らねぇと!写真は明日の朝、学校中にばら撒くとするかぁ!気持ち悪いけど田島の写真もいっぱい印刷しねぇといけねぇしな!」 崩れ落ちた彩香を尻目に佐野はスタスタと教室を出ようとする。 彩香「グスッ…ま、待って…!」 佐野は予定通りと言わんばかりにニヤリと笑うと、彩香に振り返る。 佐野「なんだよ!こっちは忙しいんだよ!」 彩香「…星のバッジを……交換……して………。」 佐野「はぁ!?…今さら何言ってやがる!さっきの生意気な態度といい今回はマジで許さねぇからな!明日の学校が楽しみだぜ…!」 彩香「や、やめて!…うぅ…グスっ…お願いです…何でも…何でもしますからぁぁ……。」 杉崎彩香の一番の弱点…田島健人の盗撮画像は佐野の思った通り効果覿面だった。 綺麗な顔を涙と鼻水でぐしゃぐしゃにしてすがりつく彩香を見て、佐野は内心笑いが止まらない。 佐野「ほぉ!何でもって何してくれんだ!」 彩香「ぅぅぅ…わたしと…星を…交換して…下さい…。」 佐野「なんで誰にでも腰を振る変態女なんかと交換しねぇといけねぇんだよ!…彼女でもねぇのによ!…オレはな…オレのところが大好きで仕方ねえやつとしか交換しねぇって決めてんだよ!」 佐野が何を言わせようとしているのか…彩香はもう分かっていた。 (ごめんなさい…健人くん…。健人くん……さようなら……。) 目を閉じると大好きな健人の姿が思い浮かぶ…。 彩香は大好きな人の為、絶対に言いたくない言葉を目の前の大嫌いな男に伝えた…! 彩香「佐野さん…わたしと…付き合って下さい…。グスッ…佐野さんのことが……ぅっ…大好きです…!」 彩香から佐野への悲しい愛の告白…。 佐野はついに杉崎彩香という玩具を取り戻したこと、そして遂に身勝手な恨みを果たすことが出来る瞬間が訪れたことに、圧倒な満足感を感じながら、醜い自己顕示欲を満たしていく…。 佐野「ほォ…!そんなにオレのことが好きだったのか…!!」 佐野自身は彩香に愛の告白までさせ歓喜している。だが、佐野の責めはまだまだ終わらない。 佐野「でもなぁ…お前のことだから男なら誰でも良くて、とにかくセックスしたくてそういうこと言ってるだけだろ!?…そうだな…まずオレのところがどれだけ好きか見せてもらってから決めてやるよ!」 (健人くん……もう……もう無理だよ……。ごめん……ごめん……!) 部室で待つ健人にしっかりと別れを告げる…彩香なりにな考えたケジメをつけられなかったばかりか、佐野に告白をし、今から彼女となるために再び健人を裏切ろうとしている…。 彩香はもう抵抗する気力を完全に失っていた。 佐野「おい!聞いてんのか!!」 意気消沈した彩香に催促をする佐野…。 2人の立場は再び大逆転してしまった。 彩香はもう、佐野の求めるままに行動するしかなかった…。 彩香「佐野さん…の…おちんちんを…舐めさせて下さい…。」 佐野「ククク…。いきなりチンコ舐めさせてって…お前は相変わらずとんでもねぇ淫乱だな!……でも…まずはフェラじゃねぇ…オレにキスしな!」 彩香「………。」 佐野「早くしろ!好きならキスぐらい自分からするのが普通だよな!」 彩香「……っ…はぃ…。」 佐野は彩香の涙ぐんだ表情に薄ら笑いを浮かべた。健人へ恋心を抱く彩香にキスをさせるということが、どれだけの屈辱を与えるかを、佐野は分かっていた。 彩香は瞳から一筋の涙が伝う顔を上げて目を閉じると、ゆっくりと佐野の唇に向かっていく。 ゆっくりと佐野の唇に触れたその瞬間、自分からキスをしてしまったことに彩香の瞳からは涙があふれるように流れ出した。対して佐野はすぐに彩香から離れるように唇を離した。 佐野「オレの口の中に自分から舌を入れな!」 彩香「……わかり…ました…。」 彩香は佐野に再び口づけをすると、おそるおそる佐野の唇の隙間に舌を当てる。すると、彩香の舌先は佐野の口内に強く吸い込まれ、佐野の舌と激しく絡み合う。 ジュルルッ…!! 彩香「…!!」 彩香の口内を味わうように佐野の舌が這いずり回り、時には佐野の唾液が彩香の口内に注ぎ込まれる。 彩香を愛しているわけではない、ただ苦痛と汚辱を与えるために行う、悲しく強引なディープキスの音が静かな夜の教室に響いた。 彩香「…っ…ぷ…ハァッ…!」 佐野の唇から解放され、彩香は深く息を吸い込んだ。 彩香の唇は濡れ光るほどに佐野の唾液で汚れていた。 口づけをしていたのはたったの数十秒だったかもしれない。だが彩香にとっては何十分にも、何時間にも感じられた。 佐野「へっ!…それじゃあお望みどおり、次はチンコを舐めさせてやる…!いいか?…ただのチンコじゃねえ…。お前の処女をもらってやった、大好きな佐野さんのチンコだろうが!ちゃんと感謝してくれねぇと舐めさせてやらねぇぞ!」 彩香はただただ佐野の自己満足のために求められる卑猥な言葉を言わされる。 彩香「あ…あたしの…処女を…もらってくれた……大好きな佐野さんのおちんちん………舐めさせて下さい……。」 佐野「ハハハ!どういたしまして!そこまで言われちゃ仕方ねえ、舐めさせてやるか!少しでも嫌な顔したら承知しねぇぞ!…あ、そうだ…記念に動画も撮って欲しいだろ!…久々にオレのチンコを舐められるんだもんなぁ!…そうだろ!?ああ!?」 彩香「すいません!……と………撮って…欲しいです……。」 少しでも嫌がる素振りを見せれば、激しく罵声を浴びせる。 そうするだけで涙を堪えながら従い懇願する彩香の姿に、佐野は震えるほどの興奮を感じながらズボンとパンツを下ろすと、勃起したペニスを彩香に向ける。 向けられたペニスからは強烈な雄の匂いが漂う…! 彩香「……うっ………!」 (いやっ……臭い…ッ…!) 朝からずっと彩香に邪心を抱き、一日中先走り汁を垂れ流す…イカ臭いという表現が一番正しいだろうか。剛直が放つ強烈な雄の臭いは間違いなく佐野の放つものであり、佐野に犯された日々が彩香の頭に一瞬で思い出される。 しかし彩香は嫌な顔を見せないよう見つめて指を絡める。 佐野は自分のスマートフォンを構えて撮影を始めた…。 佐野「ククク…彩香はオレのチンコを舐められて嬉しいんだよなぁ!?」 彩香「…はい、……舐めさせていただきます……。」 筆舌しがたいような屈辱を感じながらも、彩香は言わされた言葉の通り、自らの貞操を無理矢理奪ったそのペニスに舌を伸ばした。 …レロッ…レロォォ…。 佐野「っ…くっ…!」 彩香がそそり立つペニスに舌を這わせ始めると、ペニスはその感触を思い出し、歓喜するかのように激しく跳ね上がる! 彩香の舌の感触を久々に感じて佐野は思わず声を上げた。彩香の舌の感触は数ヶ月前とは明らかに変わっており、彩香がまた自分のペニスを舐めている姿に、佐野は満足しながら撮影を続けた。 (もう…嫌っ!…早く…早く終わって…!) 彩香はいつも通り、早く行為を終わらせたいという一心で必死に咥えた。 一刻も早く射精に導く為に、上目遣いで佐野を見つめ、舌を絡めて佐野のペニスを刺激する。たとえそれがどれだけ憎い相手であっても…。 彩香「ンムゥ……!」 じゅるっ…ジュぷ…じゅっポッ…ジュポっ…。 佐野「ぅぉ……くっ…!」 (こいつ…とんでもなく上手くなってやがる…!) キスの後、今度はペニスを舐めるという淫靡な行為の音が、誰もいない夜の教室に鳴り響く…。誰かにバレてしまうかもしれないなどというスリルさえ感じる間もなく、彩香は健人の写真が間違ってもばら撒かれることのないよう、佐野のペニスを大きな口を開けて咥えこみ、首を少し回しながら唇を上下させることで佐野のペニスを刺激し始める。 佐野が知っている頃とは段違いに彩香のフェラチオの技術は向上していた。 佐野「ぅおぉ……!」 彩香「んっ…んグ…む…んぶッ…!じゅッ…グォ!…ぐヴォッ…!」 興奮した佐野は彩香の頭を自らの股間に押さえつけた…! 喉奥までねじ込まれる佐野の剛直…喉を突き刺される苦しさに彩香は顔をしかめる。しかし、一時は毎日のように原田の大きすぎるペニスを綺麗な顔を歪めるほど大きな口を開けて咥えていたためか、彩香の口、そして喉は、高校生である佐野のペニスの全容を飲み込んでしまっていた。 彩香の綺麗な鼻筋は佐野の陰毛にピタリとくっつくように埋まって見えなくなってしまい、柔らかい唇は陰茎の付け根まで到達していた。 佐野「ぐ……そうやって何本のチンコ咥えてきたんだろうなぁお前は!」 彩香「……じゅルっ……んグォォッ…!」 佐野「へへ!そんなに好きならもっと根元までしゃぶれよ…!」 彩香は佐野の屈辱的な言葉に耳を傾けることなく、無造作に伸び散らかる男臭い陰毛に顔面をくすぐられながらペニスを吸う力を徐々に強めて頭をさらに深く前後に動かし始める。 歯を当てないように口を開けて佐野のペニスをしめつけながら上下させると、柔らかい唇は剛直の形に合わせて変形し、カリ首から根本、口内では舌が亀頭の先端から竿の順に優しく絡みつく。根本まで到達した佐野の先端が彩香の口蓋垂(のどちんこ)を押し込むと、狭まる喉奥の粘膜に亀頭部分は掴まれるように締めつけられる…。 まるで自分を嫌がっているとは思えないような最高の奉仕に、佐野は刺激を与えながら自分のペニスを丹念に奉仕し頬張る彩香の姿を見下ろし、その快感を堪能しながら、突然彩香の席にかかっているスクールバッグに手を出した! 佐野「荷物の抜き打ちチェックだ!男なら誰でもいいヤリマンと付き合うんだからちゃんと持ち物まで把握しとかねぇとなあ!」 彩香「…!!…んむうぅう!!…んグッ!!」 彩香がバッグを取り返そうと、ペニスから口を離そうとしたため、佐野は彩香の髪を掴んで思いっきり自分へと引き寄せた! 佐野「てめぇ…!!…今更抵抗してんじゃねぇ!!」 彩香「グゥぅ……!!」 (痛い痛い痛い!!…苦しいっ……!) ギリギリと髪の毛を掴まれ引っ張られる痛みと、喉奥を突き上げ続けるペニスの苦しさに耐え、佐野の陰毛に埋もれてしまった鼻で辛うじて呼吸をした。 彩香が抵抗しなくなったことを確認した佐野は彩香の頭を掴んだまま前後に動かし、スクールバッグを漁り始めた。 佐野「これからはスマホの中身も全部チェックするからな!ヤリマンは管理が大変なんだよなぁ!…それと…財布もだな!金使って他の男に擦り寄る可能性もあるしなぁ!」 佐野は言葉で彩香を罵りながら、財布やスマホ、リップクリームや少量の化粧用品などまで面白がって一つ一つ確認していった。 そして…佐野は一冊のノートを発見した…。 佐野「ん!?…なんだこれ!!」 佐野が開いたノート…それは原田に持ち歩けと指示されていた調教日記だった…。佐野は日記をパラパラとめくって大雑把に見ると、原田に何をされたかを記録しているものだということが分かった。 彩香「んぅぅ!…ぅぅんううぅ!!」 佐野「ぷっ!…ははっ!…ハハハハハ!何だこりゃ!お前…マジの変態か!!!」 (違う…!そんなんじゃない…!!) 彩香は必死に抗議しようにも喉奥まで挿入されたペニスによってただのうめき声にしかならず、恥辱と屈辱のあまりペニスを咥えながら涙を流す。 だがもう一つ、佐野は追い討ちをかけるように日記が入っていたポケットと同じ場所から原田の置き土産ともいえるものを発見する。 佐野「ん?なんだこの袋!…薬か…?」 袋の中に入った錠剤…。万が一、家族に発見されることを考えると、原田に渡されたピルを家に置いておくことも出来ない…。そう思っていた彩香はスクールバックに隠すように日記と一緒に入れてしまっていた…。 佐野は明らかに不気味な大量の薬の正体を調べるべく、奉仕を続けていた彩香の髪を掴み、ペニスを口から引き抜かせた。 佐野「おいっ!これは何だ!!答えろ!!」 髪を掴んで揺さぶり、強く問いただす! 彩香「い、痛いっ!!…ただの…く、薬です…!」 佐野「お前バカか!?なんの薬か聞いてんだよ!早く答えろ!」 バキッ!…バキッ! 佐野は激昂しながら彩香の頭を殴り始めた! 本当に殺されるかもしれないという佐野の勢いに恐怖した彩香は、どうすることも出来ずに真実を話した。 彩香「痛っ!い、いやぁ!すいません!ピルです!ピルですぅ!!」 もちろん佐野も、ピルというその薬の名前を知っていた。 (ピルってあの…飲めば妊娠しねぇって薬か…?…ってことはこいつ…どんだけでも生でヤってもいいってことか!?…こりゃ最高だぜ!) この男が彩香への身体の影響や、ピルがどのような副作用があるかなど気にする訳がなかった。 佐野「そうか…お前、薬まで飲んでいろんな男に中出ししてもらってたのか…なら望み通りにしてやるよ!これからは佐野さんがたっぷりとな…!」 彩香の全てを知り、全てを手に入れた気になった佐野は、ただ犯してもつまらないと思い、さらに残酷な方法を思いつく。 佐野「おい!早く下のジャージ脱げ!下着も一緒にな!」 彩香「こ、ここでですか…?」 佐野「当たり前だ!いちいち聞いてんじゃねえよ!!言われたらさっさとやれ!」 彩香「…は…はい…。」 いつも授業を受けている教室で裸になる…。そんなあり得ない状況に抗議の声を上げようとするも、彩香は諦めて大人しく従うしかなかった。 彩香はこれから佐野に犯されるべく自ら服を脱ぐのは惨めでならなかったが、ゆっくりとジャージとパンティを下ろし、無毛の性器を露わにする。 佐野「お前パイパンになったのか!!ガキみてえなマンコになったもんだな!」 佐野はそう罵りながらも彩香の姿をあまり見ておらず、何やら教室内の机を一つ一つ確認していた。やがて何かを見つけたのか、彩香の手を掴むと、ある机の前へと連れて行った。 佐野「この机の上に乗れ!それで脚を拡げて、そのパイパンマンコを指で開いて見せろ!」 彩香「こ、ここは…!」 佐野が連れて行ったのは、紛れも無い、田島健人の机だった。 佐野はあえて、健人の机の上で彩香を犯してやろうというのだ…。 彩香「そんな…やめて…!」 佐野「いいから早く乗れ!!」 彩香「…うっ…はぃっ…。」 (ひどい……!ごめんね…。ごめんね…。健人くん……。) 彩香は苛立ちと悲しみから心の中で何度も何度も健人に謝罪しながら靴を脱ぐと、ひんやりとした机の上に白い尻をくっつけて腰をかける。 ゆっくりと脚を開き、毛のない女性器を自分の指で割り開くと、佐野に見せつけるように秘裂をぱっくりと開いて陰核や膣口を曝け出した…! 中絶手術時の残酷な陵辱が嘘のように、すでに彩香の性器の腫れと赤みは引いており、未だ汚れを知らぬように幼さの残るサーモンピンクの柔肉が露わになる…。彩香がどのような半年間を過ごしてきたか…佐野は想像に難くはなかったが、想像とは裏腹に4月当初と何も変わらない彩香の女性器に興奮も最高潮に達していた! 佐野「このマンコを見せびらかされるのも久しぶりだなぁ!ガキみてぇな見た目でオレの知らない間にこの穴で何十本のチンコ咥えてきた!?何百発中に出してもらったんだぁ!?」 彩香「ぎいぃぃ!…痛っ…痛いぃぃ!!」 佐野は潰してしまう勢いで彩香の陰核をグリグリと摘んだ。 佐野「おら!何人と何回ヤッた!言ってみろ!」 彩香「痛ぁ!!……ぅぅ………っ!」 彩香はあまりの痛みに前のめりにうずくまる。だが、佐野の質問に答えられない理由は激痛だけではなく、悲しくも、彩香自身もう人数や回数をすぐには数えられないほどに性行為を行っていたからだった。 佐野「ちっ!…数えられないほどか!ならオレが確かめてやる!」 佐野は中指と薬指の2本の指で彩香の膣に狙いを定めると、まるでナイフでも突き刺すような勢いで一気に挿入した! ズリュゥゥ!!! 彩香「ぃやあぁっ!!」 あまりの勢い、残酷な挿入の方法に、彩香は叫び声を上げる!だが…彩香の膣は驚くほど無抵抗に佐野の指を受け入れてしまう。そして佐野の指は彩香の膣内でくの字に曲がり、愛液で満たされた蜜壺をかき回す! 佐野「ほら!何本もチンコ挿れすぎて忘れちまったか!?初めての男の指の感触をよ!」 グチュ!にちゅ!くちゅグチュ!! 彩香「やぁっ!あんっ!やめてぇ!んんっ!!」 佐野「お前どんだけ濡らしてんだよ!そんなにあいつの机の上でオレとやれて嬉しいか!!ハハハハハハ!!!」 (違う!…違う…!そんなわけ…無いのに…!健人…くん…!) 佐野の指が身体の奥をえぐる度に、身体はピクピクと痙攣する。 彩香がゆっくり目を開くと、そこには机に座る健人の姿があった。 授業に真面目に取り組み、机に向かう姿。 友人達と談笑し、昼食を食べる姿。 ふと目が合った時、恥ずかしいそうに微笑む姿。 そんな大好きな健人が学校でおそらく最も長い時間を過ごす教室、その机の上で、佐野の指から与えられる刺激に悶えている…。 彩香は無意識に自ら股を開き、刺激を求めてしまっていた。 やがて佐野が指を膣から引き抜いた時、彩香の分泌した愛液が糸を引き、健人の机に垂れ落ちる。 佐野「ハハハ!机に汚ねえマン汁が垂れちまったぞ!自分で見てみろよコレを!!」 彩香「いやぁぁ…っ!」 佐野は挿入していた指をこれ見よがしに彩香に見せつける。 佐野の指には大量の愛液がまとわりつき、それは紛れもなく彩香自身が快楽に溺れていた証拠だった。 その時…もう幾度も感じたことのある、熱く硬い尖った感触が彩香の膣口に触れていた。佐野は彩香におねだりをさせながらも、自分でも欲望を抑えきれずに、もうペニスを膣口に押し付けていた。 佐野「じゃあ何が欲しいかちゃんと言ってみろ!」 彩香「ハァ…ハァ……わ、わたしの…おマンコに……大好きな佐野さんのおちんちんを…挿れて…下さい…。」 (…嫌…!…なのに…どうして……?) 絶対に言いたくない、言ってはいけないセリフが、彩香の口からいとも簡単に出てきてしまう。 膣口を触れる熱い感触に対して、理性で抑えようのないほどの欲求が彩香を支配し始め、あれだけ嫌なはずの佐野という男を、彩香は二つ返事で受け入れようとしていた…。 佐野「ははっ!あの後何本咥えたかもわからねぇ…使い古しの汚ねえマンコだけどそこまで言われたら仕方ねえ!挿れてやる!」 ズチュウゥッ!! 彩香「ゃああぁぁぁんっ!」 嫌がる気持ちとは裏腹に充分な愛液で湿潤した彩香の性器は 容易に佐野のペニスを受け入れた。 手術後、初めて膣壁を抉るように挿入される男の肉棒の感触に、強い刺激と快感が彩香の下半身から脳髄まで一気に突き抜ける! 快感に仰け反りながら、彩香は健人の机に仰向けになるよう倒れ込んでしまう。 (嫌だっ……嫌…なのに…。嫌な…はず……なのに…。) 佐野「生意気に濡らしやがって!この変態女が!!」 ズチュッ!ズプッ!ヌチュッ!ズリュゥ! 彩香「あぅっ!やっ!あんッ!あっ!あんッ!」 健人の机の上で半裸で寝そべり、数ヶ月ぶりに佐野に貞操を捧げる。激しい挿入の度、蜜壺に満たされた愛液は行き場を失い、小さな水滴となって健人の机の上に飛び散る。 溜め込んできた恨みを全てぶつけるかのような佐野の激しいピストン運動に、結合部からは2人の粘膜が擦れ合う音が鳴り、我慢しようとも漏れてしまう彩香の喘ぎ声は廊下にも響いてしまうのではないかと思うほどに教室内を反響していた…! 挿入前の激しい口淫と、教室内、それも彩香が想いを寄せる健人の机の上で犯すというシチュエーションから、佐野は自分でも情けないと思うほどに早く射精が近づく。 佐野「ぐおおぉ…出るぅ!言え!どこに出されたいのか言え!!」 彩香「あぁっ!中…にぃっ!…佐野さんの…ぃっ…いっぱい!…出してぇぇ!!」 その言葉を、彩香自身も驚くほど素直に口走しってしまっていた。 先ほどまで感じていた佐野への嫌悪感は、今では打って変わったように快感へと変わり、身体中を満たしていた…。 佐野に犯されながら彩香が脳内で考えていたこと…それは、健人との幸せな性行為だった…。 ここが学校内であること、そしていつも授業を受けている教室であること、そしてそんな場所で激しく性行為を行なっていること、そして相手が佐野であることなど、彩香にはもはや関係なかった。 彩香の脳内では辛すぎる現実と、健人との甘い妄想とをすっかりすり替えていた。それは彩香の脳が自分の精神を守るためにした防御反応だった…。 佐野「お前の大好きなオレの精子だ!くらぇぇぇ!!」 彩香「ぁあッ!!…ぁあああああアアアっ!!」 ドロォッ…ビュッ!!びゅルッ!ビュ!! 妊娠を意識して避けてきた中出し…佐野はレイプしてから今まで、彩香の膣内に射精することを数ヶ月間もの間、夢に見てきた。それを達成した今…佐野は今までの人生で感じたことのない程の絶頂を迎えていた。 その絶頂によって放出された大量の精液は、佐野のペニスに満たされた膣奥で行き場を失い、術後まだ完全には閉じきっていなかった子宮口から子宮内へと吸い込まれるように流れ込んでいく…。 彩香は下腹部がジンジンと熱くなる感覚に、激しく中に出されてしまったことを自覚するが、それが直接子宮で感じている熱さであることは彩香自身も知らない…。 そしてその迸る熱い液体が子宮を満たしていく感覚に、それがどれだけの嫌悪感を抱く相手の汚濁であっても、快感となって彩香を脳髄を強く刺激し、悲しくもその快感に悶えてしまう…。 彩香「ぁっ……ぁっ……ぅぅっ……。」 佐野「へっ!…今度こそマンコが真っ黒になるまでオレがたっぷりと使い込んでやるぜ…!」 ズリュゥゥ…。 快感に悶える彩香に飯塚仕込みの聞くに耐えない捨て台詞を吐きながら、佐野はペニスを彩香の膣からゆっくりと抜いた。 ぶプっ……ドぷぅッ…ドロっ……。 逆流する佐野の精液が彩香の愛液と混ざり合い、彩香の膣口から溢れるように健人の机の上に白濁とした溜まりを作った。 佐野「あーあー汚れちまったなぁ!田島の机がお前とオレ達の愛の証でドロドロだぜ!」 (えっ…!?嫌あぁぁ!!) 彩香はその言葉に我に帰ったように慌てて起き上がり、ポケットからティッシュを取り出そうとする。 佐野「てめえ何やってんだよ!そんな奴の机よりまずは大好きなオレのチンコの掃除からだろ!わざわざ汚ねえマンコに突っ込んでやったんだからなぁ!」 彩香「す、すいませんでした…。綺麗に…させてください…。…んっ…ちゅ…じゅルルっ…レロォ……。」 もはや義務付けられていたかのように佐野のペニスを咥え、付着した全ての汚濁を舐めとっていく…。カリ首や裏筋の溝に付着する細かい泡を立てた汚液まで舌先で丁寧に舐めとり、最後に再び陰毛に顔を埋めるほどに根元まで咥えてしっかりと掃除をした。 佐野「よし…それでいい!じゃあ仕方ねえ、机の掃除をしてやってもいいぞ!」 彩香「は、はい…ありがとうございます…。」 彩香がポケットに手を伸ばそうとすると、再び佐野からゲキが飛ぶ。 佐野「大好きなオレの精液をティッシュで拭くのかよ!…一滴残らず全部飲むんだよ!お前が垂れ流した汚ねぇマン汁もだ!机に着いたのも全部舐めろ!」 彩香の泣き腫らした目は、屈辱から再び涙で滲んだが、彩香は健人の机の前に立つと、佐野の指示通りに独特の臭いを放つ白濁とした溜まりにゆっくりと口を近づけ、すっかり冷たくなった佐野の精液に唇を付けた。 彩香「ズズズッ…ちゅう……じゅるッ…ゴクッ…レロ…レロ…。」 (ごめんなさい……ごめんなさい……健人くん…。) 佐野は彩香が健人の机の上の精液を啜り飲み、彩香自身が分泌した愛液を舐めとる姿まで高みの見物をするかのように撮影し続けた…。 -------------------- 「コラ!お前ら…文化祭だからって遅くまで残り過ぎだぞ!早く帰りなさい!」 夜10時…文化祭とはいえ未だ電気が消えていなかった教室を教師が見回りに来た。 健人の机に付着した体液を綺麗に舐めとり、佐野も彩香も服を着たのはほんの10分程前のことだ。 幸か不幸か教師が来た時は何事もなかったように、彩香と佐野は帰り支度をしていた…。 誰もいない校舎を後にした佐野と彩香の2人は、いつも健人と帰っていた道を共に歩いていた。側から見たら2人は明らかに恋人同士だろう。 佐野「さっき言った通り、明日はカップルルームに行くぞ!…交換した星は左胸にちゃんと付けて来いよ!」 彩香「はい…。」 佐野「言っておくけどな、オレはまだお前を正式に彼女と認めたわけじゃねぇからなぁ…!明日からの頑張りが足りなければすぐにでも写真をばら撒いてやる…!いいな!?」 彩香「わ…わかりました…。」 やがて彩香の家の前へ到着すると、佐野は満足気な表情を浮かべた。 佐野「へっ!ここがお前の家か!自分の女になるかもしれない奴の家くらい抑えとかねぇとな!」 彩香「…あ、ありがとうございます…。」 彩香は常に佐野の顔色を伺い、求められている言葉を考えて答える。 佐野「フン!じゃあ佐野さんにさよならのキスをしな!」 彩香「…!!」 健人と一緒に帰った思い出…。その色鮮やかな記憶が、この男によって真っ黒に塗り替えられていく…。 彩香は目を閉じると、歯を食いしばりながらほんの少し背伸びをして、佐野にゆっくりと唇を近づけた。 ちゅ……。 健人とのキスとは違う、なんの感情もなくただ唇を合わせる行為…。その素っ気ないキスに佐野は不満だったが、彩香に存分に射精した後ということもあり、この日は文句を言わなかった。 佐野「フン!じゃあまた明日な!!」 こうして彩香は佐野という悪魔に再び地獄に落とされてしまった。 彩香は帰宅していく佐野をにただ立ち尽くし、ぼんやりと見つめていた。まるで感情を無くした人形のように…。
22/08/10 23:11
(vlaUE4LO)
投稿者:
ほんだりょうま
同じようなどっかで聞いた話ばっかりですね。
22/08/12 00:00
(LLgakIVj)
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