もちろん外商の二人は、僕らに犯されて失神していたが、目を覚ますと、
「ご苦労さん、服は君たちのセンスに任す。これからも宜しく。店長には僕達の専属にすると連絡したからね。チップ鞄に入れといたからお茶でも飲んでサボってからお店に戻りなさい。」
と、二人を帰したのである。

喫茶店で二人は、鞄の中に帯で束ねた万札がお互いに入っていて、
「まじ？100万円。二人で200万だよ。富裕層のお茶代って何なんだ？」
と、男性社員が言ったら、女性社員が、
「ねえ、こんなにお金あるなら、時間たっぷりあるし、あそこ行かない？シャワー浴びたいから。」
と、ラブホを指差したら、
二人は、大爆笑しながら、喫茶店を出たのである。

「グシャ。」
妻がテーブルの上の林檎を握り潰して言った。
「なんか急に腹がたってきた。」
巨人の握力は尋常じゃないのだ。
「どうしたの。びっくりさせるなよ。」
と僕が言ったら、
「だって外商にあんた若い社員いる訳無いわよ。きっとあの店は、外商のベテラン社員を守る為に、どうでもいい社員を派遣したのよ。」
と、言ったから、
「俺達巨人は平気で殺すから、仕方無いよ。でも掘り出し物だったじゃないか。寸法測るくらいなら、若い子のほうがいいよ。なんか新入社員の頃思い出したな。」
と、僕が言ったら、
「そうね。私あなたのプラス思考に何度も救われた。やっぱりあなたと、結婚して良かった。」
と言ったので、
「珍しいな。セックス以外でそのセリフ。」
と、僕が言ったら、二人は大爆笑したのである。

そして二人は、思い付いたように、目が合い、同じ事を考えている事を確信して、再び大爆笑したのだった。

僕達、100人の巨人は、富裕層の会合の時に、巨人で無い900人を腕力やレイプで脅し、資産を強奪した。力が強い者が天下をとる。動物と同じである。

僕らみたいに、夫婦共にAB型とは限らない。つまり夫婦のDV、家族姦が見られた。恐らくここに来る前からだろう。
いくら家族でも、1mも身長差があれば無理な話で、巨大化した人は、性欲や腕力も増大したからだ。

「あなた見て、あの家族悲惨。」
「本当だ、母親が息子に犯され、父親は娘にDVされてるよ。」
ところが、この兄妹は僕らの子供に成ってしまったのである。

この会合で資産が又々増えた僕は、以前いた会社を買収した。外商が来た日に、妻とその計画を考えたが、お金が勿体ないとの結論で止めたが、有り余る金が入ったから、おもちゃを買う感覚で買収したのである。

先日の会合で世帯の再編をした。つまり巨人でない家族は追い出され、再婚したり養子に成ったりしたのである。

アンケートに、希望の人を優先順位や条件を記入して決められた。
僕ら夫婦は、二人共AB型だったから、子供のみ記入したのである。ただし、必ず夫婦に成らない大人達と違って人気が無ければ、今迄通り二人きりの可能性もあるのだ。偶然にも、大人の男女比は同じだから、子供の振り分けは、お互いの親に付けば問題ないからスムーズに行われた。残されたのは、両親共巨人で無い子供達である。

僕らは、あまり子供が好きで無い。だから作らなかった。でも決まりで白紙はNGだから、姉弟で16歳未満と記入した。（もちろん存在しない条件もNG。）
つまり、さっき妻が見つけた姉弟である。この子達も、僕らを第一希望にしたから決まってしまった。

この子達の両親は物凄い資産家だった。つまり丸々頂いたのである。

「K様ありがとうございます。」
元いた会社のグループの代表が、御礼をしていた。

僕がいた会社は、老舗の企業の真似をして子会社を作り、大きなグループを作ったが、子会社が業績を上回り、子会社に成ってしまった。つまり親子逆転である。子会社は馬鹿にして過去の栄光にしがみつき何もしなかった三流社員の末路だったのである。
子会社からグループの代表に成った彼は、この会社を売却したかったが、いろんなしがらみから出来なかった。しかし、僕が買収してから、血も涙もないリストラをして返却したのである。

「これで、あなたもやりやすいと思います。腐っても元親会社。ブランド力を利用しと再生して下さい。」
と、グループに二束三文で返却した訳だ。

そして、リストラされた社員は殺されたり、家族事、僕の使用人に成ったのである。