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1:妄執 亡夫の愛に狂う女 続編
投稿者:
熊髭
◆OQJdZRTLq.
2019/11/25 10:00:31(CCVH9m8F)
投稿者:
熊髭
◆OQJdZRTLq.
「絵美子!絵美子!!」
秀之がステンレスの扉を力任せに叩く…拳に血が滲むが、僅かに凹みが付くのみでビクともしない 「うるせえなあ…誰だよ全く」 「勇…聞こえるか?」 十三が問い掛けた 勇の動きが止まる 「おう、十三か お前もこのメスガキにツッコミに来たのか?昔みてえによう?」 十三の口内に血の味が拡がる…己の過去を振り返り、歯をくいしばっていた 「昔の話だ…裕美子の娘に手を出したら、勇…殺すぞ」 鉈を持つ手が、本気の殺気を放っていた 「あ?ああ、このガキ、昔やりそこなった女の娘か?道理で見覚えが有ったんだよ…あの時やりそこなった借りを、ガキに返して貰うとするか…こりゃ傑作だ!」 秀之の両拳が血に染まって行く…声にならない絶叫が、展望場に響く 「勇、止めるんだ」 「もう遅せえよ、バーカ」 勇の身体が絵美子にのし掛かり、赤黒く怒張した陰茎が一文字に閉じた絵美子の中心部を押し分け、根元まで突き刺さった ハッ ハッ っと、勇のリズミカルな息遣いだけが、トイレ内に響いている 展望場の絶叫は止まらない ガチャリ… ステンレスの扉の鍵が、開いた 虚ろな目付きでタバコをくわえ、だらりと垂れた陰茎を隠すことも無く、勇が立っていた 陰茎には、破瓜の証しがべったりと塗れている 「なあ、十三、お前も昔はこうだったろう?あの女共と、このガキに 何の違いが有る?」 勇を突き飛ばし、秀之が絵美子に駆け寄って行く 「オレは、オレがやりたいように生きてるだけだ…その辺を歩いてる奴らだって、一皮剥けばおんなじさ…誤魔化しながら生きたって、面白くねえ、そうだろう?ヒヒッ」 「勇…」 次の瞬間、十三の右腕が振り上がり、鉈が振るわれた 肩口にぶち当たり、鎖骨にめり込む 「ヒヒッ…ヒヒヒッ…そうだよ、その目だよ 善人ぶった所で、人間なんて変わらねえんだ」 もう一閃、今度は首元に鉈が振るわれた 「そうだな…オレもお前も、同じ種類の人間だよ…」 「ヒデ…オレの車で早く病院連れて行け、中央病院の院長は幼馴染みだ、オレから上手く言っておくから、早く」 「十三…さん…」 「ここから先は、ヒデは知らない方が良い…ここで有ったことは誰にも言うな…裕美子にも小僧にも、な」 そう告げると、十三は車内に戻り、山中の測量時にも使える衛星回線の携帯電話を取り出して 電話をかけ始めた 「ああ、十三だ…掃除屋の手配、頼む…」 「十三、これで三人目、か?」 麓の幹線道路沿いに有る 車の解体工場、プレス機の操作ブース内で、土木建設会社の専務、康男が問い掛けた 「仕方無いだろう…裕美子の為ならどんなに汚れようと、構わない…そう決めたんだからな…」 「勇…成仏しろよ」 康男がプレスされた鉄塊に 手を合わせていた…
19/12/11 13:00
(DuT5BNEq)
投稿者:
熊髭
◆OQJdZRTLq.
「退院は明日のお昼ですって…」
裕美子が病室のベッドに寝ている絵美子に話かけていた あれから一週間が過ぎ、絵美子の体調もようやく快復に向かっていた 病室のベッドの脇には秀之と裕美子、そして院長が立っている 「絵美子ちゃん、退院おめでとう まだこの先、色々検査が有るけど 一先ずお家に帰れるよ 」 十三の幼馴染みという院長だが、実際は十三の父 正蔵の本妻の次男、六郎だ 次男なのに六郎という名なのは、六郎が生まれるまでに五人、正蔵が妾に生ませていたからだ 豪快で地域の大地主だった正蔵は、正妻の子も妾の子も分け隔て無く可愛がった 正蔵の葬式に一族が集まった集合写真は、それは壮観だった 十三は自分のような人間と異母兄弟で有ると知れたら六郎に傷が付くと思い、なるべくその事実を他言しないようにしていた 「院長先生、この度は本当に絵美子に良くしていただいて…」 「いやいや、裕美ちゃんの娘さんならこのくらい… それに他ならぬ十三の頼みだ、断れんよ ははっ」 「有り難う御座います」 裕美子は深々と頭を下げている 秀之は少し、微妙な顔付きをしていたが、同じ様に頭を下げた 「裕美ちゃん、また看護師で働く気は無いかい? 今、人手不足で大変なんだよ…」 六郎の目が、じっとりと裕美子の身体を舐めている… 絵美子が入院中のこの病院は、昔 秀之と裕美子が再会した病院でも有った 六郎は当時から裕美子に気が有ったが、裕美子はあっさりと秀之と結婚し、退職してしまっていた 「いえ、今は主人と二人で食堂を切り盛りするのが生き甲斐ですから…」 「そうか…残念だなあ」 そう呟くと、六郎は秀之をチラと見やり、心の中で毒吐く (こいつ、不能だった筈なのに…裕美子と子供まで作りやがって) 昔、片肺が潰れる程の大怪我をした秀之を担当していたのは、六郎だった… 「じゃ、明日また来るからね、明日はお家に帰りましょうね?」 秀之と裕美子が、病室を後にした 味気ない病院食をほとんど残し、やがて消灯時間が訪れる 絵美子は微動だにせず、天井の化粧板を見つめていた 正確には、目を開けているだけで 何も見ては居なかった 「タカ…アタシ、汚れちゃった…」 ぶつぶつと独り言の様に呟く絵美子の脳裏には、あのトイレ内の光景が無限に繰り返し映されていた
19/12/12 17:58
(bkQmT7Nk)
投稿者:
熊髭
◆OQJdZRTLq.
婚約者との新生活に備え、自分はボロアパートを引き払い 2LDKの賃貸マンションに引っ越していた 携帯電話がガラステーブルの上で小刻みに震え、着信音が急き立てる
「オレだ、絵美子な、明日退院出来るらしい…タカには色々迷惑かけたな」 着信の相手は秀之だった あれから一週間…あの時の事は、脳裏に まだ生々しく鮮明に焼き付いている… マキを送り、急いで山道を駆け上がると、食堂の前でへたり込む裕美子が見えた 「裕美子さん、大丈夫ですか?」 「タカちゃん…」 「取り敢えず、十三さんの後を追いましょう」 裕美子を助手席に乗せ、展望場に着いた時には、全てが終わっていた… 「まずいな…」 十三が呟く 絵美子を十三の車の後部座席に横たわらせ、病院に向かわせる直前だった 「裕美子か、絵美子を見つけた…病院に向かうから乗れ」 後部座席に横たわる絵美子の姿を見て、半狂乱で絵美子の名を叫びながら乗り込み、山道を下って行った 展望場には白いワンボックスカーと十三、そして自分だけが残った 「小僧、来い…手伝え」 初めての出会いから十余年経つが、いまだに小僧呼ばわりだ 十三に促され、展望場の外れにポツンと建てられたトイレに向かうと、中で勇が倒れていた… 「!…オェっ、…」 「こいつを運ぶ…手伝え」 「十三さん…」 「昔、裕美子を襲ったのも、絵美子を拐ったのも こいつだよ…こいつは裕美子の大事な娘を傷付けた、だから殺した」 十三は暗い目を勇に投げ掛け、無造作に両足首を掴んだ 「小僧、早くしろ」 十三の裕美子への、歪んだ愛情だった 裕美子の為に、ここまでする十三に恐怖を覚えた… 「よし、小僧 今の事は忘れて病院へ行ってやれ…お前の娘、だろう?」 「!…なんでそれを…」 「何でもいい くれぐれも念を押すが、誰かに喋ったら…分かるな?」
19/12/13 07:48
(EZhMAvNN)
投稿者:
熊髭
◆OQJdZRTLq.
山道を下る最中、見慣れない清掃会社のトラックとすれ違った
目深にキャップを被った男達が、すれ違い様に鋭い目線で此方を見る (あれが、掃除屋…) 目を合わさぬ様に前だけを睨み、病院へ急いだ… 「あ、師匠…」 病院の待合室で秀之を見つけた 秀之の両手が包帯で包まれ、痛々しい… 「御家族の方ですか?此方へ…」 若い看護師に、エレベーターで上階の病室に 連れられた 一般的な相部屋の広さだったが、ベッドはひとつきり、窓際に置かれていた 「今は眠っていますのでお静かに…」 それだけ言い残すと、看護師は出て行き、入れ違いで院長が入って来る 「十三から話は通っているから安心して下さい…CTも異常は無いようだし、膣内の洗浄、アフターピルの処方も済ませました…後は、御家族で心のケアを… 」 秀之が泣いていた 「助けて…やれなかった…」 「お父様、お子さんの前では努めて普段通りに接してあげて下さい…」 裕美子は、包帯が巻かれた頭を 無言で延々と撫でていた… 「分かりました、今度の休みに 様子を見に行きます」 秀之からの電話を切り、深い溜め息をひとつ吐く 次に会った時に、絵美子にどんな顔を見せれば良いのか分からなかった… 「食事には手を付けたのか?」 若い看護師に、院長の六郎が訊ねる 「ふこひだけらけど、スープはろんだから大丈夫じゃない?」 院長室の机の下、椅子に座った六郎の陰茎をしゃぶりながら、看護師が答えた 「明日退院だからな、チャンスは今夜だ…今日はお前には精はやらん、止めろ」 陰茎から口を外し、看護師が呆れ顔を作る 「本当にセンセイは若い女が好きねぇ…私もそろそろ捨てられちゃうのかしら?」 (裕美子を取られたんだから、今度は私が奪う番だろう、秀之…) 絵美子の夕食には、薬が盛られていた 六郎の指図を受け、愛人の若い看護師に細工をさせていた… (タカ…タカ……こんなアタシじゃ、タカには似合わない…) 消灯時刻はとうに過ぎ、当直の巡回が済んだ頃、静かに病室の扉が開いた 六郎だ 六郎の陰茎はED薬の効果で 年齢にそぐわぬ屹立を見せていた 扉を閉めると同時に ズボンのジッパーを下ろすと、上向きに反った陰茎がビン、と弾ける様に飛び出した (若い、若い女…あの裕美子の娘だ…) 六郎はそっと絵美子に忍び寄ると、シーツを静かに剥いだ パジャマ姿の青く未成熟な身体を 舐めるように見つめる 常夜灯の白い灯りの下、絵美子のパジャマをゆっくりと脱がせる… 「先生も、ですか…」 突然 絵美子が口を開いた 驚いた六郎が飛び退き、キャスター付きの台に置かれたプラスチック製の花瓶が床に落ちた 中の水が溢れ、花弁が散った 「こんな汚れた身体でいいなら、好きにして良いですよ…」 絵美子が虚ろな表情で呟く… 「ひっ?…い、良いの…か?…ひひっ」 「もう、どうでも良いの…もう遅いの…」 六郎が絵美子にむしゃぶりつく 膨らみかけた蕾を舐め回し、貧弱な体毛を掻き分け、一文字に閉じた桜色の肉裂を乱暴に練り上げる 「ひひっ ひひひっ…裕美子、裕美子…若い裕美子だ…」 異形の面相でニタニタ笑う六郎を受け入れながら、絵美子は無表情で ただ天井の化粧板を見つめていた…
19/12/13 12:47
(VNSPMvh7)
投稿者:
熊髭
◆OQJdZRTLq.
「おおっ…締まるっ…」
薬で最高潮に膨らんだ陰茎を注挿しながら、六郎が絵美子の唇に舌を差し込む 加齢によるものだろうか、口臭に思わず絵美子が顔を背ける 六郎はニタニタしながら 唇を追い続けた 「そんなに嫌がるなよ裕美子…あの時だって儂を無下にして、あんな不能の男と一緒になりやがって…」 「アタシは、ママじゃ無いよ…」 六郎にとって、そんなことはどうでも良かった 裕美子の顔をした少女を犯すことに夢中だった 「今からでも遅くない、な、儂と結婚してくれ…な?」 絵美子と裕美子の区別がつかなくなった六郎は 一際大きな呻き声を上げ、陰茎を抜き取ると同時に 絵美子の下腹部に精を放った まだ幼さを残す下腹に、白く濁った欲望を撒き散らした六郎が ゼイゼイと息を荒げていた (あの人も言っていた…アタシは、ママの身代わり…) 絵美子の心の奥底に 鉛の様に鈍重な感情が堆積して行く… 退院は裏口からだった だがそこに、六郎の姿は無かった 昨夜遅くに脳幹から出血し、大学病院に搬送されたらしい、と 病院の職員が噂し合っていた 「院長先生にお礼、言えなかったわね…」 昨夜、六郎が絵美子に何をしたのかも知らずに 裕美子が残念そうに呟いていた…
19/12/13 19:20
(y/OLXeH3)
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