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1:双子の銀狼
投稿者:
銀狼
◆qPLBDpgDEg
人を好きになるって怖い。盲目になってしまう、それしか見えなくなる。
だから僕は人を好きになりたくない。 盲目になるのが嫌だから。 殺風景な部屋。 家具と電球があるくらい。僕はMP5Kを構えて素早く制圧する。 異常は無い、仲間はいない、僕一人でやるしかない。足音はたてない。 きっとどこかに隠れている見つけ出したら・・・・ カンッ。 物音のした方に銃を向けるヤカンが転がっている。 僕はすぐに影に隠れる。 ヤツは必ずトラップを使ってくる・・・毎回そうだ。僕は警戒しながらゆっくりヤカンに近づく。 声を押し殺す。 紙に何か書いてある。 【ばあーか!!上、上!】 「・・・・・っ!」 僕はこの瞬間終わった。 バスッ。 頭に痛み感じる。 血は出ていない。 「私の勝ち・・・・」 家具の上で猫のようにこちらを見下ろし嬉しそうに呟く。 痛い・・・いっ・・・! 「イテッ!ミソラのバカッ!!頭撃つなんて・・」 僕は床に仰向けに転がる。黒い影は僕の上におりてきた。 とっても小柄で長い銀髪のツインテール。 青い瞳の美少女。 まるで天使おりてきたみたい。 僕の上に股がって意地らしく笑う。 「ミツキに勝った・・久しぶりに勝った」 ミソラのはいている黒いフリフリ付きのミニスカートの脚の間から白いパンツが見える。 「ミツキに負けた・・久しぶりに負けた」 ミソラはニヤッて笑った。「・・・・負け犬」 「ミソラ・・・今日は白いパンツだね」 ミソラは顔を赤くしてさっと手で隠して出ていった。「僕の勝ち・・・」 僕はトイガンのMP5Kを拾って少し小さめの屋敷を出る。 周りは広い広い農場。 ミソラはベンチに座っていた。 そばにコリー犬のマックがいた。 おじさんが拍手して僕を励ます。 「よくやったな!」 おじさんは45歳。がっちりとした体格だ。 おじさんは先生であり師匠であり父親である。 ここらへんの土地は全ておじさんが所有している。 もちろんさっきの小屋も。僕はミソラの隣に座る。 マックが尻尾を振ってよってきた。 頭を撫でてやると気持ちよさそうな目をする。 「・・・ミツキのエッチ」 ミソラはむっつりして怒っている。 僕はカバンからコーラを二本取り出してミソラの頬っぺたにコーラをくっつける「冷たいな・・・」 ミソラはコーラを受け取る、僕もミソラも甘い物が好きだ。 「ありがと・・・ミツキ」 「うん・・・」 おじさんはテントを張っている。 今日はテントで寝る。 大きめのテントで大人四人は入れる。 僕とミソラは双子の兄妹。僕も銀髪でミソラよりは体つきはいい。 けれども全然華奢だ。 いくらトレーニングしても筋肉が付かないのだ。 「なに浮かない顔をしているんだ、ミツキ?」 「おじさん、僕達って何でこんなに体細いの?」 おじさんは微笑むとコーラを飲む。 「遺伝と言うか・・・お前達のお父さんの影響かな」ミソラはマックに抱きついている。 「ふぇ・・・遺伝ね・・・」おじさんは食事の準備をしている。 ミソラはあんまり喋る方じゃない。 僕は普通くらいかな。 ミソラはあんまり遊びにも行かないし。 ヨーロッパの田舎町。 学校が無いのでおじさんに勉強を教えて貰っている。両親は死んだと聞いた。 僕もミソラも14歳。 僕達を生んでから事故で亡くなったと聞かされている「食事できたぞ」 ベンチに座ってパンにかじりつく。 「二人とも好きな人はできたか?」 ミソラはそっぽを向いてマックにパンをひとかけら投げる。 マックはパクッと口でキャッチする。 「僕はいないよ。恋愛は身を滅ぼすからね」 おじさんは苦笑する。 「恋愛しなきゃ結婚して子供作れないぞ」 僕はスープをすすって空を見上げる。 「いらない・・・セックスできればいいよ」 僕はセックスはした事ないけどそれっぽい事言わないとバカにされる。 おじさんは悲しそうな目をする。 「やっぱり・・・アイツの子供だな・・・」 夕食を食べ終えるともう夜はふけていた。 おじさんはテントから顔をだす。 「俺はもう寝るからな」 「お休みなさい」 僕とミソラがピッタリのタイミングで言った。 僕とミソラはボーッと空を見ていた。 「綺麗だね・・ミツキ・・」「うん・・スッゴく」 空気が清んでいるから凄く凄く綺麗。 ミソラの体がブルッと震えた。 僕は肩にジャケットをかけてやる。 「うぅ・・ありがと」 「そんなミニスカートはいてるからだろ・・・」 僕も寒くてミソラにくっつく。 ミソラも僕にくっつく。 「ミニスカートが好きなの・・・分かんないけど。訓練の次に好き」 「ミソラの脚って綺麗だよな・・・」 僕はゆっくりとミソラの脚を触る。 「ふっ・・んっ!」 エッチなビデオの女みたいに切ない声を出す。 僕は調子に乗ってやらしく触ってみる。 ニーソックスの中も触って軽くつねる。 「んんっ!やあっ・・・!!」とっても敏感らしい。 触られるだけでこんなに感じるなんて。 「ミソラもエッチじゃん・・・・」 僕のシャツをギュッと握ってさらにくっついてくる。「んんっ、ちがうっ!はぁっ、んあっ」 僕はスカートの中に手を入れてみたくなる。 太股の間に手を入れてパンツに触れる。 「んんっ!んんんっ!!!」 自分の妹だけどスッゴく可愛い。 もっとしたくなった。 「ミツキ・・・もぉっ・・だめ・・」 「嘘でしょ?目を見れば分かる。もっとして欲しいって目だもん」 ミソラは顔を赤らめる。 僕は抱き寄せてさらにパンツをいじる。 「んんっ・・だめ・・」 僕はスカートを少しめくってパンツを見る。 「白のレース付きかぁ」 「だめ・・だめだよぉ・・ミツキ・・・」 僕はさらにパンツをいじくる。 切なく喘ぐ美少女は僕の妹・・・可愛くて大切な僕の妹。僕の手首を掴んで抵抗するけど形だけ。 しばらく苛めてから解放してあげた。 「はぁはぁはぁっ・・・ミツキのエッチ!ヘンタイ!」僕は無視して空を見上げた「僕達の名前って日本語なんだって・・・美空と美月・・・知ってた?」 ミソラはぷいっとそっぽを向くが僕にくっついたまま「知ってるよ・・バカッ・・」 僕はあくびをしてゴムで長い前髪を縛る。 僕は左目は青で右目だけ赤い。 それが嫌で右目にかかる髪を伸ばして隠している。 ミソラは両目とも青なのに・・ミソラと一緒で両目は青が良かったな。 「ミツキ・・寝よう・・」 「うん・・マックもおいで・・」 二人と一匹でテントに入った。 空はキラキラ、月は怪しく光っていた。
2010/11/09 15:34:15(HCmDuoBj)
投稿者:
銀狼
◆Df3LS3WJTE
増田は一体何をしたいのか・・・一行に追手も偵察も来ない。
本当に狙われてないみたいだ。 ベルセルクは家事全般完璧にこなす。 「おーいベル君!洗濯物お願い!」 綾が洗濯物のかごを手渡すベルセルクは呼びにくいのでベル君と呼ぶ事になった・・・僕はベルと呼ぶ。 「お任せあれ」 「頼むよー!」 綾がベルの肩をパンパン叩いた。 「ベル君が来てくれて助かったわーこれでテストの採点に集中できる!」 「ははは・・・」 ベルは料理もできる。 特にデザート類。 「パンナコッタとチョコレートパフェお待ち!」 「おおー!!」 「・・・っ」 「ベル、ありがと!」 綾は歓声をあげる。 僕はお礼を言う。 美空はヨダレを我慢できずにたらす。 訓練もやってみたがなかなか強い。 やっぱり戦力になるな。 「主は強いな、華奢なのになかなかの力だ」 「・・美月でいいよ」 「・・・美月、すまんな。まるで人間みたいに扱って貰って・・・」 「ベルは人間!」 「あぁ・・そうだな」 ベルは嬉しそうだ。 増田はどんな扱いをしていたんだ。 射撃もなかなか。 分隊支援火器が好きなようだ、リロードも手慣れている。 「ベル、ランスって知ってる?」 「あぁ、ドSのベジタリアン女か・・ランスがどうした?」 「ランスはどんな能力を持ってるの?」 「知らないな・・俺はあいつが大嫌いだ」 「そっか・・僕も犯されたし・・」 ベルが険しい顔をした。 「どうゆう事だ?」 「仕事で狙撃する時にランスに襲われてね・・・その男二人に精子かけられたりランスに殴られたり・・骨折れたり散々・・・」 「俺が殺す。安心しろ美月・・・」 「う、うん・・」 怒ってる・・凄く。 「その時観察って言われた」「観察?・・」 「銀狼計画は終わってなくて狙われているんだと思ったんだけど・・・・」 「はっきり言えば銀狼計画は白書になったが終わってない・・・増田が自ら命をたつ事で終わる」 腹切りみたいな? 時代劇みたいだな・・ 「名前は知らないが上の連中はそうやって責任をとらせる。増田はいつまでも責任を取らずに国会議員を続けている・・資金洗浄の金を奪って取引相手を殺しているから金はかなりある」まさに悪人だな・・・ 政府の閲覧でネタで上がったとしたとしてもニュースにはならない。 「まぁ暗い話はよそう・・今日はベットがくるんだったな、着いたら運ぼう」 「うんっ!」 ベルは・・・なんかお父さんみたいだ。 カッコいいし・・。 「そういえば美月と美空の能力は?」 「えーと、読心術とテレパシーと嗅覚がいいぐらい」ベルは少し黙った。 「聞いたことないな・・・」「僕と美空は綾の子供なの・・ルカって人がお父さん・・もう死んだけどね」 「それも初耳だな、銀狼と人間の子供・・・とにかくあまり口に出さない方がいい。増田が気付くとやっかいだ・・・あいつの狙いは上の連中の一部に入る事だ・・銀狼計画また提案してそれが認証されれば昇進できる・・詳しくは知らないがな・・・」 「ふーん・・・」 ベルの部屋は地下にした。空き部屋はたくさんある。僕は届いたベットに転がる・・・ふかふか。 「うにゅーん・・ふかふか・・・きもちよい」 風呂も入ったし後は寝るだけ・・・ 電気を布団を被る。 「ふかふか・・・ふかふか・・きもち・・いい・・」夢だ。 美空がいる。 抱き締めよう。 あれ・・・? 美空じゃない・・。 美空はどこ? 「美空?美空?どこ?」 「ここにいるよ」 「見えないよ・・・」 「そばに・・いる」 見えない・・どこ? 凄く不安になる。 またどこかへ行っしまうの?行かないで・・・行かないで・・・。 「行かないで!」 「わっ!美月?」 「あれ、美空・・・」 「さっきから私の名前呼んでた・・・」 美空が布団の中にいる。 久しぶりに一緒。 美空を抱き締める。 「怖かった・・・」 「私は逃げない。一緒に墜ちてくれるって・・言ったから・・・」 「このまま一緒にいて・・・・お願い」 「うん・・一緒にいるだけでいいの?」 「えっ?」 「私・・美月の気持ちよさそうな顔見たいな・・」 「美空・・・」 「ね・・嘘つかない・・気持ちよくなろ・・・」
10/11/17 15:56
(4Bgv/QEy)
投稿者:
銀狼
◆Df3LS3WJTE
誤字脱字多くてごめんなさい。
アパッチさんペイブロウさん簡単に片付けちゃってごめんなさい。 ( ´ー`)_●~*
10/11/17 19:42
(4Bgv/QEy)
投稿者:
銀狼
◆Df3LS3WJTE
美空はホントに・・・。
「嘘じゃないの?」 「嘘じゃないよ・・・」 「双子だよ・・・いいの?」「自分の母親抱いたくせに」「・・・・・・本当に?いいの?」 「・・もお!いいって言ってるでしょ!!・・・・・早くしてよ・・私恥ずかしくて死にそう・・・」 何か凄くドキドキする。 美空にキスして抱き締める体を擦り付ける。 「・・・んっ・・・んっ」 「あっ・・美空・・」 妹なんだよな・・信じられないくらい可愛くて・・。「美空、恥ずかしい?」 「・・・・聞くな、ばかっ」「初めては痛いけど・・大丈夫?」 「美月ならいい・・美月じゃないと嫌・・」 もう一度キスをしてから美空のパンツをいじる。 今日は白かな? 「パンツの色なんてどうでもいいでしょ・・・白よ」なんだかんだで素直なような・・・ 少しずつほぐす。 「んっ・・・はあっ・・」 「美空はオナニーするの?」「ふっ!・・んっ、するよ・・美月の事・・考えて・・気持ちよく・・・あっ!」 「そっか・・嬉しいな」 美空にまたキスをして舌を絡める。 ゆっくり優しくしてあげよう。 美空が僕のパンツに手をいれた。 「わっ!美空っ」 「美月だけずるい・・私も美月の感じる所見たい」 慣れない手付きでゴシゴシて擦る。 それがまた可愛い。 「んっ・・・はぁっ」 「ああん・・・っ!」 美空のパンツに手を入れてマンコを触る。 少し濡れている。 「んんっ!あっ・・んっ」 「ああっ・・美空・・」 割れ目を少しずついじる。「指入れていい?」 「痛くない?・・」 「気持ちいいと思うよ、オナニーで指入れないの?」美空は顔を赤くして左右に振った。 ゆっくりと指を入れる。 「んんっ!あっ・・」 「どう?嫌?」 ギュッと僕のパジャマを握る。 たぶん気持ちいいのかな。ゆっくりと奥まで入れる。「ふっ!美月・・やぁっ・・深い・・・やっ!」 「美空、ちゃんとゴシゴシしてよ・・僕の気持ちよくなった顔見たいんでしょ?・・・っ!」 乱暴にゴシゴシと擦られる・・不意討ちだ。 「うっ!・・美空・・ちょっと・・強すぎ・・あっ!」 「うるさ・・・んんっ!!」 美空は体を震わせた。 イったみたいだ。 もうトロトロに濡れている・・入れたい。 美空のパジャマの下だけ脱がす。 僕も下だけ脱ぐ。 さすがに全部脱ぐと寒い。正常位でマンコに擦り付ける。 「んっ・・はやくしてっ」 「・・・美空・・」 キスしてほぐす。 たぶん心は読まれてて言わなくても分かるんだろうけど・・言葉に出したい。 「美空、好き・・大好きっ・・・だから・・優しくするから・・」 「分かってる・・早くして・・ちょっと怖いよ・・」僕はゆっくりと挿入する。なかなか入らない。 「んっ!いたっ!・・」 僕は美空のパジャマをはだけさせて乳首をいじる。 少し小さいがちゃんと膨らんでる。 「小さいは余計・・っ!」 「痛い?大丈夫?」 「んっ・・大丈夫・・」 僕のは普通くらいかな? あんまり大きすぎてもどうかと思うけど。 ゆっくりゆっくり馴染ませるように根元まで入れる。「ふっ!んんんっ!」 「全部入ったよ・・」 「やっと・・美月と一つになれた・・」 僕の頬に触れる。 トロンとした目で見つめられる。 僕も美空の手に触れる。 「僕も嬉しいよ・・」 ゆっくりと動かす。 「痛いっ・・・」 「やめる?大丈夫?」 「やめないっ!」 意地っ張りだな。 ゆっくりゆっくり動かす。「ふっ・・」 「美空・・ごめん・・イきそう・・」 「一緒がいい・・一緒にイきたい・・お願い」 「分かったよ・・・」 僕はチンコを抜いて美空のマンコを舐める。 「んっ!はあっ!!」 割れ目の間に舌を入れる。やらしい匂い。 「んっ、美月っ!もう!」 僕はもう一度挿入してゆっくり動かす。 美空と手を繋ぐ。 掌を合わせてギュッとする「美空・・・んっ」 「美月っ・・あっ!私で気持ちよくなってくれてる・・嬉しいっ・・んんっ」 もうイク・・・。 すこし激しく動かす。 奥まで突いたら痛いだろうから少し手前で。 「んっ・・美空!!ああっ」 「美月っ、ああん!ああっ!」びゅっびゅっびゅっ・・・ドクドクドッ・・ドクンドクン・・・ドクンッ!! 「あっ・・・はぁっ・・」 「美空・・ごめん・・溜まってたから・・」 「・・・・・」 「・・・美空?」 気絶してる・・・。 チンコを抜くとドロドロした粘っこいのが垂れてきた・・かなり濃い。 僕はそのままパンチとパジャマをはかせてあげた。 布団をかぶって美空を抱き締める。 可愛い綺麗な天使とエッチした・・・。 銀の髪を撫でながら僕もゆっくり目を閉じた。 チュンチュンと鳥の囀りが聞こえる。 「はろー美月・・」 「はろー美空・・」 美空は僕の腕の中。 「しちゃったね・・美月と・・・・」 「うん・・・・」 「またしてくれる?」 「当たり前・・美空をエッチな女の子にする」 「ぶっ!はははっ!・・・ばか・・」 もう8時・・学校に遅れるな・・・ 「学校休んで・・・今日は一緒にいて」 「いいよ、いっぱいエッチしよ・・・」 「やだ・・・」 美空は僕の胸に顔を埋めた・・・。 「やっぱりまだ怖い?」 「・・・・明るいから・・恥ずかしい・・・」 「そっか・・・分かったよ」「分かればいい・・・だからギュッてしててよ」 「うん・・・・・」
10/11/17 21:25
(4Bgv/QEy)
投稿者:
銀狼
◆Df3LS3WJTE
冬になり吐く息も白い。
来年は2010年。 いい年になりますように。任務もそれなりにこなす。僕たちの事はニュースには出ない。 それでいい。 「ベル、今日のご飯は何?」「味噌鍋だな。いい鶏肉を見つけた」 「ふんふん、美味しそう」 「美月に喜んでもらえて嬉しいぞ」 「うん、ありがとね」 居間には炬燵を設置。 かなり大きな炬燵でぬくぬくで暖かい。 美空はあれ以来求めて来ない。 やっぱり怖いのかな。 「美月・・ちょっと」 「ん?なぁに?」 美空は寒いのにミニスカートをはいている。 ニーソックス・・綺麗な脚・・・。 僕の部屋に入り二人でベットに座る。 「変態な事考えないで聞いて」 「う、うん・・」 美空は今日は髪をいじっていない。 長い銀の髪はそのまま。 腰くらいまで伸びている。「利奈に相談されたの・・遊と留美の事」 「ああ・・どんな相談?」 美空は少し黙った。 僕を見つめる。 「二人をくっ付けようって作戦」 「ほぇ・・」 留美には遊の兄貴が好き。遊は留美が好き。 「くっ付けるって言っても・・・どうやって?」 「だから美月にも相談したの・・私も分からないよ」うーん。 まずは遊の兄貴を調べなきゃな・・・ 美空はブルッと震えた。 「美空・・しないの?エッチ・・・」 「急に何を・・・っ!」 僕は美空を抱き寄せる。 「僕はしたいよ・・」 「んっ・・分かった・・分かったから・・離して」 美空は顔が赤い。 このまま押し倒してしまいたい。 「もう少し・・待って欲しい・・」 怖いんだな・・きっと。 「うん、いいよ・・その代わりに・・」 もう一度抱き寄せてキスをした。 軽いキスだけど。 気持ちいい。 「おーい鍋出来たぞ!」 「は、はーい」 「鍋・・かぁ。行こ、美月」「うん!」 炬燵でグツグツと鍋が煮えている。 今日は綾は残業。 「美味い・・・」 「・・・・っ」 美空はすぐに鍋をおかわりした。 「がはははっ!そうかそうか!!」 ベルにも相談してみるかな・・・・ 「ベルは恋した事ある?」 「恋か?無いな」 きっぱりと答えた。 「美月は恋してるのか?」 「あ、うん!」 美空をチラッと見る。 ぷいっとそっぽを向いた。事情を話してみた。 ベルはしばらく悩んだ。 「それは兄貴しだいじゃないか?その留美って子をどう思っているかだな・・」やっぱりそうなるか。 遊の家には遊びに行ったことあるけど兄貴は見たことない。 たしか東京にいてなかなか帰って来ないらしい。 「うーん、遊の兄貴の調査をしないとな・・・」 鍋から鶏肉と豆腐をすくってお皿に入れた。 「おっ!いいにおい!」 綾が帰ってきた。 4人で鍋を食べてあったまった。 家族みたいで幸せ。 数日後、遊の家に美空と二人で遊びに行く。 遊の家は小さな定食屋。 豚カツを揚げるいい香り。「お邪魔します」 「おっ!腹ペコ双子か!あとで豚カツ持ってってやるぞ!」 「ありがとうございます!」遊はそのやり取りを見て笑った。 「親父、兄貴来てる?」 「まだ来てないな、夕方に着くっていってたぞ」 遊の兄貴が来るのか。 見てみたいな。 遊の部屋に入る。 「また勝手に・・・」 「おっす、遊!」 留美が漫画を読んでいた。遊はベットにドカッと座った。 「おおっ!美空と美月も来たか、いやいや奇遇だね」 「留美、奇遇の意味しってんの?」 「知ってる!」 「バーカ・・・」 この二人は本当に仲が良いな・・・ しばらくして豚カツがきた・・てかカツサンド。 親父さんがパンで挟んでくれた。 「美空、美味しい?」 「うん・・」 留美は後ろから美空に抱きついている。 美空はべつになんともなさそう。 「遊のお兄さんってどんな人?」 「みーには言って無かったな・・洋服ブランド立ち上げていま一番忙しいらしいんだ。名前は洋介」 「ふーん社長かぁ」 留美は美空の髪を撫でたり頬っぺたをつついたりしている。 「留美、お前に言わなきゃいけない事がある」 「ん?何よ」 「兄貴はな・・・」 僕は遊の心が読めた。 それって・・・。 「ただいまー!」 「洋介!!」 留美は走り出す。 僕たちも後に続く。 留美は突っ立っている。 洋介はカッコいいくてオシャレそうな人だ。 「洋介!今日はどうしたの?・・・」 「ああ、ちょっと結婚相手を親父に見せに来た」 「えっ・・・・」 留美は固まった。 「おっ!遊、そこの二人が噂の天使たちか?」 「ああ・・・」 洋介は僕と美空を見つめる「日本人受けする美形だな・・可愛いしモデルになってみない!?」 「あ、いえ!そんな」 美空はまんざらでも無さそう。 留美は・・固まっている。でも顔は笑っている。 「でしょー私も気に入ってるんだ!私の部下なの!」 留美は僕と美空に抱きつく・・心は泣いている。 「ははっ!そーか。・・・おーい、入ってこいよ」 結婚相手の人が入ってきた・・大人っぽい綺麗な人。ペコッと頭を下げた。 しばらく会話をしてから遊の親父さんの所に行った。「私、ちょっと・・・帰るね・・ごめん」 留美は走り出した。 遊は止めない。 「遊・・・・」 「俺の口から伝えたほうがいいと思ったんだが・・」留美は洋介が好き。 けれども洋介には結婚相手がいる。 遊は留美が好き。 こんがらがってきた。 「僕たちもうそろそろ帰るよ」 「ああ、またな!」 遊の親父さんと洋介、結婚相手の人にも挨拶して家に向かう。 田んぼ道。 「美月・・恋愛って分かんない・・」 「うん、僕も・・」 公園のベンチに留美がいた・・泣いている。 「留美・・・」 留美はすぐに涙を拭いた。「あっ・・ボスとして・・見せてはいけない・・所を」美空は黙って留美に抱きついた。 そっと背中を撫でてあげた「留美・・少し話そう」 美空がやさしく話しかけた留美は泣いた。 雪が降り始めた。 留美の涙のように。
10/11/17 23:26
(4Bgv/QEy)
投稿者:
銀狼
◆Df3LS3WJTE
留美をなんとかなだめた。家まで送る。
「ごめんね・・・私はあきらめるよ。洋介を・・」 「いいの?」 「うん・・・」 嘘だ・・分かる。 「じゃあね・・・」 留美は家に入ろうとした。「留美!」 「遊!?」 遊が走ってこちらに向かってくる。 留美に近づく。 「な、何よ・・・」 遊は留美を抱き締めた。 「ちょっ!」 「あきらめるなよ・・・俺は・・・・」 「遊・・・?」 「俺は・・お前の幼馴染みだ・・なんでも言え」 僕たちは遊の気持ちが分かった。 留美の気持ちも。 「ははっ・・遊・・ありがと・・・」 「おう・・・」 僕と美空は様子を見ている「じゃあな・・・元気だせよ・・」 「遊に励まされるほど私は弱くねーよ!」 留美はもう元気になった。留美は手を振って送ってくれた。 遊と三人で帰る。 「遊・・言わなくていいの?好きって・・」 「言わないよ・・好きだからな・・好きだから距離を置いてる・・振り向かないのは分かってるし」 「でも遊は・・・」 遊は微笑んだ。 「留美は俺を好きにならない・・これは間違いない。留美はずっと仲のいい幼馴染みいたいと思ってる・・だから好きにはならない」遊はずっとそんな気持ちだったんだ。 苦しいだろうな。 「俺は誰より留美の事を分かってるそれでいい。それに付き合ったら今みたいに冗談言えなくなるからな」なんだか切ないな。 「じゃあな、俺は帰って寝るよ」 「あ、うん!またね!」 遊は走って帰って行った。公園の近くまで来た。 誰もいない。 何となくベンチに座る。 「私たちはまだ幸せだね」 「だね・・・」 遊と留美はずっとこのまま・・・留美の気持ちを読んでそう思った。 雪がちらちら降る。 「ここで・・銀兎と初めて話した・・」 「そうだったね・・」 僕は美空の脚にジャケットをかけてあげる。 今日もミニスカートだし寒いだろう。 「ありがと・・」 「いい加減ミニスカートやめろよ・・風邪引くぞ」 「やだ・・・美月がやらしー目で見てくれなくなる」なんでか本音だ。 「美空も変態じゃん」 「美月に見て欲しいから・・どんな気持ちでも」 「そんな必死にならなくてもいっつも見てるよ」 「じゃあミニスカートやめる!」 「いや・・やめないで・・可愛いしエロイから」 「・・・美月のばか・・」 寒いけど二人きり。 だからキスした。 「ふっ、んんっ・・」 「はっ・・あっ・・」 スカートの中に手を入れてパンツをいじる。 「ここで・・する?」 「いや・・寒い・・」 「じゃあ帰ってから・・」 「いや・・」 何なんだよ。 意地っ張りめ・・。 「あ・・二人で・・何して・・・るの?」 「・・・・え?」 利奈が立っていた。 全く気付かなかった。 においも気配も・・ キスしてたせい? 「外国育ちだから・・兄妹でも・・キスするの?」 「利奈・・・」 利奈は美空を睨んだ。 「私の美月くん・・・」 「利奈・・聞いて」 今度は僕を睨んだ。 嫉妬と憎しみ・・・軽蔑の目で。 「美月くんとキスできるのは・・私だけだと・・」 「利奈、僕はね」 【言っちゃだめ】 美空がテレパシーを使う。【嘘ついて・・利奈を好きって言って】 僕は利奈を見つめる。 「利奈、僕は・・美空が好き・・・」 今の僕は最低最悪の人間だ人殺しより悪い事してる気分。 「・・・・・」 「勝手でごめん・・でもずっと否定してたんだ。美空を好きって事」 「・・・・・」 「でもやっと素直になって・・・だからね」 利奈は僕を見つめ返す。 「なんとなく分かってた」 「へ?」 「美月くんは美空ちゃんを愛してるって・・・」 利奈も心が読めるのかな?そんなはずない。 「美月くんはいっつも美空ちゃんの事考えてる。けど私の事も大事にしてくれた・・・だからいいよ。もう・・・」 「利奈・・僕を恨んでいい・・僕の事許さなくていい・・」 「許さないよ・・だから、美空ちゃんをもっともっと大切にしてあげて」 利奈は美空に近づいた。 普通なら掴み合いになりそうだけど。 「私、美空ちゃんの方が好きになったもん!美月くんより美空ちゃんの方が・・・・」 嘘だ・・分かる。 「利奈・・ごめん」 美空も抱き締めた。 「別にいいよ・・大分前から諦めてたもん。美月くんの事・・・」 利奈は泣いてない。 もう心は変わっている。 「どっちにしろ・・私、結婚するつもりないし処女も捨てる気はない。りっぱな巫女さんになるって決めたから・・・」 利奈はまた僕を睨んだ。 「最後にキスして!もう諦める。私は二人の友達・・」僕は利奈を抱き締めてキスをした。 申し訳ない気持ちでいっぱい。 唇を離す。 利奈は少し離れて手を差し出す。 「今日から親友!」 「うん・・」 握手をしてまた抱き寄せた「利奈・・一発・・いや何発でも殴って!僕はホントに最低だ」 「いいよ・・私は巫女だから・・殴らない」 「・・・ごめん」 利奈は離れた。 「でも公園でキスするのは良くない。近親相姦って軽蔑されるよ!」 「あ、うん・・そうだよね」利奈は背を向けた。 「でも何となく・・分かる、お母さんがそうだったから・・近親相姦してた」 「えっ?」 利奈はそれ以上何も言わない。 雪が降り積もる。 「ねぇ、今から遊びに行ってもいい?」 「夜遅いけど大丈夫?」 「うん、お腹空いちゃった・・・」 遅かれ早かれ美空への想いは周りにバレる。 隠せない。 本当に好きな人だから。 でも利奈を傷付けてしまった。 自分で自分をぶん殴った。
10/11/18 01:20
(14VK4JO/)
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