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1:双子の銀狼
投稿者:
銀狼
◆qPLBDpgDEg
人を好きになるって怖い。盲目になってしまう、それしか見えなくなる。
だから僕は人を好きになりたくない。 盲目になるのが嫌だから。 殺風景な部屋。 家具と電球があるくらい。僕はMP5Kを構えて素早く制圧する。 異常は無い、仲間はいない、僕一人でやるしかない。足音はたてない。 きっとどこかに隠れている見つけ出したら・・・・ カンッ。 物音のした方に銃を向けるヤカンが転がっている。 僕はすぐに影に隠れる。 ヤツは必ずトラップを使ってくる・・・毎回そうだ。僕は警戒しながらゆっくりヤカンに近づく。 声を押し殺す。 紙に何か書いてある。 【ばあーか!!上、上!】 「・・・・・っ!」 僕はこの瞬間終わった。 バスッ。 頭に痛み感じる。 血は出ていない。 「私の勝ち・・・・」 家具の上で猫のようにこちらを見下ろし嬉しそうに呟く。 痛い・・・いっ・・・! 「イテッ!ミソラのバカッ!!頭撃つなんて・・」 僕は床に仰向けに転がる。黒い影は僕の上におりてきた。 とっても小柄で長い銀髪のツインテール。 青い瞳の美少女。 まるで天使おりてきたみたい。 僕の上に股がって意地らしく笑う。 「ミツキに勝った・・久しぶりに勝った」 ミソラのはいている黒いフリフリ付きのミニスカートの脚の間から白いパンツが見える。 「ミツキに負けた・・久しぶりに負けた」 ミソラはニヤッて笑った。「・・・・負け犬」 「ミソラ・・・今日は白いパンツだね」 ミソラは顔を赤くしてさっと手で隠して出ていった。「僕の勝ち・・・」 僕はトイガンのMP5Kを拾って少し小さめの屋敷を出る。 周りは広い広い農場。 ミソラはベンチに座っていた。 そばにコリー犬のマックがいた。 おじさんが拍手して僕を励ます。 「よくやったな!」 おじさんは45歳。がっちりとした体格だ。 おじさんは先生であり師匠であり父親である。 ここらへんの土地は全ておじさんが所有している。 もちろんさっきの小屋も。僕はミソラの隣に座る。 マックが尻尾を振ってよってきた。 頭を撫でてやると気持ちよさそうな目をする。 「・・・ミツキのエッチ」 ミソラはむっつりして怒っている。 僕はカバンからコーラを二本取り出してミソラの頬っぺたにコーラをくっつける「冷たいな・・・」 ミソラはコーラを受け取る、僕もミソラも甘い物が好きだ。 「ありがと・・・ミツキ」 「うん・・・」 おじさんはテントを張っている。 今日はテントで寝る。 大きめのテントで大人四人は入れる。 僕とミソラは双子の兄妹。僕も銀髪でミソラよりは体つきはいい。 けれども全然華奢だ。 いくらトレーニングしても筋肉が付かないのだ。 「なに浮かない顔をしているんだ、ミツキ?」 「おじさん、僕達って何でこんなに体細いの?」 おじさんは微笑むとコーラを飲む。 「遺伝と言うか・・・お前達のお父さんの影響かな」ミソラはマックに抱きついている。 「ふぇ・・・遺伝ね・・・」おじさんは食事の準備をしている。 ミソラはあんまり喋る方じゃない。 僕は普通くらいかな。 ミソラはあんまり遊びにも行かないし。 ヨーロッパの田舎町。 学校が無いのでおじさんに勉強を教えて貰っている。両親は死んだと聞いた。 僕もミソラも14歳。 僕達を生んでから事故で亡くなったと聞かされている「食事できたぞ」 ベンチに座ってパンにかじりつく。 「二人とも好きな人はできたか?」 ミソラはそっぽを向いてマックにパンをひとかけら投げる。 マックはパクッと口でキャッチする。 「僕はいないよ。恋愛は身を滅ぼすからね」 おじさんは苦笑する。 「恋愛しなきゃ結婚して子供作れないぞ」 僕はスープをすすって空を見上げる。 「いらない・・・セックスできればいいよ」 僕はセックスはした事ないけどそれっぽい事言わないとバカにされる。 おじさんは悲しそうな目をする。 「やっぱり・・・アイツの子供だな・・・」 夕食を食べ終えるともう夜はふけていた。 おじさんはテントから顔をだす。 「俺はもう寝るからな」 「お休みなさい」 僕とミソラがピッタリのタイミングで言った。 僕とミソラはボーッと空を見ていた。 「綺麗だね・・ミツキ・・」「うん・・スッゴく」 空気が清んでいるから凄く凄く綺麗。 ミソラの体がブルッと震えた。 僕は肩にジャケットをかけてやる。 「うぅ・・ありがと」 「そんなミニスカートはいてるからだろ・・・」 僕も寒くてミソラにくっつく。 ミソラも僕にくっつく。 「ミニスカートが好きなの・・・分かんないけど。訓練の次に好き」 「ミソラの脚って綺麗だよな・・・」 僕はゆっくりとミソラの脚を触る。 「ふっ・・んっ!」 エッチなビデオの女みたいに切ない声を出す。 僕は調子に乗ってやらしく触ってみる。 ニーソックスの中も触って軽くつねる。 「んんっ!やあっ・・・!!」とっても敏感らしい。 触られるだけでこんなに感じるなんて。 「ミソラもエッチじゃん・・・・」 僕のシャツをギュッと握ってさらにくっついてくる。「んんっ、ちがうっ!はぁっ、んあっ」 僕はスカートの中に手を入れてみたくなる。 太股の間に手を入れてパンツに触れる。 「んんっ!んんんっ!!!」 自分の妹だけどスッゴく可愛い。 もっとしたくなった。 「ミツキ・・・もぉっ・・だめ・・」 「嘘でしょ?目を見れば分かる。もっとして欲しいって目だもん」 ミソラは顔を赤らめる。 僕は抱き寄せてさらにパンツをいじる。 「んんっ・・だめ・・」 僕はスカートを少しめくってパンツを見る。 「白のレース付きかぁ」 「だめ・・だめだよぉ・・ミツキ・・・」 僕はさらにパンツをいじくる。 切なく喘ぐ美少女は僕の妹・・・可愛くて大切な僕の妹。僕の手首を掴んで抵抗するけど形だけ。 しばらく苛めてから解放してあげた。 「はぁはぁはぁっ・・・ミツキのエッチ!ヘンタイ!」僕は無視して空を見上げた「僕達の名前って日本語なんだって・・・美空と美月・・・知ってた?」 ミソラはぷいっとそっぽを向くが僕にくっついたまま「知ってるよ・・バカッ・・」 僕はあくびをしてゴムで長い前髪を縛る。 僕は左目は青で右目だけ赤い。 それが嫌で右目にかかる髪を伸ばして隠している。 ミソラは両目とも青なのに・・ミソラと一緒で両目は青が良かったな。 「ミツキ・・寝よう・・」 「うん・・マックもおいで・・」 二人と一匹でテントに入った。 空はキラキラ、月は怪しく光っていた。
2010/11/09 15:34:15(HCmDuoBj)
投稿者:
銀狼
◆Df3LS3WJTE
綾とベルにも話した。
もちろんついていくと言った。 胸騒ぎ。 嫌な予感。 きっと気のせい。 間違いない。 学校が始まる。 見慣れた顔を見る。 もしかしたら最後かもって・・・そう思ったから。 取引まであと24時間。 運び屋のおじさんにいつものように迎えにきてもらうベルはボディーアーマーは着ない主義らしい。 今回はHk416とM1911とリニアナイフのみ。 幻覚装置は使わないと美空は言った。 V22に乗る。 機体の揺れが不安を煽る。なんで? なんでこんなに。 不安になる? 「美月・・・ごめん」 「ん?どうして」 「ううん・・なんでもないよ・・」 美空の心が読めない時がある。 何でかな。 綾はライフルを点検している。 「美月、点検しときなさい・・・」 「もう・・したよ」 綾は僕を睨んだ。 「最後に裏切られる事になるわよ・・・銃にね」 「えっ?・・・わかったよ」軽く点検する。 どこも異常はない。 ベルはパンパンと拳を叩いている。 「ベルは大丈夫?」 「美月は優しいな・・」 「ベルは増田を怨んでる?」「つくづく嫌いになったよ・・・・自分もあいつも・・・何もかも」 「・・・そっか」 みんないつもと様子が違う・・・。 緊張してるんだろうな。 横浜まで3時間。 到着してから港まで1時間車は別の物に乗り換えて綾が運転した。 あと20時間。 港の周りを一応探索しておく。 特に変わりはない。 港の近くの廃ビルに荷物を置く。 もう夜だ。 食料を食べる。 美味しくない。 当たり前か。 廃ビルはもちろんトラップも何もない。 食料を食べてから屋上に出た。 もう雪もなく寝転がる。 「はぁ・・・」 綺麗な月・・空。 ため息は空に消える。 月は明るく照らすだけ。 ガチャッ。 M1911を構える。 もはや体に染み付いている「美月・・・チョコバー持ってきたよ」 「ありがと、美空」 美空は僕の隣に座った。 「みんな・・元気ない」 「うん・・・」 チョコバーをかじる。 甘いし美味しい。 美空がいきなり僕の上に股がる。 「美空・・・?」 「二人で墜ちるって言ったよね・・いつも一緒だって・・言ったよね」 「うん・・・」 「私を信じてくれるよね」 「当たり前・・・」 美空はニコッと笑った。 そして顔を近付けてきた。吐息が混じる。 唇が触れる。 だんだんと激しくなる。 「今日は・・私が美月を犯すよ・・・いい?」 「うん、犯して・・いっぱい・・犯して」 もう繋がれないのかも。 そう思った。 だから激しかった。 美空は僕を貪るように。 僕は美空に好きにさせる。「んっんっんっ!」 「ああっ・・はぁっ・・」 美空が僕の上で跳ねる。 僕も美空を突き上げる。 二人で一緒になる。 気持ちよくて・・。 止まらない。 「んっ!イクッ!っ!!!」 美空と両手を合わせて強く握った。 深く奥まで馴染んで。 精子も奥まで注がれる。 ぜんぶ混ざる。 心も体も・・想いも。 全部一つになった。 「・・・・つっ・・はぁ・・・っ・・っ」 美空は気絶しなかった。 必死にこらえていた。 「美月の気持ちいい顔・・やっと見れた・・」 「どうだった?」 「可愛いよ・・・とっても愛しいよ」 このまま死んでもいい。 それくらい気持ちいい。 予定の時間まで1時間。 警備も見える。 大きなコンテナが運ばれてきた。 増田が見える。 ランスもいる。 二手に別れる。 美空と僕、ベルと綾。 警備に近づく。 パシッ。 警備にナイフが刺さる。 無音で倒せる。 Hk416を構える。 廃ビルの上に狙撃者。 パシッパシッ。 胸に二発撃ち込む。 すごい血の匂い。 間違いなく死んだ。 倉庫に近づく。 警備を倒しつつ前進。 取引会場のような場所についた。 ベルと綾に無線をする。 向かい側のクレーン操作室にいるらしい。 取引はかなり大人数。 全員武装している。 「銀兎、どうす・・・」 Hk416を突き付けられる。ちょうど反撃できない間合いで。 「・・歩いて」 「銀兎?どうゆうつもり?」「いいから・・歩いて」 「・・・・・」 美空は裏切ったのか? 心が読めない。 取引会場に出る。 全員が僕を睨む。 「おお、よくやった!」 美空が増田に近寄る。 そして・・キスした。 僕に見せつけるようにねっとりとやらしく。 「う、うそ・・・銀兎・・・・」 増田は銀兎を撫でた。 「抱かれたか?あいつに」 「はい・・・」 増田はニヤニヤ笑う。 「そうか・・後で俺も抱いてやろう。お前はなかなか体を許してくれなかったからな」 何?美空はホントに・・・嘘でしょ。 「おい!取引しようぜ!お楽しみは後でいいだろう」 「ああ、悪いな・・」 増田はアタッシュケースから金を取り出した。 ランスは?ランスはどこ?騙したのか? 美空は背を向けている。 拘束された。 ベルと綾はまだ様子を見ているはず。 「ブツはあそこだ」 増田はコンテナに近づく。コンテナを開けてから大きな声で笑った。 「よしよし!じゃあ取引成立だな!」 取引相手と握手して美空に近寄る。 またキスした。 心がおかしくなりそう。 「車の中で抱いてやろう」 「はい・・・」 僕を一瞬見た。 僕に近づいてくる。 「言ったでしょ・・僕は悪魔って・・・妹は死んだって・・ね?」 「銀兎・・美空・・嘘でしょ?」 「今までの任務で都合良くアパッチやペイブロウが来たのはおかしいと思わなかったの?あの女もそう」 たしかに・・なんで? 好きになったから? 美空を・・・。 盲目になってた? 嘘だ・・・・。 「僕は君が嫌い。分かる?目的のために抱かれたの・・・」 「美空、信じてるよ・・・」「・・・・・」 「僕は美空を愛してる」 増田が大声で笑った。 「馬鹿なガキだな!」 美空を抱き寄せた。 「こいつの前で抱いてやる」「・・・はい」 僕は美空を信じる。 美空を好きだから。 愛してるから。 だから信じる。 僕の周りのやつらもニヤニヤ笑っている。 美空はテーブルに寝転がる増田はズボンを下ろした。スーツを脱がそうとする。ガタンッ。 黒い馬。 赤い目。 長い槍。 ランス? 槍を使って次々に心臓をさしていく。 「な、なんだ!あいつは拘束したはず!」 美空がナイフを握っていた増田の足に突き刺す。 グサッ。 「ぎゃあああああああー」 増田が倒れこんだ。 ランスは夢より強い。 僕の周りのやつらは物陰に隠れた。 美空が近づいてくる。 僕の手の拘束を切る。 僕はすぐにリニアナイフを2本構えて近くの敵に斬りかかる。 股の間に入り込み動脈をきる。 すぐには死なない。 そいつを縦にして近くのやつにぶつける。 隙を見て喉を切る。 三人目はこちらにAK47を向ける。 パパッ。 二本のブレードか射出されて心臓と頭に刺さる。 力なく倒れた。 美空は突っ立っている。 「ごめん・・・・」 「僕は信じてたから・・」 「えっ!?」 「美空は心を読ませなくする事もできるんでしょ?」コクりと頷く。 「ばかにしないで・・これでもお前の兄だからな」 増田に近づく。 綾もベルも降りてきた。 ランスは槍をくるくる回している。 勝利のポーズ? 増田は美空を睨んだ。 「なぜ裏切った?なぜだ?」「僕が聞きたいのは一つ。あんたの上の人達は誰?」増田がニヤニヤ笑う。 美空はつばを増田に吐きつけた。 「あんたのキスは最低。僕の初めての人はもっと上手かった」 なんか照れた。 いかん、そんな場合ではない。 増田の顔は曇る。 「私はまだ生きるさ・・・まだまだ生きて彼らの一部になるんだ」 「あんたに色仕掛けしようと思ったけどやめた・・・拷問してやる」 増田を殴ろうとした。 ヘリの音? 一瞬油断した。 増田は美空を押し退けて走り出した。 綾とベルがHk416でフルオート射撃。 ランスは槍を投げた。 槍が刺さり増田は倒れた。増田はまだ動く。 綾とベルはマガジンを変えてまだ追い討ちをかける。僕と美空はその様子を見ている。 やっと死んだ。 もはや原型はない。 綾とベルはまだ撃ち続ける・・・マガジンが無くなると拳銃を抜いた。 「二人共!」 綾は涙を流して倒れた。 ルカの敵は取れたのかな。殺してもルカは帰って来ない。 ベルは死体を踏みつけている。 僕は美空を抱き締める。 「銀兎が・・美空が・・何をしたかったのか・・教えて?」 美空は僕の腕を握った。 「増田の上には何かいる・・もっと大きな連中が・・だから・・・」 「いいよ・・美空が体を使ってまで知る事じゃない」美空はブルッと震えた。 泣いている。 ランスは僕と美空を眺めている。 うらやましそうに。 さっきのヘリは通り過ぎたようだ。 「おい!ドS女!」 ランスはビクッとなった。「は、はいっ!」 ベルは不思議そうな顔をした。 「なんだ?前と違う・・」 「私は改心したんです!」 「へぇ・・・改心?」 僕は増田に近寄る。 これで終わり。 コンテナを開けると孤児たちがたくさんいた。 みんな震えている。 僕の姿に。 僕はポケットからチョコレートを取り出して分け与えた。 「もう、大丈夫だよ」 コンテナの中に取引のお金を置いておく。 コンテナに張り紙を付けた【この子達を幸せに。大切に・・・】 みんな見ていた。 ランスは軽く拍手した。 これでもう銀狼は終わり。良かった。 「帰ろう!」 僕達は撤退しようとした。ランスは増田の死体を見下ろしている。 もうランスの身寄りはいない。 「ランス、おいで!」 「えっ?私は・・」 「友達でしょ?」 「あ、はいっ!」 車に乗ってV22の所まで行く。 さすがにミニクーパーには乗れない。 V22に乗り込む。 増田のポケットから抜いた携帯で警察に電話する。 あらかた伝えて切った。 「美月・・それに何か情報が乗ってるかもよ」 「いらない・・もうこいつに関わらない」 僕は窓から携帯を捨てた。もういい。 僕達の力は悪を消すために・・使おう。 それでいい。 そう生きる。 大事な美空と一緒に。 大好きな大好きな美空と・・家族で。 綾はベルの肩にコツンと頭をのせて寝ていた。 ランスはヘルメットを取ってモジモジしている。 「ドSがドMにな・・信じられん・・ホントに謎だ・・訳がわからん」 「私は・・素直になっただけです」 「敬語・・信じられん」 ベルとランスはなかなかいい感じかな? ケンカは無さそう。 「美月・・・唇汚くなったから・・綺麗にして」 「うん・・」 唇を重ねる。 視線を感じるけどいいや。恥ずかしくない。 もう盲目でもいい。 盲目でいい。 美空しか見れない。 「長い・・ばかっ」 「なんだよ・・せっかく綺麗にしてやったのに」 「ははっ・・」 「はははっ!」 みんな笑ってくれた。 V22は朝日に向かう。 光に向かって飛んでいく。
10/11/20 07:00
(yQiRViX/)
投稿者:
銀狼
◆Df3LS3WJTE
春の陽気。
温かくなってきた。 僕は美空と一緒に庭に花を植えた。 「綺麗・・・大福、食べちゃダメ!」 「犬は花なんか食べないよ」僕は大福を見つめる。 目を見る。 食べたいって思ってる。 僕は大福の顔をムギュッとした。 「大福!だめっ!」 大福は諦めたようだ。 「おーい、オヤツtimeカモーン!」 「はーい!」 綾はケーキを5つ用意したテーブルに並べる。 「おーい、ベルくんとランちゃんもおいで!」 ベルとランスは料理の議論の真っ最中だ。 ベルが怒りながら座った。「ベル?どうしたの?」 ベルがランスを指差す。 「カレーにバナナを入れたいとか言い出すベジタリアンはどう思う?おかしいだろ?フルーツカレーだと?なんだそれは?」 ランスも反論する。 「ベルは凝り固まりすぎです!新しい発想が必要なんです!」 「うっさい、邪道はきらいだ!」 「い、意地っ張りですね!」何だかんだで仲はいい。 ケンカは絶えないけど。 5人でケーキを食べる。 テレビはアメリカの大統領選挙の結果発表が移ってる「結果は大差です!アメリカ初の女性大統領の誕生です!歴史的な快挙です!素晴らしいです!」 リポーターは興奮ぎみ。 「アメリカ初の女性大統領、メリス大統領です!!」 パチパチと拍手が起きている。 僕はチャンネルを変えた。大統領選挙に興味ない。 「おーい!みー!」 「わっ、遊!みんな!」 遊と利奈と留美と将パパ。みんな来てくれた。 「綾!稽古だ!」 「あいよっ!お願いします」庭でバシバシ稽古が始まるケーキはまだあったのでみんなの分を切る。 みんなで縁側に座り。 「ほっ、やあっ!てぇーい」綾はまた一段と強くなっただけどやっぱり将パパには勝てない。 「弱い!弱いぞ!綾!」 「う、うにゃーん」 「お、おのれ・・弱点を見抜きおったか」 「おっ!猫がじゃくてんにゃ?にゃんにゃん!」 将パパは固まった。 利奈は不機嫌そう。 「お父さん・・変態」 「猫くらい、いいじゃん」 「いや・・美月くんには分からないよ。お父さんは変態なんだよ!」 「利奈!変態なんて言うな!凄く傷付く!」 遊と留美は楽しそうに会話している。 付き合えばいいのにな。 遊はちょっとこちらを向いてニヤッと笑った。 なに?どうゆう意味? 美空はまだケーキを食べたそうだ。 「僕のケーキあげる」 「んっ・・いい」 「いいから!はい!」 ケーキをお皿にのせる。 「半分でいい・・」 「わがまま・・」 フォークで半分に割ろうとした。 美空が僕の手を握って二人で割った。 「・・・ケーキ・・入刀・・パンパカパーン・・・つっ!」 バシッと僕の頭を叩いた。「痛いな・・」 美空は顔を真っ赤にしている。 「美空・・ほっぺにクリームついてるぞ」 僕は軽く舐めとる。 「ひっ!ばかばかっ!」 美空はもっと赤くなった。僕はやっと周りの視線に気付いた。 「熱いねぇーラブラブ!」 みんな笑った。 僕と美空は一緒に照れた。みんな笑顔でいてくれた。盲目って楽しいな。 夜・・・。 獲物を追うようにビルの合間を飛び越える。 目標は逃げる。 屋上から屋上へ飛び移る。僕達は余裕で追い付く。 目標は広場に逃げ込む。 においで分かる。 待ち伏せだって。 広場に行くと案の定10人ほどいた。 全員ナイフ。 目標はこう言った。 「お前達はなんなんだ!化け物か?」 僕達はこう答えた。 「銀兎と羅紗・・悪魔だよ」銀兎と羅紗は背中合わせ。左手は繋いだまま。 右手にはリニアナイフ。 「いくよ!」 「うん!」 口元のマスクが閉じる。 二人で立ち向かう。 あっという間に片付ける。銀のツインテールが風でなびく。 銀の短い髪が少し揺れる。月と空が後ろにある。 これでいい。 これがいい。 これが正解。 二面性を持って生きる。 衝動を抑えて悪を切る。 間違ってない。 「美空・・・」 「美月・・・」 死体の上でキスをした。 悪魔だから普通。 幸せ・・・とっても幸せ。 【happy end・・・】
10/11/20 08:06
(yQiRViX/)
投稿者:
親愛なる共より
◆Df3LS3WJTE
暑くなって来ましたね。
大統領就任から数ヵ月経ちますがいかがですか? 我々は世界のために動いておりますゆえ忙しい限りです。 相変わらずゴキブリのような男は責任をとらずに逃げ回っております。 我々は甘やかしすぎました銀狼計画はお金の無駄にすぎませんでした。 あの予算でB2爆撃機に使ったほうが有意義だったでしょう。 我々のポリシーはかわりません。 自分で責任を取って貰うまで追い回します。 ですがいつかは手を打たねばなりません。 日本でエシュロンをしていて面白いメールを広いました。 CERNが間違いなく喜ぶでしょう。 これで予定の2034年には開発できるかも知れません。 ワクワクドキドキです。 o(*'-'*o)(o*'-'*)o 銀狼計画の生き残りには手を出しません。 悪党を倒したりで微笑ましい限りです。 可愛いワンコ達です。 我々は動物は好きなので放っておきましょう。 暑い中ご苦労様です。 あなたの友。 300人委員会より。 「はぁー」 メールを消去してコーヒーを飲む。 コンコン。 「どうぞ、入っていいわよ」見慣れた黒服。 「大統領、お時間です」 「はい、ただいまいきますよ」 パソコンを閉じて部屋を出た。
10/11/20 08:26
(yQiRViX/)
投稿者:
銀狼
◆Df3LS3WJTE
本編頑張って書き終えました。
まだエピローグがあります・・少し休んでから書こうかと思いましたがやっぱりすぐに書きます。 スレ3つも使うなとか言われたらすみません。 でも頑張って書きます。 期待しないで読んでください。 ではまた! 【美月】( ´ー`)_●~*どうだこれ?綺麗だろ? 【美空】""(ノ_<。)まぶしいっ!
10/11/20 08:32
(yQiRViX/)
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