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1:双子の銀狼
投稿者:
銀狼
◆qPLBDpgDEg
人を好きになるって怖い。盲目になってしまう、それしか見えなくなる。
だから僕は人を好きになりたくない。 盲目になるのが嫌だから。 殺風景な部屋。 家具と電球があるくらい。僕はMP5Kを構えて素早く制圧する。 異常は無い、仲間はいない、僕一人でやるしかない。足音はたてない。 きっとどこかに隠れている見つけ出したら・・・・ カンッ。 物音のした方に銃を向けるヤカンが転がっている。 僕はすぐに影に隠れる。 ヤツは必ずトラップを使ってくる・・・毎回そうだ。僕は警戒しながらゆっくりヤカンに近づく。 声を押し殺す。 紙に何か書いてある。 【ばあーか!!上、上!】 「・・・・・っ!」 僕はこの瞬間終わった。 バスッ。 頭に痛み感じる。 血は出ていない。 「私の勝ち・・・・」 家具の上で猫のようにこちらを見下ろし嬉しそうに呟く。 痛い・・・いっ・・・! 「イテッ!ミソラのバカッ!!頭撃つなんて・・」 僕は床に仰向けに転がる。黒い影は僕の上におりてきた。 とっても小柄で長い銀髪のツインテール。 青い瞳の美少女。 まるで天使おりてきたみたい。 僕の上に股がって意地らしく笑う。 「ミツキに勝った・・久しぶりに勝った」 ミソラのはいている黒いフリフリ付きのミニスカートの脚の間から白いパンツが見える。 「ミツキに負けた・・久しぶりに負けた」 ミソラはニヤッて笑った。「・・・・負け犬」 「ミソラ・・・今日は白いパンツだね」 ミソラは顔を赤くしてさっと手で隠して出ていった。「僕の勝ち・・・」 僕はトイガンのMP5Kを拾って少し小さめの屋敷を出る。 周りは広い広い農場。 ミソラはベンチに座っていた。 そばにコリー犬のマックがいた。 おじさんが拍手して僕を励ます。 「よくやったな!」 おじさんは45歳。がっちりとした体格だ。 おじさんは先生であり師匠であり父親である。 ここらへんの土地は全ておじさんが所有している。 もちろんさっきの小屋も。僕はミソラの隣に座る。 マックが尻尾を振ってよってきた。 頭を撫でてやると気持ちよさそうな目をする。 「・・・ミツキのエッチ」 ミソラはむっつりして怒っている。 僕はカバンからコーラを二本取り出してミソラの頬っぺたにコーラをくっつける「冷たいな・・・」 ミソラはコーラを受け取る、僕もミソラも甘い物が好きだ。 「ありがと・・・ミツキ」 「うん・・・」 おじさんはテントを張っている。 今日はテントで寝る。 大きめのテントで大人四人は入れる。 僕とミソラは双子の兄妹。僕も銀髪でミソラよりは体つきはいい。 けれども全然華奢だ。 いくらトレーニングしても筋肉が付かないのだ。 「なに浮かない顔をしているんだ、ミツキ?」 「おじさん、僕達って何でこんなに体細いの?」 おじさんは微笑むとコーラを飲む。 「遺伝と言うか・・・お前達のお父さんの影響かな」ミソラはマックに抱きついている。 「ふぇ・・・遺伝ね・・・」おじさんは食事の準備をしている。 ミソラはあんまり喋る方じゃない。 僕は普通くらいかな。 ミソラはあんまり遊びにも行かないし。 ヨーロッパの田舎町。 学校が無いのでおじさんに勉強を教えて貰っている。両親は死んだと聞いた。 僕もミソラも14歳。 僕達を生んでから事故で亡くなったと聞かされている「食事できたぞ」 ベンチに座ってパンにかじりつく。 「二人とも好きな人はできたか?」 ミソラはそっぽを向いてマックにパンをひとかけら投げる。 マックはパクッと口でキャッチする。 「僕はいないよ。恋愛は身を滅ぼすからね」 おじさんは苦笑する。 「恋愛しなきゃ結婚して子供作れないぞ」 僕はスープをすすって空を見上げる。 「いらない・・・セックスできればいいよ」 僕はセックスはした事ないけどそれっぽい事言わないとバカにされる。 おじさんは悲しそうな目をする。 「やっぱり・・・アイツの子供だな・・・」 夕食を食べ終えるともう夜はふけていた。 おじさんはテントから顔をだす。 「俺はもう寝るからな」 「お休みなさい」 僕とミソラがピッタリのタイミングで言った。 僕とミソラはボーッと空を見ていた。 「綺麗だね・・ミツキ・・」「うん・・スッゴく」 空気が清んでいるから凄く凄く綺麗。 ミソラの体がブルッと震えた。 僕は肩にジャケットをかけてやる。 「うぅ・・ありがと」 「そんなミニスカートはいてるからだろ・・・」 僕も寒くてミソラにくっつく。 ミソラも僕にくっつく。 「ミニスカートが好きなの・・・分かんないけど。訓練の次に好き」 「ミソラの脚って綺麗だよな・・・」 僕はゆっくりとミソラの脚を触る。 「ふっ・・んっ!」 エッチなビデオの女みたいに切ない声を出す。 僕は調子に乗ってやらしく触ってみる。 ニーソックスの中も触って軽くつねる。 「んんっ!やあっ・・・!!」とっても敏感らしい。 触られるだけでこんなに感じるなんて。 「ミソラもエッチじゃん・・・・」 僕のシャツをギュッと握ってさらにくっついてくる。「んんっ、ちがうっ!はぁっ、んあっ」 僕はスカートの中に手を入れてみたくなる。 太股の間に手を入れてパンツに触れる。 「んんっ!んんんっ!!!」 自分の妹だけどスッゴく可愛い。 もっとしたくなった。 「ミツキ・・・もぉっ・・だめ・・」 「嘘でしょ?目を見れば分かる。もっとして欲しいって目だもん」 ミソラは顔を赤らめる。 僕は抱き寄せてさらにパンツをいじる。 「んんっ・・だめ・・」 僕はスカートを少しめくってパンツを見る。 「白のレース付きかぁ」 「だめ・・だめだよぉ・・ミツキ・・・」 僕はさらにパンツをいじくる。 切なく喘ぐ美少女は僕の妹・・・可愛くて大切な僕の妹。僕の手首を掴んで抵抗するけど形だけ。 しばらく苛めてから解放してあげた。 「はぁはぁはぁっ・・・ミツキのエッチ!ヘンタイ!」僕は無視して空を見上げた「僕達の名前って日本語なんだって・・・美空と美月・・・知ってた?」 ミソラはぷいっとそっぽを向くが僕にくっついたまま「知ってるよ・・バカッ・・」 僕はあくびをしてゴムで長い前髪を縛る。 僕は左目は青で右目だけ赤い。 それが嫌で右目にかかる髪を伸ばして隠している。 ミソラは両目とも青なのに・・ミソラと一緒で両目は青が良かったな。 「ミツキ・・寝よう・・」 「うん・・マックもおいで・・」 二人と一匹でテントに入った。 空はキラキラ、月は怪しく光っていた。
2010/11/09 15:34:15(HCmDuoBj)
投稿者:
銀狼
◆Df3LS3WJTE
日本に来て良かった。
人間関係って凄く大切なんだなって分かった。 恋愛ってややこしい。 三角関係も自分を含めて二つ見た。 何より・・自分を知れた。残忍で人を殺す事に抵抗は無くて・・・そして何より・・美空を好きだって。 やっと気付いた。 学校に行っても利奈は僕と美空の関係を言いふらしたりはしなかった。 ただ仲のいい友達になった・・僕が最低だから利奈を傷付けた。 本当に最低だ・・・。 学校から帰るとベルが雪掻きをしていた。 「ただいま、ベル」 「おかえり、美月」 雪も結構積もったな。 大福は家の中に避難中。 ベルの事は外国の知り合いとみんなに説明した。 美空は雪だるまをつくっていた。 「美空!ただいまっ!!」 ギュッと抱きつく。 「んっ、しつこい・・・」 「いやなら避けられるでしょ?もっと素直になればいいのに・・」 「う、うるさい!」 僕も雪だるまを作る。 玄関の入り口に4体作る。僕と美空と綾とベル。 「ベルも家族だよ!」 「家族?」 「そ、家族!」 「家族・・・」 ベルは少し笑った。 「ありがたい・・」 夕飯は綾も一緒に。 家族ってこんな風なんだろうな・・・ わいわい喋って楽しい。 お風呂に入ってベッドに転がる。 幸せ・・・美空も綾もベルめ大好き。 電気を消して布団に入る。今日も美空は来ない。 まぶたが重たく・・・ バアンッ!バアンッ! なんだ?銃声? 僕はベッドの下からM1911を取り出す。 匂いがしなかった。 バババババババババババババババ。 なんで・・・? 凄まじい銃声。 居間には誰も・・・。 ボロボロ・・全部。 家具も・・炬燵も。 ベルも・・・。 綾も・・・。 美空も・・・。 肉片になっている。 「あ、ぁぁぁぁ・・・」 嘘だ・・・。 幸せが・・・。 力無く倒れた。 膝をついて。 誰だ・・・誰が? 「はろぉー」 この声はランス・・? 馬のフォルムのフルフェイスマスク。 目が赤く光っている。 「なんで・・・・」 「なんで?君に幸せになる権力なんてない」 僕は美空の肉片にしがみつく。 銀色の髪は真っ赤。 顔も何もない。 「なんでだよぉおおお!!」 ランスに向けてM1911を撃つ。 すぐに弾き飛ばされる。 僕は胸ぐらを捕まれて持ち上げられる。 「君はバカ?もう殺した人数は四桁だよ」 ランスは僕の腕を槍で突き刺す。 「ぎゃあああああっ」 痛い・・・。 「君は幸せにはなれない。分かる?ほら彼らも見てるよ」 居間一杯に殺したはずの人たちが・・・ 何で? 凄まじい目で睨まれる。 心が壊れそうになる。 「君は幸せになれない。分かるかなぁー」 「・・・・うるさい」 「はぁ?」 「これで何度目かな?」 「・・・・お前・・」 「夢の中で殺して楽しい?僕の心を壊したいんでしょ?」 「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れっ!!!」 顔をボコボコに殴られる。痛い・・・。 「ランスは直接戦うと負けるから夢の中でいたぶるんでしょ?」 「クソガキ、クソガキがぁ!私をバカにするな!」 「じゃあ直接会おうよ・・どこにいるの?」 ランスは興奮している。 「教えるわけないだろクソガキ!」 「じゃあずっと夢でいじめれば・・僕はなにしても折れないよ」 「くっそー!クソガキ、黙れ黙れ黙れ!」 どれだけメッタ刺しにされようが僕は死なない。 痛い痛い痛い・・・・ どんどん血が出る。 ランスは弱い。 間違いなく。 目が覚める。 セーフルームの病室。 「美月?どうだった?」 「かなり動揺させた・・」 汗だく・・・一週間前から精神攻撃されている。 三人とも無事。 ベルが凄まじい顔で怒っている。 「あのクソ女・・・」 綾はパソコンを操作している。 「何をされたのかな・・急に夢の中に・・・」 美空は僕の手を握ってくれている。 「美月・・・」 「大丈夫・・僕は壊れない」一週間前から急に夢の中に入り込まれるようになった・・原因は不明。 寝るたびに必ず攻撃される・・・最初はこたえたが今はどうって事ない。 多分ランスの能力だろう。「もう一度・・あいつに会う・・寝てみる」 「美月・・・」 「美空、大丈夫!」 綾に睡眠薬を投与される。「ベル、ごめん。ランスは僕が倒す」 「ああ、やってやれ!」 眠りについた。 もう一度・・・戦う。
10/11/18 02:43
(14VK4JO/)
投稿者:
銀狼
◆Df3LS3WJTE
今度は闘技場のような所・・・・・。
ランスが立っている。 槍をクルクル回している。「はろぉー、少年」 僕は素手。 「少年、武器を取れ。私が最強って事を証明してやる!!さあっ、早く!!」 僕は武器などいらない。 素手で勝てる。 槍さばきは素晴らしい。 「少年をズタボロにしてやるっ!」 隙を見つけてお腹にパンチ「ぐっ!」 間合いは近めに。 いくら殴ろうがランスは余裕そうに振る舞う。 「っ・・ははっ!少年はやっぱり面白い!」 「マスクを脱げ、顔を見せろ」 「んー?いいよ、こいつらを倒せたらね」 黒い影。 美空、綾、ベル、利奈、遊、みんな・・・。 ナイフを持っている。 「そこにある銃で撃てよ、そしたらマスク脱いでやるよ!!はははっ・・」 バンバンバンバンバンバンバン。 全員撃ち殺す。 どうせ夢。 「な、そんな・・・」 「早く脱げよ」 「くっそ、クソガキ!」 マスクを脱ごうとしない。どうせ嘘。 槍を振りかざして近づいてくる。 素晴らしい動きだけど読めてしまう。 次にどこにくるか。 間接を極める。 「ぐぁっ!」 槍を落とした。 僕はランスにのしかかる。マスクを掴む。 「やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろっ!やめろっ!!」 マスクを取る。 美人だ。 けれど心は醜い。 「目を見るな!やめろっ!」 ランスは嘘の塊。 強くない。 「くそっ!はなせっ!」 こいつに勝つには・・・。僕はランスの服を脱がす。「なっ!やめろ!」 服をやぶりすてる。 マスクを取ったら恐らく弱体化する。 「やめろっ!」 ランスを裸にして胸に吸い付く。 「ぎゃあっ!」 ランスのマンコに指を入れて乱暴にかき回す。 「っ!ああっ!くっ!」 グチョグチョ。 「ランスって淫乱だね」 「イヤぁ!やめろ!」 僕は乱暴に挿入する。 「っ!あっ!」 「どう?クソガキのチンコは?」 「やめてっ!やぁっ!」 こんなやつ犯してやる。 激しく動かす。 夢だけど気持ちいい。 なかなかの締め付け。 「んっ!やだぁ!」 「あっ・・ランスも女なんだね」 ガシガシ犯す。 バックで挿入して突きまくる。 「もうイク!中に出してやる!!ああっ!」 「いやいやぁ!ああああっ!」ドクドクドクッ! 抜かずに動かす。 「あっあっ、ああんっ!」 「もう素直だね・・んっ!」ビュクビュクッ! 「つっ!中は・・やめろ」 「夢だよ?いいじゃん」 また動かす。 まだまだ・・もっと犯してやる。 「どうやって夢に入りこんだの?」 「っあ!言わない・・」 さらにガシガシ動かす。 「あっあっ!いわなぃ・・いわない・・っく!」 「あっ!ああっ!」 ドクンドクン! 「早く言わないとダメだよ」「んっ!やあっ!分かったから・・・はんっ!」 「早く言って・・・」 「私の能力・・・んんっ、一度合った相手ならっ・・ああっ!!・・・夢の中に入れる」 「そっか・・んんっ!ご褒美あげる」 ビュクビュクッドクンドクン!!! 「・・・・っ、はっ。もうダメ・・助けて・・私の負けでいいから」 「聞かない。」 問答無用でとにかく中に出す。 「誰に命令されたの?」 「んはぁっ!誰にも・・私は少年に興味があっ!」 「じゃあ好きって事?ストーカーさん?」 「ちがうっ!ちがぁ・・・んっんんっ!」 「どうする。ランスは弱いから夢の中でも勝てないよ?まだ続けるようなら毎回夢の中で犯すけど」 「ああっ!いい!犯して!」 こいつドMじゃん。 「じゃあ必要な情報を教えてね・・・っつ!!」 ドクンドクン・・・! 「つっ!はいっ!わかりましたぁ・・・」 まだ動かす。 ランスの目はもう降伏している。 だがまだ犯してやる。 気がすむまで中に出しまくった。 やっと抜くと白い糊のような精子の塊が垂れてきた。「あなたに・・まけた・・」「ランスは増田の部下?」 「はいっ・・そぉですぅ・・・」 「何か掴んだら連絡してきて」 「はぁい・・わかりましたぁ」 集中して目を覚ます。 病室た。 「・・・美月?」 美空は心配そう。 「大丈夫・・いい物、手にいれた・・」 「美月?やったのか?」 「ベル、やっぱランスは弱かったよ」 「どうやって倒した?」 「僕がランスの心を折った」ベルはニヤリと笑った。 「さすが・・・美月だな」 綾は不思議そうな顔。 「あいつドMだったよ」 ベルはますます笑顔になった。 「ふははははっ!」 綾は首を傾げて考え込んでいる。 「美月の変態!!」 「いてっ!」 美空が僕の頭をバシッと叩いた!
10/11/18 04:03
(14VK4JO/)
投稿者:
銀狼
◆Df3LS3WJTE
ランスが何か掴んでくるとも思えないし思いたくない・・・僕もあいつは嫌い。田んぼは雪で覆われてもうすぐ冬休み。
教室では暖房の近くに生徒が集まる。 加湿用にやかんが置いてある。 「ふぁ・・さむい」 窓からグラウンドを見る。もう真っ白。 頬っぺたが急に熱くなった「美月くん、はい」 「わぁ、ありがと」 利奈が缶ジュースを持ってきてくれた。 相変わらず仲は良い。 付き合っていた頃より仲良くなった気がする 「これ・・・何?」 「分かんない・・新しいやつみたい。自販機に新しいのがあったから買ってみたんだけど」 「・・・?ホットミカンジュース?」 「美味しいかな?」 「利奈が買ってくれたから飲む!」 プルタブを開けて飲んでみる。 んー・・・これは。 「いいかも・・・・」 「本当に!?」 利奈も一口飲んで黙った。「うん、なんか悪くない・・けど・・・」 二人で黙る。 なんだこれ? 「二人とも何しょぼんとしてんの?」 遊が缶ジュースを持っている・・・まさか。 「遊は何のジュース買ったの?」 「ホットミカンジュース。なんか新しいやつみたい」利奈はまた一口飲んで黙った。 「二人も買ったのか・・よし、俺も・・・」 パシッと開けて一口飲んで遊も黙る。 「????微妙だな?」 「うん、美味しいけど微妙・・・」 「私もそう思う・・・」 三人とも黙りこんだ。 (´д`)・・・? 次々に被害者が増えた。 しばらくクラスは静まりかえった。 僕はバスケをやりに行ってみる。 あんまり出れないけど一応入部した。 それなりにうまくなった。体育館はかなり寒い。 「美月が前髪切ったせいでちょんまげ萌えできない」とバスケ部全員が言う。 「勘弁してよ・・ちょんまげぐらい・・」 「この部の死活問題だと思うぞ・・・」 「遊まで・・」 前髪伸ばしてコールがかかる。 「あーもぅ!僕は今の髪型が気に入ったの!」 「まぁ今のもいいけどちょんまげが見たい」 「いいよ!やってやる!」 僕はヘアゴムで前髪をしばる。 「おおおぉっ!!」 みんなが歓声をあげる。 「もうやだ・・・」 僕は一人で落ち込んだ。 学校っていいな。 つまらない事で盛り上がって楽しい。 部室の鍵を締める。 もう外は真っ暗だ。 「あ、みーは知ってる?あの噂」 「ふぇ?噂?」 遊は僕の肩を急に掴んだ。「理科室の幽霊!!!」 「ひっ!ゆうれい・・?」 「放課後になると出るってさ・・長い髪の女が」 「ゆ、ゆうれいなんて・・非化学的なもの・・いないよ・・・」 「へー・・みーは幽霊怖いのか・・・」 「ちがうっ!怖くない!」 「じゃあ行こうぜ・・」 「へ・・・?マジ・・?」 「マジで」 「あわわ・・・」 二人で理科室に向かう。 がらんと静まり返っている「ゆうれいなんて・・ゆうれいなんて無い・・絶対いない・・・・うわぁ!」 遊がいきなり僕の肩を掴んだら。 「みー・・ビビりすぎ」 「だ、だって・・怖い、いや!全然怖くないけど・・やっぱ怖い・・・」 僕は涙目。 「この学校には他にも噂があってな・・体育館倉庫と職員室と2年4組にも幽霊が出るんだって」 「い、いやぁ・・やめて・・・」 体がブルブルする。 幽霊には何も効かない。 お経何て読んでる間になにかされる。 ふいに後ろから足音。 「うらめしやー!!」 「ぎゃーーーっ!!」 僕はしりもちをついて倒れた。 「何だよ猫先生・・」 「ぶっ!遊くん反応悪っ!」 綾だった・・良かった。 「ほーら美月くん、たちにゃさい!」 「あ、あう・・せんせぇの・・ばかぁ!」 綾も見回りついでについてきた。 「うちの学校で幽霊出るって結構有名だよ」 「あわわわ・・・」 「やっぱし・・みーは落ち着け!」 もう真っ暗。 綾の懐中電灯だけが廊下を照らす。 理科室はもうすぐ。 「僕、ここで待ってるから」「映画だと真っ先に襲われるな。 「やっぱり一緒に行く」 遊のトーク術はなかなか凄い。 理科室のドアは閉まっている。 綾がドアを開ける。 パチパチ。 電気が付かない。 「あれ?おっかしーな」 このにおい・・・。 凄く不安になる。 「猫先生ですが誰もいないよね?」 シーンとしている。 綾は教師の格好だが懐中電灯はフラッシュライトのシュアファイアの大型。 絶対私物だ。 理科室はかなり広い。 実験器具が並ぶ。 「遊、やっぱり幽霊なんていない!」 「そうかな・・・」 綾は電気をチェックしている。 「明日の朝に業者さんに直して貰うかな」 理科室から出ようとした。すすり泣く声。 三人共固まる。 「え・・・・嘘・・」 綾が教室内を照らす。 確かに誰もいなかった。 「あわわわ・・・」 「ほらいたじゃん」 「うん、いたね」 なんで僕だけこんなにヒビってるんだろ。 ガタガタと窓ガラスが揺れだす。 「二人とも帰ろ・・噂通りだわ・・いる!」 三人で職員室に向かう。 怖くてたまらない・・ 職員室でソファーに座って待つ。 綾は帰りの準備をしている「遊くん、送ってくから車のってきな」 「ども・・・みー、大丈夫か?」 ガタガタ震えてしまう。 幽霊なんていない・・ 絶対に・・・! でも何だか正体を確かめたくなった。
10/11/18 14:34
(14VK4JO/)
投稿者:
銀狼
◆Df3LS3WJTE
その日の夜に美空と一緒に綾のベッドで寝たのは幽霊が怖いからとかそうゆう感情的な事ではなく。
本当に違いますからね。 幽霊の正体はいまだに解明されていない。 幽霊、ゴースト・・呼び方は様々。 とりあえず三人でくっついて寝る。 「美月はとりあえず幽霊が怖いと言う事ね。そうね?美空?」 「うん、間違いない」 「違います、怖くないです、絶対に違います!」 まぁ怖いよね。 攻撃出来ないって事は。 「幽霊は理科室とか体育館倉庫とか職員室とか教室とかに出る・・綾は何か他に知らない?」 綾は少し黙った。 「最近からじゃないしね・・・だんだん悪化してるの・・最初は物音とかだったんだけど。女の幽霊が出るのは最近からかな」 「ふーん、美空はどう思う?」 あのにおいは・・何だか不安になるにおい。 美空はベッド脇のスタンドライトで本を読んでいる。「私は幽霊はいると思う・・科学的にね」 現在解明されてないし。 「人の恐怖心が生み出す幻想・・もしかしたら人間の防衛本能の一種かも。その場に恐怖を感じると・・脳は危険と察知して恐ろしい幻想が見えてしまいとその場から逃げる。結果、危険から逃げる事になるから」 そんなのあるのかな? 「でも僕も綾も遊も聞いたし・・すすり泣く声」 僕の体はブルッと震えた。やっぱ怖い。 「電磁波とか、においとか・・電磁波は微妙だけど。幽霊の出る場所には何かあってそれの影響で同じ物を感じる・・人間なんてまだまだ解明されてない所がいっぱいだし何でどう動くか分からない」 確かに・・・。 「でもそれじゃあ誰かが実験している可能性もありえる?」 美空は軽く伸びて本を閉じた。 「ありえる。でも田舎の学校にそんな先生いるかな・・・?」 いないと思う。 こんな田舎の中学校でそんな実験・・・。 「いる!」 「わぁっ!」 綾が急に叫んだ。 「え、え?幽霊がいるの?」僕は美空に抱きつく。 「いやいや・・あのね。警備員のおじさん」 「警備員の?」 誰だっけ・・・前の学校の事件の時は警備員なんていなかったけど。 「あの人・・海外の有名な大学卒業してて、かなり頭がいい。そんでかなりの幽霊オタク・・・でいっつも学校に泊まり込みで警備してる。学校にいる時間が一番多い人・・自宅から何か持ち込んでやらかしてるかも。自分の事あんまり喋らないし」 僕は確信した。 「あやしい・・美空!明日から調査だ!」 「なんで美月はそんなに幽霊否定したがるのよ」 「嫌いだから!」 翌日の放課後。 暗くなってから学校に忍び込む。 警報はあるけどちょろい。暗視機能をオンにする。 僕の嗅覚もだいぶ鋭くなった。 学校全体に誰がどこにいるか分かる。 羅紗のスーツを着ているとすこし安心する。 学校内には警備員と僕と美空だけ。 分かっていてもやっぱり不気味。 教室を調べてまわる。 コンセントに盗撮カメラがあった。 これはこれで危険だ。 だれか着替えでも盗撮してるんだろう。 美空は機械で何か無いか調べている。 「反応なし・・羅紗、理科室に行ってみる?」 「いや、僕は警備員を調べるから」 美空はすこしもモジモジしている。 銀兎の格好でモジモジしてるのは初めて見た。 「その・・怖いとかじゃないけど・・羅紗が心配だから一緒に・・・」 「銀兎・・怖いの?」 「早く来い!」 「は、はい・・」 やっぱし双子だ。 怖い物まで同じ。 理科室についた。 誰もいない。 やっぱり嫌なにおい。 薬品のせいかな・・・。 あらかた調べるが何もない・・・。 「警備員が来るね・・・」 「うん・・」 理科室に向かってくる。 僕と美空は物陰に隠れた。足音が近づく。 武器はリニアナイフのみ。 警備員が理科室に入ってきた。 ロッカーに近づく。 何かしている。 ロッカーを開けて。 中に入った。 「・・・?」 出てこない。 【美空・・・】 【分かってる・・】 ロッカーに近づく。 リニアナイフを構える。 さっと、開けた。 「・・・!?」 「いない・・?」 においはまだ反応している・・どこに行った? 一体・・・・何なんだ。
10/11/18 21:21
(14VK4JO/)
投稿者:
銀狼
◆Df3LS3WJTE
ロッカーを調べた。
特に何もないような。 「どうゆう事?」 「消えるはずない・・あり得ない」 校舎の一階に理科室があるもっと調べよう。 ロッカーの隅に何かある。「これ・・なんだろ?」 押してみた。 ボタン? ガシャン! ロッカーの下に階段が現れる。 「これは・・・」 「行こう・・羅紗」 階段を降りる。 真っ暗・・なんだここ。 扉がいくつもある。 「羅紗、帰ろう。今日はここまででいい・・」 「うん、リニアナイフだけじゃね・・」 今日はいったん撤退。 警備員のおじさんは何かしている。 謎の地下施設。 今夜もう一度調べよう。 装備をまとめる。 リニアナイフとM1911とHk416を持っていく。 本当に念のため。 昨日より少し早めにロッカーから地下施設入る。 入り組んでいる。 Hk416を構えて移動する。この学校にこんな地下施設があるなんて。 部屋はかなりある・・・少し調べたが特に何もない。「警備員が来る・・」 「どうする?尋問する?」 美空は首を横にふる。 警備員の後をつける。 白い文字でT120と書いてある部屋に入った。 地下施設には監視カメラも何もない。 近づいて中を覗く。 何か棚から持ち出している部屋から出ようとしたので物陰に隠れた。 地下施設から出たな。 においは校舎の方に。 部屋を調べる。 パソコンが一台と道具がいくつか。 「この棚か・・」 棚を調べる。 四角い何かがある。 黒い箱だ。 なんだこれ・・・ 美空はパソコンを調べている。 「はは、そっか・・・」 「ん?何かあった?」 「その箱貰っていこ」 美空はUSBメモリを取り出してパソコンに繋ぐ。 60GBで圧縮機能付き。 この箱はなんだ? この地下施設はうちのセーフルームと同じ基地をそのまま使ったような感じ? USBを引き抜いてパソコンを壊した。 「な、何?」 「奪うの・・その箱もね。この部屋は壊しといて」 「そこまでやるか・・」 「僕は銀兎、悪魔」 「はいはい・・」 Hk416であらかた破壊するサイレンサーがついてるのでそれほど音はない。 パパパパッ。 パソコンも黒い箱も全て壊した。 「行こう・・・」 他人の物を壊すのは楽しい・・いや、なんでもないです。 地下施設から出る。 警備員は別の部屋・・・職員室あたりかな。 「警備員に言っときたい事がある」 僕は理解して美空と職員室に向かう。 警備員のおじさんが何かしていた。 「わっ!誰だ?」 「悪魔、幽霊じゃないよ」 「な、な、な、なんだよ」 「あなたは校長先生に許可を貰って地下室で研究を続けた・・でもそれは無駄よ・・あなたはイタズラに使う事しか思いつかなかった、それなら私達が有効に使わせてもらう」 「う、う・・くそっ!」 Hk416を構えているので抵抗はできないはず。 「あなたのやった事、校長先生は知ってる。もうあなたは辞めるしなかい」 たぶん心を読んでるな。 「あなたはお母さんの元に帰りなさい。それが一番よ・・お母さんを大事にね」警備員は倒れこんだ。 僕と美空は学校から出た。あの警備員には母親がいる・・趣味の研究ばかりで母親との関係は悪い。 この黒い箱に取りつかれていたのだろう。 だから全部壊した。 そんなに魅力的な物らしい・・・ セーフルームに戻る。 二人でスーツを脱いで着替える。 「美空・・これは何なの?」美空はパソコンにUSBを差し込みデータを移している「幻覚装置・・一定の周波数と薬物の臭いを使って相手に幻覚を見せる。あの人は完成させたつもりだろうけど欠陥だらけ、全然ダメ・・勿体無いから私が貰うの・・・」 「美空って・・・」 「私は有効に使うだけ。大量破壊兵器にはしない」 「そうだよね・・・」 「私の事嫌いになった?」 「全然!大好きだよっ」 美空に抱きついた。 「幽霊の正体分かってよかったね、美月」 「うん・・・ホッとした」 「私は可愛いと思ったけどね・・怖がりの美月は」 「う、うん・・可愛いかな?」 「うん、可愛い・・」 次の日に警備員のおじさんは辞職をして辞めた。 これで学校の幽霊も消えた・・良かった・・・。 でも噂は消えなかった。 まだ幽霊を見た人がいるって・・・黒い髪の長い女。
10/11/18 22:30
(14VK4JO/)
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