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双子の銀狼
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:双子の銀狼
投稿者: 銀狼 ◆qPLBDpgDEg
人を好きになるって怖い。盲目になってしまう、それしか見えなくなる。
だから僕は人を好きになりたくない。
盲目になるのが嫌だから。
殺風景な部屋。
家具と電球があるくらい。僕はMP5Kを構えて素早く制圧する。
異常は無い、仲間はいない、僕一人でやるしかない。足音はたてない。
きっとどこかに隠れている見つけ出したら・・・・
カンッ。
物音のした方に銃を向けるヤカンが転がっている。
僕はすぐに影に隠れる。
ヤツは必ずトラップを使ってくる・・・毎回そうだ。僕は警戒しながらゆっくりヤカンに近づく。
声を押し殺す。
紙に何か書いてある。
【ばあーか!!上、上!】
「・・・・・っ!」
僕はこの瞬間終わった。
バスッ。
頭に痛み感じる。
血は出ていない。
「私の勝ち・・・・」
家具の上で猫のようにこちらを見下ろし嬉しそうに呟く。
痛い・・・いっ・・・!
「イテッ!ミソラのバカッ!!頭撃つなんて・・」
僕は床に仰向けに転がる。黒い影は僕の上におりてきた。
とっても小柄で長い銀髪のツインテール。
青い瞳の美少女。
まるで天使おりてきたみたい。
僕の上に股がって意地らしく笑う。
「ミツキに勝った・・久しぶりに勝った」
ミソラのはいている黒いフリフリ付きのミニスカートの脚の間から白いパンツが見える。
「ミツキに負けた・・久しぶりに負けた」
ミソラはニヤッて笑った。「・・・・負け犬」
「ミソラ・・・今日は白いパンツだね」
ミソラは顔を赤くしてさっと手で隠して出ていった。「僕の勝ち・・・」
僕はトイガンのMP5Kを拾って少し小さめの屋敷を出る。
周りは広い広い農場。
ミソラはベンチに座っていた。
そばにコリー犬のマックがいた。
おじさんが拍手して僕を励ます。
「よくやったな!」
おじさんは45歳。がっちりとした体格だ。
おじさんは先生であり師匠であり父親である。
ここらへんの土地は全ておじさんが所有している。
もちろんさっきの小屋も。僕はミソラの隣に座る。
マックが尻尾を振ってよってきた。
頭を撫でてやると気持ちよさそうな目をする。
「・・・ミツキのエッチ」
ミソラはむっつりして怒っている。
僕はカバンからコーラを二本取り出してミソラの頬っぺたにコーラをくっつける「冷たいな・・・」
ミソラはコーラを受け取る、僕もミソラも甘い物が好きだ。
「ありがと・・・ミツキ」
「うん・・・」
おじさんはテントを張っている。
今日はテントで寝る。
大きめのテントで大人四人は入れる。
僕とミソラは双子の兄妹。僕も銀髪でミソラよりは体つきはいい。
けれども全然華奢だ。
いくらトレーニングしても筋肉が付かないのだ。
「なに浮かない顔をしているんだ、ミツキ?」
「おじさん、僕達って何でこんなに体細いの?」
おじさんは微笑むとコーラを飲む。
「遺伝と言うか・・・お前達のお父さんの影響かな」ミソラはマックに抱きついている。
「ふぇ・・・遺伝ね・・・」おじさんは食事の準備をしている。
ミソラはあんまり喋る方じゃない。
僕は普通くらいかな。
ミソラはあんまり遊びにも行かないし。
ヨーロッパの田舎町。
学校が無いのでおじさんに勉強を教えて貰っている。両親は死んだと聞いた。
僕もミソラも14歳。
僕達を生んでから事故で亡くなったと聞かされている「食事できたぞ」
ベンチに座ってパンにかじりつく。
「二人とも好きな人はできたか?」
ミソラはそっぽを向いてマックにパンをひとかけら投げる。
マックはパクッと口でキャッチする。
「僕はいないよ。恋愛は身を滅ぼすからね」
おじさんは苦笑する。
「恋愛しなきゃ結婚して子供作れないぞ」
僕はスープをすすって空を見上げる。
「いらない・・・セックスできればいいよ」
僕はセックスはした事ないけどそれっぽい事言わないとバカにされる。
おじさんは悲しそうな目をする。
「やっぱり・・・アイツの子供だな・・・」
夕食を食べ終えるともう夜はふけていた。
おじさんはテントから顔をだす。         「俺はもう寝るからな」
「お休みなさい」
僕とミソラがピッタリのタイミングで言った。
僕とミソラはボーッと空を見ていた。
「綺麗だね・・ミツキ・・」「うん・・スッゴく」
空気が清んでいるから凄く凄く綺麗。
ミソラの体がブルッと震えた。
僕は肩にジャケットをかけてやる。
「うぅ・・ありがと」
「そんなミニスカートはいてるからだろ・・・」
僕も寒くてミソラにくっつく。
ミソラも僕にくっつく。
「ミニスカートが好きなの・・・分かんないけど。訓練の次に好き」
「ミソラの脚って綺麗だよな・・・」
僕はゆっくりとミソラの脚を触る。
「ふっ・・んっ!」
エッチなビデオの女みたいに切ない声を出す。
僕は調子に乗ってやらしく触ってみる。
ニーソックスの中も触って軽くつねる。
「んんっ!やあっ・・・!!」とっても敏感らしい。
触られるだけでこんなに感じるなんて。
「ミソラもエッチじゃん・・・・」
僕のシャツをギュッと握ってさらにくっついてくる。「んんっ、ちがうっ!はぁっ、んあっ」
僕はスカートの中に手を入れてみたくなる。
太股の間に手を入れてパンツに触れる。
「んんっ!んんんっ!!!」
自分の妹だけどスッゴく可愛い。
もっとしたくなった。
「ミツキ・・・もぉっ・・だめ・・」
「嘘でしょ?目を見れば分かる。もっとして欲しいって目だもん」
ミソラは顔を赤らめる。
僕は抱き寄せてさらにパンツをいじる。
「んんっ・・だめ・・」
僕はスカートを少しめくってパンツを見る。
「白のレース付きかぁ」
「だめ・・だめだよぉ・・ミツキ・・・」
僕はさらにパンツをいじくる。
切なく喘ぐ美少女は僕の妹・・・可愛くて大切な僕の妹。僕の手首を掴んで抵抗するけど形だけ。
しばらく苛めてから解放してあげた。
「はぁはぁはぁっ・・・ミツキのエッチ!ヘンタイ!」僕は無視して空を見上げた「僕達の名前って日本語なんだって・・・美空と美月・・・知ってた?」
ミソラはぷいっとそっぽを向くが僕にくっついたまま「知ってるよ・・バカッ・・」
僕はあくびをしてゴムで長い前髪を縛る。
僕は左目は青で右目だけ赤い。
それが嫌で右目にかかる髪を伸ばして隠している。
ミソラは両目とも青なのに・・ミソラと一緒で両目は青が良かったな。
「ミツキ・・寝よう・・」
「うん・・マックもおいで・・」
二人と一匹でテントに入った。
空はキラキラ、月は怪しく光っていた。
 
2010/11/09 15:34:15(HCmDuoBj)
22
投稿者: 銀狼 ◆Df3LS3WJTE
雪のスケッチブックには色んな服がデザイン画が書いてある。
全部可愛いデザインだ。
「私コスプレが趣味なんだー」
「コスプレ?何それ?」
雪はクスッと笑った。
「そっか、美月くんは外国育ちだからねー、まぁ知らなくて当然か」
気付いたら綾が後ろにいた「コスプレとは!!コスチュームプレイの略である!」
なんか興奮ぎみ。
「綾さんがコスプレの事理解してくれて良かったなぁー私それまで分かってくれる人いなかったし」
綾は雪に抱きついた。
「雪ちゃんは私の可愛い可愛い弟子!」
「師匠!!」
師弟愛?
スケッチブックをパラパラめくる。
メイド服とか色々。
どれも可愛い。
「さ、ケーキ買ってきたから食べよう」
「はーい!」       綾は台所で紅茶を入れにいった。
「美月くんにも見せてあげる・・・私の秘密」
「へ?何?」
雪は携帯を操作して画面を見せる。
メイド服の女の子。
「え、これ・・雪さん?」
「そ、どう思う?」
いや・・可愛すぎる!
「凄く可愛い!!」
「えへ、ありがと」
他にはナース服とかアニメの制服とか。
「雪さん眼鏡外すともっと可愛くなるんだね」
「眼鏡無しの私、見たい?」「ぜひ・・・」
さっと眼鏡を外す。
見とれる・・・・
「わぁ・・・可愛い」
「ども!眼鏡無しはちょっと恥ずかしいな」
また眼鏡をかけた。
スッゴく可愛い。
ここの地域の子は本当に美形ばかり・・・
他のスケッチブックを見せてもらう。
ドレスとかのデザイン画。深紅のドレス。
カッコいいな。
黒いスケッチブックを開く・・・・
ボディアーマー?
「あ、それ。ミリタリー系のデザイン画ね。私の力作ばかり」
「こんなデザイン画も書くんだ・・・凄い」
どれもこれも見たことない形。
じっくり眺める。
「雪ちゃんをミリオタにしてしまったのは私の責任だね・・・」
綾はしゅんとした。
「綾さん、私はミリオタになれて幸せですよ!」
「弟子よ!!」
「師匠!!」
二人はまた抱き合う。
「あははは・・」
僕にはついてけない。
あるページで手が止まる。「これ・・・」
「あぁ、それは美空ちゃんが書いたやつ。私がちょこちょこ修正いれたけどね」これ・・あの黒い兎。
「あの子は天才だよ。ミリタリーの中に可愛らしさを織り込むなんて革命的。特にそのヘルメットが可愛いね。兎みたいで」
まじまじと見る。
スラットしている。
フォルムは女の子。
ミニスカートにはマガジンポーチを取り付けてある。腰にはあのナイフ。
ヘルメットは銀のツインテール。
口元は開閉式。
黒を基調としている。
美しいし可愛い。
けれどもどこか暴力的。
「美月くん、どうしたの?」綾にデザインを見せる。
「綾さん、これあの学校で見た黒い兎!」
「ほぇー美空ちゃんはデザインセンスまであるのか」なんだかあやふやに答えた「美月くんこのデザインがどうしたの?」
「この前の事件でこの格好をした人を見たんだ!雪さんは何か知らない?」
雪は一瞬微笑んだ。
けどすぐに隠した。
「ううん。知らないよ。私と美空ちゃんで考えたんだし。他の人に見せるのはこれが初めてだよ」
「そ、そっか・・・」
もう一度見る。
あの黒い兎は美空。
間違いない。
死んで無かったんだ。
その後、雪が帰ってから綾に説明した。
美空が死んだ事。
デザインの事。
公園で会った事。
綾は特に驚かない。
「美空ちゃんが死んだのは昨日聞いたよ。おじさんからね。原因不明だって」
「で、でも生きてるんだよ!黒い兎が美空なんだよ!」
綾は僕を抱き締めた。
「美月・・美空は死んだの・・・しっかりと受け止めなさい」
「綾?何言ってるの?生きてるんだってば!!そうだ。このボタンを押したらやってきてくれるんだ・・押して・・」
綾は唇を唇で塞いだ。
「ふっ・・・んっ」
「美月・・今日も抱いてくれる?」
「綾、どうして?美空が生きてるのに・・・どうして?」
「美空は死んだよ。間違いない」
「どうして?」
「あなた達の母親だもん。分かるよ・・」
綾の目は悲しみで満ちていた。
「そんな・・ぐすっ・・・ううっ・・」
僕の儚い望みは消えた。
「ね、しよ。気持ちよくして忘れさせてあげる」
「ぐすっ・・・うん。忘れさせて・・滅茶滅茶にして・・・気持ちよくして」
綾は僕を犯してくれた。
居間で何度も。
お風呂でも犯された。
「んっ、はあっ、もっと犯して・・綾・・もっとして・・・」
「うんっ!たくさん犯してあげるっ」
僕の上に股がって跳ねる。綾の黒い髪が揺れる。
「ふっ、んんっ・・はあっはあっ」
「綾っ!もお・・いくっ!はんっ!!」
びゅくびゅくびゅく。
ぐっと深くまで突き上げて流し込む。
「んっはっ!ああん・・中出し・・すきぃ・・」
裸のままベッドに移動して続ける。
「んっんっんっ、はぁっ、ああん!綾、綾!ママぁ!」
「あんっ!美月ぃ!!」
ビュルビュルドクドクッ!!「んっ・・はあっ!」
「綾・・子供作ろ・・美空みたいな可愛い子供・・」綾はニコッと笑う。
「いいよっ!じゃあもっともっと中出ししてっ!子宮を美月の精子で一杯にしてぇっ!!」
「うん、一杯出すから妊娠してね」
抜かずに動かす。
僕も綾も狂ってる。
二人とも頭がおかしい。
快感以上の物を求め始めた・・・もうダメだ。
がむしゃらに腰を打ち付け射精してまた動かす。
繰り返して繰り返して。
腰が痛くても動かして。
とにかく射精した。
膣に。
子宮に。
妊娠した子供には美月と名付けよう。
僕の大切だった妹の名前。「ああっ!イクッ!」
「美月っ!はぁっ!」
びゅっびゅっびゅっ・・・どくんどくん。
疲れはてて綾は寝てしまった。
綾のお腹をさすった。
妊娠すればいいな。
可愛い美空にまた産まれてきてもらうんだ。
今度は僕が父親として。
美空を育てる。
パジャマを着て縁側にすわる。
そういえばボタン押してなかったな。
ぽちっと押してみる。
「来るかな・・あの子」
「来たよ。ワンコ君。」
「うわあっ!!」
後ろにいた。
全然分からなかった。
「君も母親を抱くとはクレイジーだね。」
「聞こえてたの?」
ヘルメットの口元は開いている。
「ばっちり。僕は鼻と耳がいい。避妊しないで30回だしたね。君は発情期のワンコ君だ。」
「・・・美空を・・妹を」
「また母親に産ませる気?近親相姦で産まれる子供は異常が出るか天才が出るかどちらかだ。」
「うん・・また会いたいんだ・・・」
「愚かだね。変態でバカで発情期のワンコ君。」
もう罵られてもいい。
「自分の母親を孕ませてでも会いたいの?バケモノなんでしょ?」
「そうだよ。けど僕の大切な妹・・僕の天使」
黒い兎は考える人のポーズをした。
「愚か・・君は僕よりバケモノかもね・・今さら言っても遅い・・・今さら振り返っても・・・」
僕は月を見た。
満月だ。
空はキラキラ星を散りばめて広がっている。
「名前・・・考えたよ」
「何?聞かせて欲しい」
「ぎんと・・銀兎」
「将棋の駒か・・センスないね」
「気に入らない?」
「・・・・君が考えたのならそれにする。」
銀兎は庭で踊った。
クルクル回って。
「銀兎・・銀兎・・悪くないなぁ・・いいかも」
銀のツインテールが美しい・・・触りたい。
後ろから抱き付こうとした「触らない方がいい。僕の髪は痺れるから」
「地毛じゃないの?」
「うん。地毛じゃない。」
「そっか・・」
じゃあこの子は美空じゃない。
でも抱きたい。
「銀兎・・抱かせて」
銀兎はクスッと笑った。
「犬は兎を妊娠させられないよ。」
「お願い・・抱かせて」
「い、いや・・待ってよ。」僕は銀兎に近寄る。
「お願い・・君が美空じゃない事を確かめたい」
「やや、マッテマッテ!」
さっきまでの余裕が無くなっている。
僕は銀兎を抱き締めた。
「銀兎・・・」
「うっ・・ちょっ・・いきなりすぎて・・心の・・準備が・・・」
髪に触りたいけど。
怪しく光っている。
だからギュッと抱き締めた「美空と同じ小柄で・・華奢で・・守ってやりたくなる・・・可愛い・・僕の・・・美空・・・」
「君は・・・本当にクレイジーだね。」
「どうでもいい・・今さら気付いたんだもん」
しばらくそのままだった。銀兎も背中に手を回した。月と空の下。
兎と犬・・。
強く抱き合った・・。
「いい加減・・離れて・・僕・・こうゆうの・・苦手だから・・・」
「あ、うん・・」
銀兎を離す。
背中を向けて偉そうに腕を組んだ。
「君は処女?」
「・・・うるさい。悪いか?」
「ううん。可愛い」
「かわ・・っ!!??も、もう帰る!」
銀兎は庭の塀を登り。
軽々しく華麗に。
「銀兎!!また遊ぼ!!」
銀兎は振り向いた。
キラキラ光る銀の髪。
風で揺れる。
「セクハラしないならいいよ。じゃあね。」
バイバイと手を振って消えた。
僕も手を振った。
今さら気付いた・・。
僕は人を好きになるのが怖かった。
だからいつの間にか否定してた。
好きなのに否定してた。 好きじゃないって。   双子の兄妹だからって。 イケナイんだって。   でも間違ってた。    ずっとずっと前から好きだったのは。
美空だったんだ・・・・
10/11/13 20:52 (OXV8pj8Y)
23
投稿者: 銀狼 ◆Df3LS3WJTE
毎日綾を抱いて。
疲れて・・・・。
ボーッとして。
食事も忘れて。
でも綾は妊娠しない。
毎晩中出ししている。
あれだけ出せば・・・
普通なら・・・
悔しくてがむしゃらに動かして。
友達の事も利奈の事も考えられない。
「っつ!はぁ!!」
「んっ!」
びゅくびゅくびゅく。
ベットに倒れこむ。   「綾・・妊娠しないね・・何でかな・・・美空はもう産まれたくないのかな?僕はもう会えないのかな・・・・・」
「いつか・・きっと来てくれるよ・・その時まで頑張ろう。美空はきっと来てくれるよ」
美空と名付けて。    僕と綾で育てよう。   けれども妊娠しない。  けだるい日々。
もうセックスなんてどうでもいい。
美空に会いたい。
会いたくてたまらない。
銀兎に会いたいな。
最近遊びに来てくれない。毎晩夜にボタンを押す。
けれども来てくれない。
銀兎にも嫌われたかな。
学校はもう修復が終わって授業が再開された。
けど僕は行けない。
動けない。
綾にすがりついて。
種付けして。
綾も学校に行けなくて。
いい加減に妊娠して欲しい・・美空に会いたい。
夕飯を口に運ぶ。
味も何もない。
美味しくない。
「美月・・おかわりする?」「いらない・・・早くしよ・・セックス・・」
「・・・・うん」
ピンポーン。
こんな時間に誰だ?
僕は綾とセックスしなきゃいけない。
美空に会うために。
綾が玄関に行く。
なかなか帰ってこない。
「綾?どうし・・・」
銀兎がいた。
綾は突っ立っている。
「銀兎!!」
「やぁワンコ君。」
綾はびっくりしたんだろう・・・
「綾、この子は僕の友達だよ・・・怖がらないで」
綾は泣いていた。
なんで泣いているの?
「そっか、お友達ね・・・どう?夕飯食べない?」
「はい、ママさん」
居間に案内して座らせる。綾は近頃ハンバーグをよくつくる。
ほぼ毎日。
銀兎が座ってお箸を持つ。「銀兎?ずっと呼んだんだよ?どうしと来なかったの?」
「少し検査をしてた。」
銀兎がサラダを食べるこの子はやっぱり人間だ。  「検査?何の?」
銀兎はお箸を置いて僕を見つめる。
青白い瞳。
「はっきり言う。君に繁殖能力は無い。精子が異常になっている」
「・・・・え?」
「精子の頭にDNAが無い。」そんな・・・嘘だ。
「僕の精子はいつ採ったの?」
「夜、忍び込んでね。君の・・・その・・・性器から・・・何て言うか・・・・あの・・・採った」
全く覚えてない。
「つまり今の君の行動は無駄。やめた方がいい。」
「美空に会いたいんだ、そんな嘘聞かない。」
「嘘じゃない。聞くんだ・・・ちゃんと。」
綾は黙っている。
「綾、こんなの聞かなくていい。嘘だよ。こいつは友達でもなんでもない。悪魔だよ・・」
「ちゃんと聞け!!」
銀兎が怒った。
「いいか・・死んだ者は生き返らない。ママさんが良くしっているはず。」
綾は頷く。
「新しく作ってもそれは別人。」
「そんな・・美空に会いたいよ・・・会いたい・・」銀兎がハンバーグを箸で切って一切れ食べる。
「ママさんのハンバーグ美味しい・・・」
銀兎は微笑んだ。
「よかった・・・嬉しいな銀兎ちゃん」
綾はなんで冷静なんだ?
「もうやめるんだ。今の君は狂ってる。ママさんも君に流されている。」
「流されてるって・・綾も子供が欲しいって・・美空に戻ってきて欲しいって・・・言ったじゃん」
綾はまたうつ向いた。
「ママさんは愛した人を忘れられない。求められるのが嬉しくて嬉しくてたまらない。そうでしょ?」
綾は泣きながら頷く。
「だから知ってても受け入れる。嘘をついてでも抱いて欲しいから。自分の息子だとしても。」
なんでこんなに良く知ってる?
綾と銀兎はグルなのか?
「綾・・知ってるって?何を?」
綾は泣きながら喋りだす。「施設でデータを見た時・・・双子には生殖能力は無いと・・そう書いてあった・・」
「なんで・・言ってくれなかったの?」
「傷つくと思ったから・・子供が欲しいって言ったのも嘘」
「なんで・・・なんで?」
「美月を・・奪われたくなかったの。私の美月を」
銀兎は綾の背中をさする。「ママさん。辛いですね。お気持ち分かります。」
綾は銀兎に抱きついた。
なんだよ・・
なんなんだよ・・
「ママさんはまだ女の子なんだ。まだ幼い心。体は大人でもね。」
僕は銀兎を睨む。
「黙れ。悪魔に何が分かる・・・」
「悪魔でも分かるよ。元は人間。」
「出てけよ・・早く・・出てけ!!」
綾が僕を睨む。
なんでそんな目を。
「美月!この子は!!」
「ママさん。」
銀兎は綾の口を塞いで首を横に振る。
綾はうつ向いた。
「僕は悪魔だ。それでいい。だが君には幸せになって貰わないと困る。」
「五月蝿い・・化け物は消えろ・・・」
銀兎は少しうつ向いた。
「僕は君達に幸せになってほしい。ただそれだけだ」銀色のツインテールが怪しく輝く。
なんでこいつはこんなにしつこいんだ?
「そういえば。今日はお祭りだったな。三人で行かない?。」
神社のお祭りだ。
利奈が心配して電話もメールもたくさんしたのに返事をしていない。
「行こう!浴衣着て行こう」綾が無理にはしゃいだ。
「僕はいい。行きたくない」「美月・・・行こう。三人で・・・・」
「・・・・」
利奈も遊も留美も雪も来ている。
友達に会いたい。
「浴衣はどこ?」
綾は笑った。
車に乗る。
銀兎は後ろにちょこんと座る。
僕は助手席。
なんで三人なんだ?   神社にはすぐに着く。
小さなお祭りだが賑わっている。
車からおりて神社に入る。友達がいた。
遊も留美も雪も。
「みー!元気になったか?心配したぞ」
「おおっ!猫先生もいる!二人ともカワイー」
「全て私の採寸どうり・・」僕も友達に寄って話した。「ごめんね。もう大丈夫だから・・利奈は?」
「もうすぐ踊るってさ!」
太鼓がなって。
利奈が踊り始めた。
僕の方を一瞬みて微笑んだ「利奈ちゃん綺麗・・」
やっぱり綺麗で可愛い。
舞が終ると僕の方に駆け出す。
「美月くん!!」
「利奈・・ごめん。心配させて」
「美月くんのばかぁっ!」
少し化粧をしている。
舞姫のまま僕に抱きつく。周りから笑いがおきる。
綾も笑っている。
これが幸せなんだ。
友達がいてお母さんがいて・・笑っていられる。
みんなで夜店で焼きそばを買って食べた。
綾ももう元気そうに話している。
良かった・・・。
銀兎がいない・・。
「みんな、ちょっと待ってて!すぐ戻るから」
利奈は舞姫姿のまま焼きそばを食べている。
「美月くん?どこ行くの?」「お礼を言わなきゃいけない人がいるの!」
銀兎を探す。
綾の車の所にいた。
「やぁ。楽しめた?」
「銀兎もお祭りに行こ!」
銀兎はクスッと笑った。
「僕は悪魔だ。神の社には入れない。」
「そっか・・・」
銀兎はうずくまる。
「ヤキソバ・・食べる?」
「うん・・いただく。」
車に寄りかかって食べる。「うん。なかなか美味しいね・・・」
「銀兎、ありがとう。」
「お礼は要らない。前にも言った。」
「ははっ、そうだったね」
「悪魔に感謝するな。僕は全部捨ててこうなったんだ。」
「銀兎は何をしてるの?悪魔だから悪い事?」
「・・悪人を殺してる。」
「悪人を?じゃあいい事じゃないの?」
「とんでもない。悪は悪。僕の主観で判断した悪人だ。他の人から見たら悪人じゃないかもしれない。個人の正義の主観なんてそれぞれ。」
「ふーん」
銀兎はヤキソバを食べ終えた。
「美味しかった。ごちそうさま。借りができたね。」銀兎は背を向けて歩きだす「どこ行くの?」
「然るべき所。」
「家は近くにあるの?」
「教えられない。」
僕は銀兎の後ろを歩く。
「銀兎はなんで悪人と戦うの?」
「僕の能力を有効に使うため。」
「銀兎は幸せ?」
「・・・・・・」
立ち止まった。
「君の・・美月の笑顔が見れればそれでいい。」
「・・・・え?」
「僕の仕事は二つ。悪人を裁く。そして君を幸せにする。その二つ。」
「銀兎・・・?」
銀兎はニコッと笑った。
可愛らしい笑みだけど・・どこか寂しい。
「僕が人間を辞めた時そう誓った。大好きだった人のためにね。」
そう言ってまた歩きだす。「また・・会えるよね?」
「ワンコの世話は疲れるな。じゃあね。」
闇に消えたその背中は全てを背負っている。
また助けられた。
僕はみんなの所に戻った。みんな笑顔でいてくれて。楽しかった。
それから綾とは普通の親子になった。
体は求めない代わりに訓練をしてもらう。
だが銀兎と会えなくなった会いたいのに。
銀兎はまるで。
僕の闇。
10/11/13 23:59 (OXV8pj8Y)
24
投稿者: 銀狼 ◆Df3LS3WJTE
夏休みに入る。
毎日特訓の日々。
「美月っ!甘いよ!まだ!」
「つっ!たぁっ!!」
いくら殴っても返される。「グッ!かはっ!」
レバーに一発。
見事な蹴りを食らう。
「いったい・・・」
「もう終わり?弱いね」
「くっそ!もう一回!!」
超超スパルタ。
暑いし倒れそう。
「10分休憩!後で拳銃持ってこい!」
「はぁ・・・は・・・はい・・・」
スポーツドリンクで喉を潤す。
絶対にがぶ飲みはしない。汗だくだ。
「こんにちはー」
利奈がスイカを持ってきてくれた。
「おー利奈ちゃん!スイカ持ってきてくれたんだ!」
利奈は歩いて来たのに涼しそう。
白い帽子を被っていり。
「あぅ・・利奈・・」
「美月くん凄い汗だくだよ!大丈夫?」
利奈がハンカチで額を拭いてくれる。
「顔・・・洗って・・くる・・」
洗面所に行って顔を洗う。冷たくてきもちいい。
「はぁ・・・ん?・・」
右目の色がおかしい。
鏡をまじまじと見る。
「ん?ん?何で?」
赤ってより・・青?
いや青じゃない。
所々赤い。
前髪をちょんまげにして縁側に戻る。
「美月くん・・が・・」
「ありゃ!なんと!」
「え?え?」
二人揃って言った。
「ちょんまげ可愛い!」
とりあえずスイカにかぶりつく。
甘くて美味しい。
「綾さん、目が変なんだけど・・・」
「ん?・・・ん?青い?」
利奈も僕の顔を見る。
「あ、本当だ・・」
やっぱり青いんだ。
なんで今さら?
「ま、つば付けきゃ治るよ」「先生適当ですね・・・」
なんか・・違う。
違う・・・感じる。
「綾さん、もういっかい格闘訓練お願いします!」
「おお!いいよ」
両目・・・久しぶり。
大体左目で戦ってたから。「いくよっ!」
分かる。
左ストレートが来る。
僕は軽く避ける。
次は綾が僕の攻撃を避けて一歩下がる。
僕はフェイントする。
綾は一歩下がる。
僕は大きめに踏み込む。
たぶん攻撃してもダメ。
綾の方が素早い。
綾は蹴りを出す。
とんでもなく素早い。
それを避ける。
そして僕の攻撃は当たる。「つっ!」
綾の腹に当たる。
やっぱり違う。
「私が・・喰らった?一発・・・?」
綾はかなり驚愕している。「もう一度。来い本気で」
綾の雰囲気がさらに鋭くなる。
たぶん今までのはお遊び。綾のスイッチが入った。
利奈は大福と見ている。
読める。
どう動くか。
どう避けるか。
全部読める。
綾に勝った・・・
「ありえない・・ありえない・・・」
綾は手を地面についている「美月・・・」
「綾さ・・んわっ!」
抱きつかれた。
「よーやった!私の本気に勝つなんて・・本当によくやったよ」
頭をがしがし撫でられる。「すごーい映画みたいだった!」
利奈が拍手している。
なんだこれ。
こんな呆気なく・・・
勝ったのか?
夜になってタオルケットにくるまる。
「なんだろ・・両目だと・・凄いな」
銀兎は来ない。
銀兎と戦っても勝てるかも・・・・
縁側にすわってボタンを押してみる。
毎晩こうしてる。
銀兎と戦ってみたい。
でも来ないよな。
「やぁ。ワンコ君。」
「うわぁ!」
なんかいっつも背後にいる「銀兎!久しぶり!!」
銀兎に抱きつく。
「や、やめて!暑苦しいワンコ君は嫌いだ!」
僕を軽く突き飛ばした。
扇を取り出してパタパタとあおぐ。
「あっつい。ケブラーは通気性が問題だな。」
「ケブラーで作ってあるの?」
「うん。だから暑い」
銀兎の体をパフパフ触る。「他の素材も組み合わせてあるんだ。えーと・・・って胸さわんなっ!」
「・・胸無いね」
「う、うるさいっ!僕は悪魔だから必要ないんだっ!」
「こんな胸じゃ誘惑できないよ」
「う、う・・・・う・・・ばかっ!何で呼んだのっ?」腕を組んでそっぽを向いたいつもの余裕がない。
「僕と戦ってくれない?」
「・・・?なんで?」
「強くなったから銀兎に見て欲しい」
「いいけど・・・」
庭で向かい合う。
間合いはかなりある。
「・・・・」
「・・・・」
両目で見る。
瞬きをする。
消えた?どこ?
バゴッ!
腹を蹴り上げられる。
死ぬほどいたい。
「よっわ・・・」
「銀兎、強すぎ・・」
おかしいな。
読めなかった。
早すぎる。
「ワンコ君は何がしたいの?」
「いや、右目が青くなって・・両目で戦ったら強くなったから・・・」
「青くなった・・・?」
銀兎が顔を近づける。
「本当だ・・僅かだけど・・・・青い・・」
キスできる距離。
「一体・・・なんで?君は・・・っつ!」
たまらずキスした。
「んっ・・ん・・・やめっ!やめろ!」
口を離される。
「発情期のワンコ君は・・困った・・・」
僕に背を向ける。
「銀兎はあんまりキスに慣れてないね」
「だって・・君が初めてだもん。」
あの公園の時の?
でもあの感触はもっと前にもした。
「目に変化があったら呼んで・・・・すぐに行くから」「う、うん」
「僕はもう帰る」
「え、もう?久しぶりなんだしゆっくり話そうよ」
「やめとく。今少し気持ちがブレた。君といると危険だ・・・・決心が鈍る。」決心?なんでキスくらいで鈍るの?」
「じゃあね。エロワンコ君」「あ・・・」
走っていった。
凄く早く・・・

10/11/14 02:39 (RPlFpCje)
25
投稿者: 107だがな
そろそろ銀兎の素性に入らないと話がボケる。
オトシ所は決まっていると思うが伏線に謎を含ませ過ぎて、辻褄合わせにテンポが狂わないように祈る。
あと、会話部分は接続詞で繋げない限り、改行した方が読みやすし読者の目にも優しいと思われ。
最後にリクだが、無理に綾と美月を親子関係に戻す必要なし!
孕ま・・・バンバンやらせまくってくれい!
それが一番の楽しみ・・・・

10/11/14 09:23 (Y7.Rngee)
26
投稿者: 銀狼 ◆Df3LS3WJTE
アドバイスありがとうございます。
改行もそうですが私の誤字脱字は万死に値する物かと思われます。笑
綾の過去はプロローグで分かると思いますがかなりセックス依存です。
一度きっぱり戻したとしてもそのうちに綾から求めてくる事でしょう。
息子と分かっていても。
綾はもう一人のヒロインですし一番のエロ要素です。銀兎の気持ちを考えて書くと切なくて辛いです。
素性は後々明かしていきます。
上手くまとめられるように頑張ります。
ありがとうございます。

((ミ゜エ゜ミ))ニャーヲ
10/11/14 11:00 (RPlFpCje)
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