2015/06/11 16:23:30
(/kTw5J/T)
「病院まで行ってもらおうと思ってタクシー待たせ
てるの。お夕飯は何か出前でも頼んで」
五時過ぎに出張先から帰宅した妻の由美でしたが、
母親の着替えとかを用意するのに慌てふためいた様
子だったので、ほとんど僕との会話はないまま忙し
なげに彼女はまた出かけたのでした。
母親のほうとは電話で何度かやりとりしていたよ
うで、由美はそれほど不安げな表情でもありません
でした。
僕はまた一人になり、彼女が帰宅する前に居間の
壁にかけてあったブレザーの胸ポケットに隠した義
母の衝撃の写真を取り出し、ソファに座り込んで一
枚ずつ丁寧に見直したのでした。
義母が床に立ったまま白いブラウス肩から脱ぎ下
ろす写真がありました。
スカートはすでに脱がされていて白くて細い太腿
が露わなままで、窄めた股間の薄水色のショーツの
小さな布地が儚げに見えました。
少し俯き加減で伏目がちな顔でしたが、真正面の
やや下からのアングルで、ショーツと同系色のブラ
ジャーが鮮明に見え、頼りなげなくらいに細く括れ
た腰から腹回りの艶やかな肌が、まるでハレーショ
ンを起こしているかのように白々と写し出されてい
ました。
仁王立ちした男の剥き出しの股間の前にかしづい
て、男のものを口の中深くに含み入れている写真を
改めて凝視して見ると、うっとりとした表情で閉じ
られた切れ長の目は、清廉な元聖職者のものとは到
底思えないくらいの艶かしさでした。
赤い縄で義母は後ろ手にされ、少女のように小ぶ
りな乳房を挟み込むように捲かれてベッドの上に仰
向けにされている。
カメラのレンズはそれを義母の真上から見下ろす
ように向けられているのがわかります。
義母のかたちのいい赤い唇が半開きのようになっ
ていて、何かを訴えるかのように潤ませた目をカメ
ラレンズに向けています。
ベッドに仰向けにされ両足を大きく割られて男に
つらぬかれ、自らその男の首に両腕を捲きつけてい
る義母の顔の恍惚の表情が鮮明に写されているのも
ありました。
このことはしかし冷静に考えると、複数の男が義
母といたということになります。
写真の背景をよく見ると、どこかのホテルの一室
のようだというのがわかります。
そしてこの写真は少なくとも、この最近に撮られ
たものではないということも何となくわかりました。
おそらく複数年は経過しているものとすると、義
母がまだ聖職者として現役の頃のものだということ
になります。
義母が小学校の教頭職を最後に定年退職したのは
六十歳と聞いてます。
その頃かあるいはそれ以前の頃の、義母の淫ら極
まりない驚愕の行状と、僕は昂まる気持ちの中で推
理を働かせていました。
写真の中から相手の男が誰なのかが判明できるもの
はなく推測できませんでした。
僕は夕食の出前を頼むのも忘れ、何度も何度も繰
り返し義母の淫らで謎めいた写真を見ることに没頭
していました。
妻と結婚してこの家の中に入り、元聖職者で慎ま
しやかな素振りや、年齢よりはるかに若く見え美し
く上品な顔立ちの義母との三人の生活の中で、ほん
の少し、ほんの少しだけ彼女への淡い邪淫の思いを
叶わぬことと思いつつ抱いていただけの自分を、昨
日と今日で激動的に、何かがどす黒く包み込もうと
しているのを感じさせられていました。
妻の由美が病院から帰宅したのは十時過ぎでした。
何も知らない由美は、母親と医師から聞いた怪我
の状況を屈託なさげに僕に詳しく説明するのでした。
母親は娘への説明の中で、昨夜は山小屋でもう一
組のパーティと一緒だったと切ない嘘をついていま
したが、僕も義母の思いを察して、そうだったんだ
よと気軽く応えておきました。
そしてその夜、僕は激しく妻の由美の身体を激し
く求めたのでした。
由美の両足を大きくおし広げ、激しく突き立てる
僕に彼女は喘ぎながら、
「どうしたの?今夜は…ああっ」
と問い返されるくらいに、義母とはまた違う弾力
のある肌肉を責め立てたのでした。
そして眠りにつく少し前に、僕は明日の夕方に義
母を訪ねようと密かに邪淫な思いに胸を小さく躍ら
せていたのでした…。
続く