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1
2015/05/27 16:20:15 (Qit53ipJ)
十日前の出来事です。
 僕は三十三歳の地方公務員で、一年前に中学校の教師
をしている三つ年上の妻と結婚して、婿養子として妻の
実家に入りました。
 妻の父親は五年ほど前に他界していて、妻の母親との
三人暮らしです。
 妻の母親は亜紀子という名で、年齢は六十三歳です。
 彼女も長く教職の場に身を置いていて、最後には小学
校の教頭職で定年退職していました。
 三人には登山という共通の趣味がありました。
 妻と知り合ったのも僕が勤める市役所が企画した登山
行事がきっかけでした。
 義母の亜紀子も亡夫が登山愛好者だったこともあって
山歩きは好きだいうことでした。
 僕も含めて三人とも、高く険しい山を踏破するという
ような本格的な登山ではなく、二千メートル級までの山
を歩き登るという程度のものでしたが、結婚してからも
三人での登山行は何度か経験していました。
 そして先々週の土曜日も、以前にも行ったことのある
千五百メートル級の山への、三人での登山計画をしてい
たのですが、前日になって妻のほうが急に学校の教頭の
代理での研修旅行が入ってしまったということで、義母
の亜紀子との二人きりの登山行となったのでした。
 先に白状しておきますが、僕は義母の亜紀子に対して
は前からずっと誰にもいえない不浄な思いを抱いていま
した。
 義母の亜紀子は身長は百五十センチそこそこで体重も
四十数キロ程度の、小柄で華奢な体型をしています。
 髪をおかっぱ風のショートカットにしていて、目鼻立
ちの整った小ぶりの顔や色白の肌のせいもあって、外見
的には実年齢よりはかなり若く見えました。
 田舎で暮らしている色黒ででっぷりとした体型の僕の
母親とは、比較しようもないくらいの上品さがあり、妻
にはいえないことでしたが、亜紀子に対しては義母とい
うよりも一人の女性として心密かに胸をときめかせてい
た毎日でした。
 妻のいない、義母との二人きりの登山に、僕は事前に
不埒な姦計を持っていたというのでは毛頭なかったので
すが、不遜にも何となく浮ついた気分でいたのは確かで
した。
 義母の亜紀子は娘婿の僕のそんな不埒な思いなど当然
知る由もなく、僕自身もその思いで彼女に強く迫ろうな
どとは、その時は思ってもいませんでした。
 そして登山当日の朝は抜けるような青空が広がる好天
でした。
 電車の駅を降りバスで一時間ほど山に入ったところの
登山口で、その山を目指す何組かのパーティと一緒に頂
上に向けて歩き登ったのです。
 十月中旬の秋たけなわの頃で、歩き登りながら目にす
る山々には紅葉が色鮮やかでした。
 赤い帽子と薄いピンクのヤッケ姿の義母の亜紀子も年
齢を感じさせないような軽い足取りで、僕のすぐ前を黙
々と歩いていました。
 時折吹く風で前を歩く亜紀子のものなのか、ほのかな
化粧の匂いが僕の鼻腔を気持ちよく刺激していました。
 その山は登山ルートが二つに対して、頂上からの下山
ルートが四つに分かれているのが特長でした。
 以前に妻も入れての三人で来た時は初めてということ
もあって、登った道をそのまま下山していたのですが、
今回の計画ではその山を横断する下山ルートを選択して
いたので、頂上からは来た時とは違う道を二人で下りる
ことにしていました。
 その道は一度、前に僕が一人の時に踏破していたので、
先頭に立って歩きました。
 同じルートを下る二、三組のパーティもいましたが、
少し気にかかっていたのは、頂上に着いた頃から雲行き
が怪しくなり出していたことでした。
 山の天気が変わりやすいというのは当然承知はしてい
ましたが、速い速度で青空が消え黒く低い雲が漂い始め
ていたのです。
 そして下山ルートの中腹手前あたりでいきなり大粒の
雨が、帽子とヤッケに音を立てて当たってきました。
 山での雨の経験は僕も義母の亜紀子も何度も経験はし
ているので慌てた素振りはなかったのですが、急勾配の
大きな曲がり道に来たところで亜紀子がぬかるんだ土に
足を取られ倒れこんでしまったのでした。
 「大丈夫ですか?お義母さん」
 駆け寄って腕を取り抱き起こそうとした時、義母の雨
に濡れそぼった色白の顔が苦痛に歪んでいました。
 右足を痛めたようで義母は立ち上がれずにいました。
 「ご、ごめんなさい。そこの岩で滑っちゃって」
 かたちのいい眉をしかめながら義母は僕に申し訳なさ
そうな顔で小首を小さく俯けていました。
 「捻挫かも知れませんね。大丈夫、僕がおぶっていき
ますからちょっと待ってくださいね」
 僕は急いで背負っていた自分のリュックを肩から外し
て、それを前から掛けるようにして、亜紀子を背中に背
負って道を下ったのです。
 義母が小柄な体型だったのが幸いでしたが、降り続く
雨は勢いをさらに増し、午後の二時過ぎというのにあた
りはもう夕刻のような暗さになってきていました。
 ふと僕はあることを思い出し、背中の義母にいいまし
た。
 「お義母さん、この先の横道を入ったところに番小屋
があります。そこで雨を少し止ましたいと思いますが…。
お義母さんの足の様子も少し心配ですし」
 雨で二人ともすっかりずぶ濡れになっていて、亜紀子
は力弱く頷くだけでした。
 下山ルートから外れた鬱蒼とした木々の下の細い道を
しばらく行ったところに、トタン屋根の小さな小屋が見
えてきました。
 横引きの古びた木の戸を開けると、土間が半分で板間
が半分の畳三畳ほどのスペースの小屋でした。
 義母をゆっくりと板間に下ろしてから、僕は故意的に
彼女から離れるように土間の隅に腰を下ろしました。
 お互いにリュックから出したタオルで衣服に染みた雨
を拭き取っていましたが、トタン屋根を叩く雨音が激し
いだけで他人の気配もなく、そして狭くて薄暗いスペー
スが二人を自然に寡黙にしていました。
 「お義母さん、足のほうは大丈夫ですか?」
 気まずいような沈黙を打ち消すように僕は義母に問い
かけました。
 「まだ痛みはあるけど大丈夫よ。それよりごめんなさ
いね、迷惑かけちゃって」
 「僕は若いから平気ですよ。もう少し雨を止ましてか
ら下山しましょう。なに、ここからはもうほんの一時間
ほどで登山口です。それより足診ましょう、骨折してた
ら何か添え木しないと」
 そういって僕はつかつかと亜紀子のそばに近づきまし
た。
 登山靴と靴下を脱いだ義母の右足を見ると、踝と踵の
あたりがやはり薄赤く腫れ上がっていました。
 「どのあたりですか?」
 と僕が尋ねると義母は手袋をした人差し指で踝のあた
りを指しました。
 「失礼しますよ。痛かったらいってください」
 僕はそういって手袋を脱いだ手で義母の踝のあたりを
ゆっくりと擦りました。
 艶やかな義母の皮膚の感触に僕は内心を大きくときめ
かせていました。
 初めて触れた義母の肌でした。
 「うーん、骨が折れてるのではなさそうですね。腫れ
てるから捻挫は間違いないと思いますけど」
 僕は不必要なくらいに何度も義母の肌を擦りながら、
優しく労わるような声をかけました。
 それからまた義母から離れて、僕は携帯電話でこの地
方の天気予報を調べました。
 低気圧の動きが予想外に早くなり運ばれてきた大きな
雨雲が、この地方付近で停滞するという、あまり喜ばし
くない情報が出ていました。
 「うーん、天気予報少しヤバイですね。雨と風が夜ま
で強くなるといってます。今のうちに強行突破するかど
うかですね。でも、この先の川の水が増水してると道ま
で溢れ出ているかも知れないし」
 僕は義母に携帯をかざして天気情報を正直に告げまし
た。
 「ここならまだ高い場所ですから川の水も大丈夫です
し、木に囲まれてるから風も防げます。風がまた強く吹
いて雲を運んでいってくれるかも知れません。もう少し
待ちましょう」
 山での主導権はやはり男の僕にありました。
 不安げな表情で小さく頷きながら、義母は力なく細い
両肩を項垂れさせていました。
 「由美にはもう少ししたら僕から連絡します。取り敢
えず身体を休めましょう。風邪引かないようにしてくだ
さいね」
 さすがにその時はまだ、まさかここで義母と一夜を共
にするということは、僕自身も予想はしていませんでし
た。
 大袈裟に遭難ということでもないし、登山口までは後
一時間もかからないところでの避難待機だと僕は思って
いました。
 しかし、雨の止む気配はそのままずっとありませんで
した。
 それどころかトタン屋根を叩く雨音はさらに激しさを
増していて、木々を揺らす風の音まで強く聞こえ出して
きていました。
 義母の不安と心配を思うと居ても立ってもいられない
気持ちでしたが、妻のようにそばで抱いてやるわけにも
いかず、少し途方に暮れながら僕は時間をやり過ごすし
かありませんでした…。
 
       続く

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22
投稿者:ポルコ   ddd12345789
2015/06/03 23:31:24    (27VBOjkQ)
いつも楽しみにしています。
読みやすい文章で、情景が手に取るようにわかりますね。

最後までよろしくお願いします。
23
投稿者:
2015/06/04 23:34:55    (pn.CucY.)
病院連れて行く編もよろしく。
24
投稿者:コウジ
2015/06/05 16:23:43    (4NxpDBr4)
艶やかな小さな呻き声が聞こえ、義母が意識を
戻したのがわかりました。
 僕の顎の下にあった義母のかたちのいい細い眉
がぴくりと動くのが見えました。
 しばらくは薄目のまま気配を探っているようで
したが、つい今しがたまであられもなく淫れてし
まった我が身に気づいたのか、義母はその切れ長
の目を深く閉じさせたのでした。
 「お義母さん、とても素敵でしたよ。あなたも
生身の女だということがわかり、とても嬉しく安
心しました」
 僕はわざと揶揄的にそういいながら、義母のか
細い両肩を掴み持つように抱き、身体を上に向け
て一気に引き上げました。
 「ああっ…」
 と短い悲鳴のような声を上げ、義母はむずかる
ような動きを見せましたが、それも徒労に過ぎず
、おののきの表情を露わにしている彼女の白い顔
が僕の目のすぐ前に近づいていました。
 僕がゆっくりと唇を寄せていくと、義母は顔を
小さく左右に揺らせて逃げる素振りを見せました
が、すぐに他愛もなく彼女の唇は僕の餌食となり
強く塞がれました。
 「ううっ…むむぅ」
 唇を重ねられた状態で、義母は僕の僕の肩を突
き放そうとするのですが、その力はか弱く頼りな
げなものでした。
 口の中では義母の小さな舌が、僕の舌から逃げ
惑うのですが、すぐに捕捉され自在に弄ばれるの
でした。
 僕の片方の手は飽くことなく義母の乳房への愛
撫に専念していました。
 昨夜からこれまでの行為の中で、義母の女とし
ての敏感な箇所が、小ぶりで年齢の割にはかたち
のいい乳房と乳首にあることを、僕は何気に見抜
き察知していたのです。
 朝冷えの小屋の中で、妙齢の義母の身体に飽き
るということなく丹念な愛撫を長く続けていた僕
は、徐に彼女から離れて、素っ裸の身でその場に
すっくと立ち竦んだのです。
 同時に義母の細い両腕を掴み取って上体を起こ
しました。
 シュラフの上でおずおずとした表情で座位の姿
勢になった義母のすぐ前に僕は仁王立ちしていま
した。
 義母の小さな顔のすぐ前に僕の股間のものが半
勃起状態で垂れ下がっていました。
 僕の卑猥な意図を義母は知ってか知らずか、顔
を深く俯けていました。
 本能と卑猥な劣情の赴くままというのか、自分
でも思っていなかった行為を、義母に要求しよう
としているのでした。
 義母の小さな頭を僕は上から掴み取るようにし
て、俯いている彼女の顔を起こしました。
 目を深く閉じたままの義母のかたちのいい唇の
あたりに、僕の股間の漆黒から垂れ伸びたものが
卑猥に這い回ります。
 戸惑いを狼狽を隠せないままの義母の両手が僕
の太腿に当たっていました。
 そういう行為は妻の由美にも強要したことはあ
りませんでした。
 僕は片方の手で半勃起状態の自分のものを掴み
ながら、その先端を義母の唇に当て続けました。
 唇を固く閉じたままの義母の口元が息苦しさか
らか、ぷはっと音を立てて開いたのを僕は逃さず、
その中に差し込むように押しいれました。
 「むぐうっ…むむっ」
 僕のものの半分近くが義母の口の中に、歯に少
し擦れるようにして埋没しました。
 僕の太腿に置いていた義母の両手に力が込めら
れています。
 たまらない至福感と卑猥な征服感に、僕のもの
は義母の口の中で一気にその硬度を高めていきま
した。
 ゆっくりと僕は自分の腰を前後に動かせました。
 上から見下ろすと、義母のすっきりと通った細
い鼻筋の下で彼女の唇が、一気に硬度を増した僕
のものをまるで放すまいとでもしているかのよう
に包み込んできていました。
 「ああ、気持ちいいですよ、お義母さん」
 僕は本心からの言葉をいってゆっくりとした腰
の動きを続けました。
 明るくなっている小屋の中での、なさぬ仲であ
る義理の息子と義理の母との卑猥極まりない光景
でした。
 おそらく義母は座位の姿勢で立っている男のも
のを、自らの口の中に含み入れるというような行
為は初めてのことだというのは、最初の時の戸惑
いと狼狽の表情でわかっていました。
 それでも今の彼女には自らの意思でそれを強く
拒絶するような素振りは、僕の自惚れだったのか
も知れませんが窺い知ることはありませんでした。
 二度三度、義母は息苦しさもあってか、僕の屹
立したものを噎せ返りながら吐き出したのですが、
僕がまた誘ってやるとかたちのいい唇を大きく開
けて含み入れたりしたのでした。
 義母の口の中の僕のものの硬度が、血を滾らせ
るようにして昂まりくる興奮に、限界時を迎えよ
うとしていました。
 太腿の筋肉が固まる感じがあり、それこそ自分
の体内の血が逆流する昂まりが一気に僕の脳髄を
襲ってきました。
 「ああっ…お、お義母さんっ。い、逝きますよ
っ」
 僕は無意識の力で義母の頭を強く抑え込むよう
にして、雄たけびに近いような声を発して、彼女の
口の中に熱く滾ったほとばしりを暴発させていたの
でした。
 「うぐうっ…ぶふっ…むむ」
 義母は喉の奥を激しく噎せ返るように鳴らし、
僕のものを口から吐き出そうとするのを、僕は彼女
の頭を強く押さえ込むようにしてしていました。
 何かを飲み込むような音が義母の喉のあたりから
聞こえました。
 僕はその場に直立したまま、脳髄を熱く響き揺ら
せためくるめく快感に少しの間呆然としていました。
 やがて僕は我に返り、ふと真下で座位姿勢の義母
を見下ろすと、僕をまだ含んだままの彼女の唇の端
から白くどろりとした液体が流れ落ちようとしてい
るのと、義母の切れ長の目が焦点が定まらないまま
空ろになっているのが見えました。
 沈黙の時間がしばらく続きました。
 義母は黙ったまま僕から離れ、またすごすごとシ
ュラフの中に潜り込んでいました。
 そんな義母にかける言葉もなく僕は板間に座り込
んでいました。
 所在なげに腕時計を見ると八時を過ぎていました。
 僕はあたりに脱ぎ散らかっていた二人の衣服を寄
せ取り急ぎ身に着けると、
 「お義母さん、もう八時を過ぎてます。ここを出
ましょう。…足の具合はどうですか?」
 と身勝手にも平常を装ったような声をかけました。
 「ちょっと外を見てきます」
 そういって僕は靴を穿いて外に出ました。
 気まずいような空気にいたたまれなかったのが本
音でしたが、これから先がどうなろうとも不思議に
後悔の気持ちはありませんでした。
 そうです、僕の気持ちの中にあるのは、あの清廉
で生真面目一途と思っていた義母が、いきさつはど
うであっても女としての妖しい熱情の渦の中に陥り、
そしてはしなくも理性を崩壊させ淫れきってしまっ
たことへのある種の感動なのでした。
 妻の由美のことがふと思い起こされるのでしたが、
義母とのこの一夜の肉体の交わりの感動は、そんな
ありきたりの理性をも凌駕するほどのどす黒い欲情
の塊りになっているのでした。
 昨日の風雨が嘘のような静かな朝の山の光景でし
た。
 妻の由美へ、(無事下山。義母の足首はただの捻
挫のようも今日病院へ行く)と簡潔なメールを打ち
終えた僕が小屋の中に戻ると、義母は衣服を身に
着けていてリュックを横に置き、登山靴の靴紐を締
めているところでした。
 そのまま僕はつかつかと義母に近づき、真横に座
り強く彼女の両肩を掴み締めました。
 「あ……」
 と驚いたような声を義母は小さく洩らしました。
 有無をいわさず僕は強く抱き寄せるようにして義
母の唇を奪いました。
 「ううっ…」
 喘ぐ義母に委細かまうことなく、僕は舌を彼女の
口の中に押し入れ荒々しく這い巡らせました。
 突然の僕の行動に、一瞬戸惑いを露わにしていた
義母でしたが、強い抗いの素振りはありませんでし
た。
 ひとしきりの強引な抱擁が終わった後、僕は義母
の両肩を押さえるように掴みながら、
 「お義母さん、昨夜の出来事は単なる過ちだけで
はもうないですよ。義理の息子の僕が男になり、義
理の母のあなたが女となり身体を交わらせたのは、
これは間違いのない事実です。後悔は僕はしていま
せん。義理の母としても尊敬はしていましたが、今
はあなたを一人の女として好きです」
 と僕の思いの丈を一気に喋り、
 「あなたをこれからもっと女として知りたいし愛
したいと思ってます。しかし妻の由美も愛してます。
あなたの意見は僕は求めない。そうすると僕が決め
たのです」
 と一方的に言葉を放ったのでした。
 何かをいおうとした義母でしたが、悲しみや辛さ
が入り混じった複雑な顔つきで目を閉じただけで、
言葉としては何一つ出ませんでした。
 「もっとあなたを深く愛したい…さ、また負ぶっ
ていきますよ。病院に先に行きましょう」
 そういって僕は身軽な動きで義母の前に腰を屈め
たのでした…。
 

 
 
25
投稿者:ポルコ   ddd12345789
2015/06/07 17:17:39    (PCcNkTDq)
その後の話も楽しみにしてます。
26
投稿者:kkk
2015/06/08 06:03:24    (/jDgytet)
病院へ行って・・・にお帰りも気になるな~(^^)
27
投稿者:コウジ
2015/06/08 17:15:14    (jtOfu6EG)
昨夜までの風雨が嘘のような朝の登山道を、僕は
義母を背負って下山しました。
 一時間ほどで登山口まで降り立つと、今から登ろ
うとしている何組かのパーティがいて義母を背負っ
た僕を見て何人かが気遣いの声をかけてくれました
が、僕は笑って会釈だけを返して、バス停の近くに
ある喫茶店のドアを開けて入りました。
 当然のことでしたが義母は僕に背負われたまま、
一言も声は発していませんでした。
 店の隅の席に二人は向かい合って座り、バスの時
間まで小休止することにしました。
 義母の足の様態は痛みはそれほどなさそうでした
が、踏ん張りが利かなさそうな感じでした。
 モーニングコーヒーのセットを二つ注文したので
すが、義母はコーヒーを口につけただけで終始無言
で俯いたままでした。
 義母のそんな憂鬱の表情を無視して、
 「お義母さん、バスの時間まで三十分ありますか
らね。家の近くまで行って病院に直行しましょう」
 とわざと快活な声で話す僕でした。
 身勝手ないい方ですが、その時の僕には義母に対
しての妙な征服感があったのだと思います。
 昨日の朝まではまるで想像もしていなかった展開
でしたが、義母と妻の由美との三人の生活を始めた
頃から、心密かに抱いていた叶うことのないはずだ
った不埒な妄想が現実の出来事となったのです。
 昨夜の義母との熱情的な時間の経過は、知らぬ間
に僕自身のこれまでに、一度たりとも露呈したこと
のない妖しくもどす黒い性格を呼び覚ましていたの
でした。
 義母の亜紀子を隷従させたい、と僕は正しくそん
な不埒な思いを脳裏に描きながら、彼女の深く沈ん
だ白い顔に気遣いの視線を送りながら、温かいコー
ヒーを少し多めに口の中に含み入れていました。
 「病院は団地の近くの坂口整形外科がいいですね。
あそこなら入院施設もあります。そろそろ行きまし
ょうか?」
 窓の外を見るとバスが停車しているのが見えまし
た…。

       続く
 
 
28
2015/06/09 23:37:06    (q9XC5M5b)
続きが気になります。
よろしくです。
29
投稿者:コウジ
2015/06/10 15:56:30    (o62jhhog)
バスと電車とタクシーを乗り継いで、自宅のある
団地からほど近い『坂口整形外科病院』に辿り着い
たのは正午前でした。
 道中の乗り物の中でも義母はやはりほとんど口を
聞くこともなく、僕とは視線も合わさないままでし
た。
 それでも足の怪我で一人立ちも一人歩きもできな
い状態でしたから、車や電車の乗り降りには嫌でも
僕に頼らざるを得ず、無言のまま身を委ねてきてい
たのでした。
 病院の診察室の椅子に座らせて、僕は担当の老齢
の医師に登山道での転倒の状況を話して、診察を見
守りました。
 レントゲン検査や触診による医師の診断結果は幸
いにも骨折はしていないとのことでしたが、足首の
腱がひどく腫れていて捻挫の症状としては軽くはな
いので、一週間程度の入院加療が必要といわれまし
た。
 医師にそういわれた時の義母の心情はどうだった
のかはわかりませんが、疲労の溜まった青白い顔を
小さく頷かせていました。
 即時入院ということで看護師に車椅子を押されて
入院病棟に行くと、相部屋が満室で案内されたのは
細長い空間の個室でした。
 受付で入院手続きを済ませて僕が病室へ戻ると、
義母は入院服に着替えを済ませて白いベッドに小さ
な身体を伏せていました。
 「お義母さん、ゆっくり休んでください。さっき
看護師さんに聞いたら昼食も出るらしいですから。
僕は今から家に戻ってタオルや生活用品持ってきま
すから」
 そういいながら義母の何気に顔のそばに近づいた
僕に、彼女は少し驚き慌てたような素振りを見せま
した。
 「でもあの、下着の着替えとかは、僕ではちょっ
とわかりませんので、由美が夕方にでも戻ったら届
けさせるようにしますね」
 と聞くと、
 「由美に届けてもらいますからいいです」
 義母は少し怒りを滲ませたような表情で返答して
きました。
 病院から自宅までは歩いて二十分ほどの距離でし
た。
 帰宅してすぐにシャワーを浴び、服を着替えて居
間のソファにどっかりと腰を下ろして、妻の由美に
義母が入院したことをメールし終えると、さすがの
僕も睡魔に襲われいつの間にか惰眠の中に落ちたの
でした。
 昨夜来の義母とのめくるめくような快楽を思い起
こすように、僕は夢に見ていました。
 暗い闇の中での義母の柔らかく艶やかな肌の感触
と、熱くて荒い息遣いや滲み出た艶かしい汗の匂い
が、夢の中でも僕の興奮を熱く滾らせていました。
 そして明るく差し込んだ陽光に露呈された義母の、
どの部分も薄桃色に染まった肌理細かい肌の手触り
と、大きくはなかったが年齢を感じさせない乳房の
丸みと、少女のような乳首の愛らしさが夢の中のス
クリーンに鮮明な画像となって僕を強く刺激するの
でした。
 携帯の鳴る音に目を覚まされ、見ると妻の由美か
らでした。
 「何度も電話したのに…」
 と由美は小言を最初にいって、自分からも病院の
母親に電話を入れたとのことでした。
 夕方の五時には帰宅するとのことで、それから病
院に着替えを届けるといって会話は終わりました。
 時刻は三時を過ぎていました。
 夢の余韻がまだ僕の脳裏に燻っていました。
 僕はいきなりソファから起き上がり廊下に出て、
今まで一度も入ったことのない義母の寝室に足を
向けました。
 廊下の突き当たりの右側の六畳間が義母の寝室
でした。
 入口は片引きの襖戸になっていて、鍵はかけら
れてはいませんでした。
 昂まる胸の動悸を抑えながら襖戸を開けると、
すぐに仄かな女性の室特有の化粧品の残り香のよ
うな匂いが、僕の鼻腔を心地よく擽るのでした。
 和室で中央に焦げ茶色の木目の座卓が置かれて
いて、窓のない壁に黒塗りの鏡台と並んで机と椅
子があり、その対面に白の洋箪笥と桐の和箪笥が
並び置かれていました。
 机の上には元聖職者の名残りか分厚い本が何冊
か立てられていて、ノートパソコンが閉じられた
ままで置かれています。
 僕は和箪笥の前に立っていました。
 病院での義母との会話のやりとりを僕は思い起
こしていました。
 和箪笥の上から二段目の大引き出しに手をかけ
て引きました。
 石鹸のような心地のいい匂いがまた僕の鼻腔を
つきます。
 義母の普段着用のブラウスやシャツが丁寧に畳
まれて並び置かれていました。
 そのすぐ上の小引き出しを開けると、義母の下
着類が小さく整然と並び置かれていて、思わず僕
は喉の奥を小さく鳴らしていました。
 白と薄い水色を基調とした地味な色合いの中に、
奥の隅のほうに黒色や濃い青色の下着類が小さく
隠すように置かれているのが見えました。
 黒色の小さな布地のショーツを摘み出そうとし
た時に、それのさらに奥のほうに何かが入った封
筒のようなものが手に触れました。
 葉書サイズの白い封筒で、僕は無意識にそれを
摘み取っていました。
 写真のようなものが十数枚ほど入っているよう
でした。
 取り出してみて僕は思わず声を上げそうになり
ました。 
 少し古い写真のようでしたが、被写体には義母
が写されていました。
 それも全裸にされての痴態ばかりの信じられな
い写真ばかりで、男の胸の下で恍惚とした悶えの
表情を浮かべているのや、布団の上で四つん這い
にされて男のつらぬきを受けているのや、赤い縄
で縛られて布団に仰向けにされていたりという驚
きの画像が十数枚の束になっていたのでした。
 どうしてこんなものが義母の寝室の箪笥の奥深
くにあるのか、何が何だかわからないまま僕は愕
然とした思いでその場に立ち竦むだけでした。
 不埒で妖しい夢を見たせいで、僕は昂まりの赴
くまま衝動的に何をどうということなく義母の寝
室へ忍び込んだのです。
 平たくいえば義母の下着に卑猥な思いをそそら
れたというのが理由でした。
 それがこんなものに突き当たるとはついぞ想像
もしていなかったことでした。
 人がいないことはわかっていて、僕は妙に慌て
たように周囲に目をやってから、その封筒を掴み
締めて引き出しを閉め、そそくさと室を出ました。
 居間のソファに戻り、もう一度その封筒を開け
て僕は一枚ずつを目を凝らすようにして見ました。
 写真は明らかに最近のものではなく、何年か前
のものというのは何気にわかりました。
 そういえばよく見ると、被写体になっている義
母の顔も今よりも少し若く見える感じがします。
 全裸の義母が裸で仁王立ちをした男の前にかし
づくようにして、その男のものを口の中に含み入
れている画像があり、今日の明け方の僕と義母と
の光景がすぐに思い浮かびました。
 元聖職者で清廉潔白の見本のような義母が、ど
うしてこのような卑猥極まりない淫らな写真を撮
られているのかが、冷静さも失くしていたその時
の僕には皆目見当つかないでいました。
 ふと妻の由美の顔が思い浮かびました。
 昨夜来の僕と義母の間の秘密の出来事は当然で
すが、この写真のことについてもおそらく彼女は
何も知らないでいるのは明白です。
 普通の家庭だと思っていたこの家の中に、音も
なく何かが吹きすさんでくるような思いにかられ、
僕は無意識の内に背中を小さく竦ませていたので
した…。


30
投稿者:kkk
2015/06/11 05:35:31    (qg7k7DGc)
入院してからの様子は如何でしたか?
怒ったような口調は・・・ジェスチャーかな~と思いつつも・・・気になるところですね。
31
投稿者:(無名)
2015/06/11 11:17:58    (m.wBaXjF)
前作にはなかった義母の写真への展開。
次が待ちどおしいです。
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