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1
2015/05/27 16:20:15 (Qit53ipJ)
十日前の出来事です。
 僕は三十三歳の地方公務員で、一年前に中学校の教師
をしている三つ年上の妻と結婚して、婿養子として妻の
実家に入りました。
 妻の父親は五年ほど前に他界していて、妻の母親との
三人暮らしです。
 妻の母親は亜紀子という名で、年齢は六十三歳です。
 彼女も長く教職の場に身を置いていて、最後には小学
校の教頭職で定年退職していました。
 三人には登山という共通の趣味がありました。
 妻と知り合ったのも僕が勤める市役所が企画した登山
行事がきっかけでした。
 義母の亜紀子も亡夫が登山愛好者だったこともあって
山歩きは好きだいうことでした。
 僕も含めて三人とも、高く険しい山を踏破するという
ような本格的な登山ではなく、二千メートル級までの山
を歩き登るという程度のものでしたが、結婚してからも
三人での登山行は何度か経験していました。
 そして先々週の土曜日も、以前にも行ったことのある
千五百メートル級の山への、三人での登山計画をしてい
たのですが、前日になって妻のほうが急に学校の教頭の
代理での研修旅行が入ってしまったということで、義母
の亜紀子との二人きりの登山行となったのでした。
 先に白状しておきますが、僕は義母の亜紀子に対して
は前からずっと誰にもいえない不浄な思いを抱いていま
した。
 義母の亜紀子は身長は百五十センチそこそこで体重も
四十数キロ程度の、小柄で華奢な体型をしています。
 髪をおかっぱ風のショートカットにしていて、目鼻立
ちの整った小ぶりの顔や色白の肌のせいもあって、外見
的には実年齢よりはかなり若く見えました。
 田舎で暮らしている色黒ででっぷりとした体型の僕の
母親とは、比較しようもないくらいの上品さがあり、妻
にはいえないことでしたが、亜紀子に対しては義母とい
うよりも一人の女性として心密かに胸をときめかせてい
た毎日でした。
 妻のいない、義母との二人きりの登山に、僕は事前に
不埒な姦計を持っていたというのでは毛頭なかったので
すが、不遜にも何となく浮ついた気分でいたのは確かで
した。
 義母の亜紀子は娘婿の僕のそんな不埒な思いなど当然
知る由もなく、僕自身もその思いで彼女に強く迫ろうな
どとは、その時は思ってもいませんでした。
 そして登山当日の朝は抜けるような青空が広がる好天
でした。
 電車の駅を降りバスで一時間ほど山に入ったところの
登山口で、その山を目指す何組かのパーティと一緒に頂
上に向けて歩き登ったのです。
 十月中旬の秋たけなわの頃で、歩き登りながら目にす
る山々には紅葉が色鮮やかでした。
 赤い帽子と薄いピンクのヤッケ姿の義母の亜紀子も年
齢を感じさせないような軽い足取りで、僕のすぐ前を黙
々と歩いていました。
 時折吹く風で前を歩く亜紀子のものなのか、ほのかな
化粧の匂いが僕の鼻腔を気持ちよく刺激していました。
 その山は登山ルートが二つに対して、頂上からの下山
ルートが四つに分かれているのが特長でした。
 以前に妻も入れての三人で来た時は初めてということ
もあって、登った道をそのまま下山していたのですが、
今回の計画ではその山を横断する下山ルートを選択して
いたので、頂上からは来た時とは違う道を二人で下りる
ことにしていました。
 その道は一度、前に僕が一人の時に踏破していたので、
先頭に立って歩きました。
 同じルートを下る二、三組のパーティもいましたが、
少し気にかかっていたのは、頂上に着いた頃から雲行き
が怪しくなり出していたことでした。
 山の天気が変わりやすいというのは当然承知はしてい
ましたが、速い速度で青空が消え黒く低い雲が漂い始め
ていたのです。
 そして下山ルートの中腹手前あたりでいきなり大粒の
雨が、帽子とヤッケに音を立てて当たってきました。
 山での雨の経験は僕も義母の亜紀子も何度も経験はし
ているので慌てた素振りはなかったのですが、急勾配の
大きな曲がり道に来たところで亜紀子がぬかるんだ土に
足を取られ倒れこんでしまったのでした。
 「大丈夫ですか?お義母さん」
 駆け寄って腕を取り抱き起こそうとした時、義母の雨
に濡れそぼった色白の顔が苦痛に歪んでいました。
 右足を痛めたようで義母は立ち上がれずにいました。
 「ご、ごめんなさい。そこの岩で滑っちゃって」
 かたちのいい眉をしかめながら義母は僕に申し訳なさ
そうな顔で小首を小さく俯けていました。
 「捻挫かも知れませんね。大丈夫、僕がおぶっていき
ますからちょっと待ってくださいね」
 僕は急いで背負っていた自分のリュックを肩から外し
て、それを前から掛けるようにして、亜紀子を背中に背
負って道を下ったのです。
 義母が小柄な体型だったのが幸いでしたが、降り続く
雨は勢いをさらに増し、午後の二時過ぎというのにあた
りはもう夕刻のような暗さになってきていました。
 ふと僕はあることを思い出し、背中の義母にいいまし
た。
 「お義母さん、この先の横道を入ったところに番小屋
があります。そこで雨を少し止ましたいと思いますが…。
お義母さんの足の様子も少し心配ですし」
 雨で二人ともすっかりずぶ濡れになっていて、亜紀子
は力弱く頷くだけでした。
 下山ルートから外れた鬱蒼とした木々の下の細い道を
しばらく行ったところに、トタン屋根の小さな小屋が見
えてきました。
 横引きの古びた木の戸を開けると、土間が半分で板間
が半分の畳三畳ほどのスペースの小屋でした。
 義母をゆっくりと板間に下ろしてから、僕は故意的に
彼女から離れるように土間の隅に腰を下ろしました。
 お互いにリュックから出したタオルで衣服に染みた雨
を拭き取っていましたが、トタン屋根を叩く雨音が激し
いだけで他人の気配もなく、そして狭くて薄暗いスペー
スが二人を自然に寡黙にしていました。
 「お義母さん、足のほうは大丈夫ですか?」
 気まずいような沈黙を打ち消すように僕は義母に問い
かけました。
 「まだ痛みはあるけど大丈夫よ。それよりごめんなさ
いね、迷惑かけちゃって」
 「僕は若いから平気ですよ。もう少し雨を止ましてか
ら下山しましょう。なに、ここからはもうほんの一時間
ほどで登山口です。それより足診ましょう、骨折してた
ら何か添え木しないと」
 そういって僕はつかつかと亜紀子のそばに近づきまし
た。
 登山靴と靴下を脱いだ義母の右足を見ると、踝と踵の
あたりがやはり薄赤く腫れ上がっていました。
 「どのあたりですか?」
 と僕が尋ねると義母は手袋をした人差し指で踝のあた
りを指しました。
 「失礼しますよ。痛かったらいってください」
 僕はそういって手袋を脱いだ手で義母の踝のあたりを
ゆっくりと擦りました。
 艶やかな義母の皮膚の感触に僕は内心を大きくときめ
かせていました。
 初めて触れた義母の肌でした。
 「うーん、骨が折れてるのではなさそうですね。腫れ
てるから捻挫は間違いないと思いますけど」
 僕は不必要なくらいに何度も義母の肌を擦りながら、
優しく労わるような声をかけました。
 それからまた義母から離れて、僕は携帯電話でこの地
方の天気予報を調べました。
 低気圧の動きが予想外に早くなり運ばれてきた大きな
雨雲が、この地方付近で停滞するという、あまり喜ばし
くない情報が出ていました。
 「うーん、天気予報少しヤバイですね。雨と風が夜ま
で強くなるといってます。今のうちに強行突破するかど
うかですね。でも、この先の川の水が増水してると道ま
で溢れ出ているかも知れないし」
 僕は義母に携帯をかざして天気情報を正直に告げまし
た。
 「ここならまだ高い場所ですから川の水も大丈夫です
し、木に囲まれてるから風も防げます。風がまた強く吹
いて雲を運んでいってくれるかも知れません。もう少し
待ちましょう」
 山での主導権はやはり男の僕にありました。
 不安げな表情で小さく頷きながら、義母は力なく細い
両肩を項垂れさせていました。
 「由美にはもう少ししたら僕から連絡します。取り敢
えず身体を休めましょう。風邪引かないようにしてくだ
さいね」
 さすがにその時はまだ、まさかここで義母と一夜を共
にするということは、僕自身も予想はしていませんでし
た。
 大袈裟に遭難ということでもないし、登山口までは後
一時間もかからないところでの避難待機だと僕は思って
いました。
 しかし、雨の止む気配はそのままずっとありませんで
した。
 それどころかトタン屋根を叩く雨音はさらに激しさを
増していて、木々を揺らす風の音まで強く聞こえ出して
きていました。
 義母の不安と心配を思うと居ても立ってもいられない
気持ちでしたが、妻のようにそばで抱いてやるわけにも
いかず、少し途方に暮れながら僕は時間をやり過ごすし
かありませんでした…。
 
       続く

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46
投稿者:日テレ
2015/06/23 06:38:41    (Z/m5mBx7)
火曜サスペンスですな

45
投稿者:munnko
2015/06/23 06:37:27    (Z/m5mBx7)
早く続きを!!!


44
投稿者:kkk
2015/06/19 05:27:54    (r1OVP6gp)
難題になりそうな・・・、義母さんの頑張りがもろくも崩れかけているのに・・・ですが。
時間もありましたから、かわす言葉はあるかもしれない・・パジャマの件は。
でも被さっているところは・・難しいな~。
難しいストーリになってきましたね。
43
投稿者:コウジ
2015/06/19 00:37:56    (5b13NaBt)
顔を俯けたまま、その白い封筒を眼鏡越しの切れ
長の目で凝視していた義母の顔面が瞬く間に蒼白の
度合いを増し、動揺と狼狽の表情の色を濃くしてい
るのがわかりました。
 紅く引いたルージュの唇が小さく震えだしている
のがわかりました。
 と、義母の上体が前に傾き、片手が前に伸びたの
が見え、それより一瞬早く動いて、僕はその封筒を
掴み取ったのでした。
 「亜紀子、ここでこの封筒開けてみようか?」
 手にした封筒を義母の前で翳しながら、邪淫な悪
魔の心に支配された僕は、彼女の心の中の動揺を見
透かすように静かな口調で言葉をかけました。
 その白い封筒の中身が何なのかを、義母の狼狽し
た蒼白の顔が明白に察知していることを、僕に図ら
ずも露呈しているのでした。
 「亜紀子には色々と尋ねたいことがある。ここで
見開いて質問しようか?」
 「…‥…‥」
 細い両肩を強く窄め込んで、首を深く折り曲げた
まま義母は声を失くしていました。
 「これを脅迫ととるかどうかは亜紀子の勝手だけ
ど、でもこれまで僕が亜紀子に抱いていたイメージ
を粉々に粉砕するものだよね?…勿論、このこと
は僕しか今はまだ知らない。誰にも知らさないでい
るつもりだ」
 つとめて静かな語りかけ口調で話しながら、僕は
その封筒をまた背広のポケットに仕舞い込み、膝の
上で拳を作っていた義母の両手の上に手を重ねてい
ました。
 逃げようとした義母でしたが、男の僕の力には勝
てません。
 椅子から腰を上げ義母のほうに身を乗り出すよう
にして、僕は片方の手で彼女の細い肩を抱き寄せま
した。
 慌てたように後ろに身をずらそうとした義母です
が、色褪せた白い封筒の衝撃が大きすぎたのか、心
なしか力が弱っている気がしました。
 義母の上体がベッドに崩れるように倒れました。
 その上に僕の上体が覆い被さり、蒼白の顔のまま
の義母の唇を重ねにいくと、彼女は小さく小首を振
って僕の唇から逃げようとするのですが、それとて
も強く抗うものではありませんでした。
 紅いルージュの仄かな香りが僕の鼻腔をくすぐり、
やがて義母の唇は僕の餌食となり、白い歯が小さく
開いたのでした。
 覆い被さり唇を貪り吸う僕の両肩に置いた義母の
両手から、強い抗いの兆しは感じられませんでした。
 眼鏡の奥の義母の目は深く閉じられたままで、う
っ、うっと小さく息を弾ませていました。
 義母のパジャマのボタンに手をかけ、僕はゆっく
りと一つずつ外していきました。
 その手を遮ろうとする義母でしたが、白い封筒の
衝撃による心の中の挫折感はよほど大きかったのか、
力がほとんど入っていない印象でした。
 唇を吸いたてながらふと目を開けると、義母の眼
鏡の奥の細い目尻から涙のようなものが一筋流れ出
ていました。
 しかしそれを見て悲哀と同情の思いに駆られると
いうことは、その時の僕にはもうありませんでした。
 パジャマの前ボタンが全部外され、薄い肌色のキ
ャミソールが艶やかな肌とともに露呈しました。
 この時、義母がどういうわけでかブラジャーをし
ていなかったことに僕は気づき、キャミソールのシ
ルクの布地越しにすぐに小さく円やかな乳房をすぐ
に掴み取ったのでした。
 「ううっ…」
 と短い声が洩れ、僕に唇を吸われたままの義母の
顔が小さく左右に揺れ動きました。
 シルクの布地越しに僕は、義母の乳房をゆっくり
と揉みしだきました。
 乳房への愛撫を続けたままで、僕の唇が義母の唇
から離れ、彼女の尖り気味の顎の横から首筋を舌先
でなぞるように這い回ります。
 彼女の細い首筋を這う唇にも、乳房を揉みしだく
手にも、僕はゆっくりとした丹念さを心がけて愛撫
を注ぎました。
 「ああっ…」
 と義母が頤をのけ反らすようにして少し大きな喘
ぎ声を洩らしました。
 それは彼女の女としての弱点ともいえる乳房を丹
念に揉みしだく、僕の手と指の動きに連動するかの
ようにその後もしばらく続きました。
 義母の片腕からパジャマを脱がしキャミソールを
たくし上げると、肌理の細やかなすべすべとした腹
部の肌と、円やかで柔らかげな乳房、そしてその頂
きにぽつんとある薄桃色の小さな蕾のような乳首が
露わになりました。
 指先でその固くしこり出している乳首を軽く摘ま
み上げるたびに、義母の頤が切なげに上下するので
した。
 それまで丹念さを心がけていたはずの僕も、義母
の清楚で気品のある顔が切なげに歪むのを見て、さ
すがに昂まりの度合いを急激に深めてしまい、動き
を忙しく早めてしまうのでした。
 義母の乳房を這っていた僕の手が腹部の艶やかな
肌を滑るように下り、パジャマのズボンの下にする
りと潜り込んでいました。
 ずきんと胸を昂まらせるような漆黒の茂みの感触
が、僕の指先から一気に脳髄を刺激して、さらにそ
の茂みの奥の柔肉の裂け目の中に突き進むと、義母
のその部分は熱くしとどに濡れそぼっていたのでし
た。
 この室に入った時、銀縁の眼鏡を光らせ、理性に
満ち満ちた毅然とした態度で僕を諭し諌めようとし
ていた義母でした。
 元聖職者然とした理知的で険しい顔つきだった義
母の態度に、正直なところ僕は少したじろいだのは
事実でした。
 あの白い封筒がなかったら、やもすると僕は義母
の諭しに屈服し、これまでの卑猥で淫靡な行状に深
い詫びと反省の言葉を述べさせられていたのかもわ
かりません。
 しかし攻守はところを換えたのです。 
 今、僕の身体の下で間断なく女の喘ぎの声を洩ら
しているのは義母でした。
 きっかけはともかく長く執拗な僕の狡猾な愛撫に、
義母は間違いなく屈しようとしていました。
 「ああっ…だ、だめっ」
 義母の下腹部に潜り込んだ僕の手の淫靡な動きに、
自分の両手の指を口の中に差し込むようにしながら、
彼女はわなわなと全身を悩ましげに揺らせ続けてい
ました。
 休むことなく僕は動き、義母のパジャマのズボン
を脱がせ下ろしました。
 僕はそのままベッドに上がり込み、忙しなげな動
作でズボンのベルトを外し、トランクスと一緒に脱
ぎ下ろしました。
 もしかしたら看護師か誰かの突然の来室があるか
も知れないという怖れがふと頭を過ぎりましたが、
まるで予期せぬ竜巻のように体内から突発的に湧き
上がってきている欲情の前に抑制力を喪失してしま
っていました。
 義母の剥き出しになった細い両足を大きく割り拡
げ、上半身は背広とネクタイで下半身丸出しの姿で、
僕はすでに固く怒張した自分のものの先端を彼女の
下腹部の漆黒の中に当て入れたのです。
 義母の両足首を高く持ち上げ、僕は自分の屹立し
たものの先端で義母の体内への入口を探り求め、す
ぐにぬちっとした潤みを湛えた彼女の中心を捉えま
した。
 剥き出しの両足を高く持ち上げられ、あられもな
い開脚状態にされた義母は眼鏡の奥の目を大きく見
開き、慌てふためくようにして身をずらし逃げよう
としましたが、もうその時には僕の屹立の先端は彼
女の柔襞を割り裂き込むよう侵入し始めていたので
す。
 「ああっ…こ、こんなところで…い、いやっ」
 ヌメヌメと濡れそぼった膣内の柔肌が心地のいい
圧迫感で、ゆっくりと中に侵入する僕のものに生熱
い刺激と、声を上げそうになるくらいの快感を与え
てきていました。
 小柄で華奢な体型のせいか義母のその部分は、僕
には経験のないことですが、例えると未成年の少女
のもののような狭窄感で堪らない刺激を与えてくる
のでした。
 僕のものの先端に、義母の膣内の最深部の何かが
触れ当たるのがわかりました。
 「ああっ…あっ…だめっ」
 一際高く義母の咆哮の声が上がり、彼女の細い両
腕が何かにすがるように空中を激しく泳ぎ回ってい
ました。
 僕はそのまま腰をゆっくりと律動させました。
 「ああっ…だ、だめっ…う、動かないで」
 首から上を激しくのた打ち回らせて義母が哀願す
るように声を洩らすのですが、僕はそのまま腰の律
動を止めることはせず、逆に動きを次第に早めてい
ったのでした。
 「あっ…ああっ…だめっ…そ、そんなに早くした
ら…あっ」
 「亜紀子、どうだ? 気持ちいいのか?」
 「ああっ…こ、浩二さん…そ、そんなに」
 「気持ちいいのか聞いてるんだ。どうなんだ?」
 「ああっ…ゆ、許して…ど、どうにか‥なっちゃ
う」
 「もっと強くか?」
 「だめっ…こ、これ以上…ああ」
 「もう一度聞くよ。どうなんだ?亜紀子、気持ち
いいのか?」
 「は、はい…ああっ…き、気持ちい、いいです」
 腰の律動を続けたまま僕が上体を前屈みにしてや
ると、義母は僕の両腕に強くしがみついてきて、顔
を近づけてやると絶え絶えしい息を吐きながら唇を
求めるような仕草を見せるのでした。
 カチャという室のドアが開くか閉まるかのような
かすかな音が僕の耳に入りました。
 ドアのほうに目をやると、そこに人の気配はあり
ません。
 気のせいだったかと思いながらも、僕も義母の膣
内から受ける心地の良すぎる圧迫感と、彼女が熱く
吐く息や、間断なく洩らし続ける喘ぎの声に、昂ま
りの熱風が体内に吹き荒れ出してきていて、絶頂の
間際にいることを感じさせられていました。
 義母へのつらぬきの僕の動きが俄然早まり、彼女
の唇を荒々しく貪り吸ったり、乳房や乳首への愛撫
も間断なく続けたりして、やがて僕は、
 「亜紀子、も、もうだめだ。いくよ」
 と声を上げて全身を痙攣状態に陥らせたのです。
 「ああっ、こ、浩二さん。わ、私も…もうっ」
 と義母は僕の首に捲きつかせた腕に、ある限りの
力を込めて強くしがみついてきて、一際高い官能の
昂まり声を上げて絶え果てようとしていました。
 僕は小柄な義母に上体を被せ込むように倒れ、義
母は僕に強くしがみつき、お互いが気持ちを合わせ
て共にめくるめく絶頂の極みに昇りつめたのでした。
 義母の身体の中でどくどくとした放出感を、僕は
深く何度も堪能したのでした。
 ベッドの上でまるで惚れ合った恋人同士のように、
僕と義母は深い抱擁の姿勢のまま、しばらくは茫然
としていました。
 やがて僕は義母から離れ、ベッドから降り、身繕
いを済ませると、何気にもう一度ドアのほうに目を
向けたのです。
 近づいてくる足音が小さく聞こえました。
 ふと義母を見ると、ほとんど裸に近い状態でまだ
茫洋とした焦点の定まらない目を空中に泳がせて、
息を荒く弾ませていました。
 「亜紀子、誰かくる」
 僕は義母の乱れたままの裸身を慌てて上布団を被
せて隠しました。
 足音が止まりドアをノックする音がしたのはその
すぐ後でした。
 「はい?」
 と僕は平静を装った声でいってドアのほうを見る
と、この前の看護師が軽い会釈をして入ってきまし
た。
 「失礼します。先生、明日のご退院おめでとうご
ざいます。私、明日お休みをいただくのでご挨拶に
伺いました。足の具合は大丈夫ですか?」
 帰宅前なのか制服姿ではなく、白のセーターに濃
紺のツーピース姿でした。
 「あ、ああ、それはわざわざどうも。すみません、
義母は少し疲れたといって、今眠ったところなんで
す」
 僕は咄嗟な思いつきで少し慌てたように言葉を返
しました。
 「そうなんですか。…あの、それなら先生によろ
しくお伝えください。私、野村加奈子といいます」
 少し残念そうな表情を浮かべながら、彼女は頭を
下げて退室しました。
 長く肩まで垂らした髪と健康的で若々しい肌の色
と、くりくりとした目が特長的な感じの子でした。
 振り返って義母を見ると、僕が咄嗟な思いつきで
いった言葉に従ったのか、すっぽりと顔まで隠すく
らいに布団を深く被っていました。
 「亜紀子、もう大丈夫だよ」
 そういって僕は義母の布団を二度三度叩いてから、
 「今日はこれで帰るよ。明日は僕は仕事で来れな
いけど、由美が休みで朝から来るっていってた」
 と声をかけましたが、彼女からの応答はありませ
んでした。
 例の封筒の件については、ここで今問い質すとい
う気持ちは僕にはありませんでした。
 事の成り行きでたまたま義母に提示してしまった
のは僕も想定外のことでしたが、これはこれでいつ
の日か時間を充分に割いて、事の詳細を問い質せば
いいと考えていました。
 おやすみ、の言葉をいって僕は病室を出ました。
 病院の玄関を出ると外はもう夜でした。
 歩いて帰るつもりで二百メートルほど行くと、突
然、建物の脇から人が僕の前に出てきたので驚いて
見ると女性のようでした。
 「君は…」
 つい今しがた僕と義母のいる病室に挨拶に来た野
口加奈子でした。
 「こんばんは。驚かせてごめんなさい。ここでず
っと待ってました」
 街灯に照らされた彼女の顔には悪戯っぽい笑みが
浮かんでいました。
 「僕を?」
 そう聞くと白い歯を見せて少しはにかんだような
表情で、
 「私、偶然にも何十年ぶりかに先生に会ってとて
も嬉しかったんです。あの先生は小学校の時の私の
憧れの先生だったんです。だからもっともっとたく
さんお話したかったのに、明日退院されてしまわれ
るのがとても寂しくて」
 「え?それでどうして僕に?」
 「先生のお嬢さんのご主人とは伺っていました。
…それで、私の勝手な思い込みなんですけど、先生
のお身内の方にお話聞いてもらえたらと思って」
 「僕に義母の若い頃のことを話したいってこと?」
 「あ、今日の今じゃなくていいんです。このまま
先生が退院されてしまうと、こちらから自宅へお邪
魔するのも何ですし…」
 会ってまだ二度目の彼女からの奇妙な問いかけと
いうか、申し入れに僕はただ戸惑うだけでしたが、
街灯に照らされた彼女の顔を見ると、存外可愛く見
え、明るい性格のような感じだったので、
 「こんな僕でよかったら、いつでもお話聞きます
よ。携帯番号よかったら…」
 と応え、お互いの携帯番号を教え合って、その場
は別れたのですが、十メートルほど歩いた時に、
 「この前最初にお会いした時、先生のパジャマの
ズボンがベッドの下のほうに垂れ下がっているの見
ました…おやすみなさい」
 と彼女はそういって反対方向に勢いよく駆け出し
ていったのでした。
 それは僕が初めて義母を病院に見舞った時のこと
で、彼女のパジャマのズボンを脱がせて卑猥な行為
に耽った後に、野村加奈子が病室を訪ねてきて気づ
いたことをいったのでした。
 野村加奈子はもしかして僕と義母とのことに気づ
いたのか?という危惧の念を僕は咄嗟に感じました。
 僕と義母との病室でのあられもない秘め事は、誰
にも見られてはいないはずでした。
 野村加奈子が義母が脱いだ(実際は僕が脱がせたの
ですが)パジャマのズボンを見たからといって、そこ
から二人の恥ずかしい秘め事を想像するのは、少し
飛躍に飛び過ぎています。
 そういえば今夜の時も、僕はあるところで病室の
ドアの音を聞いた記憶がありました。
 僕が義母の身体をつらぬこうとしていた頃のこと
です。
 義母の教え子で看護師の野村加奈子という女性の
思ってもいなかった出現で、かすかな胸騒ぎを感じ
ながら、僕は夜風のめっきり冷たくなった道を背広
の襟を立てながら急ぎ歩きました…。

   続く
42
2015/06/18 21:03:52    (YUqfwkGB)
ROMです。
出来れば、新しいスレッドをお願いします。

下九沢の久里とりす
41
投稿者:kkk
2015/06/18 09:25:52    (f/x3pIWZ)
あの写真をとうとう出してしまいましたか・・。
でも、次につながっていく可能性が感じられるし、期待します。
彼女には意志を曲げて貰って・・・
何か書いていて期待と、哀れを感じておかしな文になった。
40
投稿者:ポルコ
2015/06/18 07:24:42    (vmwFHFm6)
続きが気になり毎日チェックしています。
大変でしょうが、最後までよろしくお願いします。
39
投稿者:コウジ
2015/06/16 16:58:26    (0fev/9G7)
その夜、事前に遅くなりそうといっていた妻の由
美が帰宅したのは十一時過ぎでした。
 生徒の苛め問題で今学校が紛糾しているとかで、
疲労の色を濃くしての帰宅でした。
 しかしそんな妻には申し訳ないことでしたが、僕
は病院から持って帰った義母のまだ湿りの残ってい
た下着と、例の写真十数枚を居間のテーブルに置き
並べ、彼女が帰宅するまでの間、不埒で卑猥な妄想
の世界に浸りきっていたのでした。
 病院で義母の口の中に思うさま放出して絶頂を極
めて、まだ一、二時間も経過していないのに、僕の
下半身は興奮の兆しを顕著にしていたのでした。
 こんな状況に自分自身が陥るのは、これまでには
一度も経験のないことでした。
 由美と結婚して義母の亜紀子と同居するようにな
ってから、おそらくずっと叶うことはないと思って
いた清楚で清廉な義母への淡い思慕が、まるで大き
な津波のようにこの数日間で、図らずも現実化され
ているのは自分自身でも驚き以外の何ものでもあり
ませんでした。
 そして平凡で可もなく不可もない、ありきたりの
ごく普通の人間だと思っていた自分の心の中に、こ
れだけの悪魔的な嗜虐性が潜んでいるとはついぞ想
起していないことでした。
 居間のソファにどっかりと腰を下ろしながら、僕
は淫靡で邪淫な偏執狂のような思いで、義母のどこ
でいつ誰に撮られたのかまだ不明のままの淫らな写
真を食いつくように見ながら、片手にまだ湿りがし
っかりと残っている薄水色のシルクのショーツを握
り締めていました。
 白いシーツの上であられもない開脚状態で男を迎
え入れ、深い愉悦に浸りきっているかのような恍惚
の表情の義母の顔を僕は飽くことなく凝視しました。
 つんと尖った鼻先から上品に細く通った鼻筋、濃
い眉の下の切れ長の目の中で、濡れて光る黒真珠の
ような瞳。
 そして白過ぎる艶肌が、それほど濃く引いたわけ
でもない紅いルージュをさらに紅く際立たせて見せ
ています。
 いつの間にか僕の手はズボンのベルトを外し、忙
しなげにトランクスの中に潜り込んでいました。
 これまでの自分のどこにこんなにも旺盛な性欲が
潜んでいたのかと、心の中で驚きを大きくしていた
のですが、手は休むことなく動き僕の股間ですでに
固く屹立していたものを強く握り締めていたのでし
た。
 それこそ何年ぶりかの自慰行為でした。
 テーブルの上のティッシュボックスを引き寄せ、
義母から奪い取ったシルクのショーツを厭らしく
鼻腔に翳し、卑猥な写真を凝視しながら、僕は強
く握り締めた自らの屹立を激しく擦りつけ、やが
て低い咆哮の呻き声と共に果て終えたのでした。
 それは妻の由美が帰宅する一時間ほど前のこと
で、さすがに帰宅後の妻の顔は妙な後ろめたさも
あり正視できませんでした。
 次に僕が義母を訪ねたのは翌々日の夕刻でした。
 明日が退院ということなので、僕は妻の由美から
もいわれていたので担当医師に会い、病状の経過と
退院後の養生を一通り聞いた後で、義母のいる病室
に入りました。
 ノックもドアを開けると、義母は驚きと狼狽の表
情を露わにして、逃げるように視線を逸らしました。
 濃紺のパジャマ姿でベッドに座って、細い銀縁の
眼鏡をかけ何かの本を読んでいたようでしたが、僕
が近づくと慌てたような素振りで本を閉じて、背を
向けるようにして身を横たえました。
 「先生にね、退院後の養生を聞いてきたら、やっ
ぱりしばらくは松葉杖生活になるっていってたよ」
 不快感を露わにしたような義母の素振りを無視し
て、僕はつとめて明るい声でいいました。
 背中を向けて布団を深く被ったまま、義母は寡黙
を通していました。
 「聞いてると思うけど、由美は今夜もPTA総会が
あり遅くなるといってた。明日の退院の前に今日の
内に持って帰れるものは持ってきてほしいというこ
とだけど…」
 やはり義母からの応答はありませんでしたが、見
回すとベッドの下と横の棚あたりに、膨れたバッグ
や物を包んだビニール袋が整理されて置いてあるの
がわかりました。
 義母がつい今しがたまで読んでいた文庫本を見る
と、太宰治の短編集のようでした。
 棚に置かれていたその文庫本を手に取り所作なく
と頁を捲りながら、
 「亜紀子、こちらを向いてごらん」
 と僕は短く声をかけました。
 義母を覆った上布団が小さく震えるように動いて
いました。
 「亜紀子―」
 寡黙なままの義母に少し業を煮やしたような響き
で呼びかけると、間もなく布団が大きく動きました。
 義母がむっくりと上体を起こし、そばにあった毛
糸のカーディガンに静かに羽織りながらベッドに座
位の姿勢をとってきたのです。
 銀縁の眼鏡の奥の瞳が何か強く光り輝いているよ
うに見えました。
 「浩二さん―」
 か細い指を眼鏡の淵に当てながら、短くそういっ
た義母の凛とした強い響きのある声でした。
 「これまでのあなたとのことは、改めてはっきり
いいますけど、足を挫いて怪我をしてしまいあの一
夜を過ごしてしまったことは、私にも責任の一端が
あります。そのことはご迷惑をかけたあなたにお詫
びします」
 理性に満ち満ちた低く重みのある義母の声に、僕
は少し驚いた目で彼女を見据えました。
 「…私も恥ずかしい話ですが…男のあなたを強く
拒めずにきてしまったことを、とても今後悔してい
ます。娘の由美のことを思うと、死にたいくらいの
気持ちでいます。…あなたを、あなたを今責めるつ
もりはありません。…だから」
 そういって義母は一度言葉を切って、姿勢を僕に
正面向くように直して、
 「だから浩二さん、昨日までのことは私も全て忘
れます。忘れますから…あ、あなたもどうか」
 と息せき切ったような声でいって、両手を膝につ
き頭を深く下げてきたのでした。
 顔を上げて僕に強い視線を投げてきた義母の顔に
は、何ものも受け入れないという強固な意志のよう
なものが感じられ、さすがに僕もたじろぎを余儀な
くされたのです。
 「…これまでのあなたとのことは私も悪夢だった
と区切りをつけます。そして忘れます。だから、浩
二さんも」
 義母のあまりの強固な毅然さに、正直なところか
なりの驚きと衝撃を受け、たじろぎの気持ちになっ
た僕でしたが、その次に自分のとった行動は思いも
寄らないことだったのです。
 僕は背広の胸ポケットからゆっくりとした所作で、
黙ったままあるものを取り出し義母の前に置いたの
です。
 少し色褪せた、白い封筒でした。
 しばらくは訝しげな眼差しをしていた義母の顔が、
唐突に大きな驚きと激しい狼狽の入り混じったよう
な複雑な表情を露呈したのを見て、僕の心の中で邪
淫で淫靡な悪魔が冷酷非道な笑みを浮かべていたの
でした…。

      続く

38
2015/06/15 21:19:24    (mPi5Nwkk)
ワンダフル!!!
ボッキの連続です!
早く続きをお願いします。

妻の久里と読みながら萌えです。

37
投稿者:コウジ
2015/06/15 16:15:27    (fOIQwzwU)
ネクタイを弛め額と首筋に滲み出た汗を拭いなが
ら、僕も椅子にどっかりと座り込んでしばらくは呆
然としていました。
 ふと見ると、横向きでぐったりと意識を失くして
いる義母の上半身は、パジャマの前ボタンが外れ、
白いシルクのキャミソールとブラジャーが首のあた
りまでたくし上げられていて、小ぶりの乳房が可愛
げに垂れたまま露出していました。
 そんな義母の身体から今も鼻腔をついてきている
妖しい女の匂いに浸りながら、彼女の上半身の身な
りを整えてやり、ベッドに仰向けに寝かせたのです
が、不意に思いついた卑猥な発想で、上布団を少し
めくり彼女のパジャマのズボンと一緒にショーツま
で脱がし下ろしたのでした。
 そのことに気づいて驚き慌てふためく義母の理知
的な顔がどうなるのか見てみたいという、まさに卑
猥な思いつきでした。
 上布団を義母の身体から全部剥ぎ取って、剥き出
しになった彼女の下半身を覗き見ると、片足の足首
のあたりに捲かれた白い包帯と、細くかたちよく伸
びた真っ白な両足と、その付け根のあたりで小さく
盛り上がった漆黒の茂みが妖しく淫靡なコントラス
トとなって、悪魔の心になった僕の欲情をさらに刺
激するのでした。
 義母のショーツの小さな布地は、先程来の僕との
熱い戯れの激しさの痕跡を残すかのように、その中
央部分に際立った湿りを滴らせていました。
 それを僕は小さく折り畳んで、手にしていたハン
カチに包み入れ背広のポケットに忍ばせたのです。
 「うっ…ううん」
 ほどなくして義母の意識が小さな声と一緒に戻り
ました。
 細く見開いた目に僕の顔が見えたのか、義母は気
恥ずかしげに、まだ仄かに薄赤い顔を慌てたように
真横に背けました。
 そして僕に背けた背中が小刻みに揺れ動きました。
 我が身の下半身の異常事態に気づいたようでした。
 義母の布団越しに背中にそっと手をかけてやると、
彼女は逃げるように身を前にずらしました。
 その時、ドアをノックする音が唐突に聞こえてき
ました。
 薄いピンクの制服姿の看護師が優しげで明るい挨
拶の声を出しながら入ってきました。
 「先生、どうですか?足のほう痛みませんか?」
 二十代半ばくらいのぽっちゃりとした快活そうな
看護師が、僕には明るく目礼しながら、義母の様子
を伺ってきたのです。
 「あ、ありがとう。…だっ、大丈夫です」
 義母は狼狽の表情を露わにして身体を向き直して
近づいてくる看護師に応えました。
 「すみません。義母がお世話かけます」
 僕も椅子から立ち上がり、看護師に頭を下げまし
た。
 「あっ、昨日お見えになってたお嬢さんの旦那さ
んですか? は、はじめまして。あ、あの、私、先
生の教え子なんです。そ、それですみません。先
生だなんて」
 若い看護師も少し狼狽えたような口調で僕に応え
たのですが、本当に狼狽を激しくしているのはベッ
ドの上の義母のはずでした。
 「足のほう、包帯は大丈夫ですか?」
 看護師は純粋に気遣いの声をかけながら、義母の
足の具合を診るためか、ベッドの上布団にてをかけ
ようとしてきたので、僕も少なからず慌てた気持ち
になっていました。
 「ほんと、本当に大丈夫だから」
 おそらく僕の何倍も慌てふためき、狼狽を激しく
していたはずの義母は、無意識に片手で上布団を押
さえるような仕草を見せて、看護師の動きを止めに
かかったのでした。
 「そうですか…。じゃ、もう少ししたら熱だけ計
ってくださいね」
 その若い看護師は少しだけ訝しげな表情を見せな
がら、お大事に、との言葉を残して退室していった
のでした。
 義母はそのまままた身を翻すようにして、僕に背
中を向けました。
 あわやという事態だったのは確かでした。
 あのまま看護師に布団を捲られていたら、しかも
相手は義母の教え子なのです。
 僕は頭の中でその状況を淫らに想像しました。
 自分の教え子の女の子の前で、下半身丸裸の痴態
を見られる義母の顔を思い浮かべると、思わず僕の
背筋まで汗ばむ思いでした。
 これからもっと、この理性的で理知的な元聖職者
の義母を辱め、女の本能を剥き出しにして、昨夜、
彼女の箪笥の奥から探し当てたあの淫靡な写真の再
現を、必ず自分の目の前でしてやろうという冷酷非
道な悪魔の心に僕は浸りきっていました。
 それから十数分後のことでした。
 僕はベッドのすぐ横にズボンとトランクスを足元
に脱ぎ下ろして立っていました。
 そして剥き出しになった僕の股間に義母の顔が密
着していました。
 義母の口が僕の固く屹立しきったものを咥えてい
ました。
 ショートカットの義母の小さな頭が前後に小さく
動いています。
 看護師が立ち去った後、僕は義母の上布団を一気
に引き剥がしました。
 「あっ…」
 と小さな声を上げて身を竦める義母に、
 「お義母さん…いや、亜紀子。このままで僕は帰
れない。今ももう溜まりきっている。このまま上に
乗って襲いたいくらいだ。でも我慢する。その口で
僕に奉仕しておくれ」
 そういって僕はそそくさとズボンのベルトを外し
たのでした。
 「お、お願い…帰って」
 身を固く竦めたまま黙っていた義母の口から哀願
の声が小さく聞こえました。
 「あの教え子の看護師さん、可愛い顔してたね。
亜紀子は随分尊敬されているようだ。帰りにもう一
度よくお願いしてこようかな?」
 情欲の悪魔の心に陥った僕のふと思いついた卑猥
な機転の言葉でした。
 身を竦めたまま長く躊躇い続けていた義母の細い
手が、ゆっくりと僕の剥き出しになった股間に動い
てきました。
 まるで可愛い毛虫のような動きで、義母の身体が
おずおずと前に近づいてきました。
 頭を少し起こし加減にした義母の手の指と唇が、
同時に僕のものに触れました。
 一昨日の風雨の中の山小屋の時を僕は思い起こし
ていました。
 夜明けの日差しが差し込む小屋で、羞恥と戸惑い
の表情を一杯にして僕のものを咥え入れた義母の顔
を彷彿としていました。
 口の中に男のものを淫らに咥え入れるという行為
は、おそらく義母は初めてなのだろうと、あの時の
僕は思い込んでいました。
 しかし違っていたのです。
 少なくとも義母の夫ではない男のものを、彼女は
過去にしかも恍惚の表情まで見せて体験していたの
でした。
 それが昨夜のあの写真でした。
 今のところは、義母のその過去の経緯や状況は定
かにはわかってはいませんが、小学校の教頭職まで
長く聖職の場に身を置いて、清廉で生真面目一途と
思い込んでいた僕は心の中で、何か罪のない裏切り
にあったような思いで唖然茫然とするしかありませ
んでした。
 前屈みの姿勢で目を閉じて唇を大きく開いて、固
い屹立を咥え入れ、頭を前後に動かし続けている義
母の顔の前は、僕の股間の漆黒の茂みだけです。
 目を閉じたままの義母のその丹念さに、僕は奇妙
な違和感のようなものふとを抱きました。
 僕の興奮を早く昂めて、二人でいることから解放
されたいという思いに駆られているのだろうという
のは何気に理解できました。
 しかし山小屋で情欲に駆られた僕に強いられての
行為の時の、羞恥心一杯のつたなさとは少し違って
いるような気が少ししたのです。
 激しく欲情を漲らせそそり立っている僕のものを、
義母は今まるで娼婦のような艶かしい表情を露わに
して丹念な愛撫を繰り返しているのでした。
 僕が気づいていなかったどこかで、義母の身体と
心のどこかに、女としての官能の情欲に火が点いた
のだと思いました。
 僕のものへの口と舌での愛撫にも、予期していな
かった行為がありました。
 舌先で僕の屹立したものを根元から先端に向けて
妖しく舐め這わすようにしてきたり、先端に唇を当
て窄めるように吸いついてきたりしたのです。
 小さな驚きはさらにあり、義母の片手が僕の睾丸
を優しげに繰り返し撫で擦ってきていました。
 妻の由美にもされたことのない義母の淫靡過ぎる
愛撫の前に、やがて僕は急激に昂まりを早め、堪え
る間もなく彼女の口内に滾るような迸りを放出させ
たのでした。
 義母は激しい呻き声を幾度となく上げ続けながら、
僕からの夥しい放出液を、自らの喉の奥深くに音を
立てて飲み込んだのでした。
 僕から離れた義母の唇の端から、一筋の白い残り
液が伝いこぼれ落ちようとしていました。
 僕は義母に顔を近づけ、その部分に唇をつけ拭い
取るように舌を這わせていました。
 「お義母…いや、亜紀子。素敵だったよ」
 そういい残して身支度を直して、僕からまた背を
向けて布団を深く被っている義母の室からゆっくり
とした足取りで出ました。
 病院を出る時の廊下で、義母の教え子という看護
師と会ったので軽く会釈すると、彼女が明るく快活
な口調で、義母の退院が三日後ということを話して
くれました。
 外に出ると夜の冷たい空気と風が、僕のまだ火照
りの多少残る頬を心地よく撫で擦ってきました…。

        続く
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