2019/05/24 14:02:58
(79XXezK/)
翌朝の10時過ぎ。マンションのチャイムが初めて鳴らされました。
やって来たのは、某家電量販店の方、2名。二人して、冷蔵庫と洗濯機を運び入れます。
洗濯機の接続をしていると、もう一人がやって来ました。母でした。
「お世話になりますー。。」と声を掛け、しおらしい顔をして、設置が終わるのを待っています。
家電の方が帰ると、母は冷蔵庫にモノを詰め込み始めます。
たいしたものはなく、中はスカスカですが、やはり新しい冷蔵庫というのは主婦にはたまらないようです。
どこか嬉しそうな母でした。
そんな母が、「洗濯しなよー。」と声を掛けて来ます。言われた僕は、ビニール袋を持って向かうのです。
やったこともない洗濯。洗濯物と言っても、ビニール袋に入った僅かなものだけです。
それでも洗剤は入れられ、スイッチは押されるのでした。
それは早く洗ってしまいたい事実。昨日の母とのセックスで汚されたパンツとバスタオルだったのです。
洗濯を待つ間、母と寝室を覗き込みます。僅か一日しか使ってない部屋でも、見られると緊張します。
「男くさぁ~。。」
第一声がそれでした。予想していたのか、母は手に持っていたファブリーズを吹き始めました。
「いやいや、昨日ここでセックスしたやろー?」とツッコミたくなりますが、口には出しません。
愛液を垂れ流し、アソコをバスタオルで吹きまくったのは母。そのために、僕は洗濯をしているのです。
「マサフミー?レンジはー?」
突然聞かれました。「買ってないよ?」と答えると、「なんでよぉー!」と怒られます。
出費を押さえたつもりでしたが、「料理出来ないでしょー!」と主婦はそう言うのです。
20分後、僕と母は家電量販店にいました。電子レンジ調達のためです。
日曜日だけあって、お客さんは多く、店員もあまり相手にはしてくれません。
そんな母が真っ先に向かったのは、マッサージ機のコーナー。久しぶりの家電店に浮かれているようです。
他のお客と同じようにマッサージ機に寝転がり、モミモミを楽しまれていました。
次に向かったのが、冷蔵庫のコーナー。最新のデカい冷蔵庫を片っ端から開いて、中を覗くのです。
「こんなのにすればよかったねぇー?」と、先程届いた僕の質素な冷蔵庫と比べているようです。
そして、扇風機、炊飯器、IHヒーターを経て、ようやく電子レンジの前に立つのです。
母は主婦の目をしていました。やはり、見るのと、買うのとは違うようです。
忙しくてたまらない店員さんを無理矢理呼び止め、あれこれ聞いています。
そんな母を、どこか「頼もしい。」とさえ思ってしまうのです。
選んだレンジがレジに置かれ、「ポイントカードあるー?」と母が聞いて来ます。
差し出すと、ポイントは僕に加算され、母の財布の中から支払いはされるのでした。
帰り道。ウキウキ気分の母を見て、「新品はうれしい?」と聞いてみました。
しかし、「私のお財布から出たのよぉー?うれしいはずないやろー。」と返されました。
それでも、「私、主婦してるからねぇー?気分はいいよ。。」と言ってくれるのです。
「僕の嫁になったらいいのにー。。」
そんな母を、からかってみました。笑顔だった表情も、少し固まります。
そして、母から出た言葉はこれでした。
「システムキッチンにしてくれたら、お嫁さんになってあげるわー。。300万くらいのっ!」
主婦は恐いです。。。