艶やかな小さな呻き声が聞こえ、義母が意識を戻したのがわかりました。 僕の顎の下にあった義母のかたちのいい細い眉がぴくりと動くのが見えました。 しばらくは薄目のまま気配を探っているようでしたが、つい今しがたまであられもなく淫れてしまった我が身に気づいたのか、義母はその切れ長の目を深く閉じさせたのでした。 「お義母さん、とても素敵でしたよ。あなたも生身の女だということがわかり、とても嬉しく安心しました」 僕はわざと揶揄的にそういいながら、義母のか細い両肩を掴み持つように抱き、身体を上に向けて一気に引き上げました。 「ああっ…」 と短い悲鳴のような声を上げ、義母はむずかるような動きを見せましたが、それも徒労に過ぎず、おののきの表情を露わにしている彼女の白い顔が僕の目のすぐ前に近づいていました。 僕がゆっくりと唇を寄せていくと、義母は顔を小さく左右に揺らせて逃げる素振りを見せましたが、すぐに他愛もなく彼女の唇は僕の餌食となり強く塞がれました。 「ううっ…むむぅ」 唇を重ねられた状態で、義母は僕の僕の肩を突き放そうとするのですが、その力はか弱く頼りなげなものでした。 口の中では義母の小さな舌が、僕の舌から逃げ惑うのですが、すぐに捕捉され自在に弄ばれるのでした。 僕の片方の手は飽くことなく義母の乳房への愛撫に専念していました。 昨夜からこれまでの行為の中で、義母の女としての敏感な箇所が、小ぶりで年齢の割にはかたちのいい乳房と乳首にあることを、僕は何気に見抜き察知していたのです。 朝冷えの小屋の中で、妙齢の義母の身体に飽きるということなく丹念な愛撫を長く続けていた僕は、徐に彼女から離れて、素っ裸の身でその場にすっくと立ち竦んだのです。 同時に義母の細い両腕を掴み取って上体を起こしました。 シュラフの上でおずおずとした表情で座位の姿勢になった義母のすぐ前に僕は仁王立ちしていました。 義母の小さな顔のすぐ前に僕の股間のものが半勃起状態で垂れ下がっていました。 僕の卑猥な意図を義母は知ってか知らずか、顔を深く俯けていました。 本能と卑猥な劣情の赴くままというのか、自分でも思っていなかった行為を、義母に要求しようとしているのでした。 義母の小さな頭を僕は上から掴み取るようにして、俯いている彼女の顔を起こしました。 目を深く閉じたままの義母のかたちのいい唇のあたりに、僕の股間の漆黒から垂れ伸びたものが卑猥に這い回ります。 戸惑いを狼狽を隠せないままの義母の両手が僕の太腿に当たっていました。 そういう行為は妻の由美にも強要したことはありませんでした。 僕は片方の手で半勃起状態の自分のものを掴みながら、その先端を義母の唇に当て続けました。 唇を固く閉じたままの義母の口元が息苦しさからか、ぷはっと音を立てて開いたのを僕は逃さず、その中に差し込むように押しいれました。 「むぐうっ…むむっ」 僕のものの半分近くが義母の口の中に、歯に少し擦れるようにして埋没しました。 僕の太腿に置いていた義母の両手に力が込められています。 たまらない至福感と卑猥な征服感に、僕のものは義母の口の中で一気にその硬度を高めていきました。 ゆっくりと僕は自分の腰を前後に動かせました。 上から見下ろすと、義母のすっきりと通った細い鼻筋の下で彼女の唇が、一気に硬度を増した僕のものをまるで放すまいとでもしているかのように包み込んできていました。 「ああ、気持ちいいですよ、お義母さん」 僕は本心からの言葉をいってゆっくりとした腰の動きを続けました。 明るくなっている小屋の中での、なさぬ仲である義理の息子と義理の母との卑猥極まりない光景でした。 おそらく義母は座位の姿勢で立っている男のものを、自らの口の中に含み入れるというような行為は初めてのことだというのは、最初の時の戸惑いと狼狽の表情でわかっていました。 それでも今の彼女には自らの意思でそれを強く拒絶するような素振りは、僕の自惚れだったのかも知れませんが窺い知ることはありませんでした。 二度三度、義母は息苦しさもあってか、僕の屹立したものを噎せ返りながら吐き出したのですが、僕がまた誘ってやるとかたちのいい唇を大きく開けて含み入れたりしたのでした。 義母の口の中の僕のものの硬度が、血を滾らせるようにして昂まりくる興奮に、限界時を迎えようとしていました。 太腿の筋肉が固まる感じがあり、それこそ自分の体内の血が逆流する昂まりが一気に僕の脳髄を
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バスと電車とタクシーを乗り継いで、自宅のある団地からほど近い『坂口整形外科病院』に辿り着いたのは正午前でした。 道中の乗り物の中でも義母はやはりほとんど口を聞くこともなく、僕とは視線も合わさないままでした。 それでも足の怪我で一人立ちも一人歩きもできない状態でしたから、車や電車の乗り降りには嫌でも僕に頼らざるを得ず、無言のまま身を委ねてきていたのでした。 病院の診察室の椅子に座らせて、僕は担当の老齢の医師に登山道での転倒の状況を話して、診察を見守りました。 レントゲン検査や触診による医師の診断結果は幸いにも骨折はしていないとのことでしたが、足首の腱がひどく腫れていて捻挫の症状としては軽くはないので、一週間程度の入院加療が必要といわれました。 医師にそういわれた時の義母の心情はどうだったのかはわかりませんが、疲労の溜まった青白い顔を小さく頷かせていました。 即時入院ということで看護師に車椅子を押されて入院病棟に行くと、相部屋が満室で案内されたのは細長い空間の個室でした。 受付で入院手続きを済ませて僕が病室へ戻ると、義母は入院服に着替えを済ませて白いベッドに小さな身体を伏せていました。 「お義母さん、ゆっくり休んでください。さっき看護師さんに聞いたら昼食も出るらしいですから。僕は今から家に戻ってタオルや生活用品持ってきますから」 そういいながら義母の何気に顔のそばに近づいた僕に、彼女は少し驚き慌てたような素振りを見せました。 「でもあの、下着の着替えとかは、僕ではちょっとわかりませんので、由美が夕方にでも戻ったら届けさせるようにしますね」 と聞くと、 「由美に届けてもらいますからいいです」 義母は少し怒りを滲ませたような表情で返答してきました。 病院から自宅までは歩いて二十分ほどの距離でした。 帰宅してすぐにシャワーを浴び、服を着替えて居間のソファにどっかりと腰を下ろして、妻の由美に義母が入院したことをメールし終えると、さすがの僕も睡魔に襲われいつの間にか惰眠の中に落ちたのでした。 昨夜来の義母とのめくるめくような快楽を思い起こすように、僕は夢に見ていました。 暗い闇の中での義母の柔らかく艶やかな肌の感触と、熱くて荒い息遣いや滲み出た艶かしい汗の匂いが、夢の中でも僕の興奮を熱く滾らせていました。 そして明るく差し込んだ陽光に露呈された義母の、どの部分も薄桃色に染まった肌理細かい肌の手触りと、大きくはなかったが年齢を感じさせない乳房の丸みと、少女のような乳首の愛らしさが夢の中のスクリーンに鮮明な画像となって僕を強く刺激するのでした。 携帯の鳴る音に目を覚まされ、見ると妻の由美からでした。 「何度も電話したのに…」 と由美は小言を最初にいって、自分からも病院の母親に電話を入れたとのことでした。 夕方の五時には帰宅するとのことで、それから病院に着替えを届けるといって会話は終わりました。 時刻は三時を過ぎていました。 夢の余韻がまだ僕の脳裏に燻っていました。 僕はいきなりソファから起き上がり廊下に出て、今まで一度も入ったことのない義母の寝室に足を向けました。 廊下の突き当たりの右側の六畳間が義母の寝室でした。 入口は片引きの襖戸になっていて、鍵はかけられてはいませんでした。 昂まる胸の動悸を抑えながら襖戸を開けると、すぐに仄かな女性の室特有の化粧品の残り香のような匂いが、僕の鼻腔を心地よく擽るのでした。 和室で中央に焦げ茶色の木目の座卓が置かれていて、窓のない壁に黒塗りの鏡台と並んで机と椅子があり、その対面に白の洋箪笥と桐の和箪笥が並び置かれていました。 机の上には元聖職者の名残りか分厚い本が何冊か立てられていて、ノートパソコンが閉じられたままで置かれています。 僕は和箪笥の前に立っていました。 病院での義母との会話のやりとりを僕は思い起こしていました。 和箪笥の上から二段目の大引き出しに手をかけて引きました。 石鹸のような心地のいい匂いがまた僕の鼻腔をつきます。 義母の普段着用のブラウスやシャツが丁寧に畳まれて並び置かれていました。 そのすぐ上の小引き出しを開けると、義母の下着類が小さく整然と並び置かれていて、思わず僕は喉の奥を小さく鳴らしていました。 白と薄い水色を基調とした地味な色合いの中に、奥の隅のほうに黒色や濃い青色の下着類が小さく隠すように置かれているのが見えました。 黒色の小さな布地のショーツを摘み出そうとし
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