顔を俯けたまま、その白い封筒を眼鏡越しの切れ長の目で凝視していた義母の顔面が瞬く間に蒼白の度合いを増し、動揺と狼狽の表情の色を濃くしているのがわかりました。 紅く引いたルージュの唇が小さく震えだしているのがわかりました。 と、義母の上体が前に傾き、片手が前に伸びたのが見え、それより一瞬早く動いて、僕はその封筒を掴み取ったのでした。 「亜紀子、ここでこの封筒開けてみようか?」 手にした封筒を義母の前で翳しながら、邪淫な悪魔の心に支配された僕は、彼女の心の中の動揺を見透かすように静かな口調で言葉をかけました。 その白い封筒の中身が何なのかを、義母の狼狽した蒼白の顔が明白に察知していることを、僕に図らずも露呈しているのでした。 「亜紀子には色々と尋ねたいことがある。ここで見開いて質問しようか?」 「…‥…‥」 細い両肩を強く窄め込んで、首を深く折り曲げたまま義母は声を失くしていました。 「これを脅迫ととるかどうかは亜紀子の勝手だけど、でもこれまで僕が亜紀子に抱いていたイメージを粉々に粉砕するものだよね?…勿論、このことは僕しか今はまだ知らない。誰にも知らさないでいるつもりだ」 つとめて静かな語りかけ口調で話しながら、僕はその封筒をまた背広のポケットに仕舞い込み、膝の上で拳を作っていた義母の両手の上に手を重ねていました。 逃げようとした義母でしたが、男の僕の力には勝てません。 椅子から腰を上げ義母のほうに身を乗り出すようにして、僕は片方の手で彼女の細い肩を抱き寄せました。 慌てたように後ろに身をずらそうとした義母ですが、色褪せた白い封筒の衝撃が大きすぎたのか、心なしか力が弱っている気がしました。 義母の上体がベッドに崩れるように倒れました。 その上に僕の上体が覆い被さり、蒼白の顔のままの義母の唇を重ねにいくと、彼女は小さく小首を振って僕の唇から逃げようとするのですが、それとても強く抗うものではありませんでした。 紅いルージュの仄かな香りが僕の鼻腔をくすぐり、やがて義母の唇は僕の餌食となり、白い歯が小さく開いたのでした。 覆い被さり唇を貪り吸う僕の両肩に置いた義母の両手から、強い抗いの兆しは感じられませんでした。 眼鏡の奥の義母の目は深く閉じられたままで、うっ、うっと小さく息を弾ませていました。 義母のパジャマのボタンに手をかけ、僕はゆっくりと一つずつ外していきました。 その手を遮ろうとする義母でしたが、白い封筒の衝撃による心の中の挫折感はよほど大きかったのか、力がほとんど入っていない印象でした。 唇を吸いたてながらふと目を開けると、義母の眼鏡の奥の細い目尻から涙のようなものが一筋流れ出ていました。 しかしそれを見て悲哀と同情の思いに駆られるということは、その時の僕にはもうありませんでした。 パジャマの前ボタンが全部外され、薄い肌色のキャミソールが艶やかな肌とともに露呈しました。 この時、義母がどういうわけでかブラジャーをしていなかったことに僕は気づき、キャミソールのシルクの布地越しにすぐに小さく円やかな乳房をすぐに掴み取ったのでした。 「ううっ…」 と短い声が洩れ、僕に唇を吸われたままの義母の顔が小さく左右に揺れ動きました。 シルクの布地越しに僕は、義母の乳房をゆっくりと揉みしだきました。 乳房への愛撫を続けたままで、僕の唇が義母の唇から離れ、彼女の尖り気味の顎の横から首筋を舌先でなぞるように這い回ります。 彼女の細い首筋を這う唇にも、乳房を揉みしだく手にも、僕はゆっくりとした丹念さを心がけて愛撫を注ぎました。 「ああっ…」 と義母が頤をのけ反らすようにして少し大きな喘ぎ声を洩らしました。 それは彼女の女としての弱点ともいえる乳房を丹念に揉みしだく、僕の手と指の動きに連動するかのようにその後もしばらく続きました。 義母の片腕からパジャマを脱がしキャミソールをたくし上げると、肌理の細やかなすべすべとした腹部の肌と、円やかで柔らかげな乳房、そしてその頂きにぽつんとある薄桃色の小さな蕾のような乳首が露わになりました。 指先でその固くしこり出している乳首を軽く摘まみ上げるたびに、義母の頤が切なげに上下するのでした。 それまで丹念さを心がけていたはずの僕も、義母の清楚で気品のある顔が切なげに歪むのを見て、さすがに昂まりの度合いを急激に深めてしまい、動きを忙しく早めてしまうのでした。 義母の乳房を這っていた僕の手が腹部の艶やかな肌を滑るように下り、パジャマのズボンの下にするりと潜り込んでいました。 ずきんと胸を昂まらせるような漆黒の茂みの感触が、僕の指先から一気に脳髄を刺激して、さらにその茂みの奥の柔肉の裂け目の中に突き進むと、義母
...省略されました。