2025/04/18 16:45:21
(ly1MH8gj)
身内が病院に長期入院していてせっせと通ってました。
駅のロータリーからバスに乗り、だんだんと景色が灰色から自然の緑が増えてくると、逆に気分は灰色になっていったものです。
そんな時にストレス発散にテレクラに電話をするようになりました。
会社人間の主人に母親がウザったくなる年頃の子供。
なんだかただの召し使いのような気がして寂しかった。
でも、テレクラで話す様々な男性は大抵女として扱ってくれた。
だから、ハマったのかもしれない。
その場だけ調子のいい話をしてれば良かった。
会うのはさすがに怖い面もあったから誘いのコールはパスした。
それならテレホンセックス目当ての相手の悶える声を聞いてる方が良かった。
もっとも電話ボックスが多かったから一緒にはしないけど…
そんな時に、その少年と電話で繋がったの。
凄く声が若かった。
年は18で大学生。
念願の車の免許を取って、この病院に来る時に降りる電車の駅の近くのテレクラに通いだしたらしい。
あの頃はまだローカルな町にもけっこう色んな店があった。
私も駅でポケットティッシュを貰って知ったのだ。
最初は辞退しようとした。
もう四十だしさすがにお母さんと年の変わらなそうな相手じゃ可哀想と思ったからだ。
そしたら、年上希望だからむしろありがたいなんて言うから驚いた。
まだ二十代半ばのOLのお姉さんに憧れるならわかるけど、子供がいるオバサンだもの、にわかには信じられないのも無理はない。
でも、世の中人それぞれ性癖は違うのね…
本当に私位の女性がストライクゾーンらしかった。
彼はそれを分からせるために初体験も四十すぎの女性だと打ち明けてくれたから俄然興味が湧いた。
女性からしたらそんな奇特な若い男いるのって感じです。
その相手が羨ましすぎるんですけど。
女だって中年の男が若い女を求めるように、若い男の肌を味わってみたい。
私位の女性で例えば再婚相手を探してるというなら、十代の若い子は対象外になるとは思うけど、あくまで肉体の関係なら試してみたいし、求められてもみたい。
話してると感じのいい少年だし、一目だけでも顔を拝みたくなった。
あとはもう帰るだけだし時間もあった。
ちょうどバス待ちの合間に掛けていた時に繋がったのだった。
私はここまで来れるか聞いた。
お茶くらいならつきあうからって。
少年は嬉しそうに弾んだ声を出した。
私は丘の上の病院から少し下った場所にある喫茶店を指定した。
20分後くらいにその近くに立ってるからと出で立ちも教えた。
私は絶対来ると思ってたけど、向こうは半分すっぽかしかと思ってたらしく、駐車場に車を停めて近づいて来た時は照れながらもニコニコしていた。
初老の女性がやっているその店は住居を改装してあり、テーブル席がそれぞれ独立していて密会にはおあつらえ向きの店だった。
少なくとも少年は私の容姿にガッカリしている様子には見えなかった。
私も時間が経つごとにこれってかなり大当たりのくじをひいたんじゃないかと思っていた。
何もこんなオバサンじゃなくても普通にガールフレンド位作れそうだ。
全然チャラチャラしてないし、娘が連れて来るボーイフレンドならかなり好感持てそうなタイプだった。
彼が私を女として品定めしてる目にはすぐに気づいたし、それが心地好くもあった。
だから、自然と色っぽく映るように振る舞う自分がいた。
お互いに内心はその気があるから、話も弾んだ。
ちょっときわどい方の会話もできた。
次に繋げる展開に話を持っていけたのは、二人が協力しあったからだ。
私達はまた日を改めてここで会う約束をした。
その時は時間もゆっくり取れるようにするからと…
これは、遠回しな抱いてもいいというサインだった。
いつもより少しよそ行きで病院に行ったが、化粧は帰る時にトイレできちんとした。
バスも入ってくるから病院前のロータリーは広い。
ひとけのないベンチに座って待ってる時が一番落ち着けなかった。
私、今日久しぶりにセックスするかもしれない…
そう考えるだけで身震いした。
だから、少年の車が上がってきたのが見えた時は一瞬逃げ隠れしたくなった。
本当に一瞬だけど。