私は彼に褒められてにわかにテンションが上がってしまい、全く聞くつもりはなかった疑問をぶつけていた。
「息子もエッチな本とか隠してるけど、いったいどういう風に手に入れるの?今は買うのも大変なんじゃないの?…あそこのさぁ、お店に行く途中にそういう雑誌?なんかが売ってる自動販売機かなんかがあるでしょ?買ったことある?」
表からは囲いで見えなくなっていて通る度にいつも気になっていた。
「ないですけど、何人かで入ったことはありますよ…DVDとかグッズとか色々売ってました。3台並びの自販機が向き合って6台あって、真ん中が通路になってるんですよ。」
「あれってパートさん達でも一度は話題にあがるのよね。今日は車が停まってたわよなんて…」
「無人だし簡単に入れるし、買う人はだいたいみんな夜に来るから、小学生なんかもひやかしで入ったりするんじゃないですか?やっぱり隠れてれば見たくなるのが性だし。」
「確かに買う気はなくても一度は見学してみたいって思うのは不思議じゃないわね」
「それなら、帰りに見学して行きましょうか…話のタネになるじゃないですか」
ひょんな事からエッチ自販機ツアーをすることになってしまった。
確かに興味あったし彼が一緒なら尚更楽しみになる。
肝試しを一人でしても怖いだけだけど、男性と一緒なら違った楽しみがあるのと同じだ。
ちょうど周囲はアスファルトの斜面と木々しかない通りで、2台ほど停められる駐車スペースもあった。
まさか他のパートさんがたまたま通り見られることはないだろうが、いくばくかはドキドキした。
中は暗い蛍光灯の明かりがついていた。
わざと暗めにしてるのかはわからない。
それに吸い殻やゴミも多く汚かった。
補充に来た時しか掃除はしてないのだろう。
私はせっかくなのでマジマジ観察した。
雑誌、DVD、アダルトグッズ…
衣装(制服類や下着)が売っているのは驚いた。
私ははあ~んとかほお~とか感嘆の声をあげながら真剣に見ていた。
彼はそんな私を微笑んで見ていた。
「なるほどね…これだけバリエーションがあればそれなりに需要はあるかもね」
しっかり見たしなんか喉かわいちゃったからそろそろって段になり、「ねぇ、せっかくだから何か買ってあげようか?」
私は薄笑いを浮かべて尋ねた。
彼は笑いながら辞退していたけど、私の意地悪への切り返しを思いついたようで、じゃあ、私のヘアヌード写真集買ってくださいと言った。
うん、面白い切り返しだったし、さりげなく嬉しかったので、いいわよ~こんな中年女のでいいなら…
私はまるでアルコールでも入ってるかのようにノリが良くなっていた。
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