私は後ずさると一旦マンションを出た。最寄りの公園の滑り台のドームに入った。雨がポツポツ降ってきたからだ。ドームの中は狭いが立てる箇所がある。私はタバコを吸いながらさっきまで見ていた光景を反芻した。三人は高校はバラバラだが中学は一緒だ。中学時代はエスシくんとは全く接点がなかった。バイトを通じて仲良くなったのだ。それはエヌコも同じだった。なまじっか昔から親しくないからああいうことができたのかもしれない。小学生の頃から親しかったらなんか恥ずかしい。私だけその時点でつきあってる相手がいなかったが、セックスの経験は一度だけあった。高校生になってすぐで、その先輩は一回したらそれっきりだった。全然慣れてなくてただ経験したかっただけかもしれない。私も同じようなものだった。正式につきあうとかいうよりもなりいきでしたような初体験だった。当然気持ち良くもないしエクスタシーなどあるわけない。さっきのふたりみたいなセックスだったら…私もしてみたい。そう思った。頃合いを見て戻り、何事もなかったかのように台風の夜を過ごした。ああいう夜ってイベントみたいで楽しかった。いつも帰る時間より早く帰る気になったのは急に雨が強くなったからだ。エヌコは泊まっていくように言ったけど次の日は学校だ。エスシくんも帰るというから一緒に帰った。エヌコはちゃんと送ってあげてよと言った。いつもより少し早い時間で門限までまだ余裕があった。私はエスシくんに一服していかないかと誘った。エスシくんも同調し、自販機で飲み物を買ってから公民館に寄ったのは、軒下で雨宿りができそうだったからだ。私はさっきからずっとウズウズしていた。今日は帰ってもなかなか寝つかれなそうだと思うほど体が疼いていた。「ねえ、男の子ってさぁ…やっぱり毎日するの?」「はぁ?」「いや、アレよ…今日みたいに彼女に会えない時とかどうすんのかなって」私がこんなことを聞けたのは、やはり普段と違う台風で気分が高揚していたせいかもしれない。「女の子はどうなの?男は何となく皆公認されてる感があるけど、女の子のその話ってタブーっぽくない?」「うん、確かにそうかもね。」「タブーだから余計に男よりエロさがあるのかな?…男の場合だとみんなしてるのわかっちゃってるとこあるじゃない?…だからこそ余計興味がわく…してるんだろうけどしてなさそうな顔してる女子がどんな風にしてるとかさ」「ハハ、そうなんだ?」「で、どうなの?どんな風にする派」「知りたい?」彼は興味津々といった風で、濡れてない出っ張りを見つけて腰を据えた。「どこが聞きたいの?本当は私が質問したんだけどさぁ…」「電気消してする派?、椅子に座ってするとかベッドで寝そべってとか人それぞれでしょ?あっ、一番聞きたいのは裸になる派か服着たまま派か?!」「裸になるのは中学過ぎてからかな…」エスシは潔い答えに満足したのかしきりに感心していた。「そんなに?!wwじゃ、私の質問にも答えてよ」「ああ…うん、大抵寝る前にはする…かな」やっぱりカミングアウトは恥ずかしそうだった。さっきしたのにって言うかどうか迷った。「それはやっぱり彼女で?」「いやあ、むしろ彼女はないかな、ここだけの話」「もちろん!」「なんか顔合わせにくくなりそうで…」「じゃあ、エッチな雑誌とかそういうの見て?身近な相手とかはないの?」「わりと妄想派だからアリだよ」「そうなの…!じゃ私達とかもアリ?バイトの主婦も人妻だよ…」「ノーコメント…」そこまで聞いたら聞きたいのが人情だ。「じゃ、教えてくれたら、今手伝ってあげるって言ったら?」「……!」エスシはさすがにエヌコと私に関してはノーコメントでお願いと言ってきた。でも、他の誰かをばらす気になったのは、私に手伝ってもらいたかったからだろう。これは悪い気はしないし、私自身興奮していた、
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