翌日から嶋崎に対する態度が180度変わった、いや正しく言えば嶋崎に対して関心を払わないでおこうと無意識に努力している僕がいました。そして嶋崎をイビるようになった、いやこれは語弊がある表現かもしれない。イビるなんて表現では生ぬるい。。。。それはさておき。佐山から嶋崎との例の話を聞いた数日後、俺は店を閉めた後に和食部門の事務所である小さな部屋へと嶋崎を呼び出していた。細かい概要を説明する前に、ここではダイレクトに入っていきたいと思う。僕「おつかれ。」嶋崎「おつかれさまー」僕「申し訳ないね、明日休みだというのに急に呼び出したりして」嶋崎「いえいえ、どうされましたか?」僕「ちょっと報告する内容が2点あってさ。」嶋崎「報告ですか?」僕「うむ。とりえずー、そうだな。いい報告と悪い報告があるんだけど、どっちから聞きたい?」嶋崎「じゃ、いい報告からw 悪い報告ってなんだろwちょと怖いですw」僕「ok わかった。じゃいい報告から」僕「オホン。嶋崎ちなつ殿、あなたは優秀な成績で試用期間(入社から半年間)の成績を収めたので、これからは和食部の班長として昇格致しました。そして役職手当等もこれからついてくるから、一層頑張ってくれるように」嶋崎「えええ??本当ですか?ww」僕「本当です。ほら、ちゃんと本部からの通知が来てる。役員をはじめ料飲部長からの印もあるだろ。」嶋崎「ありがとうございます! ・・・で。。。悪い報告とは・・?」僕「さて、、班長への昇格の件はそれはそれでいいとして、、俺(嶋崎の前では一人称、俺)も今からする話なんてのはしたくもないし、できる事なら無視を決め込みたいところなんだけどな」嶋崎「はい」僕「包み隠さずハッキリ言うよ。俺、数日前に執行役員の田村さんから呼び出されたんだわ」(嘘)嶋崎「はい」僕「で、その時にいきなり言われたのが、社内に広まる不穏な噂・・の事なんだけどな。」(ここからの話、ぜーんぶ嘘)顔色が一気に暗くなる嶋崎だった。おそらく、、佐山の事を言われるのか、と身震いしたんだと思う。僕「その噂っていうのが、、さっきも名前でたけど佐山料飲部長と嶋崎が、ラブホテルに入っていく姿を見た。と、一部の社員が言っているらしいんだ。」嶋崎「はい・・・」僕「まぁ一部の社員といっても、、お前もわかってると思うけど、ま、、あの一部の連中だよww今更だけどなw」嶋崎「だいたい予想はつきますが・・」僕「そして、田村氏からは、俺に対して事実関係を調べろ。とのお達しなんだよね」嶋崎「・・・」僕「で、俺は俺なりに色々な方面から事実関係を調べて、もう一定の結論が出たんだよな」僕「そこで・・・嶋崎の口からも、この話はデマなのか、それとも・・っていうところを聞きたいんだよ」嶋崎「・・・」僕「そして、今から見せるけど2通の報告書を用意した。とりあえず目をとおしてほしい」僕はそれからA4用紙に印刷された2通の報告書を嶋崎に手渡しました。◆報告書A株式会社〇〇 執行役員 田村〇〇殿 株式会社〇〇 〇〇店 店長:木目〇〇平成〇〇年〇月〇日社員同士による流言の真偽についてのご報告先日、田村殿から伺った表題の件ですが、あの件に関しては「一部の社員が吹聴する噂」と考えられていた内容は、実際に起こった事であると該当者の、佐山氏、嶋崎氏の2名が認めた事をご報告いたます。また詳しい経緯について改めてご報告する所存です。◆報告書B株式会社〇〇 執行役員 田村〇〇殿 株式会社〇〇 〇〇店 店長:木目〇〇平成〇〇年〇月〇日社員同士による流言の真偽についてのご報告
...省略されました。