2019/11/10 12:21:16
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「タネツケ」だの、「オマンコ」だのともう言葉も選べないほど必死に激昂を押さえていました。
「もう一回だけなら」と条件付きで沙絵とのセックスを許すとけど、自分にも私の子を産ませろと……
沙絵が生んだ子は沙絵が育てるという話は聞いてるようです。
「純には了解を得てるって言ってた」と沙絵から聞いてると言いました。
「まてまて、ちょっと落ち着け、まだ沙絵が妊娠したと決まったわけじゃねぇだろ」
「だけどそのつもりだったあーーっ!」
叫びました。
たしかに、そのつもりだった
そして妊娠してたらもう堕ろせとは言えないだろうとも思う。
それに沙絵が悪意を持って弟の精子を膣に受けたともまだ言いきれない。
避妊してくれと言う沙絵の条件を破ったのは俺の方だし、
沙絵は私たち夫婦には迷惑をかけないからと明言している。それは千佐子にもそう言ったらしい。
だから近々もう一度弟の精を受けたいと言ったようです。
もともとこの姉と弟のセックスを段取ったのは千佐子だし、それは純と沙絵の煮詰まってしまった思いを遂げさせてあげたいと言う千佐子の忖度からだと思います。
だけど二人で子供を作る話になるなんて予想はつかなかったんでしょうね。
「わたしだって、じゅんくんの本当の子供を産んであげたかった」
泣きながらそうも言いました。
でも、……
そこまで言いながら如何に「もう一度だけ」と言う条件を付けたといえ、沙絵との体の再会を許す気になれるものだろうか。
そう疑問に思うのが自然ですよね。
俺もそう思いました。そして沙絵に直接聞いて見たんです。
「電話なら話す」と言うので了解すると直ぐに電話が来ました。
「ごちゃごちゃは言わない、あんたとちーのために言ってはいけない事があって、ちーには悪いけど、それを交渉ネタに使わせてもらっただけ、」そんな事を言いました。
「なんか、お前たちは何かを疑ってるみたいだけどさ、姉ちゃんはあんたの子がほしいだけだよ……それだけだから」と言うんです。
「その交渉ネタって、なんだよ」
言うはずもないとは思いながらも一応は聞いてみたけどやっぱり
「あんたや私と違って、それを知られたらアイツはこの世から居なくなっちゃうかも知れないよ、それでも聞きたいか?」
「どんな脅しだよそれ」
「脅し?何度も言ってるだろ、お前はちーの事を何にも分かっちゃねーんだよ、」
「……」頭がパニックでした。
「いいか?まず、つまんねー事を疑うなっ!大丈夫だから、姉ちゃんはお前たちをもう貶めたりしねえから安心しろ、そして、ちーの最後の秘密には絶体に触れるなっ!……触れたら、、アイツは」
そんな事を口早に捲し立てると電話を切ってしまいました。
パニック状態だったのでどこまで正確な言葉を再現できたかは疑わしいけど、とにかくそんなような事を言っていたのは確かです。
千佐子にこの脅しネタと言うのを聞くとち千佐子はこの世から居なくなると言った
そんなヤバい秘密って、人間にはそうそう無いです。
こんな境遇で生きてる姉弟の俺たちだってこうして生きてるわけだから。
聞くに聞けない。
爆弾の起動ボタンを沙絵に握られたような気分です。
千佐子に聞けないとするならば、沙絵に絶対に口外しない約束で聞き出すしか方法がない。
ただの「脅し」?「ブラフ」?
そうとは思えなかったです。
てことは、てことはですよ、沙絵は弟の持ってる以上の絶対の脅しネタを持ちながら今までそれを行使しなかった事になる。
そんな大事な宝刀をここで振り下ろしたとするなら
俺と言う弟との交配で妊娠するってことはアイツにとってそれほどの強い思いと覚悟をしてのことなんじゃないのか……
とにかく最低でももう一度は沙絵とのセックスは条件つきとは言え千佐子も認めてるし、沙絵も望んでるのは確かなので、沙絵とのベッドの中で沙絵に聞き出すしかないのかも知れません。
なんだか、大変な事態を作ってしまったようです。