2020/11/17 22:30:47
(r9v52O4M)
私にとって、それは経験したことのない快感でした。
普段と同じ妻とのセックスが、他人に見られているというだけでこんなにも変わるものだとは。私は当初の目的も忘れ、思わぬ副産物の余韻に浸りながら目を閉じ、妻の上に倒れこみました。
ふと、妻はどうだったのだろうと思い至り、目を開きました。私と繋がったままの彼女は、目をつぶったまま満足げな表情を浮かべてはいましたが、それが絶頂後の様子でないことはすぐにわかりました。
考えてみれば当然のことです。私は、田中君に私と妻の秘部が繋がっているところを見られているという興奮のあまり、普段以上の早さで果ててしまっていたのですから。
急に焦りと羞恥心を感じた私は、今後の展開に思いをめぐらしました。
予定では、私達夫婦のセックスの後、私と田中君が交代して、その後はその場の雰囲気次第で、ということになっていました。
雰囲気次第、と曖昧な表現にしたのは、三人とも始めての体験だったので、その後にどうなるのかを想像できなかったからです。
私がこれまでに仕入れた体験談やDVDでは、三人同時でのプレイ、つまり妻が私と田中君の肉棒を同時にフェラしたり、前後から貫かれたりすることが最も多かったのですが、男性陣はともかく妻がそこまで望んでいるとも思えませんでした。
ですので、私の中では妻と田中君の行為が終わった後、寝取られの興奮に昂ぶった私がもう一度妻を抱いて終幕、ぐらいに考えていたのです。
計画通りにことは進み、この後の妻と田中君のセックスで今夜のクライマックスを迎えるはずでした。ただ、私も男としてのプライドが多少なりともあったので、私が妻を抱く姿を前座扱いにするつもりはなかったのです。
田中君に性の手ほどきをするのは妻だけではない。寝取られが目的とはいえ、まずは始めに先輩としてセックスのお手本とまではいかなくとも、それに近いものを見せつけてやりたい。そんな思いがありました。
私の目論見は、今や見事なまでに崩れ去りました。
先ほどまでの興奮が、潮が引くように消え去り、妻の中で私の愚息は急速に萎えしぼんでいきます。
そのとき、ベッドのすぐ脇から衣擦れの音が聞こえました。その方向に目をやると、そこにはギリシャ彫刻のような筋肉を纏った田中君が、下着だけの格好で私たちを見下ろしていました。
その姿を一目見て圧倒されたのは妻も同じだったようです。
「ああ、田中君、そこにいたの」
そう言いながら、妻が体を起こす間に、先ほどまでの固さを失ってしまった私のペニスは、彼女の蜜壷からあっさり抜け落ちてしまいました。
そのままベッドの上で膝立ちになった妻は私の体を押し退けるように田中君のもとへ近づくと、右手を彼の濃紺のボクサーパンツの中心へと差し伸ばしました。ウエストのゴム付近まで盛り上がっている膨らみに彼女の指先が触れました。
「あっ」
筋骨隆々の体からは想像もつかないような、か細い声を上げながら腰を引く彼。
妻は一旦離れた彼の股間に再び手を伸ばすと、手のひらで下着の上から軽く上下に擦りはじめました。
「ああ」
田中君は再び声を上げ、立ったままの姿勢で首だけを仰け反らせます。
しかし、今度は妻が左手を彼の腰に廻していたので、膨らみに添えた彼女の手が彼から離れることはありませんでした。次第に手指の動きを早めていく妻。田中君の声も大きくなっていきます。
私はというと、ゴムを外すのをわすれたまま、ベッドの端で膝立ちになったまま彼女達の行為に目を奪われているだけした。
「ああ、奥さん、僕、もう」
その声に妻の手の動きが止まりました。眼前の膨らみを見つめたまま大きく息を吸い込むと、彼の下着に手をかけ、ゆっくりと引き降ろし始めました。ウエストのゴムに巨大な亀頭の先端部分が引っ掛かかります。妻が両腕に力を込めると、トランクスの下で天を突かんばかりに反り立っていた巨大な肉棒が、徐々に下向きに角度を変え次第に全容を露にしました。彼の膝上のあたりまで下着をずり下げたところで、とうとう引っ掛かりから解放されたペニスが弾かれるように跳ね上がり、猛烈な勢いで彼の下腹部を打ちつけました。
「バチン」
部屋中に響くような打撃音に、私も妻も一瞬、全身を硬直させてしまいました。妻は彼のペニスが弾かれたときの勢いに驚き、顔を背けたままです。
おそるおそるといった感じで、顔を上げる妻。その視線が田中君のものを捕らえた瞬間、彼女は目を大きく見開いたまま動かなくなってしまいました。
時間にして十秒くらいだったでしょうか。金縛りから解けたように、大きく肩で息を吸い込むと、ため息混じりに妻が言いました。
「何、これ、すごい」
私も同じ心境でした。
薄明かりの中そそりたつ田中君の男性器は、見慣れた自分のものと比べても同じ人間のものとは思えないほど巨大だったからです。
でかい
という言葉しか思い浮かびませんでした。
太さはコーヒー缶くらい、いやもっとあるしょうか。長さはすぐ横で見上げる妻の顔が定規の代わりになりました。彼女の顎の下から額の上くらいまであります。二十センチは遥かに超えているでしょう。
女性として比較的大柄な妻とはいえ、こんなものが入るのか。まず頭に浮かんだのがそれでした。
心配する私をよそに、妻は魅入られたように手を伸ばし、彼の肉棒に指を絡めました。
「うっ」
初めて年上の熟女の手で分身に触れられた若者は、小さく呻きながら大きな体を硬直させました。
「太い、それに、固いわ。鉄みたい」
握りしめようとして、廻した親指と他の指がくっつきません。
妻は顔にかかった髪をかき上げると、ゆっくりと田中君の怒張に顔を近づけました。
鼻先に迫ったペニスの前で、少し戸惑ったように俯きかけましたが、意を決したように目を閉じると大きく口を開きました。