2015/04/20 01:42:40
(viXZOBWu)
今日子さんと二人静まりかえった部屋で、電話の向こうから
聞こえる音に集中していました。
嫁「もしもし今日子」 嫁でした。
今「彼は?奈津美どうなの?」
嫁「気付いたらここだったけど、やっぱり…。彼はお風呂に入ってるみたい」
今「やめるなら今の内よ」
どうも男は、2通目のメールを送信した後、風呂に行ったと思われます。
嫁も、目を覚ました時は意識が少しハッキリしない状態だったようです。
嫁「どうしよう?」
今「これが最後よ。やめるなら彼がお風呂に入っている間に部屋から出る事よ」
幸いなのか結果的にどう受け取ればいいのか、男が風呂に入った後に嫁が目を覚ませた。
そして、電話をかけてきた。 今日子さんも先までとは違い、奈津美を止めるような口調で
話しているように感じた。 電話が切れました。 男が風呂から出てきたから電話を切ったのか?
私だけでなく今日子さんもそう思ったはずです。
二人は、黙ったままでした。 電話が鳴りました。男の電話からでした。
今「もしもし」
男「奈津美さんとは、ダメみたい。」
今「どうしたの?」
男「風呂に入ってたんだけど、出てきたら居なくなってた」
内心、ホットしたのと、それでも興奮していた二人の私がいました。
それでも、男の話は嘘かもしれないと信用はできませんでした。
男からの電話を切った今日子さんは、私の気持ちとは別で私と約束した
事態に奈津美がならなかったことで、願いを叶えてもらえない気持ちと
奈津美に対する気持ちで複雑だったと思います。
今日子さんとも話をしました。お互いの気持ちを。 ある程度の時間が
経っていたと思います。嫁から今日子さんに電話が鳴りました。
嫁「やっぱり部屋を出て来た。今、家に着いた。」
今「本当? 心配だからチャンと家に帰ったか写メを送って」
嫁からメールがきました。 確認すると背景は家のリビングのようでした。
この写メを見て、今日子さんも少しは持っていた期待は全て失いました。
今「安心した。今日はもう寝て。 明日、また話を聞くから」
そういって電話も切りました。 私も安心しましたが、変な興奮はまだありました。
今「賭け負けちゃったね」
私「そうだね。けど…」
今「けど?」
私「少し興奮した」 なぜだか正直に言ってしまいました。
今「そうなの。私も。」
そう言ったかと思うと、急に私に飛びついてきました。
今「賭けに負けたけど、しばらくこのままで…」
私も気持ちを抑えるのが必至でした。
今「せめて、今日は一緒にここに泊まっていって」
もう時間も時間でしたし私も泊まることを了承しました。
私「分かった。俺もシャワーを浴びて来るよ。 また飲みなおそうか?」
今「うん。」 今日子さんは、とても嬉しそうでした。
この判断が、良かったのか? その時は、複雑な気持ちになる事となりました。