2015/09/19 05:07:31
(zmM16Rzp)
昨夜の激しいセックスから目覚めると先に起きていた妻はいつも通り朝食を作っていました。
「おはよう」
と、声を掛けても普段と変わらず
「あ、おはよう」
いつものように返事をし、いつものように家を出ました。
妻は私の言葉責めで再び健に抱かれたいと思ったのか、またあのバイブを使うのか。
それとも私の言葉責めに満足したのか。
あの一件がなければ考えもしなかった事を頭が支配していました。
それから数日後、私はまたベッドの上で妻を抱きましたが、あの日のような精神的な興奮状態にならなかったのか、思うように妻を責める言葉が出ず、淡々と終わり、妻も「イクッ」とは言ったものの、演技だと今の私ならわかる程でした。
そして寝る前「なぁ、本当にもう健に抱かれたいって思わないの?」
と、聞くと「しつこいよ。もう何回同じ事を聞くのよ。そんなに私がやっぱりまた健さんに抱かれたいって言って欲しいの?」
妻のあまりの剣幕に私は驚き何と答えたらいいのか言葉を探していると
「私の事、嫌いになったの?だから私にそんな事言うの?」
興奮して震える妻の声…
「ち、違うよ…嫌いに何てなってない。愛してるよ。ただ…由紀の身体はあの日を忘れてないのかな…とか」
私はバイブの事はやはり触れる勇気はなく、とにかく必死に妻を落ち着かせようとしました。
「私の身体は…確かに健さんに抱かれた時は凄く感じたよ。でも…愛は感じなかった。宏樹が前に健さんみたいに言葉で責めてくれたときは気持ちよかったし、興奮したし、愛も感じた。それじゃダメなの?私がはい、そうですかって、宏樹を裏切り、親友の涼子を裏切り、健さんを苦しめる事をそんなにさせたいの?」
この時、初めて妻も葛藤している事を知りました。
だからバイブを購入し、せめて誰も傷つけず身体を満たしていた事を。
「ご、ごめん。俺が間違ってたよ。もう二度と言わないから。下手くそな言葉責め…してもいい?」
「うん…宏樹にやらしい言葉言わされたりしたいから。私は宏樹の奥さんなんだからね。次言ったら本当に怒るから」
なんとか妻の機嫌を取り戻せた私はギュウッと強く抱き締め「本当にごめんよ。由紀、愛してる」
「私も…愛してる」
私は自分の欲望を妻に押し付け、健と涼子さえも裏切ろうとしていた事に気付かされ深く反省しました。
危うく愛する妻と、無二の親友夫妻を失うところでした。