2011/11/12 22:55:13
(jiWpkfsl)
夫婦ではありませんが、大切な母、という意味でこちらに書かせてください。
今僕は、胸騒ぎと不安と疑惑で押し潰されそうです。
今日、町中で「もしかして…?」と思ったら母でした。声をかけようと近付いていった時、僕は混乱というかパニックに陥りました。
母が男と居たのです。父は夏から単身赴任で今大阪にいます。誰だ?と思ったその男は佐久間憲壱…。
佐久間憲壱。本当に消えていなくなればいい奴です。心底憎んでいます。と言うのも、学校でコイツにイジメられているんです。
たかられ、パシりにされ、殴られ、蹴られ…。161cmしか身長のない僕は格好のターゲット。佐久間のイライラの捌け口にされ続けています。辛い日々ですが何とか耐えています。
この状況が理解できず(今でも理解できてません)、思考能力が止まってしまいました。
「なぜ母がアイツと…。偶然会ったと言うわけではなさそう…。そもそも会ったとしてもアイツと一緒にいる理由がない…」
考えれば考えるほど訳がわからなくなる。
はっ、と我に返った時、僕は二人に気付かれないように隠れながらそっと後をつけていました。
人混みの合間から見える母と佐久間。僕はとんでもない事に気が付きました。
それは母の服装。全身に密着するような、かなりタイトなニットワンピースで、丈があり得ない程短かったのです。お尻の下肉がはみ出てしまっていました。母は歩きながら裾を引っ張り、気にしているようでした。むっちりとしたヒップに張り付き、そのせいで、歩く度にお尻を振っているかのように見えてしまいました。
ずっと後ろ姿しか見えませんでしたが、二人が方向転換をし、すれ違った時でした。「バレる!!」と、冷っ…とした瞬間見えた母。胸元はざっくりと大きく開き、かなり大胆なものだったのです。
母は現在39歳。でも来年40歳を迎えるとは思えない若さを保っている方だと思います。余計な脂肪はついていないし、ボリュームのある胸や引き締まった体型のおかげかと思います。でもそれにしてもあの服装は過激すぎるのが一目瞭然。胸元から谷間があからさまだったんですから。
それに、声を出しそうになるほど驚いたのが、その豊すぎるバストに、ツンッと尖った突起が…。ノーブラだったのは間違いありません。
ますます混乱に陥る僕。
なぜ佐久間なんかと…
なぜあんな服を…
母の性格上、あんな服を着るなんて到底思えません。どちらかというと、控え目な性格で清楚な雰囲気です。くりっとした大きな瞳や、スラッと通った鼻筋にぽってりとした唇で地味なわけではありませんが、物静かで大人しい印象です。
普段は、普通にブラウスに膝上丈のスカートというのが多いです。
だから、母があんなはしたない格好をしていることが信じられなかったんです。すれ違う男たちが、何人も母を振り返っていました。
そして、そんな母の腰に腕を回す佐久間…。
吐き気をもよおす程でした。母はその腕を振り払おうとしていましたが、佐久間の腕力には敵わない感じでした。
佐久間は身長が180cm以上あり、かなり大柄です。それにずっと格闘技をやっていたらしくて、体の筋肉の付き方が尋常ではありません。ボウズで無精髭まで生やし、とても高校生には見えません。むしろヤ○ザや暴○団みたいな風貌で、柄の悪さの威圧感は半端ありません。先生たちですら佐久間にビビってなにも言わない状態なんですから…。
普段見たことないハイヒールを履く母は、歩きながら裾のズリ上がりを直しつつ、腰の佐久間の腕から逃れようともがいていました。
でも佐久間は、徐々に手を母のお尻の方へ這わせていき、公衆の面前にも関わらず撫で回し始めたのです。
母は振り払うのに必死になっていました。距離があって何を言っているのかわかりませんでしたが、明らかに嫌がっています。うなだれる母の表情は憔悴しきってぐったりし、悲しそうに、そして悔しそうに唇を噛んでいました。
そんな辛そうな母を見て何とかしなければ、助けないと、と思いましたが、隣には佐久間がいます。とても太刀打ち出来ません。母のお尻を撫で回しながらニヤニヤと悪どく笑みを浮かべる佐久間に怯むしかない僕は、ただただ後を追うことしか出来ませんでした…。
そうこうしている内に彼らは地下鉄の駅へと向かっていきました。僕もそのまま尾行し、隣の車両から二人を追い続けました。
混み合う車内の人の頭の隙間から、なんとか二人の姿を捕らえることができました。佐久間は母の背後にみっちりと密着していました。満員のせいなのか、それとも…。
相変わらず佐久間はニヤニヤしながら母の耳元で何か喋っていました。その母はと言うと、顎を浮かせて顔を真っ赤にさせ、唇を噛んでいました。でも人が多くて、母が今どうなっているのか全くわかりません。心配でたまらなくなりながら2~3駅過ぎた所でまた多くの乗客が乗り込み、そのまま二人を見失ってしまいました…。
帰宅する途中、僕は放心状態でした。
母が…
佐久間が…
はしたない服が…
と、そればかりが頭を駆け巡っていました。
家に帰ってからも無気力な感じで、リビングのソファに座ってぼーっとしていました。
暫くして落ち着きを取り戻した後、確かに思い返せば、最近母の顔が暗いな、と思いました。笑い声もきいていません。時々上の空状態で、僕の話も耳に入っているのかよく分からない感じで…。
やはり気になってしまってどうしようもなくなってしまい、悪いと思いながらも母の寝室を詮索してしまいました。
化粧台やサイドボードとかは特に怪しい者は見当たらなかったんですが、タンスの引き出しを開けて唖然としてしまいました。
黒、赤、紫、ピンク、白…
色とりどりのランジェリーが詰まっていたんです。シースルーの透け透けなものばかりで、下着とはもはや呼べないようなほとんど紐みたいなやつばかり。ガーターベルトやスリップもありました。
母がこんないやらしい下着をもってるなんて…
目の前が真っ暗になりました。
この下着は、佐久間となんら関係のないものかもしれません。僕はそう信じています。
でも、もうすぐ23時。
母はまだ帰ってきません。ケータイに連絡しても繋がらず、メールの返信もありません。