2026/01/14 23:49:03
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私は鏡の前に立って、首筋から胸にかけて広がる赤い痕を見つめていた。
藤原くんがシャワーのあとで付けたキスマーク。
乳房の膨らみのすぐ下に、くっきりと残る紫がかった円形の跡。
もう一つは鎖骨のくぼみに、薄く楕円形に。
そして一番目立つのは、首の横、髪で隠しきれない位置にぽつんと残った、濃い赤の吸い痕。
「…これ、どうしよう…」
指先でそっと触れると、まだ少し熱を持っていて、じんわりと疼く。
触れただけで、さっきの記憶が蘇ってきて、身体が勝手に熱くなるのが嫌だった。
明日、会社に行ったら。
ブラウスを着ても、襟元から少しでも覗いたら…みんなに気づかれる。
特に上田部長とか、飯田さんとか、今日カラオケにいた人たちに。
想像しただけで顔がカッと熱くなった。
「課長、首に何かついてますよ?」なんて言われたら。
冗談めかして「彼氏にでも吸われたんですか?」なんて笑われたら。
それとも、もっと意地悪く「藤原くんと遅くまで残ってたからかな?」なんて…。
慌てて髪を耳にかけて、首を傾けてみる。
でも、どんな角度にしても、この位置の痕は隠しきれない。
ブラウスを一番上までボタンを留めても、首を動かせばチラッと見えてしまう。
ネックレスで隠そうとしても、こんな目立つ痕の上にアクセサリーなんて不自然すぎる。
鏡の中の自分が、頬を赤らめて困った顔をしている。
恥ずかしいのに、どこかでその痕が「藤原くんのもの」という証拠みたいに思えてしまう。
嫌いじゃない…それがもっと嫌だ。
「藤原くん…ひどいよ…」
小さく呟きながら、もう一度指で痕をなぞる。
少し押すと、甘い痛みが走って、さっき中に出されたザーメンがまだ奥に溜まっている感覚と一緒に、身体がビクッと震えた。
明日、どうやって隠そう。
スカーフ? でも夏じゃないし、不自然すぎる。
コンシーラー塗る? でもこんなに濃いのは隠しきれないかも…。
鏡に映る自分の首筋の赤い痕を、じっと見つめたまま。
恥ずかしさと、誰かに見られる恐怖と、
でもどこかで「藤原くんの印」として残っていることに、ほんの少しだけ安心してしまう自分がいて…
「帰る時もこれを着けて帰るしかないよ。下着なんて持ってないだろう…」
さっきまで着けていた貞操帯を手に持って、
バイブを外したあそこに、新しい普通サイズのバイブと、アナルパールを挿入して、
カチッ、カチリ……とまた鍵をかけられてしまう。
装着された瞬間、異物感と一緒に、膣に溜まったザーメンがじんわりと奥で揺れて、
「あっ……んっ……」
目の前でスマホを弄られて、
突然、バイブが低く振動し始める。
アナルパールも、くにゅくにゅと蠢きながら動いて……
腰がガクガク震えて、立ってるのもやっと。
「どうだ… 気持ちいいのか、可愛い顔になってるよ。 心配しなくてもちゃんと遠隔で動くから心配しなくていいからね…」
スマホの画面を見ながら、藤原くんが意地悪く笑う。
振動が強くなったり弱くなったり……
私はもう、足を震わせて、涙目で彼を見つめるしかない。
でも、心の奥では、
この感覚も、この恥ずかしさも、
全部、藤原くんに繋がってる証拠だって……
帰宅して、私は玄関のドアを静かに閉めて、靴を脱いだ。
足音を忍ばせてリビングに向かうと、夫がソファに座ってテレビを見ていた。
いつものように、穏やかな顔でこっちを振り返る。
「おかえり。遅かったね、今日は」
「うん……課内の飲み会が長引いちゃって。取引先の部長がカラオケで盛り上がっちゃってさ」
声が少し上ずらないように、意識してゆっくり話す。
スカートの下で、貞操帯の金属が微かに肌に食い込んで、歩くたびにバイブが奥を押す。
アナルパールが腸壁を擦る感触に、膝が震えそうになるのを必死で堪える。
夫は立ち上がって、キッチンへ向かいながら
「大変だったね。ビール飲む? 冷えてるよ」
「ありがとう……でも、もう休みたいかも。ちょっと疲れちゃって」
私はソファに腰を下ろす。
座った瞬間、バイブが深く沈み込んで、子宮に溜まった藤原くんのザーメンがじわりと動く。
「あ……っ」
小さな吐息が漏れそうになって、慌てて口を押さえる。
夫が振り返って
「どうした? 顔赤いけど、大丈夫?」
「う、うん……お酒のせいかな。ちょっと酔ってるかも」
顔が熱いのは、身体の奥が疼いてるから。
貞操帯の中が熱くて、ぬるぬるしてて、いつ振動が始まるかわからない恐怖と期待で、頭がクラクラする。
夫がビールを持ってきて、私の隣に座る。
肩に軽く手を置いて
「無理しないでいいよ。今日はゆっくり休みな」
その優しい声に、胸がずきんと痛む。
夫の指が肩に触れているのに、頭の中は藤原くんの指の感触でいっぱい。
キスマークが胸の谷間に残ってるのも、ブラウスで隠してるけど、
少し動いたら見えてしまうんじゃないかって、怖くてたまらない。
「ねえ、玲奈」
夫が急に真剣な顔でこっちを見る。
「最近、なんか元気ないよね。仕事で何かあった?」
心臓がドキッと跳ねる。
「え……そんなことないよ。普通だよ」
「いや、なんか……帰りが遅い日が増えたし、疲れてるみたいだし。
体調悪いなら、ちゃんと休めよ。俺、ちゃんと支えるから」
夫の目が優しくて、罪悪感が一気に溢れてくる。
この優しさが、余計に胸を締め付ける。
私は目を逸らして、
「ありがとう……本当に大丈夫。ちょっと忙しいだけだから」
夫は少し寂しそうに笑って、
「わかった。じゃあ、今日はもう寝ようか。明日も早いんだろ?」
「うん……そうだね、シャワー浴びてくるね」
夫が先に寝室へ向かうのを待って、私は浴室に駆け込んだ。
貞操帯が鈍く光って、バイブの先端が微かに見える。
アナルパールが奥で蠢くような感覚に、腰がガクッと震える。
「…ごめんね」
鏡の中の自分に、小さく呟く。
夫には絶対に言えない。
藤原くんとのこと、貞操帯のこと、身体に刻まれたキスマークのこと。
全部、隠さなきゃいけない。