2025/09/07 16:40:44
(08K2arE4)
【そうですか、残念ですが楽しみは夕食の時間まで取っておくことにします。夕食はご一緒しましょうね。腕によりをかけて作ります。
トレーニングメニューもうできたんですか?仕事早いですね。
いつでも相談に乗りますので、胡々希さんが大丈夫な時に、私の部屋まで来てください。 亮平】
そう胡々希にメールを返し、饂飩を茹で上げたころ目黒が顔を出す。
目黒「どうしました社長?あれから何かトラブルでも?」
「いやトラブルって程でもないんだが、朝飯の用意してたら井ノ上さんから朝食の誘いがあってね……
でも、目黒お前の事朝飯に誘った後で、しかも用意始めた後だったから、断って代りにこっちで食べませんかって誘ったんだ。
でも彼女、お前が一緒だってことから、仕事の打ち合わせすると思ったらしい。断られてしまってね。」
目黒「そうですか。それは残念でしたね。
でも社長が井ノ上さんの朝食の誘い断ってくれたおかげで、私は美味しい朝食にありつくことができます。
こりゃ、上手そうだ。早速いただきます(笑)」
饂飩を啜りながら目黒
目黒「社長、メールって今朝あったんですよね。ってことは井ノ上さんもう起きてるってこと……女性、人によっては朝シャワーを浴びるって、聞いたことありますけど(笑)」
「そ、そうか…」
ダイニングテーブルにパソコンを持って来て立ち上げる亮平。
部屋中全てのカメラを起動すると、バスルームのカメラに人影が映る。バスルームの盗聴器を起動するとシャワーの音が流れ始める。
目黒「井ノ上さんも朝シャワー派でしたか。」
画面の中の胡々希はボディーソープの泡を、掌で隅々に塗り広げている。
掌の動きに伴い、乳房・脇腹・太腿等が艶めかしく波打っている。
目黒「社長、今度朝のジョギングに井ノ上さんを誘ったらどうですか?一緒に走ったら、仲も進展するんじゃ?(笑)」
「そうかな?……誘ってみるとするか。」
そんな事を話しながら食事を終えたころ、画面の中のどこからも胡々希の姿は消えている。
「えっ?」
アイランドキッチンに置いてあるデジタル時計は、始業〇分前を示している。
「やばっ…目黒もうこんな時間だ。洗い物は後でやるから、使った食器流しにぶち込んでおいてくれ。俺は着替えてくるから頼んだぞ。」
ジムに出勤すると早々に胡々希が紙束を持って社長室に入って来る。
「井ノ上さんおはよう。今日からは本格的に現場に出て貰って…
これが担当特別会員の個別メニューですか。これ〇〇君(黒木の後任インストラクチャー長)には目を通してもらった?…そう……ちょっと拝見しますよ。」
自分で目を通した紙を、
「目黒、お前の意見も聞きたいな。現場離れたとはいえ、お前も元々インストラクター職で採用したんだから」
と言って目黒に渡していく。
「大西君が連れて来てくれた会員さんは、彼の意見も参考にして。京本君は怪我には気をつけて。勝ちゃん…いや菊池さんは飽きやすいところあるから、レッスンにメリハリを付けて。なるべく飽きないように。横山さんのレッスンメニューモデル?ビデオでも撮るの?いつでも引き受けるけど今日の業務後か…」
社長室に三人以外の人影がいないことを確認して
「今夜の夕飯の約束忘れてないよね。腕によりをかけて作るからね。」
小声でそう言って笑いかける。
それを聞いて目黒が笑みを浮かべていたが口を開く。
目黒「社長・井ノ上さん。京本さんのレッスンメニューのことですけど……彼トレーニングガチ勢なんで、色々なトレーニングを短時間でこなせればこなせるほどいいと思ってる節が見受けられます。適度な不可を適度な時間をかけて行うことに主眼を置いた方がいいのかと。最初に井ノ上さんなどが、時間のかけ方の見本を見せるとか。ひいてはそれが怪我を防止することにも繋がるかと。」