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下着を盗まれて。

投稿者:新藤雄二 ◆17Mw7dBk/w
削除依頼
2024/08/13 17:03:08 (TM18XTb6)
仕事(学校)で多忙な中、貴女は相手に恵まれず悶々とした日々を過ごしていた。
そんな矢先、友人が下着を盗まれたという話を耳にする。
口では盗んだ下着泥棒を全面的に否定、軽蔑しながらその日の話を終えるも、何一つ変わらず過ぎていく時間の中でその話は貴女にとっての一つの刺激になっていた。

幸か不幸か、その友人との家も近く、貴女の部屋は1階の角部屋。
昼間こそ人通りも多いが、夜は死角も多く人通りは一気に減る。

そう言ったリスクを懸念して普段は部屋干しの貴女。
しかし少しの出来心でその日はベランダの少し目立つ位置に下着を干してしまう。
翌日、まさかな…そう思い覗いてみると、確かに3枚干していたはずの下着が1枚少なくなっていることに気づく。

普通なら即引き上げて、場合によっては警察へ連絡…も、貴女はその行動を取らなかった。
それどころか、鼓動は高まり感じるのは嫌悪、恐怖ではなく興奮…そして堪らず自らの指先で慰める。
数日後…その下着が違う形で貴女の下へ戻ってくるなどとは夢にも思わず。


【見ず知らずの男に下着を汚されてしまうことに欲情する貴女との生々しい非現実的な日常を楽しみたいと思っています。
下着を介しての心情を通しての会話。
挑発、誘い…。ただ汚されるだけでは飽き足らず、貴女の生活はさらに無防備に。

徐々に淫らに崩れていく貴女の性活。
連絡手段さえ交換してしまえば、貴女は加速度的に堕ちていく。

新藤雄二
37歳、近隣で少し噂されている下着泥棒。
最近では盗むだけに飽き足らず「返す」行為が噂の中心にもなっている。
女の心中を見極め、その中に眠る奴隷気質、露出癖をさらに引きずり出す。】
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22
投稿者:竹本京子 ◆A7QXPpXKAU
2024/08/17 21:51:32    (Lq6NPMJm)
ベランダへそっと差し出すように置かれた下着。
その行為はまさに汚してくださいと言っているにも等しい。

数々の下着を吊したままの男性からしてみれば、夢のような空間が広がるその足元には、洗濯すらしていないどころか、たった今自慰行為に及んで蜜を吸い込んだ下着が差し出されている事など、歓喜の声を上げてしまいそうなのではないだろうか…。

一人暮らしの女として、そんな危険な行為を望んでしてしまう自分自身が信じられなくもあった。

それでも友人の告白を聞いて以来、信じられない欲望が自分の中に沸々と沸き上がってくるのを感じ、自分でも止めるこのできない衝動へと変化し始めていた。

「汚して…もらえるのかな…?」

そんな呟きも自然と発してしまう。

「でも…今夜は真弓のところに行くって…。だから…私のパンティはあのまま…。」

下着が放置されることは、私自身が放置される事に等しい…。そんな考えは私に常識では考えられない寂しさのようなものを与えていた。

「でも…もしかしたら…。」

友人のところへ行ったあと、私のところにも様子を窺いに来るかもしれない…。
そんな想いが、灯りを消した部屋の中で、まんじりともしない一夜を過ごすはずだった…。

窓辺を見つめその張り詰めた空気を乱す何かが訪れることを望んでいた私は、いつの間にか浅い眠りに落ちていく。

微睡みの中の私は汚されたばかりの下着を窓の中に放り込まれ、汚されたばかりのクロッチを愛しそうに眺めると、そのまま両脚を通し、元通り身に着けてしまう淫行に…。

股間に感じる生温かい滑り気を満足げに下着の上から指先で擦り押しつけるような行為を…。

ふと気づくと…外は明るくなっていた。慌てて窓辺に駆け寄ってみても差し出した下着はそのままに放置されているのが見えた。

「やっぱり…そうだよね…。」

何も悪戯されていないのだから、本来ならホッと胸を撫で下ろすべきところ。
それなのに私は逆に物足りなさを感じてしまう狂気。

ひとまずベランダに差し出した下着だけを回収してシャワールームへと向かう。

寝汗を掻いた肌を洗い流したい…。そんな想いで全裸になると、意図していなかった光景を目の当たりにする…。

「えっ…こんなに濡らして…私…。」

モチロン淫夢の事は覚えていた。しかしながら身体の変調を感じることはなく、目の前の太ももに垂れ落ちる蜜を見て驚愕の表情を浮かべる。

身体は確実に求めている…そう感じたとしてもそれを素直に認めることはできず、一心不乱に汚れた身体を洗い流しバスルームを出る。

「あっ…メール…!」

テーブルの上に置かれたスマホが着信を知らせるランプが点滅しているのを見つけると、例の下着泥棒からだと確信した私を失望の闇に堕とし込む…。

「真弓…?」

無意識に対抗意識を燃やしている友人からのメールだと気づくと、いくらか険しい表情へと変わる。

どうしても相談したいことがあるらしい…。

疑念は抱きつつも、友人としてむげに断ることもできず、あの日と同じカフェで待ち合わせることにした…。

「相談って…なんだろう…?まさか下着泥棒の話…!?」

昨日は例の下着泥棒は真弓のところへ行ったはず。
だとしたら…何かホントに困り事が起こったのかもしれない…。
でないとしても、真弓は下着泥棒の被害者なのか確かめることもできるかもしれないと考えた。

どちらにしても何らかの情報を得られるだろう…。
胸の中のモヤモヤが少しだけでも晴れるかもしれないと思い、約束のカフェへと向かった…。

カフェに着くと、先に到着していた真弓が控えめに手を上げて知らせてくれた。

周りに他の客が居ないスペースを確保している辺り、きっと例の話になるのだろうと察しがつく…。

「ごめんね…急に呼び出して…。」

申し訳なさそうに俯く真弓。

「こんな話…京子以外に話せる人居なくて…。」

さも言い辛そうに重い口を開いた友人。
未だに俯いたまま視線を合わせようとはしないまま話し始めた。

「この前話した事なんだけど…下着を盗まれたって話…。」

ようやく上目遣いに私の顔色を窺うように視線を上げた友人。

「あぁ…それでどうなった?警察に話してみた?」

もっともらしい受け答えをする私に、再び言い辛そうな友人の素振り。

「あっ…えっと…そうじゃないの…。そうじゃなくて…私…何回も下着を盗まれてね…?
最初は京子が言うみたいに怖かったり…気持ち悪かったり…したんだけど…。」

そこまで語ると友人は今にも消えてしまいそうなほどに身体を丸めて、更に話し辛そうに…。

「そのうち…何回か…汚された下着が返されるようになって…。」

友人の言葉に、自分と同じ状況だと思いながらも、とぼけた振りで驚いたように装いながら…。

「汚された…!?えっ…ちょっと待って…汚されたって下着が…!?汚されるってどんな風に汚されたの…?」

当然わかっていることを知らない振りで尋ねると、友人は顔を赤く染めながら…。

「そっ…それは…。男の人の…アレで…。下着がベットリ汚れた状態で返ってきたの…。
でね…?初めは気持ち悪いし…ただ…捨てるだけだったんだけど…。
ある日…ふと気になって…。どうしても気になって…汚された…男性のアレに…触ってみたの…。
ホントに…本当に私って変だと思うんだけど…つい…匂いを嗅いだり…ちょっぴり舐めてみたり…。」

「はあぁ!?真弓…あんたおかしいよ…!そんな事…信じられない…。」

つい声高に叫んでしまい、周りの視線が気になり、二人とも首を竦めて黙り込んでしまう。
暫くして友人は、先程よりも更に小さな声で語り始める。

「それでね…私…そんな事をしてる姿を…たぶん下着を盗んだ人だと思うんだけど…。
盗撮されちゃって…言い訳できなくされて…それからずっと…下着を悪戯されてて…。」

まさに自分の身に起きている被害と同じ事が友人の身にも起こっていることを知り、言葉もなくただ友人を見つめることしかできなくなっていた。

「それからは…毎日のように下着が盗まれて…汚された下着が返されてきて…。それが何故だか…気持ち良く感じるように…。
私…ホントにおかしいよね?いいの…笑ってもらっても構わない…。でも…ホントなの…どうしてかわからないけど…下着を汚されたり…盗撮されたりする事が…気持ち良くなっちゃって…。」

私とまったく同じ…。何故かわからないながらも、卑劣な犯罪行為が快感に思えてしまう私は特殊でありながらも、少ないながらも同じ感性の者は存在することを知る…。

「で…私…盗撮されてるって…わかってるのに…一人でしたり…下着姿になってみたり…覗かれる楽しみを感じちゃって…。」

今まで話し辛そうに俯いていた視線を力強く私に向けて、それでもどこか蕩けたように頬を赤らめながら話し始めた。

「そんな事をしてたら…汚されたばっかりの…まだ温かい男の人のアレが…どうしても欲しくなって…。私からお願いしちゃったの…。そうしたら…窓とカーテンを少し開けて絶対に外は見るなって言われて…たぶん…盗撮されるって思ったけど…私…男の人のアレが欲しくて…その言葉に従ったの…。」

目を丸くして見つめている私。もちろんその話は下着泥棒から聞かされていたものの、疑念は確信へと変わり、思った通りの展開に自分でも信じられない思いが表情に表れていたのかもしれない。

「驚いたよね…?私がそんな事をしてたなんて…。京子のその表情見ればわかる…。いいの…軽蔑されても構わない…だから最後まで聞いて…?」

その言葉と真剣な眼差しに私は黙って頷く事しかできないでいた。

「それで私…昨日ね…その…下着泥棒から覗かれてるって…知ってたけど…盗撮もされてるって…考えたけど…。
窓を開けて…カーテンの隙間に向かって…一人でしたの…。私…覗いてるオトコノヒトノ前で…立ったまま…オナニーしちゃったの…。
それもね…早く男の人のアレが欲しかったから…初めから…服は全部脱いで…全裸で立ったまま…がに股に脚を開いて…アソコを…見せつけるようにしながら…オナニーしちゃったの…。」

更に目を丸くして驚愕の表情を浮かべる私。
その表情は偽りや振りではなく、心の底から沸き上がる驚きがそのまま現れたものだった…。

「覗かれながら…ストリップみたいに脱げって言われた事もあったし…全裸になってベランダでオナニーしろって言われた事もあるの…。
自分で写真を撮って…イヤらしいサイトに貼りつけた事もあるし…。もう…あの人の前で…全裸になることはでき私にとって普通のことになってるのよ…?おかしいでしょ?狂ってるって思うでしょ…?でも…私はその恥ずかしさが欲しいの…。だから…昨日も…全裸で股を開いて…見せつけながらオナニーしたの…。」

口の中がカラカラに渇いているのがわかった。
いつの間にか運ばれてきていたアイスティーを喉を鳴らしながら飲み干すと、それを待っていたかのように友人が再び口を開いた。

「私…。見られるのが堪らないの…。覗かれてるって思うと…オナニーしたくて堪らなくなっちゃうの…。覗かれながらのオナニーが…凄く気持ち良くて…男の人のアレの匂いを嗅ぎながら…オナニーするのが凄く好き…。
だから…早く男の人のアレを欲しくて…オナニーしたの…私を見て…イヤらしい姿の私を見て…精液を…出して欲しくて…。
何回も…いっちゃった…昨日も…何回もいって…それでもなかなか出してくれなくて…何回目かに激しくいって…気を失ってたんだけど…気がついたら汚された下着を…穿かされてて…。あの人の精液が…私のオマンコに…汚されたままのパンティ…穿かされてて…。」

ゴクンと唾を飲む音が友人に聞かれてしまったのではないかと心配になるほど響いてしまう。
そんな私の目の前で友人は…。

「そのパンティ…今も穿いてるの…。昨日から…そのまま穿いてるのよ…。」

気が遠くなるほどに頭がクラクラした…。
現実にそんな事が起こり得るのかと疑問が生じてしまうものの、確かにそれは現実に起こっていた。
身近な友人の告白に嘘があるとは思えなかった。

私の体験と、その先の私の望みみたいなものが、今友人の口から語られた事に興味を示すなと言う方が無理だろう。

それでも、それを覚られまいとする私は、表情を変えないように黙って聞くことしかできなかった…。

【こんばんは。
一気に書いてしまったので変換ミスや誤字脱字があるかもしれません。
また、少し脱線してしまったかもしれないので、行き過ぎている場合は上手く次へと繋げていただければと思います。】
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投稿者:新藤雄二 ◆17Mw7dBk/w
2024/08/17 23:46:47    (yQwK90VI)
「…。」

どの程度の話をするのか、そもそも話の場を設けられているのか…。
さすがに極力面識を持たないようにしていただけに、場所も時間もそしてそもそもあるかどうかもわからない二人の接触に、リアルタイムで耳を傾けられる準備をすることはできなかった。

しかし、想定外だったのは真弓からの返信。
普段は了承の旨すら送られてくることはなかったが、翌朝、場所と時間だけがメールで送られてくる。

「直接自分の耳でも聞けってことか…?それとも俺をおびき出したいのかねぇ…。」

仕事の時間を調整し、何とか出向くことに成功する。
真弓の行動にも驚いたが、何が幸運かと言えば、一方的に真弓や京子の顔を拝めるということ。
冷静さを欠いた真弓が、そのリスクを理解しているとは考えにくい。

「それなら、俺も好意に甘えるとしようか。
自分でどろどろに下着を汚した京子の次の日の顔ってやつも…気になるしな…。」

指定したのはカフェ。
ビジネスマンを装い、スーツ姿にビジネスバッグ。
カフェには女の二人組が数組いたが、年齢層…そして少し不審な挙動を見せている女…。

「あれか…。」

はっきりと顔は知らないが、雰囲気、纏っている空気がその推測を容易にさせる。
席は奥まった角の席。
近くのテーブルに男が腰を掛けるのを見て、真弓は怪訝な表情を浮かべるがさすがにそんなことで文句は言えないのはわかりきったこと。
そのままノートPCを開き、仕事をする振りが始まる。



……
………

「はあぁ!?真弓…あんたおかしいよ…!そんな事…信じられない…。」

真弓の赤裸々な告白に緩みそうな顔を上手く誤魔化しながら聞き耳を立てていると、突然の大声。
内容的には確かに大きな声を上げたくなるタイミングなのはわかっていた。

吹き出しそうになるのを堪えながら、惨めな女のやり取りを楽しむ。
片や言いなりの生活に興奮を感じ始め、内なる自分を楽しみ始めたことを惜しげもなく友人に晒させられる情けない女。
片や相談を受けていながら、女の行動と言動に理解できないふりをしつつも、結局自分も同じような興奮を感じ始めている哀れな女。

全てを知っているからこそ、二人のやり取りに一回りも二回りも興奮を増して感じられる。
メールという文字のやり取り、あるいは盗撮という聞かれていることは知りつつもそこに男はいない状況。

そんな中で、脅しがかかっているとはいえ友人だと思っている女に全てを晒すのは、屈辱以外の何物でもないだろう。
まるで目の前でオナニーするからイクまで見てて…、と突然友人の前で全裸になって行為を始めているようなもの。
いや、内に秘めている気持ちを晒すのだから恥ずかしさはその日ではないかもしれない。

合間合間でコーヒーのおかわりの為に店員を呼ぶ。
その店員が注文を取りに来る度、コーヒーを持ってくるたびに真弓の声が小さくなり、俯きがちになるのがひどく滑稽に映る。

真弓の話が終わるのにはさほど時間はかからなかった…と思っていたが、気づけば小一時間が経過していた。
それだけ二人の会話に集中していたのかもしれない。

精液まみれの下着を履かされ…、あろうことかそれをそのまま身に着けてきているとまで口にする真弓。
京子の心情は如何に…。

終始怪訝な表情、困惑…冒頭こそ軽蔑するあの演技を見せてはいたが、徐々に聞き入るように真弓の目を、その言葉の発せられる口元を見つめていた。
高揚する真弓の表情を、どこか艶やかで悦びを感じさせる真弓の表情を、京子はどんな気持ちで眺めていたのだろうか。
この先自分に待ち受けるイメージなのか、あるいはそんな行為をさせられている自分を想像させただろうか。
それとも、ここまで堕ちる前に手を打たないと…とおもったか…。

早く私も…、いや私にはもっと…。そう思ったのだろうか。

ひとしきり話し終えてやってくる沈黙。
これ以上はあっても送られてくるデータを確認すればいいか…、と考えなおし、男は席を立つことにした。

「店員さん…、この席、なんか生臭い変な臭いするんですよ…?
後でちょっと確認しておいてもらっていいですか…?」

二人の耳に入るように少し大きめの声で。
びくっと肩を震わす真弓、その様子に反応してしまう京子。
とても、そんな言葉を発した男の顔を見る余裕などない。

直ぐに立ち上がる雰囲気ではない二人をカフェの外から確認すると、男はおもむろに二人にメールを送る。
当たり前だが、二人それぞれ違うメールを使っている。
連絡している相手が同じ…だとバレる心配は、そこにはない。

ブーン…。

先にスマホの震えに気づいたのは京子だった。

「いやぁ…いい眺めですねぇ…。
ちゃんと約束を守ってくださっている…。
昨日は行けなくて、すいませんでした…。

今日はちゃんとお伺いしますので…楽しみにしててくださいね…。」

添付されているのは、カフェに来る前に撮っておいた京子のベランダの下着の写真。
そしてまるで、絡みにいかなかったことが申し訳なかったかのような言い回しのメッセージ。
どちらかがスマホの通知に反応すれば、片方もスマホに目をやるタイミングが生まれるだろうと思っていた。

そして、次に送るのは真弓。

「そうそう…、最後に…この話は、一番気心が知れた親友みたいな人に話せって…言われたってちゃんと伝えろよ。
話さなかったら、全部バレることになるからなって。」

反応までを確認はせず、男はいったんカフェを後にする。
帰宅後、男は二人の会話を思い返していた。

「生の声で聴けるってのも悪くないな…。
にしても、真弓って女があそこまで陶酔していたとは…悪くない…。
京子の方はあんまりわかりやすい反応を見せなかったが…、まぁ、今日明日で…、またわかることもあるか…。」

収穫の多い日。
二人の顔がはっきり見えたこと、真弓の感情、本心。それが京子に伝わったことも大きい。
再びPCを立ち上げれば、京子を試すように。

「今夜はどうやら雨が降るようですね…。
そんな時に、下着をベランダに干すなんて…どう考えてもおかしい…。

干してない下着は使いようがないですね…。残念だ…。
「干してあれば」、私も楽しめるのに…。

結構な雨風があるそうです…、くれぐれも窓…カーテンは閉めておいてくださいね…。」

幸か不幸か、夜中に迫るにつれて崩れる予報。
それは今日の話を経ての京子の心境の変化を知るいい予報でもあった。

変わらない日付変更が迫る時間。
それなりの風が吹きつける中、男は変わらず京子のベランダの傍へ。

万が一にでも窓が開いていれば、風で確実にカーテンは揺れる。
幸いにも、雨で洗濯物が濡れる心配はあまりないほど、ベランダの天井は深くなってはいたが…。


【一気に…ありがとうございます。
脱線は感じませんでした、素敵な脱線ですよ…?
色々感じることができてよかったです。】
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投稿者:竹本京子 ◆A7QXPpXKAU
2024/08/18 01:20:47    (EXFQ5EC4)
真弓と話し始めたとき、真弓の言葉は私としては半信半疑だった。

真弓がもう一人の女なのではないか…?
そんな疑念を抱いていたものの、比較的じたくが近所だと言うだけで真弓がそうである確証などなかった。

なぜなら以前から親しく付き合う真弓は、同い年でありながらも私にとっては妹のように感じる存在。

世間知らずといえば聞こえは悪いかもしれない。
あえて言うなら『すれていない』とでも言うべきか…。

何もかもどこから見ても、深く知れば知るほどに真弓という女は何も知らない女の子だったのだから。

見た目もその通り。幼く見える顔つきも手伝って、少女のような雰囲気を纏う真弓は、清純そのものに見えた。

その頃私はと言えば、付き合う男は誰も彼もろくな者ではなく、いいように利用されるだけ利用されて、用が済めば捨てられる。

そんな繰り返しの中で、過去の男達との間には、妹のように感じていた純な真弓には到底話せない事ばかり経験もしていた。

私とは真逆のような女性…それが真弓に対する私の印象。

それは必ずしも私は卑下する事でもなく、どちらかと言えば真弓が知らない色々な大人の遊び方を知っているという優越感にもなっていたのかもしれない。

それが真弓の告白を聞いてからと言うもの、その立場は逆転し、焦りにも似た気持ちに苛まれる事もある。

下着泥棒からのメールを読んだときもそう…もう一人の女性が真弓だったら…。

そう感じたときは、真弓よりも注目されたい…真弓よりもこの人を楽しませなければ…。そう思った事も嘘ではない。

今日の真弓からの告白も、半信半疑で聞き始めた話にいつの間にか惹き込まれている自分がいた。

盗撮されていると知っていながらストリップみたいに服を脱いでいく真弓…。

言われるままに全裸を惜しげもなく晒し、盗撮…覗きの目の前で自慰行為を披露する真弓…。

自ら男性の精液を望み、欲しいと懇願することができる真弓…。

割れ目を開き、見せてはならない部分を奥まで晒すような真弓…。

どれもこれも頭を何か固いもので打ちつけられたかのようにクラクラする事ばかり。

『ホントに真弓はそんな事をしているのだろうか…。何か気に食わなくて、わざと当てつけのような話を重ね私を試しているだけではないだろうか…。』

そんな想いが芽生え始めたとき、近くに座っていた男性が席を立ち、店員に話している言葉に現実を思い知らされる。

『生臭い変な臭い…!?私は感じなかったけど…真弓が言ってること…ホントなんだ…。この子…ホントに汚されたパンティ…穿いてるんだ…。』

まるで状況を知らない他人が申し出たことで、真弓の話に信憑性が増し、まさか…と思いながらも聞いていたことも真の現実なのだと受け止めざるを得なくなった…。

『こんなに可愛いのに…女の子にしか見えないのに…。そんなにイヤらしい…いいえ…もはや変態的な事だよね…。そんな事を…この真弓が…。』

自分の方が大人の楽しみは知っていると思っていた、所謂上から目線が根底から覆される屈辱を味わった…。

『なんで…なんで真弓なの…。』

対抗意識がより強く感じられる瞬間だった。

そんなとき、例のメールが私のスマホに届くと…。

『やっぱり…昨日は真弓のところに…。』

あわよくば…そんな想いを見事に打ち砕かれた私。
しかしながらわたしの羞恥心を擽る言葉と画像に私の中の淫らが目覚めかけてしまう…。

『干してある下着…今日も見られちゃった…。それにこの画像…。またたくさんの人達に…私の下着が見られてる…。私の下着を見て…ニヤニヤしながら…写真まで…。』

きっと真弓もこうやって少しずつ罠に嵌められていったのだろう…。
そんな手口は理解していたとしても、一度開花してしまった淫らな花弁は更に妖艶な輝きを増すように咲き誇ろうとしていた…。

もう…帰らなきゃ…。帰って一人であの人が来るのを待たなきゃ…。

意識までコントロールされたかのように思い詰めた頃…真弓が最後の言葉を吐き出した…。

「一番…気心が…?そう…なんだ…下着を盗んだ人に言われたんだ…。全部バレる!?それって…真弓の恥ずかしい姿がバラされるって事…!?」

頭の中に淫らな自分の姿が近所や学校、周りの知り合いにリークされる恐怖が過る…。

『言うことをきけば…バラされたりしない…。でも…気分を損ねると…やっぱり危ない人なんだ…。』

犯人に対しての警戒心を増した言葉だった。
言われた通りにしなければと思わされる一言だった。

その夜…。改めて下着泥棒からメールが届く。

雨が降る…強い風が吹く…。
下着が干せない…。干してあれば…。

そんな言葉に、私だって楽しませたいのに…。そんな想いが強く沸き上がる。

下着を外に干していれば…楽しめる…。それは悪戯して下着を汚すことができると言う暗示。

結構な風雨…窓もガーデンも…。

天気が悪いから…私を気遣ってくれてるのだろうか…。卑劣な犯罪者だと言うのに、自分を気に掛けてもらえてると勘違いしたとしてもおかしくない文面。

その時、私は想いを固める…。

「今日は…私のところに来るって…言ってた…。
私だって真弓みたいなこと…。真弓よりも…もっと大胆なことだって…。天気なんて関係ない…。
私が…真弓よりも…楽しませないと…。」

既に彼氏を他の女に盗られたくないと…感じているのと同じ感覚が私の中に芽生えていたのかもしれない。
そう…今日、カフェで真弓の告白を聞いてしまったから…。

夜更け、窓を叩く風が少し強くなってきたような気がした。それでもベランダに干した下着を取り込むことはせず、風に踊らされた下着達はバタバタと靡いている。

しかも窓を開け、カーテンを少し開けて部屋の灯りはベランダを通り越して外の暗闇に光の筋を走らせる…。

幸いにも風向きなのかベランダの中に雨が吹き込む事はなく、風と雨の音が周りの僅かな音を掻き消すだけ…。

もう間もなく…明日に変わる…。
きっとベランダの近くに下着泥棒が潜んでいる…。

そんな確信めいた気持ちは、ただ単に願望だったのかもしれない。
僅かに開いたカーテンを更に大きく開き窓の外の悪天候を確認するような振りで覗くと、部屋の照明の真下に立ち、ゆっくりとワンピースの裾を持ち上げ始める…。

【ありがとうございます。
もう少し乱れてみたい気持ちと、今はまだ抑えておかなきゃと言う気持ち…入り乱れた不思議な感覚があります。
これは物語の中の京子の感覚そのものなんだと思います。】
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投稿者:新藤雄二 ◆17Mw7dBk/w
2024/08/18 03:49:14    (HAh5syB7)
車の中でその時を待ちながら、何気なくPCを眺めている。
程よい時間で真弓から音声データは送られてきたが、やはりあの後は少しのやり取りでカフェを後にしたようだった。

ぎりぎりの時間で送ったメールだったが、ちゃんと確認できたらしい。
男からの指示で、こんなことを言っている、と京子には伝わった。

脅しに聞こえただろうか…。
いや、脅しの意味も含まれている、その要素がなければ従わない可能性が、まだ、残っていると考えていたからだ。
偶然から始まった、女性を軽視するような男の行動、下着泥棒。
一般的には、異性の目に触れないように注意して振る舞う物。
それを盗み…汚し…、それを餌にまた辱める、一部の女性に至ってはそれで人生が狂わされてしまう。
そんな様子を少し離れたところから舐めるような視線で楽しむ、卑劣で醜悪な男の最低の趣味だ。

「しかし、真弓…そうとうハマってやがる…。楽しませてくれるぜ…ほんと…。」

ほぼ一部始終を聞いてはいたが、興味を向けていることを悟られないためにもあまりあからさまな動きは取れなかった。
その分、送られてきた音声データは全てをはっきりと聞ける、改めて真弓の内情を把握すれば疼くものは多い。

そんなことを考えていれば時刻はいつものように、深夜0時を跨ごうという時間に差し掛かる。
予報は的中、大粒の雨がフロントガラスを激しく叩く。
その音に導かれるようにその先の京子の部屋に目を向ければ、下着は吊るされたまま。

「これが答え…ってやつか…。竹本京子…。
いいぜ…、行くとこまで行こうか…、あんたは真弓より上なのか…下なのか…。
示そうとしてるんだよな…?」

独り言、しかしいつになく饒舌になってしまう。
それだけにわかりやすく反応を見せる京子の行動に、むしろ男の方が絆されているような感覚さえ覚える。

酷い雨、風も弱くはない。
そんな中を男は悠々と歩いていく。
仕事柄、雨の中での高所作業も少なくはない、この程度の天候でどうこうなるようなことはなかった。

微かに漏れる光…。そして揺れるカーテン。
男の忠告のような心配の言葉は、考え方を変えればそっくりそのまま指示となる。
下着が無いなら行く意味がない、下着があれば行くように聞こえる。

そして、雨を懸念した窓の開閉
それらは寄り今夜を京子に意識させる言動に他ならない。

「良い子だ…。
ちゃんと、真弓への命令を理解してるんだな…。」

べランダへと入りこむ。
さすがにこの雨の中、音を立てずにというのは無理があるが、それをかき消して余りあるほど強い雨音がそれらを遮ってくれる。
いつも同じような時間。
京子もきっと、それを理解しているはず。
ここで大きくカーテンを開き、強硬手段に出ればそれでことはしまいにできるはずなのに、きっとそんなことはもう頭の中にはないのだろう。

「は…は…やっぱり、このスリルだな…。こっちがハマっちまいそうだぜ…。」

かすれるような小さな声を漏らしながら、男は股間を露出させ、雨で少し湿気ている下着で包む。
激しくいきり立つソレは、下着に包まれることで激しく脈を打つ。
果てたわけではない、しかしその瞬間に、とくとく…っと先端から溢れ出すような感覚を覚える。
じわっと、先端に触れた部分にシミが大きく広がる。

男のモノは、一定以上の興奮を越えてしまった瞬間に、射精に近い感覚でカウパー…俗にいう我慢汁が溢れることがあるという。
正にその状況。
膝が笑い‥そして、童貞が挿入した瞬間に果てるときのようにその日は一瞬だった。

「くは…っ。」

日中の出来事に衝撃が大きかったのもあるかもしれない。
二人の女が水面下で知らずに同じ男に辱めを受けている、そんなことを知らず、自らの欲求を隠す女、晒す女。
そんな対照的な女を実感し、興奮が過ぎたのかもしれない。

「は…はぁ…はぁ…。」

どろっとした精液は、いつにも増して粘度が高く、臭いもきつい。
睾丸から全て搾り取られるような感覚さえ覚えながら少し脱力を感じるも、その場にとどまることは許さず、その場を後にする。

当然のようにその場に残された、どろどろに白い液体に塗れた下着。
あの日のように吊るしなおすことはしなかった。
まるで使い捨てたように、いつでも汚せる、いや、使ってやったぞ…とでも示すかのように。

雑に使われてしまった下着の姿を見て、京子は何を思うのか。
男は知らなかった、窓を開けて外の様子を少し前に京子が確認したことを。
そして男の背後、いや、すぐ脇、カーテンの奥でスカートを捲って立っている京子がいたことを。

時間にしてほんの10分程度の出来事。
男はいつものように去っていった。

ベランダに、精液まみれの下着を残して…。
そして、その下着を取り上げようと京子が手を伸ばせば気づくことになる。

どろどろの精液で汚れた下着の下に、カメラが部屋の方に向いて置かれていることを。
盗撮…ではなく、はっきりと存在を示したカメラ。
微かに聞こえる起動音、動いている。
男からはなにも指示はない。
しかし、その男の目の代わりになっているようなそのレンズは確かに京子の…角度的には立った時の股間辺りを向いているだろうか。

ぼたぼたと雨粒が下着を濡らしながら、少しずつベランダに雨水に溶けだした精液が白く滴り、流れていく。
まるで思考する時間を与えないかのように、止まれば下着は汚れを落とす。
それは京子の望むことか…?

そんな瞬間的な表情さえも、車に戻った男はカメラ越しに捉えていた。



【いつも本当に素敵です。
今回も京子さんの葛藤を生々しく楽しませていただきました。

もちろん、必要以上に脚色する必要はありません。
貴女自身の心をそのまま反映させてくだされば、それが私にとっては最高ですから。
いつもありがとうございます。】
26
投稿者:竹本京子 ◆A7QXPpXKAU
2024/08/19 18:28:30    (QCprBhJl)
幾度となく窓の外を気にする素振り。
次第に強くなっていく雨と風。天気を気にしているのだろうか…干した下着は飛ばされないだろうか…部屋に雨水が舞い込まないだろうか…。

そんな考えは言い訳に過ぎない。

自分の行動を正当化するための言い訳。

本当の意味は…あの人は来て『くれた』のだろうか…。あの人は下着を悪戯『してくれる』のだろうか…。

心の中の呟きは明らかに変化していた。その言葉はもはや望んでいる心を表している…。

次第に風雨が強まるように、雨音は激しくなり、開いた窓から吹き込む風もカーテンをより大きく揺らしている。

夜中とは言っても生暖かい風が部屋の中に吹き込み、エアコンから吹き出す風も音を立てて吐き出されていた…。

「こんな天気でも…下着を悪戯しに…?」

半信半疑ではあったが、今夜は来るという言葉を信じて待つ自分も確実に存在した。

日付が変わろうかという頃、一際雨風が強くなったように感じた。
こんな荒れた天気でも来てくれるのだろうか…。

よもや卑劣な下着泥棒を心配しようとは…考えられない感情に包まれても、それをおかしいと思う気持ちはどこにもなくなっていた。

「真弓は…こんな状況で…全裸になってがに股で…。そんなに恥ずかしい姿をするなんて…あの子が…。」

頭の中には今日、告白された言葉が妄想となって広がり始める。

「真弓が…まさかあの真弓が…。覗かれながら…盗撮されながら…人前で全裸になって…そんな…信じられない…。でも…あの子は…ホントにしたんだよね…。」

脳内で造り上げられる妄想は、現実のそれよりも淫らな姿を浮かべてしまうのだろう。
妄想を続ける度に友人の姿は次第に乱れ、それが自分自身の中に眠る欲望だと言うことに気づかないまま繰り広げられる。

「真弓が…あの真弓が…。こんなにイヤらしい姿を…。それはあの人を悦ばせる為…なんだよね…。
楽しんでもらって…興奮してもらえたら…男の人の…。」

より大胆に振る舞うことで相手の興奮を誘い、より多い精液を下着に放たれる…。
そんな想いと友人への対抗意識が私の心の中を乱し、行動へと移していく。

「私だって…真弓みたいに…いいえ…真弓よりももっと…。」

開かれた窓から入り込む風が、私が身に纏うワンピースの裾を揺らす。

柔らかな生地の外で着るには心許ない部屋着のワンピース。
前ボタンのフルオープンになるワンピースが、風で揺られる度に外と室内を隔てる境目が失われている事を思い知らされる。

そこか外なのか室内なのか曖昧な感覚に陥ると共に、目を閉じて妄想の世界に嵌まっている私は、ワンピースの裾が擽るように揺れる刺激をまるで愛撫されているかのような焦れったい感覚に陥る。

「あっ…この感覚…なんか…焦らされるみたいで…なんか…イヤらしい…。」

モジモジと動き始める下半身。サワサワと揺れ動くワンピースの裾に翻弄され、自然と指先はワンピースの上から股間を押さえてしまうと…。

「私だって…できる…。私にだって…できるはず…。真弓にできるなら…私にだって…。」

前開きのワンピースのボタン。胸元から股下まで続くボタンをひとつずつ外していく。

柔らかそうな白い丘ぁ露わになり始め、それを包むピンクのレースの生地が両脇から押しつけるように寄せた谷間を露わにしていく感覚が肌を伝わり羞恥が込み上げてくる…。

「はっ…恥ずかしい…。見られてるのに…覗かれてるのに…こんな事…。でも…でも真弓は…もっと恥ずかしいことを…。」

友人への対抗意識が、私のブレーキを壊していく。
次第に外されていくボタンが、ワンピースを更に自由に踊らせるように開かれていく。

「もう…あとふたつだけ…ふたつだけで前が全部…。」

既に上下お揃いの下着が見え隠れする状態。
もうひとつ…あとひとつと外されたボタン。

窓から吹き込む風に踊らされて、前面がフルオープンに…。
ヒラヒラと風に舞うワンピースが、容赦なく私の身体を晒していく。
前をとめるボタンは統べて外され、無防備に晒す下着姿。

「あの子は…。真弓は全裸になったの…。覗かれている目の前で全裸に…。」

膝を震わせ、その震えが全身に伝染するように震え、躊躇う私にもう一人の淫らな欲望を剥き出しにする私が鼓舞するかのような言葉を自分自身に浴びせる…。

「あの子に負けちゃうから…。真弓よりも大胆な私を見せつけないと…。」

肩からスルスルと滑り落ちるワンピース。腕をすり抜けたトタン屋根、窓からの風に吹き飛ばされたように部屋の中を舞い踊る…。

ピンクの上下の下着だけを身に着けた私が、両手で隠すように恥ずかしさを表した立ち方で隙間のあいたカーテンに正対して一歩踏み出し…。

それでも…そこまでしておきながらも躊躇う私の背中を押したのは…あの真弓だった…。

とは言え私の頭の中で造り上げた真弓の虚像。そんな真弓が私に…。

「私なら…躊躇わずに脱ぐわ…。だってあの人が悦んでくれるんだもの…。
でも貴女には無理よ…。京子は真面目な子だから…。」

自分で造り上げた真弓の姿だった。その真弓にそんな上からの言葉を投げ掛けられるなんて…。
自分で自分に言い訳するための口実に過ぎないのかもしれない…。

それでも私の中の何かがその言葉に反発するように…。

「真弓にできるなら…私だって…。」

そう呟くと、背中に両腕を回しブラのホックを外すと躊躇うことなく潔くブラを脱ぎ捨て…。

丸く柔らかくも形の崩れていない大きな乳房。
控えめに小さな乳輪と、それを捲き込みながらキュッと小さく尖った乳首が…。
少し色素沈着しているのは、今まで付き合った彼氏達に、いいように弄ばれた結果だろうか…。

そのまま更に一歩、窓辺に歩み寄ると…。

「えっ…!?ベランダに落ちてるのは…。」

ベランダの床に1枚の布切れを見つけ、窓から手を差し伸べると…ヌルッとした感覚に反射的に手を引くと、なんとも言えない淫らな香りが…。

「えっ…!?いつの間に!?」

改めて手を伸ばし汚された下着を手に取ると、雨に濡れながらも未だに温もりを失わない粘ばり気のある液体が…。

どこから見られていたのか、いつの間に忍び込まれたのか…混乱する頭は突如として淫らなスイッチへと切り替わる。

「あぁ…また汚されちゃった…。臭い…凄く臭いの…。でも…いい匂い…この匂い…好き…。」

蕩けた表情で視点すら定まらないような視線が、ぼんやりと赤い光点を見つけた。

「やっぱり…盗撮…されてた…。今の姿も…汚されたパンティを見て…悦んでる姿も…あぁ…恥ずかしい…恥ずかしいのに…。」

下着一枚で立ち竦み、汚された下着を鼻先に擦りつける様をカメラに撮影され…。

「私も…全部脱いで…。」

友人への負の感情が私を突き動かし、カメラに向かって、汚された下着を口に咥え、穿いていた下着をスルスルと下ろし始めて全裸を晒す…。

元々薄めの陰毛はその奥の肌が透けて見え、明るい光を浴びれば、その奥の縦に走る一本の筋を惜しげもなく晒し…。

カメラを跨ぐように腰を下ろすと、ダラダラと蜜を垂らす割れ目をパックリと開き、口をパクパクするように開閉を繰り返す性器の奥まで晒してしまう…。

「カメラが…あぁ…凄く近い…。こんな姿…自分で見せつけるなんて…私…どうかしてる…でも…なんでか…見られると…気持ちいいの…。」

パックリと開いた割れ目を指先で更に広げ、既に固く剥き出しになった突起をクルクルと指先で揉みほぐすように…。

「あっ…あぁ…ダメ…もう…おかしくなる…。」

全裸で股を開き、股間を摩りながら尖った乳首を摘まむ。
もう正気ではいられないほど乱れ妄想の世界に嵌まり堕ちたように、汚された下着を割れ目に擦りつけ、ベットリと粘液が存在をアピールするそこを自らの指先で奥へと押し込むように…。

「あぁ…ダメ…中に…私の中に…精液が…。あぁ…イヤぁ…中に入れちゃイヤぁ…。」

クロッチごと穴の中に押し込み、なま温かさを膣内に感じ、恍惚の表情を浮かべる…。

【遅くなりました…。ようやく綴ることができました…。】
27
投稿者:新藤雄二 ◆17Mw7dBk/w
2024/08/19 22:01:11    (8ufnqvni)
車内戻ってもなお、変わらずフロントガラスを強く叩く雨粒。
それどころかさらに勢いを増しているとさえ感じる。

男はずぶ濡れのまま座席を30度程後ろへ倒す。
そのまま迷いなく、躊躇なく、下半身の全てを露出する。
雨で張り付き、男の欲の解消を妨げようとするかのように引き下がろうとしないスラックス。
それを乱暴に脚で押さえつけ、足から引きずり下ろした。

そんな大胆な行為すら許すのは、この大粒の雨が視界を妨げているが故。
こんな土砂降りともいえる悪天候、そして深夜。
出歩いている人などよほどの物好きだろう。
いたとしてもその全てが傘を開き、わずかな視界の中で家路を急ぐはず。
止まっている車の中など、それが男か女か…、服を着ているかどうかなど気にする余裕もないはずだ。

無論、今の男がそこまでを考えた上での行動かどうかはもはや定かではないが。

「最高だ…、最高すぎて語彙力が下がってしまいそうだ…竹本京子さん…。
そんなに真弓に対抗意識が芽生えてしまっただね…。

カメラの存在に気づいて…、まさか近づき…見せつけるように股を開くとは…。
真弓は、予想はしていてもカメラがそこにあると認識して乱れたわけじゃないからね…。

でも貴女は違う。
そこにカメラがある、見てる、撮ってることを確信した上での行動だ…。」

崩れていく理性、壊れていく常識的な感覚。
堕ちていく女。

それらを身をもって体現しているかのように、身体の変化も、内に秘める本能もさらけ出す京子。
大量に吐き出した男…、雨に濡れ、少しの寒さも相まって、股間は一度委縮していた。
しかし、冷め止まぬ興奮。
一度は萎えたものを、激しく扱き、自らの口で京子を煽るようにそう呟けば、呼応するように股間は固さを取り戻していく。

固さが戻れば、ゆっくりとその興奮を楽しむような動きに変わる。
真面目そうな様相、雰囲気、おそらく真弓から見ても頼れる存在なのだろう。
そしてそれでいて、自らの変態的な行為と欲求を曝け出す相手に選ばれた女でもある。

京子の中にある真弓との葛藤も、男は知る由もない。
しかし、真弓の行動が京子に少なくない影響を与えていることは今日のカフェでのやり取りからこの生々しい現状で変化した京子を見ていれば想像はつく。

「真弓を出しにして、京子を煽れば…もっともっと興奮させてくれるんだろうな…。京子…。
どうする…?今日はイくのかい…?

忠誠よりも、服従よりも、絶頂を選んだ真弓と同じように…。くくっ。」

思考回路の停止、本能のままに求めるものをひたすらに求め続ける性欲の奴隷と化した振る舞いに、男の興奮も留まることを知らない。
この雌犬が、果てる瞬間をリアルタイムで堪能するのも悪くないが、男はまた別の楽しみを想起させる。

ブーン…。

決して大きくはないバイブ音。
しかし、その音は雨音以上に、濡れそぼった股間を掻き混ぜる淫靡な水音以上に、京子の心臓を鷲掴みにするほど冷たく、はっきりと聞こえてくる。

「明日もお仕事なのでしょう?
せっかく差し上げた下着…、身に着けてお仕事できると、やる気も上がりませんか…?
竹本先生…?いや、京子先生かな…?」

真弓からのメッセージの跡、自分にとってどういう存在の相手なのかを少し聞いていた。
もちろんその相手の職業…、そして名前も。
当然、京子はそんなこと知らないわけだが…。

先生…、その呼び方は乱れ切った、興奮という甘美な刺激に染まり切った脳内を一気に覚醒させる。
と同時に思い起こさせる、

-そのパンティ…今も穿いてるの…。昨日から…そのまま穿いてるのよ…。-

真弓の台詞。
しかし真弓は、その下着を着けてカフェに来ただけだ。
京子がその下着を着けて明日をそのまま過ごすことは、同僚、生徒、父兄、あらゆるものの前に顔も知らない男の精液がどろどろに沁み込んだ上、その下着で自らの割れ目を…膣を擦りに擦った、そんな卑猥極まりない代物を身に着けて過ごす、ということ。

変わらず男の言葉に強制力はない。
ここまで来て京子の頭の中に、「従わないと晒される」という感覚が残っているかどうかは定かではない。
次なる興奮を、受け入れるかどうか、その一点のみではないだろうか。

「そうそう…、
そのカメラ…そろそろバッテリーが切れるんですよ…。
今度はもっと良いものを用意しますね…?そうですねぇ…、貴女と生活を共にできるような…。

あ、でもそれ…、type-cで充電可能なんですよ…。」

何の指示でもない。
ただただ、京子を妄想させ、想像させ、かき回すだけ。
今にも果てそうなほどの興奮を与えておきながらも、まるで寸止めでもし開けるようにバイブ音が意識を阻害し、そして男のメッセージが届いた直後、カメラの電源ランプは消灯する。

-もっと良いものを用意し、生活を共にする-

その言葉が意味することをまだ知る由もないが。



……
………


「…せい…?、んせいっ。京子先生ってば。」

不意に耳に入ってくる、誰かが京子を呼ぶ声。
振り返れば見知った空間、集まる視線。
京子の担当する学び場、その中の一人が少し前のめりになって声をかけているようだった。

「大丈夫…?ぼーっとしてるよ、ほら、そこ漢字間違えてるし。」

心配そうに声をかける生徒、指摘された間違いが小学生レベルの内容だったこともあり爆笑の周囲。
真面目で優しく、時折見せる笑顔に惹かれる生徒。
厳しいだけではなく、時折見せるユーモラスな対応も人気の一つだった。

純粋無垢、それを絵にかいたような生徒たちが、京子に視線を向けている。
いつものように笑顔を振りまき、指摘してくれた生徒に感謝を述べて間違いを訂正、授業を再開…するはずだった。

くちっ…。

そうしようと口を開き、振り返ろうとした瞬間。
聞き覚えのある水音が、鼓膜を揺らす。
連日連夜、京子を興奮の渦へと引き込む行為、その中で幾度となく響き渡ったあの悪魔的な水音。

とろっと、ぬるっとした感触が、今思い出したかのように股間に纏わりついてくる。
感触に気づけば鼻腔に刺さるような生臭い臭い、蘇る記憶が京子を蝕む。


「なんか、変な臭いしない…?」

「変な臭い…?」

「なんか、生臭い…っていうか…?」

「なんだよそれ、なんともねぇだろ?なぁ?」

「うーん…、言われてみると…そんな気がしないでもないような…。」

「先生、どうおも…」

キーン…コーン…。

生徒たちの言葉を遮るように、京子を救うように、高らかにチャイムが鳴り響いた。



【こんばんは。
いつも素敵すぎて、読むのがとても楽しいです。

いつも長文をくださっているので、お疲れじゃないか少し心配しています。
あまり負担にならない程度でも構いませんので、気楽に描いていただけると嬉しいです。

やはり長くお付き合いしたいので。
少し別のシーンを盛り込んでみました。
京子さんの妄想、葛藤、そして自慰、堪らないのですが、そればかりを私が楽しむのも申し訳ないので。
といっても、ベースはあまり変わりませんが。

以前にもお伝えしたように要望等あれば、仰ってくださいね。】
28
投稿者:竹本京子 ◆A7QXPpXKAU
2024/08/22 07:01:05    (g248RGis)
「あっ…あぁ…ダメ…そんなに奥まで…。イヤぁ…知らない男の人の…精液が…私の中に…あぁ…入っちゃう…。」

既に窓という外界との境界線を越えてしまっている。
時折強風に煽られた雨粒が私の身体に降り注ぐ事で、今自分が何も身に纏っていない全裸だと気づかされる。

「こんな…こんな事を真弓も…。今私…真弓と同じように…全裸で…。全裸でオナニーしちゃってる…。」

より深く…真の心と身体が求める事を既に理性では止めることができず、他人の精液で汚されたばかりの下着を自ら膣の奥深くへと押し込むように…。

「ダメ…そんなに奥は…そんなに深く入れちゃイヤ…。精液…精液が…私の中に…。」

上り詰めようとすると床に置いたままのスマホが震えだし、部屋の中にバイブ音が響き渡り、一瞬ハッとしてスマホを手に取るとメールに目を通す…。

「明日…この汚されたパンティを穿いて…学校に!?」

驚愕の表情を浮かべながらも、真弓の行動を思い出すと、その瞳は蕩けたままに…。

「明日…一日…あの人の精液と過ごすなんて…。
アソコに…精液を…塗りつけたまま…なんて…。」

真弓のあの蕩けたような瞳を思い出す。
真弓も他人の精液を身に纏ったまま、満たされたような顔をしていた。

もしかしたら…真弓は私が知らない幸せを知っているのか…。

再び対抗意識と共に羨ましさまでも沸き上がる。

「明日…この…汚されたパンティ…穿いて…。学校に…行ってみようかな…。」

羞恥心もありながらそれをも上回る好奇心の方が勝っていた。

「えっ…!?でも…先生って…!?私が教師って…なんで知ってるの…!?」

次第に周りを固められていく恐怖。しかしながらそれすらも私の被虐的な感情を擽り、快感へと導いてしまうのかもしれない…。

そんな葛藤の渦中にいる私を知ってか知らずか、更なるメールが届き…。

「えっ…バッテリー!?」

冷静に考えてみれば当たり前のこと。配線を用いないカメラであるならば、内蔵バッテリーが切れれば映像は途切れてしまう。

あわててモバイルバッテリーとUSBケーブルを持ち出し、充電しつつ…。

「もっといいものって…!?生活を共にって…どう言う事…!?」

その言葉の意味が理解できないまま、全裸のままベランダで立ち上がると、膣の奥深くに埋め込まれた下着を引き出し、片脚ずつゆっくり通すと、滑り気を失わないそれを股間に密着するように引き上げ…。

「今夜はこのまま…。そして明日は…このまま学校に…。」

カメラは全裸のまま立ち尽くし、その場で立ったままの自慰行為に耽る私を映し続けている…。


果てなく続くと思われた自慰行為。何度も絶頂を迎えながら、何度果てたのかも記憶にないまま朝を迎える。

「このまま…学校に行くなんて…。」

仮にも聖職と言われる教師が、誰ともわからない男に汚された下着を身に着けて学校に行くなんて…。そのまま純真無垢な子供達の前に立つなんて…。

考えただけで全身に震えがくるようで…。


「えっ…?なに…!?」

遠い…どこか遙か彼方から呼ばれたような感覚に我にかえると、私は教壇に立っていた。
無意識のまま授業をしていたせいなのか、簡単な漢字すら書きし損じていたらしく…あわてて書き直して照れ隠しの笑みを浮かべる。

教室に笑い声がこだまする中で、今…なぜ…このタイミングで…と言うあの音が耳に届く…。

『まさか…子供達に伝わっちゃった…!?』

にわかに騒ぎ始めた子供達の言葉に、何も言い返せぬまま終了時間を迎えると…。

「はぁい…じゃあここまで…。」

チャイムの音に救われ、子ども達の疑問はそれ以上には拡がらなかった。

まだ射精すらした事もないであろう男の子…。
目の前で男の人の射精など見たこともないだろう女の子…。
未知の香りは『生臭い』と言う表現しかできないのであろう。

私は教室から逃げるように飛び出して、真っ直ぐに職員用のトイレに向かう…。

『子供達にこの匂いが伝わっちゃうなんて…。』

心の中で呟き、個室の中で立ったままスカートを捲り上げ、股間へと指先を這わせると…。

『まだこんなにヌルヌルと…。私の蜜と混ざって…余計にイヤらしい香りが…。』

下着の中から抜き取った指先を鼻先に近寄せると、なんとも言えない香りが鼻腔を満たす…。

男の欲望と女の欲望が混ざり合う香りが私の意識を乱していく…。

『昨日は私…ベランダで全裸になって…。』

昨夜の淫行を思い出してしまうと、以前から気になっていた職場での自慰行為に意識は奪われてしまう。
聖職に就く身でありながら、学校という聖域での淫らな行為に、心を奪われてしまう…。

『次の日授業までに…少ししか時間がない…。』

無性に乱れたい想いを無理矢理封じ込めて授業に向かう。

なんとかそのまま今日の授業を終えた放課後…。
一日中、頭の中から淫らな妄想が消え失せる事はなく、どこか上の空で過ごしていた。

抑えつけられ膨らみきった欲求が弾けるようにトイレへと駆け込み、何度も妄想を繰り返した光景が現実のものへと変わろうとしている…。

トイレの中で身に着けているものを一枚ずつ身体から剥いでいく…。

上下のスーツを脱ぎ、ブラウスを脱ぐと…ストッキングを脱ぎ…ブラも外す…。
最後の一枚を身体から剥ぎ取ると、ついに職場で全裸に…。

『あぁ…私…学校でなんて事を…。トイレの中だって言っても…ここは学校なのに…。』

汚された下着を鼻先に擦りつけ、淫靡な香りを深く肺の奥まで届けるように吸い込み…。

『イヤらしい香り…臭いのに…これが堪らないの…。私の香りと…男の人の香りが混ざり合った香り…あぁ…もう我慢できない…。』

鼻先に下着をあてたまま、片手で乳房と股間を交互に弄る指先。

あり得ない状況に膝はガクガクと震え、淫らな喘ぎを漏らさないようにするのが精一杯。

声も吐息も漏らさないものの、股間を掻き廻すクチュクチュと響く卑猥な水音だけは隠しようがなかった…。

『あぁ…私…学校でオナニーしちゃってる…。
学校なのに…私…全部脱いで…全裸でオナニーしちゃってる…。』

思わず漏れ出しそうになる声を汚された下着で口元を塞ぐようにしながら…より強い香りと僅かに口内に拡がる淫らな味が私を絶頂へと導いていく…。

『あぁ…気持ちいい…学校でするオナニー…気持ちいいの…あぁイヤ…これ…癖になりそう…。』

差し込んだ指先をキツく締めつけるように膣が収縮すると、全身をビクビクと跳ね上がらせながら絶頂を味わってしまう…。

【大変遅くなりすみません。なかなか時間が取れなくて…。
今日も日中は難しいかもしれませんが、夜には来られるかと思います。】
29
投稿者:新藤雄二 ◆17Mw7dBk/w
2024/08/22 23:24:22    (7gwFHNcW)
カチャン…。

京子が新たな扉…、その鍵を開け、まさにその扉を開いている最中でも、そこは共用スペース。
当然、ずっとそこに京子が一人で居られるわけもない。
そしてそこは職員専用のトイレ、つまり授業中のような知識も乏しい子どもたちではなく、れっきとした大人が立ち寄る場所。
校風や設備も相まってから、女性の割合も低くはない。
しかしながら、男性用と比べると一人一人に個室が必要になる女性用トイレはやはり手狭な印象を受ける。

全部で個室は4つ、2つの化粧台には椅子が設置され、大きな鏡。
化粧直し、身嗜みの確認もスムーズに行える。

「そう言えば、聞いた…?2組の真奈美ちゃんの話…。」

徐に一人が話し始める、その話はどうやら一人ではなさそうな疑問形で始まる。
職員専用トイレ…、は当然生徒は来ない、そして男が立ち入ることもない、それが結果的に噂話や陰口など、大っぴらには言えない話が飛び交いやすい場所になっていた。

「聞きましたよ…、さすがに職員で知らない人はいないんじゃないですか?」

どうやら先輩と後輩の間柄なのか、片やため口、片や丁寧語で話す二人の様。
その声は当然京子にも覚えのある二人の声で。

「今どきの子は凄いわよね…。
誰も来ないからって…、さすがに体育倉庫で…、オナニー…なんて…ねぇ?」

内容の問題か、露骨にそのワードを口にする先輩側の女はどこか含みある言い回し。
口元が緩んでいるような、笑い話として言っているのか、あざ笑うような意味合いなのか…、少し意味深とも取れる口調。

「で…すね…。
しかも、自撮りしてたっていうじゃないですか…、結局誰の指示なのか、目的とか、そんなことについては一切何も言わなかったみたいですけど…。」

休憩中のお手洗い休憩なら、チャイムという強制的な区切りが発生してしまう。
しかし、幸か不幸か今は放課後、生徒たちは徐々に帰宅を始め、教師たちも早々に帰宅する者、事務処理を行う者、噂話を興じる者、様々。

「みたいだね…。
でも、発見した先生がこっそり教えてくれたんだけどさ…、あ、こっそりだから内緒ね?絶対言いふらしちゃだめよ?」

「は、はい…。」

当人が早々に言いふらしている状況ではあるものの、立場的にそんなことを咎めるはずもなく。

「漏らしちゃったんだって…。真奈美ちゃん。
声をかけられて驚いちゃったタイミングで、イって…、そのまま何度も身体を痙攣させて…。
ほら、主任が体育用具の業者の確認してたでしょ…?

あれ、真奈美ちゃんが漏らしちゃったせいでマットが一枚ダメになっちゃったのよ…。」

「うっそ…。そうなんですか…。」

自ら制しておきながら、ぺらぺらと事の次第を饒舌に語る先輩教師、あまりの事実に言葉を失う後輩教師。
今の二人にとって、トイレ内に他に誰かがいる可能性、を考慮する気がないかのように、とても生徒には聞かせられない話が怒涛のようにあふれ出てくる。

「それに、自撮り…って言ったじゃない…?それをさ、誰かに見せるつもりだったってことだとしたら…。
あ、想像したらちょっと濡れそう…。」

煽るだけ煽りながらも、まるでそんなことさえネタにするように少し下ネタも混じってしまう。

「ちょっと…、仕事中なんですから…、ダメですってぇ。」

少しだけ咎めるような内容で言葉にする後輩教師。
しかし、そんな言葉に緩んだ口調が見せそうなほど、笑みを浮かべながらの指摘であることは明らかだが。

「そんな自分の恥ずかしい姿晒して…、喜んでほしい人がいるなんて…、一周回ってちょっと羨ましいかも…。」
「そう言えば先輩…、こないだ二人で飲んでるとき、言ってましたもんねぇ…。私で勃起するおちんちんはどこだぁって…。」

「こらこら…、酒の席の話を素面の時に持ち出すなっての…。まぁでも…そうだね…、正直そうだもん。」
「ですよねぇ、私で興奮してるんだ…、私でって…思っちゃいますよね…。」

「あーやだやだ、早く仕事終わらして飲みいこっ。」
「ですね、さっさと帰りましょ。」

カチャン…。
束の間の世間話が終われば、トイレ内は静けさを取り戻す。
偶然耳に入る生徒のトラウマ級の話、そして女たちの本音。
今の京子は何に共感し、何に理解を示すのか。

良くも悪くも、最初は下着だった。
これは紛れもない事実。
ある程度の持ち主の情報、外見的特徴をあらかじめ知っていたとはいえ、男の目的は下着だった。

しかし今、その下着は目的ではなく手段に変わっている。
では目的は何か…、竹本京子自身なのか…、あるいはその内に秘めた艶やかで厭らしく、被虐的、生物としての、雌としての本能のようなものか。


---


「気に入ってくれるかな…彼女は…。」

京子が命令に従い、妄想、羞恥、非現実的な甘い甘い奈落に足を踏み入れている頃。
男は一足に仕事を仕上げ、京子の家の前へとやってきていた。
手に持っているのは紙袋、その中には男がさらに京子で楽しむ為の道具でも入っているのだろうか。

ブーン…。

職員室に置いたままにしていた京子のスマホが震える。
当然周囲の職員も気にするわけもない、それがどんな相手からどんな内容の物が送られていようが、知ったことではないから。

「どうでしたか…?今日のお仕事は…。
生徒たちと良いコミュニケーションは撮れましたか…?

わざわざカメラまで充電していただいたおかげで、貴女が昨日の下着をそのままつけて家を出てくださったことだけは、わかっています…。

嬉しいですねぇ…。
お礼も兼ねてプレゼントをご用意いたしました…、お家の前に置いておきますので良ければ開けてみてください。
もちろん、気持ち悪ければ…そのまま捨ててくださっても…かまいませんよ?

でも結構素敵なアイテムなんです。
完全防水、サームグラフィ内臓で熱を感知して自動追尾もしてくれる優れもの。」

物が何なのかを言わず、ざっくりとした中身を仄めかす文章。
煽るような、好奇心を刺激するような、姑息な手口。

「充電はケーブルひとつ。
差しっぱなしなら24時間365日常に見張ってくれる、いや、見てもらえる…の方がいいのかな。
いずれにしても、開けてのお楽しみ…ですね。

あぁそうそう…。
プレゼントは、ちゃんと、今日一日の感想を聞いてから…ですからね?
そうしないと…、バレちゃいますよ…?マンション中に…貴女の事…。」

脅しの便利使い。
それは同時に、京子自身も自身の行動を正当化させる便利なものにもなり替わる。
脅されて…仕方なく…、やらなきゃ…晒されるんだから…と。

京子が家路に、自宅へと帰り着くの何時ごろになろうか。
夕日も色濃く影を伸ばしながらも、少しずつ辺りは闇に染まり始めていた。
今日もまた、あの時間が近づいていることを示すかのように。

一方…、男からのメール、ではなく普段使いのSNSにも通知が。

「ねぇ、京子…。
家の鍵を…、合い鍵を作って汚してほしい下着と一緒にベランダに吊るしておけって…。

私…どうしたら…。
もう逃げられないのかな…、うぅん…、違う…。
どの下着と吊るそうか、考えちゃってる…、合い鍵…もう作っちゃったの…。
もう駄目…。

全部…全部…差し出したくなっちゃってる…。」

もう一つの闇が、並行的に京子へと襲い掛かる。



【こんばんは。
本当に頻度は気にされないでください。
私も仕事がありますし、いろんなことを考えながら描いていると時間もかかっちゃいます。
いつ来れる、いつ返せると仰っていただけるのは嬉しいですが、言っちゃうと「返さなきゃいけなくなる」ので、大丈夫ですよ。
描きたくなって、描きたいことを、描きたいだけ描いてもらえるのが一番うれしいです。
いつもありがとうございます。】
30
投稿者:竹本京子 ◆A7QXPpXKAU
2024/08/23 11:53:23    (oTJ3PGlz)
「はぁ…はぁ…はぁ…気持ち…よかった…。」

一日中…いや…以前から心のどこかで望んでいた事なのかもしれない。自宅以外での自慰行為。公の場で無防備に快楽を貪る行為に憧れのようなものがあったのかもしれない。

ついに学校と言う神聖なる場で自慰行為に及んでしまった私は、言いようのない幸福感に包まれていた。

息を乱し立っているのがやっとという状態で、全裸のまま立ち尽くし、身なりを整える為の体力を回復するまでの時間、その時にトイレの入り口の扉が開いてしまう…。

『えっ…うそっ…誰か…入ってきちゃった…。』

どうやら二人組は化粧直しの為に訪れたらしい…。
化粧直しという名の公には語れない噂話に興じる魅惑の時間を得る為に…。

声には聞き覚えがある。一人は学年主任の皆藤麻衣子…。40を過ぎていながら未だに独身を貫き、教育に一生を捧げると豪語しているらしいが性欲に何か問題があると陰で噂されている人物。

そしてもう一人は、数年前に新任教師としてこの学校に着任した結城里美。
誰の話でも相手の目を見て真面目に聞くタイプで、真剣さを印象づけるものの、その内面は二重人格とも噂される問題のある人物。

『この二人…やっぱりこんなところで…。』

表向きは両者とも教育熱心な教師として振る舞っていたものの、ふとした時に見せる仕草や言葉遣いに疑問を感じさせるようなボロを出す…。
そんな二人を心の底から信頼するような共感者は無く、どちらかというとこの二人の話のネタにされない為に、腫れ物にでも触れるように当たり障りない対応を余儀なくされていたように思える。

その話の内容…その話は職員会議の議題にも上がり、『報告書』のような文面を見た記憶がある。

しかし紙切れ一枚の報告書には具体的な内容は記載されておらず『不適切行為』とされているだけだった。

しかしながら裏ではまことしやかに囁かれていた自慰行為疑惑が存在していることも知っていた。

ただし、それはあくまでも噂話として認識していたレベルでのこと。真相は定かではなかったが、今まさに二人の噂話によって具体的な話が飛び出して信憑性があるようにも思える反面、突拍子もない話にも聞こえてくる…。

話の内容もさることながら、問題の二人の噂話が行われている空間に、扉一枚隔てた所で私は全裸で立ち尽くしている事の方が問題。

こんな姿であること…ここで自慰行為に及んでしまった事…。ましてや男性の香りを放つ下着を身に着けている事など…決してこの二人に知られてはならないと言う危機感が私を包み込む。

『この二人に知られたりしたら…事実がそれ以上には脚色されて人に伝わってしまう…。
どうしよう…このまま気づかれないで…。』

危機的状況にあっても、何故か私の身体は熱く昂り、太ももに伝う光る筋は止めどなく流れ続けるほどに溢れていた。

まるでこの状況を咎められ、個室から連れ出されて蔑みの言葉を浴びせられてみたいと望んでいるかのように…。

それは二人の話の内容が秘められた欲望を他人に見つかってしまった生徒の話だったからだろうか。

まさかあの真面目そうな生徒が、校内で自慰行為に及び、それを自撮りしていたとは…。
しかも全身を震わせてイってしまうなんて…子供だと思っていた生徒が一人前にイク事を知っていたなんて…。

その自撮りも誰かに指示された…?誰かに見せるために…?それは語らないまでもそれを妄想してしまえば歪んだ欲望の被害者にも思える。

まさに今の私の立場と姿そのものに思えてくる…。

『えっ!?漏らしちゃった…!?イって…漏らしちゃったの…!?』

一番の驚愕はその事だった。イクと言う感覚を得ることはもちろんあったが、漏らしたことは一度も無い。モシカシタラ私が知っているイク事とは別のイクがあるのかもしれない。

漏らすほどの快楽って…どんな…。

そんな想いが私を包み込み、尚更に溢れ出す蜜は太ももを流れ落ちていく…。

この二人には要注意…。そう思う反面、二人の真意を語り始めた言葉には不思議と共感できたかもしれない。

誰かに見せるために自撮り…。
恥ずかしい姿を晒して喜んで欲しい人がいる…。
私で興奮してるんだ…。

確かに私の今の状況そのものに思えた。

二人の話は、盗撮されているとわかっていても、恥ずかしい姿を晒してしまった私と重なってしまう…。

止めどなく溢れる蜜は、再びこのまま弄ばれたいと身体が欲しているように感じたものの、それよりもこの場を早く脱しないとと言う危機感が私を襲う。

身なりを整えようと焦る私の心の中に、先程の二人の話が繰り返し響き渡ると…。

「恥ずかしい姿を晒しして…喜んで欲しい人…?
私で興奮してる…おちんちん…勃起させて…?」

そんな言葉が今のこの姿を見たら、あの人は喜んでくれるのだろうか…?そんな疑問が心の奥から湧き上がり、脱ぎ捨てた上着のポケットからスマホを取り出すと自分自身に向けて…。

「トイレで…学校のトイレで…全裸でオナニーしてる姿…喜んでくれるのかな…?」

個室の中では近すぎて全身を映すことはできなかった。これでは状況がよくわからない。
もっと広いところで…。

頭の中には生徒が自撮りしている姿が思い浮かぶ。
誰かに指示されていたのか…誰かに見せる為だったのか…。

そんな生徒の恥ずかしい姿を思い浮かべると、私はスマホを手にしたまま、個室の扉の鍵を開いてしまう…。

「あそこなら…化粧台の大きな鏡の前なら…。」

危険を冒してまで喜んでもらう為に…。
そんな被虐的な感情が私を突き動かしたかのように個室から恐る恐る足を踏み出すと、いつ誰が入ってくるかもしれない恐怖と闘いながら化粧台の前まで行くと、椅子に片脚を上げて股を開き、指先で割れ目を開きながら固く尖った突起に指先を這わせながら鏡に映る自分自身を撮影する…。

鏡に映る自分自身を見つめながら、恍惚の表情を浮かべる私。このままイキ果てるまで自慰を続けたいと願う気持ちを無理矢理に封じ込めて個室に逃げ戻る。

「凄い…私…凄いことしちゃった…。」

あり得ない行為に興奮が収まらない。
それでもなんとか身なりを整えるとトイレを出て帰職員室へ向かう。

興奮を抑えようとしても無理なことだとわかっていた。トイレでの行為も…二人の会話も…身に着けている下着も…私を昂らせるには十分な要素…。

そんな私を更に追い込むように、机の上のスマホが震えた。

咄嗟にあの人からだ…と認識させる。

周りを見渡してもその音には反応した者はいない。
それでも後ろめたさのような感情に包まれながらスマホに手を伸ばす。

『コミュニケーションって…。』

子供達が変な臭いと騒ぎ出した光景を思い出す。
その香りについて知らないはずはずだと子供扱いしていた自分自身を打ち砕くようなトイレでの噂話。

『もしかしたら…うちの教室の中にも…もう経験した子が…。』

だとしたら男性のあの香りを知っているのかもしれない。もしかしたら気づいた子がいるのかもしれない…。

得体の知れない恐怖が背筋を冷たく感じさせると共に、メールで脅しのような文面に真実味を加えてしまうようにも思えた。

『プレゼントって…感想って…。』

戸惑う私を淫らな世界に惹き込んだのは帰宅途中の真弓からのメールだった。

『合鍵って…部屋の中に入ってくるかもしれないでしょ…!?
合鍵を吊すって事は…部屋の中に入ってもらっても構わないって…事だよね…?
部屋に入ってきたら…えっ…!どうなっちゃうの…!?』

自分に問い掛けるような言葉を心の中で呟いたものの、その答えはハッキリしていた。

部屋に入ってきた男に真弓が弄ばれる姿。
全裸に剥かれて目の前で見られながら自慰行為を披露する姿。

勢いよく飛び出す白濁した液体を身体中に浴びせられる姿。

もちろん…好きなように貫かれ、男の欲望を身体で受け止める姿も…。

危うい行為であることは間違いない。
しかしながら、真弓に先を越されたくないという対抗意識が私の心を歪ませていく。

帰路にあるホームセンターへと自然に足が向くと、震える指先で差し出した鍵…。

「合鍵を…この鍵をコピーして…もらえますか…?」

ホームセンターからの帰り道、私は自分自身と同じくらいに大切そうに合鍵を握り締め歩いていた。

『真弓にできるのなら…私にだってできるはず…。』

私一人では到底決断なんてできるはずはなかった。
しかし友人に負けたくないという想いが、私の揺らぐ心を黙らせるかのように合鍵を作らせ、友人が迷っているうちに私が実行すると決断した。

帰宅して玄関前の紙袋を何の不信感も抱かず部屋の中に持ち込む。

そしてメールの通りに今日の感想を…。

≪今日は…昨日の下着…。あなたの欲望を受け止めた下着…。ベットリと汚された下着を穿いて学校に行きました…。

もう現実の世界のこととは思えず…授業でも失敗ばかり…。
生徒に書き間違いを指摘されたりと散々な状態で…。
でも…ある時…生徒の一人がなんか変な臭いがすると言い始めて…。
教室中がその話で騒がしくなって…。でもそのあとすぐに鳴ったチャイムに救われました…。
逃げるようにトイレに駆け込んで…やっぱりパンティーからはあの香りが凄くて…。
でも我慢したんです…放課後までは…。
放課後…トイレに行って…私…オナニーしました…。あなたに覗かれていた時と同じく…学校のトイレで…全裸になって…。≫

告白しながらトイレでの噂話も脳裏に浮かび、ソノアトノ自撮り写真を改めて見直すと、淫らな気持ちが込み上げてきて…。

≪これが…証拠の写真です…。オナニーをして…イキ果てたあと…化粧台のオオキナ鏡の前で…写真を撮りました…。≫

メールに画像を貼りつけて送ると、あの人二人の会話が思い浮かぶ。

「私も…あの人に喜んで欲しくて…自撮りしたの…。学校のトイレで…全裸でオナニーしてる姿…。
そう…あの人に見せるつもりで自撮りして…私…凄い濡れちゃった…。
私の恥ずかしい姿で…あの人が興奮してくれるなら…あの人が…おちんちん…勃起させてくれるなら…。
あの人が言う通りに…私…何でもしちゃう…。」

既に『プレゼント』は私の姿を追い掛け始めていた。私の動くあとを追い掛けるように首を振り、赤いランプが撮られていることを告げてくる…。

そのカメラの前…いいえ…あの人の目の前で…。服を脱ぎ、一日中身に着けて蒸れた男と女の欲望が絡み合った香りを放つ下着…。
最後の一枚を脱ぎ捨て全裸になると、周りを確認することもなく窓を開けてベランダに出る…。

『まだ…少し明るいのに…。私…全裸でベランダに…。』

通りの方を見れば時折人の姿も見える。幸い誰も気づかずに通り過ぎていくものの、通りから丸見えの場所で全裸を晒す自分自身に昂りすら感じて…。

『あの人が喜んでくれるなら…私…こんな事も…できるんだから…。』

全裸を部屋の外で晒したまま、淫靡な香りにまみれた下着をベランダに吊し、一度部屋に戻ると何かに躊躇うように見つめる先には、コピーしたばかりの部屋の合鍵。

「あの子が…真弓が…全部差し出すって…あの子の全てって…何をされてもいいって…覚悟してるって事よね…。
知らない男の人に…全て差し出すって…。」

頭の中には自分自身へ向けられた男性の欲望の数々…。
留守の間に部屋に入られて物色されたり…。
エスカレートすれば、この身体すら男性の欲望のままに扱われるかもしれない…。

そんな妄想は、私の中の被虐的な性癖を刺激し、真弓への対抗意識が私の背中を押す…。

「これで…真弓が言う通り…逃げられなくなる…。
これは…あの人に…全てを差し出すって…意味なんだから…。
下着を差し出すだけじゃない…私の身体も…全て…自由に…って事よね…。」

手に握り締めた合鍵を再び全裸でベランダに出ると、汚れた下着と共に吊してしまう…。
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投稿者:新藤雄二 ◆17Mw7dBk/w
2024/08/24 10:28:09    (xbHS1Oqf)
「返ってきた…。
思ったより帰宅が遅くなったんだな…、どこか寄り道でもしてたのか…?」

これからのことを考えながらPCを眺めているとメールの通知が届く。
外は完全に暗がり、日が落ちてもなお肌を蝕むような暑さは今日も変わらない。

昨日の大雨の影響もあり、かなり湿度も高く非常に過ごし辛い夜にもなっていた。
そんな中での、少し遅めの返信。
返したくなかった可能性は捨てきれない、しかし、返さないことのリスクの方が大きいはず。
やはり、まだ返せる状況じゃなかった…、あるいは返す状況が整っていなかった…、と考えるべきか。
無論、その答えはすぐに分かる。

そして同時に常時動画を拾える状態に設定しておいたカメラの電源がオンになったことに気づくと、そこには早々で纏う衣服全てを脱ぎ捨てる姿を晒す京子。
「プレゼント」…、を躊躇なく設置し、その前で、明らかに見え方を意識して全裸へと一糸纏わぬ姿を露にしていく。
もちろん、彼女の全裸を見るのが初めてなわけではない。
数日にわたる間接的な視姦、盗撮…、いや、本人は撮られている自覚もあれば、カメラは隠れていたわけではないのだから、盗撮ではなく、撮影…と呼ぶのが正しいか。
「盗んだ」のは、初日の下着…、そして、一部を録音した音声くらいの物。
もはや諦めた、というよりも「受け入れた」あるいは「求めている」とさえ感じる振る舞い。
赤らめた表情…、唇は少し開いた状態…、上気しどこか視点が定まらないな少し挙動不審とも言える動き。
そんな京子とカメラ越しに視線が交錯すると

「良い…。少しずつ壊れ始めたみたいだ…。
いや、君の場合…、本来の姿に目覚めた…という方が正しいのかもしれないな…。」

促した、とはいえレスポンスは常に想定を超えてくる。
恐怖が先行する機嫌を損なわないための念を入れた行動…ではなく、承認欲求に近い、求められたい雌の行動に見えてくる。
何より、男は全裸へと晒されたその艶やかでしなやか、整った身体…にではなく、その視線、表情に股間を滾らせ、反り返らせてしまっていた。

「まぁ…良い。
これはこれでさらに楽しみが増えたという物。
せっかく送ってきたメール、確認しないとな…。
添付ファイルもついているな…、これは…。へぇ…。」

思わず感嘆の声が漏れ、口元が緩みにやけてしまう。
どう考えても家ではない場所、どこかのトイレか…それも、全身が大きく映り込むほどの大きな鏡が備えてある。
複数の個室が背後に見える…、少なくとも何人もの女が用を足すために出入りする可能性のある場所で。

「あの指示だけで、こうなることは考えにくい…な。
何かあったのか…?
個室の中で我慢できなくなり、オナニーに耽ってしまった…までは理解できなくはない。

ただ、こんないつ誰が来るかもわからないところでの撮影なんて…、それこそ俺が晒す晒さないという今の状況よりもリスキー…。
何が…、彼女の背を押した…いや、何が彼女の手を引いたんだ…。」

そしてその疑問も、メッセージを確認しても全てが明らかになった感覚ではなかった。
徐にキーを叩き、文章を紡ぐ。

「そこまでのリスクを犯すようなお願いをした覚えは…ないんですけどねぇ…?
バレるかもしれない…、考えませんでしたか…?
バレたくないから…、私のお願いに従っているんですよ…ね?」

色々な理由を思案しながら、京子からの報告を堪能していれば時間は1時間…、いや2時間近く経過しておりいつもの時間が近づいていることに気づく。
もう少し文章を作りたい、と思っていたが先に移動することにした。

いつもは数刻も待たせず返信を行うものの、送られてから数時間も返事をしないことは初めてだった。
それが京子に何かしらの精神的な影響をもたらす可能性はあるのだろうか。
言われるがまま、ではなく、それを越える形で応えてくる京子。
それを意図的に返さず、いわゆる既読スルーに近い状態で。


--


「ふぅ…さすがに蒸し暑いな…。
滴る汗を拭いながら、車から降り、京子の部屋のベランダへと向かっていく。」

変な考え方だが、まめな行動だ。
対面したこともない女の為、毎日のように部屋へと赴き女自身には手を出さず下着を汚して帰る。
そしてあらゆる機材を購入し、脅しがあるとはいえ晒させる。
それ自体はもちろん興奮の要素しかないが、それらもタダではない。
そう考えれば、京子が男の影響を受けているだけではなく、男も京子という雌の本能に絆されている…そんな風に考えられてしまう。

「ん…?なんだあれは…。」

暗がりの中、カーテンの隙間から微かに漏れる部屋の明かりに照らされて、何かが光ったように見えた、
-ベランダの窓は開けておく、しかし絶対に外は覗かないこと。-
暗黙のルールのようなものが、あの日から摺りこまれてきたのか、べランに降り立っても部屋の中に反応はない。
下着はいつものように吊るされている、しかし、吊るされているのはそれだけではなかった。

「鍵…?
まさか…、ふふっ…まさか、その域まで、自ら足を踏み入れたのか…。この女。」

一見すると何の鍵かはわからないのだが、男には心当たりがあった。
真弓への指示だ。
彼女には、自宅の鍵を下着と同じようにして吊るしておけ、という指示を出した。
京子に話したのだろう、それがどう転んだのか、「私だってできる。」とでも言わんばかりに同じ行動をしているのだから。

期待を一回りも二回りも超えてくる京子の行動。
いや、鍵に関しては期待すらしていなかった、にもかかわらずまるで、自分で穴を掘り、自ら身を投げたかのような行動。
その行動に男はその事実だけで果てそうなほどのを興奮を感じていた。
その日も男は、下着を汚し…そして置いて帰るだけのつもりだった。
しかし、気づけばその下着と鍵を手の中に握りしめ、家路についていた。

そして、ちょうどいい…とばかりに、作成途中になっていたメールにこう繋げた。

「それに、これはどういうことでしょうか…?鍵…ですよね…?
どういう風の吹き回しでしょうね…?
おそらく、部屋の鍵…ですよね?形状からして…。

「貴女には」「まだ」、していない指示のはず…。
何を知っているんですか…?そして、どうして鍵を…?

鍵を差し出す意味…、本当に理解していますか…?

貴女の在宅、不在にかかわらず私の判断で家の中を出入りできる…。
私が好きにできる、ということですよ…?

下着だけじゃない…、衣類はもちろん、寝具…、雑貨…、私物の全てを。
貴女だけが利用しているはずの浴室も…洗面所も…、そして、カメラを増やすことも簡単だ。
分かる場所に…?それともわからない場所に…?
そして、自由にできてしまうのは「物」だけじゃなくなる可能性だってある…。

分かりますか…?貴女は鍵を締めずに生活すると言っているのを同じなんですよ…?
まずは適切な回答を…、なぜ鍵を晒すことを貴女が知っているのか、そしてなぜそのようなことをしたのか。
その意味を、理解しているのか…。

そうしなければ、今夜これを返せなくなってしまう。
臭い臭い…雌の匂いが染みついた下着…、こんなものが貴女の部屋のドアノブにでも引っかけられてしまったら…大変ですよねぇ…。」

真弓への指示、あるいは真弓の行動が利用できるならこれほど都合の良いことはない。
そして極めつけには煽るような羞恥、晒しを思わせる妄想を提示し、メッセージは結びとした。

添付ファイルには、鍵の写真。
そしてその後ろには今まさに吐き出されたことが想像できそうなほど、ぬめりとてかりを帯びた精液が大量に付着した京子の下着。
男の家の中に、確実に今、京子の下着が存在しそれを男が自由にできていることを示す状態。
まるで鍵を差し出した以後の京子の生活を物語っているかのようにも思えて。
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