2024/08/17 21:51:32
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ベランダへそっと差し出すように置かれた下着。
その行為はまさに汚してくださいと言っているにも等しい。
数々の下着を吊したままの男性からしてみれば、夢のような空間が広がるその足元には、洗濯すらしていないどころか、たった今自慰行為に及んで蜜を吸い込んだ下着が差し出されている事など、歓喜の声を上げてしまいそうなのではないだろうか…。
一人暮らしの女として、そんな危険な行為を望んでしてしまう自分自身が信じられなくもあった。
それでも友人の告白を聞いて以来、信じられない欲望が自分の中に沸々と沸き上がってくるのを感じ、自分でも止めるこのできない衝動へと変化し始めていた。
「汚して…もらえるのかな…?」
そんな呟きも自然と発してしまう。
「でも…今夜は真弓のところに行くって…。だから…私のパンティはあのまま…。」
下着が放置されることは、私自身が放置される事に等しい…。そんな考えは私に常識では考えられない寂しさのようなものを与えていた。
「でも…もしかしたら…。」
友人のところへ行ったあと、私のところにも様子を窺いに来るかもしれない…。
そんな想いが、灯りを消した部屋の中で、まんじりともしない一夜を過ごすはずだった…。
窓辺を見つめその張り詰めた空気を乱す何かが訪れることを望んでいた私は、いつの間にか浅い眠りに落ちていく。
微睡みの中の私は汚されたばかりの下着を窓の中に放り込まれ、汚されたばかりのクロッチを愛しそうに眺めると、そのまま両脚を通し、元通り身に着けてしまう淫行に…。
股間に感じる生温かい滑り気を満足げに下着の上から指先で擦り押しつけるような行為を…。
ふと気づくと…外は明るくなっていた。慌てて窓辺に駆け寄ってみても差し出した下着はそのままに放置されているのが見えた。
「やっぱり…そうだよね…。」
何も悪戯されていないのだから、本来ならホッと胸を撫で下ろすべきところ。
それなのに私は逆に物足りなさを感じてしまう狂気。
ひとまずベランダに差し出した下着だけを回収してシャワールームへと向かう。
寝汗を掻いた肌を洗い流したい…。そんな想いで全裸になると、意図していなかった光景を目の当たりにする…。
「えっ…こんなに濡らして…私…。」
モチロン淫夢の事は覚えていた。しかしながら身体の変調を感じることはなく、目の前の太ももに垂れ落ちる蜜を見て驚愕の表情を浮かべる。
身体は確実に求めている…そう感じたとしてもそれを素直に認めることはできず、一心不乱に汚れた身体を洗い流しバスルームを出る。
「あっ…メール…!」
テーブルの上に置かれたスマホが着信を知らせるランプが点滅しているのを見つけると、例の下着泥棒からだと確信した私を失望の闇に堕とし込む…。
「真弓…?」
無意識に対抗意識を燃やしている友人からのメールだと気づくと、いくらか険しい表情へと変わる。
どうしても相談したいことがあるらしい…。
疑念は抱きつつも、友人としてむげに断ることもできず、あの日と同じカフェで待ち合わせることにした…。
「相談って…なんだろう…?まさか下着泥棒の話…!?」
昨日は例の下着泥棒は真弓のところへ行ったはず。
だとしたら…何かホントに困り事が起こったのかもしれない…。
でないとしても、真弓は下着泥棒の被害者なのか確かめることもできるかもしれないと考えた。
どちらにしても何らかの情報を得られるだろう…。
胸の中のモヤモヤが少しだけでも晴れるかもしれないと思い、約束のカフェへと向かった…。
カフェに着くと、先に到着していた真弓が控えめに手を上げて知らせてくれた。
周りに他の客が居ないスペースを確保している辺り、きっと例の話になるのだろうと察しがつく…。
「ごめんね…急に呼び出して…。」
申し訳なさそうに俯く真弓。
「こんな話…京子以外に話せる人居なくて…。」
さも言い辛そうに重い口を開いた友人。
未だに俯いたまま視線を合わせようとはしないまま話し始めた。
「この前話した事なんだけど…下着を盗まれたって話…。」
ようやく上目遣いに私の顔色を窺うように視線を上げた友人。
「あぁ…それでどうなった?警察に話してみた?」
もっともらしい受け答えをする私に、再び言い辛そうな友人の素振り。
「あっ…えっと…そうじゃないの…。そうじゃなくて…私…何回も下着を盗まれてね…?
最初は京子が言うみたいに怖かったり…気持ち悪かったり…したんだけど…。」
そこまで語ると友人は今にも消えてしまいそうなほどに身体を丸めて、更に話し辛そうに…。
「そのうち…何回か…汚された下着が返されるようになって…。」
友人の言葉に、自分と同じ状況だと思いながらも、とぼけた振りで驚いたように装いながら…。
「汚された…!?えっ…ちょっと待って…汚されたって下着が…!?汚されるってどんな風に汚されたの…?」
当然わかっていることを知らない振りで尋ねると、友人は顔を赤く染めながら…。
「そっ…それは…。男の人の…アレで…。下着がベットリ汚れた状態で返ってきたの…。
でね…?初めは気持ち悪いし…ただ…捨てるだけだったんだけど…。
ある日…ふと気になって…。どうしても気になって…汚された…男性のアレに…触ってみたの…。
ホントに…本当に私って変だと思うんだけど…つい…匂いを嗅いだり…ちょっぴり舐めてみたり…。」
「はあぁ!?真弓…あんたおかしいよ…!そんな事…信じられない…。」
つい声高に叫んでしまい、周りの視線が気になり、二人とも首を竦めて黙り込んでしまう。
暫くして友人は、先程よりも更に小さな声で語り始める。
「それでね…私…そんな事をしてる姿を…たぶん下着を盗んだ人だと思うんだけど…。
盗撮されちゃって…言い訳できなくされて…それからずっと…下着を悪戯されてて…。」
まさに自分の身に起きている被害と同じ事が友人の身にも起こっていることを知り、言葉もなくただ友人を見つめることしかできなくなっていた。
「それからは…毎日のように下着が盗まれて…汚された下着が返されてきて…。それが何故だか…気持ち良く感じるように…。
私…ホントにおかしいよね?いいの…笑ってもらっても構わない…。でも…ホントなの…どうしてかわからないけど…下着を汚されたり…盗撮されたりする事が…気持ち良くなっちゃって…。」
私とまったく同じ…。何故かわからないながらも、卑劣な犯罪行為が快感に思えてしまう私は特殊でありながらも、少ないながらも同じ感性の者は存在することを知る…。
「で…私…盗撮されてるって…わかってるのに…一人でしたり…下着姿になってみたり…覗かれる楽しみを感じちゃって…。」
今まで話し辛そうに俯いていた視線を力強く私に向けて、それでもどこか蕩けたように頬を赤らめながら話し始めた。
「そんな事をしてたら…汚されたばっかりの…まだ温かい男の人のアレが…どうしても欲しくなって…。私からお願いしちゃったの…。そうしたら…窓とカーテンを少し開けて絶対に外は見るなって言われて…たぶん…盗撮されるって思ったけど…私…男の人のアレが欲しくて…その言葉に従ったの…。」
目を丸くして見つめている私。もちろんその話は下着泥棒から聞かされていたものの、疑念は確信へと変わり、思った通りの展開に自分でも信じられない思いが表情に表れていたのかもしれない。
「驚いたよね…?私がそんな事をしてたなんて…。京子のその表情見ればわかる…。いいの…軽蔑されても構わない…だから最後まで聞いて…?」
その言葉と真剣な眼差しに私は黙って頷く事しかできないでいた。
「それで私…昨日ね…その…下着泥棒から覗かれてるって…知ってたけど…盗撮もされてるって…考えたけど…。
窓を開けて…カーテンの隙間に向かって…一人でしたの…。私…覗いてるオトコノヒトノ前で…立ったまま…オナニーしちゃったの…。
それもね…早く男の人のアレが欲しかったから…初めから…服は全部脱いで…全裸で立ったまま…がに股に脚を開いて…アソコを…見せつけるようにしながら…オナニーしちゃったの…。」
更に目を丸くして驚愕の表情を浮かべる私。
その表情は偽りや振りではなく、心の底から沸き上がる驚きがそのまま現れたものだった…。
「覗かれながら…ストリップみたいに脱げって言われた事もあったし…全裸になってベランダでオナニーしろって言われた事もあるの…。
自分で写真を撮って…イヤらしいサイトに貼りつけた事もあるし…。もう…あの人の前で…全裸になることはでき私にとって普通のことになってるのよ…?おかしいでしょ?狂ってるって思うでしょ…?でも…私はその恥ずかしさが欲しいの…。だから…昨日も…全裸で股を開いて…見せつけながらオナニーしたの…。」
口の中がカラカラに渇いているのがわかった。
いつの間にか運ばれてきていたアイスティーを喉を鳴らしながら飲み干すと、それを待っていたかのように友人が再び口を開いた。
「私…。見られるのが堪らないの…。覗かれてるって思うと…オナニーしたくて堪らなくなっちゃうの…。覗かれながらのオナニーが…凄く気持ち良くて…男の人のアレの匂いを嗅ぎながら…オナニーするのが凄く好き…。
だから…早く男の人のアレを欲しくて…オナニーしたの…私を見て…イヤらしい姿の私を見て…精液を…出して欲しくて…。
何回も…いっちゃった…昨日も…何回もいって…それでもなかなか出してくれなくて…何回目かに激しくいって…気を失ってたんだけど…気がついたら汚された下着を…穿かされてて…。あの人の精液が…私のオマンコに…汚されたままのパンティ…穿かされてて…。」
ゴクンと唾を飲む音が友人に聞かれてしまったのではないかと心配になるほど響いてしまう。
そんな私の目の前で友人は…。
「そのパンティ…今も穿いてるの…。昨日から…そのまま穿いてるのよ…。」
気が遠くなるほどに頭がクラクラした…。
現実にそんな事が起こり得るのかと疑問が生じてしまうものの、確かにそれは現実に起こっていた。
身近な友人の告白に嘘があるとは思えなかった。
私の体験と、その先の私の望みみたいなものが、今友人の口から語られた事に興味を示すなと言う方が無理だろう。
それでも、それを覚られまいとする私は、表情を変えないように黙って聞くことしかできなかった…。
【こんばんは。
一気に書いてしまったので変換ミスや誤字脱字があるかもしれません。
また、少し脱線してしまったかもしれないので、行き過ぎている場合は上手く次へと繋げていただければと思います。】