2024/08/14 10:59:15
(tAZ5tQgY)
「イヤっ…イヤっ…やめて…私のパンティ…。」
頭の中にはあり得ないほど変態的な男の姿を描いていた。
クロッチを広げ、落ちきれない染みを眺めながら歪んだ笑みを浮かべる男。
染みを見つけるやいなや、その香りを楽しむように顔を埋めるように香りを楽しみ、幾度となく染みを作り続けた年季の入った汚れを口内に含み舐め廻す。
挙げ句の果てには男の欲望の証しを包み込みながら犯されるように欲望を受け止める…。
「ダメ…そんな事しちゃ…私のパンティ…何回もパンティの上から…こうやって擦って…汚したパンティなの…。私のアソコの形が染み着いたようなパンティ…悪戯しないで…。」
薄い水色だったはずの下着は、指を強く押し当てられた事で、その形すら浮かび上がるほどに色濃く染みを拡げてしまう。
もうそこには意識などなく、辱められる下着を思い浮かべて快楽を貪るだけの行為。
果てなく続くかと思われた秘められた行為は、妄想の中で男の欲望を受け止めた瞬間、頭のてっぺんから爪先に鋭い稲妻で貫かれたかのような刺激が走り抜け…。
「あっ…ダメ…。ダメ…私のパンティ…汚しちゃイヤっ…あぁ…私のパンティ…凄い…男の人の濃い精液で…あぁ…ダメっ…いっちゃう…あぁ…私…パンティ汚されて…いっちゃう…いっちゃう…いくいく…ああぁ…いっちゃう…。いっ…くぅ…。んんん…。」
全身をビクビクと跳ね上げながら、長く続く全身の痙攣が快楽の強さを物語っている。
深く強く果てた身体は荒い息遣いにゆっくりと大きく揺れて見える。
「やだ…私ったら…。」
いき果てると途端に罪悪感に見舞われる。
何か悪いことをしたような…後ろめたさに全身が震え上がる。
慌てて乱れた衣服を整え、何事も無かったかのように振る舞うものの、その事実を知る者は自分だけだと思い直すと、つい照れ隠しの苦笑いが表情を歪めた。
そして今日は待ちに待った週末。
日頃のストレスから解放される穏やかな時間が流れるはずだった。下着が盗まれたことを知るまでは…。
「さてっ手気分転換に出掛けようかな…。」
力なく横たわったままどれほどの時が流れたのだろう…。不意に思い直すとまるで別人のように支度を調えると玄関から飛び出していく。
もちろんあの話を聞いた友人とのランチの時も、下着を盗まれた話はしていない。
お互いその話題を避けていたのか…目の前の友人も私と同じように自分で慰めたのだろうか…。
そんな想いを打ち明ける勇気などあるはずもなかった。
一日楽しい外出を終え、十分にリフレッシュして帰宅するとポストに宛名もない封筒を見つける。
「何かしら…。またくだらないダイレクトメールとか…?」
宛名もない封書は、だいたいそんなものだと辟易した表情で見つめたのも束の間、封筒がどこか湿っているように感じ、私の中の何かが即座に反応する。
「まさか…。そんなことは…。」
慌てて封を開けると想像通り盗まれた下着が出てきた…しかも…生臭いような淫靡な香りも溢れ出るように…。
「あっ…イヤっ…私のパンティ…。」
欲望の香りを纏った下着を取り出すと、未だ滑り気を損なわない液体がベットリと付着したクロッチを見つめる。
その表情には嫌悪や恐怖は無く、どこか蕩けたような視線を向けて…。
「こんなに…。私のパンティに…こんなにベットリと…。やだ…ホントに汚されちゃったんだ…。匂い…嗅がれて…味見もされて…。汚れが落ちきれないパンティ…こんなに…汚されて…。」
下着を広げると、更にモワッと立ち上る香りが私の鼻腔を擽る。本来、こんなモノを返されたとしても、間違いなく真っ直ぐにゴミ箱行きになるはず。
ところが私はと言うとです汚された部分を…汚した粘り気を…マジマジと見つめ、どちらかと言えば何かを欲しているかのような蕩けた表情を浮かべてしまう…。
「私のパンティで…こんなに…?こんなにたくさん…汚してくれるほど…楽しんでくれたのかしら…。
そうよね…きっと楽しんでくれたから…それを教えるために…こうやって返してくれたんだ…。」
もはや正常な判断はできなくなっていた。
盗まれたことを…汚されたことを…誇らしくさえ感じてしまうほどに狂い始めていた…。
眺めていた視線は更に物欲しそうなものへと変わり、眺めていただけの行為に変化が生じる。
クロッチを広げて左手の手のひらに置くと、右の人差し指がクロッチの上に粘る液体を掬い取るように動き、そのまま指先を鼻先へと運び…。
「あぁ…凄い…もの凄く臭い…。男の人の…この匂い…もう随分振り…。」
自分が求めていたのはコレなんだと感じてしまうような幸福に包まれているような感覚。
手のひらに載せた開かれたままのクロッチを鼻先へと運び、意識を狂わすような香りを胸いっぱいに吸い込むと、スカートの中に差し込んだ指先は粘り気を纏ったまま股間へと運び下着の上に擦りつけるように…。
「あぁ…イヤっ…誰だかわからない男の人の…精液…私のパンティを汚した精液…今私…穿いてるパンティに擦りつけてる…。」
下着の上を這う指先にヌルリとした感覚が伝わる。
自ら発した滑りとは違う淫靡な滑り。
汚されたクロッチから掬い取ると自ら身に着けた下着に塗り拡げるように擦りつけ…。
「あっ…凄い…知らない男の人の精液…パンティに塗りつけるなんて…あぁ…こんな事…こんな事しちゃったら…おかしくなっちゃう…。」
朝、股間を弄り染みを作ってしまった下着をそのままに出掛け、いつの間にか乾いたはずのそこは再び潤を染み込ませていく…。
「あぁ…誰なの…私のパンティの…この精液…誰の精液なの…?」
つい最近まではそんな事が起こっているとは思ってもみなかった下着の盗難。
しかし身近な友人からその被害について話を聞かされた私は、頭の中で繰り返される妄想が現実になって襲い掛かってくる興奮を感じていた。
実際に盗まれ汚され見せつけるように返された下着。
あろう事か勝ち誇ったかのようなメッセージまで…。
それでも繰り返し妄想していた事を自身に降り掛かる災難として目の当たりにすると、それは恐怖や怒りではなく、興奮や昂りとなって私の心を惑わした…。
「洗濯済みのパンティでも…こんなに汚されて…。もし…洗ってないパンティだったら…?」
普通なら考えるはずもない妄想に取り憑かれ、今まさに恥ずかしい染みを拡大させている下着をそのまま吊したら…そんな興味が私の中に芽生えてしまう…。
「こんなに恥ずかしい染みを作ったパンティ…。どこの誰だかわからない男の人に差し出しちゃうなんて…恥ずかし過ぎるけど…どんな事されちゃうのかな…?また汚して…返してくれるのかな…?」
妄想が更なる過激な妄想を呼び、夜を待って洗濯物の中に、今穿いている洗濯していない下着を混ぜてベランダに干してしまう…。
昨日と同じようにキッチリとカーテンを閉ざして、物音や気配に気を配りながら過ごす私の鼓動は高鳴ったまま…。