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ネトラレ…

投稿者:島田陽子 ◆oH259ruwRo
削除依頼
2024/07/07 14:51:09 (BxJ0669o)
性癖の夫のお願いで仕方なしにハプニングバーへ
性に対して疎く真面目で清楚なイメージの陽子を徐々にいやらしく開花させて頂けるような展開が希望です。

島田陽子32歳子供なしの結婚5年目…少し歳の離れた夫とは社内恋愛の末結婚…
会社では真面目で清楚なイメージながらも制服のブラウスのボタンをはち切りそうなGカップの胸…90*60*88の男好きする身体をオカズにしていた男性社員も少なくない…

週末に夫から連絡が来て部下と飲んでるから来ないかと誘いが入った。その部下というのは私の同期の〇〇さん…
〇〇さんは在職中も私に声を掛けたりと生粋の遊び人でお酒が進むにつれ話題は怪しい方向に…
ハプニングバーにハマっていると目を輝やせながら話し始めると夫は不機嫌そうにトイレに立った。ここぞとばかりに私にハプニングバーを勧める〇〇さん…
暫くすると夫はトイレから戻り逃げるように私の手を取り居酒屋を後にした。

帰りの道中…急に私を強く抱きしめ『陽子…愛してる…』と呟く夫…いつもと少し雰囲気が違うように感じた。

その夜…最近減りつつあった夜の営みがあったが、そこにはいつもの優しく穏やかな夫の姿はなく激しく雌を求める雄の荒々しい行為であった。
次の日もまた次の日もそのような行為が続いた夜…
『あ、あなた…最近どうしたの?!こんなに毎日なんて…今まで…

嫌なんじゃないのよ…ただ貴方の顔も怖いし心配なの…』と
すると夫は…
あの日、居酒屋でハプニングバーの話しをした時トイレの個室で他の男性が私に欲情してる話しを聞いてしまった事…『あの隣の髪の長い女見た?!』
『見た見た…胸とかむっちゃデカくて…』
『指輪してたから人妻だよな…?!』
『清楚な感じでベッドの上ではかなり乱れちゃったりしてさ…』
『あの巨乳揉みしだきながら後ろから激しく突き上げてぇー…』等
妻に欲情される事に激しい昂りを感じてしまった事…
『俺…変だよな?!』いつも穏やかで優しい夫の見た事もない背中に静かに寄り添いながら…
『あ、あなた…私に何が出来る?!』と囁くのであった。

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投稿者:島田俊幸 ◆pAUuiHchh6
2024/07/07 18:02:35    (.cnsAfgT)
妻の陽子を男達が好奇の目で見つめていたことは知っていた。
社内恋愛に発展する前から、その傾向にあることはわかっていた。

まだ付き合う前、トイレや喫煙所などで男達が陽子の噂話に盛り上がっている様を何度となく目撃してきたのだから…。

しかしそれも、陽子の寿退社と共に何事も無かったかのように沈黙。

それを当たり前だと思っていた。
今は俺の妻…他人にとやかく言われる筋合いはない。
もちろん陰で何を噂されているのかはわからない。
それは言いたいヤツが言いたいように言えば良いだけ。

自分の耳に飛び込んで来さえしなければ何も問題はない。

あれから5年…独占していた為になのだろうか…新鮮さが失われたからなのか…夫婦の営みは減り妻の陽子が隣に居ることが当たり前だと感じるようになっていた。

決して愛情が薄れた訳ではなかった…。

ただ…。何か物足りなさのような…言葉では言い表せない何かが欠落していたのか…。

『そうか…。この感覚…。』

居酒屋のトイレで他の男の目を楽しませていた事を知り、更に見えない部分への好き勝手な妄想まで語っていた男達の言葉に、忘れかけていた昂りが蘇ってきた。

『そうか…あの頃も…隠れてコッソリ付き合っていた事を知らない男どもが…好き放題言ってたっけ…。』

交際期間の優越感というものを思い出した。

あの頃はただの優越感だった。それに怒りを感じることもあった。もちろん喜びを覚える事もあった。

しかし今日のこの感覚はなんだ?
怒り…喜び…優越感…。

違う…。昂りだって…!?

自分自身でも理解できない心の中の動きに戸惑いを感じるものの、愛する妻を他の男の慰み者にされる屈辱のようなものが、理解しがたい感情を生み出し、その夜から毎夜…何度も…妻を求め、貪るように抱いてしまっていた…。

「陽子…俺…どうしちゃったんだろう…。こんなのって…変だよな…。」

そんな呟きが更に妻を不安に陥れたのか、背中に寄り添う妻の呟き…。

「えっ!?陽子…?」

私に何ができるのか…。その言葉に妻から発せられる愛情が全身を貫いていくかのような感覚…。

「いっ…いや…。これはです俺一人で何とかしないとダメなんだ…。
俺の感情の変化に…陽子を捲き込む事なんて…。」

その言葉に嘘はなかった。大切な妻を自分の欲望のために危険にさらす事はできない。

しかし…心のどこかで芽生えてしまった寝取られと言う感覚が、自分を犠牲にしても妻を守るという強い意志と、その真逆の弱々しい落胆を織りまぜることである程度の無理は聞き入れてもらえるんじゃないかという打算も存在したのかもしれない…。

【魅力的な内容なのでレスさせていただきました。
まだ見ていらっしゃるかわかりませんが…
もしよろしければお相手お願いします。】
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投稿者:島田陽子 ◆oH259ruwRo
2024/07/07 19:08:57    (BxJ0669o)
【俊幸さん…まだ、見てましたよ。描写豊かな長文ドキドキしながら拝見させて頂きました。置きになってしまっても末長くお付き合い頂ければ幸いです。少し勝手かも知れませんが…
好…視姦、露出、盗撮、痴漢、オモチャ、複数、コスプレ、下着置き、貸出等

嫌…痛い、汚いのはちょっと
最初は着衣のままの羞恥系でゆっくり進めて頂ければと…
陽子の服装ですが…昼間はパートに出てるのでスカートのスーツ、清楚系の物がほとんどです。下着はパステルカラーのリボン、刺繍、レース使いのフルバックしか持っていません。Tバックとかは苦手かもです。あくまでもリアルに拘りたいので…すみません。俊幸さんの好みも伺っておきたいので、宜しくお願い致します。】

(でも、それって…私が他の男性と…?!)真面目な陽子には到底理解出来る事案ではなかった…
しかし、いつになく真剣な表情の俊幸に…
『俊幸さん…そ、そんな私を巻き込むだなんて…夫婦なんだから一緒に乗り越えて行く覚悟は出来てますから…』少し不安げに答えると…俊幸の重たそうだった口が開いた…
私と行きたい場所があると?!それは〇〇さんが先日話していたハプニングバー…

散々悩んだ挙句…今週末、仕事終わりに俊幸さんと待ち合わせをし外で食事をする事にした。

紺の膝丈のスカートにベージュのストッキング、水色のブラウス姿で俊幸との待ち合わせ場所の駅ターミナルビル入り口に立つ…陽子。(ちょっと…早すぎたかな?!)たまに時計を見ながらキョロキョロと…
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投稿者:島田俊幸 ◆pAUuiHchh6
2024/07/07 19:50:00    (.cnsAfgT)
ついに告白してしまった。
あの日、部下の高木が言っていたハプニングバーの話を…。

『陽子の前でなんて話をしてるんだよ…。』

トイレの中で他の男の言葉を聞くまでは、高木の話す内容に憤りすら感じていた。

部下の分際で陽子に何を言っているのか…。
もちろん在職中は高木と陽子が同僚であった事はわかっている。

仲が良かったからと言っても今は俺の妻だ…。
そんな想いが強く心を動かし憤りをもたらしたのかもしれない。

いや…違う…。

高木も以前、もちろん私達夫婦が交際する前のこと…。

『陽子ちゃんのあのおっぱいは最高だよな…。』
『一度でいいからあの谷間に顔を埋めてみたいもんだよ…。』

そんな言葉を耳にした記憶が蘇ったからだった。

『高木のヤツ…。』

そんな憤りを吹き飛ばし、心の隙間に芽生えた悪魔に囁きをもたらしたのはトイレの中の見知らぬ男達の会話だった…。

「あの日…高木が言ってただろう…?ハプニングバーって…。」

そう切り出した言葉に陽子の顔色が変わった。
真面目で清楚な妻がハプニングバーと聞いただけで顔色を変えると言うことは…。

『高木のヤツ…俺がトイレに行ってる間に…。』

陽子にハプニングバーがなんたるかを説明したのだろう…。
もしかしたら高木は夫のこの俺を差し置いて妻の陽子をハプニングバーへと連れ出そうと企てたのかもしれない。

そんな邪心すらも今の私にとっては昂りと化す乱れた内心…。

「何かするって…事でも無くて…。見学…そう見学だけでもいいから行ってみないか…?」

不安そうに表情を曇らせる陽子を見て、ここまで恥を忍んで告白した事が無駄になると思い、必死に断られない道筋を探すように言葉を選んでいた…。

「何とか今日まで抗われずに辿り着いたな…。」

一度は承諾してくれた妻ではあったものの、時間の経過と共に考えを重ねたに違いない。
その中で拒否すると言う答えを導き出さないとも限らない不安を抱きながら日々を過ごし、無事に今日を迎えたのだから…。

「やっぱり週末は人が多いな…。陽子はどこに…。」

比較的大きな駅のターミナルビル入り口に待ち合わせ場所を選んだことに後悔し始めていた。

週末の人の気持ち増加は認識していたし、今まで幾度となく見てきたこと。
しかしその中から一人を探し出すという作業がこれほどに手が掛かる事だったとは…。

少し辟易した面持ちで人ごみの中に妻を見つけると…。

「いたいた…。さすがに週末にここで待ち合わせはマズかったか…。」

ようやくの見つけた時点でどっと疲れが感じられるほどの心持ちを行き交う男達の視線が私の心に活力を漲らせ始めた…。

『あっ…あれは…。』

行き交う男達の視線が私の妻にチラッと向けられる。
いかにも清楚なオフィスレディーと言う出で立ちの妻。しかしながらその清楚さを覆すほどに突き出た胸の膨らみ…。

男達が涎を垂らさんばかりにチラ見していく様に、歩み寄る足を止め、しばしその光景を眺めてしまう…。

『アイツも…。こっちのヤツも…。』

チラッと視線を投げてはニヤッと笑みを浮かべている。いいものが見られた…目の保養になったと言わんばかりの男達の視線と表情。

約束の時間を少し過ぎてしまっていても、目の前の妻を女として眺める男の視線の誘惑から抜け出せない。

何度も足を踏み出そうとするものの、次の男の視線を確かめてから…そんな言い訳を繰り返し、ようやく歩みを進め妻の目の前に立つ。

「ごめん…待たせたかな…。」

何故か妻と視線を合わせることができなかった。
何か後ろめたい行為を隠し持っているかのような心境がそうさせたのか…。
誰もが目を奪われる妻を眩しすぎると感じたのか…。

「お腹…空いただろ…?何か食べに行こう…。」

ハプニングバーは食事の後…。そう思っていたものの、緊張し過ぎているのか食事が喉を通りそうもない。
喉と言えば先程から口の中までもカラカラに渇いているような感覚…。

「あっ…でも…ちょっと飲みたい感じだな…。バーって言うんだから…何かつまめるものくらいあるだろうし…。どうかな…?これから行ってみるって…。」

単刀直入に例のハプニングバーへ誘い、高木から聞いていた場所を目指して歩き始める。

『今日は見学だけだ…。見学だけ…。それだけでも十分刺激になる…。早まると二度と応じてはもらえなくなる…。』

妻と会話をしながらも、心の中では見学だけだ…見学だけ…と念じるように呟いていた…。


【良かったです…。とても魅力的な内容でしたので…。
好きと嫌い、服装や下着の種類、理解しました。
話の流れでこれは…とか、もっと…とかあれば仰って下さい。
こちらこそよろしくお願いします。】
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投稿者:島田陽子 ◆oH259ruwRo
2024/07/07 20:52:22    (BxJ0669o)
【描写が上手く凄い臨場感にドキドキが止まりません。残念ながら最後の方が切れてしまっていて…
お手数ですが後半のレスお願いしても宜しいですか?!】
6
投稿者:島田俊幸 ◆pAUuiHchh6
2024/07/07 21:17:12    (.cnsAfgT)
【あっ…長くなりすぎて省略されてしまってますね…。
レスの番号、4をクリックしてみて下さい。
全文が表示されるはずです。】
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投稿者:島田俊幸 ◆pAUuiHchh6
2024/07/07 21:38:24    (.cnsAfgT)
何度も足を踏み出そうとするものの、次の男の視線を確かめてから…そんな言い訳を繰り返し、ようやく歩みを進め妻の目の前に立つ。

「ごめん…待たせたかな…。」

何故か妻と視線を合わせることができなかった。
何か後ろめたい行為を隠し持っているかのような心境がそうさせたのか…。
誰もが目を奪われる妻を眩しすぎると感じたのか…。

「お腹…空いただろ…?何か食べに行こう…。」

ハプニングバーは食事の後…。そう思っていたものの、緊張し過ぎているのか食事が喉を通りそうもない。
喉と言えば先程から口の中までもカラカラに渇いているような感覚…。

「あっ…でも…ちょっと飲みたい感じだな…。バーって言うんだから…何かつまめるものくらいあるだろうし…。どうかな…?これから行ってみるって…。」

単刀直入に例のハプニングバーへ誘い、高木から聞いていた場所を目指して歩き始める。

『今日は見学だけだ…。見学だけ…。それだけでも十分刺激になる…。早まると二度と応じてはもらえなくなる…。』

妻と会話をしながらも、心の中では見学だけだ…見学だけ…と念じるように呟いていた…。


【良かったです…。とても魅力的な内容でしたので…。
好きと嫌い、服装や下着の種類、理解しました。
話の流れでこれは…とか、もっと…とかあれば仰って下さい。
こちらこそよろしくお願いします。】


【一応、省略されている部分を載せておきますね。】
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投稿者:島田陽子 ◆oH259ruwRo
2024/07/07 23:39:40    (BxJ0669o)
目の前を歩く男性達に好奇な視線を浴びせられてるとはつゆ知らず…時計をチラチラと見ながら俊幸の到着を待ち続ける…陽子。(あれ?!もう時間過ぎてますけど…)
約束時間を少し過ぎた頃、俊幸は陽子の目の前に現れた。
『もう…少しだけど遅刻は遅刻だからね…

うんっ…空いた、空いた…
遅刻した人は何を食べさせてくれるのかな?!』
俊幸に甘えるように腕に絡みつき顔を覗き込みながら答える。
(そう言えば2人きりで外出するのも久しぶりだもんね…)
『えっ…いきなりバーへ?!まぁ、食べる物があるなら別に構わないけど…』
(バーって…ハプニングバーだよね?!)美味しい物を食べて満足して、あわよくばそこには行かないとさえ考えていた陽子に急に緊張が走り…俊幸の腕に絡めた手に力が入る。
『ねぇ…俊幸さん…本当に食べる物とかあるの?!

本当に行くの?!』
陽子は最後の抗いを見せるも、俊幸は真剣な眼差しで繁華街を抜けたとあるマンションへと陽子を誘ってゆく。
『ここ…?!』
少し不安気だった陽子の意表をつき普通に立派なマンションの玄関先に到着した。俊幸がインターフォンを鳴らすと…セクシーなバーテンの衣装を身にまとった女性が受付をしてくれた。
『こんばんは…初めての方ですか?!身分証の提示お願いします。』

『電話した…島田です。』少し興奮気味に答える…俊幸。

『お待ちしておりました。ご夫婦なんですね。最近…ご夫婦で楽しまれるお客様が多いもので…』
2人を頭の先からつま先までチラチラと見ながら軽く微笑むと…
『島田様…奥様素晴らしいスタイルをしてますし楽しんで頂けると思いますよ。
ご来店頂いてるお客様は身分もはっきりしていて安心して遊べますから…

さぁ…既に先客のご夫婦様、単独男性様も多数ありなんで…
こちらにどうぞ…』
マンションの薄暗い長い廊下を抜けると…広いリビングにはバーカウンター…広場のようになった中央にはランダムにソファーが並べられていた。2人はそのソファー席の1つを勧められ借りて来た猫のように腰掛けるのであった。薄暗い店内に未だ目が慣れずうっすらと人影が確認出来る程度…
陽子は不安気に俊幸の手をしっかりと握り…『と、俊幸さん…?!』(本当にハプニングバーに来ちゃったけど…私…?!)握った手が自然と汗ばむ…陽子。
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投稿者:島田俊幸 ◆pAUuiHchh6
2024/07/08 00:16:21    (aWXmypTZ)
妻の了承を得ると歩き出す。
週末のターミナルビルの前には大勢の人々が行き交い賑わう中、私達夫婦だけが淫らな想いを抱いて歩いているようで気恥ずかしく感じる。

『そんな事…誰にも気づかれる訳はないのに…。』

一人心の中で苦笑いを浮かべ、横を俯きながら歩く妻を見つめる。

「こんなに綺麗で清楚な陽子を…これからハプニングバーに連れて行こうなんて…。」

不意に罪悪感のようなものが芽生えるものの、それでも思い詰めるほどに考え抜いて決めた今日これからの事…。

妻を自分たった一人のものにしておかなければと言う常識のようなものが膨れ上がった欲望に敵うはずもなかった。

せめてもの罪ほろぼしと自分自身に言い聞かせるように隣を歩く妻の腰に腕を回し、自らへと引き寄せる。

『何年ぶりだろう…こんな風に歩くのは…。』

結婚前には人目を気にすることのないデートの時は、今みたいに妻をいたわり愛を表すように接していたはず…。

しかしながら妻がそこに居る事が当たり前だと感じるようになったのはいつの頃だっただろう…。

最愛の妻はいつの間にか空気のような存在に変わってしまっていた。
いや…私自身が妻を空気のような存在に変えてしまっていたのだ…。

それがあの日の居酒屋の出来事で、妻への愛情を再認識させられ、それだけではなく歪んだ欲望までも心の中に宿してしまうことになるなんて…。

無言で歩く妻の腰に回した手が妻の些細な変化を私に伝えてくる。

『震えてる…?』

僅かに伝わる妻の震え。申し訳なさを感じながらも、今日これからの事を無かったことにしようと言い出すことはできなかった。

「もうすぐ…だから…。」

高木に教えられたハプニングバーは、都会のド真ん中に立つ高級マンションの一室にあった。

場末の薄汚れた店であったなら計画を中止する事もできたかもしれない。

「こっ…ここみたいだな…。」

妻に向かって言った言葉なのか、自分自身への言葉だったのか…僅かに震える声色が緊張している事を透かし見られてしまいそうで、思わず腰に回した腕を解き、エントランスへと向かう。

「1524…。」

部屋番号を呟きながらインターホンを操作する。

「はい…。」

てっきり男が対応してくれるものだと思っていた考えを裏切り、若い女の声が聞こえる。

「ご連絡いたしました…島田と申します…。」

高木に言われて連絡を入れておいた。
どうやらハプニングバーと言うヤツは合法的な店舗ではないようで、摘発を逃れる為に知る人ぞ知ると言った立ち位置のようだった。

予約通りの者から確認したいのか、何かを警戒してなのか…念入りに本人確認が為された後、ようやくエントランスの自動ドアが開いた…。

「いいね…?行くよ…。」

最後に妻の意思確認をしながらも、その答えを聞かぬままにマンションの中へと足を踏み入れる。

『いよいよか…。俺の目の前で…淫らな視線を浴びせられる陽子を見られるんだ…。』

エレベーターで15階へ上がり、示された部屋の前に立つと再びインターホンを押す。

「島田です…。」

その声を確認すると静かに扉が開き、薄暗いダウンライトが照らす室内へと入る。

「高木様からご紹介でしたね…。こういったお店は初めてでいらっしゃいますか…?」

怪しい雰囲気ながらも丁寧な対応に拍子抜けしながら説明に耳を傾ける。

「今日は見学だけと承っております…。先に御入店のお客様には予め伝えておりますのでご安心下さい…。」

柔らかな笑みが逆に不気味さを醸していたものの、気にしないようにしながら店内へと足を踏み入れる。

「こちらのお席へ…。」

勧められた広場のソファーに腰を下ろす。辺りは入り口よりも更に暗く、他にも何人かの客が居るように見えるものの、その表情までは確認することができない。

「どうした…?怖いか…?大丈夫…俺がついてる…。」

握ってきた妻の手は薄らと汗ばんでおり、緊張している事を伝えてくる。

『陽子も手にこんなに汗を…。俺だって内心ハラハラだって言うのに…。』

辺りの様子は覗い知ることはできない。それは視界が閉ざされたように薄暗い為…。
しかし、視線を廻らす頼りない感性以外の感覚…聴覚には僅かながらの声色が伝えられてくる。

「陽子…大丈夫…。これだけ暗いんだ…。そんなに怯えることはないよ…。
ほら…聞こえるだろう…?他のお客さんは…それぞれに楽しんでいるみたいだ…。」

僅かに耳に届く周りの声。啜り泣くような女の声や、悦びを表すような嬌声…。

地を這うように呻くような男の声…。

それに…身体と身体が打ち合わされるような音までも…。

「ここはね…それぞれに楽しめばいいんだ…。みんな同じような感性を持った人達なんだから…。」

柔らかく諭すように言葉を口にしたものの、そんな言葉には何の意味があったのか…。

到底妻の緊張を和らげるものにならないことはわかっていた。

そこへ入店時に頼んだ飲み物が運ばれてくる。

「お待たせしました…。」

テーブルに飲み物を差し出す女性。入り口で対応してくれた女性らしい。
セクシーなバーテンダーの衣装を身に纏った女性が身体を屈めてテーブルに飲み物を置く瞬間、深い胸の谷間が目の前に晒され、呆気にとられたような私達夫婦を見て…。

「皆さんもっと大胆にお楽しみですよ…?」

クスクスと笑うように言葉を浴びせられると、初心者とは言え恥ずかしさが込み上げてくる私達に…。

「ここは…皆さん刺激を求めてご来店されるのです…。見学だけとうかがっていますが…先程カウンター席の単独男性様からリクエストがございまして…ぜひご一緒したいと…。もちろんお話しだけと仰ってますが…よろしいでしょうか…?」

思わぬ申し出だった。もちろんこの空間の意義すらわかりかねていた私にとって、何をどうすれば良いのかすらわからなかった。

『そうだな…誰か近くに来てくれないと…陽子を見てもらう事だってできやしないしな…。』

渡りに船とはこの事か…そんな想いで申し出を受けることにした。

「大丈夫…話だけって言ってただろう…?飲み屋で相席になるようなものだから…。」

妻をなだめるようにそんな言葉を投げ掛けた途端、ソファーの目の前に腰を下ろす男性が。

その顔には目元を隠す仮面のようなものが。

『そうか…単独男性は画面を着けているって…受付で言われたんだったな…。』

妻の握る手に少なからず力が込められた…。

「はじめまして…同席のお許しをいただきありがとうございます…。今日が初めてなんですね…?
ご夫婦のようにお見受けいたしますが…奥様…とてもお綺麗で羨ましい限りです…。」

薄暗い中でも、この至近距離であれば仮面の奥の瞳が妻を舐めるように眺めているのがわかる。

俯く妻の顔と胸の膨らみ、そこから更に下がってピタリとつけられた膝から爪先まで…。

『この男…遠慮の無い視線を…陽子に…。』

その視線の先を追い掛けるように妻の身体に目を向ける。

『陽子の胸の膨らみを…他の男達と同じように眺めて…。陽子が…男の欲望に満ちた視線で…犯されているようだ…。』

私の手を握る妻の手を握り返すように力を込めると、どちらの手が汗ばんでいるのかわからないほどに、その合わせ目には滑りを感じるほどに…。

10
投稿者:島田陽子 ◆oH259ruwRo
2024/07/08 02:48:03    (burZtCrA)
真っ暗な店内でも嫌がようでも微かな淫靡な音は陽子の耳にも届き、聴覚が刺激されこの暗闇で行われてる行為を安易に想像させられた。
『と、俊幸さん…?!』
不安とこれから何が起きるのかという恐怖が陽子を遅い握る手に力が入り身体を小刻みに震わす…
『本当に…大丈夫だよね?!』(見学だけだよね?!)俊幸に確認をしていると…先程席まで案内してくれた女性がファーストドリンクを持って来てくれた。
ソファーの前のローテーブルにカクテルを置く時…セクシーなバーテンダー衣装の女性の開いた胸元から真っ赤なブラと深い谷間が露わになった。思わず固まり凝視する2人…(凄い…見えちゃってますよ…)心の中で呟く陽子の手は更に汗ばみ緊張感を俊幸にヒリヒリと伝える。(えっ…誰かがこちらに…?!そ、そんなの聞いてませんけど…)
『俊幸さん…さっきの女性の胸、ガン見してなかった?!もう…』
少しヤキモチを焼いたかのように握った手の平をつねるような仕草をしながら…
『それと…見学だけじゃないの?!』今度は少し呆れたように聞き返していると…
先程女性が言っていた男性が2人の目の前のソファーに腰を下ろした。陽子は緊張の余り恥ずかしそうに俯き、低いソファーのせいで若干捲れ上がってしまったスカートの裾を直しながら姿勢よく座り直す。(目元はマスクしてるんだ?!常連さん?!)慣れた感じの優しい話し方に少しの安堵を感じた。(そ、そんな…綺麗だなんて…)最近、俊幸さんにも言われない褒め言葉に思わず笑みを浮かべてしまうのも束の間…
『それに奥さん…そんなに真面目で清楚なふりしてエッチが好きなんでしょ?!

ここに来るご夫妻は大概…ご主人が大事な奥様を他人に遊ばれてる姿を見たいが為にいらっしゃるんですから…

違いますか…ご主人?!

奥様もその持て余る身体を解放して楽しめばいいんですよ。

ほら…周りのように…』
暗闇に慣れて来た陽子の目には肌けた女性の白い肌が光って見えた。
(そ、そんな…私、どうなっちゃうの?!)
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投稿者:島田俊幸 ◆pAUuiHchh6
2024/07/08 07:26:21    (gGi8RmWt)
私の手を握る妻の手からも妻の緊張が伝わってくる。
極度の緊張も無理はない。夫婦の絆の為と言ったところで、ここまで着いてきてくれる妻などそうは居ないだろう…。

『きっと…凄く無理をしているはず…。』

そうは思ってみても、正直なところ昂りは増して何かを期待している自分がいる。

「ん…?いや…そんなことは…。」

カクテルを運んできた女性の胸元が無防備に露わになった様を唖然として見つめていたのは事実。

しかし、俊幸一筋であろう妻を嫉妬させようとする意図が無かったとは言えなかった。

『少しは妬いてくれたのかな…?嫉妬はある意味スパイスになるからな…。』

手のひらを抓る妻の仕草がそれを物語っていた。

そんな互いの想いを打ち消すように更なる緊張が走る。見学のはずだったこの場に他人が同席するという…。

この薄暗がりではよほど近寄らないと何も見えないだろう。見学とは言ってもこの場の雰囲気を感じ取る事しかできない。

それはそれで初めての私達夫婦にとってちょうど良いのかもしれない。

しかし…俊幸は更なる刺激を求めてしまっていた…。

「ど…どうも…。」

紳士的に挨拶をするオトコを目の前に少し緊張気味に言葉を交わす。
こういった場に慣れているのだろう…妻を褒める事を怠らない辺り、社交性に優れているのだろうか…。

『しかし…この声色…。どこかで聞いたことがあるような…。』

記憶のどこかに引っ掛かっているような男の声…。ハッキリとした記憶ではない為に判断できない。

『どこかで…確かに…。似た声なだけか…。でも…わからない…。』

そんな俊幸の歯案を他所に男の饒舌は止まらない。

妻を褒め妻から笑みを勝ち取るように引き出す話力。
一瞬の隙を見せてしまった妻につけ込むように、男の本領が発揮し始まる。

「解放…そうですね…。」

男の言葉に気持ちの入ってないような曖昧な答えをしてみる。その言葉を聞いて妻の様子は先程の笑みは消え俯いて恥ずかしそうに…。

『そりゃそうだろう…面と向かってエッチだろうなんて言われたことも無いんだから…。』

清楚で真面目な妻には少し刺激が強すぎるかもしれない。しかしこの最初の壁を乗り越えなければ次はない…。

『焦るな…焦っても結果は伴わない…。せっかくここまで連れてくる事ができたんだ…。次に繋がるように仕向けないと…。』

暗闇に慣れてきた目が、周りの状況を克明に映しだす。肩に手を回しゆっくりと酒を楽しむ男女もいれば、男達数人に囲まれるように談笑している女性。

中には胸元をはだけ柔らかな胸の膨らみを晒し、スカートも捲れ上がり細く白い脚が物欲しげに蠢く様までも見えてきた…。

男に促されて周りに視線を向ける私達夫婦。
呆気にとられていたのは私だけではなかったようで、妻も他人の秘め事を食い入るように見つめていた。その頬は薄らと明るく染まっているようにも思えた。

『陽子は…他人の行為を見る事なんて初めてだろう…。とは言っても俺だって生で見るのは初めてだけど…。』

俊幸の手を握る妻の手は更に汗ばみ、時折キュッキュッと強く握ってきたりもする…。

「あそこの女性…大胆だな…。周りを男達に囲まれてるのに…あんなに服をはだけて…。」

妻を抱き寄せるように引き寄せ、耳元で囁く言葉と共に吐き出される吐息が耳朶を擽るように…。

「陽子は…何ができるって…言ってたよね…?」

あの夜の妻の言葉を思い出させるように呟いた。

「俺の為に…。俺達夫婦の絆の為に…。目の前の男…陽子の胸元に視線を這わせているよ…。
ピッタリと閉じられた膝元にもね…。」

耳元で囁く言葉が妻を追い詰めていく。

「陽子のこと…綺麗だって褒めてくれてたよね…?
男なら…綺麗な奧さんを…もっとよく見たいって…思うんだろうな…。さっきの店の女の人…みたいにさ…。」

露わに晒された女性店員の姿と、そこを凝視していた俊幸の視線を思い出させるように仕向ける。

「少し…そう…少しでいいから…。脚の力を緩めてくれないか…。
目の前の男の視線を誘い込むように…。」


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