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2024/07/23 19:26:58 (j78zfygV)


花崎瑞樹は今年入社の新人社員の教育係です。会社は昔気質の男尊女卑の空気がある少し居心地の悪い職場ではありました。
優しく丁寧に仕事を教え、褒めて伸ばすような憧れの先輩でしたが、ある時見積書の数値の桁を間違えるという大きなミスをしてしまい、新人くんのカバーで各所に頭を下げたりしてくれました。
多大な迷惑をかけてしまったのですが、「誰でも間違える時はあるよ」と逆に慰める始末。
より一層尊敬の念を覚えるのですが…

ーーーーー忘年会ーーーー
「お前の教え方が悪いから新人がミスしたりするんだろ」
「やっぱ前みたいにお茶汲みでもしてれば?」
強制参加の飲み会で、花崎は責められ頭を下げ続けてました。
そして、贖罪ということで盛り上げ役に任命された花崎は服を脱ぐように指示され…

【憧れの先輩が強制飲酒や見せ物にされるシチュエーションです。新人君役か責め側の男連中を募集します。好みやNGを軽くお話ししてからやりたいです。】
 
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投稿者:花崎 ◆1Cz5bN8eQk
2024/07/27 14:44:48    (7iCWsNTZ)

「はぁー…っ、はぁ…っ」

(涼し…、このま、ま寝たい…。)

ブラウスを脱ぎ、ベージュ色のインカーキャミソールとなった花崎。
顔は真っ赤になっているが、泥酔した頭は羞恥というよりも上がった体温を冷ませることを喜んでいる。

言われた通り服を脱いだ。これで酒は免除してくれるはず。だったが

「ぁ…、ぇ…?」

服一枚につき、一杯免除。
それも免除だとしても、目の前で自分の唾液を味わうようにして、酒が飲まれる。
いや、それはこの際いい。

花崎はチラッと目だけで自分の今日の服装を見る

インナーキャミソール、ブラジャー、革ベルト、パンツ、ショーツ、靴下…。

お猪口の残りは、ブラウスを脱いだことにより後9杯。
靴下を2枚分と数えたとしても、残りは7個で…。

(7杯も、無理…、で、でもっ、だって、服もっと脱ぐの…?こんな、人たちの前で…っ?し、下着だけ、残して、後2個は頑張って飲も…、そうしよう…。)

こんな状態で日本酒の一杯すら危険だが、これでは全裸にならなきゃ間に合わない。
そして、そんなことは泥酔し、アルコール漬けの頭でさえ良しとしなかった。

無言のまま、インナーキャミソールに手をかけ、ずるっと持ち上げる。
たわわに実った乳房。
サイズとしてGカップにもなる巨乳は、幾多もの男の視線を集めてきた。
レース刺繍が編み込まれた黒いブラジャーに支えられながら登場し、どよめきは歓声に変わる。

「見ないで、くだ…、さぃ…っ、ヒック…!」

タプタプに液体で膨れたお腹を締め付けるベルトを外し、スルっと抜き取る。
そうなればあとは簡単で、腰を少し浮かせてズボンを下ろし、掘り炬燵の中に蹴り捨てた。

花崎のショーツは汗本や禿田、筋山ほど近い席のものしか見れていないが、上とお揃い黒いTバックタイプのショーツ。

こんな男たちの前でスカートなんか履けない、ということでのパンツスタイルのスーツを着る花崎だが、フルバックのショーツはショーツラインが出てしまうため、Tバックを着用している。

しかし、この男たちにはそんな花崎の事情などわかるはずがない。
単にTバックはエロい、その程度での認識しかない。

せっせと靴下をそれぞれ脱ぎ捨て、それも掘り炬燵の中に捨てる。

「全部で、5個脱ぎまひ、た…ぁっ、後は、飲みます…っ、だから、許ひっ、許ひて…っ」

唾液入りのお猪口は約束通り、それぞれ社員が消費した。
残る二つのお猪口のうち、一つを手に取り、じっと見つめる。

(まだ飲むの…?もう無理でしょ、本当に死んじゃうよ…?)

(じゃあ脱ぐのっ!?こんな人たちの前で、下着が最終ラインでしょっ!?)

(吐きそう、気持ち悪い、裸になればもっと涼しくて気持ちいい…)

頭の中の色んな花崎が激しく議論し、頭がガンガンと割れそうに響く。
それが煩わしく、背中を押されるようにお猪口に口をつけ、一気に口内に入れた。

「…っ、ご…くっ。……はぁっ、ぁ。飲みまし、た…?」

(あれ…、なんで減ってないの…?残り2個から、1個飲んで、後また2個…?)

お猪口を手に取って躊躇っている最中に、筋山によって一つ増やされてしまった。

下着姿で逃がすはない、その意思表示だった。

全身が桜色に染まり、潤んだ瞳は半開き。
窮屈そうにブラジャーに締め付けられる胸は呼吸に合わせて上下に揺れる。

「もう嫌ぁっ、嫌っ、嫌なの…っ!お酒飲めないよお…っ」

「酒飲むか、脱ぐかだろ」「ワガママ言うな、女の分際で」と怒号が飛び交う。
普段は花崎に文句が言えない社員までも、ヤジに参加し始めた。
ここでは花崎は『弱い』そう確信したからだ。

俯いてポロポロ大粒の涙をこぼしながら、花崎は両手を背中に回し、ブラのホックを外した…。


【ありがとうございます。
それでは、ちょっと考えたことをお伝えさせてください。
脱衣が終わり、その後の流れも収まったあたりで大量のアルコールと水分摂取により、尿意を催したくあります。

当然トイレに行かせてもらえず、テーブルの上とかで大ジョッキの中に、立ち放尿させられます。

その後、ジョッキ内の小便をまじまじと見られたり、「臭い」「色が濃い」「泡立ってビールみたい」と悪口を言われて、斎藤に飲ませようとしたところを、私が飲む…とかはどうでしょうか?

「全部飲んだらもう終わりにしてやる」とか言われ、必死になっておしっこを飲みますが、全部一気飲みし終わった瞬間、全部吐いてしまって気絶…。急アル症状が出てるけど、誰もまともに花崎の介抱はせず、斎藤くんが隅に連れて行って横たわらせ、お水を飲ませたりして落ち着かせ、目が覚めたら素面…みたいな感じで、どこかで素面に戻りたくあります。

泥酔モードも楽しいのですが…。

気を失っている間に、身体を弄られたり、キスされたり。
靴下や下着はじゃんけん大会の景品になって、斎藤くんが勝ってしまう…とかもいいかもですね!

…と、長々とリクエストしてしまいましたが、あまり具体的ではない方が良かったりしますか?プレイの方向性をお伝えするだけの方がやりやすかったら、そちらでも構いません】
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投稿者:斎藤 ◆CAWsgs3XCg
2024/07/27 11:18:55    (u/BTXFV7)
脱ぎます。
その言葉にどよめき、ざわめきが起こったのは言うまでもない。
そしてそれは事実上の敗北宣言に近い。

飲み会の開始に遅れたことも、目の前に出された酒が飲めないことも、花崎には何一つ非はない。
いずれかに、いやいずれに対しても、陰謀じみた卑劣な罠だと花崎単独で臨んでいたのなら交わせた、或いは凌いだかもしれない。

しかし、今回は1人では無い。
新卒、斎藤がいる。
そしてその斎藤は自分が指導教育するべき後輩。

その存在が、普段の冷静な花崎の思考回路を鈍らせるのかもしれない。
意図せず足を引っ張るような斎藤の言動も原因ではあるかもしれないが、見方によっては「斎藤の為だから」と抗いきれない自分の行動を正当化出来る理由にもなっているようにも思える。

「せん…ぱい…。」

緊張と取り巻きの熱で汗ばむブラウスに自ら手をかけ、酔いに脳内をぐちゃぐちゃにされながらもその腕を引き抜けば、大凡男たちには晒すことの無い格好に。

視線が胸元に集中する。
にやけながら見つめる者、酔いにかまけ口元から涎が垂れているのに気づいていない者。
禿田、汗本も例外では無い、筋山に至ってはそんな様子を肴に酒を啜り、満足気な笑みを浮かべている。

どよめきの後の少しの沈黙、から、禿田が口を開けば花崎は更なる絶望を感じることとなる。

「さすがだ、契約をあれだけ取ってくる社員はちゃんと誠意を見せられる証明になったわけだ。
斎藤?見習えよ?

さ、「1枚脱いだから、1杯は免除」にしてやろうな…ふふっ。
あぁ、じゃあお前、飲んでいいぞ?花崎の唾液入りの日本酒だ…。」

指名されたのはただの取り巻きの1人。
そして露骨に花崎の唾液入り、と言葉にし下賎な笑いを浮かべたままお猪口を手渡す。

「花崎さんの唾液…、唾…、んく…。頂きますっ。」

やや興奮気味にお猪口を見つめたかと思うと、嬉しそうに一気に飲み干した。

「ほれ、花崎。
残りはどうするんだ?
まだまだ残っているぞ…?」

変態からの煽り。
灼熱の暑さが心身を蝕むような日が続く中、そんなに何枚も身に付けているわけも無い花崎。
全てのお猪口が空になるのが先か…、脱ぐものが無くなるのが先か。

「大丈夫…ですか、先輩…。」

小声で花崎の身を案じる斎藤。
しかし、ブラウスとは言え1枚脱ぎ捨てた魅力的な先輩の体つきに股間は既に反応を見せている。
冷静であれば気づくかもしれないが、酔いもかなり進んだ花崎の目には映っているのか…。

【こんにちは。
出先で少し短いお返事になっているかも知れません。
申し訳ないです。

小スカに関してのご返答ですが、どこまでと言われると難しいので、花崎さんのされたいことを仰って頂けた方が、可否がお答えしやすいかと思います。
基本的には全てお応えできるとは思います。】
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投稿者:花崎 ◆1Cz5bN8eQk
2024/07/26 23:30:07    (I2fC.kMN)

「すみま…せ…っ、ん…っ」

ネチネチとした口調で花崎を詰る禿田。
目の前で花崎が吹いてしまったジントニック入りのお猪口を舐るように口にし、ニヤニヤと見つめる。

普段なら睨み返したりする花崎だが、もはやそんな余裕もなく、俯き気味に小さく謝罪の言葉を口にする。

(私の唾液…入り…、気持ち悪…、い…。)

思考が定まらず、頭がぐわんぐわんと揺れる。
生理的な気持ち悪さと身体の気持ち悪さが混ざり合い、強い吐き気に繋がる。

いつもとは異なる弱った様子に、禿田や汗本たちのボルテージも上がり始めた。

追い込みをかけるように、ネチネチと口撃を始める。
じっと耐えるように俯いて、黙りこくっていたが、斎藤が意を決して声を上げた瞬間、顔を上げた。

顔は真っ赤で、目は潤んで艶やか。
どう見ても正常な様子ではないが、斎藤の目をしっかりと見つめた。

「ダ、ダメ…。わ、たしが、飲む、から…。」

(もう飲めな…、い…。脱ぐ…?何が、私…?でも、斎藤くん、巻き込めない…。)

はっきりとしたセクハラ発言。
普段の花崎なら机を叩き、大声で怒りを露わにしたかもしれない。
しかし、今はもうアルコールにやられ、まともな思考すりできない。

斎藤の花崎に縋るような、助けを求めるような目つき。
本人はそう思ってないとしても、心のどこかで花崎を頼る斎藤の態度。

これらが花崎の正義感、責任感に薪をくべる。

花崎は理想の先輩だったかもしれないが、一つ失敗があったとすれば、付きっきりで、一から最後まで斎藤の面倒を見ていたこと。
斎藤に重大なことを決定させる経験を積ませてこなかった。

お猪口をゆっくり手にとり、口元に運ぶ。
心では「飲んでやる」という気持ちでも、アルコール許容量を明らかに超えている身体はそれを拒む。

口元まで運んでから、10秒以上躊躇い、ようやく口をつけた。

(あ…、も、う無理…、本当に無理…。し、んじゃう…。斎藤くん…に…。い、や、それは…。)

度数の強い日本酒を飲み、お猪口を手に持ったまま、俯いて、肩で息をする。
もう限界、これ以上はもう飲めない。
でも、斎藤に責任を負わせ、罰の対象にはさせられない。

そうなれば提示されている選択肢はただ一つ。
最悪の最低な選択肢だが、今の花崎にとっては垂らされた蜘蛛の糸に見えた。

「…、ぁ、はぁっ、はぁっ、ぁっ、脱ぎ…ます、からっ、もう、のめ…っ、せ…ん…っ。お酒、もう嫌ぁ…っ」

呼吸が荒く、まるでマラソン後のよう。
「脱ぐ」と宣言した瞬間、部屋にどよめきが広がった。

通常ならありえないことだが、もうお酒を飲まなくていいなら、服を脱いだっていい、そんな思考にさえなっていた。

ブラウスのボタンを一つ一つ、震える指で外していく。
ブラウスがはだけると、ブラ紐に見えていたのはベージュのインナーであることがわかった。

男性はすぐに胸を見てくる。それはここの社員だけでなく、街ゆく人々、男性であれば皆。
男性を信じていない象徴でもあった。

「脱ぎ、ました…。」

ベージュのインナーの他、肩には黒いブラ紐が今度こそ見えている。
肌はやはり真っ赤に染まっており、全身が汗ばんで、激しい呼吸で大きな胸が上下に揺れている。

男性臭い部屋に、若い女性の汗の甘酸っぱい香り、バニラエッセンスの甘い香水の香りが広がる。

【そう言っていただけると嬉しいです。
そして、早速甘えてしまうのですが、小スカに関してはどこまで可能でしょうか?】
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投稿者:斎藤 ◆CAWsgs3XCg
2024/07/26 00:48:08    (MEBCZ69u)
「いい、良いねぇ…花崎…想像以上に頑張ってくれるじゃないか…。」

普段からの無理難題も、苦戦はしてもなんとか突破して見せる花崎の鼻を明かしたいと考えている男も少なくはない。
無論、禿田や汗本に限っては、只の下衆。
より痴態、辱めを期待しているのは言うまでもない。

砂漠の中でオアシスを求めるように、グラスに注がれた透明な液体に救いを求めた花崎。
しかし結果は最悪も最悪。
日本酒ほどではないにしても、立派な酒。
それを対してアルコールに免疫もない物が不用意に口にすれば、毒以外の何物でもない。

「それにしても盛大に噴出したなぁ…花崎…。
ほら見ろ…、この辺の日本酒は…ぜ…んぶ、お前の噴出したジントニックが降り注いだぞ…?」

にやつきながら一つのお猪口を手に取る禿田。
それも漏れなく、花崎が噴出したジントニックがある程度は降り注いだもの。
そんな様子を見ながら、舌なめずりする汗本…、花崎の心中を察しているのか珍しく上機嫌の筋山もその視線を外さない。

「ん…ふぅ…。
ほれ…、1杯は私が処理してやったぞ…?
花崎のジントニック入り日本酒だ…ふはははっ…。」

吐しゃ物…とまではいわないものの、周囲のお猪口をまとめて汚す形となった花崎に追い打ちをかける所業。
焦点が定まりづらくなってきていることを理解しているのか、禿田の指先は花崎の反応を確認するように腰のあたりからそれとなく尻を撫で始めている。
そしてその視線は、緊張…不安…回った酒の影響で汗ばむ花崎の胸元。

「それにしてもこれだけの日本酒をダメにしたんだ…。
さすがにお咎めなしとはいかないなぁ…、汗本…そう思わんか?」

強制的に遅刻させ…、謝罪させ…逃げられない強制飲酒…の流れ…、全ては男どもの卑劣な罠。
そして鶴の一声のように禿田がそうつぶやくと、待ってましたと言わんばかりに、

「おっしゃる通りです部長。
お猪口数個分とはいえ、会社の経費で特別に飲めている物に変わりありませんからな。
相応の罰…を受けるべきかと…。」

互いに示し合わせたようににやつく下劣な男。
しかしここでもまた邪魔をするのが…この男。

「ば、罰なら俺が受けますよっ。せん…ぱいばっかり辛いのはおかしいですっ。」

斎藤だ。
恥ずかしげもなく身体を震わせながら、そんなことを言い出す。
放っておけるはずもない、そんな関係性が出来上がっていることを本人以上に周囲が理解していた。
それを含めての利用…、もちろんそんなことを知る由もない。

「ほぉ…、じゃあここにあるお猪口…。
お前が全てからにして見せろ…斎藤…、それができなかったら…花崎には…この場で…脱いで…謝罪してもらう…。」

脱いで謝罪してもらう。
初めて聞こえる明確な花崎へのセクハラ発言。
しかし咎めるどころか、どよめく宴会場。

「ぬ…脱ぐ…って、そ、そんな…。」

そんな言葉に一人動揺の色が隠せない斎藤。
しかし、その視線は確実に数回花崎の身体の方に流れた。

「それとも花崎…お前が全部飲むか…?
別に、今脱いで謝罪してくれてもいいがな…?

大事な日本酒を私のジントニックで汚してごめんなさい…と…。」

何を脱ぐ、どこまで脱ぐ、と言わないところがさらにあくどい。
まるでジントニックというドリンク名まで下ネタのように使って笑い合うあたりが、下衆を通り越して惨めさすら感じさせる中年達。
しかし、そんな余裕はもはやない。

強気で罰を受けると言い放った斎藤。
しかし、次の瞬間には花崎に助けを求めてしまういつもの視線。

「俺の…せいで…先輩が…。」

ぼそぼそと俯きながらつぶやく斎藤はどこか前かがみに座りなおすようにも見えて。


【ありがとうございます。
気に入って頂けたら嬉しいです。

理想はやはり貴女が濡れる事。
その為に使えるキャラを使える形で回していきたい。
そう言う意味で各キャラ魅力を出していきたいと思いますので、引き続きリクエスト、修正、追記はいくらでもください。

互いが互いのいいおかずになると、いいですね。】
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投稿者:花崎 ◆1Cz5bN8eQk
2024/07/26 00:04:52    (PUQBiqsO)

ガヤガヤとどうでもいい話で盛り上がっていた他の社員たちも、気がつけば花崎や禿田たちの方に視線が集まっている。
普段は生意気で偉そうに周りを見下している(と思われている)花崎が、標的にされていると、物珍しそうに、或いは良い気味だと、遠巻きに観察されていた。

「…私が飲みます…っ。斎藤くんは、黙って見てて…。」

当然、斎藤に飲ませられるわけがない。
一度でも飲んだら、きっと今みたいに次々押し付けられる。標的にされたら、コイツらはしつこい。

(ただでさえ、私のせいで斎藤くんに迷惑かけてるんだから…、お酒くらい…。頑張れ…、頑張れ…っ)

「ごく…っ、ごく…っ」

2杯目も日本酒を一口で飲み干す。
もはや心臓は、運動した時のようにドクンッ、ドクンッと強く高鳴り、一気に体温が上がっていくのがわかる。

節度ある飲み方だけしてきた花崎だからこそ分かる。もう、ここが限界だと。

しかし、いつの間にか次々お猪口が並べられており、今もなお筋山の手で日本酒入りお猪口が作られていっている。
その端には、馬鹿にするように添えられたカシスオレンジ。お酒を楽しむ時ならいいが、今はそれさえもアルコール過多に思える。

頬を桜色に染めながら、じっとテーブルの上のそれらを見つめていたが、斎藤の「飲めます」発言で覚悟を決めた。斎藤はきっと、自分なんかと関わらなければ、この会社でもうまくやっていた。本気でそう思っている。
だからこそ、可愛がる反面、浮いてしまっている自分の後輩にさせてしまったことに申し訳なさを感じていた。

「ごくっ…、んっ、…ごく…っ、ぷは…ぁ。ぁ、ぅ、…、ごく…っ、ん…っ」

斎藤を守りたいという気持ち、それから負けず嫌いな勝気な性格。
そのせいで、カシスオレンジを横目に日本酒を次々と飲んでいく。
お猪口が空になるたびに、「おお」だの、「さすが」だの、わざとらしい言葉が飛び交う。

(これ、何杯目…?やばい、汗止まんない…、声も聞こえ辛いし、吐きそう…。)

顔は桜色に完全に染まり、汗が滲んで額に前髪が張り付いている。
それでもなお、まだ許されない。お猪口を目の前に突き出され、無理やり手に取らされる。

「…すみ、ませ…っ、はぁっ、は…ぁっ、お水ください…。」

流石に一杯の水が欲しくなってくる。左手にお猪口を持ったまま、グラスに入った水を手に取って口をつけるが…

「…ぶふっ!?ぶッ、ゲホッ、ゲホゲホッ!!」

水と言って渡されたのはジントニックだった。
透明なカクテルとはいえ、普通簡単に分かるはず。
目つきもとろんと落ちてきた花崎は酩酊に近い状態であり、それが水でないことすら飲まなきゃ気が付かなかった。

水だと思ってアルコールを飲んだため、盛大に吹き出してしまい、お猪口の日本酒や口内のジントニックが机を汚す。

ブラウスは汗で肌に張り付き、一層体のシルエットを強調し、うっすらとだが、ブラ紐も透けて見え始めていた。

【楽しんでいただけていたら、とても嬉しいです。
斎藤くんの様子も想像していた以上に、私のイメージ通りで、素晴らしいです。

レスについてはこちらも同じで、勘違いをしていたりすることがあるかもしれません。
その際は指摘いただければ修正したり、その点を補完しながら進めてもらったり、とかでお願いいたします】
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投稿者:斎藤 ◆CAWsgs3XCg
2024/07/25 23:02:03    (gCCq/QvG)
「ほほぉ…良い飲みっぷりじゃないか…。結構いける口ということかな…?」

抵抗むなしく、口をつけることになった花崎。
そして幸か不幸か、一気に飲み干してしまう瞬間を周囲に晒してしまったことだった。

周囲への目配せ、それに視線で答える数名。
わざとらしくどよめく周囲が、否が応でも酒の場を盛り上げていく。

「せ、先輩…すごい…っす…。」

そして良くも悪くも…いや、最悪の空気の読み方をする斎藤は、日本酒を一気飲みした花崎に感嘆の声を漏らす始末。
それが禿田や周囲の行動に拍車をかけることになるとも知らず。

「すごいっす、じゃねぇぞ?斎藤。
お前もこれくらいやってもらわなきゃ…なぁ?」

斎藤を巻き込もうとする禿田の策略。
ちらりと花崎に視線を流しつつも、まるで出方を伺うように。

「お前もそう思うだろう…?花崎?」

そして正義感の強い花崎へのアプローチへとつなげていく。
卑劣…姑息…、しかし、その立ち回りはやはり役職者へと上り詰めただけあるとも言えるだろうか。

「ほら、花崎…。
お前が飲まないと次は斎藤だ…?どうする…?花崎…先輩…。」

取り繕う気もないその下劣な表情。
周囲の浮かべる表情も似たようなもの。
気づけば、徳利から注がれる日本酒はいくつものお猪口に並々と注がれていた。

「それとも、花崎には女の子向けのあまーい、カクテルの方がいいかなぁ…?口直しって言い訳をつけてもいいんだぞ…?ぐふ、ぐふふ…。」

右手に禿田、左手に汗本という最低の席位置。
酒も入っているといったところで、下賤な笑いも隠す気もないらしい。
挑発するように汗本の手に握られたカシスオレンジのグラス。

強気で日本酒を続けざまに口にするのか…、はたまたあざ笑うかのように選択肢として現れたカシスオレンジ。
強い酒で脳を抉られるか…、甘ったるい別の酒に理性を削られるか。
どっちを選んでも地獄を進むだけの二択。

品性下劣は言うまでもない…そしてその容姿は惨めにもほどがある。
そんな男に良いように囲まれても逆らえない状況。
しかし、結局、とどめを刺すのは斎藤の…。

「の、飲めますよ、俺っ。だ、大丈夫ですっ。」

震える中で絞り出した声…、そんな頼りないことこの上ない声を挙げさせることをかっこいい先輩は良しとするわけもない。


【花崎さんの男性経験に関しては承知いたしました。
時折、矛盾した描写をする可能性があります、適時見返して保管しているつもりですが、勘違いしていた場合は申し訳ありません。

文章量について。
配慮いただきありがとうございます。
魅力的な長文を割ってしまうようなことになって恐縮ですが、細かな1レスにも敏感に反応していきたい。
という思いがありまして、一応提案させていただいたので嬉しいです。
ちなみにですが、募集者かどうか、注文を付けた手前、というのはあまり気にしないでください。
私も素敵な内容に今もかなり興奮気味です。
ですので、互いに前のめりで…良しとしていきましょう。

展開によっては長くなったり短くなったりもあると思うので、適時ということで。
相談しながら進められれば最高ですね。】
13
投稿者:花崎 ◆1Cz5bN8eQk
2024/07/25 22:26:49    (nT0ALjbf)

頭を下げて少しの前間が空き、課長である汗本の低い声が響く。
誰のせいで遅れたんだ、と言い返したくもなるが、飲み会が始まってからいきなりモメるわけにも行かない。
ここは社長の知り合いが営んでいるという居酒屋であり、社内と同じくらい透明性のない場所だ。
ここは従うべきと判断し、頭を上げ、鞄を端に下ろし、勢いよく叩かれた禿田の横の座布団に腰を下ろす。

(いきなり調子に乗りやがって〜…。斎藤くんは…、少し離れちゃったけど、大丈夫かな…。)

女性の中では身長が高めな方の花崎も、禿田や汗本に囲まれると、どうしても小柄な女の子に見えてしまう。

そんな中にあっても、斎藤をチラリと心配そうに見つめていた。
花崎の目の前に日本酒が並々に注がれたお猪口が差し出される。

「は、はあ…。えっと、に、日本酒…?別に私、好きじゃ…」

あまり意図が読み取れず、聞き返す。
そもそも花崎はあまりアルコールが得意ではない。
斎藤が初契約を手にした飲みの席でも、ファジーネーブルやピーチフィズなど、いわゆる女の子が好むカクテルを口にするのみ。
その上、要所要所で水を頼むほど。

空きっ腹に日本酒など飲めるはずもなかった。

(…わざとね、コイツら…っ。斎藤くんも巻き込んで、飲まなかったら斎藤くんに飲ませる気でしょ…。)

「…いえ、なんでもないです。禿田部長、お心遣いありがとうございます…。」

お猪口を手にして、隣の禿田部長に会釈し、ふぅっと気合を入れるように呼吸してお猪口に口をつけた。

こくっ、こくっ、と喉を鳴らし、一気に飲み干して見せる。

(マッズ〜…、日本酒って何が美味しいの…?苦いだけでしょ…。とはいえ、飲み干してやったわ!こんなので困らそうたってそうは行かないんだから…っ)

飲めない花崎を詰めよう、という魂胆だろうと思っており、お猪口とはいえ一気飲みしてやったことに、少し勝ち誇った表情を浮かべる。
まだたったの一杯だが、心拍数が多くなり、鼓動が強くなるのを感じる。

「花崎、コレもなかなか美味いぞ。どれ、注いでやるからな」

汗本が徳利を手に持ち、花崎の手にあるお猪口に無理やり注ぎ始めた。
流石に少し目を見開き、せっかく飲み干したお猪口に再度日本酒が満たされていくのを見つめていた。

【リクエストの採用ありがとうございます。お考えの流れやプレイの破綻などがあったりしたら、遠慮なくお伝えくださいね。
花崎の男性経験の設定についてお考えいただき、ありがとうございます。
後者の男性経験ありでいきますね。
普通の恋愛をし、大学時代には同棲もしていて、相手から求められたら生理じゃなかったらするし、花崎から求めることもありました。
それは相手を愛しているから。好きでどうしようもないから、セックスをするし、それは愛を確かめる手段だと考えていました。
しかし、相手の浮気を知り、男にとってのセックスは、ただの性欲処理。「本当の恋や愛じゃないんだ」と悟り、軽い男性不信になっている
という感じでお願いします。

…それと、文章量なのですが、本当にすみません。
私も「長くない?」と思いつつ、序盤で後輩くんと仲良くしている場面をやりたかったのですが、非エロの部分をゆったりやっても…と思い、いっぱい詰め込んでしまいました。
こちらが募集しており、あれこれ注文つけてしまった手前、あまり受動的になりすぎるのも…と思い、肩に力が入っていたかもしれません…。

今回くらいでどうでしょうか?
私もあまり重荷にならない程度にしつつ、調整していければと思います】
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投稿者:斎藤 ◆CAWsgs3XCg
2024/07/25 21:41:27    (gCCq/QvG)
結局、どういう状況でどういう内容の仕事を振られた時も、花崎の対応は変わらなかった。
自分にも責任がある、一人でどうにかできるような問題じゃない…と。

1割…、いや、1%でも自分に非がある部分があるなら彼女は自分を責める。
正義感の強さか…、元来持ち合わせている性格なのか。
あるいは、今はもう辞めてしまった元同期への罪滅ぼしのようなものか…、
斎藤自身のこの先を案じ、転職を考えつつも立つ鳥跡を濁さずというかのように、教えられることは全て…という考えなのか…。

花崎にしてみれば、それら全てでもあり、もっと他にも思いを巡らせていることがありそうだ。
結果そこに付け込まれていることに、気づけないほど必死にならざるを得ない。
環境と自身の性格や価値観の相性が悪すぎる。
その相性、というのも、社でふんぞり返り心無い言葉を浴びせ続ける卑劣な男たちにとって都合の良い相性の悪さ。
予想通りと言うべきか、花崎の居ぬ間に斎藤に押し付けた仕事でさえ、結局は自分の責任とまで言い出しそうなほどなのだから。

「ほんと…すいません…。俺がもっともっと仕事できれば、先輩にこんな迷惑かけなくて済むのに…。」

斎藤の言葉は事実だった。
しかし、半分である。
仕事ができようができまいが、男達には関係はない。
10任せて10できるなら、11、12と与える量を増やすだけの事。
誰しも許容量を超えれば注意力が散漫になり、焦り、不安、理不尽と理解していても、心無い言葉で煽られれば、負の連鎖。

半分は斎藤の肝の弱さ、新人だから、ベテランだから、先輩だから、後輩だから、ではなく、通すべき筋を通した話、受け答えができればこうはならないのかもしれない。
とはいえ、それが可能なほどの自律した意思と自尊心を持ち合わせて仕事ができるタイプの人間だったのなら、きっとこの会社に来る前に、他企業で採用されていただろう。

起こるべくして起こっている現状といっても、過言ではないのかもしれない。
それでも花崎は任された立場を全うしようと、手を変え品を変え、話題を変え、場所を変え、斎藤のモチベーションの維持に努めている。
違う場所で、違う出会い方をしていれば、よりよい先輩と後輩になれたのかもしれない。

「彼女…?
居たことないですねぇ…、彼女いない歴=年齢っていうやつですよ、先輩。
え、先輩もなんですか…。」

何とか押し付けられた仕事をこなしながら、他愛ない話でモチベーションを繋いでいく。
どこまで本気で言っているのか計りかねながらも、二人での飲みの話になれば、今の気持ちも多少は晴れるのかもしれない。
退社できる状態までこぎつければ、謝罪の件を先に確認され

「えぇ、もちろんです。
というか、俺が悪いんで…、俺から謝ります。
その後のは、先輩と飲み直しか…、それなら頑張れそうです。」

浮かべる微笑みに嘘はなかった。
行きたくはない、入社2か月でそう感じているのだ、でも、花崎はもっと行きたくないはず。
自分だけ逃げるわけにはいかない…、そんなことを腹で考えながら、本音と建前の混じる返答だった。


「…っ、花崎、斎藤2名、到着しました。遅れて申し訳ありませんでした…っ!」


……
………


-30分程前-

「ぐふ…、ふぅ…なぁ、筋山(すじやま)…。花崎…どれくらいで来ると思う…?」

額に汗を滲ませながら、気色の悪い笑みを浮かべてビールジョッキを片手に隣に座る、Yシャツの上からでも引き締まった身体が浮き上がったいかにも体育会系…と言った男に声をかける。

「そっすねぇ…。結構な量だったと思いますけど、花崎…仕事はできますからね…。
二人で協力して…1時間…いや、30分くらいで形にしてくるんじゃないですか?汗本(あせもと)課長はどう思います?」

花崎の2年先輩に当たる筋山。
仕事の出来も良く、社でも一、二を争う成績を残している。
時折自分よりも結果を残していた花崎のことをあまりよくは思っていないが、実力を見る目はあるのか、結果的に二人がどの程度の遅刻で登場するのかは当たっていた。

「ぐふ…、ふ、1時間くらいじゃないのか…?」

世渡りだけで出世し、課長職の汗本。
女の身体に目がないタイプ、花崎の同期だった女子社員へのセクハラも特にひどかった男。
しかし、さらに上の幹部たちへの蜜、貢ぎを欠かさないことから事は基本的にもみ消され、今の地位を確立している。
反抗的な態度が取れているのはもはや、花崎くらいのもの。

「何分でも一緒、遅刻は遅刻…社会人としてあるまじき行為だろう?」

脇から口を挿むように、禿げた頭頂を脇の毛で必死に誤魔化そうとしている惨めな容姿の中年。
禿田(はげた)部長。
前述した汗本の適時の立ち回りで最もと都合よく甘い蜜を啜っている男。

その他で参加している取り巻きも、この二人に目を付けられないように時には前のめりになって、セクハラ・パワハラに加担している。

「ふふっ、そうですねぇ…禿田部長…。
花崎にはどんな謝罪がお似合い…でしょうねぇ…ぐふふっ…おっと…着たみたいだな…。」

卑劣な男たちによる、男たちの為の生贄…。
下劣…、醜悪…、不純な…文字通りの地獄が、花崎自身の謝罪の声から幕を開ける。
反応を見るよりも早く、二人は頭を深々と下げる。
取引先への謝罪でもここまで頭を下げないのではないか…と言えるほどに。

既に宴会場と化した広間にはムッとした男臭い熱気と酒の香り。
斎藤の歓迎も兼ねている…?そんな雰囲気は微塵も感じさせない。
そして、意図の見えない提案が汗本から飛び、泥沼への一歩へと変わっていく。

「花崎、そんな見せかけはいらん。
謝罪とは誠意を見せてこそ謝罪…、まずは禿田部長のお隣りへ伺うのが筋という物だろうっ。」

言葉だけで聞けばそれっぽいだけに余計にたちが悪い。
そして、その言葉に口元が緩む禿田。
隣に座れ…とでもいうかのように、隣の座布団を叩き、掘りごたつ式の宴会場。
そんな様子を周囲も何かを期待するようにちらちらと、雑談を交えながら視線を送る。

「花崎…、謝罪もそうだが…まぁ、仕事は終わったんだ…。
まずは一杯飲みなさい…、謝罪は後でも構わん…。
ほれ…、日本酒…好きだと聞いているぞ…?」

四六時中作業に追われ、空腹も絶頂。
そんな空っぽの胃袋に、強めのアルコールが入ればどうなるか…、常識的に考えればわかる。
しかし…

「さすが禿田部長、お優しい。
花崎、お礼を申し上げてまずは一杯頂きなさい…。」

飲まないなどあり得ない、外堀から埋めるように空気を固め、さらに…。

「ほれ斎藤…、これがうちの定期飲み会だ…。
先輩の飲みっぷり、よく見ておきなさい。」

どう考えても明らかなパワハラ。
しかし、雰囲気に押された斎藤…、謝罪もそこそこに。

「は…はい…。勉強させていただき…ます…。」

俯きながら、ちらちらと花崎に視線を送るような始末。
高身長…、花崎が驚くだけあって、容姿は悪くない。
しかしこのバツの悪さ…、肝心な時の気の弱さ…、特定の相手ができないことの理由なのかもしれない。


【あまり大人数を抱えても何が何かわからなくなるので、名前を出して登場させるのは頂いた3人にしようと思います。
子どもじみたネーミングですが、わかりづらくなるよりはいいかなと思い採用しました。
気になる点はおっしゃってください。

リクエストの件、ありがとうございます。
今回だけでなく、基本展開がおかしくならない限りは、リクエストは即時で対応していこうと思います。
せっかくのご希望がお流れになるのも寂しいと思いますので。

花崎さんの男性経験の部分で言うと、後者がいいかなと思います。
概ね、いただいている内容でいいかと思います。
男性不信も良いですし、例えば性行為は特定の相手がいてこそ成り立つもの、そう言う相手としかしないのが普通、というシンプルに神聖なイメージを持っている。
が、謝罪や責任感、酒の勢いからなし崩し的に痴態の限りを晒させられていく中で、自分の大事にしてきた価値まで壊れ始めてしまう。
みたいなのも面白そうだなと思います。

有体な表現で言うと「嫌なのになんで興奮するの。」「あり得ないのに何で気持ちいいの」みたいな感じでしょうか。
あくまで一提案です。


あと、ご相談なのですが文章量はこれぐらいがずっと続きそうでしょうか…?
懸念しているのは、レスの前半部と後半部でもう場面が変わってしまっている点、なんですよね。
今回は導入みたいなものなので、特に問題ないのですが、今後「掘り下げたいな」「広げたいな」って感じたレスがあったとしても、レスの後半ではもう場面変わってる…みたいなことになったらちょっともったいないな、率直に感じました。

かといって、こうしませんか?みたいな案があるわけではないのですが、
せっかく素敵なお話を描いてくださっているので、漏らさずしゃぶりつくすための手段を模索したい感じです。
宜しければその辺りのご意見もいただけると幸いです。】
11
投稿者:花崎 ◆1Cz5bN8eQk
2024/07/25 00:21:51    (0d8yg5Ol)

「いいのいいの、斎藤くんは気にしなくてさ。そもそも契約書とかちゃんとチェックできてなかった私の責任だし。せっかく契約取り付けたのに、ケチつけちゃって本当ごめんね。」

斎藤がミスを犯した契約も、自分の成績を少しでも上げようと、ちょっと任せきりにしてしまった部分があった。
そのせいで、チェックが漏れていたこともあり、単純な数値ミスとはいえ、花崎の性格からして、完全に斎藤のせいにもできない。

「あははっ、その気持ちだけで十分だよ。とりあえず、お昼食べて飲み会のことは忘れちゃおっか。景気付けにお寿司でも奢ってあげるからさ」

自分のために憤ってくれる斎藤に優しく微笑みつつ、腕を引いてこっそり社外に出る。
二人揃って外出するところを見られると、「またサボりか」「ホテルで教育でもしてのか?」と悪口が飛んでくるためだ。

花崎はもう飲み会のことはなるべく考えず、自己の契約はさておいて、斎藤の契約本数を伸ばすことにした。


……

「…ねえ、なんで私トイレ行ってる間にこんなに仕事振られてるわけー…?」

今日は飲み会当日。
強制参加であるため、各々午後は基本的に簡単な仕事のみ行う。御多分に洩れず花崎達も軽い書類整理や取引先面談のフィードバックを行なって定時に終わるつもりだったが、花崎がトイレに行っている間に、大量の仕事を任せられた…、もとい押し付けられて右往左往している斎藤がいた。

ゲンナリとした表情を浮かべつつ、机に広がる書類に手をつける。「ごめんなさい…」と間に受けて謝る斎藤の頭を軽く撫でつつ、

「嘘嘘、冗談だって。それより、こっちこそごめんね…。ほら、私職場で浮いてるというか、孤立してるし…、それが先輩になったからには、こういうとばっちりもあるよねえ…。」

花崎からすれば、自分のことで斎藤を巻き込んでしまっている感覚だった。
昨年まで妹のように可愛がっていた同期の結衣ちゃん。小柄で愛嬌のあるタイプで、本当に可愛らしかった。

しかし、ここでは狼の群れに混じる子羊であり、目を離すとセクハラされたり、嫌がらせを受けていたため、何度も間に入っては守ってきたのだった。

(結衣ちゃんどうしてるかな…。少なくともここよりかはいいところで働けてると思うけど)

仕事を押し付けておきながら、偉そうにノシノシ退社する男達を睨みつけつつ、嫌味なセリフにも無言で対応する。
「遅れんなよ」というくせに、明らかに終わらない量を与えてきている。
しかし、放って飲み会に向かえば、明日大きなトラブルが待っていること間違いない。

「はあ…、あとはえーっと…?コピーして、ホチキス留め…、30組み…!?終わるわけないじゃんこんなのー…、ねえー…。」

預けられた仕事はほぼ単純作業。
どう考えても今日やらなきゃいけないことではないが、やらなければ槍玉に挙げられるのは、任せられた斎藤。

ぶつぶつ二人で愚痴を言いつつ、ちょっとふざけ合いつつ、仕事を片付けていく。

「ねえ、斎藤くんってさ、彼女とかいるの?…えー、意外っ。結構モテそうなのに。からかってるわけじゃないって!真面目で優しくて好青年じゃん、女の子は放っとかないって。」

ぱちっぱちっとホチキスを綴じる音だけがオフィスに響く。時計の針は飲み会開始時間を指していた。

「ん?私?…彼氏いないよー。こんな職場じゃ出会いもなければ、出会いに行く時間もないって。」

告白されたことは何度もあるが、その度にあんまりピンと来ることがなかった。
雑談の流れでお互いの恋愛事情に触れてしまい、ちょっとだけ気まずい空気が流れる。

「もう間に合わないね…。ねえ、飲み会バックれちゃってさ、ウチで二人で飲む?」

クスクス笑って隣に座る斎藤を見つめる。
少し顔を赤らめて狼狽えた彼を見て、あははっと破顔し、ゆっくり首を振る。

「本当にそうできたらいいんだけどね、そっちの方が1000倍楽しいしね。…けどまあ、行かなきゃまずいことになるだろうし…。急いで行こっか。」

ここで抜けて、二人で花崎の家に行けたらどんなに幸せだったか。
ここが最後の引き返せるポイントだった。

そうとも知らず、オフィスの電気を落としたり、施錠して着々と退勤の準備を進める二人。
会場の居酒屋に近づくにつれ、少し焦りを感じ、全身が汗ばんでくる。
それは決して、蒸し暑い外気のせいだけでは無かった。

(予定より30分遅れか…。もうだいぶお酒飲んで出来上がってるんだろうなあ…。…あー、絶対トラブルになる…、最悪…。)

ただでさえ二ヶ月連続成績最下位という弱みを抱えた中、30分の遅刻はあまりにも重い。
会場の小料理屋に着くと、すでに奥の方からワイワイ騒ぐ耳障りな声が聞こえる。

「…私が遅れてすみません的なこと言うから、ごめんだけど、斎藤くんも頭下げてちょうだい。二次会とか多分あるけどさ、どうせ三、四時間の我慢だから。…終わったらさ、本当にウチ来て飲み直してもいいし、ね?」

パンプスを脱いで靴箱に入れ、廊下を早歩きで進みながらコソコソ笑い合う。
斎藤と飲み直すという楽しみがあるなら、このつまらない飲み会もきっと乗り切れる、はず。

そう思いながら、襖を開ける。

(ぅ…、コイツら完全に飲んでる…。…、我慢、我慢…。)

襖を開けた先には、すでに空になったビール瓶や酒が入って顔の赤い男性達がいた。
酔って上機嫌な声が漏れていたものの、スッと無表情で花崎達を見つめている。

「…っ、花崎、斎藤2名、到着しました。遅れて申し訳ありませんでした…っ!」

パンツスーツの前で手を組み、90度折り曲げて頭を下げる。パーマがかかった髪が垂れ、うなじが顔を出した。

それとほぼ同時に斎藤も頭を下げ、二人の地獄の時間が始まった。

【素敵なレス、ありがとうございます。こちらのイメージした通りの、嫌な男性社員達ですね。
斎藤さんの体型や容姿は、よろしかったら中肉中背、それなりに整った顔立ち、が好きかもです。

他諸先輩方については、さまざまな方がいると思いますが、
・筋肉質でマッチョな体育会系
・小太りで汗かきなおっさん
・ハゲたおっさん

などなどがいらっしゃったら嬉しいです。

飲み会の内容のリクエスト…でもないのですが、どこかでお酒を次々に飲ませられるシーンがあると嬉しいです。序盤でもいいですし、後半でも構いません。
急アル症状を起こすも放置され、慌てた斎藤くんに介抱されるも、目を覚ましたら覚ましたで…みたいな。

ちなみに花崎の男性経験についてはどういったのが好みでしょうか?

処女の場合・・・告白されて、何度かお付き合いしたことがあるものの、性行為に嫌悪感があり、相手を好きになることがよくわからず、別れるを繰り返した。

非処女の場合・・・高校時代に一人、大学時代に一人、お付き合いをした相手がいる。大学の頃は同棲もしていたが、浮気が発覚して別れた。それから男性に対して不信感を抱くようになる。

とかだとどちらがお好みでしょう?
(もちろんそれ以外の過去などお好み要素があったら教えてください)】
10
投稿者:斎藤 ◆CAWsgs3XCg
2024/07/24 20:26:49    (Usi/vb23)
「あ、はい…。
2か月に1回の飲み会は全員参加…とお聞きしました…。」

4月入社の斎藤。
魅力的な教育係に恵まれた、と思ったのも束の間。
挨拶ついでに聞いていた職場環境の悪さを肌で感じている中で初めて迎える、恒例の飲み会、なるものについての話だった。

飲み会そのものが嫌いなわけではなかったが、普段から柔らかい笑顔を崩すことのない花崎の少し曇った表情を見ていれば、ミスを重ねる新入社員とてある程度は想像ができてしまう。
ろくでもない飲み会なのだろうな…と言うことは。

先輩とは言っても、年齢はさほど変わらないと聞いている。
何度も、こんなに良い人がなぜこんな会社に残って頑張っているのか、聞きたくなるほどいい意味で浮いた存在に映っていた。

一周回ってなんで怒鳴られているのかもわからなくなってしまう職場環境の中で、自分のミスも自分事のように。
真摯に、ひたむきに接してくれる花崎という先輩。

「あの…、何かあっても、ほら…だいたい俺のミスが原因じゃないですか…。
ちゃんと、謝ります。
先輩の所為じゃないですから、むしろそれをかばって一緒に謝ってくれて…、ほんと…何時もすいません。

だから先輩は…、かっこ悪くなんかないです…。
かっこ悪いのは…あいつらじゃないですか…。」

あいつら…、と口にしながら、普段から何かにつけて罵詈雑言を浴びせてくる諸先輩方に視線を送る。
もちろん、面と向かって口答えするほどの経験もなければ、男としての意地、のようなものもない。
体裁を繕うように、そう言ってはみたものの、自分の代わりに怒鳴られている花崎の間に入って謝罪、という行動に結びついたことは一度もなかった。

仕事自体は真面目に取り組んでいる。
普通の会社で、普通の環境に恵まれれば、普通の結果を残し、普通の生活ができるタイプの人間ではあると思う。
しかし、肝心なところでは委縮してしまい、開いた口からは言葉は出てこず、そのまま閉じてしまうのだ。

そんなたらればを、入社から何度口にしたことか。
そんな根っこの弱さ…、それが結果花崎の心をさらに追い込む形になってしまうとは、花崎はおろか、斎藤自身もわかっていない。



……

「やっと飲み会月じゃないか…。
先月、今月と花崎の成績…把握してるよな…?」

「あぁ…、上手くいったんじゃないか…?
あの斎藤とか言う新人…、頑張っちゃいるが…、その頑張りがちょうどいいネタ、になってくれそうだもんな…?」

「確かに。
それにつけて、花崎のあの無駄に高いプライド…、へし折るにはいい機会じゃないか…。
唯一の拠り所だった、同期も…止めちまったしな…?何ちゃんだっけ…?」

「忘れちまったな…。
ちょっと飲み会でふざけただけなのによ…?その付けも、花崎に清算してもらうとするか…?
楽しみだねぇ…。」

花崎たちの飲み会への懸念は的中していた。
いや、それ以上の状況が巻き起ころうしてしているかもしれない。

社御用達の居酒屋。
そこで行われる定期的な飲み会は、関係者以外がほぼ立ち入り禁止のブラックボックスのようなもの。
それが、じわりじわりと暑さも増してくるこの季節に、やってこようとしているのだ。


「おい、花崎。
今回の飲み会は斎藤の歓迎も兼ねてんだ。
遅れんなよ?先行ってるからな?」

いつものように膨大な業務を花崎…ではなく、斎藤に押し付けることで、それを良しとしない花崎が身代わりになることを想定した業務振り。
確実に間に合わない飲み会開始時間からの参加は、狙った引き金のように男たちをにやつかせ、我先にと社を後のしていった。

「お、俺も急ぎます。
俺のせいで先輩ばっかり怒られるのはほんと、勘弁なんでっ。」

と息巻いて業務に取り掛かるも、当然というべきか開始時間はまもなくという時間に。


【とても分かりやすい導入でありがとうございました。
補足も入れてくださっているので、何一つ違和感も抵抗もありません。

あとはこちらがどれだけ期待に応えられるか、にかかってきますね。
頑張らないと。

こちらの体型や容姿などにお好みはありますか?
あるいは周囲の諸先輩方の体型等も含めて。】
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