貴女ならナンバーワンになれるわよ、と言われたとの咲夢の言葉で
（スカウトか……確かに咲夢ならナンバーワンだろうな。まったく情報を知らないってのも危ないし…）
『あの女性は、夜の飲食業のスカウトだと思うよ。』
『スナックとかガールズバーとか、もしかしたらキャバクラって店かも」』
『確かに話し相手だけで、相手の女性に対して、触るの禁止のとこもあるけど、触ることを前提、もしかしたらそれ以上のことも、ってところもあるから、基本街で声かけられたところでバイトってのは、止めてね。』

そんな話をしていると、水族館がある駅に着く。
『さぁ、着いた、降りよう。』

「あっ、待ってませんよ。
今すぐそちらに行きます、すみませんが失礼します。」
妙齢な女性に頭を下げＩＣカードを使い改札内へと入る。

「今、名前呼ばなかったのはあの方に知られないようにですよね？
ありがとうございます、接客業のアルバイトのお誘いだったのですが座ってお話してお酒を少し飲んで？
貴女ならナンバーワンになれるわよ。と言われましたが何のお仕事か判りません。」

手を差し出し繋ぎ階段を降りていくと水族館へ向けての電車がホームに滑り込んでくる。
「楽しみです、ライトアップイベントのショーがしてるんですよね？」

咲夢からのメールを見ながら
（咲夢のほうが好きです、か。(笑)）

そんなことを思っていると、唐突に昔のことを思い出す。
『そうだ，あの時も駅待ち合わせだったっけ。咲夢はスマホを貸してほしいと言われただけとか言ってたけど……』
またナンパされてやしないかと心配になり、華丘駅に到着した電車から飛び降り、階段を駆け上がる。
すると改札の外で、妙齢の女性と話している咲夢の姿。

少し声を張り上げ
『ごめん待った？そのまま改札抜けて。ICカードだよね。』
言い終わるころには、咲夢の目の前に。
名前を言わなかったのは、今後のセキュリティのため。

将からのメール、ハートマークが付いている。
咲夢からもしたほうがいいのか……。
［改札付近で待ってます。
咲夢の方が将さんのこと好きですからね。（ハート）］

華丘駅に到着すると運転手さんにお礼を言い下車すると改札付近へ。
（今日は誰にも話しかけられませんように……。）

と思っていたが早速、声を掛けてくる人が。
見知らぬ人：お嬢さん、接客業に興味ないかしら？
「接客業、本屋さんでアルバイトしています。」
見知らぬ人：立ってじゃなく座ってお客さんとお話するのよ。

頭の中にクェッションマークが沢山浮かぶ。
（座って？？お話しですか？？）

不思議な顔をしている咲夢にその見知らぬ女性は貴女ならナンバーワンになれるわよ。と


実際、高校時代、制服なのに水商売の方にスカウトされました。(・∀・)
流石にナンバーワンとは言われませんでしたが。

仕事が終わり、取引先の最寄り駅まで歩いていると、メールの着信。

『バス乗ったってことは、15分位で華丘駅か。（どれくらいにしてましたっけ？忘れちゃったから適当に(笑)）ちょっと俺のほうが遅れるかなぁ。。』
メール：[さっき打ち合わせ終わって、駅まで歩いてるとこ。待ち合わせ場所改札前にしない。もしかしたら俺のほうが遅くなるかも.愛してる（ハートマーク）]

ハートマークは、絵文字と思ってください(笑)

昨夜、学校帰りに将さんにデートに誘われた。
「はい、嬉しいです。
夜の水族館行った事ないですがニュースで観た時、素敵だなぁ…って……。」

今朝はいつも通り食事をして荷物を少なくするために昼食は学食にしよう。
りんちゃんにメールしてお昼一緒に……。
楽しみすぎて授業に集中出来ない、何だかソワソワして…。

昼食時、りんちゃんに。
りんちゃん：今日の咲夢、落ち着かないし服装もよそ行き過ぎない？

将さんと帰りにデートに行くと笑顔で話すとまたマイマイに絡まれてしまう。
茉生：いいなー、あーしも行きたい。
りんちゃん：デートに着いて行くなんて随分と無粋なのね。
茉生：何か最近、鈴子さんも冷たくない？

「それはマイマイさんが咲夢の恋人にアプローチするからではありませんか？」
りんちゃん：そうだよ？親友の恋人にチョッカイ掛けようとする人と何故仲良くしなくちゃいけないの？
茉生：結婚してるわけじゃかいんだし自由恋愛じゃん？
「婚約はしてますよ。」

お昼はこんな感じで話して午後一限目が終わるとパウダールームでメイクを直すと二人に別れを告げバスに乗る。
メール［将さん、今バスに乗りました。］


こんな感じでどうでしょう？(人*´∀｀)｡*ﾟ