部屋に入ってすぐ 「今日は任せる」って 向こうから言った 手首に縄を回す前に 止める合図だけ確認した そこまで済んだら もう普段みたいには扱わん 椅子に座れ 背筋伸ばせ 勝手に膝を動かすな こっち見ろ 返事が遅れたから 顔を上げさせて聞いた 「聞こえんかった?」 息が浅くなって 小さく「はい」 でも、すぐには次へ行かん 動けるのに動かず 僕の言葉だけを待たせる 僕が好きなのは 縄そのものじゃない ほどいてもいいのに 僕がほどくまで 黙って待ってる時の顔 まだ終わりとは言ってない 勝手に力を抜くな ほどくまで そのまま。