「はあぁ!?下着を盗まれたの!?」とあるカフェで友人と過ごしているときに、あまりにも浮かない顔をしている友人を問い詰めた結果、比較的近所に住んでいる友人から信じられない言葉を聞いてしまう。思わず大きな声を上げてしまい、周りを見渡すように首を竦めて顔を赤く染め俯いてしまう。「ねぇ…それホント?気のせいとか思い違いとかじゃなくて?」コソコソと囁くような声色で友人に顔を寄せて話を聞いてみる。「ホントなの?信じられない…下着を盗まれたって…それってショーツでしょ?ブラも盗まれた?」状況を聞き取るように事細かく問い詰めると、友人は何故か申し訳なさそうに俯いてしまう仕草を見て…。「ゴメンゴメン…貴女が悪いわけじゃないんだけどさ…下着泥棒って事でしょ?警察とかは?言った?」あれこれ話すうちに、自分の中で何かが切り替わるような感覚に襲われ、それを覚られないように言葉では完全否定するような言葉を並べ…。「ちょっとホントに信じられないんだけど…。だって下着盗んでどうするつもりなのかしら…。下着を盗む男の人の気持ちなんて理解できない…。盗まれた女の気持ち考えてないんだよね…きっと…。気持ち悪いし…あり得ないよ…。」そんな話をし、また今度と言って別れたあと…。「下着泥棒って…。干してあるパンティ盗んでいくんだよね…。洗ってあるからって言っても…その日に穿いてたパンティなんだもんね…。」部屋に一人、窓辺を見つめながら呟く私の頭の中には、よからぬ妄想が拡がってしまう。盗まれた下着をニヤニヤと崩れた笑みを浮かべる男に悪戯される様…自分の使用済みの下着を悪戯される卑劣な行為に何故か鼓動が高鳴ってしまった…。普段から女性の一人暮らしの危険性を考えて、洗濯物は室内に干すように心掛けていた。もちろん天気のよい休日など、自宅に居る間はベランダに干すこともあったが、それでも下着だけは外に干すことはなく、盗難に遭うことなど考えたこともなかった。「盗まれたって…そんなの…外に下着を干すのが悪いんじゃない…。盗んでくださいって言ってるようなものだよ…。」窓辺に吊した下着を見上げながら呟いた。下着を盗む者も悪いと思うものの、外に干す行為そのものにも問題があるのではないだろうか…。そんな事を考えていると、もし自分がベランダに下着を干したら…そんな想いにそそのかされたように興味を抱いてしまう…。「まさか…。まさかね…。そんなにどこにでも現れるはずなんて…。下着泥棒が私の家まで入ってくることなんてないよ…。ここ…結構奥まってるし…。」昼間こそ何も危うさは感じないものの、夜ともなれば辺りは暗く、周りの家々が照明を落としてしまえば、私の部屋のベランダは暗闇の中に溶け込んでしまう。道路からの明かりも届かない暗闇の中、もし…下着を干してしまったら…。「ここまで入ってくる人なんて居ないよ…。ベランダに干したって…洗濯物の中にパンティが有ることだって暗闇じゃ見えないし…。」自分に言い聞かせるように呟く言葉は、ここは安全だと思い込ませようとしているのか…。暗闇に紛れて侵入しやすく犯行に及びやすい事を再認識させるためだったのか…。「もしも下着泥棒に狙われてたら…。まさか私の部屋に限ってそんな事なんて…ねぇ…。」ここなら盗まれる事はないと言い聞かせ、安全だと思い込ませ、試しに干してみたら…とそそのかすような言葉に背中を押されたように、洗濯機の中で洗い上がっていた衣類を吊し、あろう事か他の衣類で隠す事もせず、どちらかと言えば目立つように赤や黄色、濃いピンクと言った派手ないろを選んで外側に下着を吊しベランダに掛けてみる…。「大丈夫…うちは下着泥棒なんて来ない…。私のパンティは悪戯されたりしないから…。」普段ならあり得ないような行動をまるで正当化するかのように呟き、カーテンを引いて部屋の明かりを漏らさないようにキッチリ閉じる。
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ベランダの様子を窺うでもなく気に掛けていた事に間違いはない。安全だ大丈夫だと言い聞かせた呟きにはやはりその言葉の裏の意味があるように思える。「もし盗られてしまったら…。でも…まさかね…。」その夜は何度となく呟いた言葉。その度に頭の中に映しだされる下着の使われ方を頭をブルブルと振っては掻き消していたのだから…。カーテンをほんの少し開けて外の様子を見てみる。「まだ起きてる家はあるみたい…。電気がついたままの部屋…。あの明かりがあればこのベランダは明るいし…。」何回も確認したはず。とは言え洗濯物のひとつひとつまでは確認していなかった。もちろん、暗闇に沈むまでは犯行に及ぶはずはない。そんな安易な考えが間違っていたのだろうか…。犯行の手際の良さが私に気づく隙を与えなかったのか…意識の有るうちには盗られたと認識することはなく、いつの間にか部屋の薄暗い明かりの中で深い眠りに落ちてしまった。翌朝、小鳥のさえずりに目を覚ました私は、恐る恐るカーテンを開けてみる。もちろん勢いよく開けても問題はないはずなのに、何故か自分が悪いことをしているような後ろめたさからなのか、そっと覗き込むように開いたカーテン。「大丈夫だよね…なくなってないよね…。」それは盗難に遭って居ないときに自分自身がガッカリしない為のおまじないのように呟き、その言葉の裏側のほのかな期待を隠す為の自分への言い訳だったのか…。「えっ!?うそっ!?足り…ない…?確か…3枚干したはず…。」自分の目を疑った。自分自身の記憶すら疑うかのような感覚。確かに3枚干したはず。赤と黄色と濃いピンク…。わざと目立つように派手な色を選んで他の衣類で隠す事もせず、あえて外側に下着を並べたはずの1枚…一番派手な赤い下着が無くなっている…。「うそっ…ホントに盗まれた!?」慌ててベランダに飛び出て辺りを見渡してみるものの、紛失した1枚はどこにも見当たらない。「風で飛ばされたわけじゃないよね…やっぱり…えっ…でも…まさか…。」まだ現実として受け止められない私は、盗難以外の理由を考えようと必死に思考を廻らせる。それでもちょうど良い理由なんて見つかるはずはなく…。「盗まれた…!?ホントに盗まれたの…!?けっ…警察…。えっ…でもなんて言ったらいいの…?下着泥棒に遭ったって…?そんな恥ずかしいこと…言えるわけない…。」自問自答を繰り返しながらも、頭の中では現実として起こった事象を受け入れるしかなく、何度となく繰り返していた妄想が、より色濃く脳内で再生されてしまう…。「うそっ…うそよ…まさかそんな…。」認めたくはない現実を突きつけられて、動揺が治まらない。その動揺の隙を突くように妄想が脳内で再生され、友達の被害を聞いたときのような嫌悪や恐怖は感じられなかった。それは明らかに好奇心を持って下着を干したのだから、無くなった下着のその後を妄想すれば、胸はドキドキと高鳴る鼓動を抑えられず、身体の芯からカーっと熱く昂るような感覚すら私を襲い始める。「うそっ…ホントに盗まれちゃった…。わざと…目立つように干したから…?初めてベランダに干したのに…。マンションの敷地の外からも見えたのかな…。」窓を閉めカーテンを閉めて、僅かな隙間から物干しに下げられた洗濯物を見つめながら小刻みに震える膝。それが恐怖ではない事はわかっていた。身体が熱く鼓動が高鳴っているのもわかっていた…。「私の…私のパンティ…盗まれちゃった…。誰だかわからない…きっと男の人…。今頃…誰かわからない男の人の手元に…私のパンティが…。」妄想が妄想を呼び、悪戯される下着を思い浮かべると、更に身体の芯から熱を帯びた何かが溢れ出してくるようで…。「イヤぁ…私のパンティ…悪戯しないで…。何度も穿いたパンティだから…落ちきらない染みだってあったのに…。今頃…パンティ…眺めてるのかな…?クロッチを開いて見られてるのかな…。」
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盗まれる瞬間に気づくことができず、京子が深い眠りに落ちている頃。男は満足げな笑みを浮かべ、ポケットの中に盗んだ直後の下着の存在を感じながら家路についていた。「確か、30くらいの女だったよな…。スタイルも悪くなかった…、今日は当たりだったぜ…。」暗がりの中を辛うじて照らしてくれるのは月明り。そんな月明かりを透かすように、男は顔の上に盗んだばかりの赤い下着を広げてそんなことを呟いた。周囲に人がいればただの変質者、しかし、時間も場所も、人がいるようなところではない。そのまま覆うように顔に当て、大きく息を吸い込む。「はぁ…この瞬間が止められない…。」男はスリルを求めた。必ず家につく前に盗んだ下着を広げて確認する…そして、嗅ぐ。洗いたての下着だ、もちろん体臭も生々しいアノ匂いもすることはない。それでも男は、「新鮮」と命名する干して間もない下着を顔に当てる…ルーティンのように。「しかし…なんで今日に限って下着を外に…。あの家は、下着どころか洗濯物ひとつかけていたことがなかったからノーマークだったんだが…。いったい…。」男の疑問はもっともなところをついていた。直近で友人の話を聞かなければ、その日もいつもと同じ部屋干しだったはず。何かあったのか…、そう推測する男の読みは概ね正しいのだろう。だったらなぜ、そうなったのか…。自分の耳にも入るほど、近隣では下着泥棒が噂になっている。そんな中で下着を外に出す…その理由はいったい何なのか…。「もう少し様子を見るのもよさそうだな…。ちょっと仕掛けてみるか…。」犯罪者に備わる悪知恵、そして予感。男は家に着くや否やその日の疲れを癒すようにベッドに横たわる。そして、ポケットから改めて下着を引き抜くと、明るい室内でもう一度広げた。鮮やか赤色…だったのだろう。しかし何度も履き、洗濯を繰り返し、少し色あせているようにも見えた。それだけ使用感のある下着、男が他の色ではなく、赤を選んだ理由はこれだった。何度も何度も、女の恥ずかしい部分と共に生活してきた下着。その使われた様相に、男の股間は痛く興奮する。「シミ…おちてないぜ…?」広げたクロッチ部分を見つめれば、こびりついた染み。幾度となく使用されれば、一度の洗濯洗浄くらいでは取れない。いや、洗濯機での洗浄ではもはや取れないのかもしれない。「ん…は…。」その落ち切らない染み、大胆に口に含み、しゃぶりつく。滲む唾液の跡、薄い笑みを浮かべながら男は纏うものすべてを脱ぎ捨て、全裸になる。「はぁ…はぁ…これだよこれ…この瞬間がたまらない…。」クロッチ部分を亀頭に押し当て、包み込むようにして下着をかぶせるとゆっくりと扱いていく。一般成人男性の平均と違わないサイズのそれは今日この下着ですっぽりと覆われ、その感触を味わいながら男は握る指先を上下させる。徐々に滲んでくるクロッチ部分のシミの広がり、欲望の先走りがクロッチを汚していく。「は…は…は…。」夢中で扱く男の指先、腰が揺れる。久しぶりの収穫…そして、使用感…肌触り…高水準を満たす京子の下着に包まれ、男はあっさりと果ててしまう。「はぁ…はぁ…。はぁ…ははっ…。さぁ…どうして外干しを選んだのか…。確かめないとな…。」………
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