「ふぇら…ちお?…」黒髪ポニーテールの制服を着た少女にはどこかミスマッチに感じる言葉。奇妙な響きのあるそれが少女の口から確かに出た。目を丸くし、どこか不思議そうな表情で貴方を見つめている…「う、うんっ…わか、る… え…マ、マッサージ?…口の中で?…舌?…唇?…唾液?…」射精への理解はある様。陽はやや躊躇いながら素直に答える。しかし、内容は更にマニアックになっていく…恐らく陽にとっては信じられない知識だろう。男性が小便をする為の器官をまるで労る様な扱いをするその内容。貴方から発せられた言葉の数々を復唱し、どこか真剣な眼差しで聞いている…「啜らず…泡立つ?……え…………あっ!………ン…」液体に対する処置を説明され、最後に貴方から問いかけられると陽は数秒後、何かに気付いたのか、顔が真っ赤になってしまう。じっと見つめていた目を逸らし、急に俯きだす。「き、気持ち悪!何言ってんの!?お父さんに言うから!!」とはならない。俯き加減で時折貴方の目をチラチラと気まずそうに見ているのだ。純粋で素直。好奇心旺盛故か、理解をしようとするかの様な姿勢。頭が良いのだろう…その勘の良さ。皮肉にもその様子は可愛らしく、どこか愛おしさが漂っている…「…あ…ン……」気持ちよくしてあげる行為…追い打ちをかける様な貴方の言葉。それを聞くと陽は確信したかの様に目が泳ぎ、また俯いてしまう……気づいた…何を?ペニスを舐めるという行為が本当だった事…射精というセックスの行為を口で導く事…どれもあるだろう。だが現状は、「口の中が気持ち良くなる他の事は何?」という議題で話している。そして陽は自らフェラチオの話を切り出した…様子の理由…恐らくそれら以外のものからきている…それは…【フェラチオをしてみたいという潜在意識を無意識にもっていた】貴方になんとなく悟られてしまっているだろう本質。「……ン……ン……」(チラッ……チラッ……)何も言葉が出なくて当然だろう。陽はまだ…入学したばかりの高〇生なのだから。古くからの知り合いの娘…ある意味妻よりも大切にする存在。とても可愛らしく、そして美しい、美少女といえる容姿。そして何よりも綺麗な、その体…口…唇…舌…そんな幼気な宝に貴方は、邪な知識を植え付けているのだ。今…(チラッ…)「……気持ちいいなら………素敵な行為…なのかな?…」瞳の奥の男は苦い表情をしている様に見えた…
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