イメプレ

＜やっぱり恭平さんえっちだ笑＞

「うん、これ軽いね！」

貴方に渡されたスマホは軽く、そして本体が赤だったこともあり
嬉しそうに持っている。


「恭が教えてくれるなら安心だね」

上目使いで笑いかける鈴香。
幸せいっぱいの愛らしい顔に、周囲の男性が鈴香を見ている。
それには気づかない辺りやはり鈴香は鈍感だ。

《エッチになるのは鈴香が魅力的で可愛い女の子だからだよ。甘えん坊さんだけど、エッチになると大胆で敏感な娘だから。》

『じゃあ、これが第一候補にしようね。まだまだ可愛いのが有るだろうから。赤じゃなくてもピンクとか可愛らしくない？』

まず鈴香が気に入る物にする事が大事だった。気に入った物なら愛着が生まれ使い方もしっかり覚える筈だから。

『ほら、こっちはどう？ピンクでも薄い桜色だよ。赤いのも青いのも綺麗だし大きさも変わらないし。』

携帯ショップにも関わらずまるでデートでもしている雰囲気に周りから注目されているが、客の男たちの視線は可愛い鈴香に注がれていた。

＜もぉーそうやってすぐ鈴を煽てるー笑＞

「！恭、これがいい！鈴これ欲しいっ！」

桜色のスマホを見つけて目を輝かせる。
貴方は覚えているだろうか。
それは鈴香が中学生の、貴方と一緒にいる頃初めて買ってもらった
スマホと同じ色だった。

ディズニーランドに行って、ミッキーとミニーのストラップを付け、
何度も貴方と連絡したのと同じ。

「でも･･･高い？お金大丈夫？」

くいくいと袖を引かれ、少し屈んだ貴方に耳打ちする。

事務所の所長である貴方には何でもない値段だが、
変なところで心配する。

同時にその姿は周囲の男性からはいちゃついているようにしか見えない。

《煽ってなんていないし。あっ、衣替えは済んだのかな？これから秋も深まり来月は１１月だから寒くなるから。風邪引かないように暖かい上着は必須の季節だから。》

やっぱり桜色に気移りした鈴香。そうなるだろうと勧めたのは鈴香と同じ理由からだった。

『この色のスマホを買ったらカバーやストラップはディズニーランドに行って買わなきゃならないんじゃないかな？』

鈴香が値段の事を聞いてきたが、それには答えぬままニコニコ笑ってディズニーランドの話を持ち出した。

周りから見たらカップルがイチャイチャしているようにしか見えないが気にしない。

『ディズニーランドじゃなくて、大人な鈴とデートするならディズニーシーかな？』

＜ポイするお洋服を選定する途中で終わりました涙＞

「っ！恭大好き」

外だということも忘れて、スカート部分をひらりとはためかせ
貴方にそのままぎゅっと抱き着く。

それぐらい貴方が自分との思い出を覚えてくれていてくれたこと
それが嬉しかった。


「ディズニーシーに行く時はセバス置いていかなきゃ。
可愛すぎてスカウトされちゃうかも」

本気なのか冗談なのかわからないことを言いつつも、
ご機嫌なのは間違いなかった。