イメプレ
1:動き出した二人の時間<2>
投稿者:
鈴香
◆NZJg9s3.DU
2018/07/17 20:45:59(Crx2scHw)
《良いお返事だけど、薬がなくて痒いままじゃ、寝てから無意識に掻いちゃうだろうなぁ(笑)》
何も言わないが微かに震えたまま鈴香は背中にピッタリ引っ付いたままだが着いてきた。
『済まんな、やはり怖くて顔を見せるのは無理みたいだが、事務所に帰ったら皆によろしく伝え、クッキーを食べてみてくれ。』
「所長、事情は良く分かっていますから気にしないで下さい。それよりフィアンセの方の身体と気持ちを最優先で。」
若いがしっかりした口調で普段より優しく話し掛けてきた部下。その手には書類と少し前に鈴香がラッピングしたクッキーを持ち。
「むしろ所長が居ない分だけ全員が一丸となって働いているので、所長が居るときより仕事が進んでいたりして?」
わざとおどけるように笑いながら軽口を叩いて任せて下さいアピールをする部下だった。
18/09/02 23:22
(N8ka0cFv)
<こんばんわ。ただいまです(ぎゅっ)>
フィアンセ。
貴方の部下がそう呼んだことで、わかった。
貴方がしっかりと自分が知らない所でも、婚約者として扱ってくれていたことが。
心が温かくなっていくのがわかった。
「・・・・・・」
貴方は気づかなかったかもしれない。
しかし貴方の影から鈴香が顔をひょこっと覗かせ、
部下には鈴香の顔が初めて見える。
話掛けていいのかわからずに、こっそり見ているだけ。
それでも部下とは目が合っており、そして貴方の腕をぎゅっとつかんだまま。
18/09/03 20:48
(Wz1khqQT)
《こんばんは。今頃だけどお帰りなさい。ギューッ、チュッ》
部下が挨拶している時にギュッと鈴香の手に力が入ったのが分かった。同時位か部下の視線が少しだけ下に向けられて。
「あっ、あの、所長の下で働いている山田と申します。よろしくお願いします。クッキー美味しかったです。ごちそうさまでした。」
部下の山田が話始めて鈴香が顔を覗かせている事がハッキリと分かった。
『鈴、もし大丈夫だったらご挨拶してごらん。うちの事務所で1番の若手、山田さんだよ。』
無理かな?そう思いながらも勧めてみた。
18/09/03 23:06
(C7UiTOzX)
<今日はお豆腐とあおさのお味噌汁が夜ご飯です>
「・・・・・・鈴香です。はじめ・・・まして・・・」
背丈の小さく、人見知りな鈴香。
知らない人と話すと涙目の上目使いになる。
昔から変わらない。
それだけ言うとすっと貴方の背中に隠れる。
(でも・・・恭の会社の・・・)
またぴょこっと顔を出して様子を見ている。
貴方には相応しくない、カッコいい貴方に相応しくない、
そう思われただろうか。
18/09/03 23:25
(Wz1khqQT)
《こんにちは。台風が接近、上陸が近いみたいですが大丈夫ですか?お豆腐とあおさの味噌汁だと、鈴香さんの部屋は海みたいな匂いになったのでは?》
「あっ、感激です。所長のフィアンセを見れた。」
なぜか急に感激して声を上げた山田。
『んっ、急にどうした?ちゃんと目も鼻も口もあるし普通の女の子だぞ。ちょっと、ちっちゃいけど。』
わざと鈴香まっ茶化すように笑いながら言うと。
「いや、先輩から所長のフィアンセめちゃめちゃ可愛いぞ!って事務所で評判になっているので、会えたら良いなって思って来たんですよ。」
18/09/04 11:57
(zbPYtQI6)
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