京都に住んでいます。 父親は十数年前に他界しています。 昨年の秋に母親も亡くしました。 ようやく気持ちの整理がついた折、母の遺品の整理をしていましたところ、 とんでもないものを見つけてしまいました。 古びた段ボール箱二つに、夥しい数の写真がぎっしりと詰まっていました。 写真に映し出された内容に、ただ驚くばかりの私でした。 全ての写真の中には、全裸で縛られたい母親の妖しい肢体が蠢く様に映し出されていたのでした。 私の知る限りは清楚で良妻賢母の母の姿しか知らなかった私でした。 段ボール箱の中から、後からあとから写真を取り出す私でした。 まるで何かに憑かれたかの様に取り出しては畳の上に広げるのでした。 ようやく一箱目を出し切りました。もう一箱は次の日に持ち越したのでした。 母に縄を掛けている者は、無論父親でした。写真中に映っている父親を手の中には、 シャッターを切る器具が握られていました。部屋の中、所狭しと縄と手拭いらしき布が散乱しています。 ほとんどの写真には、それ等の手拭いが母の顔半分を覆っていました。 猿轡から覗けた母の視線は宙を彷徨っているかの様です。悦びに浸っている母の姿がそこにありました。 部屋の内、映し出された障子や家具を見る限り、我が家の光景であることが分かります。 これだけの数の写真を撮り溜めるには何年もの日数を費やしたに違いありません。 確かに、表情も肉体も若々しさが漲っています。 私の知らないところでの夫婦の生態。今は亡き父と母の性事情です。