熊男から電話かかってきてな。電車でデートしよっていうんやわ。
おかしなぃ? 電車って移動手段やん。そこでデートってどないやねん。
しかも制服着てこいっていうんやわ。
「制服って、会社のん?」
「ちゃう。高校の時の!」
…お前、ロリかっ!?
わざわざ実家に取りに行ってきたんやで。わたし、ほんまにけなげやわ。
汗と涙と、その他諸々。いろんなモンが染み込んだ思い出の白襟セーラー。
お前が復活する日がこようとは。
袖を通して鏡の前へ。
う~ん、ま、まぁ、イケるん… ちゃうんか…なぁ…って感じ。
しゃあないやん。 3年経ってんねんから。
そこへアホから着いたでメール。
玄関出たら、管理人とバッタリ。おっちゃん、アゴ外れとったがな。
熊男がわたしの制服見るなり、「お前、〇ー〇やったんか!?」
そない、大声で叫ばんでも。中学までは優等生やったんよ。
駅に着くまで車の中で「えぇわ~、えぇわ~」のリフレイン。お願いやから、そのアメーバみたいな顔、なんとかしてよ。
パーキング着いたら、「パンツ脱げ」って。
エェ~、またぁ~。そればっかしやん。……しゃあないなぁ。
駅のエスカレーター乗った時、熊男がスカートめくってきてな。後ろに人いっぱいおんのに。絶対、ヘンタイやって思われてるわ。オバチャン、すごい目つきで睨んでるし。
朝のラッシュほどでもないけど、車内はけっこう混んでました。やっぱり休日やからね。
電車が動き出してすぐ、熊男がお尻触ってきてな。 手の甲つねっても、ぜんぜんやめてくれへんの。
それどころか、スカートの中に手ぇ入れてきたんよ。NPやからいきなり直撃!!
どこ触ってんのよっ!? 頭おかしいわ、コイツ。
「もう、濡れてんでぇ」
声、でかいって! 聞こえてまうやんか!
でも、あかんのよ。なれた指やから、身体が勝手に反応してしまう。
吊り革、両手でにぎりしめて、右の袖をかみ締めたんよ。そないせんと、声があふれてしまうから。
それでもまわりの視線がガンガン突き刺さってくるから、気が変になるくらい恥ずかしかった。
停車駅知らせるアナウンスが流れて、ようやく熊男の手がアソコから離れたんやけど、わたし宇宙と交信中やったから、熊男のいうてること聞き取れんかった。 気がついたら、腕つかまれて電車から降ろされてました。そのまま熊男に引っ張られて。
どこ行くんかな?って思たら…… ちょっとっ!? ここって男子トイレやんかっ!!
お構いなしって感じで、個室に引きずり込まれたんよ。無茶苦茶過ぎるわ、この男。おしっこしてたおっちゃん、ビビりまくってたやんか。
それにしても、何なん、この臭い!?女子トイレやったらありえへん。絶対! 頭、クラクラやわ。
それでもスカート脱がされたら、そんなに気にならなくなって。熊男がしゃがみ込んで、アソコをガン見するんよ。
「そない見んとってぇ……めっちゃ恥ずかしぃ…」
そやのによけい意地悪してなぁ。アソコめくって広げるんやわ。そんなん、されたことなかったから、死にたいくらい恥ずかしかった。涙でてきたやん。
「お前、お〇こぐちゅぐちゅやぞ。めっちゃ、感じてるやん」
わざと外に聞こえるような、ニュアンスやった。
日ごろの恨みなんかな。わたしをいたぶって楽しんでるんやわ。こいつ。
わたし、ガマンできんくて、自分からお尻突き出したんよ。来てぇ…って。
「お前、ヤる時だけはカワイイなぁ」
カワイイ? なんて屈辱的な言葉なんやろ。
でも、今は逆らうことなんかでけへん。絶対に無理。
熊男がアホみたいに腰使ってくるから、パンパン、ペシペシ、音が響いて、まるで鞭打ちの刑みたいやった。
そのうち、頭ん中真っ白になって何も考えられへんようになって、それから………
ドア開けたら人だかりができててな。ニヤついてんねん。みんな。
いやらしいっていうか、バカにしてるっていうか、なんとも言えやん、まとわりつくような視線。
熊男が追っ払ってくれたからよかったけど、むっちゃヤバかったわ。
「お前のよがり声がデカすぎるんじゃ」
「なによっ!あんたのせいやんか!」
すねのとこ、思っきり蹴ったったんよ。めっちゃ痛がってたわ(笑)